JP2009060463A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿から高解像度の画像データを読み取る処理を高速に行なうことが可能な画像読取装置を提供することにある。
【解決手段】制御部1は、高解像度での読み取りが選択されているか、低解像度での読み取りが選択されているかに応じた制御信号を画像読取部7へ入力し、第1遅延回路27R1,27G1,27B1及び第2遅延回路27R2,27G2,27B2は、入力された制御信号に従った時間、第1CCDラインセンサ26R1,26G1,26B1及び第2CCDラインセンサ26R2,26G2,26B2によって取得された画像データを保持した後、加算器80R,80G,80Bへ出力する。加算器80R,80G,80Bは、第1CCDラインセンサ26R1,26G1,26B1によって取得された画像データと、第2CCDラインセンサ26R2,26G2,26B2によって取得された画像データとを加算してカラーの画像データを生成する。
【選択図】図3
【解決手段】制御部1は、高解像度での読み取りが選択されているか、低解像度での読み取りが選択されているかに応じた制御信号を画像読取部7へ入力し、第1遅延回路27R1,27G1,27B1及び第2遅延回路27R2,27G2,27B2は、入力された制御信号に従った時間、第1CCDラインセンサ26R1,26G1,26B1及び第2CCDラインセンサ26R2,26G2,26B2によって取得された画像データを保持した後、加算器80R,80G,80Bへ出力する。加算器80R,80G,80Bは、第1CCDラインセンサ26R1,26G1,26B1によって取得された画像データと、第2CCDラインセンサ26R2,26G2,26B2によって取得された画像データとを加算してカラーの画像データを生成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、原稿から高解像度の画像データを読み取る処理を高速に行なうことが可能な画像読取装置に関する。
特許文献1には、原稿に対して相対的に移動する移動方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に複数の検出素子が配置されたラインセンサを、副走査方向に複数列に並んで設けてあり、時間差を設けて原稿上の同じ位置を異なるラインセンサで読み取り、各ラインセンサからの出力を合成することによって高解像度の画像データを取得できるタイムディレイ積分型の画像読取装置が開示されている。このような構成の装置では、短い読取時間であってもS/Nが良く解像度の高い画像データを取得することができる。
国際公開第2003/061271号パンフレット
しかしながら、このような構成の画像読取装置では、副走査方向の解像度が、副走査方向に並設されるラインセンサ間の間隔に依存するため、ラインセンサ間の間隔よりも細かい間隔で読み取りを行なうことはできないという問題を有する。即ち、ラインセンサ間の間隔によって規定される解像度よりも高い解像度を得る場合、各ラインセンサからの出力を合成して画像データを取得することができないので、1つのラインセンサからの出力に基づいて画像データを生成するしかない。また、1つのラインセンサからの出力に基づいて画像データを生成するので、1つのラインセンサによる1ラインの画像データの読取時間(電荷蓄積時間)を十分に確保するために、ラインセンサ間の間隔に従った解像度での読取時よりも原稿の搬送速度を下げる必要があり、読取処理の高速化が困難であるという問題を有する。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高解像度で原稿を読み取る場合であっても読取速度を下げる必要がないので、高解像度の画像データを高速に読み取ることが可能な画像読取装置を提供することにある。
本発明に係る画像読取装置は、原稿に対して相対的に移動する複数の画像読取部を備え、それぞれは、移動方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)を長手方向とする領域を読み取って画像データを取得する。また、画像読取部のそれぞれは、副走査方向に所定距離を隔てた位置がそれぞれ読取位置となるように配置されており、原稿を読み取る際の解像度に基づいて読取位置を副走査方向に順次変更しながら画像データを取得する。更に、画像読取装置は、画像読取部のそれぞれが同一の読取位置からそれぞれ取得した画像データを合成し、原稿から読み取った画像データとする。
本発明では、複数の画像読取部により読み取った画像データを合成するので、複数の画像読取部のそれぞれの読取位置の副走査方向における間隔よりも細かい間隔で読み取りを行なう高解像度での読取処理においても、画像読取部のそれぞれの読取位置間の間隔によって規定される解像度(低解像度)で原稿を読み取る場合と比較して、原稿とそれぞれの画像読取部との相対的な移動速度を下げる必要がない。従って、高解像度での読取処理を行なう場合であっても、低解像度で原稿を読み取る場合と同程度の読取時間で画像データを取得することができ、原稿読取効率の高い画像読取装置を実現することができる。
以下に、本発明に係る画像読取装置をその実施形態であるスキャナ装置を示す図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の画像読取装置を適用したスキャナ装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態のスキャナ装置100は、制御部1、ROM2、RAM3、操作部4、表示部5、原稿搬送部6、画像読取部7、画像処理部8、画像メモリ9、外部インタフェース10等を備え、これらのハードウェア各部はバス1aを介して相互に接続されている。
制御部1は、CPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processor Unit)等により構成されており、ROM2に予め記憶してある制御プログラムを適宜RAM3に読み出して実行すると共に、上述したハードウェア各部の動作を制御する。ROM2には、スキャナ装置100を本発明の画像読取装置として動作させるために必要な種々の制御プログラムが予め格納されている。RAM3はSRAM、DRAM又はフラッシュメモリ等で構成されており、制御部1による制御プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
操作部4は、ユーザがスキャナ装置100を操作するために必要な各種の操作キーを備えており、スキャナ装置100が行なう処理における設定値の入力、処理の実行開始指示等を受け付ける。本実施形態では、操作部(受付部)4は、例えば、スキャナ装置100が原稿を読み取って画像データを取得する読取処理の際の解像度、具体的には、高解像度又は低解像度の選択を受け付ける。ユーザにより各操作キーが操作された場合、操作部4は操作された操作キーに対応した制御信号を制御部1へ送出し、制御部1は操作部4から取得した制御信号に対応した処理を実行する。
表示部5は、例えば液晶ディスプレイであり、制御部1からの指示に従って、スキャナ装置100の動作状態、操作部4を介して入力された各種の情報、ユーザに対して通知すべき情報等を表示する。
原稿搬送部6は、所定の原稿トレイ16(図2参照)上に積層された原稿を1枚ずつ分離して取り込み所定の読取位置まで搬送する。
画像読取部7は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を利用したスキャナにより構成されており、原稿搬送部6によって読取位置まで搬送された原稿に記録されている画像を走査してアナログの画像データを読み取り、読み取った画像データを画像処理部8へ送出する。
