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JP2008215232A - 小型ポンプ - Google Patents

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JP2008215232A
JP2008215232A JP2007054908A JP2007054908A JP2008215232A JP 2008215232 A JP2008215232 A JP 2008215232A JP 2007054908 A JP2007054908 A JP 2007054908A JP 2007054908 A JP2007054908 A JP 2007054908A JP 2008215232 A JP2008215232 A JP 2008215232A
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diaphragm
pump
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small
shaft
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JP2007054908A
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English (en)
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Kenichi Hori
健一 堀
Tsugunari Fukui
胤成 福井
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B45/00Pumps or pumping installations having flexible working members and specially adapted for elastic fluids
    • F04B45/04Pumps or pumping installations having flexible working members and specially adapted for elastic fluids having plate-like flexible members, e.g. diaphragms
    • F04B45/043Pumps or pumping installations having flexible working members and specially adapted for elastic fluids having plate-like flexible members, e.g. diaphragms two or more plate-like pumping flexible members in parallel

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Abstract

【課題】小型ポンプのダイヤフラムが揺動体の揺動作用に起因して揺動体から外れないようにして、十分なポンプ出力を得る。
【解決手段】ダイヤフラム24の底部中心部に貫通孔29を設け、貫通孔29に連通する空気導入孔27aを有する軸体27を揺動体26に突設し、軸体27にダイヤフラム24の底部裏面に突設した中空状取付体25を嵌着してダイヤフラム24を揺動体26に連結して成る小型ポンプにおいて、揺動体26に突設した軸体27にダイヤフラム24の抜け止め用凹部27bが設けられ、抜け止め用凹部27bに嵌合してダイヤフラム24の抜け止めを為す突起部25aをダイヤフラム24の底部裏面に突設した中空状取付体25に設け、突起部25aを抜け止め用凹部27bに嵌合して成る抜け止め部Wを形成してダイヤフラム24が揺動体26に取付けられる小型ポンプとする。
【選択図】図2

Description

この発明は、小型ポンプに関するものであり、特に燃料電池システム等に用いられ、且つ、ダイヤフラムを使用する小型ポンプに関するものである。
従来の此種小型ポンプを図3及び図4に従って説明する。同図に図示されている小型ポンプ21は筒状のケース22内にポンプ室23,23を形成する2個のダイヤフラム24,24が備えられ、該ダイヤフラム24,24の下部中心部には中空状取付体25,25が下方に突設して設けられ、該ダイヤフラム24,24の下方には、該ダイヤフラム24,24の下面を上下動させる揺動体26が配設されている。尚、前記ケース22は上ケース22aと、中ケース22bと、下ケース22cの3段で構成され、前記ダイヤフラム24,24は該ダイヤフラム24,24の鍔部24a,24a…が前記上ケース22aと前記中ケース22bとの間に挟着されて前記ケース22に保持されている。
