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JP2009005228A - ゲートウェイ装置 - Google Patents

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JP2009005228A
JP2009005228A JP2007166046A JP2007166046A JP2009005228A JP 2009005228 A JP2009005228 A JP 2009005228A JP 2007166046 A JP2007166046 A JP 2007166046A JP 2007166046 A JP2007166046 A JP 2007166046A JP 2009005228 A JP2009005228 A JP 2009005228A
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佳典 高田
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Abstract

【課題】簡易な構成で効率良くIPネットワークを利用して、端末間の多地点間通信を行なうゲートウェイ装置を得ること。
【解決手段】隣接する会議サーバ1から送られてくるデータと会議端末4x〜4zから送られてくるデータとをIPネットワーク5を介して転送することによって、会議サーバ1と各会議端末4x〜4zとの間でSIPを用いた多地点間通信を行なうゲートウェイ装置において、多地点間通信の呼設定を管理するとともに、会議サーバ1がサーバ装置となって会議端末4xと多地点間通信を行っている場合に会議端末4y,4zから多地点間通信への参加要求を受けると、会議サーバ1から各会議端末4x〜4z側へのデータ転送をマルチキャスト通信によって行なうようSIP−ALG処理を用いた呼制御によってIPネットワーク5内のデータ転送設定を行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データ転送を行なうゲートウェイ装置に関するものである。
従来、インターネットなどを使用したTV(TeleVision)会議システムでは、各会議端末が送信する音声情報および映像情報が、ネットワーク上の会議サーバに一旦転送される。会議サーバでは、各会議端末から受信した情報を編集し、各会議端末に転送している。これにより、同一のTV会議に参加している全ての会議端末(全ての地点)で同じ映像と音声を受信することを可能としている。
このようなインターネット上でのTV会議や電話会議では、音声情報や映像情報を送受信する呼の設定の為にSIP(Session Initiation Protocol)が使用されている。非特許文献1に記載の技術では、SIPによる多地点会議の実施を行なう際に、JOINヘッダを用いた呼開設シーケンスを使用している。このJOINヘッダを用いたSIPの呼接続のシーケンスでは、既存の会議に参加を希望する会議端末が、会議サーバに対してJOINヘッダに対応する呼識別子を指定し呼開設を要求することによって、会議端末が参入を希望している会議が会議サーバで特定される。これにより、音声情報および映像情報の呼が確立し、これらの情報が各会議端末と会議サーバ間で個別に転送される。
RFC3911 The Session Initiation Protocol (SIP) "Join" Header R.Mahy Airespace D.Petrie pringtel October 2004
しかしながら、上記従来のSIPを用いたTV会議システムでは、全ての会議端末で同じ音声情報および映像情報を受信しているにもかかわらず、各会議端末と会議サーバの間では個別に情報が転送されている。例えば、下り方向の通信経路には会議サーバが送信する同一の情報が転送されるが、これらの通信経路に転送される情報は通信経路の数だけネットワーク内に転送されることとなる。このため、1つのTV会議へ参加する会議端末の数が多くなった場合に、ネットワーク内に同一内容の情報が大量に送信されてしまい、ネットワークの利用効率が低下するという問題があった。
また、会議端末間でマルチキャスト通信を使用するには、既存のTV会議システムの会議サーバと各会議端末の通信ソフトウェアをマルチキャスト通信用の通信ソフトウェアに入れ替える必要があり、システム変更に大きなコストが掛かってしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で効率良くIPネットワークを利用して、端末間の多地点間通信を行なうゲートウェイ装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、IP(Internet Protocol:RFC791)を使用して通信を実現しているネットワーク上に、IETFで標準化されたSIP(Session Initiation Protocol:RFC3261)を用いて呼制御を実施する、多地点でのTV会議もしくは電話会議のシステムで、ネットワーク上に配置されるゲートウェイ装置であり、送信元IPアドレスとトランスポートプロトコルの送信元ポート番号の組を示す送信元アドレス情報と、宛先IPアドレスとトランスポートプロトコルの宛先ポート番号の組を示す宛先アドレス情報の2つのアドレス情報を書き換える機能であるアドレス変換機能を持ち、SIPでやり取りされるアドレス情報のアドレス変換と、SIPで呼制御を行ったデータ通信に対するアドレス変換に対応するためのSIPでの呼制御状態を管理するSIP−ALG処理機能において、SIPのシーケンスを監視し、3者通話の実施契機となるJOINヘッダを使用したINVITEメッセージが会議サーバ宛てに転送されたことを契機に、3者通話の呼状態の管理を開始し、該INVITEメッセージに対する応答メッセージなど、3者通話に呼制御の状態を監視する機能を持つことを特徴とし、該SIP−ALG処理機能により監視している3者通話のシーケンス状態に応じて、3者通話の接続状態を管理し、3者通話による会議単位にマルチキャストアドレスを割り当て、異なるゲートウェイ間でマルチキャストアドレスの情報を通知し合い、マルチキャスト通信経路を変更する為のマルチキャストグループへの参入手順を持ち、既存の通信をユニキャストからマルチキャストに切り替える機能を実現する3者通話管理機能を持つことを特徴とする。
