JP2009003677A - Usbホスト、usbスレーブ、無線通信方式、及びデータ転送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】USBホストとUSBスレーブとの間で無線通信によりデータ転送を行う手順の転送効率を改善する必要があった。
【解決手段】 USBホストと、USBスレーブ(DWA)との間のデータ転送方法であって、USBホストは、USBスレーブとのデータ転送のスケジュールを決めたスケジュール情報に基づいて、要求するデータ転送を指定するデータ転送要求情報と、転送データとを一つのデータ転送単位としてUSBスレーブへ送信し、USBスレーブは、データ転送要求情報と転送データとを連続してUSBホストから受信する(S12、S13)。
【選択図】図4
【解決手段】 USBホストと、USBスレーブ(DWA)との間のデータ転送方法であって、USBホストは、USBスレーブとのデータ転送のスケジュールを決めたスケジュール情報に基づいて、要求するデータ転送を指定するデータ転送要求情報と、転送データとを一つのデータ転送単位としてUSBスレーブへ送信し、USBスレーブは、データ転送要求情報と転送データとを連続してUSBホストから受信する(S12、S13)。
【選択図】図4
Description
本発明は、USBのプロトコルに基づいて、USBホストと無線通信を行う場合の通信方式または方法に関する。
USB(Universal Serial Bus)は有線であることを想定してプロトコル仕様が策定されたものであるが、近年、USBを無線化するワイヤレスUSB(Wireless USB)の技術が開発されている。デバイスワイアアダプタ(Device Wired Adapter以下、「DWA」という)は下流(DownStream)にワイヤーUSBデバイス(Wired-USB device)を接続することにより、ワイヤーUSBデバイスをワイヤレスUSBデバイス(Wireless USB device)として使用可能にする、いわばワイヤレスハブである。DWAは、接続するデバイスとともに、ワイヤレスUSBホスト(Wireless USB Host、以下「USBホスト」という)と無線通信を行うUSBスレーブを構成している。
DWAに対する転送要求はTransferRequestとして送られ、その結果はTransferResultとして返される。USBホストからDWAにデータを転送するOUT転送では、TransferRequestの後にデータが続いて転送される。DWAからUSBホストにデータを転送するIN転送では、TransferResultの後にデータが続いて転送される。
図12は、従来のワイヤレスUSBのOUT転送の手順を示すシーケンスチャートであり、図13は、従来のワイヤレスUSBのIN転送の手順を示すシーケンスチャートである。
ワイヤレスUSBは時分割方式で転送が行われ、USBホストがMMC(Micro-scheduled Management Command)を定期的に送ることにより各DWAを制御する(S101、S104、S107、S109、S111、S114、S116、S118)。この中に含まれるChannel Time Allocation(以下、「CTA」という)により、いつどのワイヤレスデバイス(DWAを含む)がIN/OUT転送を行うかを指示する。
ワイヤレスUSBでは、パケットが受信できたかどうかを示すため、受信側が送信側へハンドシェイクを送る(S103、S106、S109、S113、S116、S118)。正確には、USBホストからDWAへ送るハンドシェイクは、次の転送指示のCTAに含まれている(S109、S116、S118)。このハンドシェイクにより、送信側は受信状況を確認し、必要であればパケットの再送を行う。
特に、USBホストがDWAと通信する場合、送信側は、TransferRequest(S102、S112)、TransferResult(S108、S115)の一つ一つに対してハンドシェイクにより受信を確認する。OUT転送において、TransferRequest(S102)の後にOUTデータを送信する場合、USBホストは、TransferRequestの受信がDWAから通知されるハンドシェイク(S103)により確認されてから、OUTデータの送信を行う(S105)。このときのデータ転送は、複数のパケットに割り当てられて送信されることがある。またIN転送において、TransferResult(S115)の後にINデータが続く場合、DWAは、TransferResult(S115)の受信がUSBホストから通知されるハンドシェイク(S116)により確認されてから、INデータの送信を行う(S117)。このときのデータ転送は、複数のパケットに割り当てられて送信されることがある。データ転送後DWAは、USBホストから送信されるCTAに含まれるハンドシェイクを確認してからINデータを送信する。
このような手順となる理由の一つには、DWAのTransferRequest/TransferResultと、データの転送とがワイヤレスUSBにおけるバルク転送を利用していることにある。すなわち、バルク転送ではパケット長が512byteの整数倍に満たない場合、そのパケットが最終パケットとなるが、TransferRequest/TransferResultは16〜24byteの長さしか持たないため、最終パケットとなるためである。また、IN転送のTransferRequest/TransferResultとOUT転送のTransferRequest/TransferResultとは、パケット内容を見ないと判別できない。このため、バーストで、TransferRequestまたはTransferResultに続いてデータを送った場合、先頭のパケットが受信できないとすると、次のパケットがTransferRequestまたはTransferResultなのか、あるいはデータなのか判別できないためでもある。
このため、TransferRequest/TransferResultの送受信毎にハンドシェイクを確認することになる。
