JP2009078918A - シートの集積装置及びシートの集積方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】投入したシートが、集積されたシートを擦って品質劣化が生じることを防止することができるシートの集積装置及びシートの集積システムを提供する。
【解決手段】
一対のサイド部材72は、平版印刷版46幅に略同一な離間距離に設けられ、平版印刷版46幅方向への移動を制限する一対の下側サイド部材72bと、一対の下側サイド部材72b上に設けられ、平版印刷版46幅方向に可動する可動部をそれぞれ備えると共に逆ハの字状に対面するテーパー面がそれぞれ形成された一対の上側サイド部材72aと、からなり、一対の上側サイド部材72aの可動部を駆動して、一対の上側サイド部材同士の離間距離を制御する制御手段110を備える。
【選択図】 図4
【解決手段】
一対のサイド部材72は、平版印刷版46幅に略同一な離間距離に設けられ、平版印刷版46幅方向への移動を制限する一対の下側サイド部材72bと、一対の下側サイド部材72b上に設けられ、平版印刷版46幅方向に可動する可動部をそれぞれ備えると共に逆ハの字状に対面するテーパー面がそれぞれ形成された一対の上側サイド部材72aと、からなり、一対の上側サイド部材72aの可動部を駆動して、一対の上側サイド部材同士の離間距離を制御する制御手段110を備える。
【選択図】 図4
Description
本発明は、シートの集積装置及びシートの集積方法に関し、特に、搬送手段から順次投入される複数枚のシートをそれぞれ所定の集積位置へ位置決めし、これらのシートを層状に集積するためのシートの集積装置及びそのシートの集積装置を用いたシートの集積方法に関する。
平版印刷版の加工ラインでは、保護用合紙の貼付け、製品サイズへの切断等が完了した平版印刷版をベルトコンベア、ローラコンベア等の搬送装置上へ積載し、この搬送装置により平版印刷版を加工ラインの終端部に設置された平版印刷版の集積装置まで搬送する。この集積装置には、例えば、搬送装置上から投入される平版印刷版を受け止めるための集積台が設けられると共に、この集積台上へ順次投入される平版印刷版をそれぞれ所定の集積位置へ位置決めするためのバック部材、フロント部材及び一対のサイド部材が配置されている。
バック部材は、コイルスプリング等により弾性的に支持されると共に、集積面上における平版印刷版の先端部と対向するように配置されている。バック部材は、搬送装置から集積面上へ平版印刷版が投入されると、慣性力により搬送方向へ移動しようとする平版印刷版の先端部を弾性的に受け止め、平版印刷版の搬送方向への移動を制限し、必要に応じて平版印刷版を前記搬送方向とは逆の方向へ付勢する。またフロント部材は、集積面上における平版印刷版の後端部と対向するように配置されており、バック部材により搬送方向への移動が制限され、又は搬送方向とは逆の方向へ付勢された平版印刷版と当接し、この平版印刷版をその長さ方向に沿って位置決めする。
一方、一対のサイド部材は、集積面上における平版印刷版の両側端部とそれぞれ対向するように配置されている。このようなサイド部材は、例えば、肉厚状鋼鈑等の十分に高強度な板状材料を素材として形成されている。これら一対のサイド部材には、それぞれ上端側に高さ方向に対して傾斜した傾斜ガイド面が形成されると共に、この傾斜ガイド面の下端側に高さ方向に沿った位置決め面が形成されている。これにより、集積台上に集積された平版印刷版は一対のサイド部材間の中心位置付近に位置決めされる。
従って、搬送装置が複数枚の平版印刷版を集積装置の集積面上へ順次投入すると、これらの平版印刷版は、それぞれフロント部材及び一対のサイド部材により集積面上における所定の集積位置へ位置決めされ、層状に集積される。このとき、集積面上の平版印刷版が出荷仕様等により定められた束枚数になると、束枚数の平版印刷版は平版印刷版の束としてパレット等に積み替えられ、包装・梱包工程や保管倉庫等へ搬送される。
このような集積装置として、例えば、特許文献1には、搬送手段から集積台上へ投入される平版印刷版のはまり込みや側端部付近に変形を生じさせることなく、集積台上に集積された複数枚の平版印刷版の側端がそれぞれ一致するように平版印刷版を精度良く位置決めできるように、平版印刷版の幅方向に沿った撓み変形が可能となり、かつ搬送手段から投入された平版印刷版の側端面に接するように支持された弾性部材が、搬送手段から投入された平版印刷版が前記幅方向に沿って幅揃え位置から偏倚した場合には、平版印刷版を幅揃え位置側へ付勢して集積面上に集積された平版印刷版を幅揃え位置に位置決めすることが開示されている。このように集積装置のバック部材を構成することで、搬送手段から順次投入された平版印刷版を弾性部材により集積面への落下途中又は集積面上に載置された直後に平版印刷版へ精度良く位置決めできるので、搬送手段から投入された平版印刷版
における側端が互いに一致するように複数枚の平版印刷版を集積面上に集積できる。
特開2002−046924号公報
における側端が互いに一致するように複数枚の平版印刷版を集積面上に集積できる。
