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JP2009140677A - 燃料電池システムの運転方法 - Google Patents

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JP2009140677A JP2007314218A JP2007314218A JP2009140677A JP 2009140677 A JP2009140677 A JP 2009140677A JP 2007314218 A JP2007314218 A JP 2007314218A JP 2007314218 A JP2007314218 A JP 2007314218A JP 2009140677 A JP2009140677 A JP 2009140677A
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Abstract

【課題】水分量を正確に判断することができ、しかも掃気が頻繁に繰り返されることのない燃料電池システムの運転方法を提供する。
【解決手段】IG−OFFされた場合には、FCコンタクタおよびバッテリコンタクタが遮断され(S100)、各湿度センサ、およびECUの一部を起動してシステムを停止する(S110)。そして、各湿度センサの湿度を監視して(S120)、いずれかひとつの湿度が所定閾値を超えたと判断された場合には(S130、No)、バッテリコンタクタを接続して、掃気制御を開始する(S140)。このとき、燃料電池のアノード側とカソード側の双方を掃気する。そして、すべての湿度が所定閾値以下と判断された場合には(S130、Yes)、バッテリコンタクタを遮断して、掃気制御を停止する(S150)。
【選択図】図2

Description

本発明は、運転停止後に掃気制御を行う燃料電池システムの運転方法に関する。
燃料電池電気自動車用の燃料電池としては、例えば、固体高分子を電解質膜として用いるPEM(Proton Exchange Membrane)型が一般に採用されている。この種の燃料電池は、電解質膜の両面をアノードとカソードとで挟み、さらに一対のセパレータで挟んで構成された単セルを複数積層した構造を有している。この種の燃料電池システムでは、アノードに水素が、カソードに空気(酸素)がそれぞれ供給されることで、水素と酸素との電気化学反応によって発電が行われるとともに水が生成される。
ところで、燃料電池システムの運転停止時に燃料電池を含む配管内に水が残留している場合、この水を放置したまま発電を停止すると、寒冷地や冬季などの低温環境下での使用において水が凍結して電解質膜などを傷めるおそれがある。そこで、燃料電池の発電停止時にアノードやカソードに掃気用のガスを供給して掃気処理することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−35389号公報(図2)
しかしながら、特許文献1に記載の燃料電池システムでは、水分量を推定して掃気の必要性を判断しているため水分量の精度が正確ではない場合があり、また外気温度などに基づいて掃気の実行可否を判断しているため頻繁に掃気制御が実施されるという問題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、水分量を正確に判断することができ、しかも掃気が頻繁に繰り返されることのない燃料電池システムの運転方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、燃料ガス供給源と、酸化剤ガス供給源と、アノード、カソードおよび電解質を有し、前記燃料ガス供給源から前記アノードにアノードガスが供給され、前記酸化剤ガス供給源から前記カソードにカソードガスが供給され、前記アノードガスと前記カソードガスとの電気化学反応により発電が行われ、前記アノードからアノードオフガスが排出され、前記カソードからカソードオフガスが排出される燃料電池と、を備える燃料電池システムにおいて、前記燃料電池システムは、その内部の結露状態を検出する湿度センサを備えるとともに、前記燃料電池システムの運転停止時に電力供給が遮断される系統と、前記運転停止時に電力供給が継続される系統に区分され、前記湿度センサは前記電力供給が継続される系統に属し、前記燃料電池システムの運転停止時に、前記湿度センサで検出された湿度に基づいて結露状態を判定し、結露状態と判定したときは前記電力供給が遮断される系統の少なくとも一部を起動して掃気制御することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、燃料電池システムの運転停止後の水分量を湿度センサにより判断しているので、水分量を常に正確に判断することができ、しかも外気温度の頻繁な変動によって掃気制御が無駄に繰り返されることもない。また、湿度センサを設けることにより、電解質を過度に湿らせることなく、かつ、過度に乾燥させることもないので、燃料電池の耐久性の悪化を防止できる。また、掃気時に必要なモータなどを駆動させる電力の無駄を削減できる。