そして、該揺動体26の周辺部近傍であって、且つ、前記ダイヤフラム24,24の夫々の中心部下方に位置して、空気導入孔27a,27aを有する軸体27,27が上方に突設して設けられ、該軸体27,27の外側面に前記ダイヤフラム24,24に設けた前記中空状取付体25,25の内側面が密嵌して前記揺動体26に前記ダイヤフラム24,24が取付けられる。
又、前記ダイヤフラム24,24の底部中心部は一部が切開されて、吸気弁体28,28が形成されると共に、該切開によって貫通孔29,29が設けられ、該吸気弁体28,28により該貫通孔29,29を閉塞、開放可能にして吸気弁部V1 ,V1 が構成される。
更に、前記揺動体26の中心部には該揺動体26を偏心回転により揺動させる偏心回転軸30が貫通して固着される。そして、該揺動体26の上方に前記中ケース22bから延設されて延設部31が設けられると共に、該延設部31の下部に下方に開口する凹部32が形成され、他方、前記下ケース22cの下部側に配置された回転駆動軸33上端に回転体34が固着され、該回転体34上部の中心位置から離間した位置に凹部35が形成され、前記偏心回転軸30の上端が前記凹部32に遊嵌され、下端が前記凹部35に遊嵌されている。
又、前記上ケース22aの中央部には排気孔36が開穿され、且つ、該上ケース22aの下面部の該排気孔36外周に該排気孔36と連通する2個の下方に開口する環状凹溝37,37が設けられており、該環状凹溝37,37を形成する内壁面37a,37aに前記ダイヤフラム24,24の上端部から成る排気弁体38,38を圧接させて排気弁部V2 ,V2 が構成されている。
そして、前記下ケース22cの底板22dを前記回転駆動軸33に接続されるモータ39を収納するモータケース40の上板40aに重ねて前記下ケース22cとモータケース40とを連結し、該下ケース22cの前記底板22d及びモータケース40の上板40aに該モータケース40内と連通する連通孔41が設けられると共に、該モータケース40の下部に該モータケース40内に外気を導入するための少なくとも1個以上の吸気孔42,42が形成されている。
而して、前記回転駆動軸33の回転により前記回転体34が回転すると、前記偏心回転
軸30が偏心回転し、これによって前記揺動体26が揺動し、前記ダイヤフラム24,24の下端部を上下動させる。そして、例えば、一方のダイヤフラム24の下端部が下動された時、該ダイヤフラム24内は負圧になり、前記排気弁体38は前記環状凹溝37の前記内壁面37aに密着し、即ち、前記排気弁部V2 は閉じ、且つ、前記吸気弁体28は前記貫通孔29を閉塞状態から開放し、即ち、前記吸気弁部V1 は開状態となり、前記空気導入孔27aから前記ダイヤフラム24内へ矢印Cの如く吸気が行われる。
次に、前記ダイヤフラム24の下端部が上動された時、前記ダイヤフラム24内は高圧になり、前記吸気弁体28が前記貫通孔29を閉塞して前記吸気弁部V1 を閉状態にすると共に前記排気弁体38が前記内壁面37aより拡径して前記排気弁部V2 による排気が矢印Dの如く行われる。該排気弁体38内より排出された空気は前記環状凹溝37を通り前記排気孔36から前記ケース22外に排出される。
又、前記ダイヤフラム24の上動に伴って前記下ケース22c内が負圧になり、前記連通孔41を介して前記モータケース40内の空気が矢印Eの如く流入し、これによって、該モータケース40内が負圧になり前記吸気孔42を介して外気が矢印Fの如く吸入されて小型ポンプ21のポンプ動作が行われる。
(特許文献1参照)
特開2002−106471号公報
上記特許文献1記載の小型ポンプにおけるダイヤフラムは、該ダイヤフラム底部裏面に突設されている中空状取付体の中空部を揺動体に突設した軸体の外側面に圧着して該ダイヤフラムを揺動体に取付けている。そこで、予め前記中空状取付体の中空部の内径を前記軸体の外径より小に形成し、そして、該中空部を拡径しながら該中空部を該軸体外側面に圧接して双方を嵌合している。従って、該中空状取付体の締付力にて該中空状取付体を該軸体に嵌合することによりダイヤフラムを揺動体に取付けるのであるから、前記締付力を確保するために該中空状取付体及び軸体を長く形成して双方の嵌合部の高さを高くとる必要がある。従って、小型ポンプ全体の高さがその分だけ加算される。
又、更に、該中空状取付体と軸体との嵌合部の高さを高くとったとしても、図4に示すように揺動体の揺動作用によりダイヤフラムの前記中空状取付体が軸体から徐々に外れてくる。かかる場合は、吸気弁部の密閉性が低下し、その結果空気の流量が低下して弁機能が劣化するという憂いがある。
更に又、上記従来例の小型ポンプは、既存のモータが使用されているため、該モータのモータケースの上板上にポンプ部が設置されているポンプケースの底板を載置して、ポンプ部とモータ部とが夫々別個のケース毎に収納されて双方が結合されている。従って、ポンプ部とモータ部を結合するためにモータから突設される長軸の回転駆動軸及び該回転駆動軸上端部に固着される回転体が必要となる。斯くの如く、双方を結合するために余分なスペースが必要となり、小型ポンプの上下高さが大となると云う欠陥がある。
