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JP2009198066A - 天井設置型空気調和機 - Google Patents

天井設置型空気調和機 Download PDF

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JP2009198066A JP2008039244A JP2008039244A JP2009198066A JP 2009198066 A JP2009198066 A JP 2009198066A JP 2008039244 A JP2008039244 A JP 2008039244A JP 2008039244 A JP2008039244 A JP 2008039244A JP 2009198066 A JP2009198066 A JP 2009198066A
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有賀里 石田
Masahiro Tsubono
正寛 坪野
Takashi Inaba
隆 稲葉
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Abstract

【課題】 四方向の吹き出し口から吹き出される空調風の当たり具合や到達距離等まで個別に調節可能とし、より快適な空調環境を創造することができる天井設置型空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】 パネル11の四方向に吹き出し口21が設けられ、該吹き出し口21にそれぞれ風向調整ルーバ26が配設されている天井設置型空気調和機1において、各風向調整ルーバ26のスイング範囲の上限位置および下限位置が、風向調整ルーバ26毎に個別に設定可能とされていることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パネルの四方向に吹き出し口が設けられ、該吹き出し口にそれぞれ風向調整ルーバが配設されている天井設置型空気調和機に関するものである。
ビルのフロアや店舗のフロアの天井等に設置され、そのフロア内の空調に用いられる天井設置型の空気調和機において、四方形をなすパネルの四方向に吹き出し口を設け、四方向に空調風を吹き出し可能とするとともに、各吹き出し口にそれぞれ風向調整ルーバを配設し、四方向の吹き出し口から吹き出される空調風の風向を個別に調節できるようにした天井設置型空気調和機が従来から知られている。
上記のような天井設置型空気調和機として、リモートコントローラに設けられている複数のスイッチを操作し、複数台設置されている空気調和機の中から任意のユニットをスイッチで選択した後、該ユニットの四方向の吹き出し口の何れかをスイッチで選択し、その吹き出し口に設けられている風向調整ルーバの角度を任意の設定角度にスイッチによって設定し、更にそのスイングの有無をスイッチで決定することにより、四方向の吹き出し口すべての風向および風向調整ルーバのスイングの有無を遠隔操作できるように構成した天井設置型空気調和機が特許文献1により提案されている。
特許第3108163号公報
ところで、上記の天井設置型空気調和機では、四方向の吹き出し口から吹き出される空調風の風向および風向調整ルーバのスイングの有無を個別に調整することができる。しかしながら、このものは、各風向調整ルーバのスイング範囲まで個別に設定できるものではない。従って、1台の天井設置型空気調和機の周りにいる個々人が、それぞれの好みに合わせて風向調整ルーバのスイング範囲を個別に設定し、吹き出し風の当たり具合や到達距離等まで細かく調節して快適に空調環境を創造することはできなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、四方向の吹き出し口から吹き出される空調風の当たり具合や到達距離等まで個別に調節可能とし、より快適な空調環境を創造することができる天井設置型空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の天井設置型空気調和機は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる天井設置型空気調和機は、パネルの四方向に吹き出し口が設けられ、該吹き出し口にそれぞれ風向調整ルーバが配設されている天井設置型空気調和機において、前記各風向調整ルーバのスイング範囲の上限位置および下限位置が、前記風向調整ルーバ毎に個別に設定可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、四方向の吹き出し口に設けられる各風向調整ルーバのスイング範囲の上限位置および下限位置が、風向調整ルーバ毎に個別に設定可能とされているため、四方向の吹き出し口から吹き出される吹き出し風の当たり具合や到達距離等を吹き出し口毎に個別に調節することができる。従って、1台の空気調和機の周りにいる個々人がそれぞれの好みに合わせて風向調整ルーバのスイング範囲を個別に設定し、より快適な空調環境を得ることが可能となる。