しかしながら、特許文献1のような集積装置において、シートが集積される際にシート先端部がバック部材に衝突するが、そのときシートは湾曲し山状に盛り上がってしまい(円弧状のカールが発現してしまい)、搬送されてくる次のシートと衝突してしまうことがある。また、シートが集積される際にシート下面(裏面)にはエアが溜まることで、シート中央部の落下がシート端部に比べ遅れ、円弧状のカールが発現してしまい、シート端部が集積面に集積されたシート表面をキズ付けてしまうことがあるという問題がある。特に、近年、平版印刷版のCTP(computer-to-plate)化が進み、従来の平版印刷版よりも感光層の膜面強度が弱くなっている。また、環境負荷の低減から感光層の表面に合紙のない平版印刷版を集積する場合がある。このような平版印刷版の集積においては、上記のようなカールが発現すると平版印刷版の製版面はキズが付きやすく、好ましい製品とすることができないという問題がある。
本発明は上記問題を解決すべく成されたものであり、投入した平版印刷版などのシートが、集積されたシートを擦って品質劣化が生じることを防止できるシートの集積装置及びシートの集積方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、搬送手段から順次投入される複数枚のシートをそれぞれ所定の集積位置へ位置決めし、これらのシートを層状に集積するためのシートの集積装置において、前記搬送手段から投入されたシートが積載されて複数枚のシートが集積される集積面が設けられた集積台と、前記集積台の前記搬送手段側に設けられ、前記搬送手段から投入されたシート下面にシート搬送方向を向いたエア流を形成する送風手段を備えたフロント部材と、前記集積台の奥側に設けられ、前記搬送手段から投入されたシート先端が当接することにより該シートを前記集積台に集積されるように受け止めるバック部材と、前記集積台の幅方向外側に対向して設けられた一対のサイド部材と、を有し、前記一対のサイド部材は、前記シート幅に略同一な離間距離に設けられ、前記シート幅方向への移動を制限する一対の下側サイド部材と、前記一対の下側サイド部材上に設けられ、シート幅方向に可動する可動部をそれぞれ備えると共に逆ハの字状に対面するテーパー面がそれぞれ形成された一対の上側サイド部材と、前記一対の上側サイド部材の可動部を駆動して、前記一対の上側サイド部材同士の離間距離を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするシートの集積装置を提供する。
このように構成されたシートの集積装置によれば、一対の上側サイド部材の離間距離を制御できるので、投入されたシートを一対のテーパー面に架設させるように受け止めた後、一対の上側サイド部材の離間距離を徐々に拡げることで架設されたシートの中央部を自重により撓ませることができる。この撓みによりシートの剛性が大きくなるので、投入されたシートの先端部が下側に垂れることがない。シートがバック部材に当接するまでこの撓んだ状態を維持し、バック部材に当接する直前で一対の上側サイド部材の距離がシート幅以上に広げれば、シート中央部が集積面に対して凹に撓んだ形状となって集積台上に落下していく。これにより、シート先端部が垂れることが無くなるとともにシートの落下速度を抑制することができるので、シート先端部が集積面に集積されたシート表面をキズ付けてしまうことを防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記上側サイド部材の前記テーパー面は、水平面に対して25°以上、65°未満に形成されていることを特徴とする。
請求項2によれば、搬送手段から順次投入されるシートが対面するテーパー面に対して中心線ズレが生じ、シートがテーパー面に均等に架設されていない場合、対面するテーパー面の水平面に対する角度が25°未満では、均等に架設するように修正するための修正力が発生しにくい。また、65°を超えて角度が大き過ぎると、対面するテーパー面の上端部位置でシートを架設することになり、集積面までの落下距離が大きくなる。これにより、シート落下時に姿勢が傾き、集積済みのシートにキズ付け易い。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記一対の下側サイド部材には、前記集積面の上方において水平方向に出没可能な爪部材が対向して設けられていることを特徴とする。
請求項3によれば、搬送手段から投入されるシートが蛇行搬送されて投入されたり、搬送中心線がズレて投入され、対面するテーパ面にシートが均等に架設されない状態で落下した場合でも、出没可能な爪部材で一旦受け止めることで、シート幅方向の傾きの修正、及び所定の集積位置への確実な位置決めを行うことができる。この修正後に、爪部材を没入させれば、シートは所定の集積位置の上方から略水平な状態を保って静かに落下するので、集積済みのシートを擦って品質劣化が生じることを一層確実に防止できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1に記載の発明において、前記集積台の上方には、前記シートの略中央部を上から前記集積台側に押圧するためのエアを噴射するための押圧手段を有することを特徴とする。
請求項4によれば、集積台の上方にこのような押圧手段を設けることで、シート中央部に強制的に撓みを形成し、シートの剛性を上げることができる。また、シート中央部に強制的に撓みを形成することにより、シート下面(裏面)にエアが溜まることを抑制することができるので、シート中央部が浮き上がることにより形成される円弧状のカールを更に抑制することができ、集積されたシート表面をキズ付けてしまうことを防止することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1において、前記バック部材は前記送風手段からのエア流が通過可能なスリット状に形成されていることを特徴とする。
