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JP2008541019A - 組織学のための異種移植組織の対照 - Google Patents

組織学のための異種移植組織の対照 Download PDF

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Abstract

本発明の1つの態様は、実質的に同様な染色条件下で患者及び異種移植誘導対照サンプル双方を染色し、そして染色液が患者のサンプルに対して有効であったかどうかを決定するために二者の染色結果を評価する工程、を含んでなる、組織学のための対照組織として異種移植片を使用する方法である。異種移植片は本発明者が知る限り、組織学においてこれまで対照として使用されたことはない。対照として異種移植片を使用する結果は驚くほど有利である。第1に、細胞株がヒトと同様に増殖し、分化して、実際の組織サンプルの全般的形態を呈する。第2に、同一の形質転換細胞株はSCIDマウスにおいて無限回、増殖することができるので、異種移植対照は、著しく再生可能であり、高度に製造可能でありそして、抗原又は遺伝要素を組織中に包埋することができるように遺伝操作をうける恒常的な人工の対照をもたらす。本発明のもう1つの態様は概括的に、宿主動物中で哺乳動物の形質転換細胞株からの異種移植片を増殖させ、宿主動物から異種移植片を取り出し、異種移植片を処理して、それにより異種移植組織を包埋媒質中に包埋し、そして最後に包埋異種移植サンプルを基体上に張り付ける工程を含んでなる、組織の対照基体を製造する方法に関する。基体は一般に顕微鏡スライドである。次に異種移植対照スライドを自動化スライド染色装置中で検体サンプルと並べて染色することができ、そしてそれに対して染色の質を比較することができる対照として働くことができる。異種移植対照はまた、徒手染色の対照としても使用することができる。染色が患者の検体に対して有効であったかどうかを決定する工程は、対照において期待された染色度及び染色型が実現したかどうかを決定するために、異種移植対照サンプルの染色度を判定する工程を含んでなる。染色の期待された型(核、膜又は細胞質)及び度合い(0〜4段階)が実験中に取得される場合は、異種移植対照は、染色法及び試薬が適切に作動しており、従って患者の検体における結果が信頼できることを示す。本発明の更なる態様は、組織学的使用のために準備された少なくとも1種の異種移植対照サンプル及び、その上に少なくとも1種の異種移植対照サンプルが張り付けられたサンプルのスライド、を含んでなる、組織化学的使用のための異種移植誘導対照スライドである。

Description

関連出願との関係
本出願は、4/29/05出願の米国特許仮出願第60/676,056号に対し優先権を請求し、その全体の内容が本明細書に引用により取り込まれている。
本発明は概括的に組織学の分野に関し、特に患者のサンプルの組織化学的処理のための組織の対照の分野に関する。
組織学における対照の使用は必須である。対照は、免疫組織化学(「IHC」)、インサイチューのハイブリッド形成(「ISH」)及び特別染色(「SS」)を包含する3種すべての副専門分野(sub−discipline)において使用される。伝統的には、ポジティブ及びネガティブ2種の対照が使用される。組織の対照は通常、実験される患者の組織片又は、知られた、特徴のよく調べられた、記録保存された組織片のいずれかから作製される。
IHCにおいて、ポジティブ対照試験は、患者組織と同様な固定、エピトープ回収(retrieval)及び免疫染色プロトコールを使用して処理された、標的抗原を含有することが知られる組織切片上で実施される。別の組織切片をポジティブ対照として使用することができるが、試験切片はしばしば、興味のある抗原を発現する正常な要素(内部対照)を含有する。内部のポジティブ対照はこれらの抗原には許容できるが、内部対照組織が非常に十分に特徴を調べられない限り、常に、内部対照が信頼できないかも知れないという、なんらかの懸念が残る。
患者の組織と同一スライド上に包含されるポジティブ対照切片は、それが患者の試験スライドに一次抗体又は他の重要な試薬を適用するための何かの失敗を認識する補助になるので、最適な方法である、しかし、対照スライドが資格を有する観察者により精査される場合は、実験(バッチコントーロール)中の各抗体に対する染色実験1回につき1個の別のポジティブ対照で十分であるかも知れない。
理想的には、ポジティブ対照組織は癌組織及び/又は感染性疾患でしばしば認められるように低レベルの抗原発現を有する。高レベルの抗原発現を有する正常組織の独占的使用は、誤ったネガティブ結果をもたらして、不十分な感受性の抗体滴定値(濃度)をもたらすかも知れない。
患者組織中の非特異的染色を評価するためにはネガティブ試薬対照を使用する。一次抗体を省き、以下:一次抗体(モノクローナル一次抗体に対する)と同一アイソタイプの非関連抗体、一次抗体(ポリクローナル一次抗体に対する)と同一動物種からの非関連抗体又は染色キット中に包含されるネガティブ対照試薬、のいずれかと置き換えることを除き、患者の組織の別々の切片を、患者の試験スライドと同様な試薬及びエピトープ回収プロトコールを使用して処理する。
別々のネガティブ試薬対照は免疫染色される患者組織の各ブロックにつき実施しなければならない。
ネガティブ試薬対照は理想的には各試薬プロトコール及び抗体回収条件に対して対照になるであろうが、しかし、大型抗体パネルはしばしば、多数の抗体回収法を使用する。こ
のような場合には、適度に最少の対照が、特定の抗体パネルにおける大部分の攻撃的回収法を使用するネガティブ試薬対照試験を実施することができるであろう。
更に、抗原に欠けることが知られた組織の染色を示さないにちがいない、ネガティブ組織対照により、各抗体の特異性を評価することが重要である。ネガティブ組織対照は患者の組織と同様な固定、エピトープ回収及び免疫染色プロトコールを使用して処理される。このような組織の予期されないポジティブ染色は、恐らく、不適切な抗体濃度又は過剰な抗原回収のために、試験が特異性を喪失したことを示す。試験組織の内在する特性はまた「非特異的」染色の原因であるかも知れない。例えば、肝臓又は細尿管のような内在する高いビオチン活性をもつ組織は、ビオチン標識に基づく検出方法を使用すると、ポジティブ染色を刺激するかも知れない。