画像読取部7は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を利用したスキャナにより構成されており、原稿搬送部6によって読取位置まで搬送された原稿に記録されている画像を走査してアナログの画像データを読み取り、読み取った画像データを画像処理部8へ送出する。
画像処理部8は、例えばA/D変換器(図示せず)を備えており、画像読取部7から送出されてきた画像データをデジタルの画像データに変換すると共に、画像データに各種の画像処理を実行する。なお、画像処理部8は、例えば、画像データに対して、画像読取部7の照明系、結像系、撮像系などで生じた各種の歪みを取り除く補正処理、各種の色調整処理、ガンマ変換処理等を行なう。画像処理部8は、画像処理を実行した後、画像データを画像メモリ9へ送出する。画像メモリ9は、例えばDRAMにより構成されており、画像処理部8から送出されてきた画像データをページ単位で記憶する。
外部インタフェース10は、ケーブル又はネットワークと接続するためのインタフェースであり、ケーブル又はネットワークを介して接続してあるコンピュータ等の外部装置との間でデータの送受信を行なう。画像メモリ9に記憶された画像データは、制御部1からの指示に従って外部インタフェース10へ送出され、外部インタフェース10から外部装置へ送出される。なお、スキャナ装置100は、ケーブル又はネットワークを介して接続してある外部装置からの指示に従って動作することもでき、この場合、外部インタフェース10は、外部装置からの制御信号を取得し、取得した制御信号を制御部1へ送出する。
図2はスキャナ装置100の内部構成例を示す縦断面図である。スキャナ装置100は、筺体100aの上面に原稿搬送部6が取り付けられている。原稿搬送部6は、筺体100aの上面に設けられた排紙トレイ15と、排紙トレイ15の上方に設けられた原稿トレイ16とを備え、原稿トレイ16上に載置された原稿を所定の搬送経路sに沿って排紙トレイ15まで搬送する。なお、原稿トレイ16及び排紙トレイ15は、それぞれの右端が左端よりも下方となるように斜めに設けられている。
また、原稿搬送部6は、ピックアップローラ11、搬送ローラ12、円柱状のプラテンローラ13及び排紙ローラ14を備えている。ピックアップローラ11は、原稿トレイ16の右端近傍に設けられており、原稿トレイ16上にフェイスアップの状態で積層された原稿を最上層から1枚ずつ分離し、搬送経路sへ順次取り込んでいく。搬送ローラ12は、搬送経路s上に設けられており、ピックアップローラ11により取り込まれた原稿を搬送経路sに沿って、筺体100aの上面にはめ込まれたプラテンガラス20の上面まで搬送する。
プラテンローラ13は、プラテンガラス20の上方に、自身の回転軸をプラテンガラス20の長手方向に対して平行に配置されており、プラテンガラス20まで搬送されてきた原稿をプラテンガラス20の上面に押し付けつつ搬送する。排紙ローラ14は、排紙トレイ15の右端近傍に設けられており、プラテンローラ13によって搬送されてきた原稿を排紙トレイ15上へ排出する。
原稿搬送部6は、ピックアップローラ11、搬送ローラ12、プラテンローラ13及び排紙ローラ14をそれぞれ回転させるための駆動モータ(図示せず)を更に備えている。原稿搬送部6は、制御部1からの指示に従って駆動モータを駆動させ、各ローラの回転を開始及び停止させることにより、原稿を所定の搬送経路sに沿って搬送させる。
なお、制御部1は、操作部4を介して高解像度での読み取りが選択されているか、低解像度での読み取りが選択されているかに応じて、各ローラの回転速度を変更させるように駆動モータを制御する。具体的には、制御部1は、低解像度での読み取りが選択されている場合、高解像度での読み取りが選択されている場合よりも各ローラを早く回転させ、読取対象の原稿の搬送速度を速く制御する。即ち、原稿と画像読取部7との相対的な移動速度を速く制御する。
また、スキャナ装置100は、筺体100aの内部に画像読取部7を備えており、筺体100aの上面の、図2においては中央よりも右側寄りの位置には、図2における奥行方向を長手方向とする矩形のプラテンガラス20がはめ込まれている。画像読取部7は、筺体100aの内部のプラテンガラス20の下方に、白色蛍光灯又は冷陰極管等からなる光源ランプ21を備えている。光源ランプ21は、自身の長手方向をプラテンガラス20の長手方向に対して平行に配置されており、プラテンガラス20上を搬送される原稿に光を照射する。
画像読取部7は、原稿からの反射光の光路zを変更する板状の第1ミラー22、第2ミラー23、第3ミラー24を備えており、ミラー22,23,24はそれぞれ所定の位置で、それぞれの長手方向をプラテンガラス20の長手方向に対して平行に配置されている。また、画像読取部7は、第1ミラー22、第2ミラー23及び第3ミラー24により光路zが変更された原稿からの反射光を集光する集光レンズ25、集光レンズ24を通して原稿からの反射光が入射されるCCDラインセンサ26を備えている。
CCDラインセンサ26は、入射された光をその光量に応じたアナログの電気信号に変換するフォトダイオード(光電変換手段)を多数並べて構成されており、フォトダイオードの並設方向をプラテンガラス20の長手方向に対して平行に配置されている。
このような構成により、原稿搬送部6は、原稿トレイ16上に載置された原稿をピックアップローラ11及び搬送ローラ12によってプラテンガラス20上の適宜の読取位置まで搬送する。また、原稿搬送部6は、プラテンガラス20上まで搬送されてきた原稿をプラテンローラ13及び排紙ローラ14によって、プラテンガラス20上を、プラテンガラス20の長手方向(主走査方向)に直交する方向(副走査方向)を移動方向として搬送する。画像読取部7は、プラテンガラス20上を原稿が搬送しているときに光源ランプ21を点灯させ、原稿からの反射光をCCDラインセンサ26によって受光する。
従って、画像読取部7は、1枚ずつ分離されて搬送されてくる原稿が、プラテンローラ13によってプラテンガラス20の上面に押し付けられ、このときに光源ランプ21から照射された光の原稿からの反射光を1ラインずつCCDラインセンサ26によって取り込む。1枚の原稿がプラテンガラス20上を通過するまでの間、CCDラインセンサ26が原稿からの反射光の取得を継続することにより、1枚分の原稿全体の読み取りを行なうことができる。CCDラインセンサ26は、原稿からの反射光をアナログの電気信号(画像データ)として画像処理部8へ送出する。
なお、本実施形態では、CCDラインセンサ26は、R(赤)用、G(緑)用、B(青)用にそれぞれ2つずつ設けられており、R用、G用、B用のそれぞれ2つのCCDラインセンサ26は、原稿の副走査方向に所定距離を隔てた位置がそれぞれ読取位置となるように設けられている。
図3は画像読取部7及び画像処理部8の構成例を示すブロック図である。画像読取部7は、R用の読取部7R、G用の読取部7G、B用の読取部7Bを備えている。R用の読取部7R、G用の読取部7G、B用の読取部7Bはそれぞれ、第1CCDラインセンサ(光電変換手段)26R1,26G1,26B1と、第2CCDラインセンサ(光電変換手段)26R2,26G2,26B2と、第1遅延回路27R1,27G1,27B1と、第2遅延回路27R2,27G2,27B2とを備えている。
第1CCDラインセンサ26R1,26G1,26B1はそれぞれ第1遅延回路27R1,27G1,27B1に接続されており、第1CCDラインセンサ26R1,26G1,26B1が原稿からの反射光に基づいて取得した画像データは、それぞれの第1遅延回路27R1,27G1,27B1に一旦入力され、第1遅延回路27R1,27G1,27B1によって所定時間保持された後、画像処理部8へ送出される。