請求項5によれば、バック部材をスリット化することで、投入されたシートの裏面に溜まったエアが逃げるスペースができるので、シート裏面にエアが溜まることを抑制することができる。従って、シート中央部が浮き上がって形成される円弧状のカールを更に抑制することができ、集積されたシート表面をキズ付けてしまうことを防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか1において、前記集積台の奥側で前記バック部材の近傍には、前記送風手段からのエア流を吸引する吸引手段が設けられていることを特徴とする。
請求項6によれば、集積台の奥側でバック部材の近傍にシート裏面のエア溜まりのエアを吸引手段で吸引することで、シート中央部が浮き上がることにより形成される円弧状のカールを更に抑制することができるので、集積されたシート表面をキズ付けてしまうことを防止することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1において、前記シートが平版印刷版であることを特徴とする。
本発明のシートの集積装置は、シートが平版印刷版の場合に特に有効であり、集積された平版印刷版の感光層面(製版面)にキズ付けてしまうことを防止することができる。従って、平版印刷版を合紙無しで集積することができるので経済的でもある。
請求項8に記載の発明は前記目的を達成するために、請求項1〜7の何れか1に記載のシートの集積装置を用いて、搬送手段から順次投入される複数枚のシートをそれぞれ所定の集積位置へ位置決めし、これらのシートを層状に集積するためのシートの集積方法であって、前記制御手段は、前記搬送手段からのシート投入直後は前記一対のテーパー面下端同士の距離がシート幅よりも狭くなるように一対の上側サイド部材の離間距離を制御して、投入されたシートを一対のテーパー面の間に架設する第1の工程と、前記シート投入の慣性力と送風手段からのエア流により前記シートが前記バック部材方向に進むに従って前記一対の上側サイド部材の離間距離を徐々に拡げるように制御して、前記一対のテーパー面の間に架設されたシート中央部を自重により下側に撓ませる第2の工程と、前記シートが前記バック部材に当接する直前まで進んだときに、前記一対のテーパー面下端同士の距離がシート幅よりも広くなるように制御して、前記シートを落下させる第3の工程と、を繰り返すことにより集積台の集積面にシートを層状に集積することを特徴とするシートの集積方法を提供する。
請求項8は、請求項1〜7の何れか1に記載のシートの集積装置を用いて、搬送手段から順次投入される複数枚のシートをそれぞれ所定の集積位置へ位置決めし、これらのシートを層状に集積するためのシートの集積方法の詳細な工程を規定したものであり、装置の制御手段が第1の工程から第3の工程を順次繰り返すことにより、投入したシートが、集積されたシートを擦って品質劣化が生じることを防止できる。
請求項9は請求項8において、前記第3の工程で落下したシートが集積される前に、前記一対の下側サイド部材から対向するように爪部材を突出させて落下するシートを受け止めてから前記爪部材を没入させて前記シートを集積面に向けて再び落下させる第4の工程を備えたことを特徴とする。
請求項9によれば、請求項3の装置発明で説明したように、集積済みのシートを擦って品質劣化が生じることを一層確実に防止できる。
請求項10は請求項8又は9において、前記第3の工程では、前記送風手段からのエア流を吸引手段で吸引する吸引動作を併用することを特徴とする。
請求項10によれば、第3の工程で、送風手段からのエア流を吸引手段で吸引する吸引動作を併用するようにしたので、シート裏面にエアが溜まることを抑制することができる。従って、シート中央部が浮き上がって形成される円弧状のカールを更に抑制することができ、集積されたシート表面をキズ付けてしまうことを一層防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、投入したシートが、集積されたシートを擦って品質劣化が生じることを防止することができるシートの集積装置及びシートの集積方法を提供することができる。
以下、図面にしたがって、本発明のシートの集積装置及び集積方法の好ましい実施の形態を詳説する。なお、実施の形態では、シートとして平版印刷版の一例で以下に説明する。
先ず、図1及び図2に示されている本発明の実施形態に係る平版印刷版の集積装置が用いられた平版印刷版の加工ライン10について説明する。
この加工ライン10の上流側(図1の右上側)には、図1に示されるようにウエブ送出機14が配設され、このウエブ送出機14には、平版印刷版の素材であるウエブ12がロール状に巻き取られたウエブロール13が着脱可能に装填されている。ウエブ送出機14は、加工ライン10のライン速度に対応する速度で、ウエブロール13からウエブ12を連続的に下流側へ送り出す。このウエブ12はレベラ16によりカールが矯正された後、圧着ローラ18に至る。圧着ローラ18はウエブ12の上面(感光層表面)に合紙送出機20から送られてきた帯状の合紙22を圧着する。このとき、ウエブ12へ圧着された合紙22は帯電装置(図示省略)により帯電されてウエブ12へ静電接着される。
