JP2009019831A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 温風を下向きに吹き出す場合の指向性および床面到達性を向上させることができると同時に、フラップを風路中から退避させ、圧損の要因を排除して大風量吹き出しを実現することができる空気調和機を提供することを目的とする。
【解決手段】 吹き出し口9に、吹き出し風の風向を調整する少なくとも2枚のフラップ13,14が略平行に設けられる空気調和機1で、少なくとも2枚のフラップ13,14のうちの1つの第1フラップ13上に、他の第2フラップ14の回動中心をなす第2回動軸23が設けられ、第2フラップ14は、第1フラップ13の回動中心をなす第1回動軸18を中心に第1フラップ13と共に回動可能であり、かつ第2回動軸23を中心に独立して回動可能に構成される。
【選択図】 図2
【解決手段】 吹き出し口9に、吹き出し風の風向を調整する少なくとも2枚のフラップ13,14が略平行に設けられる空気調和機1で、少なくとも2枚のフラップ13,14のうちの1つの第1フラップ13上に、他の第2フラップ14の回動中心をなす第2回動軸23が設けられ、第2フラップ14は、第1フラップ13の回動中心をなす第1回動軸18を中心に第1フラップ13と共に回動可能であり、かつ第2回動軸23を中心に独立して回動可能に構成される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、吹き出し口に、吹き出し風の風向を調整する少なくとも2枚のフラップが略平行に設けられる空気調和機に関するものである。
空気調和機の吹き出し口には、吹き出される冷風または温風の吹き出し方向を調整する風向調整板が設けられるのが通常である。風向調整板には、風向を左右方向に調整する左右風向調整板と、風向を上下方向に調整するフラップと称する上下風向調整板(以下、単に「フラップ」という。)と、がある。フラップは、風向を垂直下向きにしたり、水平上向きにしたりする風向変更機能の他に、運転停止時には、吹き出し口を閉塞する機能を有することも一般的である。また、フラップを略平行に少なくとも2枚設け、それぞれ独立して回動できるように構成し、2枚のフラップの角度を調整することにより、空調風をスポット吹き出しにしたり、あるいはワイド吹き出しにしたりする使い方もなされている。
フラップを略平行に2枚設け、各々を独立して回動可能としたものにあっては、上記のような使い方ができる反面、空調風の吹き出し方向に沿うフラップ1枚当りの幅寸法が短くなるため、暖房時に温風を下向きに吹き出す場合において、温風の指向性および床面への到達性が低下してしまうという問題がある。また、2枚のフラップのうちの少なくとも1枚が吹き出し口の風路中に位置されるため、当該フラップが圧損を引き起こし、吹き出し風量を低下させる要因の1つともなっている。
そこで、特許文献1および2には、吹き出し口に設けられる2枚の風向板(フラップ)を、それぞれ回動軸を介して回動可能に設置するとともに、駆動モータによりそれぞれ独立して回動できる構成となし、暖房時に2枚の風向板を略円弧状に連なった1枚の大きな風向板として空調風の吹き出し方向前方を閉塞し、この風向板に沿って略弓形の高静圧部を形成することにより、温風を真下方向または後方下方に吹き出し、コアンダ効果により温風を壁面に沿わせて床面まで降下させるようにしたものが記載されている。
上記特許文献1および2に記載されたものは、2枚のフラップ形状と回動軸位置の工夫により、暖房時に温風を真下方向に吹き出す場合において、その指向性および床面到達性を向上させることが可能なものである。しかしながら、2枚のフラップは、回動軸自体が移動されるものではなく、2枚のフラップがそれぞれ吹き出し口の風路中に位置されているため、例えば、冷房時に冷風を前方あるいは水平方向に吹き出す場合において、風路中に位置する2枚のフラップが圧損の原因となり、吹き出し風量の大幅低下をもたらす。これが大風量吹き出しを実現する上でのネックとなっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、温風を下向きに吹き出す場合の指向性および床面到達性を向上させることができると同時に、フラップを風路中から退避させ、圧損の要因を排除して大風量吹き出しを実現することができる空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の空気調和機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる空気調和機は、吹き出し口に、吹き出し風の風向を調整する少なくとも2枚のフラップが略平行に設けられる空気調和機において、前記少なくとも2枚のフラップのうちの1つの第1フラップ上に、他の第2フラップの回動中心をなす第2回動軸が設けられ、前記第2フラップは、前記第1フラップの回動中心をなす第1回動軸を中心に前記第1フラップと共に回動可能であり、かつ前記第2回動軸を中心に独立して回動可能に構成されることを特徴とする。