第2CCDラインセンサ26R2,26G2,26B2はそれぞれ第2遅延回路27R2,27G2,27B2に接続されており、第2CCDラインセンサ26R2,26G2,26B2が原稿からの反射光に基づいて取得した画像データは、それぞれの第2遅延回路27R2,27G2,27B2に一旦入力され、第2遅延回路27R2,27G2,27B2によって所定時間保持された後、画像処理部8へ送出される。
画像処理部8は、R用の加算器(合成部)80R、G用の加算器(合成部)80G、B用の加算器(合成部)80B、処理部81等を備えている。R用の読取部7Rの第1遅延回路27R1及び第2遅延回路27R2はそれぞれR用の加算器80Rに接続されており、第1遅延回路27R1及び第2遅延回路27R2から出力された画像データは、R用の加算器80Rに入力されて加算(合成)される。
同様に、G用の読取部7Gの第1遅延回路27G1及び第2遅延回路27G2はそれぞれG用の加算器80Gに接続されており、第1遅延回路27G1及び第2遅延回路27G2から出力された画像データは、G用の加算器80Gに入力されて加算される。B用の読取部7Bの第1遅延回路27B1及び第2遅延回路27B2はそれぞれB用の加算器80Bに接続されており、第1遅延回路27B1及び第2遅延回路27B2から出力された画像データは、B用の加算器80Bに入力されて加算される。
R用の加算器80R、G用の加算器80G、B用の加算器80Bはそれぞれ処理部81に接続されており、加算して得られたR成分、G成分及びB成分の画像データをそれぞれ処理部81へ送出する。処理部81は、A/D変換器により、R用の加算器80R、G用の加算器80G及びB用の加算器80Bのそれぞれから入力されたアナログの画像データをデジタルの画像データに変換した後、所定の画像処理を実行し、得られたデジタルのカラー画像データを画像メモリ9に記憶させる。
制御部1は、操作部4を介して高解像度での読み取りが選択されているか、低解像度での読み取りが選択されているかに応じた制御信号を画像読取部7へ送出し、画像読取部7のR用の読取部7R、G用の読取部7G及びB用の読取部7Bは、制御部1からの制御信号に従って、第1CCDラインセンサ26R1,26G1,26B1、第2CCDラインセンサ26R2,26G2,26B2、第1遅延回路27R1,27G1,27B1及び第2遅延回路27R2,27G2,27B2を動作させ、原稿からの反射光に基づく画像データを取得する。
以下に、画像読取部7の回路構成についてより具体的に説明する。図4は画像読取部7の回路構成例を示す回路図である。なお、説明の簡略化のため、図4には画像読取部7のR用の読取部7Rのみ図示するが、G用の読取部7G及びB用の読取部7Bも同様に構成されている。
R用の読取部7Rにおいて、第1CCDラインセンサ26R1を構成する多数のフォトダイオードのそれぞれが、第1遅延回路(第1シフトレジスタ)27R1を構成する多数のレジスタのそれぞれに、第1シフトゲート回路28aを介して接続されている。第1シフトゲート回路28aは、例えばnチャネル型MOS(Metal Oxide Semiconductor )トランジスタにより構成されており、トランジスタのソース端子が第1CCDラインセンサ26R1のそれぞれのフォトダイオードに接続され、トランジスタのドレイン端子が第1シフトレジスタ(保持手段)27R1のそれぞれのレジスタに接続されている。
また、第1シフトゲート回路28aの各トランジスタのゲート端子は制御部1に接続されており、制御部1は、各トランジスタのゲート端子に、各トランジスタのオン・オフを切り換えるための第1ゲート制御信号「1」「0」を入力する。制御部1から第1ゲート制御信号「1」が入力された場合、第1シフトゲート回路28aは、第1CCDラインセンサ26R1のそれぞれのフォトダイオードと、第1遅延回路27R1のそれぞれのレジスタとを接続する。このとき、第1CCDラインセンサ26R1のそれぞれのフォトダイオードに蓄積された電荷(信号)が、第1遅延回路27R1のそれぞれのレジスタに転送される。即ち、所定の電荷蓄積時間の間に第1CCDラインセンサ26R1に入射された光に相当する電荷が第1遅延回路27R1に転送される。
なお、制御部1から第1ゲート制御信号「0」が入力された場合、第1シフトゲート回路28aは、第1CCDラインセンサ26R1のそれぞれのフォトダイオードと、第1遅延回路27R1のそれぞれのレジスタとの接続を遮断する。
制御部1は、第1シフトレジスタ27R1に、第1シフトレジスタ27R1のそれぞれのレジスタが保持する信号の出力開始を指示する第1出力制御信号を入力する。第1シフトレジスタ27R1には制御部1又は外部からクロック信号が入力されており、制御部1から第1出力制御信号「1」が入力された場合、第1シフトレジスタ27R1は、クロック信号に同期して、各レジスタが保持する信号をシリアルにR用の加算器80Rへ出力する。これにより、第1CCDラインセンサ26R1によって取得された画像データを第1遅延回路27R1で一旦保持した後、画像処理部8へ送出することができる。
一方、R用の読取部7Rにおいて、第2CCDラインセンサ26R2を構成する多数のフォトダイオードのそれぞれが、第1ストレージ回路27R20を構成する多数の素子のそれぞれに、第2シフトゲート回路28bを介して接続されている。第2シフトゲート回路28bも、例えばnチャネル型MOSトランジスタにより構成されており、トランジスタのソース端子が第2CCDラインセンサ26R2のそれぞれのフォトダイオードに接続され、トランジスタのドレイン端子が第1ストレージ回路27R20のそれぞれの素子に接続されている。
また、第2シフトゲート回路28bの各トランジスタのゲート端子は制御部1に接続されており、制御部1は、各トランジスタのゲート端子に、各トランジスタのオン・オフを切り換えるための第2ゲート制御信号「1」「0」を入力する。制御部1から第2ゲート制御信号「1」が入力された場合、第2シフトゲート回路28bは、第2CCDラインセンサ26R2のそれぞれのフォトダイオードと、第1ストレージ回路27R20のそれぞれの素子とを接続する。このとき、第2CCDラインセンサ26R2のそれぞれのフォトダイオードに蓄積された電荷(信号)が、第1ストレージ回路27R20のそれぞれの素子に転送される。即ち、所定の電荷蓄積時間の間に第2CCDラインセンサ26R2に入射された光に相当する電荷が第1ストレージ回路27R20に転送される。
なお、制御部1から第2ゲート制御信号「0」が入力された場合、第2シフトゲート回路28bは、第2CCDラインセンサ26R2のそれぞれのフォトダイオードと、第1ストレージ回路27R20のそれぞれの素子との接続を遮断する。
第1ストレージ回路27R20の素子のそれぞれは、第2ストレージ回路27R21を構成する多数の素子のそれぞれに、第3シフトゲート回路28cを介して接続されている。第3シフトゲート回路28cも、例えばnチャネル型MOSトランジスタにより構成されており、トランジスタのソース端子が第1ストレージ回路27R20のそれぞれの素子に接続され、トランジスタのドレイン端子が第2ストレージ回路27R21のそれぞれの素子に接続されている。
また、第3シフトゲート回路28cの各トランジスタのゲート端子は制御部1に接続されており、制御部1は、各トランジスタのゲート端子に、各トランジスタのオン・オフを切り換えるための第3ゲート制御信号「1」「0」を入力する。制御部1から第3ゲート制御信号「1」が入力された場合、第3シフトゲート回路28cは、第1ストレージ回路27R20のそれぞれの素子と、第2ストレージ回路27R21のそれぞれの素子とを接続する。このとき、第1ストレージ回路27R20のそれぞれの素子が記憶する信号が、第2ストレージ回路27R21のそれぞれの素子に転送される。即ち、第1ストレージ回路27R20が保持するデータが第2ストレージ回路27R21に転送される。