この発明によれば、3者通話による会議単位にマルチキャストアドレスを割り当て、異なるゲートウェイ間でマルチキャストアドレスの情報を通知し合い、マルチキャスト通信経路を変更する為のマルチキャストグループへの参入手順を持ち、既存の通信をユニキャストからマルチキャストに切り替える機能を実現する3者通話管理機能を持つので、簡易な構成で効率良くIPネットワークを利用して、端末間の多地点間通信を行なうことが可能になるという効果を奏する。
以下に、本発明に係るゲートウェイ装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るTV会議システムの構成を示す図である。TV会議システム100は、IP(Internet Protocol:RFC791)ネットワーク上で、IETF(The Internet Engineering Task Force)で標準化されたSIP(Session Initiation Protocol:RFC3261)を用いて呼制御を実施し、多地点間通信を行なう通信システムである。TV会議システム100は、ゲートウェイ装置3a,3x〜3zと、IPネットワーク5と、会議サーバ1と、会議端末4x〜4zと、を含んで構成されている。
会議サーバ1は、ゲートウェイ装置3aと接続し、各会議端末4x〜4zはそれぞれゲートウェイ装置3x〜3zと接続している。そして、ゲートウェイ装置3aとゲートウェイ装置3x〜3zがIPネットワーク5を介して接続している。
会議サーバ1は、TV会議に参加している会議端末から種々の情報(音声や映像など)を収集するとともに、収集した情報をTV会議に用いる情報(各会議端末で共通の情報)(以下、会議データという)に変換し、TV会議に参加している各会議端末宛てに送信する通信端末である。会議サーバ1は、会議データを、通信経路21x〜21zを介してゲートウェイ装置3aに送信する。
ゲートウェイ装置3aは、会議サーバ1から送られてくる会議データを、マルチキャスト通信経路22(IPネットワーク5)を介して、各会議端末4x〜4zに隣接する各ゲートウェイ装置3x〜3zに転送する装置である。ゲートウェイ装置3aは、呼設定のシーケンスによって通信経路21x〜21zから同一の会議データが送信されてくることを認識した場合に、会議サーバ1から会議データが送られてくる通信経路21x〜21zの中から何れか1つの通信経路(任意)を選択し、選択した通信経路からの会議データを各会議端末4x〜4z側へ転送する。
図1では、ゲートウェイ装置3aが通信経路21xを選択して、IPネットワーク5内のマルチキャスト通信経路22へのデータ転送を行なった場合を示している。ゲートウェイ装置3aは、選択しなかったその他の通信経路21y,21zから受信する会議データを廃棄し、IPネットワーク5上に転送しない。
ゲートウェイ装置3x〜3zは、ゲートウェイ装置3aから会議データを受信すると、それぞれが接続している会議端末4x〜4zに、通信経路23x〜23zを介して会議データを転送する。
なお、ゲートウェイ装置と隣接している通信端末(会議サーバ1、会議端末4x〜4z)が、このゲートウェイ装置からみた隣接通信端末であり、ゲートウェイ装置とIPネットワーク5を介して接続している通信端末(会議サーバ1、会議端末4x〜4z)が、このゲートウェイ装置からみたネットワーク外通信端末側である。
ここで、各通信経路の配設位置と通信方向について説明する。会議端末4xから会議サーバ1へは、通信経路13x、通信経路12x、通信経路11xを介して通信を行う。会議端末4yから会議サーバ1へは、通信経路13y、通信経路12y、通信経路11yを介して通信を行う。会議端末4zから会議サーバ1へは、通信経路13z、通信経路12z、通信経路11zを介して通信を行う。
通信経路11x〜13x、通信経路11y〜13y、通信経路11z〜13zは、それぞれ会議端末4xから会議サーバ1へ向かう方向の通信経路、会議端末4yから会議サーバ1へ向かう方向の通信経路、会議端末4zから会議サーバ1へ向かう方向の通信経路である。
通信経路13x、通信経路12x、通信経路11xは、それぞれ会議端末4xとゲートウェイ装置3xとの間の通信経路、ゲートウェイ装置3xとゲートウェイ装置3aとの間の通信経路、ゲートウェイ装置3aと会議サーバ1との間の通信経路である。
通信経路13y、通信経路12y、通信経路11yは、それぞれ会議端末4yとゲートウェイ装置3yとの間の通信経路、ゲートウェイ装置3yとゲートウェイ装置3aとの間の通信経路、ゲートウェイ装置3aと会議サーバ1との間の通信経路である。
通信経路13z、通信経路12z、通信経路11zは、それぞれ会議端末4zとゲートウェイ装置3zとの間の通信経路、ゲートウェイ装置3zとゲートウェイ装置3aとの間の通信経路、ゲートウェイ装置3aと会議サーバ1との間の通信経路である。
また、会議サーバ1から会議端末4xへは、通信経路21x、マルチキャスト通信経路22、通信経路23xを介して通信を行う。会議サーバ1から会議端末4yへは、通信経路21y、マルチキャスト通信経路22、通信経路23yを介して通信を行う。会議サーバ1から会議端末4zへは、通信経路21z、マルチキャスト通信経路22、通信経路23zを介して通信を行う。
通信経路21x,23x、通信経路21y,23y、通信経路21z,23zは、それぞれ会議サーバ1から会議端末4xへ向かう方向の通信経路、会議サーバ1から会議端末4yへ向かう方向の通信経路、会議サーバ1から会議端末4zへ向かう方向の通信経路である。
通信経路21x、通信経路23xは、それぞれ会議サーバ1とゲートウェイ装置3aとの間の通信経路、ゲートウェイ装置3xと会議端末4xとの間の通信経路である。通信経路21x、通信経路23xは、それぞれ通信経路11x、通信経路13xに対応する逆方向の通信経路である。
通信経路21y、通信経路23yは、それぞれ会議サーバ1とゲートウェイ装置3aとの間の通信経路、ゲートウェイ装置3yと会議端末4yとの間の通信経路である。通信経路21y、通信経路23yは、それぞれ通信経路11y、通信経路13yに対応する逆方向の通信経路である。
通信経路21z、通信経路23zは、それぞれ会議サーバ1とゲートウェイ装置3aとの間の通信経路、ゲートウェイ装置3zと会議端末4zとの間の通信経路である。通信経路21z、通信経路23zは、それぞれ通信経路11z、通信経路13zに対応する逆方向の通信経路である。
また、マルチキャスト通信経路22は、会議サーバ1から各会議端末4x〜4zへ向かう方向のIPネットワーク5内の通信経路である。マルチキャスト通信経路22は、通信経路12x,12y,12zに対応する逆方向の通信経路である。