"Wireless Universal Serial Bus Specification Revision 1.0"、[online]、2005年5月12日、[平成19年6月14日検索]、インターネット<URL:http://www.usb.org/developers/wusb/wusb_2007_0214.zip>
"Wireless Universal Serial Bus Specification Revision 1.0"、[online]、2005年5月12日、[平成19年6月14日検索]、インターネット<URL:http://www.usb.org/developers/wusb/wusb_2007_0214.zip>
しかしながら、従来の通信方式または方法では、TransferRequest/TransferResultの送受信毎にハンドシェイクを確認するため、ハンドシェイクの送受信に手間がかかっていた。また、OUT転送とIN転送との転送方向の切り替えには10μs(同一方向であれば1.8μs)のギャップ(IFS)を挿入する必要があったため、USBホストとDWAとの間のデータ転送では、有線で繋がれているUSBホストとワイヤーUSBデバイスとの間のデータ転送に比べ、データ転送効率が低下していた。さらに一つのワイヤレスUSBホストに接続されるデバイス数が多い場合、一つのMMC(Micro-scheduled Management Command)がスケジューリングする時間も長くなり、その結果、TransferRequest/TransferResultとデータ転送の間でハンドシェイクによる確認を行うため、TransferRequest/TransferResultとデータ転送が必ず複数のMMCをまたぐDWAにとっては、TransferRequest/TransferResultとデータ転送の間の時間間隔が無駄に大きくなってしまっていた。
このように、USBホストとUSBスレーブとの間で無線通信によりデータ転送を行う手順の転送効率を改善する必要があった。
本発明に係るUSBホストの一態様は、USBスレーブと無線通信するUSBホストであって、データ転送のスケジュールを決めるスケジュール情報を生成するスケジューリング部と、前記スケジュール情報に基づいて、一つのデータ転送単位内に、要求するデータ転送を指定するデータ転送要求情報と転送データとを前記USBスレーブへ送信するデータ制御部と、を備える。これにより、USBホストは、一つのデータ転送の手続きでデータ転送要求情報と転送データとを送信することができる。
本発明に係るUSBスレーブの一態様は、USBホストと無線通信するUSBスレーブであって、要求されるデータ転送が指定されたデータ転送要求情報と、転送データとを、一つのデータ転送単位内に前記USBホストから受信するホスト側制御部と、前記データ転送要求情報に基づいて、データ格納領域へ前記転送データを転送するデバイス側制御部と、を備える。これにより、USBスレーブは、一つのデータ転送の手続きでデータ転送要求情報と転送データとを受信することができる。
本発明に係るUSBホストのデータ転送方法の一態様は、USBスレーブと無線通信するUSBホストのデータ転送方法であって、データ転送のスケジュールを決めるスケジュール情報を生成し、前記スケジュール情報に基づいて、一つのデータ転送単位内に、要求するデータ転送を指定するデータ転送要求情報と、転送データとを前記USBスレーブへ送信する。これにより、USBホストは、一つのデータ転送の手続きでデータ転送要求情報と転送データとを送信することができる。
本発明に係るUSBスレーブのデータ転送方法の一態様は、USBホストと無線通信するUSBスレーブのデータ転送方法であって、前記USBホストから送信されるスケジュール情報に基づいて、要求されるデータ転送が指定されたデータ転送要求情報と転送データとを、一つのデータ転送単位内に前記USBホストから受信する。これにより、USBスレーブは、一つのデータ転送の手続きでデータ転送要求情報と転送データとを受信することができる。
本発明によれば、USBホストとUSBスレーブとの間で無線通信によりデータ転送を行う手順の転送効率を改善することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明は省略する。また、本明細書では、同じ構成要素が複数存在し、それぞれを区別する場合に、符号に"−n(n>0の整数)"付加して、複数の構成要素それぞれを区別するものとする。例えば、図1では、複数のDWA3−1、3−2・・・3−jを示している。例えば、図1を用いて説明する場合、DWA3は、複数のDWA3−1〜3−jのいずれか一つまたは複数を示すものとし、DWA3−1(あるいは、DWA3−2など)は、複数のDWAのそれぞれを区別して示すものとする。
以下の説明では、USBホストからUSBスレーブへのデータ転送を「OUT転送」、USBスレーブからUSBホストへのデータ転送を「IN転送」という。OUT転送、IN転送は、USBホストがデータ転送をスケジュールする場合のデータ転送単位であり、一つのOUT転送またはIN転送に対して、受信側はハンドシェイクを送信する。また、一つのデータ転送単位において転送できるパケットの数及びパケットの規定サイズは、予め決められているものとする。パケットを転送する場合、パケットのサイズが規定サイズ未満の場合は、最後のパケットであることを示すことを前提とする。また、OUT転送で転送されるデータをOUTデータ、IN転送で転送されるデータをINデータという。ここでは、OUTデータ、INデータという場合には、転送の対象となるデータ部分を指し、例えば、データ転送要求情報などの制御情報は除くものとする。