なお、制御部1から第3ゲート制御信号「0」が入力された場合、第3シフトゲート回路28cは、第1ストレージ回路27R20のそれぞれの素子と、第2ストレージ回路27R21のそれぞれの素子との接続を遮断する。
第2ストレージ回路27R21の素子のそれぞれは、第2シフトレジスタ27R22を構成する多数のレジスタのそれぞれに、第4シフトゲート回路28dを介して接続されている。第4シフトゲート回路28dも、例えばnチャネル型MOSトランジスタにより構成されており、トランジスタのソース端子が第2ストレージ回路27R21のそれぞれの素子に接続され、トランジスタのドレイン端子が第2シフトレジスタ27R22のそれぞれのレジスタに接続されている。
また、第4シフトゲート回路28dの各トランジスタのゲート端子は制御部1に接続されており、制御部1は、各トランジスタのゲート端子に、各トランジスタのオン・オフを切り換えるための第4ゲート制御信号「1」「0」を入力する。制御部1から第4ゲート制御信号「1」が入力された場合、第4シフトゲート回路28dは、第2ストレージ回路27R21のそれぞれの素子と、第2シフトレジスタ27R22のそれぞれのレジスタとを接続する。このとき、第2ストレージ回路27R21のそれぞれの素子が記憶する信号が、第2シフトレジスタ27R22のそれぞれのレジスタに転送される。即ち、第2ストレージ回路27R21が保持するデータが第2シフトレジスタ27R22に転送される。
なお、制御部1から第4ゲート制御信号「0」が入力された場合、第4シフトゲート回路28dは、第2ストレージ回路27R21のそれぞれの素子と、第2シフトレジスタ27R22のそれぞれのレジスタとの接続を遮断する。
制御部1は、第2シフトレジスタ27R22に、第2シフトレジスタ27R22のそれぞれのレジスタが保持する信号の出力開始を指示する第2出力制御信号を入力する。第2シフトレジスタ27R22には制御部1又は外部からクロック信号が入力されており、制御部1から第2出力制御信号「1」が入力された場合、第2シフトレジスタ27R22は、クロック信号に同期して、各レジスタが保持する信号をシリアルにR用の加算器80Rへ出力する。これにより、第2CCDラインセンサ26R2によって取得された画像データを、第1ストレージ回路27R20,第2ストレージ回路27R21及び第2シフトレジスタ27R22からなる第2遅延回路27R2で一旦保持した後、画像処理部8へ送出することができる。
以下に、上述した構成のスキャナ装置100が原稿を読み取る際に制御部1が行なう画像読取部7の制御処理、制御部1の制御に従って画像読取部7が行なう読取処理について具体的には説明する。なお、以下も説明の簡略化のため、画像読取部7のR用の読取部7Rについてのみ説明するが、G用の読取部7G及びB用の読取部7Bも同様の処理を実行する。
まず、操作部4を介して高解像度での読み取りの実行が指示された場合に制御部1が行なう制御処理、画像読取部7が行なう読取処理について説明する。具体的には、画像読取部7のR用の読取部7Rが備える第1CCDラインセンサ26R1の読取位置と第2CCDラインセンサ26R2の読取位置との間隔よりも細かい間隔で読み取りを行なう高解像度での読取処理について説明する。図5は制御部1による画像読取部7の制御処理を説明するためのタイムチャート、図6は画像読取部7による読取処理を説明するための模式図である。
図5には、横軸を時間軸として上から順に、制御部1が第1シフトゲート回路28aへ入力する第1ゲート制御信号、第1シフトレジスタ27R1が保持するデータ、制御部1が第1シフトレジスタ27R1へ入力する第1出力制御信号、制御部1が第2シフトゲート回路28bへ入力する第2ゲート制御信号、第1ストレージ回路27R20が保持するデータ、制御部1が第3シフトゲート回路28cへ入力する第3ゲート制御信号、第2ストレージ回路27R21が保持するデータ、制御部1が第4シフトゲート回路28dへ入力する第4ゲート制御信号、第2シフトレジスタ27R22が保持するデータ、制御部1が第2シフトレジスタ27R22へ入力する第2出力制御信号を図示している。
即ち、図5中の一点鎖線よりも上側には第1CCDラインセンサ26R1及び第1遅延回路27R1に関する信号を、下側には第2CCDラインセンサ26R2及び第1遅延回路27R2に関する信号をそれぞれ記載している。
図6には、画像読取部7のR用の読取部7Rが原稿を読み取る際の状態を模式的に示しており、図6(a)に図5におけるタイミングt1における状態を、図6(b)に図5におけるタイミングt2における状態を、図6(c)に図5におけるタイミングt3における状態をそれぞれ示している。なお、図6には、矢符Aで示す方向(副走査方向)に移動する原稿Sを、副走査方向に直交する水平方向から見た図を示しており、図6中の「1」〜「5」は、主走査方向を長手方向とし、第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2が読み取る読取領域を示している。
本実施形態では、R用の読取部7Rが備える第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2は、図6に示すように、副走査方向に所定距離を隔てた位置をそれぞれ読取位置とするように設けられている。具体的には、第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2が読み取る読取領域の1つ分の距離を隔てた位置をそれぞれ読取位置とする。
なお、ここでは、第1CCDラインセンサ26R1の読取位置と第2CCDラインセンサ26R2の読取位置との間隔の半分の間隔で読み取りを行なう高解像度での読取処理、即ち、第1CCDラインセンサ26R1の読取位置と第2CCDラインセンサ26R2の読取位置との間隔によって規定される解像度の2倍の解像度での読取処理について説明する。
より具体的には、図6(a)に示すように、第1CCDラインセンサ26R1が読取領域「1」を読み取るタイミングで、第2CCDラインセンサ26R2が読取領域「3」を読み取る。また、図6(b)に示すように、第1CCDラインセンサ26R1が読取領域「2」を読み取るタイミングで、第2CCDラインセンサ26R2が読取領域「4」を読み取り、図6(c)に示すように、第1CCDラインセンサ26R1が読取領域「3」を読み取るタイミングで、第2CCDラインセンサ26R2が読取領域「5」を読み取る。
図5中のタイミングt1及び図6(a)で示すように、制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「1」を入力した場合、それまでの間に第1CCDラインセンサ26R1に蓄積された読取領域「1」からの反射光に基づく電荷(信号)が第1シフトゲート回路28aを介して第1シフトレジスタ27R1へ転送される。また同じタイミングt1で、制御部1が第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「1」を入力した場合、それまでの間に第2CCDラインセンサ26R2に蓄積された読取領域「3」からの反射光に基づく電荷(信号)が第2シフトゲート回路28bを介して第1ストレージ回路27R20へ転送される。
なお、図6(a)に示すように、タイミングt1では、第2遅延回路27R2における第2ストレージ回路27R21には読取領域「2」からの反射光に基づく信号が既に記憶されており、第2シフトレジスタ27R22には読取領域「1」からの反射光に基づく信号が既に記憶されている。