圧着ローラ18の下流側にはノッチャー24が配置されている。このノッチャー24は、ウエブ12のスリット幅を変更する際に、ウエブ12における幅方向に沿った中央部及び両側端部をそれぞれ打抜き、ウエブ12の中央部及び両側端部にそれぞれ所定形状の切欠部(ノッチ)を形成する。これにより、ウエブ12の中央部及び両側端部にそれぞれ対応するように設けられたスリッタ装置26の剪断刃26(図2参照)が前記切欠部内で軸方向へ移動可能となるので、ウエブ12と合紙22とを同時に連続裁断しつつ、ウエブ12の幅変更が可能となる。
スリッタ装置26により所定のスリット幅に裁断されたウエブ12は、測長装置30により送り長がカウントされ、予め設定されたカウント値が測長装置30によりカウントされると、それに同期して走間カッタ32によりウエブ幅方向に沿って切断される。これにより、予め設定された製品サイズの平版印刷版46が製造される。ウエブ12から切断された平版印刷版46は、図2に示されるように複数台のベルトコンベア34,42により
構成された搬送装置37上に積載され、この搬送装置37により下流側へ搬送され、搬送装置37の終端部に配置されたベルトコンベア42により集積装置50へ投入される。
構成された搬送装置37上に積載され、この搬送装置37により下流側へ搬送され、搬送装置37の終端部に配置されたベルトコンベア42により集積装置50へ投入される。
なお、図1に示されるように、スリッタ装置26によりウエブ12が幅方向に沿って2分割され、走間カッタ32により2枚の平版印刷版46が同時に切断される場合には、同時に切断された2枚の平版印刷版46は、集積装置50への搬送途中に設置された振分ゲート等によりそれぞれ異なる2台のベルトコンベア42上に振り分けられ、これらのベルトコンベア42により異なる位置に設置された2台の集積装置50へそれぞれ投入される。
またベルトコンベア34とベルトコンベア42との間には、平版印刷版46の搬送先を切替えるための振分ゲート40が設置されており、ウエブ12から切断された平版印刷版46がサンプル品や不良品等である場合には、この平版印刷版46を振分ゲート40によりラインアウト用のベルトコンベア36上へ振り分け、このベルトコンベア36により回収箱44内へ投入する。
図3には本発明の実施形態に係る平版印刷版の集積装置50(以下、単に「集積装置50」という。)が示されている。この集積装置50には、ベルトコンベア42の終端部から順次投入される複数枚の平版印刷版46を所定の集積位置に揃えて層状に集積するものである。
集積装置50には、ベルトコンベア42の搬送方向(矢印F方向)下流側に平板状の集積台52が設けられ、この集積台52の上面は平版印刷版46が集積される平面状の集積面54とされている。また集積台52は、図2に示されるようにリフタ56により支持されており、リフタ56は、集積面54上に集積された最上部の平版印刷版46の高さを検出するためのレベルセンサ(図示省略)からの検出信号に従って最上部の平版印刷版46の高さが常に一定となるように集積台52を平版印刷版46の厚さ方向に沿って昇降する。
集積装置50には、図2に示されるように搬送方向に沿って集積台52の下流側に一対のバック部材58が設けられている。バック部材58には、集積面54上に積載された平版印刷版46の先端面と対向するようにストッパ板60が設けられている。このストッパ板60は、その厚さ方向が搬送方向と略平行となるように支持されており、図2に示されるようにストッパ板の集積台52とは逆側の基端部には金属板もしくはプラスチック板からなるベース部62が配置されている。このベース部62の集積台52側の先端面はパッド状のクッション材64により覆われている。
バック部材58には、図2に示されるようにストッパ板60を支持すると共に平版印刷版46からの衝撃を減衰するためのシリンダ66が設けられている。このシリンダ66はストッパ板60の搬送方向下流側に配置されており、ベルトコンベア42に対する位置関係が変位しないようにブラケット(図示省略)を介して加工ライン10のフレーム、フロア等へ固定されている。シリンダ66はロッド68を搬送方向に沿ってスライド可能に支持しており、このシリンダ66のロッド68の先端部はストッパ板60のベース部62へ連結固定されている。またロッド68の外周側には、圧縮状態とされたコイルスプリング70が配置されており、このコイルスプリング70はストッパ板60を常に搬送方向とは逆の方向へ付勢している。ここで、シリンダ66は搬送方向に沿って位置調整可能とされている。これにより、ストッパ板60の搬送方向に沿った位置が集積台52上に積載される平版印刷版46の搬送方向に沿った長さに応じて調整可能とされている。
集積装置50には、図3に示されるように集積台52の両(左右)側端面の外側へそれぞれサイド部材72が設けられている。これらのサイド部材72は、図3及び図4に示されるように、平版印刷版46幅に略同一な離間距離に設けられ、平版印刷版46幅方向への移動を制限する一対の下側サイド部材72bと、一対の下側サイド部材b上に設けられ、シート幅方向に可動する可動部をそれぞれ備えると共に逆ハの字状に対面するテーパー面85がそれぞれ形成された一対の上側サイド部材72aと、から構成されている。図4に示すように、上側サイド部材72aのテーパー面85は、水平面に対して25°以上、65°未満に形成されていることが好ましい。