さらに、本発明の天井設置型空気調和機は、上記の天井設置型空気調和機において、前記風向調整ルーバのスイング範囲を設定する時、設定したい前記風向調整ルーバが選択されると、当該風向調整ルーバが少なくとも1度スイング動作されることを特徴とする。
本発明によれば、風向調整ルーバのスイング範囲を設定する時、設定したい風向調整ルーバが選択されると、当該風向調整ルーバが少なくとも1度スイング動作されるため、スイング範囲を設定しようとしている風向調整ルーバが四方向のどの位置にあるルーバなのかを目視で確認した後、そのルーバのスイング範囲を設定することができる。従って、誤設定を防止することができる。
さらに、本発明の天井設置型空気調和機は、上述のいずれかの天井設置型空気調和機において、前記風向調整ルーバのスイング範囲が設定されたとき、当該風向調整ルーバが少なくとも1度スイング動作されることを特徴とする。
本発明によれば、風向調整ルーバのスイング範囲が設定されたとき、当該風向調整ルーバが少なくとも1度スイング動作されるため、スイング範囲が設定された風向調整ルーバの位置やスイング範囲を目視で確認することができる。従って、誤設定を確実に防止することができる。
さらに、本発明の天井設置型空気調和機は、上述のいずれかの天井設置型空気調和機において、前記風向調整ルーバは、設定された前記スイング範囲内で停止可能であり、その停止位置は前記スイング範囲の上限位置および下限位置とその間を等分割して設定される複数の位置から選択可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、風向調整ルーバは、設定されたスイング範囲内で停止可能であり、その停止位置をスイング範囲の上限位置および下限位置とその間を等分割して設定される複数の位置から選択可能としているため、設定されたスイング範囲内で風向調整ルーバを停止してルーバ位置を固定するとき、スイング範囲の上限位置および下限位置とその間を等分割して設定される複数の位置の何れかの位置に固定することができる。これにより、風向調整ルーバのスイング範囲を如何なる範囲とした場合でも、常に、その範囲を等分割した複数位置の何れかの位置で風向調整ルーバを停止することが可能となる。従って、運転状態に応じた推奨位置での固定を容易化することができる。
さらに、本発明の天井設置型空気調和機は、上述のいずれかの天井設置型空気調和機において、前記空気調和機が壁近傍に設置されたとき、壁側の前記吹き出し口に連なっている風路に遮風材を設け、当該吹き出し口を遮風可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、空気調和機が壁近傍に設置されたとき、壁側の吹き出し口に連なっている風路に遮風材を設け、当該吹き出し口を遮風可能としているため、壁側の吹き出し口からの吹き出し風を止めることができるとともに、風向調整ルーバを閉鎖位置として壁側の吹き出し口を閉じることができる。従って、壁側の吹き出し口以外の吹き出し口からの吹き出し風量を増大し、壁から離間したエリアの空調効果を高めることができる。
さらに、本発明の天井設置型空気調和機は、上記の天井設置型空気調和機において、前記壁側の吹き出し口と対向する位置にある前記吹き出し口に連なる風路に風路絞り部材を設け、当該吹き出し口からの吹き出し風の風速を上昇させることを特徴とする。
本発明によれば、遮風材により遮風された壁側の吹き出し口と対向する位置にある吹き出し口に連なる風路に風路絞り部材を設け、当該吹き出し口からの吹き出し風の風速を上昇させるようにしているため、壁からの離間方向に対して、より遠方まで吹き出し風を到達させることが可能となる。従って、壁際の吹き出し口を遮風した分、壁から離間する方向における空調エリアを拡大することができる。
本発明によると、四方向の吹き出し口から吹き出される吹き出し風の当たり具合や到達距離等を吹き出し口毎に個別に調節することができるため、1台の空気調和機の周りにいる個々人がそれぞれの好みに合わせて風向調整ルーバのスイング範囲を個別に設定し、より快適な空調環境を創造することが可能となる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図6を用いて説明する。