請求項2に係る発明は、前記湿度センサは、前記燃料電池の内部、前記アノードオフガスが流通するアノードオフガス排出路、および前記カソードオフガスが流通するカソードオフガス排出路に設けられ、前記湿度センサの少なくとも一つの湿度が所定閾値を超えたときに前記アノード側と前記カソード側の両方を掃気することを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、複数の湿度センサを設けることにより、燃料電池システム内の結露状態をより正確に検出することが可能になる。
請求項3に係る発明は、前記湿度センサは、前記アノードガスが流通するアノードガス供給路、前記カソードガスが流通するカソードガス供給路、前記アノードオフガス排出路、および前記カソードオフガス排出路に設けられ、前記アノードオフガス排出路の湿度が前記アノードガス供給路の湿度よりも所定閾値を超えて高いときに前記アノード側を掃気し、前記カソードオフガス排出路の湿度が前記カソードガス供給路の湿度よりも所定閾値を超えて高いときに前記カソード側を掃気することを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、アノード側とカソード側とを個別に掃気することで、無駄に掃気が行われるのを防止できる。
請求項4に係る発明は、複数の燃料電池により構成され、燃料電池毎に内部に湿度センサが設けられ、前記湿度センサにより検出された各湿度が所定閾値を超えて高いときに燃料電池毎に個別に掃気することを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、燃料電池の湿度を個別に判断することにより、掃気する必要がない燃料電池が掃気されるといった不都合を防止できる。
本発明によれば、水分量を正確に判断することができ、しかも掃気が頻繁に繰り返されることのない燃料電池システムの運転方法を提供できる。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の運転方法が適用される燃料電池システムを示す全体構成図、図2は第1実施形態の燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、燃料電池電気自動車(車両)を例に挙げて説明するが、車両に限定されるものではなく、船舶や航空機、定置式の家庭用電源などあらゆるものに適用できる。
図1に示すように、第1実施形態における燃料電池システム1Aは、燃料電池10、アノード系20、カソード系30、電力系40、制御系50などを備えて構成されている。
前記燃料電池10は、例えば固体高分子型であるPEM(Proton Exchange Membrane)型の燃料電池であり、電解質膜(電解質)11の両面を所定の触媒を含むアノード12とカソード13とで挟んで成る膜電極構造体(MEA;Membrane Electrode Assembly)を、さらに一対の導電性のセパレータ14,15で挟んで成る単セルを電気的に直列に接続して複数積層して構成したものである。
前記アノード系20は、燃料電池FCのアノード12に燃料ガスとしての水素を供給・排出するものであり、アノードガス供給配管(アノードガス供給路)2a,2b、アノードオフガス排出配管(アノードオフガス排出路)2c、水素タンク(燃料ガス供給源)21、遮断弁22、加湿器23、水素パージ弁24などを備えて構成されている。
前記水素タンク21は、高純度の水素を非常に高い圧力で蓄積可能なものであり、その出口近傍に遮断弁22が設けられている。遮断弁22は、電磁作動式のON/OFF弁であり、アノードガス供給配管2aを介して加湿器23と接続されている。加湿器23は、燃料電池10に供給される水素を加湿する機能を有し、アノードガス供給配管2bを介して燃料電池10のアノード12側の入口a1と接続されている。水素パージ弁24は、例えば定期的に開弁してアノード12側に蓄積した不純物を排出する機能を有し、アノードオフガス排出配管2cを介して燃料電池10のアノード12側の出口a2と接続されている。なお、不純物とは、電解質膜11を介してカソード13からアノード12に透過した空気に含まれる窒素や生成水などである。