また、図4に示されるように、上側サイド部材72aと下側サイド部材72bは、枠固定部材74に固定されており、枠固定部材74は、ベルトコンベア42からの平版印刷版46の投入の程度に伴って上下に移動できるようになっている。そして、上側サイド部材72aにはシリンダ76が取り付けられており、制御手段110の制御により、上側サイド部材72aと下側サイド部材72bとの間に設けられたスライド部材78を介して幅方向に沿って可動できるようになっている。また、上側サイド部材72aと下側サイド部材72bには、それぞれ筐体状の枠材84a、84bが設けられている。この枠材84a、84bは、肉厚状のステンレス板、鋼板等の板材を素材として構成され、平版印刷版46からの衝撃荷重を受けても変形しないように十分な強度を有している。また、サイド部材72は、それぞれ幅方向に沿った位置が調整可能とされており、ベルトコンベア42からの平版印刷版46の投入前に、幅方向に沿って平版印刷版46の幅に対応する位置へ位置調整される。これらのサイド部材72は、集積台52に集積される平版印刷版46の幅方向(矢印W方向)と一致し、かつその長手方向が搬送方向と略一致するように配置されている。これら一対のサイド部材72は、幅方向に沿って互いに対称的な構造及び形状を有している。
また、図3及び図4に示すように、一対の下側サイド部材72bには、集積面54の上方において水平方向に出没可能な複数本の爪部材47が対向して設けられている。爪部材47を出没させる出没機構については具体的に図示しないが、例えば下側サイド部材72bの内部を空洞化するとともに、下側サイド部材72bと枠材84bに突出のための孔を形成する。そして、空洞化した下側サイド部材72bの内部に、出没機構としてピストンシリンダ、ステップングモータ、カム機構等を設けることで達成できる。爪部材47を出没させるタイミングは、上記した制御手段110で出没機構を制御すればよい。爪部材47を突出させるタイミングは、対面するテーパー面85から平版印刷版46が落下する直前に突出させて落下する平版印刷版46を受け止めることが好ましい。また、爪部材47を没入させるタイミングは、受け止めたら直ちに爪部材を没入させるのではなく、爪部材47に受け止められた平版印刷版46の振動が静止してから爪部材47を没入させることで、平版印刷版46を集積面54に向けて再度落下させることが好ましい。平版印刷版46の振動が停止する時間は、予め試験等によって把握し、制御手段110に設定すればよい。
本実施の形態では、図4に示すように、それぞれの下側サイド部材72bには、水平方向に間隔を置いて3本(合計6本)設けた例で示してあるが、2本以上であればよい。要は、対向する上側サイド部材72aのテーパー面85に架設された平版印刷版46が集積面54に向かって落下する途中で、爪部材47によって安定して一旦受け止めることができる本数であればよい。また、テーパー面85に架設された平版印刷版46が落下してから爪部材47で受け止めるまでの落下時間が長いと、落下途中で平版印刷版46の姿勢が傾く懸念があるので、できるだけ下側サイド部材72bの上端部位置に爪部材47を配置することが好ましい。具体的には、テーパー面85の下端部から爪部材47までの距離は10〜30mmの範囲が好ましい。爪部材47の材質としては、金属、プラスチック樹脂等の各種の材質のものを使用できるが、MCナイロンが平版印刷版46に対してキズ等の欠陥を発生させにくいことから特に好ましい。
また、集積装置50には、図3に示されるように搬送方向に沿って集積台52の上流側にフロント部材98が配設されている。フロント部材98は略長方形で肉厚板状とされており、その厚さ方向が搬送方向と一致し、かつその長手方向が集積台52の幅方向と一致するように配置されている。フロント部材98の上端面は、ベルトコンベア42の上面部よりも若干低くなっており、その下流側の端部にR状に加工されて下流側の内側面に繋がっている。また、フロント部材98の下流側の内側面は、集積台52上に投入された平版印刷版46を搬送方向に沿って位置決めするようになっており、高さ方向と平行な平面状に形成されている。フロント部材98には、図3に示されるように、幅方向へ細長いスリット状のノズル穴100が複数開口しており、これらノズル穴100はそれぞれ水平に配列されている。フロント部材98内には、複数のノズル穴100へそれぞれエア供給するためのエア配管(図示省略)が通されており、集積装置50による平版印刷版46の集積時には、複数のノズル穴100からはそれぞれ搬送方向を指向するようにエアが送風される。これにより、ベルトコンベア42からの投入直後には、平版印刷版46と集積面54との間又は平版印刷版46間に空気層が形成され、慣性力により集積面54上を移動(スライド)する平版印刷版46の移動抵抗が抑制される。
次に、上記のように構成された集積装置50の動作及び作用について説明する。
先ず、平版印刷版46がベルトコンベア42により集積台52上へ投入されると、この平版印刷版46は慣性力により搬送方向への移動を継続しつつ、集積面54上へ載置される。このとき、フロント部材98のノズル穴100からエアが送風されていることから、ベルトコンベア42により投入された平版印刷版46の下面に沿って空気層が形成される。この空気層により、集積面54上に投入された平版印刷版46と集積面54又は集積済みの平版印刷版46との摩擦抵抗が抑制され、集積面54上の平版印刷版46は円滑に搬送方向へ移動する。また、集積面54又は集積済みの平版印刷版46は、リフタ56(図2参照)により常に一定の高さに位置調整されている。これにより、ベルトコンベア42により順次投入される平版印刷版46は、集積面54上の平版印刷版46の枚数に影響されることなく集積面54上における略同一位置へ着地する。