つぎに、ゲートウェイ装置3a,3x〜3zの構成について説明する。なお、ゲートウェイ装置3a,3x〜3zは同様の構成を有するので、ここではゲートウェイ装置3aを例にとって説明する。
図2は、ゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。図2では、ゲートウェイ装置3aの特徴的な機能を示している。ゲートウェイ装置3aは、アドレス変換処理部33、SIP−ALG(SIP-Application Level Gateway)処理部34、アドレス管理部35、呼管理部36、3者通話管理部(多地点間情報管理部)37、IPネットワーク5とのインタフェース31、会議サーバ1あるいは会議端末4x〜4zが接続されるネットワークとのインタフェース32を有している。
アドレス変換処理部33は、インタフェース31,32と接続している。また、アドレス変換処理部33は、SIP−ALG処理部34、アドレス管理部35、3者通話管理部37と接続している。アドレス変換処理部33は、送信元IPアドレスとトランスポートプロトコルの送信元ポート番号との組を示す送信元アドレス情報と、宛先IPアドレスとトランスポートプロトコルの宛先ポート番号との組を示す宛先アドレス情報と、の2つのアドレス情報を書き換える。
SIP−ALG処理部34は、アドレス変換処理部33、アドレス管理部35、呼管理部36、3者通話管理部37と接続している。SIP−ALG処理部34は、SIPのシーケンスを監視し、SIPレイヤのアドレス変換を実現する為のSIP−ALG処理を行なう。
会議サーバ1に隣接するゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、3者通話(多者間通信)の実施契機となるJOINヘッダを使用したINVITEメッセージが会議サーバ1宛てに転送されたことを契機に、3者通話の呼状態の管理を開始して、3者通話の呼制御の状態(INVITEメッセージに対する応答メッセージなど)を監視する機能を有している。このSIP−ALG処理部34は、監視している3者通話のシーケンス状態に基づいて3者通話の接続状態を管理し、3者通話によるTV会議単位毎にマルチキャストアドレスを割り当てる。そして、SIP−ALG処理部34は、異なるゲートウェイ装置間でマルチキャストアドレスの情報を通知し合い、マルチキャスト通信経路を変更する為のマルチキャストグループへの参入手順によって、既存の通信をユニキャストからマルチキャストに切り替える。
アドレス管理部35は、アドレス変換処理部3とSIP−ALG処理部34において使用されるIPアドレスとポート番号を管理(格納)する。呼管理部36は、SIP−ALG処理部34によって処理されたSIPの呼の接続状態を管理(格納)する。
3者通話管理部37は、会議参加者のグループ、使用するマルチキャストアドレス、TV会議を識別する会議識別子に相当するCall−IDを、後述の会議情報41として管理(格納)する。
ここで、3者通話管理部37が管理する会議情報41(会議データベース)の構成について説明する。図3は、会議情報の構成の一例を示す図である。会議情報41は、1〜複数の会議エントリによって構成されている。以下では、会議エントリの各要素について説明する。
会議情報41の会議エントリの要素には、「会議識別子」、「参加者一覧」、「マルチキャストアドレス」、「ルートノード」、「仮登録フラグ」の項目がある。会議情報41では、「会議識別子」、「参加者一覧」、「マルチキャストアドレス」、「ルートノード」、「仮登録フラグ」がそれぞれ対応付けられている。
「会議識別子」は、TV会議を識別するための識別子である。「会議識別子」には、他の会議エントリ(TV会議)と重複しない識別子が設定されなければならない。本実施の形態では、「会議識別子」として例えばSIPのCall−IDを使用する。「参加者一覧」は、参加者の一覧を示す情報であり、「参加者一覧」の「会議識別子」に対応するTV会議に参加している会議端末や会議サーバの情報が格納される。
「マルチキャストアドレス」は、「会議識別子」に対応するTV会議でマルチキャストアドレスを使用して情報転送を実施している場合に、このTV会議で使用しているマルチキャストアドレスが格納される。
「ルートノード」は、会議エントリに対して、自ゲートウェイ装置がルートノードであるか否かを示す情報である。「仮登録フラグ」は、各会議エントリの登録状態を示すフラグであり、各TV会議への仮登録状態を示す値(情報)または本登録状態を示す値が設定される。
つぎに、実施の形態1に係るTV会議システム100の処理手順について説明する。図4は、実施の形態1に係るTV会議システムの処理手順を示すシーケンス図である。図4では、TV会議システム100が、TV会議を開始する際の呼開設シーケンスを示している。ここでは、会議端末4xが最初にTV会議に参加し、その後、会議端末4yがTV会議に途中参加してくる場合の呼開設シーケンスについて説明する。
まず、会議端末4xが会議サーバ1に対して呼開設を行なって、会議端末4xが会議サーバ1に対して接続する。具体的には、会議端末4xが、会議サーバ1に呼接続要求であるSIPのINVITEメッセージ71を送信する。このINVITEメッセージ71には、呼識別子としてCall−ID=Aが指定されている。会議端末4xからのINVITEメッセージ71は、IPネットワーク5内のゲートウェイ装置3xおよびゲートウェイ装置3aを経由して会議サーバ1に転送される。ゲートウェイ装置3xおよびゲートウェイ装置3aでは、それぞれのSIP−ALG処理部34でSIP−ALG処理を行なう際に、呼識別子Call−ID=Aで指定された呼の情報を呼管理部36に格納させる(S1)。
会議サーバ1は、INVITEメッセージ71を受信すると、INVITEメッセージ71に対応する正常応答200 OKメッセージ72を、会議端末4xに送信する。会議サーバ1からの正常応答200 OKメッセージ72は、ゲートウェイ装置3aおよびゲートウェイ装置3xを経由して会議端末4xに転送される。ゲートウェイ装置3aおよびゲートウェイ装置3xでは、それぞれのSIP−ALG処理部34でSIP−ALG処理を行なう際に、呼識別子Call−ID=Aで指定された呼の情報を呼管理部36に更新させる(S2)。