図6(a)に示す状態で、制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「0」を入力し、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「0」を入力してから所定時間が経過した場合、制御部1は、第1シフトレジスタ27R1へ第1出力制御信号「1」を入力し、第2シフトレジスタ27R22へ第2出力制御信号「1」を入力する。これにより、第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22は、それぞれのレジスタが保持する読取領域「1」からの反射光に基づく信号をシリアルにR用の加算器80Rへ出力する。
第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22から出力されたデータ(読取領域「1」の画像データ)は、R用の加算器80Rによって加算された後、画像処理部8の処理部81によって種々の処理を施される。
制御部1は、図5に示すようにタイミングt2で第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「1」を入力する前に、第3シフトゲート回路28cのゲート端子へ第3ゲート制御信号「1」を入力し、第1ストレージ回路27R20の各素子に保持されていたデータ(読取領域「3」からの反射光に基づく信号)を第3シフトゲート回路28cを介して第2ストレージ回路27R21へ転送しておく。
なお、制御部1は、第3シフトゲート回路28cのゲート端子へ第3ゲート制御信号「1」を入力する前に、第4シフトゲート回路28dのゲート端子へ第4ゲート制御信号「1」を入力し、第2ストレージ回路27R21の各素子に保持されていたデータ(読取領域「2」からの反射光に基づく信号)を第4シフトゲート回路28dを介して第2ストレージ回路27R22へ転送しておく。
そして、図5中のタイミングt2及び図6(b)で示すように、制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「1」を入力し、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「1」を入力した場合、それまでの間に第1CCDラインセンサ26R1に蓄積された読取領域「2」からの反射光に基づく信号が第1シフトゲート回路28aを介して第1シフトレジスタ27R1へ転送され、第2CCDラインセンサ26R2に蓄積された読取領域「4」からの反射光に基づく信号が第2シフトゲート回路28bを介して第1ストレージ回路27R20へ転送される。
なお、上述したように、制御部1が、所定のタイミングで第3シフトゲート回路28c及び第4シフトゲート回路28dのそれぞれに第3ゲート制御信号「1」及び第4ゲート制御信号「1」を入力しておくことにより、図6(b)に示すように、タイミングt2では、第2ストレージ回路27R21には読取領域「3」からの反射光に基づく信号が既に記憶されており、第2シフトレジスタ27R22には読取領域「2」からの反射光に基づく信号が既に記憶されている。
図6(b)に示す状態で、制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「0」を入力し、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「0」を入力してから所定時間が経過した場合、制御部1は、第1シフトレジスタ27R1へ第1出力制御信号「1」を入力し、第2シフトレジスタ27R22へ第2出力制御信号「1」を入力する。これにより、第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22は、それぞれのレジスタが保持する読取領域「2」からの反射光に基づく信号をシリアルにR用の加算器80Rへ出力する。
第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22から出力されたデータ(読取領域「2」の画像データ)は、R用の加算器80Rによって加算(合成)された後、画像処理部8の処理部81によって種々の処理を施される。
制御部1は、図5に示すようにタイミングt3で第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「1」を入力する前に、第3シフトゲート回路28cのゲート端子へ第3ゲート制御信号「1」を入力し、第1ストレージ回路27R20の各素子に保持されていたデータ(読取領域「4」からの反射光に基づく信号)を第3シフトゲート回路28cを介して第2ストレージ回路27R21へ転送しておく。
なお、制御部1は、第3シフトゲート回路28cのゲート端子へ第3ゲート制御信号「1」を入力する前に、第4シフトゲート回路28dのゲート端子へ第4ゲート制御信号「1」を入力し、第2ストレージ回路27R21の各素子に保持されていたデータ(読取領域「3」からの反射光に基づく信号)を第4シフトゲート回路28dを介して第2ストレージ回路27R22へ転送しておく。
そして、図5中のタイミングt3及び図6(c)で示すように、制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「1」を入力し、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「1」を入力した場合、それまでの間に第1CCDラインセンサ26R1に蓄積された読取領域「3」からの反射光に基づく信号が第1シフトゲート回路28aを介して第1シフトレジスタ27R1へ転送され、第2CCDラインセンサ26R2に蓄積された読取領域「5」からの反射光に基づく信号が第2シフトゲート回路28bを介して第1ストレージ回路27R20へ転送される。
なお、上述したように、制御部1が、所定のタイミングで第3シフトゲート回路28c及び第4シフトゲート回路28dのそれぞれに第3ゲート制御信号「1」及び第4ゲート制御信号「1」を入力しておくことにより、図6(c)に示すように、タイミングt3では、第2ストレージ回路27R21には読取領域「4」からの反射光に基づく信号が既に記憶されており、第2シフトレジスタ27R22には読取領域「3」からの反射光に基づく信号が既に記憶されている。
図6(c)に示す状態で、制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「0」を入力し、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「0」を入力してから所定時間が経過した場合、制御部1は、第1シフトレジスタ27R1へ第1出力制御信号「1」を入力し、第2シフトレジスタ27R22へ第2出力制御信号「1」を入力する。これにより、第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22は、それぞれのレジスタが保持する読取領域「3」からの反射光に基づく信号をシリアルにR用の加算器80Rへ出力する。
第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22から出力されたデータ(読取領域「3」の画像データ)は、R用の加算器80Rによって加算(合成)された後、画像処理部8の処理部81によって種々の処理を施される。
上述したように、本発明の画像読取装置では、第1CCDラインセンサ26R1の読取位置と第2CCDラインセンサ26R2の読取位置とが副走査方向に適宜の間隔を有するので、前記間隔よりも細かい間隔で読み取る読取処理、即ち、前記間隔によって規定される解像度よりも高解像度での読取処理を行なうことができる。
なお、副走査方向のそれぞれの1ライン分の画像データを読み取る周期T0(t2−t1及びt3−t2)は、第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2のそれぞれの読取位置の副走査方向の間隔P、原稿と第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2との相対的な移動速度V0とによって決定される。図5及び図6で示した高解像度での読取時は、間隔Pの半分の間隔で読取処理を実行させるので、T0 = P/2/V0によって算出することができる。