なお、図示していないが、前記アノード系20には、遮断弁22の下流側に水素タンク21から放出される高圧の水素の圧力を減圧するためのレギュレータ、燃料電池10のアノード12の出口a2から排出される未反応の水素を燃料電池10のアノード12の入口a1に戻して再循環させるアノード循環系(エゼクタ+循環路)などが設けられている。また、前記加湿器23では、例えば、水素タンク21からの水素が、燃料電池10のアノード12側から排出されたアノードオフガスによって加湿されるように構成されている。
前記カソード系30は、燃料電池10のカソード13に酸化剤ガスとしての空気を供給・排出するものであり、カソードガス供給配管(カソードガス供給路)3a,3b、カソードオフガス排出配管(カソードオフガス排出路)3c、エアコンプレッサ31、加湿器32、エア背圧弁33などを備えて構成されている。
前記エアコンプレッサ31は、モータにより駆動されるスーパーチャージャ等で構成され、燃料電池10のカソードに空気を供給する機能を有し、カソードガス供給配管3aを介して加湿器32と接続されている。加湿器32は、燃料電池10のカソード13に供給される空気を加湿する機能を有し、カソードガス供給配管3bを介して燃料電池10のカソード13側の入口c1と接続されている。エア背圧弁33は、開度調節可能なバタフライ弁などで構成され、カソードオフガス排出配管3cを介して燃料電池10のカソード13側の出口c2と接続されている。なお、加湿器32では、例えば、エアコンプレッサ31からの乾燥した空気が、燃料電池10のカソード13側から排出されたカソードオフガスによって加湿されるように構成されている。
また、本実施形態の燃料電池システム1Aには、加湿器23をバイパスするバイパス配管25が設けられ、バイパス配管25とアノードガス供給配管2aとの分岐部に、加湿器23への水素の流路と、バイパス配管25への水素の流路とを切り替える三方弁26が設けられている。また同様にして、燃料電池システム1Aには、加湿器32をバイパスするバイパス配管34が設けられ、バイパス配管34とカソードガス供給配管3aとの分岐部に、加湿器32への空気の流路と、バイパス配管34への空気の流路とを切り替える三方弁35が設けられている。さらに、燃料電池システム1Aには、三方弁26の上流のアノードガス供給配管2aと、三方弁35の上流のカソードガス供給配管3aとを接続する掃気配管36と、掃気配管36を開閉する掃気弁37とが設けられている。
前記電力系40は、電力分配器41、高電圧バッテリ42、燃料電池コンタクタ(以下、FCコンタクタと略記する)43、バッテリコンタクタ44、DC/DCコンバータ45、低電圧バッテリ46などを備えて構成されている。
前記電力分配器41は、後記するECU51によって、燃料電池10から取り出す発電電流(発電電力)量を制御する機能を有し、エアコンプレッサ31、走行モータ47、高電圧バッテリ42などに供給する電力を分配制御する機能を有する。
前記高電圧バッテリ42は、電力分配器41に対して燃料電池10と並列に接続されている。また、高電圧バッテリ42は、例えばリチウムイオン、ニッケル水素などであり、燃料電池10からの発電電力を受けて充電可能であると共に放電可能なものである。
前記FCコンタクタ43は、燃料電池10と電力分配器41との間に設けられ、後記するECU51によって適宜開閉制御されるようになっている。
前記バッテリコンタクタは、高電圧バッテリ42と電力分配器41との間に設けられ、後記するECU51によって適宜開閉制御されるようになっている。
前記DC/DCコンバータ(ダウンコンバータ)45は、燃料電池10や高電圧バッテリ42から得られる高電圧を低電圧バッテリ46に対応した低電圧(例えば、12ボルト)に変換する機能を有する。
前記低電圧バッテリ46は、例えば、後記するECU51、湿度センサ52,53,54などの低電圧補機に電力を供給する機能を有している。
なお、本実施形態では、燃料電池10および高電圧バッテリ42から、エアコンプレッサ31および走行モータ47への系統が、燃料電池システム1Aの運転停止時に電力供給が遮断される系統に相当する。また、低電圧バッテリ46からECU51、湿度センサ52〜54への系統が、燃料電池システム1Aの運転停止時に電力供給が継続される系統に相当する。
前記制御系50は、ECU(Electric Control Unit)51、湿度センサ52〜54などで構成されている。
前記ECU51は、CPU(Central Processing Unit)、RAM、プログラムを記憶したROMなどで構成され、遮断弁22、水素パージ弁24、三方弁26,35、掃気弁37、エアコンプレッサ31、エア背圧弁33、電力分配器41、FCコンタクタ43、バッテリコンタクタ44を適宜制御する。また、ECU51は、湿度センサ52〜54から各検出値を取得する。
前記湿度センサ52〜54は、燃料電池システム1Aの結露状態を検出するものであり、湿度センサ52が燃料電池10の内部、湿度センサ53がアノードオフガス排出配管2c、前記湿度センサ54がカソードオフガス排出配管3cにそれぞれ設けられている。
