JP2009159539A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子機器(携帯電話100)は、操作部12と、生体情報採取部16と、制御部18から構成され、生体情報採取部16がユーザの複数種類の生体情報を採取し、制御部18がユーザ操作に応じた入力信号を生成し、操作部12からの入力信号に基づき所定の処理を実行するとともに、生体情報採取部16によって採取された生体情報に基づき認証される生体情報の種類に応じて異なる処理を実行する。
【選択図】図1
Description
なお、広く普及している指紋認証システムは、センサ面を指でなぞることで指紋を読取るスイープ型である。
また、指紋を採取する方式には、光学方式、静電容量方式、感熱方式、感圧方式等があるが、静電容量方式が比較的認証精度が高く、コスト面やサイズ、使いやすさの点で優れている理由により一般的に使用されている。
すなわち、音声入出力部13は、マイクロフォンから入力された音声を増幅し、アナログ−デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部18に出力する。
また、音声入出力部13は、制御部18から供給される音声データに復号化、デジタル−アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカに出力する。
表示部14は、例えば、通信部11による無線発信時における発信先の電話番号、着信時における発信元の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画面等を表示する。
なお、イン側カメラ150は、筐体を操作する状態(すなわち開状態として、操作者が筐体を手に取り、表示部14に視線を向けた姿勢)において、操作者の顔に向けて光軸が設定される状態で、筐体に取り付けられており、テレビ電話等に用いられるカメラであることが好ましい。
指紋の照合は、制御部18にて行われ、制御部18は、生体情報採取部16において採取した指紋から幾つかの特徴点を読み出し、これらが登録されている特徴点と合致しているか否かを判定し、予め定義された閾値(認識率)と比較することで照合の合否が判定される。
特徴点は、指紋の線の中で最も曲がっている部分の角度や方向、特定のエリアの中にある線の数等が分析の対象になる。
記憶部17は、例えば、制御部18が実行するコンピュータのプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータが記憶される。
記憶部17は、ここでは特に、生体情報採取部16で採取された指紋の照合に使用される予め登録された生体情報(指紋や正規ユーザの顔画像等)が記憶される照合生体情報記憶領域(後述する170)と、対応関係定義表A(後述する171)、対応関係定義表B(後述する172)が割当てられ、それぞれ格納される。これらの詳細はいずれも後述する。
すなわち、制御部18は、携帯電話100の各種処理(回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWeb(World Wide Webサイトの閲覧など)が操作部12の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(通信部11における信号の送受信、表示部14における画像の表示、撮像部15における撮像処理、生体情報採取部16における指紋採取、顔画像取得処理等を制御する。
制御部18は、記憶部17に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。
すなわち、制御部18は、記憶部17に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
図2に示されるように、制御部18は、主制御部180と、生体情報取得部181と、操作情報取得部182と、認証処理部183と、アプリ実行制御部184と、機能制限解除部185と、電源制御部186、とから構成される。
認証処理部183はまた、生体情報取得部181により取得されたユーザの顔画像と、操作情報取得部182により取得された所定の入力情報との組み合わせによる本人認証を行い、その結果を機能制限解除部185に供給する。
すなわち、対応関係定義表A(171)には、生体情報の種類(ここでは、親指や差し指等)と、この種類毎に実行可能な処理の種類(モードやアプリケーションプログラム)との対応関係がファイル形式により対で示されている。
対応関係定義表A(171)のデータ構造の一例は、図9(a)に示されている。詳細は後述する。
対応関係定義表B(172)のデータ構造の一例は、図9(b)に示されている。詳細は後述する。
なお、記憶部17には、上記した対応関係定義表A(171)、(172)の他に、各指の指紋や、顔の全方向の写真等、複数種の照合生体情報記憶領域170が割当てられ記憶されているものとする。
