JP2009027622A - 露出量算出装置、撮像装置および露出量算出プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ダイナミックレンジの拡張及び好ましい階調表現を実現するための合成に適した複数の画像を生成するのに最適な撮影条件を決定する。
【解決手段】露出量算出装置は、被写界を測光する測光部と、測光部による測光値の最小値から最大値までの幅を、複数回の撮影によりカバーする撮影条件を決定する決定部とを備える。なお、決定部は、絞りを固定して撮影条件を決定しても良い。また、撮像装置は、上述した露出量算出装置と、撮像素子を備え、撮影条件にしたがって被写体像を複数回撮影して複数の画像を生成する撮像部と、複数の画像を記録する記録部とを備える。なお、決定部は、測光値の最小値から最大値までの幅と撮像素子のダイナミックレンジとに基づいて、撮影回数を決定しても良い。
【選択図】図1
【解決手段】露出量算出装置は、被写界を測光する測光部と、測光部による測光値の最小値から最大値までの幅を、複数回の撮影によりカバーする撮影条件を決定する決定部とを備える。なお、決定部は、絞りを固定して撮影条件を決定しても良い。また、撮像装置は、上述した露出量算出装置と、撮像素子を備え、撮影条件にしたがって被写体像を複数回撮影して複数の画像を生成する撮像部と、複数の画像を記録する記録部とを備える。なお、決定部は、測光値の最小値から最大値までの幅と撮像素子のダイナミックレンジとに基づいて、撮影回数を決定しても良い。
【選択図】図1
Description
本発明は、露出量算出装置、撮像装置および露出量算出プログラムに関する。
従来、複数の画像を合成することにより、ダイナミックレンジを拡張して広い階調を持った画像を生成する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の発明では、同一の構図で、露光量の異なる2枚の画像を生成し、それらを合成することによりダイナミックレンジを拡張した画像を生成している。
特開2002−218326号公報
しかし、上述した特許文献1の発明では、2枚の画像では白とびや黒つぶれを解消しきれない場合がある。また、合成により生成される画像が軟調になり、好ましくない。
本発明の露出量算出装置、撮像装置および露出量算出プログラムは、ダイナミックレンジの拡張、および、好ましい階調表現を実現するための合成に適した複数の画像を生成するのに最適な撮影条件を決定することを目的とする。
本発明の露出量算出装置は、被写界を測光する測光部と、前記測光部による測光値の最小値から最大値までの幅を、複数回の撮影によりカバーする撮影条件を決定する決定部とを備える。
なお、好ましくは、前記決定部は、絞りを固定して前記撮影条件を決定しても良い。
本発明の撮像装置は、上述した露出量算出装置と、撮像素子を備え、前記撮影条件にしたがって被写体像を複数回撮影して複数の画像を生成する撮像部と、前記複数の画像を記録する記録部とを備える。
なお、好ましくは、前記決定部は、前記測光値の最小値から最大値までの幅と前記撮像素子のダイナミックレンジとに基づいて、撮影回数を決定しても良い。
本発明の露出量算出プログラムは、被写界を測光する測光部の出力に応じて露出量を算出するための露出量算出プログラムであって、前記測光部の出力を取得する取得ステップと、取得した測光値の最小値から最大値までの幅を、複数回の撮影によりカバーする撮影条件を決定する決定ステップとをコンピュータで実現する。
本発明の露出量算出装置、撮像装置および露出量算出プログラムによれば、ダイナミックレンジの拡張、および、好ましい階調表現を実現するための合成に適した複数の画像を生成するのに最適な撮影条件を決定することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、一眼レフタイプの電子カメラを例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態の電子カメラ1の構成を示す図である。図1に示すように、電子カメラ1は、撮影レンズ2、絞り3、クイックリターンミラー4、サブミラー5、拡散スクリーン6、コンデンサレンズ7、ペンタプリズム8、ビームスプリッタ9、接眼レンズ10、結像レンズ11、測光センサ12、シャッタ13、撮像素子14、焦点検出部15の各部を備える。