次に、第1実施形態の燃料電池システム1Aの運転方法について、図2のフローチャートを参照して説明する。なお、燃料電池システム1Aの運転時(運転中)においては、掃気弁37が閉じられ、三方弁26が加湿器23側に、三方弁35が加湿器32側にそれぞれ切り替えられた状態において、遮断弁22が開弁されて、水素タンク21からの水素が加湿器23で加湿された後に燃料電池10のアノード12に供給され、エアコンプレッサ31が駆動されて、加湿器32で加湿された空気が燃料電池10のカソード13に供給される。また、FCコンタクタ43とバッテリコンタクタ44はいずれも接続されており、燃料電池10からの発電電力が走行モータ47、エアコンプレッサ31などの補機に供給される。また、高電圧バッテリ42に蓄積された電力が必要時に走行モータ47などに供給される。
図2に示すように、運転者によって車両の電源スイッチがオフ(IG−OFF)されると、ステップS100において、ECU51は、FCコンタクタ43およびバッテリコンタクタ44を遮断して、燃料電池10および高電圧バッテリ42からの電力供給を遮断する。
そして、ステップS110において、ECU51は、遮断弁22を閉じて、燃料電池10のアノード12への水素の供給を停止し、エアコンプレッサ31を停止して、燃料電池10のカソード13への空気の供給を停止して、システムを停止する。
そして、ステップS120において、ECU51は、湿度センサ52〜54からの検出値を監視する。湿度センサ52〜54の動作に必要な電力は、低電圧バッテリ46から供給される。なお、このときECU51には低電圧バッテリ46から電力が供給されており、湿度センサ52〜54からの検出値の監視に必要な回路のみが起動している。
そして、ステップS130において、ECU51は、湿度センサ52〜54によって検出されたすべての湿度が所定閾値以下であるか否かを判断する。なお、所定閾値とは、例えば80%RHに設定される。ステップS130において、ECU51は、すべての湿度が所定閾値以下、言い換えると湿度センサ52〜54によって検出された少なくとも一つの湿度が所定閾値を超えた場合には(No)、ステップS140に進み、バッテリコンタクタ44を接続して、掃気制御を開始(ON)する。すなわち、ステップS140では、
電力供給が遮断される系統の一部を起動して掃気制御を行うようになっている。なお、電力供給が遮断される系統の一部を起動するとは、バッテリコンタクタ44を接続して、高電圧バッテリ42からエアコンプレッサ31へ電力の供給を開始することである。
ステップS140では、例えば、まず掃気弁37を閉じ、かつ、エア背圧弁33を全開にし、かつ、三方弁35をバイパス配管34側に切り替えた状態において、高電圧バッテリ42の電力を利用してエアコンプレッサ31を駆動し、エアコンプレッサ31から掃気ガスとしての空気を燃料電池10のカソード13に供給する(カソード掃気)。このエアコンプレッサ31からの空気によって、燃料電池10のカソード13、カソードガス供給配管3a,3b、カソードオフガス排出配管3cなどに残留している生成水や凝縮水などが外部(車外)に排出される。
そして、カソード掃気に続いて、アノード掃気が実施される。アノード掃気では、掃気弁37を開弁し、三方弁26をバイパス配管25側に切り替え、水素パージ弁24を開いた状態において、高電圧バッテリ42の電力によってエアコンプレッサ31から空気を燃料電池10のアノード12に供給する。このエアコンプレッサ31からの空気によって、燃料電池10のアノード12、アノードガス供給配管2a,2b、アノードオフガス排出配管2cに残留している生成水や凝縮水などが外部(車外)に排出される。
なお、本実施形態では、カソード掃気を行った後にアノード掃気を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、カソード掃気とアノード掃気とを同時に行うようにしてもよく、あるいはアノード掃気の後にカソード掃気を行うようにしてもよい。
そして、ステップS120およびステップS130に戻って、ECU51は、すべての湿度が所定閾値以下になったと判断した場合には(Yes)、バッテリコンタクタ44を遮断して、掃気制御を停止(OFF)する(S150)。これにより、運転停止時に電力供給が遮断される系統がすべて停止される。そして、ステップS160において、ECU51は、湿度センサ52〜54への電力供給と、湿度監視に必要なECU51の一部の回路のみを起動させた状態で、システムを停止する。