すなわち、本発明にかかる空気調和機は、吹き出し口に、吹き出し風の風向を調整する少なくとも2枚のフラップが略平行に設けられる空気調和機において、前記少なくとも2枚のフラップのうちの1つの第1フラップ上に、他の第2フラップの回動中心をなす第2回動軸が設けられ、前記第2フラップは、前記第1フラップの回動中心をなす第1回動軸を中心に前記第1フラップと共に回動可能であり、かつ前記第2回動軸を中心に独立して回動可能に構成されることを特徴とする。
本発明によれば、第1フラップ上に、第2フラップの回動中心をなす第2回動軸が設けられ、この第2フラップは、第1フラップの回動中心をなす第1回動軸を中心に第1フラップと共に回動可能であり、かつ第2回動軸を中心に独立して回動可能とされるので、第2フラップを第1回動軸と第2回動軸との2つの回動軸の周りに回動させ、大きなモーションでより遠くまで移動させることが可能となる。これによって、2枚の第1フラップおよび第2フラップの角度を調整することによるスポット吹き出し等の使い方ができることはもちろんのこと、2枚の第1フラップおよび第2フラップを略円弧状に連なった1枚の大きなフラップとして使うことができるため、吹き出し風の指向性および到達性を向上させることができる。また、第2フラップを吹き出し口の風路中から退避させて、風路中にフラップが存在しない状態を作り出すことができるため、圧損のない大風量吹き出しを実現することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記第2フラップを駆動する第2駆動軸と、前記第1フラップを駆動する前記第1回動軸とは、同一軸上に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、第2フラップを駆動する第2駆動軸と、第1フラップを駆動する第1回動軸とが同一軸上に設けられるので、第2フラップを第1フラップと共に第1回動軸周りに回動させながら、第2駆動軸により第2回動軸を駆動して第2回動軸周りに独立して回動させることができる。従って、第2フラップを2つの回動軸の周りに回動させ、大きなモーションでより遠くまで移動させることができるようになる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記第2駆動軸と前記第1回動軸とは、二重軸を構成し、前記二重軸を介して前記2枚のフラップがユニット本体側に回動可能に支持されることを特徴とする。
本発明によれば、第2フラップを駆動する第2駆動軸と第1フラップを駆動する第1回動軸とが二重軸を構成し、この二重軸を介して2枚の第1フラップおよび第2フラップがユニット本体側に回動可能に支持されるので、一の二重軸により2枚の第1フラップおよび第2フラップをユニット本体側に回動可能に支持することができる。従って、ユニット本体側に設けられる駆動源により二重軸を介して2枚の第1フラップおよび第2フラップをそれぞれ独立して駆動することができる。
さらに、本発明の空気調和機は、上記の空気調和機において、前記二重軸の外周軸を構成する前記第1回動軸には、歯車を介して前記第1回動軸を駆動する第1駆動モータが連結され、前記二重軸の内周軸を構成する前記第2駆動軸には、前記第2駆動軸を駆動する第2駆動モータが連結され、前記第2駆動軸は、歯車を介して前記第2回動軸と連結されることを特徴とする。
本発明によれば、二重軸の外周軸を構成する第1回動軸に歯車を介して第1駆動モータが連結され、二重軸の内周軸を構成する第2駆動軸に第2駆動モータが連結され、第2駆動軸が歯車を介して第2回動軸と連結されるので、ユニット本体側に設けられる第1駆動モータにより歯車および第1回動軸を介して第1フラップを駆動するとともに、第2駆動モータにより第2駆動軸、歯車および第2回動軸を介して第2フラップを駆動することができる。従って、ユニット本体側に設けられる2つの第1駆動モータおよび第2駆動モータを介して、それぞれ独立して2枚の第1フラップおよび第2フラップを駆動することができる。