ベルトコンベア42上から集積面54上へ投入された平版印刷版46は慣性力により搬送方向への移動を継続し、その先端面が一対のバック部材58へ当接する。これにより、バック部材58におけるストッパ板60には平版印刷版46の重量及び速度に対応する荷重が作用する。この平版印刷版46からの荷重を受けたストッパ板60は、コイルスプリング70を圧縮変形させつつ搬送方向へ移動すると同時に、シリンダ66からの減衰力を受ける。これにより、平版印刷版46の運動エネルギを消散すると共に、バック部材58から平版印刷版46へ反力として作用する衝撃荷重が低減される。また平版印刷版46の搬送方向への移動が停止すると、バック部材58は、コイルスプリング70の復元力によりロッド68を伸長させ、ストッパ板60を介して平版印刷版46を搬送方向とは逆のフロント部材98の方向へ付勢する。
平版印刷版46がバック部材58からの付勢力を受けた時点では、この平版印刷版46の下面に沿ったエア層は残存している。このため、バック部材58からの付勢力を受けた平版印刷版46は集積面54上でフロント部材98の方向へ円滑に移動して、その後端面をフロント部材98へ当接させる。このとき、バック部材58は、平版印刷版46がフロント部材98に当接するまでは、シリンダ66からの減衰力によりロッド68を十分遅い速度で伸長させると共に、平版印刷版46がフロント部材98に当接したときには、ストッパ板60を平版印刷版46へ当接させる。これにより、平版印刷版46は、搬送方向に沿ってフロント部材98に当接する位置に位置決めされる。
ところで、このような集積装置50の動作だけでは、平版印刷版46は、平版印刷版46が集積される際に平版印刷版46先端部がバック部材58のストッパ板60に衝突するが、そのとき平版印刷版46は湾曲し山状に盛り上がってしまい(円弧状のカールが発現してしまい)、搬送されてくる次の平版印刷版46と衝突し、平版印刷版表面をキズ付けてしまうことがある。また、平版印刷版46が集積される際に平版印刷版46の下面にはエアが溜まるので、平版印刷版46中央部の落下が平版印刷版46端部に比べ遅れ、円弧状のカールが発現してしまい、平版印刷版46端部が集積面に集積された平版印刷版表面をキズ付けてしまう虞がある。
更には、ベルトコンベア42でシート46が搬送される際に蛇行したり、搬送方向の中心線にズレが生じたりすると、平版印刷版46の搬送方向中心線と対面するテーパー面85同士の中心線とにズレが生じ、ズレた状態でシート46が集積装置10に投入されることになる。これにより、平版印刷版46の幅方向端部が対面するテーパー面85に均等に(バランス良く)架設されなくなるため、集積面54に向かって落下する平版印刷版46の姿勢が幅方向において傾き易くなる。
即ち、上記した平版印刷版46の投入方向端部によるキズ付け以外にも、シート幅方向端部によって、集積された平版印刷版表面をキズ付けてしまうことがある。
そこで、本発明では、上記したように、一対のサイド部材72は、平版印刷版46幅に略同一な離間距離に設けられ、平版印刷版46幅方向への移動を制限する一対の下側サイド部材72bと、一対の下側サイド部材72b上に設けられ、平版印刷版46幅方向に可動する可動部をそれぞれ備えると共に逆ハの字状に対面するテーパー面がそれぞれ形成された一対の上側サイド部材72aと、からなり、一対の上側サイド部材72aの可動部を駆動して、一対の上側サイド部材72a同士の離間距離を制御する制御手段110を備えるようにした。
また、一対の上側サイド部材72a同士の対面するテーパー面85の角度θを、水平面に対して25°以上、65°未満の範囲に規定するとともに、一対の下側サイド部材72bに、出没可能な爪部材47を対向して設けるようにした。
図5は、本発明に係る集積装置による集積方法を示したものであり、特に、サイド部材72の動作及びその動作の際の平版印刷版の挙動の概略を示したものである。
図5(A)は、平版印刷版46がベルトコンベア42により集積台52上へ投入されるときを示したものである。平版印刷版46投入直後は一対のテーパー面下端同士の距離がシート幅よりも狭くなるように一対の上側サイド部材72aの離間距離を制御して、投入された平版印刷版46を一対のテーパー面85の間に架設する。この平版印刷版46の架設において、テーパー面85の水平面に対する角度θは、25°以上、65°未満に形成されている。対面するテーパー面85の水平面に対する角度が25°未満の場合には、平版印刷版46が対面するテーパー面85に均等に載るように修正する修正力が発生しにくい。即ち、ベルトコンベア42で搬送されて順次投入される平版印刷版46の搬送方向中心線と対面するテーパー面85同士の中心線とがズレていても、テーパー面85を、水平面に対して25°以上、65°未満にすることで、投入時の中心線のズレを修正する修正力が付与される。これにより、対面するテーパー面85には平版印刷版46の左右方向両端が均等に載ることになり、その後の平版印刷版46の落下や集積を正常に行うことができる。また、65°を超えて角度が大き過ぎると、平版印刷版46を対面するテーパー面85の上端部位置で受けることになり、集積面54までの落下距離が大きくなるため、落下中に平版印刷版46の姿勢が傾き易い。