次に、操作部4を介して低解像度での読み取りの実行が指示された場合に制御部1が行なう制御処理、画像読取部7が行なう読取処理について説明する。具体的には、画像読取部7のR用の読取部7Rが備える第1CCDラインセンサ26R1の読取位置と第2CCDラインセンサ26R2の読取位置との間隔で読み取りを行なう低解像度での読取処理について説明する。図7は制御部1による画像読取部7の制御処理を説明するためのタイムチャート、図8は画像読取部7による読取処理を説明するための模式図である。
図7には、横軸を時間軸として上から順に、制御部1が第1シフトゲート回路28aへ入力する第1ゲート制御信号、第1シフトレジスタ27R1が保持するデータ、制御部1が第1シフトレジスタ27R1へ入力する第1出力制御信号、制御部1が第2シフトゲート回路28bへ入力する第2ゲート制御信号、第1ストレージ回路27R20が保持するデータ、制御部1が第3シフトゲート回路28cへ入力する第3ゲート制御信号、第2ストレージ回路27R21が保持するデータ、制御部1が第4シフトゲート回路28dへ入力する第4ゲート制御信号、第2シフトレジスタ27R22が保持するデータ、制御部1が第2シフトレジスタ27R22へ入力する第2出力制御信号を図示している。
即ち、図7中の一点鎖線よりも上側には第1CCDラインセンサ26R1及び第1遅延回路27R1に関する信号を、下側には第2CCDラインセンサ26R2及び第1遅延回路27R2に関する信号をそれぞれ記載している。
図8には、画像読取部7のR用の読取部7Rが原稿を読み取る際の状態を模式的に示しており、図8(a)に図7におけるタイミングt4における状態を、図8(b)に図7におけるタイミングt5における状態を、図8(c)に図7におけるタイミングt6における状態をそれぞれ示している。なお、図8には、矢符Aで示す方向(副走査方向)に移動する原稿Sを、副走査方向に直交する水平方向から見た図を示しており、図8中の「1」〜「7」は、主走査方向を長手方向とし、第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2が読み取る読取領域を示している。
本実施形態では、R用の読取部7Rが備える第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2は、図8に示すように、副走査方向に所定距離を隔てた位置をそれぞれ読取位置とするように設けられている。具体的には、第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2が読み取る読取領域の1つ分の距離を隔てた位置をそれぞれ読取位置とする。
なお、ここでは、第1CCDラインセンサ26R1の読取位置と第2CCDラインセンサ26R2の読取位置との間隔で読み取りを行なう低解像度での読取処理、即ち、第1CCDラインセンサ26R1の読取位置と第2CCDラインセンサ26R2の読取位置との間隔によって規定される解像度での読取処理について説明する。
より具体的には、図8(a)に示すように、第1CCDラインセンサ26R1が読取領域「1」を読み取るタイミングで、第2CCDラインセンサ26R2が読取領域「3」を読み取る。また、図8(b)に示すように、第1CCDラインセンサ26R1は次のタイミングで読取領域「3」を読み取り、このタイミングで第2CCDラインセンサ26R2は読取領域「5」を読み取り、図8(c)に示すように、第1CCDラインセンサ26R1は次のタイミングで読取領域「5」を読み取り、このタイミングで第2CCDラインセンサ26R2は読取領域「7」を読み取る。
図7中のタイミングt4で、制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「1」を入力した場合、それまでの間に第1CCDラインセンサ26R1に蓄積された読取領域「1」からの反射光に基づく電荷(信号)が第1シフトゲート回路28aを介して第1シフトレジスタ27R1へ転送される。また同じタイミングt4で、制御部1が第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「1」を入力した場合、それまでの間に第2CCDラインセンサ26R2に蓄積された読取領域「3」からの反射光に基づく電荷(信号)が第2シフトゲート回路28bを介して第1ストレージ回路27R20へ転送される。
制御部1は、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「0」を入力してから所定時間が経過した場合、第3シフトゲート回路28cのゲート端子へ第3ゲート制御信号「1」を入力し、第1ストレージ回路27R20の各素子に保持されていたデータ(読取領域「3」からの反射光に基づく信号)を第3シフトゲート回路28cを介して第2ストレージ回路27R21へ転送する。図8(a)はこの時点での状態を示しており、第2遅延回路27R2における第2シフトレジスタ27R22には読取領域「1」からの反射光に基づく信号が既に記憶されている。
制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「0」を入力し、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「0」を入力してから所定時間が経過した図8(a)に示す状態において、制御部1は、第1シフトレジスタ27R1へ第1出力制御信号「1」を入力し、第2シフトレジスタ27R22へ第2出力制御信号「1」を入力する。これにより、第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22は、それぞれのレジスタが保持する読取領域「1」からの反射光に基づく信号をシリアルにR用の加算器80Rへ出力する。
第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22から出力されたデータ(読取領域「1」の画像データ)は、R用の加算器80Rによって加算された後、画像処理部8の処理部81によって種々の処理を施される。
制御部1は、図7に示すようにタイミングt5で第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「1」を入力する前に、第4シフトゲート回路28dのゲート端子へ第4ゲート制御信号「1」を入力し、第2ストレージ回路27R21の各素子に保持されていたデータ(読取領域「3」からの反射光に基づく信号)を第4シフトゲート回路28dを介して第2シフトレジスタ27R22へ転送しておく。
そして図7中のタイミングt5で、制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「1」を入力し、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「1」を入力した場合、それまでの間に第1CCDラインセンサ26R1に蓄積された読取領域「3」からの反射光に基づく信号が第1シフトゲート回路28aを介して第1シフトレジスタ27R1へ転送され、第2CCDラインセンサ26R2に蓄積された読取領域「5」からの反射光に基づく信号が第2シフトゲート回路28bを介して第1ストレージ回路27R20へ転送される。
制御部1は、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「0」を入力してから所定時間が経過した場合、第3シフトゲート回路28cのゲート端子へ第3ゲート制御信号「1」を入力し、第1ストレージ回路27R20の各素子に保持されていたデータ(読取領域「5」からの反射光に基づく信号)を第3シフトゲート回路28cを介して第2ストレージ回路27R21へ転送する。