各抗体に別々のネガティブ組織対照スライドを使用しても、又はそれが標的抗原をもたないことが知られた適当な組織成分を含有する場合は、この目的のために患者の試験スライド自体を使用してもよい。多組織の対照ブロックはポジティブ及びネガティブ組織対照両者として役立つことができる(非特許文献1〜5参照)。
ネガティブ組織対照は問題の抗原を発現しないことが知られている組織っであり、従って染色アッセイが正しく機能している場合は染色を示さないにちがいない。しかし、使用される組織は共通化されていない(non−standardaized)ので、ポジティブ及びネガティブ対照両者においてそれは完全には特徴を明らかにされず、そのため、常に対照の有用性につきなにか疑念が存在する。
重症複合免疫不全(「SCID」)マウスはT−及びB−細胞両者の産生に欠損であるように変異されたマウスの株である。この欠損はそれらの免疫系が通常拒絶したであろう広範な生物学的物質に対してそれらを「宿主(host)」にさせる。特許文献6におけるBosma等によるその発見以来、SCIDマウスは、疾患の生物学を理解し、そして更に処置を評価する両者のためにインビボの治療的組織モデルを集中して作製するために使用されてきた(非特許文献6参照)。主要なモデルの1つは固形腫瘍増殖物、特にヒト由来の腫瘍である。これらの腫瘍は細胞株自体のように、ヒトに由来し(遺伝的に)そしてヒトの患者における実際の腫瘍と同様に増殖するが、この方法で形成される組織にはいくつかの利点が存在する。第1に、該腫瘍はそれらが単一源から誘導される形質転換細胞株から制御された条件下で増殖し、そして正常な宿主中の腫瘍がさらされる、同様な選択的圧力下にはないために、より均一な特徴を有する。第2に、該細胞株は典型的には十分に説明され、多数の特徴を規定させる。第3に、「同様な」腫瘍は多数回増殖し、著しく恒常的サンプルを提供することができる。最後に、患者の信頼性又は同意性に関して、問題がない。細胞株はまた、ほとんどすべての頸部癌の原因のHPV(ヒトパピローマウイルス)のような感染性物質により死滅させることができる。
必要とされるものは、製造可能性がより大きく、著しく特徴が明白に示され、そしてどんな対照の状況にも最適化することができるように遺伝的操作を受けやすい、より良い組織の対照である。
Leong AS,Cooper K,Leong FJ.Manual of Diagnostic Antibodies for Immunohistology.London: Greenwich Medical Media;1999 Dabbs DJ.,Diagnostic Immunohistochemistry,New York,Churchill Livinstone(2002) Burry RW,Specificity controls for immunocytochemical methods,J.Histochem.Cytochem.48:163−166(2000) Weirauch M.,Multitissue control block for immunohistochemistry,Lab.Med.30:448−449(1999) O’Leary TJ,Standardization in immunohistochemistry,Appl.Immunohistochem.Molecul.Morphol.9:3−8(2001) Bosma et al.Nature 301(5900):527−30,1983
本発明の1つの態様は実質的に同様な染色条件下で患者及び異種移植誘導対照サンプル両者を染色し、そして2種の染色結果を評価して、染色が患者のサンプルに対して有効であったかどうかを決定する工程を含んでなる、組織学のための対照組織として異種移植片を使用する方法である。異種移植片は本発明者が知る限り、組織学において対照として使用されたことはなかった。対照として異種移植片を使用する結果は驚くほど有利である。第1に、細胞株がヒトと同様に増殖し、分化して、実際の組織サンプルの全般的形態を呈する。第2に、同一の形質転換細胞株はSCID又は他の免疫不全マウスにおいて無限回数増殖することができるので、異種移植対照は著しく再生可能であり、著しく製造可能性の高い一貫性のある人工の対照をもたらす。
本発明のもう1つの態様は概括的に、宿主動物中で哺乳動物の形質転換細胞株からの異種移植片を増殖させ、宿主動物から異種移植片を取り出し、異種移植片を処理し、それにより異種移植組織を包埋媒質中に包埋し、そして最後に基体上に包埋異種移植サンプルを張り付ける工程を含んでなる、組織の対照基体を製造する方法に関する。基体は一般に顕微鏡スライドである。次に異種移植対照スライドを自動化スライド染色装置中で検体サンプルと並べて染色することができ、そしてそれに対して染色の質を比較することができる対照として働くことができる。異種移植対照はまた、徒手染色の対照としても使用することができる。染色が患者の検体に対して有効であったかどうかを決定する工程は、対照において期待された染色度及び型が実現したかどうかを決定するために異種移植対照サンプルの染色度を判定する工程を含んでなる。染色の期待された型(核、膜又は細胞質)及び度合い(0〜4段階)が実験中に取得される場合は、異種移植対照は、染色法及び試薬が適切に作動しており、従って患者の検体における結果が信頼できることを示す。
本発明の更なる態様は、組織学的使用のために準備された少なくとも1種の異種移植対照サンプル及び、その上に少なくとも1種の異種移植対照サンプルが張り付けられたサンプルのスライドを含んでなる、組織化学的使用のための異種移植片誘導対照スライドである。
好ましい態様の説明
本発明の1つの態様は、実質的に同様な染色条件下で患者のサンプル及び異種移植誘導対照サンプル両者を染色し、そして染色が患者のサンプルに対して有効であったかどうかを決定するために二者の染色結果を評価する工程を含んでなる、組織学のための対照組織として異種移植片を使用する方法である。異種移植片は本発明者が知る限り、組織学においてこれまで対照として使用されたことはなかった。対照として異種移植片を使用する結果は驚くほど有利である。第1に、細胞株がヒトと同様に増殖し、分化して、実際の組織サンプルの全般的形態を呈する。第2に、同一の形質転換細胞株はSCIDマウス又は他の免疫不全マウスにおいて無限回数、増殖することができるので、異種移植対照は著しく