本発明の実施の形態では、ワイヤレスUSBホスト(以下、USBホストという)と、USBスレーブとの間の無線通信によるデータ転送の手順を次のようにする。OUT転送において、USBホストは、USBスレーブとのデータ転送のスケジュールを決めたスケジュール情報に基づいて、データ転送要求情報と、転送データとを一つのデータ転送単位として前記USBスレーブへ送信する。USBスレーブは、データ転送要求情報と転送データとを連続して、すなわち、一つのデータ転送単位内にUSBホストから受信する。また、IN転送において、USBホストは、データ転送をUSBスレーブへ要求する。USBスレーブは、USBホストの要求に応じて、転送データと、要求に対するデータの取得結果を示すデータ転送結果情報とを、一つのデータ転送単位内にUSBホストへ送信する。USBホストは、要求に応じた転送データと、データ転送結果情報とを、一つのデータ転送単位内にUSBスレーブから受信する。データ転送要求情報は、USBホストがUSBスレーブに対して、要求するデータ転送の内容を指定する情報であり、例えば、TransferRequestが該当する。また、データ転送結果情報は、USBホストが要求したデータ転送の転送結果を示す情報であり、例えば、TransferResultが該当する。
これにより、一つのデータ転送単位内に、データ転送要求情報と転送データ、あるいは、データ転送結果情報と転送データを転送することを可能にする。このようにして、ハンドシェイクの数や、データ転送方向の切り替え回数、またはTransferRequest/TransferResultと転送データの間のアイドル時間を削減してデータ転送効率を向上させるものである。
以下の実施形態では、USBスレーブとしてワイヤーUSBデバイスと中継装置から構成される場合、USBデバイス自体が無線通信可能な場合とを一例として説明する。しかしながら、本発明はこれらのUSBスレーブに限られることはなく、その他の構成であっても、USBホストと無線通信することができる装置であれば適用することが可能である。
(実施形態1)
実施形態1では、一例として中継装置がDWAであり、USBホストとDWAとの間で用いる無線通信方式または方法について説明する。本実施形態では、データ転送の要求・結果を示す情報と、転送データとをバースト転送する。また、データ格納領域はワイヤーUSBデバイスとなる。
実施形態1では、一例として中継装置がDWAであり、USBホストとDWAとの間で用いる無線通信方式または方法について説明する。本実施形態では、データ転送の要求・結果を示す情報と、転送データとをバースト転送する。また、データ格納領域はワイヤーUSBデバイスとなる。
図1は、本発明の実施形態1に係るワイヤレスUSBの通信を行うシステムの構成例を示す図である。パーソナルコンピュータ(PC)1は、USBホスト2を備える。また、DWA3−1〜3−jは、ワイヤーUSBデバイス4−1〜4−kを接続する。USBホスト2とワイヤーデバイス4とは無線通信を行う(j、kは一以上の整数)。図1では、USBスレーブ5が、DWA3とワイヤーデバイス4から構成される場合を示している。なお、図1では、DWA3は、一つのワイヤーデバイス4を接続する例を示しているが、複数のワイヤーデバイス4を接続していてもよい。また、DWA3にワイヤーデバイス4を接続する例を示しているが、DWA3が接続し制御可能なデバイスであれば、これらに限られるわけではない。
図2は、実施形態1に係るUSBホストとDWAの構成例を示すブロック図である。図2に示すUSBホスト2は、アンテナ20、無線通信部21、スケジューリング部22、及びデータ制御部23を備える。無線通信部21は、DWA3と無線通信を行うため、送信するデータを無線データへ変換し、受信した無線データを復調するなどの無線通信に関係する処理を行う。以下の説明において、スケジューリング部22またはデータ制御部23がDWA3と通信する場合には、特に明記しなくても無線通信部21とアンテナ20を介して通信が行われていることを意味する。
スケジューリング部22は、DWA3との間のデータ転送のスケジュールを決めるスケジューリング情報を生成する。具体的には、スケジューリング部22は、スケジュール情報としてMMCを生成する。生成されたMMCは、無線通信部21によって各DWA3へ配信される。
データ制御部23は、スケジュール情報に基づいて、OUT転送とIN転送とを制御する。
OUT転送では、データ制御部23は、データ転送要求情報とOUTデータを連続してDWA3へ送信する。具体的には、データ制御部23は、一つのOUT転送において、データ転送要求情報とOUTデータとが割り当てられた一つ以上のパケットを送信する。また、IN転送では、データ制御部23は、DWA3へデータ転送要求情報を送信することによって、ワイヤーデバイス4からのデータ転送を要求し、要求に応じてワイヤーデバイス4から転送された転送データと、要求された転送データの取得結果を示すデータ転送結果情報とを連続してDWA3から受信する。具体的には、データ制御部23は、一つのIN転送において、INデータとデータ転送結果情報とが割り当てられた一つ以上のパケットを送信する。
OUT転送では、データ制御部23は、データ転送要求情報とOUTデータを連続してDWA3へ送信する。具体的には、データ制御部23は、一つのOUT転送において、データ転送要求情報とOUTデータとが割り当てられた一つ以上のパケットを送信する。また、IN転送では、データ制御部23は、DWA3へデータ転送要求情報を送信することによって、ワイヤーデバイス4からのデータ転送を要求し、要求に応じてワイヤーデバイス4から転送された転送データと、要求された転送データの取得結果を示すデータ転送結果情報とを連続してDWA3から受信する。具体的には、データ制御部23は、一つのIN転送において、INデータとデータ転送結果情報とが割り当てられた一つ以上のパケットを送信する。
さらに、データ制御部23は、DWA3から送信されるハンドシェイク、データ転送結果情報に基づいて、再送するか否かを判断し、スケジューリング部22へスケジュールを指示する。
また、図2に示すDWAは、アンテナ30、無線通信部31、ホスト側制御部32、バッファ33、及びデバイス側制御部34を備える。無線通信部31は、USBホスト2と無線通信を行うため、送信するデータを無線データへ変換し、受信した無線データを復調するなどの無線通信に関係する処理を行う。以下の説明において、ホスト側制御部32がUSBホスト2と通信する場合には、特に明記しなくても無線通信部31とアンテナ30を介して通信が行われていることを意味する。