会議端末4xは、正常応答200 OKメッセージ72を受信すると、正常応答200 OKメッセージ72に対応した受信確認のACKメッセージ73を、会議サーバ1に送信する。会議端末4xからのACKメッセージ73は、ゲートウェイ装置3xおよびゲートウェイ装置3aを経由して会議サーバ1に転送される。ゲートウェイ装置3xおよびゲートウェイ装置3aでは、それぞれのSIP−ALG処理部34でSIP−ALG処理を行なう際に、呼識別子Call−ID=Aで指定された呼の情報を呼管理部36に更新させる(S3)。
S1〜S3のシーケンスにより、会議端末4xと会議サーバ1の間に呼が設定され、設定された呼の条件に基づいて会議データ74がやり取りされる(S4)。この時点では、会議端末4xのみがTV会議に参加している。この状態でのゲートウェイ装置3aおよびゲートウェイ装置3xは、それぞれ呼識別子Call−ID=Aの情報を呼管理部36に格納している。
続いて会議端末4yが、この呼識別子Call−ID=Aで開始されている通信(TV会議)に参加して、TV会議が2者会議から3者会議に切り替わる際のシーケンスについて説明する。
まず、会議端末4yは、参加を希望するTV会議に対応する呼識別子Call−ID=AをSIPのJOINヘッダに指定して、会議サーバ1にINVITEメッセージ75を送信する。会議端末4yの送信したINVITEメッセージ75は、まずゲートウェイ装置3yに受信される。
ゲートウェイ装置3yは、SIP−ALG処理部34でINVITEメッセージ75の構文解析を実施する。具体的には、INVITEメッセージ75にJOINヘッダが存在するので、SIP−ALG処理部34は、このINVITEメッセージ75は既存の呼に対する接続要求であると判断する。そして、SIP−ALG処理部34は、3者通話管理部37に対して、「会議識別子」にJOINヘッダで指定されたCall−ID=Aを設定させ、「参加者一覧」をINVITEメッセージ75のFromヘッダおよびToヘッダに基づいて設定させ、「仮登録フラグ」に「仮登録」を設定させる。「参加者一覧」には、INVITEメッセージ75のFromヘッダに対応する会議端末4yと、Toヘッダに対応する会議サーバ1、会議端末4xが格納される。
また、INVITEメッセージ75を会議端末4yの接続されているネットワーク(ゲートウェイ装置3y)からIPネットワーク5に転送するので、ゲートウェイ装置3yのSIP−ALG処理部34は、自装置はルートノードではないと判断する。これにより、「ルートノード」には、ルートノードでないことを示す情報が設定される。図4では、ゲートウェイ装置3yがINIVITEメッセージ75を受信した際の、ゲートウェイ装置3yの処理を処理(P1)で示している。ゲートウェイ装置3yは、処理(P1)の後、INIVITEメッセージ75をゲートウェイ装置3aに転送する。
ゲートウェイ装置3aがINVITEメッセージ75を受信すると、ゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、3者通話管理部37の会議情報41内から、受信したINVITEメッセージ75に対応するエントリの検索を行なう。具体的には、SIP−ALG処理部34が、INVITEメッセージ75のJOINヘッダに指定されたCall−ID=Aに該当する「会議識別子」を検索することによって、この「会議識別子」を持つエントリを検索する。なお、会議情報41に該当するエントリが存在しない場合、現在は複数地点でのTV会議が開始されていないと判断される。
つぎに、ゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、INIVITEメッセージ75に対応する呼の存在を確認するため、呼管理部36に管理されている呼情報をCall−ID=Aに基づいて検索する。S1〜S3のシーケンスの処理によって、ゲートウェイ装置3aの呼管理部36では呼識別子がCall−ID=Aである呼情報を管理している状態となっている。
ゲートウェイ装置3aの呼管理部36でCall−ID=Aに対応する呼が管理されている場合、既に2地点の会議が開始されている状態であるので、ゲートウェイ装置3aは、管理しているCall−ID=Aの呼のデータをマルチキャストで送信するための処理を行う。
まず、ゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、マルチキャスト通信に使用するマルチキャストアドレスを確保し、3者通話管理部37の会議情報41にエントリを仮登録させる。そして、確保したマルチキャストアドレスを会議情報41の「マルチキャストアドレス」に設定する。
また、INVITEメッセージ75をIPネットワーク5から会議サーバ1の接続されているネットワーク(ゲートウェイ装置3a)に転送するので、ゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、自装置はルートノードになると判断する。これにより、会議情報41の「ルートノード」には、ルートノードであることを示す情報が設定される。
図4では、ゲートウェイ装置3aがINIVITEメッセージ75を受信した際の、ゲートウェイ装置3aの処理を処理(P2)で示している。ゲートウェイ装置3yは、処理(P2)の後、INIVITEメッセージ75を会議サーバ1に転送する(S5)。
INVITEメッセージ75を受信した会議サーバ1は、INVITEメッセージ75による会議参加の要請を受け、受信に関する情報の編集を行う。会議サーバ1は、まず通信条件を変更する為に、呼識別子がCall−ID=Aで示される呼の、現在の会議端末4xに対してre−INVITEメッセージ76を送信する。
会議サーバ1からのre−INVITEメッセージ76を受信したゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、3者通話管理部37の会議情報41内からre−INVITEメッセージ76に対応する登録エントリを検索する。
ゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34が、会議情報41内の検索によって仮登録のエントリを検出した場合、ゲートウェイ装置3a(SIP−ALG処理部34)は、会議サーバ1がINVITEメッセージ75に対して正常応答処理を実施していることを確認できる。これにより、ゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、TV会議のマルチキャストへの切り替え処理を継続する。