再生可能であり、著しく製造可能性の高い、そして抗原又は遺伝要素を組織中に包埋することができるような遺伝操作を受ける、一貫性のある人工の対照をもたらす。
本発明のもう1つの態様は概括的に、宿主動物中で、腫瘍形成過程又は感染性物質のいずれかにより不死化される哺乳動物の形質転換細胞株からの異種移植片を増殖させ、宿主動物から異種移植片を取り出し、異種移植片を処理し、それにより異種移植組織を包埋媒質中に包埋し、そして最後に包埋異種移植サンプルを基体上に張り付ける工程を含んでなる、組織対照基体を製造する方法に関する。基体は一般に顕微鏡スライドである。次に異種移植対照スライドを自動化スライド染色装置中で検体サンプルと並べて染色することができ、そしてそれに対して染色の質を比較することができる対照として働くことができる。異種移植対照はまた、徒手の染色の対照としても使用することができる。染色が患者の検体に対して有効であったかどうかを決定する工程は、対照において期待された染色の度合い及び型が実現したかどうかを決定するために異種移植対照サンプルの染色度を判定する工程を含んでなる。染色の期待された型(核、膜膜又は細胞質)及び度合い(0〜4段階)が実験中に取得される場合は、異種移植対照は、染色法及び試薬が適切に作動しており、従って患者の検体における結果が信頼できることを示す。
本発明の更なる態様は、組織学的使用のために調製された少なくとも1種の異種移植対照サンプル及び、その上に少なくとも1種の異種移植対照サンプルが張り付けられたサンプルのスライドを含んでなる、組織化学的使用のための異種移植片誘導対照スライドである。
以下の定義は本明細書中に使用され、以下の意味を与えることができる。
定義
DNA−デオキシリボ核酸。生存生物の遺伝子構造をコードする分子的物質。
H&E−当業者に顕微鏡検査により形態を区別させるヘマトキシリン及びエオシンを使用する組織の化学基剤染料の染色。
宿主−異種移植物を支持し、増殖させることができるいずれかの生物学的実体、例えば、SCIDマウス、ヌードマウス又は他の免疫不全宿主動物。
HPV−ヒトパピローマウイルス。
IHC−免疫組織化学。病理学的状態を診断しそして/又は処理する目的のための形態学的構造物における特定の検体(典型的にはタンパク質様の性状)の存在又は不在を検出するために使用される抗体に基づくアッセイシステム。
ISH−インサイチューのハイブリッド形成。病理学的状態を診断しそして/又は処理する目的のための形態学的構造物における特定の検体(典型的には遺伝性、転写又は翻訳の性状)の存在又は不在を検出するために使用されるDNA又はRNAプローブに基づくアッセイシステム。
保存/固定−組織がもはや生存していない時の分解を防止するために組織サンプルを処理する化学的方法。保存の例は中性の−バッファーホルマリン又は亜鉛−ホルマリン中のホルマリン固定あるいはメタノール又はエタノール基剤の混合物中のアルコール固定である。
一次細胞株−インビトロで限定された増殖だけが可能であり、そして無限に増殖するようには修飾されていない天然源から取り出した細胞。
処理−病理学実験室で現在定常的に実施されている、そして将来使用されるかも知れない、異種移植検体の試験のための収穫、保存、包埋、コア作製、切片作製、固定及び調製(preparing)に関与するありとあらゆる活動を説明するために使用される。
RNA−リボ核酸。処理のためにDNA中でコードされる情報を転写して細胞に移動させるために生体により使用される分子。
試料台−組織の試験及びその後の分析を許すために組織サンプルを固定するために使用されるいずれかの基材又は媒質。顕微鏡のスライドが典型的である。
SS−特別染料。当業者に対する正常な及び病理学的特徴物の識別を許す細胞及び継代細胞(sub−cellular)レベルにおいて形態学的構造物を優先的に染色するために、組織切片の染色に使用される化学色素又は色素の組み合わせ物。例はアルシアンイエロー、アルシアンブルー、ギームザ、コンゴレッド、ムチカルミン、ジョーンズライトグリーン、等を包含する。
試験−当業者による顕微鏡検査により組織サンプルの病理学的特徴を決定するために使用されるありとあらゆる方法。今日使用される例はH&E、IHC、ISH及びSSである。試験は徒手で又は自動化装置を使用することにより実施することができる。典型的には試験は試験サンプルにある型の染色又は色彩変化をもたらす。例はH&E染料において使用されるような化学色素あるいは、DNA、RNA又はタンパク質のような検体の存在又は不在を決定するために酵素基剤の反応物を使用する比色アッセイである。
形質転換細胞株−インビトロで無限に増殖するように修飾された細胞の均一なそして/又はクローンの集団。修飾は感染性ウイルス物質によるか又は新生細胞増殖過程によるかも知れない。それらは例えば、ヒト、ラット、ハムスター、ウサギ、マウス、等を包含する哺乳動物源であることができる。
異種移植片−宿主動物中に移植されたもう1種の動物又は種からのいずれかの組織又は組織の型。組織は同一の又は異なる種からのものでよく、限定はされないが、固形の塊又は個々の細胞からなる、限定はされないが、1種又は複数の異種移植片の最終形態を含む形質転換された及び/又は一次細胞株からなることができる。
方法
異種移植法を使用して対照サンプルを作製し、診断試験による使用のためそして顕微鏡検査による分析のためにそれを準備する方法は以下に説明され、図1〜3に示される。
異種移植対照スライドを作製する方法の概括的説明が、本発明の概略を与えるために図1に示される。図1の左上部に特に注目すると、インビボで増殖することができる細胞又は組織(細胞の集合物)12を宿主11中に注入することにより異種移植組織を生成する。細胞は形質転換細胞株から誘導しても又は一次細胞株であってもよい。細胞株は宿主動物と同一の遺伝背景をもっても又は異なってもよい。この相異は1代の遺伝的突然変異のように小さいものでも又は宿主及び異種移植片が別の種からであるほど十分大きいものであってもよい。細胞株は、細胞の型が同様な条件下で異種移植組織に増殖できる限り、2種以上の細胞の型からなることができる。