本発明によると、第2フラップを第1回動軸と第2回動軸との2つの回動軸の周りに回動させ、大きなモーションでより遠くまで移動させることができるため、2枚の第1フラップおよび第2フラップの角度を調整することによるスポット吹き出し等の使い方ができることはもちろんのこと、2枚の第1フラップおよび第2フラップを略円弧状に連なった1枚の大きなフラップとして使うことにより、吹き出し風の指向性および到達性を向上させることができる。また、第2フラップを吹き出し口の風路中から退避させて、風路中にフラップが存在しない状態を作り出すことができるため、圧損のない大風量吹き出しを実現することができる。
以下に、本発明の一実施形態について、図1ないし図11を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態にかかる空気調和機1を縦方向に切断した端面図が示されている。ここでは、壁掛け形の空気調和機1を例に説明する。
空気調和機1は、ベース本体2と、ベース本体2に取り付けられてユニット筐体4を形成する前面パネル3とを備える。ベース本体2には、風路5を形成する風路壁6と、熱交換器10から滴下されるドレンを受けるドレンパン7とが一体に成形されている。前面パネル3の前面および上面には、室内空気を吸い込むための吸い込み口8が設けられ、下面には、温調された空調風を室内に吹き出すための吹き出し口9が形成される。
図1には、本発明の一実施形態にかかる空気調和機1を縦方向に切断した端面図が示されている。ここでは、壁掛け形の空気調和機1を例に説明する。
空気調和機1は、ベース本体2と、ベース本体2に取り付けられてユニット筐体4を形成する前面パネル3とを備える。ベース本体2には、風路5を形成する風路壁6と、熱交換器10から滴下されるドレンを受けるドレンパン7とが一体に成形されている。前面パネル3の前面および上面には、室内空気を吸い込むための吸い込み口8が設けられ、下面には、温調された空調風を室内に吹き出すための吹き出し口9が形成される。
ユニット筐体4内には、熱交換器10、クロスフローファン11、およびドレンパン兼スタビライザ12等がベース本体2に組み付けられて設置される。熱交換器10は、図示のようにΛ形に折り曲げられた形状のプレートフィンチューブ型熱交換器であり、チューブ内に冷媒が循環され、この冷媒と空気との熱交換により、冷房時には空気を冷却し、暖房時には空気を加熱するものである。クロスフローファン11は、細長い筒状の羽根車を有するものであり、図示省略のモータによって駆動され、吸い込み口8から吸い込んだ室内空気を、熱交換器10に通して冷却または加熱した後、風路5を経て吹き出し口9から再び室内へと吹き出すように流通させるものである。
ドレンパン兼スタビライザ12は、熱交換器10から滴下するドレンを受けるために皿形状とされるとともに、クロスフローファン11のための風路5を形成する風路壁を兼ねるものである。熱交換器10で空気を冷却することにより発生されるドレンは、ドレンパン7,12上に滴下され、図示省略のドレンホースを介して室外へと排出される。
上記吹き出し口9から室内に向けて吹き出される空調風は、吹き出し口9の上流側の風路5中に設置される図示省略の左右風向板により左右方向への風向が調整され、また、左右風向板の下流側に設けられる2枚の上フラップ(第1フラップ)13および下フラップ(第2フラップ)14により上下方向への風向が調整されるように構成される。
上記吹き出し口9から室内に向けて吹き出される空調風は、吹き出し口9の上流側の風路5中に設置される図示省略の左右風向板により左右方向への風向が調整され、また、左右風向板の下流側に設けられる2枚の上フラップ(第1フラップ)13および下フラップ(第2フラップ)14により上下方向への風向が調整されるように構成される。
上フラップ(第1フラップ)13および下フラップ(第2フラップ)14は、図2,図3に示されるように、それぞれ円弧形状の細長い板状部材であり、上フラップ13の方が下フラップ14よりも吹き出し方向に沿う幅寸法が幅広に形成されている。この2枚の上フラップ13および下フラップ14は、別々の回動中心を有し、ユニット筐体4に設けられる2個の第1駆動モータ15および第2駆動モータ16により独立して駆動されるように構成される。以下に、上フラップ13および下フラップ14の装着構造および駆動構造の詳細を説明する。
上フラップ13の一端側には、ギヤボックス17が設けられ、このギヤボックス17の側面に、上フラップ13を駆動する第1回動軸18となる中空の外周軸が外側に突出されるように設けられる。第1回動軸18の中空部には、下フラップ14を駆動する第2駆動軸19となる内周軸が貫通された状態で設けられ、これにより同一軸線を持つ二重軸が構成される。この第1回動軸18と第2駆動軸19からなる二重軸は、上フラップ13および下フラップ14を含むフラップ組み立てをユニット筐体4に回動可能に装着する支持軸を兼ねるものである。