そして、ステップS170において、ECU51は、運転者によって車両の電源スイッチがオン(IG−ON)にされたか否かを判断する。ステップS170において、ECU51は、IG−ONが検出された場合には(Yes)、各湿度に基づく掃気制御を終了し、IG−ONが検出されていないと判断した場合には(No)、ステップS120に戻って処理を継続する。
以上説明したように、第1実施形態によれば、湿度センサの検出値に基づいて燃料電池10の掃気必要性の判断を行ない、掃気のタイミングを最適化することができるので、電解質膜11の不要な乾燥や、電解質膜11の乾燥不足による凍結によって、電解質膜11の劣化を抑制し、燃料電池10の耐久性を向上できる。さらに、不必要に掃気が実行されるのを防止できるので、エアコンプレッサ31などを駆動させる電力の無駄を削減して、システム効率を向上できる。
また、第1実施形態によれば、湿度センサ52〜54を複数個所に設けているので、燃料電池システム1Aが高湿度状態になったことを高精度に検出することが可能になる。
(第2実施形態)
図3は第2実施形態の運転方法が適用される燃料電池システムを示す全体構成図、図4は第2実施形態の燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。なお、第2実施形態の燃料電池システム1Bは、湿度センサ52に替えて、湿度センサ55,56を備えている点において第1実施形態と異なっている。
図3に示すように、前記湿度センサ55は、燃料電池10のアノード12側の入口a1に接続されたアノードガス供給配管2bに設けられている。前記湿度センサ56は、燃料電池10のカソード13側の入口c1に接続されたカソードガス供給配管3bに設けられている。
図4に示すように、運転者によって車両の電源スイッチがオフ(IG−OFF)されると、ステップS200において、ECU51は、FCコンタクタ43およびバッテリコンタクタを遮断して、燃料電池10および高電圧バッテリ42からの電力供給を遮断する。そして、ステップS210において、ECU51は、遮断弁22を閉じて、燃料電池10のアノード12への水素の供給を停止し、エアコンプレッサ31を停止して、燃料電池10のカソード13への空気の供給を停止する。
そして、ステップS220において、ECU51は、湿度センサ53〜56からの検出値を監視する。湿度センサ53〜56の動作に必要な電力は、低電圧バッテリ46から供給される。なお、このときECU51は、低電圧バッテリ46から電力が供給されており、湿度センサ53〜56からの検出値の監視に必要な回路のみが起動している。
そして、ステップS230において、ECU51は、湿度センサ53によって検出されたアノード出口側の湿度(RHanout)から湿度センサ55によって検出されたアノード入口側の湿度(RHanin)を減算した値が所定閾値以下であり、かつ、湿度センサ54によって検出されたカソード出口側の湿度(RHcaout)から湿度センサ56によって検出されたカソード入口側の湿度(RHcain)を減算した値が所定閾値以下であるかどうかを判断する。なお、このときの各所定閾値は、例えば20%RHに設定される。ステップS230において、ECU51は、(RHanout−RHanin)>所定閾値、かつ、(RHcaout−RHcain)≦所定閾値であると判断した場合には(No)、ステップS240に進み、アノード12側を掃気し、また、(RHanout−RHanin)≦所定閾値、かつ、(RHcaout−RHcain)>所定閾値であると判断した場合には(No)、カソード13側を掃気する。このとき、バッテリコンタクタ44を接続して、掃気制御を開始(ON)する。すなわち、ステップS240では、電力供給が遮断される系統の一部を起動して、掃気制御が行われる。なお、電力供給が遮断される系統の一部を起動するとは、例えば、バッテリコンタクタ44を接続して、高電圧バッテリ42からエアコンプレッサ31への電力供給を開始することである。
なお、図4に示すステップS240〜S270は、図2におけるステップS140〜S170の処理と同様であるので、その説明を省略する。
このような第2実施形態によれば、アノード12側とカソード13側とを個別に掃気することで、無駄に掃気が行われるのを防止できる。
(第3実施形態)
図5は第3実施形態の運転方法が適用される燃料電池システムを示す全体構成図である。第3実施形態の燃料電池システム1Cは、複数の燃料電池10A,10Bを備えている点において、第1実施形態および第2実施形態と異なっている。また、各燃料電池10A,10Bのそれぞれには、その内部の湿度を検出する湿度センサ52,57が設けられている。なお、図示省略しているが、燃料電池10Aに対する掃気制御と、燃料電池10Bに対する掃気制御とを切り替える切替弁が設けられているものとする。また、図示省略しているが、燃料電池システム1Cにも、第1実施形態や第2実施形態と同様な電力系が設けられているものとする。