異種移植組織10は限定はされないが、細胞(腫瘍)の固形塊であっても又はサンプルを生成する目的のために収集され、そして一緒に凝集された(aggregated)個々の細胞であってもよい。固形腫瘍の一例は、未分化ヒト乳癌から誘導されたBT−47
4のような付着した形質転換細胞株がSCIDマウスにおいて増殖される時に形成される塊又は物体である。注入される細胞は組織の固形塊に増殖し、それが次に外科的に切除される。集合した異種移植細胞の例は、リンパ源の一次細胞が宿主動物の血中に注入され、後に採取される時である。異種移植細胞は宿主血液細胞から分離され、保存される。保存された異種移植細胞集合物は当業者に周知の定常的組織学的方法を使用して包埋し、処理される。
再度図1において、異種移植組織は所望の程度に増殖されて、宿主から外科的に切除され13、固定剤14中に保存され、更に処理される。固定は当業者に周知の定常的組織学的方法と一致したいずれかの適当な方法で実施される。異種移植組織が適当に固定された後、パラフィンワックス16のような包埋媒質中に包埋される。これは、自動化組織処理装置15を包含するいずれかの定常的組織学的方法を使用して実施することができる。次に包埋異種移植対照サンプル16を試験のために分配する(apportion)。典型的には、分配は、マイクロトーム又は同様な装置を使用して薄片に切断し、そしてガラスのスライド17上に切片を浮かせ、その上で、切片が焼き付け(baking)又は他の定常的組織学的実験室の方法により接着される。分配のもう1つの例は,その詳細は当業者に周知の、ガラススライド上に異種移植組織の単層のスメアを作製することである。
この時点で、異種移植ブロックが染色のための対照として有用であると考えられるものから組織切片を切断するために使用することができるかも知れないが、異種移植片は不均一であるため、最初にスクリーニングしなければならない。より最適な方法は、それから切片を切除するための異種移植の「マルチブロック」を形成することである。受け入れマルチブロックは単に、その中に配置する包埋される対照コアのための、1組の空の受け入れウエルを形成するためにパラフィンコアを除去されたパラフィンブロックである。それらの所望される特徴に対して異種移植組織の部分が選択され、次に異種移植片の望ましい部分からコアを取り出され、マルチブロックのウエル中に入れられる。
第1の工程は異種移植片に「地図を描く(map)」ことである。これは、異種移植組織の固定された薄い切片が「望ましい特徴」につき、分析され、試験されて、どの領域又は部分が許容できる試験結果を有するかを決定することを必要とする。「望ましい特徴」はそれらに限定はされないが、異種移植組織のどの領域が異種移植対照スライド中への使用に最適であるかを明白にする、H&E、IHC、ISH及びSSのような試験により決定される。「望ましい特徴」はそれらに限定はされないが、壊死の不在、正しい形態、存在する最少の宿主組織をもつ異種移植組織の領域、最適な固定及び、化学染料によるかあるいはIHC又はISHのような酵素基剤の比色アッセイを使用することによるかに拘わらず、適当な染色、のような性質を包含すると考えられる。適当な染色の例はHeLa異種移植組織におけるHPVに対するポジティブISHシグナル、又はGIST 889異種移植組織におけるc−キットに対する3+のポジティブIHC染色、又はMCF7異種移植組織におけるher−2に対するネガティブ(0+)IHC染色である。
図2において、異種移植片のこれらの望ましい領域が識別された後に、コア作製された異種移植サンプル18を、前以て穴を明けた受け入れパラフィンブロック20中に入れる。異種移植サンプルのコアは徒手で又は、包埋された異種移植組織サンプル中に、それを貫通して切断するように規定サイズの穴明け機19を使用することにより微細アレー装置のような計測器(instrumentation)を使用して形成することができる。穴明け機は一連の直径の、種々の形態をもってもよく、そして金属、プラスチック又は、固定媒質の有効な貫通を許すであろう他の硬い物質で製造されもよい。異種移植サンプルのコアは規定されたウエルの前以て穴を空けた受け入れブロック中に移した。異種移植サンプルコアの位置及び識別が知られるように、多数のコア又は小片をこの準備された受け入れブロック(マルチブロック)17中に配置することができる。最終段階は通常、コア
がその場所で融解して均一なマルチブロックを形成するように十分に、パラフィンを軟化させるためにマルチブロックを加熱する工程を伴う。
これらのコアは試験結果の評価を容易にするであろう一連の特徴を提供する。例えば、マルチブロックは一連のIHC染色強度をもち、そして与えられる試験に対して期待される結果の範囲を規定するいくつかのコア(corings)からなることができる。
図3において、異種移植対照スライドを作製するために、異種移植マルチブロックから切片を切断し、スライド17上に固定する。図3aはそれらの上に異種移植対照18を配置された4種の異なる顕微鏡スライドを示す。最初のスライドはスライド上に縦列に配列された4種の異なる対照を示す。第2のスライドは第1に似ているが、2個の縦の対照切片を示す。第3のスライドは患者のサンプルのためにスライド上に空間を許すためにスライドの上部に配列された3個の対照を示し、そして第4は第3に似ているが、4個の対照を使用している。患者のサンプルと一緒の第3及び第4のスライドの使用はできるだけ理想に近い、良好な「オン−ボード」対照を提供する。異種移植対照スライドはまた、誤ったポジティブ及び誤ったネガティブ試験結果の発生率の決定を容易にする。
実際の試験条件は、試験のためのサンプルを準備するための脱パラフィン化、抗原回収(retrival)又は細胞条件調整を包含する。IHC及び/又はISHのような診断試験は、試験サンプル及び異種移植片対照サンプル上で実施される。試験は徒手で又は自動化システム上で実施することができる。異種移植対照スライドは図3aに示すように患者のサンプルと別にしかし同様に実施するか又は、患者のサンプルを図3bに示すように異種移植対照と同一スライド上に固定し、そして同一条件下で一緒に試験することができる。次に各サンプルの結果が病原学又は組織学分野の専門家により顕微鏡検査を使用して比較される。