測光センサ12は、例えば、図2に示す30分割の測光センサであり、画面の平均的な輝度および最大輝度、最小輝度などを得ることができる。撮像素子14は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの半導体デバイスである。焦点検出部15は、例えば、位相差方式の焦点検出を行い、撮影レンズ2の焦点状態を検出する。また、電子カメラ1は、測光センサ12により検出される輝度に基づいて、コントラスト方式の焦点検出を行い、撮影レンズ2の焦点状態を検出する。位相差方式の焦点検出とコントラスト方式の焦点検出とのどちらを行うかは、ユーザ操作に応じて設定可能とするのが好ましい。また、位相差方式の焦点検出とコントラスト方式の焦点検出とを組み合わせて撮影レンズ2の焦点状態を検出する構成としても良い。
また、電子カメラ1は、撮像により生成された画像などを表示する液晶モニタなどのモニタ16、各部を制御する制御部17をさらに備える。制御部17は、内部に不図示のメモリを備え、各部を制御するためのプログラムを予め記録する。
非撮影時、すなわち撮影を行わない場合には、クイックリターンミラー4は、図1に示すように、45°の角度に配置される。そして、撮影レンズ2および絞り3を通過した光束は、クイックリターンミラー4で反射され、拡散スクリーン6、コンデンサレンズ7、ペンタプリズム8、ビームスプリッタ9を介して接眼レンズ10に導かれる。ユーザは、接眼レンズ10を介して被写体の像を目視することにより構図確認を行う。一方、ビームスプリッタ9により、上方に分割された光束は、結像レンズ11を介して測光センサ12の撮像面上に再結像される。また、クイックリターンミラー4を透過した光束は、サブミラー5を介して焦点検出部15に導かれる。
一方、撮影時には、クイックリターンミラー4が、破線で示す位置に退避してシャッタ13が開放し、撮影レンズ2からの光束は撮像素子14に導かれる。
図3は、本実施形態の電子カメラ1の機能ブロック図である。図3に示すように、電子カメラ1は、撮影レンズ2、絞り3、シャッタ13、撮像素子14に加えて不図示のA/D変換部などを含む撮像部20、不図示のレリーズボタンなどを含む操作部21、撮像部20により生成した画像に画像処理を施す画像処理部22、モニタ16を含む表示部23、不図示のメモリカードなどを備え撮像部20により生成した画像等を記録する記録部24の各部を備えるとともに、撮影条件記憶部25を備える。撮影条件記憶部25は、図3に示すように、メモリ1〜メモリ9の9個の書き換え可能な領域を備える。撮影条件記憶部25の詳細は後述する。
撮像部20、測光センサ12、画像処理部22、記録部24、撮影条件記憶部25の各部は制御部17と相互に接続される。また、制御部17は、操作部21の状態を検知する。さらに、制御部17の出力は表示部23にも接続される。
以上説明した構成の電子カメラ1は、「通常撮影モード」と「ハイダイナミックレンジ撮影モード」とを有する。通常撮影モードは、ダイナミックレンジの拡張を行わない通常の撮影モードである。この通常撮影モードにおいて、制御部17は、測光センサ12の輝度分布(例えば、平均的な輝度値)を評価して適切な撮影条件を決定し、決定した撮影条件にしたがって撮影を行う。撮影条件は、適切な露光量に応じて決まるシャッタ速度と絞りと感度とを含む。ハイダイナミックレンジ撮影モードは、ダイナミックレンジの拡張を行うための複数の画像を生成する撮影モードである。このハイダイナミックレンジ撮影モードにおける制御部17の処理について以下に説明する。
なお、通常撮影モードとハイダイナミックレンジ撮影モードとの切り換えは、操作部21を介したユーザ操作により行われる。例えば、図4に示すメニュー画面をモニタ16に表示し、ユーザにより「ON」が選択された場合にはハイダイナミックレンジ撮影モードにより撮影を実行し、ユーザにより「OFF」が選択された場合には通常撮影モードにより撮影を実行する。なお、メニュー画面を用いる代わりに、ボタンなどの操作部材を用いても良い。また、ハイダイナミックレンジ撮影モードをON/OFFする代わりに、通常撮影モードとハイダイナミックレンジ撮影モードとの何れかを選択可能としても良い。
ユーザは、例えば、通常撮影モードによる撮影で得られた画像に黒つぶれや白とびが存在する場合に、ハイダイナミックレンジ撮影モードに切り換えることで、ダイナミックレンジを拡張した撮影を行うことができる。
以下では、図5Aに示すように晴天時に逆光で撮影を行う場合を例に挙げて説明する。上述した通常撮影モードで撮影を行った場合、測光センサ12に基づき制御部17が決定する撮影条件は、例えば、シャッタ速度=1/30,絞り=F8,感度=200程度である。図5Bは、図5Aに示した被写体に関して測光センサ12が取得した輝度のヒストグラムを示す。図5Bに示すように、輝度の暗部に人物の部分に対応するピークを有し、輝度の明部に背景の部分に対応するピークを有する。また、撮像素子14のダイナミックレンジをBV=3.5とすると、図5Bから明らかなように、人物の部分は暗くなり、背景の部分(特に、雲の部分)には白とびが発生してしまう。ハイダイナミックレンジ撮影モードはこのような問題を回避するためのモードであり、撮像素子のダイナミックレンジが狭くても、撮影対象の被写体が有する階調を適切に表現できるようにする。