このような燃料電池システム1Cでは、システム停止後に燃料電池10Aと燃料電池10Bの湿度をそれぞれ監視して、双方の湿度が所定閾値(例えば、80%RH)を超えた場合には燃料電池10Aと燃料電池10Bの双方を掃気制御し、燃料電池10Aの湿度のみが所定閾値を超えた場合には燃料電池10Aのみを掃気制御し、燃料電池10Bの湿度のみが所定閾値を超えた場合には燃料電池10Bのみを掃気制御する。
このように、第3実施形態によれば、燃料電池10A,10B毎に湿度を検出して、個別に掃気制御することにより、掃気が不要な燃料電池を掃気してしまうといった不都合、また掃気による電力の無駄な消費を防止できる。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば、図2のステップS140(図4のステップS240)において、タイマを用いて所定時間(例えば、1分)行い、ステップS150(ステップS250)に移行するようにしてもよい。また、前記した各実施形態では、アノードガスとカソードガスの双方を加湿しているが、カソードガスのみを加湿する構成でもよい。
第1実施形態の運転方法が適用される燃料電池システムを示す全体構成図である。 第1実施形態の燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。 第2実施形態の運転方法が適用される燃料電池システムを示す全体構成図である。 第2実施形態の燃料電池システムの運転方法を示すフローチャートである。 第3実施形態の運転方法が適用される燃料電池システムを示す全体構成図である。
符号の説明
1A〜1C 燃料電池システム
10,10A,10B 燃料電池
11 電解質膜(電解質)
12 アノード
13 カソード
21 水素タンク(燃料ガス供給源)
31 エアコンプレッサ(酸化剤ガス供給源)
41 電力分配器
42 高電圧バッテリ
43 FCコンタクタ
44 バッテリコンタクタ
46 低電圧バッテリ
51 ECU
52〜57 湿度センサ

Claims (4)

  1. 燃料ガス供給源と、
    酸化剤ガス供給源と、
    アノード、カソードおよび電解質を有し、前記燃料ガス供給源から前記アノードにアノードガスが供給され、前記酸化剤ガス供給源から前記カソードにカソードガスが供給され、前記アノードガスと前記カソードガスとの電気化学反応により発電が行われ、前記アノードからアノードオフガスが排出され、前記カソードからカソードオフガスが排出される燃料電池と、を備える燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池システムは、その内部の結露状態を検出する湿度センサを備えるとともに、前記燃料電池システムの運転停止時に電力供給が遮断される系統と、前記運転停止時に電力供給が継続される系統に区分され、前記湿度センサは前記電力供給が継続される系統に属し、
    前記燃料電池システムの運転停止時に、前記湿度センサで検出された湿度に基づいて結露状態を判定し、結露状態と判定したときは前記電力供給が遮断される系統の少なくとも一部を起動して掃気制御することを特徴とする燃料電池システムの運転方法。
  2. 前記湿度センサは、前記燃料電池の内部、前記アノードオフガスが流通するアノードオフガス排出路、および前記カソードオフガスが流通するカソードオフガス排出路に設けられ、
    前記湿度センサの少なくとも一つの湿度が所定閾値を超えたときに前記アノード側と前記カソード側の両方を掃気することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの運転方法。
  3. 前記湿度センサは、前記アノードガスが流通するアノードガス供給路、前記カソードガスが流通するカソードガス供給路、前記アノードオフガス排出路、および前記カソードオフガス排出路に設けられ、
    前記アノードオフガス排出路の湿度が前記アノードガス供給路の湿度よりも所定閾値を超えて高いときに前記アノード側を掃気し、前記カソードオフガス排出路の湿度が前記カソードガス供給路の湿度よりも所定閾値を超えて高いときに前記カソード側を掃気することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの運転方法。
  4. 複数の燃料電池により構成され、燃料電池毎に内部に湿度センサが設けられ、前記湿度センサにより検出された各湿度が所定閾値を超えて高いときに燃料電池毎に個別に掃気することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの運転方法。
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