異種移植対照サンプルは、期待値からずれたいずれかの試験結果が診断試験による失敗を示すであろうように、前以て規定され、特徴を明らかにされる。例えば、ポジティブであることが知られる異種移植対照の染色又は反応の欠如は、誤ったネガティブ結果を示すと考えられる。反対に、知られたネガティブサンプル(0+)における染色事象又は反応は誤ったポジティブ結果を示すであろう。異種移植対照スライドの結果は当業者に診断試験の性能及び有効性を評価させ、そして結果が許容できるか又は試験を反復する必要があるかどうかを決定させる。
異種移植対照の結果のもう1つの使用は、試験サンプルの結果と、対照中に存在する結果の強度又は型を比較することであろう。この例は、対照サンプルが、4種の各サンプル中に存在する一連のIHC染色の強度(例えば、0、1+、2+、3+)をもつ場合であろう。患者のサンプルの染色強度がこの範囲に比較され、応答率が決定される。強度レベルを使用して診断し、そして/又は予後及び、提示される病原の処置を決定する。例えば、乳癌患者の亜母集団において、細胞膜中にHer−2/neuタンパク質の過剰発現が見られる場合、それはHERCEPTIN(R)治療を適用することができるという兆しであることは周知である。Ventana Medical Systems(Tucson,AZ)からの抗Her−2 CB11抗体を使用するIHC試験において、患者のサンプルがHer−2/neuアッセイで3+の応答を示す場合は、患者は恐らくHERCEPTIN治療の候補者であろう。しかし、患者のサンプルが対照に比較して0又は1+のみの読み取り値を示す場合は、閾値は合わないかも知れない。
異種移植対照サンプルは、他の製造された対照サンプルよりも、より天然の又は自然の形態の、そして従って患者の材料をよりよく表わす対照サンプルを提供することにより、従来の対照サンプルより大きな利点を有する。異種移植対照はまた、著しく特徴が明らか
であり、組成が均一で、再生可能である利点を有し、やがては従来の方法で製造することができる。患者のサンプルが対照サンプルとして使用されていた時は、それらは量及び/又は存在が限定され、均一性に欠け、そして特徴がよく示されない。更に患者の同意及び信頼性の必要から生ずる制約が存在する。
以下の実施例は本発明の態様を示すことが意味されるが、どんな方法でもそれを限定することは意図されない。
実施例1−HPV異種移植組織の対照の増殖及び特徴付け
インサイチューのHPVアッセイのための異種移植対照スライドの例は、4種の異なる量の組み込みHPV DNA:CaSki(250〜500コピーのHPVタイプ16)、HeLa(25〜50コピー、HPVタイプ18)、SiHa(1〜2コピー、HPVタイプ16)及びT−24(0コピー)を含有する異種移植組織の4個のコアを含有するスライドである。異種移植対照スライドは標準的実験室の方法(R.I.Freshney,Culture of Animal Cells,4th ed.,Wiley−Liss,New York,2000)を使用して形質転換された頸部(CaSki、HeLa及びSiHa)及び膀胱癌(T24)細胞株を増殖させることにより作製した。CaSki細胞を、10%ウシ胎仔血清(FBS)(Gibco,Cat.#16000−044)、10mMのHEPES(Hyclone,Cat.#SH30237.01)、1mMのピルビン酸ナトリウム(MediaTech,Cat.#25−000−CI)、1.5g/Lの重炭酸ナトリウム(Gibco,Cat.#25−035−CI)及び1%のペニシリンストレプトマイシン(Gibco,Cat.#15140−122)を添加されたRPMI−1640培地プラスL−グルタミン(MediaTech,Cat.#10−040−CV)中で増殖させた。HeLa細胞は、10%FBS、1mMのピルビン酸ナトリウム、0.1mMの非必須アミノ酸(Hyclone,Cat.#SH30238.01)、1.5g/Lの重炭酸ナトリウム及び1%ペニシリンストレプトマイシンを添加されたイーグルの最少必須培地プラスL−グルタミン(MediaTech,Cat.#10−010−CV)中で増殖させた。SiHa細胞は10%FBS、1mMのピルビン酸ナトリウム、0.1mMの非必須アミノ酸、1.5g/Lの重炭酸ナトリウム及び1%ペニシリンストレプトマイシンを添加したイーグルの最少必須培地プラスL−グルタミン中で増殖させた。T−24細胞は10%FBS及び1%ペニシリンストレプトマイシンを添加されたMcCoyの5a培地プラスL−グルタミン(MediaTech,Cat.#10−050−CV)中で増殖させた。細胞株は37℃で5%COを含有する湿った条件下で維持した。細胞を90〜100%の密集度に増殖させる。付着細胞を離すためにEDTA(Gibco,Cat.#25200−072)を含むトリプシン(0.25%)を添加した。細胞(90〜100%生存率)を計測し、10×10細胞/200μlの濃度の滅菌1X濃厚DulbeccoのPBS(Hyclone,Cat.#SH30028)に再懸濁させる。
Paine−Murrieta,et al Cancer Chemother.Pharmacol.40:209−214(1997)に記載のように発育させ、維持されたSCIDマウスの脇腹に腫瘍細胞(200μl)を皮下注射(s.c.)する。腫瘍発生(development)後、腫瘍の容量(cm)を式に従って算定する(腫瘍の幅×腫瘍の長さ/2)。腫瘍が500mmの大体のサイズに達すると、マウスを殺し、腫瘍を外科的に切除する。腫瘍を10%の中性のバッファーホルマリン(VWR,Cat.#VW3239)中に室温で(RT)24時間入れる。固定腫瘍を組織カセットに入れ、Carson,F.,Histotechnology A Self−instructional Text,ASCP Press,Chicago,IL(1997)に記載の標準の組織学的方法を使用してパラフィン中に処理する。
パラフィン包埋異種移植組織をガラスのスライド(VWR,Cat.#48311−703)上に薄い切片に切断し、使用のために特徴を調べる。スライドをH&Eを使用して染色して、あらゆる壊死部分の形態学的型及び位置を決定する。更に、異種移植組織がどのように染色するかを決定するために、各2種のHPVポジティブ及びネガティブプローブによる、自動化インサイチューHPVアッセイを使用して染色した。更に異種移植組織を、腫瘍のどの領域がヒトに由来するかそしてどれがマウスに由来するかを確認するために、ヒトに見いだされる著しく反復性のDNA配列のaluに対してプローブで染色した。種々に染色したスライドを使用して、H&Eスライド上のコア作製のための領域が特定される。