この後、ゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、マルチキャストツリーの送信元になる為のメッセージ(PIM JOINメッセージ77)を、IPネットワーク5に送信する。この時のPIM JOINメッセージ(グループ参加要求)77の宛先は、会議情報41に仮登録エントリとして設定されている「マルチキャストアドレス」のアドレスとする。
つぎに、ゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、ゲートウェイ装置3xに転送するre−INVITEメッセージ76に、本実施の形態独自のSIPヘッダを挿入し、独自のSIPヘッダに本セッションで使用するマルチキャストアドレス(「マルチキャストアドレス」)の情報を記載する。
図4では、ゲートウェイ装置3aがre−INIVITEメッセージ76を受信した際の、ゲートウェイ装置3aの処理を処理(P3)で示している。ゲートウェイ装置3aは、処理(P3)の後、独自ヘッダを追加したre−INVITEメッセージ76をゲートウェイ装置3xに宛てて転送する。
re−INVITEメッセージ76を受信したゲートウェイ装置3xのSIP−ALG処理部34は、ゲートウェイ装置3aにおいて挿入された独自ヘッダの情報を会議情報41の「マルチキャストアドレス」に設定する。そして、SIP−ALG処理部34は、S1〜S3の接続処理で設定した既存の会議セッションの情報を、3者通話管理部37の会議情報41に仮登録させる。その後、SIP−ALG処理部34は、ゲートウェイ装置3aによって挿入された独自ヘッダの情報をre−INVITEメッセージ76から削除する。
図4では、ゲートウェイ装置3xがre−INIVITEメッセージ76を受信した際の、ゲートウェイ装置3xの処理を処理(P4)で示している。ゲートウェイ装置3xは、処理(P4)の後、re−INVITEメッセージ76を会議端末4xに転送する(S6)。
会議端末4xは、re−INVITEメッセージ76の受信によって通信条件の変更を認識する。会議端末4xは、通信条件の変更を了解したことを会議サーバ1に通知するために、会議サーバ1に宛てて200 OKメッセージ78を送信する。
ゲートウェイ装置3xが200 OKメッセージ78を受信すると、ゲートウェイ装置3xのSIP−ALG処理部34は、3者通話管理部37の会議情報41内から、受信した200 OKメッセージ78の呼識別子Call−ID=Aに一致するエントリの検索を行なう。該当するエントリが仮登録で存在している場合、SIP−ALG処理部34は、マルチキャストアドレスを受信する為のPIM JOINメッセージ79を会議サーバ1に送信する。この時のPIM JOINメッセージ77の宛先は、会議情報41に仮登録エントリとして設定されている「マルチキャストアドレス」のアドレスとする。
さらに、ゲートウェイ装置3xのSIP−ALG処理部34は、200 OKメッセージ78に、マルチキャストアドレスへの切り替えが実施済みであることを示す情報を、独自ヘッダを使用して挿入する。
図4では、ゲートウェイ装置3xが200 OKメッセージ78を受信した際の、ゲートウェイ装置3xの処理を処理(P5)で示している。ゲートウェイ装置3xは、処理(P5)の後、独自ヘッダを追加した200 OKメッセージ78をゲートウェイ装置3aに宛てて転送する。
200 OKメッセージ78を受信したゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、200 OKメッセージ78に挿入されている独自ヘッダの情報に基づいて、ゲートウェイ装置3xがマルチキャストアドレスへの受信切り替えを完了したと判断する。そして、SIP−ALG処理部34は、3者通話管理部37に会議情報41の転送先をマルチキャストアドレス宛てに切り替えさせる。
これにより、ゲートウェイ装置3aから送信される会議データ84は、PIM JOINメッセージ79によって構成変更されたマルチキャストツリーを経由してゲートウェイ装置3xに届くこととなる。この後、ゲートウェイ装置3xが受信した会議データ84を会議端末4x宛てにアドレスを書き換えて転送することによって、IPネットワーク5の中だけマルチキャストを使用した通信経路を実現できる。会議端末4xから会議サーバ1方向の通信は、例えば従来の方法を用いて行なう。
ゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、ゲートウェイ装置3xで挿入された独自ヘッダを200 OKメッセージ78から削除する。図4では、ゲートウェイ装置3aが200 OKメッセージ78を受信した際の、ゲートウェイ装置3aの処理を処理(P6)で示している。ゲートウェイ装置3aは、処理(P6)の後、独自ヘッダを削除した200 OKメッセージ78を会議サーバ1に転送する(S7)。
200 OKメッセージ78を受信した会議サーバ1は、200 OKメッセージ78に基づいて、会議端末4xへのre−INVITEメッセージが正常に処理されたことを確認する。そして会議サーバ1は、JOINヘッダが付加されたINIVITEメッセージ75に対する正常応答として、200 OKメッセージ80を会議端末4yに送信する。
会議サーバ1からの200 OKメッセージ80を受信したゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、200 OKメッセージ80に設定されているJOINヘッダの呼識別子Call−ID=Aの情報に基づいて、3者通話管理部37の会議情報41から200 OKメッセージ80に対応するするエントリを検索する。
検出したエントリの情報にはTV会議で使用するマルチキャストアドレスの情報が「マルチキャストアドレス」に設定されている。ゲートウェイ装置3aは、受信した200 OKメッセージ80に独自ヘッダを挿入し、この独自ヘッダにマルチキャストアドレスの情報を設定する。その後、ゲートウェイ装置3aは、ゲートウェイ装置3yに対して、200 OKメッセージ80を転送する。図4では、ゲートウェイ装置3aが200 OKメッセージ78を受信した際の、ゲートウェイ装置3aの処理を処理(P7)で示している。
200 OKメッセージ80を受信したゲートウェイ装置3yのSIP−ALG処理部34は、JOINヘッダの情報に基づいて、3者通話管理部37の会議情報41内を検索し、200 OKメッセージ80に対応する仮登録状態のエントリを検出する。200 OKメッセージ80には、ゲートウェイ装置3aによって挿入された独自ヘッダにマルチキャストアドレスが設定されている。このため、SIP−ALG処理部34は、マルチキャストアドレスを仮登録エントリの「マルチキャストアドレス」の項目に設定し、エントリの上書きを行う。ゲートウェイ装置3yは、ゲートウェイ装置3aによって挿入された独自ヘッダを削除する。