そして、図5(B)に示すように、平版印刷版46投入の慣性力と送風手段100からのエア流により平版印刷版46がバック部材方向に進むに従って一対の上側サイド部材72aの離間距離を徐々に拡げるように制御して、一対のテーパー面85の間に架設された平版印刷版46中央部を自重により下側に撓ませる。このように一対のテーパー面85の間に架設された平版印刷版46中央部を自重により下側に撓ませることで、平版印刷版46の剛性が大きくなるので、平版印刷版46の先端部がバック部材58のストッパ板60に当接したときに、平版印刷版46の先端部が下側に垂れることがない。
次に、図5(C)に示すように、平版印刷版46がバック部材58に当接する直前まで進んだときに、一対のテーパー面85の下端同士の距離が平版印刷版46幅よりも広くなるように制御される。これにより、平版印刷版46は集積面54に向かって凹状に撓んだ状態で落下する。この平版印刷版46の落下直前に対向する下側サイド部材72bから爪部材47が集積面54の上方において水平に突出され、落下する平版印刷版46は爪部材47に一旦受け止められる。これにより、出没可能な爪部材47で平版印刷版46を一旦受け止めることにより、対面するテーパー面85から落下する平版印刷版46が、仮に幅方向の左右何れかに傾いて落下したとしても、その傾きがなくなるように修正することができる。例えば、対面するテーパー面85に架設された平版印刷版の不均等な架設状態が、上記したテーパー面85の角度θで修正しきれずに、平版印刷版46が幅方向の何れかに傾いて落下したとする。この場合であっても、水平方向に突出する爪部材47で一旦受け止めることで傾きを確実に修正できる。爪部材47に受け止められた平版印刷版46は、平版印刷版46の幅方向両端部が同じ高さに位置し、中央部が下側に多少撓んだ形状となる。この場合の平版印刷版46の下側への撓みは、テーパー面85に架設された時の撓みほどは大きくない。また、平版印刷版46が爪部材47によって一旦受け止められることにより、平版印刷版46の幅と略同等に形成された下側サイド部材72bによって、平版印刷版46の幅方向の位置決めもなされる。これにより、平版印刷版46の幅方向の傾きの修正及び所定の集積位置への位置決めを確実に行うことができる。
そして、この状態で爪部材47を没入させれば、図5(E)に示すように、平版印刷版46は所定の集積位置の上方から略水平な状態を保って静かに落下する。これにより、平版印刷版46の投入方向先端部の垂れや、幅方向の傾きを防止することができるので、平版印刷版46の投入方向先端部や幅方向端部が、集積された平版印刷版表面をキズ付けてしまったりすることを確実に防止できる。
なお、図5(C)において幅が広がった一対のテーパー面85は、平版印刷版46が下側サイド部材72b間に落下して集積面54上へ載置されるときには、上側サイド部材72aは元の位置に移動される(図5(E))。
従って、本発明に係る集積装置の制御手段110がこのような工程を順次繰り返すことにより、投入した平板印刷版46が、集積された平板印刷版を擦って品質劣化が生じることを防止できる。
尚、投入された平版印刷版46の下面に沿ってエア層が形成されるが、このエア層によって上記の集積装置50でも平版印刷版46の中央部が浮き上がり、平版印刷版46端部が集積面に集積された平版印刷版表面に当たる可能性がある場合には、集積台の上方に、平版印刷版46の略中央部を上から集積台側に押圧するためのエアを噴射するための押圧手段を有することが好ましい。押圧手段としては、例えば、エアノズルが考えられ、そのエアノズルにはエアを供給するためのブロアー、コンプレッサ等のエア源(図示省略)に配管されており、このエア源から供給されるエアを平版印刷版46の略中央部へ吹き付ける。ここで、エアノズルとエア源とを接続したエア配管には電磁弁を設け、この電磁弁を平版印刷版46の集積時には、エア配管を開放し、集積装置の停止時にはエア配管を閉塞するように制御することが考えられる。このように、集積台の上方に押圧手段を設けることで、平版印刷版46が集積される際に平版印刷版46下面にエアが溜まることを抑制することができるので、平版印刷版46中央部が浮き上がる円弧状のカールを前記上側サイド部材の効果とともに更に抑制することができ、集積されたシート表面をキズ付けてしまうことを防止することができる。
また、バック部材58におけるストッパ板60はスリット化されていることが好ましい。ストッパ板60をスリット化することで、投入された平版印刷版46の下面に溜まったエアが逃げるスペースができる。そして、ストッパ板60の近傍に吸引手段を設けることも考えられる。集積台の奥側(ストッパ板60の近傍)に平版印刷版46下面のエア溜まりのエアを逃がすスペースを作ったり、吸引手段で吸引したりすることで、平版印刷版46中央部が浮き上がる円弧状のカールを更に抑制することができるので、集積されたシート表面をキズ付けてしまうことを防止することができる。
集積台52上に載置された平版印刷版46は、先後端及び側端が互いに一致するように層状に集積されて行く。この集積面54上の平版印刷版46が出荷仕様等に定められた束枚数になると、それらの平版印刷版46は、例えば、集積束102として集積装置50からパレット等へ積み替えられ、包装・梱包工程や保管倉庫等へ搬送される。