実施例2−マルチブロック構造物
異種移植対照マルチブロックを作製するために、最初にミクロアレイヤー装置を使用して受け入れブロックを作製する。受け入れブロックは受け入れブロックホールダー中に上を向けて配置された。組織ミクロアレイヤー及び2mmのコアを使用して、第1の組織片が包埋されるべき正確な領域に穿孔機を配置した。受け入れブロックからコアを取り出した。受け入れブロックから4個のパラフィンコアが取り出されるまでコア作製法を繰り返した。受け入れブロックをミクロアレイヤーから外し、コア作製される異種移植組織ブロックと入れ替えた。H&Eスライドを使用し、異種移植組織をコア作製される異種移植組織ブロック上の正確な地点に穿孔機と整列させた。異種移植組織ブロックはコアを作製され、穿孔機から離された(released)。異種移植組織ブロックを受け入れブロックと置き換え、そして受け入れブロックの穴が異種移植組織コアを伴う穿孔機に整列した。異種移植組織コアを受け入れブロック穴中に射出した。これらの工程を4個の組織サンプルすべてが受け入れブロック中のこれらの指定領域(ブロックマップによる)中に配置されてマルチブロックを形成するまで反復する。完成したマルチブロックを一部融解してブロックとコアを単一の物体に融合させる。融合したマルチブロックを室温(RT)で硬化させ、薄い切片作製の準備ができた。薄い切片はCarson,F.(1997)に記載の標準法を使用してガラススライド薄切りで準備した。
実施例3−VentanaのHPVアッセイによる異種移植対照の実験
図4A〜CはHPV DNAプローブを使用してISHアッセイにより試験された3枚のHPV異種移植対照スライドの顕微鏡写真である。BENCHMARK(R)連続自動染色装置(Ventana Medical Systems,Tucson,AZ)を使用して、HPV異種移植対照を含有するスライドをINFORM(R)HPV Family 16 DNAプローブ(PN780−2838)を使用して染色し、ISH iView Blue Detection Kit(PN760−092)で検出し、そしてISH Red Counterstainで対比染色した。HPV Family16プローブはリスクの大きいHPVタイプ16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58及び66に対して特異性をもつDNAプローブのカクテルである。CaSki(図4a)及びHeLa(図4b)の異種移植組織は核組み込みHPV DNAによりポジティブ染色(青色のパンクチュエート模様)を示す。ネガティブ染色(青色のパンクチュエート模様がない)はT24(図4c)の異種移植片に見られる。
実施例4−VentanaのHer−2/neuアッセイによる異種移植対照の実験
免疫組織化学のHer−2アッセイのための異種移植対照スライドのもう1つの例は、以下の形質転換ヒト乳癌細胞株:すべてATCC,Manassas,VAから入手できる、BT474(3+染色強度)、形質転換癌(2+染色強度)、ZR−75−1(1+染色強度)及びMCF7(0+染色強度)、中の4種の異なるレベルのHer−2タンパク質を含有する異種移植組織の4個のコアを含有するスライドである。異種移植対照スライドは標準的実験室の方法(R.I.Freshney,2000中に記載のような)を
使用して形質転換乳癌細胞株を増殖させることにより作製した。BT−474細胞を10%FBS及び1%ペニシリンストレプトマイシンを添加されたHybri−Care培地プラスL−グルタミン(ATCC,Cat.#46X)中で増殖させた。ZR75−1細胞を10%FBS、10mMのHEPES、1mMのピルビン酸ナトリウム、1.5g/Lの重炭酸ナトリウム及び1%のペニシリンストレプトマイシンを添加されたRPMI−1640培地プラスL−グルタミン中で増殖させた。MCF7細胞を10%FBS、0.1mMの非必須アミノ酸、20ul/mlのインスリン及び1%ペニシリンストレプトマイシンを添加されたイーグルの最少必須培地プラスL−グルタミン中で増殖させた。細胞株を37℃で5%CO含有の湿った条件下で維持した。細胞を90〜100%の密集度に増殖させる。付着細胞を離すためにEDTAを含むトリプシン(0.25%)を添加した。細胞(90〜100%生存率)を計測し、10×10細胞/200μlの濃度の滅菌1X濃厚DulbeccoのPBSに再懸濁させる。前記と同様に腫瘍を増殖させ、処理し、異種移植マルチブロックを前記と同様な方法で集めた。
Her−2異種移植対照スライドは、使用者に感受性及び発現レベル(染色強度の範囲)を調節させ、処置を決定させ(2+を超える染色強度をもつ場合に、HERCEPTINによる処置が適用される)、疾病の予後(増幅されたHer−2は多数の処置に抵抗性である悪性癌を示す)及び過剰染色(ネガティブサンプル)を決定させる。異種移植対照サンプルのいずれかが規定された強度に染色されない場合は、当業者は患者のサンプルの可能な誤診を警告される。失敗の種類はまた、機能不全の問題解決及び是正を容易にする診断試験における機能不全の原因の表示であることができる。例えば、ネガティブサンプルがポジティブに見える場合は、これは試験によるすすぎの問題があったか又は誤った型の試験が使用されたことを示すかも知れない。
図5は抗−Her−2抗体4B5(Ventana)を使用するIHCアッセイと平行して試験されたBT474異種移植対照スライドの顕微鏡写真である。BENCHMARK(R)連続自動染色装置(Ventana)を使用して、Her−2異種移植対照を含有するスライドをPATHWAY(R)抗−Her−2抗体4B5(Ventana)を使用して染色し、iView DAB Detection Kit(Ventana PN760−091)で検出し、ヘマトキシリンで対比染色した。図5aは、BT−474異種移植組織がポジティブ染色(褐色/DAB細胞膜)を示すことを表わす。図5bはネガティブ染色(すなわち褐色の模様がない)がMCF7(b)異種移植組織中に見られることを示す。