図5は、ハイダイナミックレンジ撮影モードにおける制御部17の処理を示すフローチャートである。
ステップS1において、制御部17は、操作部21の不図示のレリーズボタンが半押しされたか否かを判定する。そして、制御部17は、レリーズボタンが半押しされたと判定するとステップS2に進む。
ステップS2において、制御部17は、測光センサ12による測光を開始する。
ステップS3において、制御部17は、測光センサ12の出力を取得する。
ステップS4において、制御部17は、ステップS3で取得した出力に基づいて、輝度の最大値および最小値を算出する。制御部17は、測光センサ12の30のエリアごとに、輝度の平均値を求める。そして、平均値が最大のエリアと平均値が最小のエリアとを検出する。以下では、平均値の最大値=10.0,最小値=1.5として説明する。
ステップS5において、制御部17は、撮影回数nを決定する。制御部17は、ステップS4の算出結果に基づいて、次式を用いて撮影回数nを決定する。
撮影回数n=(平均値の最大値−平均値の最小値)÷(撮像素子14のダイナミックレンジ×0.9)・・・(式1)
なお、式1において、算出結果の小数点以下は切り上げる。上述したように、平均値の最大値=10.0,最小値=1.5,撮像素子14のダイナミックレンジ=3.5の場合には、式1の算出結果は、2.698・・・となるので、撮影回数n=3となる。式1において、撮像素子14のダイナミックレンジに0.9を乗じているのは、精度が十分でない測光センサ12の出力に対して、撮影対象の被写体が有する階調を確実にカバーするために、撮像素子14のダイナミックレンジを10%少なく見積もるためである。なお、撮影回数nが多くなると、被写体が変化するおそれがあり、後の合成時に不具合が生じる。したがって、本実施形態では、撮影回数nの最大値=9としている。撮影条件記憶部25の記憶領域が9個(メモリ1〜メモリ9)存在するのはそのためである。
なお、式1において、算出結果の小数点以下は切り上げる。上述したように、平均値の最大値=10.0,最小値=1.5,撮像素子14のダイナミックレンジ=3.5の場合には、式1の算出結果は、2.698・・・となるので、撮影回数n=3となる。式1において、撮像素子14のダイナミックレンジに0.9を乗じているのは、精度が十分でない測光センサ12の出力に対して、撮影対象の被写体が有する階調を確実にカバーするために、撮像素子14のダイナミックレンジを10%少なく見積もるためである。なお、撮影回数nが多くなると、被写体が変化するおそれがあり、後の合成時に不具合が生じる。したがって、本実施形態では、撮影回数nの最大値=9としている。撮影条件記憶部25の記憶領域が9個(メモリ1〜メモリ9)存在するのはそのためである。
ステップS6において、制御部17は、ステップS5で決定したn回の各撮影時の撮影条件を決定する。図7はおよび図8は撮影条件の決定について説明する図である。
ここでは、ステップS5において撮影回数n=3と決定された場合を例に挙げて説明する。3回の撮影のうち、BV値が最も大きい場合の撮影を1回目に行い、次にBV値の大きい場合の撮影を2回目に行い、BV値が最も小さい場合の撮影を3回目に行うとする。
制御部17は、まず、1回目の撮影時のBV値を算出する。撮像素子14のダイナミックレンジ=3.5に0.9を乗じた3.2を撮像素子14のダイナミックレンジとし、輝度の最も高い部分を、測光センサ12の出力に基づく平均値の最大値=10.0に合わせる。その結果、1回目の撮影時のBV値は10.0−(3.2÷2)=8.4となる。同様に、制御部17は、3回目の撮影時のBV値を算出する。撮像素子14のダイナミックレンジ=3.5に0.9を乗じた3.2を撮像素子14のダイナミックレンジとし、輝度の最も低い部分を、測光センサ12の出力に基づく平均値の最小値=1.5に合わせる。その結果、3回目の撮影時のBV値は1.5+(3.2÷2)=3.1となる。最後に、制御部17は、2回目の撮影時のBV値を算出する。2回目の撮影時のBV値は、1回目の撮影時のBV値(8.4)と3回目の撮影時のBV値(3.1)の中間の値とし、(8.4+3.1)÷2=5.75となる。ここでは、撮影回数nが奇数であるため、真ん中の撮影時(2回目の撮影時)のBV値を(平均値の最大値−平均値の最小値)÷2+(平均値の最小値)で算出することもできる。
以上の計算により、1回目の撮影時および3回目の撮影時のBV値は、2回目の撮影時のBV値を基準として、それぞれ明部側と暗部側とに(5.75−3.1)=(8.4−5.75)=2.65ずつ変更した値となる。すなわち、3回の撮影においてBV値の変更量を均等にする。