尚、本発明は、平版印刷版について説明したが、他のシートでも同様に成り立つ。このように、本発明のシートの集積装置は、投入されたシートをサイド部材の上側サイド部材のテーパー部分で受け止めた後、該上側サイド部材がシート幅以上に広がることで、シート中央部は集積面に凹になった形状となって、テーパー部分でシート両端部を支えられながら集積台上に落下していくので、シート端部が垂れることが無くなるとともにシートの落下速度を抑制することができるので、シート端部が集積面に集積されたシート表面をキズ付けてしまうことを防止することができる。
10…加工ライン、42…ベルトコンベア、46…平版印刷版、47…爪部材、50…集積装置、52…集積台、54…集積面、56…リフタ、58…バック部材、72…サイド部材、72a…上側サイド部材、72b…下側サイド部材、76…シリンダ、84a、84b…枠材、85…テーパー面、98…フロント部材、100…ノズル穴(送風手段)、102…集積束、110…制御手段
Claims (10)
- 搬送手段から順次投入される複数枚のシートをそれぞれ所定の集積位置へ位置決めし、これらのシートを層状に集積するためのシートの集積装置において、
前記搬送手段から投入されたシートが積載されて複数枚のシートが集積される集積面が設けられた集積台と、
前記集積台の前記搬送手段側に設けられ、前記搬送手段から投入されたシート下面にシート搬送方向を向いたエア流を形成する送風手段を備えたフロント部材と、
前記集積台の奥側に設けられ、前記搬送手段から投入されたシート先端が当接することにより該シートを前記集積台に集積されるように受け止めるバック部材と、
前記集積台の幅方向外側に対向して設けられた一対のサイド部材と、を有し、
前記一対のサイド部材は、
前記シート幅に略同一な離間距離に設けられ、前記シート幅方向への移動を制限する一対の下側サイド部材と、
前記一対の下側サイド部材上に設けられ、シート幅方向に可動する可動部をそれぞれ備えると共に逆ハの字状に対面するテーパー面がそれぞれ形成された一対の上側サイド部材と、
前記一対の上側サイド部材の可動部を駆動して、前記一対の上側サイド部材同士の離間距離を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするシートの集積装置。 - 前記上側サイド部材の前記テーパー面は、水平面に対して25°以上、65°未満に形成されていることを特徴とする請求項1のシートの集積装置。
- 前記一対の下側サイド部材には、前記集積面の上方において水平方向に出没可能な爪部材が対向して設けられていることを特徴とする請求項1又は2のシートの集積装置。
- 前記集積台の上方には、前記シートの略中央部を上から前記集積台側に押圧するためのエアを噴射するための押圧手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載のシートの集積装置。
- 前記バック部材は前記送風手段からのエア流が通過可能なスリット状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1に記載のシートの集積装置。
- 前記集積台の奥側で前記バック部材の近傍には、前記送風手段からのエア流を吸引する吸引手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1に記載のシートの集積装置。
- 前記シートが平版印刷版であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1に記載のシートの集積装置。
- 請求項1〜7の何れか1に記載のシートの集積装置を用いて、搬送手段から順次投入される複数枚のシートをそれぞれ所定の集積位置へ位置決めし、これらのシートを層状に集積するためのシートの集積方法であって、
前記制御手段は、
前記搬送手段からのシート投入直後は前記一対のテーパー面下端同士の距離がシート幅よりも狭くなるように一対の上側サイド部材の離間距離を制御して、投入されたシートを一対のテーパー面の間に架設する第1の工程と、
前記シート投入の慣性力と送風手段からのエア流により前記シートが前記バック部材方向に進むに従って前記一対の上側サイド部材の離間距離を徐々に拡げるように制御して、前記一対のテーパー面の間に架設されたシート中央部を自重により下側に撓ませる第2の工程と、
前記シートが前記バック部材に当接する直前まで進んだときに、前記一対のテーパー面下端同士の距離がシート幅よりも広くなるように制御して、前記シートを落下させる第3の工程と、を繰り返すことにより集積台の集積面にシートを層状に集積することを特徴とするシートの集積方法。 - 前記第3の工程で落下したシートが集積される前に、前記一対の下側サイド部材から対向するように爪部材を突出させて落下するシートを受け止めてから前記爪部材を没入させて前記シートを集積面に向けて再び落下させる第4の工程を備えたことを特徴とする請求項8のシートの集積方法。
- 前記第3の工程では、前記送風手段からのエア流を吸引手段で吸引する吸引動作を併用することを特徴とする請求項8又9のシートの集積方法。
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