実施例5−スリーインワンHPV対照スライド
図6は実際の患者のサンプルを包含する2枚の染色されたスリーインワンHPV対照スライドの写真である。スライドの上部にある異種移植対照コアはCaSki(左側、250〜500コピー)、HeLa(中央、25〜50コピー)及びC33a(右側、0コピー)の異種移植片からなる。患者の試験サンプル(外科的切除頸部組織)はスライド中央のコアの下部に配置される。左側のスライドはネガティブHPV ISHプローブ(バッファーのみ)で染色され、Nuclear Fast Redで対比染色する。C33a細胞株はPCRによりHPVネガティブであることが知られているヒト頸部癌株(ATCC#HTB−31)である。
図6A〜DはISHネガティブ対照プローブで染色された、連続順の上部3個の対照細胞株及びサンプルの40X倍率の拡大図を示す。患者のものを包含するすべてのサンプルが青色のパンクチュエート染色をもたず、それは試験が正確に実施され、システムが期待どおり機能していることを示す。
図6E〜HはHPV Family 16 DNAプローブで染色された、連続順の上
部3個の対照細胞株及びサンプルの40X倍率の拡大図を示す。図6E(CaSki)は期待通りにポジティブHPV DNAを示す大量の青色のパンクチュエート染色を表わす。図6F(HeLa)は細胞当たり25〜50コピー存在するHPV DNAを示す、中程度の青色のパンクチュエート染色を表わす。図6G(ネガティブ対照、C33A)はネガティブ細胞株に期待されるように、青色のパンクチュエート染色をもたない。これらの結果はHPV Family 16試験及びBenchMark(R)連続自動染色装置が期待通りに実施されたことを示す。患者の試験サンプルはまた、HPVによる感染を示す頸部の上皮細胞に青色のパンクチュエート染色を含有する。
これらのスライドはBENCHMARK(R)連続自動染色装置(Ventana,Medical Systems,Tucson,AZ)を使用して作製した。スリーインワンHPV異種移植対照スライドをINFORM(R)HPV Family 16 DNAプローブ(PN780−2838)又はISHネガティブ対照プローブのいずれかを使用して染色し、ISH iView Blue Detection Kit(PN760−092)で検出し、ISH Red Counterstainで対比染色した。HPV Family 16プローブはリスクの大きいHPVタイプ16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58及び66に対して特異性をもつDNAプローブのカクテルである。ISHネガティブ対照プローブはプローブバッファーのみからなり、DNAを含まない。
実施例6−スリーインワンHer2対照スライド
図7は2枚の染色スリーインワンHER2対照スライドの写真である。上部のスライドはウサギのネガティブ対照抗体(ウサギIgG)(VentanaP/N 760−1029)で染色し、(ヘマトキシリン及び青色試薬)で対比染色した。下部のスライドは抗Her2ウサギモノクローナル抗体4B5(VentanaP/N 760−2996)で染色する。図7A〜Cは上部スライドからの3種の異種移植対照細胞株の40X倍率の顕微鏡写真である。図7D〜Fはこの場合はポジティブ染色を示す同様な3種の細胞株対照の40X倍率の顕微鏡写真である。
スライドの上部に配置された異種移植対照コアはBT−474(左側)、ZR75−1(中央)及びMCF7(右側)の異種移植片からなる。上部のスライドはウサギのネガティブ対照抗体(ウサギIgG)で染色し、ヘマトキシリン及び青色試薬で対比染色する。下部のスライドはウサギ抗−HER2(4B5)で染色し、ヘマトキシリン及び青み試薬で対比染色する。
図7A〜Cはウサギネガティブ対照抗体で染色された、連続順の3種の対照細胞株の40X倍率の拡大図を示す。すべてのサンプルが褐色染色をもたず、試験が正確に実施され、システムが期待どおり機能していることを示す。
図7D〜Fはウサギ抗−Her2モノクローナル抗体(4B5)で染色された、連続順の3種の対照細胞株の40X倍率の拡大図を示す。図7DはポジティブHER2タンパク質の存在を示す大量の褐色の核膜染色を表わす。図7Eはより少量レベルのHer2タンパク質を示す少量の褐色核膜染色を表わす。図7Fはネガティブ細胞株で期待通りに褐色の染色をもたない。これらの結果は、HER2試験及びBenchMark(R)連続自動染色装置が期待通りに実施されたことを示す。
これらのスライドはBENCHMARK(R)連続自動染色装置(Ventana,Medical Systems,Tucson,AZ)を使用して作製された。スリーインワンHER2異種移植対照スライドはウサギ抗−HER2(4B5)(PN780−2838)又はウサギネガティブ対照抗体(P/N760−1029)のいずれかを使用し
て染色し、iView DAB Detection Kit(PN760−091)で検出し、そしてヘマトキシリン及び青み試薬で対比染色した。抗−HER2(4B5)抗体は、プロテアン様Tris−基剤バッファー中で適当な濃度に希釈されたHER2タンパク質に特異的なウサギモノクローナル抗体である。ウサギネガティブ対照抗体はプロテアン様トリス基剤のバッファー中に適当な濃度に希釈された非免疫ウサギからのポリクローナル抗体である。
本発明は具体的な態様に関して説明されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、種々の変更、省略及び/又は追加を実施することができ、そして同等物をそれらの要素と置き換えることができることは当業者には理解されるであろう。更に、本発明の範囲から逸脱せずに、本発明の説に対して特定の状況又は物質を適合させるために多数の修飾を実施することができる。従って、本発明は、本発明を実施するために想定される最良の方法として開示された特定の態様に限定されず、本発明は付記の請求項の範囲内に入るすべての態様を包含するであろうことが意図される。本明細書に参照されたいずれの刊行物又は特許もそれらの全体を引用により取り込まれている。