図4では、ゲートウェイ装置3yが200 OKメッセージ80を受信した際の、ゲートウェイ装置3yの処理を処理(P8)で示している。ゲートウェイ装置3yは、処理(P8)の後、独自ヘッダを追加した200 OKメッセージ80を会議端末4yに転送する(S8)。
会議端末4yは、200 OKメッセージ80を受信し、200 OKメッセージの受信確認のためのACKメッセージ81を会議サーバ1へ送信する。ACKメッセージ81を受信したゲートウェイ装置3yのSIP−ALG処理部34は、200 OKメッセージ80を受信した際に更新された会議情報41のエントリを、本登録に変更して上書きする。そして、SIP−ALG処理部34は、PIM JOINメッセージ82をネットワーク5に送信して、ゲートウェイ装置3aから指定されたマルチキャストアドレスを受信可能な状態にする。
これにより、ゲートウェイ装置3yは、処理(P6)以降で実施されるマルチキャストによる会議データ84を受信可能になる。この後、ゲートウェイ装置3yは、ゲートウェイ装置3aから会議データ84を受信すると、アドレス変換処理部33が会議データ84を会議端末4y宛てにアドレスを書き換えて転送する。
ゲートウェイ装置3yのSIP−ALG処理部34は、ACKメッセージ81に対して、マルチキャストアドレスへの切り替えが実施済みであることを示す情報を、独自ヘッダを使用して挿入する。
図4では、ゲートウェイ装置3yがACKメッセージ81を受信した際の、ゲートウェイ装置3yの処理を処理(P9)で示している。ゲートウェイ装置3yは、処理(P9)の後、ACKメッセージ81を、ゲートウェイ装置3aを経由して会議サーバ1に転送する(S9)。
ACKメッセージ81を受信したゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、ゲートウェイ装置3yに挿入された独自ヘッダの情報に基づいて、TV会議がマルチキャストによる転送モードに切り替わったことを認識し、ACKメッセージ81から独自ヘッダを削除する。
図4では、ゲートウェイ装置3aがACKメッセージ81を受信した際の、ゲートウェイ装置3aの処理を処理(P10)で示している。ゲートウェイ装置3aは、処理(P10)の後、ACKメッセージ81を、会議サーバ1に転送する。その後、会議サーバ1は、会議端末4xに宛てて200 OKメッセージ78への受信確認の為のACKメッセージ83を送信する(S10)。
これらの動作により、各会議端末4x〜4zは会議サーバ1からの情報を受信することが可能となる。TV会議システム100(多地点会議システム)では、会議端末4x,4yは従来のSIPプロトコルスタックを使用したまま、IPネットワーク5内でマルチキャストを用いてデータ転送することができる。このように、ゲートウェイ装置3aとゲートウェイ装置3x〜3zとの間では、会議データがマルチキャスト通信経路22を介して転送されるので、IPネットワーク5の利用効率を高めることが可能となる。
つぎに、ゲートウェイ装置3aとゲートウェイ装置3x〜3zとの間の会議データ84の転送処理について説明する。なお、ゲートウェイ装置3x〜3zは同様の動作を行なうので、ここではゲートウェイ装置3aとゲートウェイ装置3xとの間の会議データ84の転送処理について説明する。
図5は、会議サーバ1と会議端末4xの間の会議データの転送処理を説明するための図である。図5では、会議サーバ1と会議端末4xの間の通信経路を示している。会議端末4xは、会議サーバ1との通信用に例えばIPアドレス=Bl、UDPポート番号=blを使用する。また、会議サーバ1は会議端末4xとの通信用に例えばIPアドレス=Al、UDPポート番号=alを使用する。
会議端末4xおよび会議サーバ1が使用するアドレスおよびポート番号は、ローカルアドレスであり、IPネットワーク5等の他網にデータ転送する際には、それぞれの隣接するゲートウェイ装置3a,3xにおいて、ローカルアドレスをグローバルアドレスにアドレス変換してデータ転送する必要がある。
図5では、会議端末4xの使用するIPアドレス、UDPポート番号(Bl,bl)に対応するグローバルアドレスが(Bg,bg)である場合を示している。また、会議サーバ1の使用するIPアドレス、UDPポート番号(Al,al)に対応するグローバルアドレスが(Ag,ag)である場合を示している。
会議端末4xから会議サーバ1へのデータ転送では、会議端末4xが通信経路13xを用いて、送信元アドレスが(Bl,bl)で宛先アドレスが(Ag,ag)であるデータを送信する。
通信経路13xからのデータを受信したゲートウェイ装置3x(アドレス変換処理部33)は、ローカルアドレスが使用されている送信元アドレスを、ローカルアドレスに対応するグローバルアドレス(Bg,bg)に変換して、IPネットワーク5へ転送する。これにより、通信経路12xでは送信元アドレスが(Bg,bg)で宛先アドレスが(Ag,ag)であるデータが転送される。
通信経路12xからのデータを受信したゲートウェイ装置3a(アドレス変換処理部33)は、グローバルアドレスが使用されている宛先アドレスを、グローバルアドレスに対応するローカルアドレス(Al,al)に変換して、会議サーバ1に転送する。これにより、通信経路11xでは送信元アドレスが(Bg,bg)で宛先アドレスが(Al,al)であるデータが転送される。
会議サーバ1から会議端末4xへのデータ転送では、会議サーバ1が通信経路21xを用いて、送信元アドレスが(Al,al)で宛先アドレスが(Bg,bg)であるデータを送信する。本実施の形態のゲートウェイ装置3aは、図5で説明したSIPの接続シーケンスによって、マルチキャストの通信経路21xから受信したデータをマルチキャスト通信を使って転送すると判断する。したがって、ゲートウェイ装置3aは、送信元IPアドレスをゲートウェイ装置3a(アドレス変換処理部33)に対応するgw、宛先IPアドレスをマルチキャストアドレスのmaに変更し、IPネットワーク5のマルチキャスト通信経路22を使ってデータ転送する。