第1回動軸18の外端部には、歯車20が一体成形され、この歯車20と第1駆動モータ15のモータ軸に固定された歯車21が噛み合わされる。これによって、第1駆動モータ15が駆動されると、歯車21,20、第1回動軸18、およびギヤボックス17を介して上フラップ13が第1回動軸18を中心に回動されるように構成される。また、第2駆動軸19の外端部には、第2駆動モータ16のモータ軸が結合されるとともに、その内端部には、歯車22が一体成形されている。
上記ギヤボックス17の第1回動軸18から所定寸法離れた位置には、下フラップ14の回動中心となる第2回動軸23が回転自在に設置され、この第2回動軸23に下フラップ14が取り付けられる。第2回動軸23の外周部には、歯車24が設けられ、この歯車24と第2駆動軸19の内端部に設けられている歯車22とが中間歯車25を介して噛み合わされる。これによって、第2駆動モータ16が駆動されると、第2駆動軸19、歯車22、中間歯車24、歯車24、および第2回動軸23を介して下フラップ14が第2回動軸23を中心に回動されるように構成される。
上記のようにして、上フラップ13上に、下フラップ14の回動中心をなす第2回動軸23が設けられ、下フラップ14が上フラップ13の回動中心をなす第1回動軸18を中心に上フラップ13と共に回動可能であり、かつ第2回動軸23を中心に独立して回動可能な構造の2枚フラップ組み立てが構成される。そして、この2枚フラップ組み立ては、ユニット筐体4側に設けられる2個の第1駆動モータ15および第2駆動モータ16により、二重軸を介してそれぞれ独立して回動されるように構成される。
次に、上記の構成を有する空気調和機1の動作について説明する。
空気調和機1が運転されると、クロスフローファン11が回転され、これによって室内の空気は、前面パネル3に設けられている吸い込み口8からユニット筐体4内に吸い込まれる。この空気は、熱交換器10を通過する間に冷媒により冷却または加熱された後、温調風としてクロスフローファン11により、風路5を経て吹き出し口9から室内へと吹き出され、室内の冷房または暖房に供される。この際、冷房または暖房に応じて、あるいは居住者の要求により、2枚の上フラップ13および下フラップ14は、様々な位置へと作動される。以下に、図4ないし図11に基づいて、上フラップ13および下フラップ14の作動状態を説明する。
空気調和機1が運転されると、クロスフローファン11が回転され、これによって室内の空気は、前面パネル3に設けられている吸い込み口8からユニット筐体4内に吸い込まれる。この空気は、熱交換器10を通過する間に冷媒により冷却または加熱された後、温調風としてクロスフローファン11により、風路5を経て吹き出し口9から室内へと吹き出され、室内の冷房または暖房に供される。この際、冷房または暖房に応じて、あるいは居住者の要求により、2枚の上フラップ13および下フラップ14は、様々な位置へと作動される。以下に、図4ないし図11に基づいて、上フラップ13および下フラップ14の作動状態を説明する。
図4は、空気調和機1が停止時の状態を示している。この場合、上フラップ13および下フラップ14は、双方共に下向きに回動され、両フラップ13,14が略円弧状に連なった1枚の大きなフラップとされて吹き出し口9を閉塞する状態とされる。
図5は、冷房時の一般的な水平吹き出し状態を示している。この場合、上フラップ13を上向きに回動するとともに、下フラップ14を下向きに回動し、両フラップ13,14を略平行な状態として吹き出し口9に位置させる。これによって、冷風を略水平方向に吹き出すことができる。また、この状態で、上フラップ13の第1回動軸18を正逆回転させ、両フラップ13,14を矢印方向にスイングさせることにより、室内の全域に向けて冷風を直接的に吹き出すことができる。
図5は、冷房時の一般的な水平吹き出し状態を示している。この場合、上フラップ13を上向きに回動するとともに、下フラップ14を下向きに回動し、両フラップ13,14を略平行な状態として吹き出し口9に位置させる。これによって、冷風を略水平方向に吹き出すことができる。また、この状態で、上フラップ13の第1回動軸18を正逆回転させ、両フラップ13,14を矢印方向にスイングさせることにより、室内の全域に向けて冷風を直接的に吹き出すことができる。