制御部17は、2回目の撮影時のBV値=5.75を満たすシャッタ速度、絞り、感度の組み合わせを、2回目の撮影時の撮影条件として決定する。例えば、2回目の撮影時の撮影条件をシャッタ速度=1/50,絞り=F8,感度=200とする。
次に、制御部17は、2回目の撮影時の撮影条件に基づき、1回目の撮影時の撮影条件を決定する。このとき、制御部17は、複数回の撮影を行う際に、被写界深度が変わってしまうのを防ぐために絞りを固定する。すなわち、1回目の撮影時の絞りを、既に決定した2回目の撮影時の絞り(F8)と同じにし、BV値の変更量=+2.65BVを実現するシャッタ速度と感度との組み合わせを決定する。例えば、1回目の撮影時の撮影条件をシャッタ速度=1/320,絞り=F8,感度=200とする。
最後に、制御部17は、2回目の撮影時の撮影条件に基づき、3回目の撮影時の撮影条件を決定する。制御部17は、1回目の撮影時の撮影条件と同様に、絞りを固定し、3回目の撮影時の絞りも、既に決定した2回目の撮影時の絞り(F8)と同じにする。そして、制御部17は、BV値の変更量=−2.65BVを実現するシャッタ速度と感度との組み合わせを決定する。例えば、3回目の撮影時の撮影条件をシャッタ速度=1/8,絞り=F8,感度=200とする。
図8Aに制御部17が決定した3回の撮影時の撮影条件を示す。ここで、3回目の撮影時のシャッタ速度は1/8であり、手振れを生じるおそれがある。そこで、制御部17は、シャッタ速度が閾値(例えば、1/15秒)より遅い場合には、感度を変更することにより、シャッタ速度が閾値より速くなるように決定し直す。例えば、図8Bに示すように、感度を400に変更することにより、シャッタ速度を1/15まで速くする。
なお、上述した例では、各撮影時のBV値に基づいて具体的な撮影条件を決定する際に、2回目の撮影時の撮影条件を最初に決定し、この撮影条件を基準としてその他の撮影条件を決定する例を示したが、以下のように変更しても良い。
まず、BV値の最も小さい撮影(上述の例では3回目の撮影)時の撮影条件を決定し、この撮影条件を基準としてBV値の小さい順に撮影条件を決定する。このように撮影条件を決定することにより、最もBV値が小さい場合の絞り値に固定することができる。この結果、基準となる撮影条件において絞りを開放気味に設定することができるので、その後のシャッタ速度および感度の決定に余裕を持たせることができる。
ステップS7において、制御部17は、ステップS6で決定した撮影条件を撮影条件記憶部25に記憶する。なお、制御部17は、1回目の撮影条件を撮影条件記憶部25のメモリ1に記憶し、2回目の撮影条件を撮影条件記憶部25のメモリ2に記憶する。同様に、制御部17は、n回目の撮影条件を撮影条件記憶部25のメモリnに記憶する。ちなみに、通常撮影モードによる撮影時には、撮影条件は1つしか算出されず、この撮影条件は撮影条件記憶部25のメモリ1に記憶される。また、各メモリに前回の撮影条件が記憶されている場合には、ステップS6で決定した撮影条件を上書きすることにより書き換える。
ステップS8において、制御部17は、レリーズボタンが全押しされたか否かを判定する。そして、制御部17は、レリーズボタンが全押しされたと判定するとステップS9に進む。なお、レリーズボタンが全押しされる前にレリーズボタンの半押しが解除された場合には、制御部17は、ステップS1に戻る。
ステップS9において、制御部17は、撮影条件記憶部25から撮影条件を読み出して設定する。制御部17は、1回目の撮影の際には、撮影条件記憶部25のメモリ1から撮影条件を読み出す。そして、制御部17は、撮像部20に対して、撮影条件に含まれるシャッタ速度、絞り、感度を設定する。
ステップS10において、制御部17は、ステップS9で設定した撮影条件にしたがって撮像部20を制御し、撮影を行う。制御部17は、撮影を行うと制御部17内の不図示のカウンタを1増やしてステップS11に進む。
ステップS11において、制御部17は、生成した画像を記録部24に記録する。
ステップS12において、制御部17は、n回の撮影を終了したか否かを判定する。制御部17は、制御部17内の不図示のカウンタ数がnであるか否かを判定し、n回の撮影を終了したと判定すると一連の処理を終了する。一方、n回の撮影を終了していないと判定すると、制御部17は、ステップS9に戻り、ステップS9以降の処理を繰り返す。すなわち、撮影条件記憶部25のメモリ2から撮影条件を読み出して(ステップS9)2回目の撮影を行い(ステップS10)、2回目の撮影により生成した画像を記録部24に記録する(ステップS11)。さらに、撮影条件記憶部25のメモリ3から撮影条件を読み出して(ステップS9)3回目の撮影を行い(ステップS10)、3回目の撮影により生成した画像を記録部24に記録する(ステップS11)。