図1には、本実施形態に係る室外ユニットを含む天井設置型空気調和機の斜視図が示され、図2には、その天井設置型空気調和機をパネル側から見た正面図、図3には、天井設置型空気調和機の縦断面図が示されている。ここでは、室外ユニット2に対して天井設置型空気調和機1が1台接続された例が示されているが、天井設置型空気調和機1は、室外ユニット2に対して複数台並列に接続されたマルチタイプとしてもよい。
天井設置型空気調和機1は、室内の天井等に設置され、冷媒配管3および電気配線4を介して屋外の適所に設置された室外ユニット2に接続されて使用されるものである。室外ユニット2には、冷媒圧縮機5、図示省略の四方切換弁、室外空気熱交換器6、室外ファン7、室外コントローラ8等の機器が配設されている。この室外ユニット2は、天井設置型空気調和機1に設けられる後述の室内熱交換器19と共に冷凍サイクルを構成し、天井設置型空気調和機1に供給する冷媒の調整機能を担うものである。
天井設置型空気調和機1は、下部が開放されている四方形状のキャビネット10と、このキャビネット10の下部に装着される四方形状のパネル11とを備えている。キャビネット10内の下方部には、空気吸い込み口12と、その周りに設けられるベルマウス13が一体に形成されるとともに、風路15の一部を形成するドレンパン15が設置されている。また、キャビネット10の天板中央部には、モータ17により回転駆動されるターボファンからなる室内ファン18が設置され、この室内ファン18を取り囲むように四角形状に曲げ形成された構成の室内熱交換器19が図示省略のブラケットを介して天板に固定設置されている。
これによって、キャビネット10内には、空気吸い込み口12からベルマウス13を介して室内ファン18に室内空気を導き、室内ファン18により昇圧されて放射状方向に吹き出される空気を、その周りに配設されている室内熱交換器19を通してキャビネット10の内面とドレンパン14の外周面とで形成される風路15へと流通させる空気流通路20が構成されている。
一方、四方形状のパネル11には、その四辺に四方向に空調風を吹き出す長方形状の空気吹き出し口21が風路15に連通して設けられるとともに、中央部に室内空気を吸い込むための開口22が設けられている。この開口22には、エアフィルタ23が設置された吸い込みグリル24が、図1に示されるように、ワイヤ25等を介して昇降自在に装着されている。また、各空気吹き出し口21には、該空気吹き出し口21から吹き出される空調風の風向を調整するための風向調整ルーバ26が、それぞれステッピングモータ(図示省略)によって個別にスイング可能に設置されている。
図4には、天井設置型空気調和機1を操作するワイヤード方式のリモートコントローラ30が示されている。リモートコントローラ30には、タイマスイッチ31、グリル昇降スイッチ32、選択スイッチ33、セットスイッチ34、リセットスイッチ35、風量調整スイッチ36、風向調整スイッチ37、運転切換スイッチ38、換気スイッチ39、運転/停止スイッチ40等の各種運転操作スイッチが設けられている。ここでは、風向調整ルーバ26の動作範囲を設定する際に使われる選択スイッチ33、セットスイッチ34および風向調整スイッチ37の機能について、以下に詳しく説明する。
風向調整ルーバ26は、図5に示されているように、水平方向位置(1)から下向き位置(6)までの6段階でスイング範囲が任意に設定可能とされている。つまり、スイング範囲は、風向調整ルーバ26のスイング上限位置とスイング下限位置とを別々に設定することにより、任意の範囲で設定できるようにされている。このスイング範囲の設定を行うには、まず、天井設置型空気調和機1を停止した状態でセットスイッチ34および風向調整スイッチ37を同時に押し、風向設定モードに切り換える。天井設置型空気調和機1が複数台設置されている場合には、「データ確認中」の表示が「室内機選択▲▼」と変わるので、続いて選択スイッチ33の▲または▼を押し、風向設定する室内機(天井設置型空気調和機1)を選択する。この選択スイッチ33を押すと「内000」、「内001」のように順次表示が変わるので、風向設定したい室内機の番号が表示されたら、セットスイッチ34を押して選択した室内機を確定する。
風向設定する室内機(天井設置型空気調和機1)が決定したら、画面表示が「データ確認中」、「ルーバNo.1▲」と順次変わるので、選択スイッチ33の▲または▼を押して風向設定したい風向調整ルーバ26のNoを、ルーバNo.1ないしルーバNo.4の中から選択する。なお、天井設置型空気調和機1が1台しか設置されていない場合は、最初にセットスイッチ34と風向調整スイッチ37を同時に押した段階で、「データ確認中」の表示が「ルーバNo.1▲」と変わるので、選択スイッチ33により上記の通り風向設定したい風向調整ルーバ26のルーバNoを選択することができ、ルーバNo(例えば、ルーバNo.1)を選択したら、セットスイッチ34を押して選択したルーバNo.1を決定すればよい。