図6は、冷房時の大風量吹き出しの状態を示している。上記した図5に示す水平吹き出し状態では、下フラップ14が吹き出し口9の風路5中に位置されるため、これが冷風に対して圧損を引き起こし、吹き出し風の風量を低下させる。図6に示すように、下フラップ14を図5に示す位置から第2回動軸23の周りに上向きに回動させ、下フラップ14を大きなモーションで遠くまで移動させることにより、下フラップ14を吹き出し口9の風路5中から退避させることができる。これによって、風路5中にフラップ13,14が存在しない状態を作り出すことができるため、圧損の要因を排除して大風量吹き出しを実現することができる。
図7は、冷房時の風の指向性を高めた吹き出し状態を示している。これは、図5に示す水平吹き出し状態の位置から上フラップ13および下フラップ14の双方をそれぞれ第1回動軸18および第2回動軸23の周りに少し回動させて角度を調整し、2枚のフラップ13,14間の流路が吹き出し方向に向かって漸次狭められるようにしたものである。これによって、冷風を特定のエリアに向けスポット的に吹き出すことができる。
図8は、暖房時の下向き吹き出し状態を示している。この場合、上フラップ13および下フラップ14を略円弧状に連なった1枚の大きなフラップとして、吹き出し口9の前方において下向きに位置させることができる。これによって、温風を幅広のフラップにより下向きに指向させて吹き出すことができるため、温風の床面への到達性を向上させることができる。また、この状態で、上フラップ13の第1回動軸18を正逆回転させ、両フラップ13,14を矢印方向にスイングさせることにより、室内の全域に向けて温風を吹き出すことができる。
図9は、暖房時の風の指向性を高めた吹き出し状態を示している。これは、上フラップ13を下向きに回動するとともに、下フラップ14を上向きに回動した平行状態の位置から下フラップ14を第2回動軸23の周りに少し回動させて下フラップ14の上端側を開き気味に角度調整し、下向き状態の2枚のフラップ13,14間の流路が吹き出し方向に向かって漸次狭められるようにしたものである。これによって、温風を特定のエリアに向けスポット的に吹き出すことができる。
図10は、図5に示した冷房時における水平吹き出し位置と図4に示した停止時の吹き出し口9を閉塞した位置間での上フラップ13および下フラップ14の開閉動作を示すものである。上フラップ13は、第1回動軸18の周りに回動され、破線位置を経て実線矢印のように開閉動作される。一方、下フラップ14は、上フラップ13と共に第1回動軸18の周りに回動されながら、第2回動軸23の周りに回動され、破線位置を経て実線矢印のように開閉動作される。
図11は、図8に示した暖房時の下向き吹き出し位置への移行動作を示すものである。上フラップ13と下フラップ14とを平行状態のまま、第1回動軸18の周りに回動されて上フラップ13を所定の下向き位置まで回動させた後、下フラップ14を第2回動軸23の周りに回動させて下向きとすることにより、上フラップ13および下フラップ14を略円弧状に連なった1枚の大きなフラップとして、吹き出し口9の前方において下向きに位置させることができる。
しかして、本実施形態によると、以下の作用効果を奏する。
下フラップ14を第1回動軸18と第2回動軸23との2つの回動軸18,23の周りに回動させ、大きなモーションでより遠くまで移動させることができる。このため、2枚の上フラップ13および下フラップ14を平行状態、あるいはその角度を調整した状態として冷房水平吹き出し、冷房または暖房のスポット吹き出し、あるいは停止時の吹き出し口9の閉塞等に使用することができる他に、2枚の上フラップ13および下フラップ14を略円弧状に連なった1枚の大きなフラップとして使うことができる。
下フラップ14を第1回動軸18と第2回動軸23との2つの回動軸18,23の周りに回動させ、大きなモーションでより遠くまで移動させることができる。このため、2枚の上フラップ13および下フラップ14を平行状態、あるいはその角度を調整した状態として冷房水平吹き出し、冷房または暖房のスポット吹き出し、あるいは停止時の吹き出し口9の閉塞等に使用することができる他に、2枚の上フラップ13および下フラップ14を略円弧状に連なった1枚の大きなフラップとして使うことができる。
これによって、暖房時の下吹き出し状態においては、温風の下向き方向への指向性および床面への到達性を向上させることができ、暖房性能を高めることができる。また、この場合に、下フラップ14が温風の吹き出し風路中に位置して温風の吹き出しを阻害することがなくなるため、圧損要因を排除して風量の低下を抑制し、最大量の温風を吹き出すことができるようになる。さらに、冷房時においても、下フラップ14を吹き出し口9の風路5中から退避させて、風路5中に下フラップ14が存在しない状態を作り出すことができるため、圧損による風量の低下を抑制し、大風量吹き出しを実現することができる。