ホスト側制御部32は、USBホスト2からスケジューリング情報を受信し、スケジューリング情報に自装置がOUT転送とIN転送とを行うタイミングを把握し、制御する。OUT転送では、ホスト側制御部32は、データ転送要求情報と転送データとを連続してUSBホストから受信する。具体的には、ホスト側制御部32は、一つのOUT転送において、データ転送要求情報とOUTデータとが割り当てられた一つ以上のパケットを受信する。また、IN転送では、ホスト側制御部32は、USBホストのデータ転送要求情報で通知された要求に応じてワイヤーデバイス4から転送された転送データと、要求に対するデータの取得結果を示すデータ転送結果情報とを連続してUSBホストへ送信する。具体的には、ホスト側制御部32は、一つのIN転送において、INデータとデータ転送結果情報とが割り当てられた一つ以上のパケットを受信する。
バッファ33は、一時的にデータを保存する記録領域であり、USBホスト2と通信するパケットを一時的に記録する。
デバイス側制御部34は、DWA3からワイヤーデバイス4へのトランザクション処理を制御する。具体的には、OUT転送では、バッファ33に保存されたOUTデータをワイヤーデバイス4へ転送する。また、IN転送では、データ転送要求情報に指定されたデータを読み出し、要求に対するデータの取得結果を示すデータ転送結果情報ともにバッファ33へ保存する。バッファ33に保存されたINデータとデータ転送結果情報とは、ホスト側制御部32によってUSBホスト2へ送信される。
ここで、バッファ33の構成例を説明する。図3に、DWAが備えるバッファの構成例を示す。バッファ33は、DWA3が接続するワイヤーデバイス4の数に区分けされたp個の記録領域331と、各領域がどのワイヤーデバイス4の転送データを保存するかを示すp個の割り当て情報332と含む。ここで、pは、DWA3が接続可能なデバイスの数であり、記録領域331は、識別番号(0、1・・・・・p−1)によって区別されるものとし、割り当て情報332は、各ワイヤーデバイス4に割り当てられ、割り当て情報332に書き込まれた識別番号へ各ワイヤーデバイス4がアクセスする。図3では、割り当て情報332−1、332−2に識別番号か格納されている例を示している。
例えば、OUT転送では、ホスト側制御部32は、受信したパケットに割り当てられたTransferRequestとOUTデータ等とをバッファ33の空いている記録領域331に保存させ、TransferRequestによって宛て先が特定されると割り当て情報332へ記録領域の識別番号を書き込む。その後、デバイス側制御部34へ、保存されたOUTデータをワイヤーデバイス4へ転送することを指示する。また、IN転送では、ホスト側制御部32がデータ転送要求情報に基づいて、空いている記録領域331を、IN転送を要求されたワイヤーデバイス4の割り当て情報332へ書き込む。デバイス側制御部34は、割り当て情報332が指定する記録領域331へワイヤーデバイス4が読み出したデータを保存させる。
次に、データ転送要求情報をTransferRequest、データ取得結果情報をTransferResultとして、ワイヤレスUSBの通信方式へ本実施形態の通信手順を適用した場合の動作について説明する。図4は、実施形態1のOUT転送の一例を示すシーケンスチャートであり、図5は、実施形態1のIN転送の一例を示すシーケンスチャートである。
ここで、本実施形態では、図12及び図13とは異なり、TransferRequestと一連のOUTデータ、TransferResultと一連のINデータはバースト転送で送る。また、受信側はTransferRequestまたはTransferResultと一連の転送データに対し、まとめてハンドシェイクを返す。また、TransferRequestまたはTransferResultが送信されるところで、バースト転送があった場合、受信側はTransferRequestまたはTransferResultとそれに付随する転送データがバースト転送で送られてきたと判断することを前提とする。このようにすることで、仮に先頭のパケット(TransferRequestまたはTransferResult)がロストしても、次のパケットは転送データであると判別することができる。また、OUTデータまたはINデータに識別子など追加情報を付加することなく、手順を簡略することができる。
また、ワイヤレスUSBのバルク転送において、パケット長は、予め512byteの整数倍になるように決められている。本実施形態では、バースト転送をする場合にパケットの先頭がTransferRequestまたはTransferResultとなるが、予め決められたパケット長になるように調整する。このようにすればワイヤレスUSBのバルク転送方式に違反しない。具体的な調整方法としては、パディングでもよいし、空き部分に転送データを詰めてもよい。パディングとした場合は無駄なデータを送ることになるが、パケット長を512byteとしたとしても480Mbpsであれば1μs程度であり、転送方向の切り替えギャップの10μsを挿入する場合よりも効率としてはよくなる。以上を前提として、まず、OUT転送の動作を説明する。
OUT転送では、USBホスト2は、OUT転送などをスケジュールしたMMCを各DWAに配信する(S11)。続いて、データ制御部23は、OUT転送を要求したワイヤーデバイス4を接続しているDWA3に対して、TransferRequestとOUTデータとを一以上のパケットに割り当て、DWA3へ送信する(S12、S13)。このとき、DWA3は、TransferRequestのパケットに続けてOUTデータを割り当てたパケットを一つのデータ転送単位で受信する。例えば、TransferRequestを割り当てるパケットと、OUTデータを割り当てるパケットとの二以上のパケットを用いる。OUTデータは、そのデータ量によって複数のパケットに割り当てられることもある。