図8(b)はこの時点での状態を示しており、上述したように、制御部1が、所定のタイミングで第4シフトゲート回路28dに第4ゲート制御信号「1」を入力しておくことにより、第2シフトレジスタ27R22には読取領域「3」からの反射光に基づく信号が既に記憶されている。
制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「0」を入力し、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「0」を入力してから所定時間が経過した図8(b)に示す状態において、制御部1は、第1シフトレジスタ27R1へ第1出力制御信号「1」を入力し、第2シフトレジスタ27R22へ第2出力制御信号「1」を入力する。これにより、第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22は、それぞれのレジスタが保持する読取領域「3」からの反射光に基づく信号をシリアルにR用の加算器80Rへ出力する。
第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22から出力されたデータ(読取領域「3」の画像データ)は、R用の加算器80Rによって加算された後、画像処理部8の処理部81によって種々の処理を施される。
制御部1は、図7に示すようにタイミングt6で第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「1」を入力する前に、第4シフトゲート回路28dのゲート端子へ第4ゲート制御信号「1」を入力し、第2ストレージ回路27R21の各素子に保持されていたデータ(読取領域「5」からの反射光に基づく信号)を第4シフトゲート回路28dを介して第2ストレージ回路27R22へ転送しておく。
そして図7中のタイミングt6で、制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「1」を入力し、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「1」を入力した場合、それまでの間に第1CCDラインセンサ26R1に蓄積された読取領域「5」からの反射光に基づく信号が第1シフトゲート回路28aを介して第1シフトレジスタ27R1へ転送され、第2CCDラインセンサ26R2に蓄積された読取領域「7」からの反射光に基づく信号が第2シフトゲート回路28bを介して第1ストレージ回路27R20へ転送される。
制御部1は、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「0」を入力してから所定時間が経過した場合、第3シフトゲート回路28cのゲート端子へ第3ゲート制御信号「1」を入力し、第1ストレージ回路27R20の各素子に保持されていたデータ(読取領域「7」からの反射光に基づく信号)を第3シフトゲート回路28cを介して第2ストレージ回路27R21へ転送する。
図8(b)はこの時点での状態を示しており、上述したように、制御部1が、所定のタイミングで第4シフトゲート回路28dに第4ゲート制御信号「1」を入力しておくことにより、第2シフトレジスタ27R22には読取領域「5」からの反射光に基づく信号が既に記憶されている。
制御部1が第1シフトゲート回路28aのゲート端子へ第1ゲート制御信号「0」を入力し、第2シフトゲート回路28bのゲート端子へ第2ゲート制御信号「0」を入力してから所定時間が経過した図8(b)に示す状態において、制御部1は、第1シフトレジスタ27R1へ第1出力制御信号「1」を入力し、第2シフトレジスタ27R22へ第2出力制御信号「1」を入力する。これにより、第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22は、それぞれのレジスタが保持する読取領域「5」からの反射光に基づく信号をシリアルにR用の加算器80Rへ出力する。
第1シフトレジスタ27R1及び第2シフトレジスタ27R22から出力されたデータ(読取領域「5」の画像データ)は、R用の加算器80Rによって加算された後、画像処理部8の処理部81によって種々の処理を施される。
上述したように、第1CCDラインセンサ26R1の読取位置と第2CCDラインセンサ26R2の読取位置との間隔によって規定される解像度(低解像度)での読取処理において、副走査方向のそれぞれの1ライン分の画像データを読み取る周期T1(t5−t4及びt6−t5)は、第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2のそれぞれの読取位置の副走査方向の間隔P、原稿と第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2との相対的な移動速度V1とによって決定される。図7及び図8で示した低解像度での読取時は、間隔Pで読取処理を実行させるので、T1 = P/V1によって算出することができる。
ここで、低解像度での読取処理における原稿と第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2との相対的な移動速度V1は、上述した高解像度での読取処理の際の相対的な移動速度V0の2倍(V1=V0×2)に設定することができるので、T1 = P/(V0×2)となり、T0=T1となる。即ち、高解像度で読み取る場合に、低解像度で読み取る場合と比較して読取速度を下げる必要がなく、原稿読取効率の高い画像読取装置を実現することができる。なお、同一の読取領域を第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2のそれぞれが読み取った画像データを加算して画像データとするので、高品質の画像データを取得することができる。
また、低解像度で読み取る際の原稿の搬送速度V1を、高解像度で読み取る際の原稿の搬送速度V0の2倍とした場合であっても、1周期当たりにおいて、第1CCDラインセンサ26R1及び第2CCDラインセンサ26R2の各フォトレジスタが電荷を蓄積するための時間は高解像度での読取処理であっても低解像度での読取処理であっても同じであるので、出力される画像データの品質の低下は生じない。
なお、図8に示したように、低解像度での読取処理の場合、図6に示した高解像度での読取処理と比較して読取領域が離散的になる。具体的には、低解像度での読取処理の場合、図8中の読取領域「2」,「4」,「6」は読み取らない。しかし、低解像度での読取処理の際に読み取られる1画素の面積を、高解像度での読取処理の際の1画素の面積と同程度とすることができるので、低解像度での読取処理であっても、ボケのない緻密な画像を取得することができる。
上述したように、本実施形態のスキャナ装置100では、低解像度での読取処理を行なう場合と、高解像度での読取処理を行なう場合とにおいて、R用の読取部7Rの第2遅延回路27R2の第1ストレージ回路27R20から第2ストレージ回路27R21へのデータの転送タイミング(出力タイミング)を変更することにより、それぞれの読取処理の際に、同一の読取領域から読み取った画像データが、第1シフトレジスタ27R1から出力されてくるタイミングと、第2シフトレジスタ27R22から出力されてくるタイミングとを一致させることができる。