ヒト誘導形質転換細胞によるSCIDマウスの接種で開始する、異種移植組織を製造する工程の絵による説明である。 異種移植ブロックのコア作製で開始し、異種移植マルチブロックの形成で終結する図1の連続工程の絵による説明である。 いくつかの顕微鏡スライドを示し、図3aにおいて、それらの上に異種移植対照組織を配列された4枚のスライドを示し、そして図3bはそれらの上に更に患者の検体を配列された2枚のこれらのスライドを示す。 HPV DNAプローブを使用してISHアッセイにより試験されたHPV異種移植対照スライドの顕微鏡写真である。CaSki(a)及びHeLa(b)の異種移植組織はポジティブ染色(青色のパンクチュエート模様)を示す。ネガティブ染色(青色のパンクチュエート模様なし)はT24(c)の異種移植片に見られる。 抗Her−2ウサギモノクローナル抗体4B5を使用してIHCアッセイにより試験されたHer−2異種移植対照スライドの顕微鏡写真である。BT−474(a)の乳癌異種移植組織はポジティブ染色(褐色の細胞膜)を示す。ネガティブ染色(褐色の模様なし)はMCF7(b)の異種移植組織に見られる。 患者のサンプルを含有し、HPV DNAプローブを使用してISHアッセイにより試験されたHPV異種移植対照スライドの写真である。ネガティブに染色されたスライドが左側に示され、青色のパンクチュエート模様を示さない。右側のスライドはINFORM(R) HPV Family 16プローブでポジティブに染色され、ネガティブコア(C33a)を除きすべてのサンプルで青色のパンクチュエート模様を示す。 図6からの2枚のスライドの顕微鏡写真(20X)である。図6A〜6Dはそれぞれ、図6のネガティブに染色された左側のスライドからのCaSki、HeLa及びC33aの異種移植対照コア及び患者の検体である。図6E〜6Hはそれぞれ、ポジティブに染色された右側のスライドのCaSki、HeLa、C33a及び患者の検体の顕微鏡写真である。 抗Her−2ウサギモノクローナル抗体4B5を使用してIHCアッセイにより試験されたHer−2異種移植対照スライドの写真である。BT−474(下のスライド)乳癌異種移植組織はポジティブ染色(褐色の細胞膜)を示す。 図7からの2枚のスライドの顕微鏡写真(20X)である。図7A−7Cはそれぞれ、図7のネガティブに染色された上側のスライドからのBT474、ZR75−1及びMCF7の異種移植対照コアである。図7D−7Fは図7のポジティブに染色された下側のスライドからのそれぞれ、BT474、ZR75−1及びMCF7の異種移植対照コアである。

Claims (23)

  1. 宿主動物中で哺乳動物の形質転換細胞株からの異種移植片を増殖させる工程、
    宿主動物から異種移植片を取り出す工程、及び
    異種移植片を処理し、それにより包埋媒質中に異種移植組織を包埋する工程、
    を含んでなる組織対照基体(substrate)の製法。
  2. 組織対照基体が顕微鏡スライドを含んでなる請求項1の方法。
  3. 哺乳動物の形質転換細胞株がSiHa、Caski、HeLa、T24、BT474及びMCF7よりなる群から選択される請求項3の方法。
  4. 宿主動物が免疫不全マウスである請求項1の方法。
  5. 免疫不全マウスがSCIDマウスである請求項4の方法。
  6. 異種移植片からいずれかの宿主組織を識別し、そして取り出す工程を更に含んでなる請求項1の方法。
  7. 異種移植片を処理する工程がパラフィン基剤の包埋媒質中に異種移植片を包埋する工程を含んでなる請求項1の方法。
  8. 方法が更に、包埋された異種移植サンプルを基体上に張り付ける(affix)工程を含んでなる請求項1の方法。
  9. 患者の検体及び異種移植片から誘導された対照サンプルの両方を実質的に同様な染色条件下で染色する工程、及び
    染色が患者の検体に対して有効であったかどうかを決定するために前記二つの染色の結果を評価する工程、
    を含んでなる、組織学上の対照組織としての異種移植片の使用方法。
  10. 染色の工程がインサイチューのハイブリッド形成プローブ、免疫組織化学的染料及び特殊染料よりなる群から選択される染料と、患者の検体及び異種移植対照サンプルの両者を接触させる工程を含んでなる請求項9の方法。
  11. 実質的に同様な染色条件が同一スライド上の患者の検体及び異種移植対照の両者を染色する工程を含んでなる請求項9の方法。
  12. 実質的に同様な染色条件が同一実験又は同一バッチ中に患者の検体及び異種移植対照の両者を染色する工程を含んでなる請求項9の方法。
  13. 染色が患者の検体に有効であったかどうかを決定する工程が異種移植対照の実際の染色を異種移植対照の期待された染色と比較する工程を含んでなる請求項9の方法。
  14. 染色度が0〜3+の段階で評価される請求項13の方法。
  15. 組織学的使用のために準備された少なくとも1種の異種移植対照サンプル及び、
    その上に少なくとも1種の異種移植対照サンプルが張り付けられたサンプルのスライド、を含んでなる、
    組織化学的使用のための異種移植誘導の対照スライド。
  16. 少なくとも1種の異種移植対照サンプルが少なくとも1種のネガティブ異種移植対照サンプル及び少なくとも1種のポジティブ異種移植対照サンプルを含んでなる請求項15の異種移植誘導の対照スライド。
  17. 少なくとも1種の異種移植対照サンプルが少なくとも1種のネガティブ異種移植対照サンプル及び複数のポジティブ異種移植対照サンプルを含んでなる請求項15の異種移植誘導の対照スライド。
  18. ポジティブ異種移植対照サンプルがCaski異種移植片を含んでなる請求項17の対照スライド。
  19. ポジティブ異種移植対照サンプルがHeLa異種移植片を含んでなる請求項17の対照スライド。
  20. ネガティブ異種移植対照サンプルがC33A及びT24細胞株よりなる群から選択される請求項17の対照スライド。
  21. ポジティブ異種移植対照サンプルがBT−474異種移植片を含んでなる請求項17の対照スライド。
  22. ポジティブ異種移植対照サンプルがZR75−1異種移植片を含んでなる請求項17の対照スライド。
  23. ネガティブ異種移植対照サンプルがMCF7異種移植片を含んでなる請求項17の対照スライド。
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