図3(a)に示されるように、上部筐体101には、図3(b)に示す携帯電話100の閉状態においては外部には露出しない一面に表示部14及びイン側カメラ150が配置されている。また、図3(a)に示されるように、表示部14の画面有効エリア外には、生体情報採取部16としての面センサ型の指紋センサ160が埋め込まれている。この指紋センサ160を指でなぞることにより、指紋が採取され、制御部18によって取り込まれる。なお、指紋センサ160は、後述するように、操作部12の任意の位置に割り付けられた電源キーに埋め込んでも良い。
すなわち、図3(a)に示す携帯電話100の開状態において、操作者が表示部14を見ながら操作部12を介した操作入力を行おうとするときには、イン側カメラ150により操作者の顔画像の撮影が可能である。
具体的には、例えば上部筐体101に配置した図示しない突起部により、下部筐体102の図示しない検出スイッチが押しているか否かを制御部18が監視することにより閉状態を検出している(すなわち検出スイッチが押下されていれば閉状態、そうでなければ開状態と判定)。なお、開閉検出は、スイッチに限らず、各種センサであってもよい。
また、イン側カメラ150は上部筐体101に限らず、下部筐体102やヒンジ部103に配設されていてもよい。
以下、図4のフローチャートを参照しながら、「親指」に、マナーモードによる起動を割当てた場合の電源起動時の動作の流れについて詳細に説明する。
ここで採取されたユーザの親指の指紋は、制御部18において、生体情報取得部181が取得して認証処理部183に引き渡される。このことにより、認証処理部183では、引き渡されたユーザの親指の指紋と、記憶部17の照合生体情報記憶領域170に予め登録されたユーザの親指の指紋(登録生体情報)との照合を行い、指紋による認証の合否を判定する(ステップS44)。
特徴点は、指紋の線の中で最も曲がっている部分の角度や方向、特定のエリアの中にある線の数等が分析の対象になる。
なお、認証処理部183による照合の合否判定はアプリ実行制御部184に引き渡される。
図9(a)に示されるように、対応関係定義表A(171)には、生体情報毎に実行可能な処理が定義されており、ここでは、「親指」に、マナーモードによる起動処理が対応付けられ記述されているものとする。
また、「親指」にマナーモードによる起動処理が対応付けられていなかった場合(ステップS45“No”)、アプリ実行制御部184は、通常モード、もしくは、前回起動時のモードで起動する(ステップS47)。なお、ステップS44で、認証処理部183による認証が失敗した場合は(ステップS44“No”)、電源制御部186による制御の下で携帯電話100の電源をオフして終了する(ステップS48)。
また、電源キーに生体情報採取部16を割当てることで、制御部18は、電源をオン状態からオフ状態に切替える際に、例えば、親指で電源キーを操作すればマナーモードで、薬指で操作すれば通常モードで動作させる等、起動時の動作状態を変更させることが出来る。したがって、生体情報を単にセキュリティのために用いるだけでなく、相異なる入力情報として利用可能となるために有効活用することができる。
以下、図5のフローチャートを参照しながら、キーロック解除時の指紋認証によるアプリ起動時の処理の流れについて詳細に説明する。
認証処理部183は、図4のフローチャートで示す実施の形態と同様に照合を行い認証結果の合否を判定し(ステップS53)、結果をアプリ実行制御部184、および機能制限解除部185に引き渡す。
図9(a)に示されるように、対応関係定義表A(171)には、生体情報毎に実行可能なアプリケーションプログラムが定義されており、ここでは、「人差し指」に着信履歴アプリ、「中指」にEメールアプリが対応付けられ記述されているものとする。
なお、ステップS53で、認証処理部183による認証が失敗した場合は(ステップS53“No”)、機能制限解除部185によりキーロック状態を継続したまま処理を終了する(ステップS58)。
また、キーロック解除の他に、指の種類によって処理内容を異ならせることができ、利便性の向上とともにユーザビリティも向上する。
以下、図6のフローチャートを参照しながら、アドレス帳起動時の指紋認証によるアドレス帳選択動作について詳細に説明する。
続いて、ユーザは、表示部14の有効画面領域外に実装された生体情報採取部16(指紋センサ)を予め記憶部17の照合生体情報記憶領域170に登録済みの指でなぞる。
このことにより、制御部18は、生体情報取得部181にて採取された指紋を取得して認証処理部183を起動し、認証処理部183による指紋認証を開始する(ステップS62)。
認証処理部183は、図4、図5のフローチャートで示すそれぞれの実施の形態と同様に照合を行い、認証結果の合否を判定し(ステップS63)、結果をアプリ実行制御部184に引き渡す。
なお、ステップS63で、認証処理部183による認証が失敗した場合は(ステップS63“No”)、起動中のアドレス帳アプリを終了するとともに(ステップS65)、上記した一連のアドレス帳起動時の指紋認証によるアドレス帳選択処理を終了する。
以下、図7に示すフローチャート、図8に示す画面遷移図を参照しながら、生体認証とパスワード入力の組み合わせによる機能制限処理の流れについて詳細に説明する。