そこで、小型ポンプのダイヤフラムが揺動体の揺動作用に起因して中空状取付体が軸体から外れないようにし、且つ、余分なスペースを低減し、上下全長サイズを可及的に小にするために解決せられるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案せられたものであり、請求項1記載の発明はケ
ース内にポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備え、偏心回転軸により揺動する揺動体によって前記ダイヤフラムが上下動してポンプ動作を行う小型ポンプであって、該ダイヤフラムの底部中心部に貫通孔を設け、該貫通孔に連通する空気導入孔を有する軸体を前記揺動体に突設し、該軸体に前記ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体を嵌着して該ダイヤフラムを該揺動体に連結し、且つ、前記貫通孔に吸気弁体を設けて吸気弁部を構成し、更に、前記ポンプ室に連通する排気孔を設け、該排気孔に排気弁体を設けて排気弁部を構成して成る小型ポンプにおいて、上記揺動体に突設した軸体にダイヤフラムの抜け止め用凹部が設けられ、該抜け止め用凹部に嵌合してダイヤフラムの抜け止めを為す突起部を該ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体に設け、該突起部を前記抜け止め用凹部に嵌合して成る抜け止め部を形成して該ダイヤフラムが揺動体に取付けられる小型ポンプを提供する。
この構成によれば、軸体に設けられているダイヤフラムの抜け止め用凹部にダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体に突設した突起部が嵌合して成る抜け止め部を形成して、該ダイヤフラムが揺動体に取付けられる。
請求項2記載の発明はケース内にポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備え、偏心回転軸により揺動する揺動体によって前記ダイヤフラムが上下動してポンプ動作を行う小型ポンプであって、該ダイヤフラムの底部中心部に貫通孔を設け、該貫通孔に連通する空気導入孔を有する軸体を前記揺動体に突設し、該軸体に前記ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体を嵌着して該ダイヤフラムを該揺動体に連結し、且つ、前記貫通孔に吸気弁体を設けて吸気弁部を構成し、更に、前記ポンプ室に連通する排気孔を設け、該排気孔に排気弁体を設けて排気弁部を構成して成る小型ポンプにおいて、上記揺動体に突設した軸体にダイヤフラムの抜け止め用凹部が設けられ、該抜け止め用凹部に嵌合してダイヤフラムの抜け止めを為す突起部を該ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体に設け、該突起部を前記抜け止め用凹部に嵌合して成る抜け止め部を形成して該ダイヤフラムが揺動体に取付けられるとともに、ポンプ部を収容したポンプケースの下方部をモータ部を収容したモータケースの側壁と一体に結合して小型ポンプのケースを形成し、該小型ポンプのケースに形成される一つの空間部内上部に前記ポンプ部を設置し、該ケースの下部に前記モータ部を設置して前記同一の空間部内でポンプ部とモータ部とを連結した小型ポンプを提供する。
この構成によれば、ダイヤフラムの底部裏面に突設した突起部が揺動体の軸体に設けた抜け止め用凹部に嵌合して該ダイヤフラムが揺動体に取付けられるとともに、小型ポンプのケース上部にポンプ部が設置され、下部にモータ部が設置されて双方が同一のケース内において結合される。
請求項3記載の発明は上記揺動体に突設されている軸体は断面形状略エ字状の扁平形状に形成されて前記抜け止め用凹部が設けられている小型ポンプを提供する。
この構成によれば、揺動体に突設されている軸体が断面形状略エ字状であって、且つ、扁平形状に形成されて抜け止め用凹部が設けられているので、この抜け止め用凹部に嵌合されるダイヤフラム底部裏面に突設されている中空状取付体の全長も小となって該中空状取付体の下部に、前記抜け止め用凹部に嵌合されるべき突起部が突設され、該突起部が該抜け止め用凹部に嵌合されてダイヤフラムが揺動体に取付けられる。
請求項4記載の発明は、上記小型ポンプはモータのロータ上面に該ロータと一体に設けられているプーリにモータ軸に偏心して上記偏心回転軸が遊嵌されている小型ポンプを提供する。
この構成によれば、小型ポンプのケース内の上部に設置されているポンプ部と下部に設置されているモータ部とが同一のケース内において、モータのロータと一体のプーリに偏心回転軸が遊嵌されることにより、モータ部とポンプ部とが結合される。