マルチキャスト通信経路22からのデータを受信したゲートウェイ装置3x(アドレス変換処理部33)は、図5のSIPの接続シーケンスで知った会議サーバ1のグローバルアドレス(Ag,ag)と会議端末4xのローカルアドレス(Bl,bl)を使用して、送信元アドレスを(Ag,ag)、宛先アドレスを(Bl,bl)にそれぞれ書換える。そして、アドレス変換したデータを通信経路23xを介して会議端末4xに転送する。これらの動作によって会議端末4xから会議サーバ1への通信、および会議サーバ1から会議端末4xへの通信が、ゲートウェイ装置3aとゲートウェイ装置3xとの間でマルチキャストを使用して実現可能になる。
このように、TV会議システム100では、ネットワーク5内の会議サーバ1および会議端末4x〜4zの隣接位置にそれぞれゲートウェイ装置3a,3x〜3zを配置している。そして、ゲートウェイ装置3aが会議サーバ1からの転送データを受信し、ネットワーク5内をマルチキャストに切替えて、各会議端末4x〜4zに隣接するゲートウェイ装置3x〜3zに転送している。さらに、各会議端末4x〜4zに隣接するゲートウェイ装置3x〜3zでは、再びユニキャストに乗せ替えてデータ転送を行なっている。したがって、ゲートウェイ装置3a,3x〜3zは、従来までの会議サーバおよび会議端末を用いつつ、簡易な構成で効率良くネットワーク5を利用できる。
また、TV会議毎に呼識別子を設定しているのでTV会議毎にマルチキャストアドレスを設定することが可能となる。これにより、TV会議システム100は、複数のTV会議が存在する場合であっても、各TV会議にマルチキャスト通信を用いて効率良くネットワーク5を利用できる。
なお、本実施の形態では、TV会議システム100が4つのゲートウェイ装置3a,3x〜3zを有している場合について説明したが、TV会議システム100が3つのゲートウェイ装置または5つ以上のゲートウェイ装置を有する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、ゲートウェイ装置3a,3x〜3zが同じ構成である場合について説明したが、ゲートウェイ装置3aをサーバ装置(会議サーバ1)と接続するサーバ装置専用のゲートウェイ装置とし、ゲートウェイ装置3x〜3zを会議端末(会議端末4x〜4z)と接続する会議端末専用のゲートウェイ装置としてもよい。この場合、サーバ装置専用のゲートウェイ装置は、処理(P1)、処理(P4)、処理(P5)、処理(P8)、処理(P9)を行なうための機能を有さなくてもよい。また、会議端末専用のゲートウェイ装置は、処理(P2)、処理(P3)、処理(P6)、処理(P7)、処理(P10)を行なうための機能を有さなくてもよい。
また、ゲートウェイ装置3a,3x〜3zを、TV会議システム100に限らず他の通信システムに適用してもよい。例えば、ゲートウェイ装置3a,3x〜3zを、電話会議システムに適用してもよい。
また、本実施の形態では、TV会議が2者会議から3者会議に切り替わる際のシーケンスについて説明したが、TV会議がN(Nは3以上の自然数)者会議から(N+1)者会議に切り替わる際のシーケンスも図4のシーケンスと同様の手順によって行なう。
また、本実施の形態では、マルチキャスト通信を設定するための情報を種々のメッセージのSIPヘッダに付加して各ゲートウェイ装置間でメッセージを転送したが、マルチキャスト通信を設定するための情報をメッセージのSIPヘッダ以外の部分に付加して各ゲートウェイ装置間でメッセージを転送してもよい。
このように実施の形態1によれば、会議サーバ1に隣接するゲートウェイ装置3aから会議端末4x〜4zに隣接するゲートウェイ装置3x〜3zへのデータ転送の際に、マルチキャスト通信経路22を用いてマルチキャストでデータ転送するので、簡易な構成で効率良くネットワーク5を利用することが可能となる。
また、マルチキャスト通信の設定に関する情報(マルチキャストアドレスなど)を、会議サーバ1や会議端末4x〜4zから送られてくるSIPメッセージのヘッダに付加して他のゲートウェイ装置に転送するので、IPネットワーク内を流れるデータ量を抑えつつ容易にマルチキャスト通信の設定を行なうことが可能となる。また、呼識別子Call−IDを使用して呼設定を行なうので、TV会議毎のマルチキャストアドレスの設定を容易に行なうことが可能となる。
実施の形態2.
つぎに、図6および図7を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、マルチキャストへの切り替え指示およびマルチキャストアドレスの通知を、SIPではなく独自フォーマットのメッセージを使用して実現する。なお、実施の形態2のTV会議システム100は、実施の形態1のTV会議システム100と同様の構成を有しているので、同様の構成については説明を省略する。
図4で説明した実施の形態1に係るTV会議システム100のマルチキャストへの切り替えシーケンスでは、re−INVITEメッセージ76、200 OKメッセージ78,80、ACKメッセージ81を用いてマルチキャストへの切り替え指示/応答およびマルチキャストアドレスの通知を行っていた。
本実施の形態のゲートウェイ装置3a(SIP−ALG処理部34)は、ゲートウェイ装置3xに対してマルチキャストへの切り替えを要求するためのメッセージ(後述のマルチキャスト切り替え要求メッセージ91,93)を送信する機能を備えている。
また、各ゲートウェイ装置3x〜3z(SIP−ALG処理部34)は、ゲートウェイ装置3からのマルチキャスト切り替え要求メッセージに対する応答メッセージ(後述のマルチキャスト切り替え応答メッセージ92,94)を返信する機能を備えている。
つぎに、実施の形態2に係るTV会議システム100の処理手順について説明する。図6は、実施の形態2に係るTV会議システムの処理手順を示すシーケンス図である。ここでは、実施の形態1のTV会議システム100と異なる動作処理について説明し、実施の形態1のTV会議システム100と同様の動作処理についてはその説明を省略する。
ゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、処理(P3)の処理の一部として、ゲートウェイ装置3xにマルチキャスト切り替え要求メッセージ91を送信する。ゲートウェイ装置3xのSIP−ALG処理部34は、ゲートウェイ装置3aが処理(P3)を行なっている際に、マルチキャスト切り替え要求メッセージ91に対するマルチキャスト切り替え応答メッセージ92を返信する。
また、ゲートウェイ装置3aのSIP−ALG処理部34は、処理(P7)の処理の一部として、ゲートウェイ装置3yにマルチキャスト切り替え要求メッセージ93を送信する。ゲートウェイ装置3yのSIP−ALG処理部34は、ゲートウェイ装置3aが処理(P7)を行なっている際に、マルチキャスト切り替え要求メッセージ93に対するマルチキャスト切り替え応答メッセージ94を返信する。