また、下フラップ14を駆動する第2駆動軸19と、上フラップ13を駆動する第1回動軸18とが同一軸上に設けられており、下フラップ14を上フラップ13と共に第1回動軸18周りに回動させながら、第2駆動軸19により第2回動軸23を駆動して第2回動軸23の周りに独立して回動させることができるため、下フラップ14を2つの回動軸18,23の周りに回動させ、大きなモーションでより遠くまで移動させることができるようになる。さらに、下フラップ14を駆動する第2駆動軸19と上フラップ13を駆動する第1回動軸18とが二重軸を構成し、この二重軸を介して2枚の上フラップ13および下フラップ14をユニット筐体4側に回動可能に支持することができるため、一の二重軸により2枚フラップ組み立てをユニット筐体4側に支持し、ユニット筐体4側に設けられる駆動源により二重軸を介して2枚の上フラップ13および下フラップ14をそれぞれ独立して駆動することができる。
また、上記二重軸の外周軸を構成する第1回動軸18に歯車21を介して第1駆動モータ15が連結され、二重軸の内周軸を構成する第2駆動軸19に第2駆動モータ16が連結され、この第2駆動軸19が歯車25を介して下フラップ14を回動する第2回動軸23と連結されるので、ユニット筐体4側に設けられる第1駆動モータ15により歯車21および第1回動軸18を介して上フラップ14を駆動することができるとともに、第2駆動モータ16により第2駆動軸19、歯車25および第2回動軸23を介して下フラップ14を駆動することができる。このため、簡易な構成により、ユニット筐体4側に設けられる2つの第1駆動モータ15および第2駆動モータ16を介して、それぞれ独立して2枚の上フラップ13および下フラップ14を駆動することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、壁掛け形空気調和機に適用した例について説明したが、これに限定されるものではなく、吹き出し口に少なくとも2枚のフラップを備えた空気調和機であれば、天井埋込み型、壁面埋込み型あるいは天井吊下げ型、床置き型等、他の形式の空気調和機であっても同様に適用することができる。また、2枚フラップ組み立ての動作としては、上記に限らず、他の使い方がされるものであってもよいことはもちろんである。
1 空気調和機
4 ユニット筐体
9 吹き出し口
13 上フラップ(第1フラップ)
14 下フラップ(第2フラップ)
15 第1駆動モータ
16 第2駆動モータ
18 第1回動軸
19 第2駆動軸
20,21,22,24,25 歯車
23 第2回動軸
4 ユニット筐体
9 吹き出し口
13 上フラップ(第1フラップ)
14 下フラップ(第2フラップ)
15 第1駆動モータ
16 第2駆動モータ
18 第1回動軸
19 第2駆動軸
20,21,22,24,25 歯車
23 第2回動軸
Claims (4)
- 吹き出し口に、吹き出し風の風向を調整する少なくとも2枚のフラップが略平行に設けられる空気調和機において、
前記少なくとも2枚のフラップのうちの1つの第1フラップ上に、他の第2フラップの回動中心をなす第2回動軸が設けられ、
前記第2フラップは、前記第1フラップの回動中心をなす第1回動軸を中心に前記第1フラップと共に回動可能であり、かつ前記第2回動軸を中心に独立して回動可能に構成されることを特徴とする空気調和機。 - 前記第2フラップを駆動する第2駆動軸と、前記第1フラップを駆動する前記第1回動軸とは、同一軸上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 前記第2駆動軸と前記第1回動軸とは、二重軸を構成し、前記二重軸を介して前記2枚のフラップがユニット本体側に回動可能に支持されることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
- 前記二重軸の外周軸を構成する前記第1回動軸には、歯車を介して前記第1回動軸を駆動する第1駆動モータが連結され、
前記二重軸の内周軸を構成する前記第2駆動軸には、前記第2駆動軸を駆動する第2駆動モータが連結され、前記第2駆動軸は、歯車を介して前記第2回動軸と連結されることを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
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