ルーバNoが決定されると、画面表示が、例えば「No.1上位置2▲▼」と現在の上限位置が表示されるので、選択スイッチ33の▲または▼を押し、水平方向位置(1)から下向き位置(6)までの6段階の中から希望する上限位置を選択する。希望の上限位置を選択後、セットスイッチ34を押すことにより上限位置を確定することができる。これにより、画面表示が「データ確認中」、「No.1下位置5▲▼」(現在の下限位置)と順次変わるので、選択スイッチ33の▲または▼を押し、上記と同様にして希望する下限位置を選択し、確定する。
上記によって、ルーバNo.1のスイング範囲の上限位置および下限位置が確定されると、例えば「No.1上2下6」等ように確定内容が表示され、その後、「設定完了」、「ルーバNo.1▲」(選択したルーバNo)と順次表示が変わって設定完了する。また、設定が完了後に、設定したルーバNoの風向調整ルーバ26が、停止位置から下限位置まで移動し、その後停止位置に戻る動作を行い、設定されたルーバNo位置や動作範囲が目視により確認できるようになっている。引き続いて、スイング範囲を設定したい風向調整ルーバ26があれば、上記に準じてルーバNo.2ないしルーバNo.4のスイング範囲を設定する。風向設定が完了後、運転/停止スイッチ40を押すことにより、風向設定モードは終了され、画面表示も元の表示に戻される。
以上により、4方向の吹き出し口21に設けられている各風向調整ルーバ26のスイング範囲の上限位置および下限位置を、それぞれ(1)〜(6)の6段階中から別々の位置に設定し、スイング範囲を個別に設定できるようにしている。なお、上限位置と下限位置を同じ位置に設定すると、風向調整ルーバ26は、その位置に固定され、オートスイングとしても動かないようになる。
また、風向調整ルーバ26は、上記により設定されたスイング範囲でオートスイングされるだけではなく、設定された位置で風向調整ルーバ26を停止し、ルーバ位置を固定できるように構成されている。かかる風向調整ルーバ26の切り換えは、風向調整スイッチ37の操作によって行われる。風向調整スイッチ37を1回押すと、図6に示されるような画面が表示されるので、風向調整ルーバ26をオートスイングさせるには、風向調整スイッチ37をもう1回押して表示を「スイング」にすればよく、これよって風向調整ルーバ26は、設定された範囲でオートスイングされる。
一方、風向調整ルーバ26を固定するには、風向調整ルーバ26がスイングしているときに、風向調整スイッチ37を1回押す。これによって4箇所の停止位置「停止1」ないし「停止4」が1秒間ずつ順に「選択1」、「選択2」、「選択3」、「選択4」と表示されるので、希望する位置にきたとき、風向調整スイッチ37を更に1回押すことにより、表示が「停止」に変わり、ルーバ位置が固定される。なお、ルーバ位置の固定は、運転モードによって快適な空調を行うための推奨位置があり、冷房および除湿モードの場合は、停止1または停止2の位置、暖房モードの場合は、停止3または停止4の位置がそれぞれ推奨位置とされている。
また、上記した4箇所のルーバ固定位置は、風向調整ルーバ26の水平方向位置(1)から下向き位置(6)までの6段階の範囲で、それぞれ個別に設定される各風向調整ルーバ26のスイング範囲の上限位置が停止1、下限位置が停止4の位置とされ、その間を複数に等分割(本実施形態の場合、3分割)した位置が自動的に他の停止2、停止3の位置と決定される構成とされており、スイング範囲が異なっても、あるいは変更されても同様に停止位置が設定され、その何れかの停止位置から固定位置が選択されるように構成されている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
上記の天井設置型空気調和機1では、室外ユニット2側で調整された冷媒が天井設置型空気調和機1の室内熱交換器19に供給される。この冷媒と、室内ファン18が回転駆動されることにより吸い込みグリル24、エアフィルタ23、吸い込み口12、ベルマウス13を介して吸い込まれた室内空気とが室内熱交換器19で熱交換され、室内空気が加熱または冷却される。そして、温調された空気が風路15、パネル11の4方向に設けられている吹き出し口21を経て室内に吹き出されることにより、室内の暖房、冷房あるいは除湿が行われる。