具体的には、図6に示すように低解像度での読取処理の際には、第2CCDラインセンサ26R2が読み取った同一の読取領域を2周期経過後に第1CCDラインセンサ26R1が読み取るので、第2遅延回路27R2は、第1遅延回路27R1よりも2周期長く画像データを保持する。また、図8に示すように高解像度での読取処理の際には、第2CCDラインセンサ26R2が読み取った同一の読取領域を1周期経過後に第1CCDラインセンサ26R1が読み取るので、第2遅延回路27R2は、第1遅延回路27R1よりも1周期長く画像データを保持する。これにより、R用の加算器80Rは、入力されてくる画像データを単純に加算すればよく、画像処理部8における処理の負担を軽減することができる。
上述した実施形態では、低解像度での読取処理を行なう場合と、高解像度での読取処理を行なう場合とにおいて、制御部(読取制御部)1は、画像読取部7が備える各CCDラインセンサによる読取周期(読取タイミング)は同一とし、原稿搬送部6によって搬送される原稿の搬送速度を変更することにより、各CCDラインセンサが読み取る読取位置を順次変更するように構成されていた。しかし、例えば、制御部1が、原稿の搬送速度を同一とし、各CCDラインセンサによる読取タイミングを適宜変更することにより、各CCDラインセンサが読み取る読取位置を制御するようにしてもよい。
上述した実施形態では、第1CCDラインセンサ26R1,26G1,26B1の読取位置と第2CCDラインセンサ26R2,26G2,26B2の読取位置との間隔によって規定される解像度を低解像度とし、低解像度での読取処理の際には、画像読取部7は前記間隔を1単位として順次変更される読取位置を読み取るように構成されていた。また、前記間隔の半分の間隔によって規定される解像度を高解像度(低解像度の2倍の解像度)とし、高解像度での読取処理の際には、画像読取部7は前記半分の間隔を1単位として順次変更される読取位置を読み取るように構成されていた。
同様にして、第1CCDラインセンサ26R1,26G1,26B1の読取位置と第2CCDラインセンサ26R2,26G2,26B2の読取位置との間隔の1/3の間隔によって規定される解像度(低解像度の3倍の解像度)での読取処理も可能であり、この場合には、画像読取部7を前記1/3の間隔を1単位として順次変更される読取位置を読み取るように構成すればよい。即ち、画像読取部7は、低解像度に対して所定数倍の解像度での読取処理を行なう場合、第1CCDラインセンサ26R1,26G1,26B1の読取位置と第2CCDラインセンサ26R2,26G2,26B2の読取位置との間隔を所定数で分割した間隔を1単位として順次変更される読取位置を読み取るように構成すればよい。
上述した実施形態では、画像読取部7が備えるR用の読取部7R、G用の読取部7G及びB用の読取部7Bはそれぞれ2つのCCDラインセンサ(第1CCDラインセンサ26R1,26G1,26B1及び第2CCDラインセンサ26R2,26G2,26B2)を有していた。しかし、これに限られず、各色成分毎に3つ以上のCCDラインセンサを備える構成とすることもできる。この場合、各色成分毎に各CCDラインセンサによる読取位置を副走査方向に所定間隔ずつ隔てるように配置すればよく、各CCDラインセンサによって読み取られた画像データを全て加算することによってより高画質の画像データを取得することができる。なお、この場合、副走査方向の上流側に配置されるCCDラインセンサほど多くのストレージ回路を直列的に接続させておく必要がある。
100 スキャナ装置(画像読取装置)
1 制御部
4 操作部(受付部)
7 画像読取部
7R R用の読取部(画像読取部)
7G G用の読取部(画像読取部)
7B B用の読取部(画像読取部)
26R1,26G1,26B1 第1CCDラインセンサ(光電変換手段)
26R2,26G2,26B2 第2CCDラインセンサ(光電変換手段)
27R1 第1シフトレジスタ(保持手段)
27R20 第1ストレージ回路(保持手段)
27R21 第2ストレージ回路(保持手段)
27R22 第2シフトレジスタ(保持手段)
8 画像処理部
80R R用の加算器(合成部)
80G G用の加算器(合成部)
80B B用の加算器(合成部)
1 制御部
4 操作部(受付部)
7 画像読取部
7R R用の読取部(画像読取部)
7G G用の読取部(画像読取部)
7B B用の読取部(画像読取部)
26R1,26G1,26B1 第1CCDラインセンサ(光電変換手段)
26R2,26G2,26B2 第2CCDラインセンサ(光電変換手段)
27R1 第1シフトレジスタ(保持手段)
27R20 第1ストレージ回路(保持手段)
27R21 第2ストレージ回路(保持手段)
27R22 第2シフトレジスタ(保持手段)
8 画像処理部
80R R用の加算器(合成部)
80G G用の加算器(合成部)
80B B用の加算器(合成部)
Claims (7)
- 原稿を読み取り、画像データを取得する画像読取装置において、
原稿に対して相対的に移動し、移動方向に対して直交する方向を長手方向とする領域を読み取って画像データを取得する複数の画像読取部が、前記移動方向に所定距離を隔てた位置をそれぞれ読取位置とするように配置されており、
原稿を読み取る際の解像度を受け付ける受付部と、
該受付部が受け付けた解像度に基づいて、前記画像読取部のそれぞれの読取位置を順次変更する読取制御部と、
前記画像読取部のそれぞれが同一の読取位置からそれぞれ取得した画像データを合成する合成部と
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記読取制御部は、前記受付部が受け付けた解像度に基づいて前記画像読取部のそれぞれの読取タイミングを制御することにより、前記画像読取部のそれぞれの読取位置を順次変更するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記受付部は、第1解像度及び該第1解像度よりも低い第2解像度のいずれかを受け付けるように構成してあり、
前記読取制御部は、前記受付部が第1解像度を受け付けた場合、前記所定距離を所定数で分割した距離を1単位として前記画像読取部のそれぞれの読取位置を順次変更し、前記受付部が第2解像度を受け付けた場合、前記所定距離を1単位として前記画像読取部のそれぞれの読取位置を順次変更するように構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。 - 前記受付部が第2解像度を受け付けた場合、第1解像度を受け付けた場合よりも、原稿と前記画像読取部のそれぞれとの相対的な移動速度を速く制御する手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかひとつに記載の画像読取装置。
- 前記画像読取部のそれぞれは、原稿からの反射光を電気信号に変換する光電変換手段と、該光電変換手段に直列的に接続され、該光電変換手段によって反射光から変換された電気信号を所定時間保持して出力する保持手段とを備えており、
前記移動方向の上流側に位置する画像読取部ほど多い数の保持手段を備えており、
前記合成部は、前記画像読取部のそれぞれの保持手段から出力された画像データを合成するように構成してあることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかひとつに記載の画像読取装置。 - 前記受付部が受け付けた第1解像度又は第2解像度に基づいて、前記画像読取部の各保持手段からの電気信号の出力タイミングを制御する手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
- 前記画像読取部のそれぞれは、複数の色成分を有する画像データを取得するように構成されており、各色毎に光電変換手段を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像読取装置。
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