以上説明したように、ハイダイナミックレンジ撮影モードによる撮影時には、レリーズボタンの半押しにより撮影回数nと撮影条件とが決定され、レリーズボタンの全押しによりn回の撮像が開始される。すなわち、撮影後にはn枚の画像が記録部24に記録されることになる。これらのn枚の画像を適宜合成することにより、ダイナミックレンジが拡張され、かつ、好ましい階調表現の画像を生成することができる。なお、合成処理は、電子カメラ1内で行っても良いし、コンピュータなどの外部機器で行っても良い。また、合成時に、各画像を均等に合成しても良いし、重み付けを行った上で合成しても良い。例えば、主要な被写体である人物に関して好ましい階調表現を有する画像の重み付けを大きくしても良い。
また、図6のフローチャートでは、レリーズボタンの全押しによりn回の撮像が自動的に行われる例を示したが、レリーズボタンが全押しされるたびに撮影を行う構成としても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、被写界を測光する測光部による測光値の最小値から最大値までの幅を、複数回の撮影によりカバーする撮影条件を決定する。したがって、ダイナミックレンジの拡張、および、好ましい階調表現を実現するための合成に適した複数の画像を生成するのに最適な撮影条件を決定することができる。
また、本実施形態によれば、絞りを固定して上述した撮影条件を決定する。したがって、
複数回の撮影を行う際に、被写界深度が変わってしまうのを防ぐことができる。
複数回の撮影を行う際に、被写界深度が変わってしまうのを防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、測光値の最小値から最大値までの幅と撮像素子のダイナミックレンジとに基づいて、撮影回数を決定する。したがって、撮影対象の被写体が有する階調をカバーしつつ、必要以上に多くの回数の撮影を行いメモリを消費してしまうのを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、図6のステップS5において、測光値の最小値から最大値までの幅と撮像素子のダイナミックレンジとに基づいて撮影回数nを決定する例を示したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、撮影回数nの算出に他のファクターを利用しても良いし、ユーザが撮影回数nを指定する構成としても良い。
また、本実施形態では、図6のステップS6において撮影条件を決定する際に、シャッタ速度を優先する例を示したが、感度を優先しても良い。
また、図6のステップS6において撮影条件を決定する際に、n回の撮影におけるBV値の変更量(図7参照:変更量=2.65BV)を均等にする例を示したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、AFエリアの情報や輝度ヒストグラムをはじめとしたシーン解析などにより、主要被写体が存在する階調を推定し、その階調に関して十分な画像情報が取得できるようにBV値の変更量を決定する構成としても良い。
また、図6のステップS6において撮影条件を決定する際に、BV値が最も大きい場合の撮影を1回目に行い、次にBV値の大きい場合の撮影を2回目に行い、BV値が最も小さい場合の撮影を3回目に行う場合を例に挙げて説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、AFエリアの情報や輝度ヒストグラムをはじめとしたシーン解析などにより、主要被写体が存在する階調を推定し、その階調に応じて撮影順を決定する構成としても良い。
また、図6のステップS5において撮影回数nを決定する際およびステップS6において撮影条件を決定する際に、精度が十分でない測光センサ12の出力に対して、撮影対象の被写体が有する階調を確実にカバーするために、撮像素子14のダイナミックレンジを10%少なく見積もる(撮像素子14のダイナミックレンジに0.9を乗じる)例を示したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、撮像素子14のダイナミックレンジを少なく見積もる代わりに、ステップS6において、輝度の最も高い部分(または低い部分)を、測光センサ12の出力に基づく平均値の最大値(または最小値)に合わせる際に、マージンを取って合わせれば良い。例えば、測光センサ12の出力に基づく平均値の最大値=10.0に撮像素子14のダイナミックレンジ=3.5の10%に相当する0.4を加えて、光センサ12の出力に基づく平均値の最大値=10.4とする。また、測光センサ12の出力に基づく平均値の最小値=1.5から撮像素子14のダイナミックレンジ=3.5の10%に相当する0.4を引いて、光センサ12の出力に基づく平均値の最小値=1.1とする。そして、撮像素子14のダイナミックレンジの両端をこの値に合わせれば良い。