この空調運転の間、天井設置型空気調和機1で温調された空気は、吹き出し口21を経て室内に吹き出される際、風向が吹き出し口21に設けられている風向調整ルーバ26によりユーザの好みに合わせて調整される。風向の調整は、2つの方法に分けられ、その1つは、風向調整ルーバ26を設定された範囲でスイングさせて広範囲に直接空調風を吹き出す方法であり、他の1つは、風向調整ルーバ26を選択されたルーバ固定位置に停止して特定の方向に向け空調風を吹き出す方法である。
本実施形態では、前者の場合でも、単に風向調整ルーバ26をスイングされるだけでなく、各風向調整ルーバ26のスイング範囲の上限位置および下限位置をそれぞれ個別に設定し、4方向の吹き出し口21毎に異なるスイング範囲で各風向調整ルーバ26をスイングさせ、風向を個別に調整することができる。例えば、冷房運転時、図2に示すNo.1吹き出し口21に設けられている風向調整ルーバ26のスイング範囲を、図5に示される(1)を上限位置、(4)を下限位置に設定して(1)〜(4)間をスイング範囲に設定する一方で、対向する位置のNo.3吹き出し口21に設けられている風向調整ルーバ26のスイング範囲を、(2)を上限位置、(5)を下限位置に設定し、(2)〜(5)間をスイング範囲として多少下向きにスイングさせると云うように個別にスイング範囲を設定することができる。
これによって、同じ部屋の中であっても四方向の吹き出し口21から吹き出される吹き出し風の当たり具合や吹き出し風の到達距離等を吹き出し口21毎に個別に調節することが可能となる。このため、1台の天井設置型空気調和機1の周りにいる個々人がそれぞれの好みに合わせて風向調整ルーバ26のスイング範囲を個別に設定し、より快適な空調環境を創造することができる。
また、風向調整ルーバ26のスイング範囲を個別に設定する際、それぞれの風向調整ルーバ26の設定が完了後に、当該風向調整ルーバ26を1度スイング動作させるようにしているため、スイング範囲が設定された風向調整ルーバ26の位置やスイング範囲等を目視により確認することができる。これによって、誤設定を防止することができる。
さらに、風向調整ルーバ26を選択されたルーバ固定位置に停止して空調風を吹き出す場合、設定されているスイング範囲を等分割して設定される停止1ないし停止4の4箇所の停止位置の何れかで選択的に風向調整ルーバ26が停止され、その方向に向けて空調風を吹き出すように風向が調整される。この場合、風向調整ルーバ26のスイング範囲が如何なる範囲に設定されていても、常に、その範囲を等分割した複数位置の何れかの位置に風向調整ルーバ26が停止されることになる。このため、運転状態に応じた推奨位置での停止を容易化することが可能となる。
また、本実施形態は、以下のような変形例とすることも可能である。
上記では風向調整ルーバ26のスイング範囲の設定確認を設定完了後に、当該風向調整ルーバ26をスイング動作させて確認するようにしているが、スイング範囲の設定過程において、選択スイッチ33を用いて風向設定したい風向調整ルーバ26のルーバNoを選択した後、セットスイッチ34を押し選択したルーバNo.1を決定した時、当該風向調整ルーバ26を1度スイング動作させ、設定しようとしている風向調整ルーバ26の位置を目視で確認できるようにする。このようにすることによって、より確実に誤設定を防止できるようになる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図7を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、特定の風路15に遮風材50を設けている点が異なる。その他の点については第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、天井設置型空気調和機1が壁際あるいは壁近傍に設置された場合、壁側の吹き出し口21に連通されている風路15に遮風材50を設け、壁側の吹き出し口21を遮風して当該吹き出し口21からの空調風の吹き出しを止めるようにしている。この場合、風向調整ルーバ26を、吹き出し口21を閉鎖する位置に回動させ、風向調整ルーバ26により吹き出し口21を閉じるようにしてもよい。なお、遮風材50としては、発泡ウレタン等を用いることができる。