DWA3は、一つのデータ転送単位のパケットを受信すると、ハンドシェイクを送信する(S14)。このとき、DWA3では、TransferRequestに続いて転送されたOUTデータをバッファ33へ一時保存し、全OUTデータが転送され、TransferRequestによって宛て先とされたワイヤーデバイス4が特定できた段階で、デバイス側制御部34がOUTデータをワイヤーデバイス4へ転送するトランザクション処理を行う(S18)。
続いて、USBホスト2は、TransferResultの送信を要求するIN転送などをスケジュールしたMMCをDWA3へ配信する(S15)。DWA3は、TransferResultをパケットに割り当て送信する(S16)。USBホスト2は、受信したTransferResultへのハンドシェイクを次のMMCへ含め、配信する(S17)。
次に、IN転送では、USBホスト2は、IN転送を要求するTransferRequestのOUT転送などをスケジュールしたMMCを各DWAに配信する(S21)。続いて、データ制御部23は、IN転送においてデータ取得を要求されたワイヤーデバイス4を接続しているDWA3に対して、TransferRequestパケットに割り当て、DWA3へ送信する(S22)。DWA3は、TransferRequestが割り当てられたパケットを受信すると、ハンドシェイクを送信する(S23)。DWA3では、ホスト側制御部32は、デバイス側制御部34へINデータを読み出すトランザクション処理(S28)を指示し、INデータをバッファ33へ保存させる(S29)。
続いて、USBホスト2は、IN転送などをスケジュールしたMMCをDWA3へ配信する(S24)。DWA3は、TransferResultとINデータとを一以上のパケットに割り当て送信する(S25、S26)。INデータは、そのデータ量によって複数のパケットに割り当てられることもある。USBホスト2は、受信したTransferResultとINデータへのハンドシェイクを次のMMCへ含め、配信する(S27)。
次に、USBホスト2とDWA3との間に転送されるパケットについて説明する。図6は、OUT転送におけるパケットの流れを時系列に示した図であり、上段が本実施形態の流れであり、下段が従来の流れである。図6では、左から右の方向へ時間が経過し、網掛けがしてあるパケットは、DWA3からUSBホスト2へ転送され、その他のパケットは、USBホスト2からDWA3へ転送されている。図6では、TransferResultに関するパケットの流れは省略している。
本実施形態では、USBホスト2は、MMC(A1)を配信した後、TransferRequest(A2)、及びOUTデータ、具体的にはDATA0(A3)からDATAn(A5)を連続してDWA3へ送信する。DWA3は、TransferRequest(A2)、及びOUTデータ(A3からA5)についてまとめてACK(A6)のハンドシェイクをUSBホスト2へ送信する。一方、従来では、USBホスト2は、MMC(B1)を配信した後、TransferRequest(B2)をDWA3へ送信する。DWA3は、TransferRequest(B2)に対するACK(B3)のハンドシェイクをUSBホスト2へ送信する。続いて、USBホスト2は、MMC(B4)を配信した後、OUTデータ、具体的にはDATA0(B5)からDATAn(B7)を連続してDWA3へ転送する。DWA3は、OUTデータ(B5からB7)についてACK(B8)のハンドシェイクをUSBホスト2へ送信する。
図6に示すように、本実施形態では従来に比べ、同じOUTデータを転送する手順において、パケット数が2個減っている。具体的には、ACK(B3)とMMC(B4)のパケットが削減されている。これとともに、データ転送の方向の変化も、本実施形態では1回であるのに対し、従来では3回であり、データ転送の方向の変化も削減することができる。さらにこのことは一つのMMCでTransferRequestとOUTデータの転送が完結し得るということであり、次のMMCでさらなるTransferRequestおよびOUTデータが受信でき、ワイヤレスUSBホストへの接続デバイス数が増え、一つのMMCによってスケジューリングされる時間が長くなった場合を考慮すると、DWAの転送効率の向上をもたらす。
これはIN転送においても同様である。図7は、IN転送におけるパケットの流れを時系列に示した図であり、上段が本実施形態の流れであり、下段が従来の流れである。図7では、左から右の方向へ時間が経過し、網掛けがしてあるパケットと、その他のパケットとの区別は図6と同様である。図7では、TransferRequestに関するパケットの流れは省略している。
本実施形態では、USBホスト2は、MMC(C1)を配信した後、TransferResult(C2)、及びOUTデータ、具体的にはDATA0(C3)からDATAn(C5)を連続してDWA3へ送信する。DWA3は、TransferResult(A2)、及びOUTデータ(C3からC5)についてまとめてACK(C6)のハンドシェイクをUSBホスト2へ送信する。一方、従来では、USBホスト2は、MMC(D1)を配信した後、TransferResult(D2)をDWA3へ送信する。DWA3は、TransferResult(D2)に対するACK(D3)のハンドシェイクをUSBホスト2へ送信する。続いて、USBホスト2は、MMC(D4)を配信した後、OUTデータ、具体的にはDATA0(D5)からDATAn(D7)を連続してDWA3へ転送する。DWA3は、OUTデータ(D5からD7)についてACK(D8)のハンドシェイクをUSBホスト2へ送信する。
図7に示すように、本実施形態では従来に比べ、同じINデータを転送する手順において、パケットの数が2個減っている。具体的には、ACK(D3)とMMC(D4)のパケットが削減されている。これとともに、データ転送の方向の切り替えも、本実施形態では1回であるのに対し、従来では3回であり、データ転送の方向の変化も削減することができる。さらにこのことは一つのMMCでTransferResultとINデータの転送が完結し得るということであり、次のMMCでさらなるTransferResultおよびINデータが受信でき、ワイヤレスUSBホストへの接続デバイス数が増え、一つのMMCによってスケジューリングされる時間が長くなった場合を考慮すると、DWAの転送効率の向上をもたらす。