また、本実施形態では、撮影対象の被写体が有する階調が連続的である場合を例に挙げて説明したが、撮影対象の被写体が有する階調が断続的である場合には、それぞれの階調を適切に表現できれば、複数回の撮影においてBV値の範囲が互いに重なり合う必要はない。
また、本実施形態で説明した通常撮影モードとハイダイナミックレンジ撮影モードとの切り換えに、従来からあるブラケティング撮影モードを追加しても良い。すなわち、一定間隔で露光量を変えながら複数回の撮影を自動的に行うブラケティング撮影モードと、通常撮影モードと、ハイダイナミックレンジ撮影モードとの切り換えを一元化することにより操作性の向上が期待できる。
また、上述した実施形態では、本発明の技術を電子カメラ1において実現する例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、コンパクトタイプの電子カメラなどにも本発明を同様に適用することができる。測光センサなどの測光部を持たないコンパクトタイプのカメラに関しては、撮像素子出力に基づいて撮影回数や撮影条件を決定すれば良い。
また、コンピュータにより電子カメラを制御する構成にも本発明を同様に適用することができる。この場合、図6のフローチャートで説明した処理の一部または全部をコンピュータで実現する構成とすれば良い。
1…電子カメラ,2…撮影レンズ,3…絞り,12…測光センサ,13…シャッタ,14…撮像素子,17…制御部,25…撮影条件記憶部
Claims (5)
- 被写界を測光する測光部と、
前記測光部による測光値の最小値から最大値までの幅を、複数回の撮影によりカバーする撮影条件を決定する決定部と
を備えたことを特徴とする露出量算出装置。 - 請求項1に記載の露出量算出装置において、
前記決定部は、絞りを固定して前記撮影条件を決定する
ことを特徴とする露出量算出装置。 - 請求項1または請求項2に記載の露出量算出装置と、
撮像素子を備え、前記撮影条件にしたがって被写体像を複数回撮影して複数の画像を生成する撮像部と、
前記複数の画像を記録する記録部と
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項3に記載の撮像装置において、
前記決定部は、前記測光値の最小値から最大値までの幅と前記撮像素子のダイナミックレンジとに基づいて、撮影回数を決定する
ことを特徴とする撮像装置。 - 被写界を測光する測光部の出力に応じて露出量を算出するための露出量算出プログラムであって、
前記測光部の出力を取得する取得ステップと、
取得した測光値の最小値から最大値までの幅を、複数回の撮影によりカバーする撮影条件を決定する決定ステップと
をコンピュータで実現するための露出量算出プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2007191074A JP2009027622A (ja) | 2007-07-23 | 2007-07-23 | 露出量算出装置、撮像装置および露出量算出プログラム |
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JP2007191074A JP2009027622A (ja) | 2007-07-23 | 2007-07-23 | 露出量算出装置、撮像装置および露出量算出プログラム |
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---|---|---|---|---|
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JP2012204952A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Nikon Corp | 露出制御装置及びカメラ |
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JP2013528495A (ja) * | 2010-05-11 | 2013-07-11 | プレシテック カーゲー | レーザ切断ヘッドおよびレーザ切断ヘッドを用いて被加工物を切断する方法 |
JP2018191048A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム |
-
2007
- 2007-07-23 JP JP2007191074A patent/JP2009027622A/ja not_active Withdrawn
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