上記したように、天井設置型空気調和機1が壁際あるいは壁近傍に設置された場合、壁側の吹き出し口21を遮風材50により遮風し、壁側の吹き出し口21からの吹き出し風を止めることによって、壁側の吹き出し口21以外の吹き出し口21からの吹き出し風量を増大し、壁から離間したエリアの空調効果を高めることができる。また、使用していない壁側の吹き出し口21を風向調整ルーバ26によって閉鎖することができるため、キャビネット10内部への異物や塵埃の侵入を防止することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図8を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1および第2実施形態に対して、特定の風路15に風路絞り部材55を設けている点が異なる。その他の点については第1および第2実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、上記第2実施形態において、遮風材50を設けて遮風された壁側の吹き出し口21と対向する位置にある吹き出し口21に連なる風路15に風路絞り部材55を設け、当該吹き出し口21から吹き出される吹き出し風の風速を上昇させるようにしている。なお、風路絞り部材55としては、遮風材50と同様、発泡ウレタン等を用いることができる。
上記のように、遮風された壁側の吹き出し口21と対向する位置にある吹き出し口21に連なる風路15に風路絞り部材55を設け、当該吹き出し口21から吹き出される吹き出し風の風速を上昇させることにより、壁から離間した方向に対して、より遠方まで吹き出し風を到達させることが可能となるため、壁際の吹き出し口21を遮風した分、壁から離間した方向における空調エリアを拡大することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、風向調整ルーバ26のスイング範囲の設定方法について詳しく説明したが、本発明は、4方向の吹き出し口に設けられる風向調整ルーバ26のスイング範囲の上限位置および下限位置を個別に設定可能としていることを特定事項とするものであり、スイング範囲の具体的設定方法は如何なる方法であってもよく、上記実施形態に限定されるものではない。さらに、風向調整ルーバ26のスイング範囲を6段階、その固定位置を4箇所とした例について説明したが、これらの段階数等も一例にすぎず、かかる実施形態に限定されるものでないことはもちろんである。
本発明の第1実施形態に係る室外ユニットを含む天井設置型空気調和機の斜視図である。 図1に示す天井設置型空気調和機をパネル側から見た正面図である。 図1に示す天井設置型空気調和機の縦断面図である。 図1に示す天井設置型空気調和機を操作するリモートコントローラの正面図である。 図1に示す天井設置型空気調和機の風向調整ルーバの動作範囲と位置の表示図である。 図1に示す天井設置型空気調和機の風向調整ルーバの動作切換状態の画面表示図である。 本発明の第2実施形態に係る天井設置型空気調和機の要部のみの縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る天井設置型空気調和機の要部のみの縦断面図である。
符号の説明
1 天井設置型空気調和機
11 パネル
15 風路
21 吹き出し口
26 風向調整ルーバ
50 遮風材
55 風路絞り部材

Claims (6)

  1. パネルの四方向に吹き出し口が設けられ、該吹き出し口にそれぞれ風向調整ルーバが配設されている天井設置型空気調和機において、
    前記各風向調整ルーバのスイング範囲の上限位置および下限位置が、前記風向調整ルーバ毎に個別に設定可能とされていることを特徴とする天井設置型空気調和機。
  2. 前記風向調整ルーバのスイング範囲を設定する時、設定したい前記風向調整ルーバが選択されると、当該風向調整ルーバが少なくとも1度スイング動作されることを特徴とする請求項1に記載の天井設置型空気調和機。
  3. 前記風向調整ルーバのスイング範囲が設定されたとき、当該風向調整ルーバが少なくとも1度スイング動作されることを特徴とする請求項1または2に記載の天井設置型空気調和機。
  4. 前記風向調整ルーバは、設定された前記スイング範囲内で停止可能であり、その停止位置は前記スイング範囲の上限位置および下限位置とその間を等分割して設定される複数の位置から選択可能とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の天井設置型空気調和機。
  5. 前記空気調和機が壁近傍に設置されたとき、壁側の前記吹き出し口に連なっている風路に遮風材を設け、当該吹き出し口を遮風可能としたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の天井設置型空気調和機。
  6. 前記壁側の吹き出し口と対向する位置にある前記吹き出し口に連なる風路に風路絞り部材を設け、当該吹き出し口からの吹き出し風の風速を上昇させることを特徴とする請求項5に記載の天井設置型空気調和機。
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