なお、図4から図7において、OUTデータあるいはINデータの転送量が多く、一つのデータ転送単位におさまらない場合は、次のデータ転送単位のパケットに残りのOUTデータあるいはINデータを割り当てて転送する。この場合は、MMCのあとに、OUTデータあるいはINデータを割り当てたパケットが続くことになり、TransferRequestあるいはTransferResultのパケットは含まれない。
このように、本実施形態のワイヤレスUSB通信方式または方法によれば、TransferRequestまたはTransferResultと一連の転送データとをまとめたバースト転送を可能としたため、データ転送効率を改善することができる。具体的には、次のような効果が生じている。(1)TransferRequestまたはTransferResultと転送データとをバースト転送としてまとめることにより、ハンドシェイク送信(USBホスト2からDWA3へのハンドシェイクの場合は、MMCに含まれる)一回分の送信を省略することができる。
(2)IFS(Interframe spacing:フレーム/パケット間で空けなくてはならない時間)などのため、MMCのTurn Around Timeを少なくすることには限界がある。従って、従来の通信手順のように、TransferRequestまたはTransferResultと転送データとを、別々のMMCでスケジュールして送信すると時間がかかっていた。本実施形態では、一つのMMCでスケジュールしてTransferRequestまたはTransferResultとデータをバーストで送るため、転送方向の切り替えに要する時間を削減でき、全体としての転送時間を短縮させることができる。(3)無線通信のためパケットロスト率はある程度に高くなるが、TransferRequestまたはTransferResult、転送データの受信をそれぞれ確認することにより、ロストした場合に再びまとめて再送できることになり、再送効率を高めることができる。
なお、現規格と上記で説明した本発明の動作の違いの認識は、実装方法のところで次のような変更により実現可能である。
(I)Descriptorに本発明の通信方式または方法をサポートしていることを示すbitを追加し、enumeration時にホストが認識する。
(II)TransferRequestまたはTransferResultの内部のReserved領域に、本発明の通信方式または方法をサポートしていることを示すbitを追加する。
(III)最終パケットのLast Packet Flag bitの使い分けで認識する。具体的には、現規格であれば、TransferRequestまたはTransferResultはそれらのみが一つのデータ転送単位で送られるので、これらを送信するときにこのbitが立つが、本発明の通信方式または方法ではこのビットが立たないことを利用する。
(IV)USBホスト2または、DWA3が次のように判断する。OUT転送の場合、DWA3は、MMCのスケジュールに基づいてTransferRequestを受信した後、続いてOUTデータが送信されてきたら本発明の通信方式または方法であると判断し、その他の場合は、現規格の通信方式または方法と判断する。同様にIN転送の場合、USBホスト2は、TransferResultを受信した後、続いてINデータが送信されてきたら本発明の通信方式または方法であると判断し、その他の場合は、現規格の通信方式または方法と判断する。
(I)Descriptorに本発明の通信方式または方法をサポートしていることを示すbitを追加し、enumeration時にホストが認識する。
(II)TransferRequestまたはTransferResultの内部のReserved領域に、本発明の通信方式または方法をサポートしていることを示すbitを追加する。
(III)最終パケットのLast Packet Flag bitの使い分けで認識する。具体的には、現規格であれば、TransferRequestまたはTransferResultはそれらのみが一つのデータ転送単位で送られるので、これらを送信するときにこのbitが立つが、本発明の通信方式または方法ではこのビットが立たないことを利用する。
(IV)USBホスト2または、DWA3が次のように判断する。OUT転送の場合、DWA3は、MMCのスケジュールに基づいてTransferRequestを受信した後、続いてOUTデータが送信されてきたら本発明の通信方式または方法であると判断し、その他の場合は、現規格の通信方式または方法と判断する。同様にIN転送の場合、USBホスト2は、TransferResultを受信した後、続いてINデータが送信されてきたら本発明の通信方式または方法であると判断し、その他の場合は、現規格の通信方式または方法と判断する。
なお、本実施形態に係る無線通信方式及びデータ転送方法は、上記で説明したようなUSBホスト2とDWA3との間の適用に限られることはない。USBホストとワイヤーUSBデバイスとの間のデータ転送を中継する中継装置であって、ワイヤレスUSBの通信方式を用いてUSBホストと通信を行う中継装置へ適用することが可能である。
また、図2では、USBホスト2またはDWA3それぞれが備える構成要素のうち、本実施形態に関連する構成要素を示したものであり、その他の構成要素は省略している。さらに、各構成要素は、同様の機能を実現する構成要素であれば、図に示した構成に限られるものではなく、USBホスト2またはDWA3それぞれが上記実施形態で説明した機能を実行することにより、本発明に係る無線通信方式を実現することができる。
(実施形態2)
有線USBで幅広く用いられているデバイスの一種類にマスストレージクラス(USBマスストレージクラス)がある。実施形態2では、本発明に係る通信方式をマスストレージクラスのデバイス(以下、「マスストレージデバイス」という)に適用する一態様を説明する。まず、マスストレージクラスについて説明する。