このとき、主制御部180による制御の下、表示部14は、図8(b)に示す認証中画面を表示する。なお、図8(b)に示すエレベータアイコンは、認証処理の進捗の程度を示す。
ここで、主制御部180は、ユーザが設定した「認証判定時間」を経過していないかを判定する(ステップS73)。経過している場合には(ステップS73“No”)、認証失敗処理を行う(ステップS84)。認証失敗処理(ステップS84)については後述する。
生体認証処理中の場合(ステップS74“Yes”)、主制御部180は、認証処理部183により顔認証が成功したか否かを判定する(ステップS85)。
顔認証が成功した場合(ステップS75“Yes”)、記憶部17の所定の領域に記憶された生体情報定義表B(172)に記述された顔の向き等により予め登録してあるパスワードを確定する(ステップS76)。
生体情報定義表B(172)のデータ構造は、図9(b)に一例が示されており、顔の向き(顔の左側面、右側面、正面)等により入力パスワードが変化するものとして予め登録されている。
ここで、パスワード入力処理中であれば(ステップS77“Yes”)、主制御部180は、パスワード入力があるか否かを判定し(ステップS78)、ユーザが操作部12を操作することによりパスワード入力されていれば(ステップS78“Yes”)、このパスワードを操作情報取得部182が取得して認証処理部183へ引き渡す(ステップS79)。
次に、主制御部180は、認証処理部183と交信することにより、顔認証処理とパスワード入力処理のいずれも成功しているか否かを判定し(ステップS80)、成立していなければ(ステップS80“No”)、ステップS73の時間監視処理に戻る。
パスワードが一致している場合(ステップS82“Yes”)、主制御部180は、認証成功処理を行い(ステップS83)、一致しない場合は(ステップS82“No”)、認証失敗処理を行う(ステップS84)。
ここで、認証成功処理(ステップS83)とは、ユーザが期待する処理への移行であり、ここでは、図8(c)に示すアドレス帳の画面表示等を想定している。また、認証失敗処理(ステップS84)とは、認証前の画面への移行であり、ここでは図8(d)に示すエラー画面表示を想定している。
例えば、制御部18を構成する、主制御部180、生体情報取得部181、操作情報取得部182、認証処理部183、アプリ実行制御部184、機能制限解除部185、電源制御部186におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
また、このとき、照合生体情報記憶領域170、対応関係定義表A(171)、対応関係定義表B(172)は、記憶部17の所定の領域に割当てられ記憶されるものとする。
なお、本実施の形態においては、電源キー(操作部12)の表面に指紋センサ160を配置したが、電源キーの近傍に指紋センサ160が配置されるようにしても良い。
また、本発明の各実施の形態において、電子機器として、携帯電話100のみ例示したが、同様の構成を有する、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)、や電子手帳、ゲーム機、あるいはノートPC等に搭載される場合も同様に適用が可能である。
Claims (5)
- ユーザの生体情報を採取する生体情報採取部と、
複数の照合生体情報および前記複数の照合生体情報のそれぞれに対応付けられて実行される複数種の処理を記憶する記憶部と、
前記複数の照合生体情報のうち前記生体情報採取部によって採取された生体情報と合致する照合生体情報に対応付けられた処理を実行する制御部と、を備えることを特徴とする電子機器。 - 前記生体情報は指紋であり、
前記制御部は、
前記生体情報採取部によって採取され異なる指毎の指紋に応じた処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 電源のオンオフを切替える電源制御部を備え、
前記制御部は、
前記生体情報採取部によって採取された生体情報を、前記記憶部に記憶された照合生体情報と照合し、前記採取された生体情報が前記複数の照合生体情報のいずれにも合致しない場合、前記電源制御部を制御して前記電源をオフ制御する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。 - 電源のオンオフの切り替えの入力を受け付ける電源キーを備え、
前記生体情報採取部は、電源キーまたは当該電源キーの近傍に備えられ、前記電源キーに対して前記電源をオンに切り替えるための入力が受け付けられた場合、前記生体情報を採取することを特徴とする
請求項1または2に記載の電子機器。 - 操作部による所定の入力に基づき認証処理を行う入力認証処理部を備え、
前記制御部は、
前記入力認証処理部での前記所定の入力に応じた認証が得られた場合に、前記照合生体情報に対応付けられた処理を実行する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の電子機器。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20121130 |