このように、TV会議システム100では、ゲートウェイ装置3aとゲートウェイ装置3xの間でのマルチキャスト切り替え要求メッセージ91とマルチキャスト切り替え応答メッセージ92をやり取りすることによって、re−INVITEメッセージ76に独自ヘッダを挿入しなくても、ゲートウェイ装置3aとゲートウェイ装置3xの間で通信条件の変更を通知できる。
同様に、ゲートウェイ装置3aとゲートウェイ装置3yの間でのマルチキャスト切り替え要求メッセージ93とマルチキャスト切り替え応答メッセージ94をやり取りすることによって、200 OKメッセージ80に独自ヘッダを挿入しなくても、ゲートウェイ装置3aとゲートウェイ装置3yの間で通信条件の変更を通知できる。
つぎに、実施の形態2に係るゲートウェイ装置3a,3x〜3zの3者通話管理部37が管理するゲートウェイ装置に関する情報(後述の隣接ゲートウェイ管理情報42)のデータベース(隣接ゲートウェイ管理データベース)について説明する。
図7は、隣接ゲートウェイ管理情報の構成の一例を示す図である。隣接ゲートウェイ管理情報42は、IPネットワーク5に存在するゲートウェイ装置毎に「ゲートウェイIPアドレス」と「隣接端末リスト」とが対応付けされた情報(データテーブル)である。
「ゲートウェイIPアドレス」は、IPネットワーク5に存在するゲートウェイ装置のIPアドレスである。「隣接端末リスト」は、「ゲートウェイIPアドレス」に対応するゲートウェイ装置に隣接している端末のリストである。
図7の隣接ゲートウェイ管理情報42では、会議サーバ1の「ゲートウェイIPアドレス」がgw1であり、会議端末4xの「ゲートウェイIPアドレス」がgw2である場合を示している。
このように、実施の形態2によれば、SIPの独自ヘッダを使用せずに会議端末4xから会議サーバ1への通信、および会議サーバ1から会議端末4xへの通信を、ゲートウェイ装置3a、ゲートウェイ装置3x間でマルチキャストを使用して実現可能となる。
また、マルチキャスト通信の設定に関する情報の送受信を、マルチキャスト切り替え要求メッセージ91,93とマルチキャスト切り替え応答メッセージ92,94を用いて行なうので、IPネットワーク内を流れるデータ量を抑えつつ容易にマルチキャスト通信の設定を行なうことが可能となる。
なお、実施の形態1,2では、SIPを用いて呼制御を実施したが、マルチキャスト通信経路の構成時に、IPネットワーク5独自の経路設定手段を用いてマルチキャスト通信路を設定してもよい。
以上のように、本発明に係るゲートウェイ装置は、IPネットワーク内でのデータ転送に適している。
本発明の実施の形態1に係るTV会議システムの構成を示す図である。 ゲートウェイ装置の構成を示すブロック図である。 会議情報の構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係るTV会議システムの処理手順を示すシーケンス図である。 会議サーバと会議端末の間の会議データの転送処理を説明するための図である。 実施の形態2に係るTV会議システムの処理手順を示すシーケンス図である。 隣接ゲートウェイ管理情報の構成の一例を示す図である。
符号の説明
1 会議サーバ
3 アドレス変換処理部
3a,3x〜3z ゲートウェイ装置
4x〜4z 会議端末
5 IPネットワーク
11x〜11z,12x〜12z,13x〜13z,21x〜21z,23x〜23z 通信経路
22 マルチキャスト通信経路
31,32 インタフェース
33 アドレス変換処理部
34 SIP−ALG処理部
35 アドレス管理部
36 呼管理部
37 3者通話管理部
41 会議情報
42 隣接ゲートウェイ管理情報
100 TV会議システム

Claims (4)

  1. IP(Internet Protocol:RFC791)を使用して通信を実現しているネットワーク上に、IETFで標準化されたSIP(Session Initiation Protocol:RFC3261)を用いて呼制御を実施する、多地点でのTV会議もしくは電話会議のシステムで、ネットワーク上に配置されるゲートウェイ装置であり、
    送信元IPアドレスとトランスポートプロトコルの送信元ポート番号の組を示す送信元アドレス情報と、宛先IPアドレスとトランスポートプロトコルの宛先ポート番号の組を示す宛先アドレス情報の2つのアドレス情報を書き換える機能であるアドレス変換機能を持ち、
    SIPでやり取りされるアドレス情報のアドレス変換と、SIPで呼制御を行ったデータ通信に対するアドレス変換に対応するためのSIPでの呼制御状態を管理するSIP−ALG処理機能において、SIPのシーケンスを監視し、3者通話の実施契機となるJOINヘッダを使用したINVITEメッセージが会議サーバ宛てに転送されたことを契機に、3者通話の呼状態の管理を開始し、該INVITEメッセージに対する応答メッセージなど、3者通話に呼制御の状態を監視する機能を持つことを特徴とし、
    該SIP−ALG処理機能により監視している3者通話のシーケンス状態に応じて、3者通話の接続状態を管理し、3者通話による会議単位にマルチキャストアドレスを割り当て、異なるゲートウェイ間でマルチキャストアドレスの情報を通知し合い、マルチキャスト通信経路を変更する為のマルチキャストグループへの参入手順を持ち、既存の通信をユニキャストからマルチキャストに切り替える機能を実現する3者通話管理機能を持つことを特徴としたゲートウェイ装置。
  2. 異なるゲートウェイ間でのマルチキャストへの切り替えに関する確認や、アドレスの通知手段として、SIPの独自ヘッダを定義し、会議サーバおよび会議端末間でやり取りされるSIPメッセージに対して該独自ヘッダと呼制御状態およびマルチキャストアドレスの情報の挿入および/または削除を行うことを特徴とした請求項1に示すゲートウェイ装置。
  3. 異なるゲートウェイ間でのマルチキャストへの切り替えに関する確認や、アドレスの通知手段として、独自フォーマットのメッセージを定義し該メッセージにより呼制御状態およびマルチキャストアドレスの情報を通知し合うことを特徴とした請求項1に示すゲートウェイ装置。
  4. マルチキャスト通信経路の構成時には、網独自の経路設定手段を用いてマルチキャストの経路を設定することを特徴とする請求項1に示すゲートウェイ装置。
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