有線USBで幅広く用いられているデバイスの一種類にマスストレージクラス(USBマスストレージクラス)がある。実施形態2では、本発明に係る通信方式をマスストレージクラスのデバイス(以下、「マスストレージデバイス」という)に適用する一態様を説明する。まず、マスストレージクラスについて説明する。
USBプロトコルはデータの転送方式を定めるのみであるが、マスストレージクラスは、さらに複数の転送方式を組み合わせたり、転送されるデータのフォーマットを定義したりして、一般的なデバイスの「クラス」を定義している。ある「クラス」に属していれば制御方法はほぼ同じであるので、ドライバなどの統一が図れることになる。
一般的なUSBフラッシュキーやUSBハードディスクは「マスストレージクラス」と呼ばれるクラスに属している。図8にマスストレージクラスのホストの処理の流れを例示したフローチャートを示す。このクラスの制御では、まずホストはCBW(Command Block Wrapper)と呼ばれる、転送データ長や転送方向(IN/OUT)、実行コマンドなどが含まれたパケットをマスストレージデバイスに送る(S41)。マスストレージデバイスはこのパケットを受け付ける。データの転送を伴わない場合(S42で無)、マスストレージデバイスは、結果をCSW(Command Status Wrapper)と呼ばれるパケットに格納し、ホストへ転送する。ホストは、マスストレージデバイスからCSWのパケットを受信する(S43)。CBW中の実行コマンドはOUT転送やIN転送に関係しないものも存在し、データ転送を伴わない場合には、ホストからCBWが送られた後にマスストレージデバイスからCSWが返される。
OUT転送(ホスト→マスストレージデバイス)の場合(S42でOUT転送)、ホストはCBWを送った後、さらにマスストレージデバイスに対しOUTデータを送る(S44)。その後マスストレージデバイスからCSWを受信する(S43)。IN転送(マスストレージデバイス→ホスト)の場合(S42でIN転送)、ホストはCBWを送った後、ホストは、マスストレージデバイスからINデータを受信し(S45)、その後マスストレージデバイスからCSWを受信する(S43)。ここで、DWAの場合は、TransferResultの次にINデータが送信されていたのに対し、マスストレージクラスではINデータのあとにCSWが送信される点が異なっている。図9は、マスストレージクラスのホストとマスストレージデバイスとのデータ転送手順を示すシーケンスチャートである。(a)はOUT転送の場合、(b)はIN転送の場合、(c)はデータ転送がなくコマンドの実行のみの場合の手順を示している。
この制御方式をそのままWirelessに拡張した場合、CBWの受信を確認してからOUTデータの送信を開始する、あるいはINデータの受信を確認してからCSWの送信を開始するといった制御方式とすると、転送効率の向上が図れないという問題が発生する可能性がある。従って、本発明の制御方式を応用して、CBWとOUTデータ、INデータとCSWを一連のバーストとして送ることができるようにすれば、転送効率の向上が期待できる。
そこで、本発明の通信方式または方法をマスストレージクラスのデバイスに適用する場合について説明する。図10は、本発明に係るワイヤレスUSBの通信をマスストレージクラスのデバイスに適用するシステムの構成例を示す図である。ワイヤレスマスストレージデバイス6は、USBホスト2と無線通信を行う。ワイヤレスマスストレージ6は、実施形態1で説明したDWA3と同様の機能を実現する構成要素、及び、データ格納領域を備えることになる。図10では、USBスレーブ7がワイヤレスマスストレージ6から構成されている場合を示している。
図11は、実施形態2のデータ転送の一例を示すシーケンスチャートであり、(a)はOUT転送を示し、(b)はIN転送を示す。動作の詳細は、実施形態1と同様であるため説明を省略する。図8と図11のシーケンスチャートを比較すると次のように対応づけられる。OUT転送では、CBW転送(S51〜S53)とOUTデータ転送(S54〜S56)の手順が、ステップS81〜S84の手順に対応する。また、IN転送では、IN転送(S64〜S66)とCSW転送(S67〜S69)の手順がステップS94〜S97の手順に対応する。但し、上述したように、INデータとCSWの転送順が図5のTransferResultとINデータの転送順とは異なっている。
以上のように、本発明に係る好適な実施形態によれば、一つのデータ転送単位に、データ転送の一連の転送を含めることにより、ハンドシェイクによる確認の手順を削減し、テータの転送方向の変更を減少させることができる。これにより、データ転送効率を向上させることが可能になる。
なお、本発明は上記に示す実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲において、上記実施形態の各要素を、当業者であれば容易に考えうる内容に変更、追加、変換することが可能である。
1 パーソナルコンピュータ(PC)、2 USBホスト、3−1〜3−j DWA、4−1〜4−k デバイス、5、7 USBスレーブ、6−1、6−2 ワイヤレスマスストレージデバイス、20、30 アンテナ、21 無線通信部、22 スケジューリング部、23 データ制御部、31 無線通信部 ホスト側制御部、33 バッファ、34 デバイス側制御部、331 記録領域、332 割り当て情報
Claims (19)
- USB(Universal Serial Bus)スレーブと無線通信するUSBホストであって、
データ転送のスケジュールを決めるスケジュール情報を生成するスケジューリング部と、
前記スケジュール情報に基づいて、一つのデータ転送単位内に、要求するデータ転送を指定するデータ転送要求情報と転送データとを前記USBスレーブへ送信するデータ制御部と、を備えるUSBホスト。 - 前記データ制御部は、前記一つのデータ転送単位内に、前記データ転送要求情報と前記転送データとを割り当てた少なくとも一つのパケットを前記USBスレーブへ送信することを特徴とする請求項1記載のUSBホスト。
- 前記データ制御部は、前記USBスレーブが前記データ転送要求情報と前記転送データとを受信した結果を前記一つのデータ転送単位に対する結果情報として受信することを特徴とする請求項1または2記載のUSBホスト。
- 前記データ制御部は、前記スケジュール情報に基づいて、前記データ転送を前記USBスレーブへ要求し、前記要求に応じて転送された転送データと、前記転送データの取得結果を示すデータ転送結果情報とを、一つのデータ転送単位内に前記USBスレーブから受信することを特徴とする請求項1記載のUSBホスト。
- 前記データ制御部は、前記一つのデータ転送単位内に、前記データ転送結果情報と前記転送データとが割り当てられた少なくとも一つのパケットを受信することを特徴とする請求項4記載のUSBホスト。
- 前記データ制御部は、前記データ転送結果情報と前記転送データとを受信した結果を前記一つのデータ転送単位に対する結果情報として、次に配信する前記スケジューリング情報へ含めることを特徴とする請求項4または5記載のUSBホスト。
- 前記データ制御部は、パケット数が前記一つのデータ転送単位で許容される数以下であり、最後のパケットのサイズが他のパケットのサイズ以下であるデータ転送を行うことを特徴とする請求項2または5に記載のUSBホスト。
- USBホストと無線通信するUSBスレーブであって、
要求されるデータ転送が指定されたデータ転送要求情報と転送データとを、一つのデータ転送単位内に前記USBホストから受信するホスト側制御部と、
前記データ転送要求情報に基づいて、データ格納領域へ前記転送データを転送するデバイス側制御部と、を備えるUSBスレーブ。 - 一時的にデータを保存するバッファを、更に備え、
前記ホスト側制御部は、前記一つのデータ転送単位内に、前記データ転送要求情報と前記転送データとが割り当てられた少なくとも一つのパケットを受信して前記バッファへ保存し、
前記デバイス側制御部は、前記データ転送要求情報と前記転送データとが前記バッファへ保存された後に、前記バッファへ保存された前記転送データを前記データ格納領域へ転送することを特徴とする請求項8記載のUSBスレーブ。 - 前記ホスト側制御部は、前記データ転送要求情報と前記転送データとを受信した結果を前記一つのデータ転送単位の結果情報として、前記USBホストへ送信することを特徴とする請求項9記載のUSBスレーブ。
- 前記ホスト側制御部は、前記USBホストの要求に応じて前記データ格納領域から取得した転送データと、前記要求に対するデータの取得結果を示すデータ転送結果情報とを、前記一つのデータ転送単位内に前記USBホストへ送信することを特徴とする請求項8記載のUSBスレーブ。
- 前記ホスト側制御部は、前記一つのデータ転送単位において、前記データ転送結果情報と前記転送データとが割り当てられた少なくとも一つのパケットを前記USBホストへ送信することを特徴とする請求項11記載のUSBスレーブ。
- 前記ホスト側制御部は、パケット数が前記データ転送単位で許容される数以下であり、最後のパケットのサイズが他のパケットのサイズ以下であるデータ転送を行うことを特徴とする請求項9または12記載のUSBスレーブ。
- 前記USBスレーブは、ワイヤーUSBデバイスと、前記ワイヤーUSBデバイスと前記USBホストとのデータ転送を中継する中継装置とから構成され、
前記中継装置は、前記ホスト側制御部と前記デバイス側制御部とを備え、
前記デバイス側制御部は、データ格納領域として前記ワイヤーUSBデバイスを接続していることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項に記載のUSBスレーブ。 - 前記USBスレーブは、無線通信を行うマスストレージデバイスであり、
前記マスストレージデバイスは、前記ホスト側制御部、前記デバイス側制御部、及びデータ格納領域を備えることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項に記載のUSBスレーブ。 - USBホストと、USBスレーブとの間の無線通信方式であって、
前記USBホストは、
データ転送のスケジュールを決めるスケジュール情報を配信するスケジューリング部と、
前記スケジュール情報に基づいて、要求するデータ転送を指定するデータ転送要求情報と転送データとを一つのデータ転送単位として前記USBスレーブへ送信するデータ制御部と、を備え、
前記USBスレーブは、
前記スケジュール情報に基づいて、前記データ転送要求情報と前記転送データとを連続して前記USBホストから受信するホスト側制御部と、
前記データ転送要求情報に基づいて、データ格納領域へ前記転送データを転送するデバイス側制御部と、を備える無線通信方式。 - USBスレーブと無線通信するUSBホストのデータ転送方法であって、
データ転送のスケジュールを決めるスケジュール情報を生成し、
前記スケジュール情報に基づいて、一つのデータ転送単位内に、要求するデータ転送を指定するデータ転送要求情報と転送データとを前記USBスレーブへ送信するデータ転送方法。 - USBホストと無線通信するUSBスレーブのデータ転送方法であって、
前記USBホストから送信されるスケジュール情報に基づいて、要求されるデータ転送が指定されたデータ転送要求情報と転送データとを、一つのデータ転送単位内に前記USBホストから受信するデータ転送方法。 - USBホストと、USBスレーブとの間の通線通信によるデータ転送方法であって、
前記USBホストは、
前記USBスレーブとのデータ転送のスケジュールを決めたスケジュール情報に基づいて、要求するデータ転送を指定するデータ転送要求情報と、転送データとを一つのデータ転送単位として前記USBスレーブへ送信し、
前記USBスレーブは、
前記データ転送要求情報と前記転送データとを連続して前記USBホストから受信するデータ転送方法。
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