請求項1記載の発明は、揺動体に突設した軸体に抜け止め用凹部が設けられ、該抜け止め用凹部に嵌合してダイヤフラムの抜け止め部を為す突起部をダイヤフラム底部裏面に突設した中空状取付体に設け、該突起部を前記抜け止め用凹部に嵌合して成る抜け止め部を形成してダイヤフラムが揺動体に取付けられているので、揺動体の揺動作用時においてダイヤフラムが揺動体から外れるようなことがなくなり、依って、ポンプ室内に十分な空気量を吸気できて適正なるポンプ出力を得ることができる。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明の構成並びに、小型ポンプのケースがポンプ部を収容するポンプケースとモータ部を収容するモータケースとを一体に合接して成り、且つ、該ケース上部にポンプ部を設置し下部にモータ部を設け、該ケース内においてポンプ部とモータ部とを結合した構成とから成るので、請求項1記載の発明の前記効果の外、従来例のようにモータ部とポンプ部とを結合するための長軸の偏心回転軸及び該偏心回転軸に固着される回転体が不要となるため、余分なスペースも省略できる。斯くして、コストダウンにも寄与するとともに小型ポンプを可及的に小型化することができる。
請求項3記載の発明は、揺動体に突設されている軸体は断面形状略エ字状の扁平状に形成されて抜け止め用凹部が設けられているので、請求項1記載の発明の効果に加え、ダイヤフラムに設けた中空状取付体の長さを小さく形成できるので、小型ポンプの上下高さがその分だけ縮少されることができて小型化に寄与される。
請求項4記載の発明は、モータのロータ上面に該ロータと一体に設けられているプーリにモータ軸と偏心して偏心回転軸が遊嵌されているので、請求項2記載の発明の効果を適正に発揮し、モータ性能及び組立性を一層助成することができる。
この発明は、小型ポンプの揺動体の揺動作用によってダイヤフラムが軸体から外れることがないようにするとともに、小型ポンプ全体のサイズを可及的に小に形成できるようにするために、小型ポンプの揺動体に突設した軸体にダイヤフラムの抜け止め用凹部が設けられ、該抜け止め用凹部に嵌合してダイヤフラムの抜け止めを為す突起部を該ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体に設け、該突起部を前記抜け止め用凹部に嵌合して成る抜け止め部を形成して該ダイヤフラムが揺動体に取付けられるとともに、ポンプ部を収容したポンプケースの下方部をモータ部を収容したモータケースの側壁と一体に結合して小型ポンプのケースを形成し、該小型ポンプのケースに形成される一つの空間部内上部に前記ポンプ部を設置し、該ケースの下部に前記モータ部を設置して前記同一の空間部内でポンプ部とモータ部とを連結した小型ポンプを提供することにより達成した。
以下、本発明の好適な一実施例を図1及び図2に従って詳述する。尚、説明の都合上、図3に示す従来例と共通する部分については同一符号を付して説明するものとする。
図1は本発明の小型ポンプ1の平面図、図2は図1のA−A線断面図である。図において、小型ポンプ1はポンプケース2としての天板を形成する上ポンプケース3と、該上ポンプケース3の周縁下面に一体に連結されている下ポンプケース4と、該下ポンプケース4の下方部をモータケース5の側壁5aに一体的に嵌合された該モータケース5を有し、該ポンプケース2とモータケース5から成る小型ポンプ1のケースK内に、ダイヤフラム
24及び揺動体26並びにモータ6が収納される。
前記上ポンプケース3とダイヤフラム24との間の空間をポンプ室23として空気の吸入及び排出を行う。又、ダイヤフラム24の上ポンプケース3側に排気弁体38が設けられ、該ダイヤフラム24の揺動体26側に吸気弁体28が設けられている。
そこで、上記モータ6の駆動により揺動体26が稼動し、該揺動体26の上下運動により前記ポンプ室23を圧縮、膨張させてポンプ出力が得られる。即ち揺動体26が上ポンプケース3側へ振れたとき、ポンプ室23は圧縮される。このとき、排気弁体38が開放されてポンプ室23内の圧縮された空気(流体)が排気孔36から排出される。逆に揺動体26がモータ側に振れたとき、ポンプ室23は膨張する。このとき、吸気弁体28が開放され、ポンプ室23内に空気導入孔27aを介して空気が吸入される。
かかる一連の動作が繰り返されることによりポンプとしての一定の出力が得られ、例えば燃料電子システム(図示略)等に用いられる。尚、その他の小型ポンプ1の構成及び作用効果は図3の従来技術と実質的に共通しているので、この従来技術と共通しているその余の構成については同一符号を付して説明するが、その大部分の説明は省略するものとする。
以下、本発明の特徴とするところを関連する部分を含め詳細に説明する。先ず、図2は前述したように、本発明の小型ポンプ1を示す図1のA−A線で切断した断面図である。同図において、ダイヤフラム24の底部の中心部には従来例と同様に貫通孔29が開穿されており、そして該貫通孔29を開閉する吸気弁体28が設けられて吸気弁部V1 が構成されている。本実施例においては該吸気弁体28はダイヤフラム24の一部を切開して設けられている。
一方、前記貫通孔29に連通する空気導入孔27aを有する軸体27が前記揺動体26の周辺近傍に突設されている。他方、該ダイヤフラム24の底部裏面に円筒状の中空状取付体25が突設され、該中空状取付体25を前記揺動体26に突設した前記軸体27外側面に密嵌して該ダイヤフラム24の底部に形成されている吸気弁部V1 を該軸体27上面に接触させて該ダイヤフラム24を該揺動体26に取付け、小型ポンプ1のポンプ動作を行うように構成している。
又、前記揺動体26は従来例の図3に示すように長軸の回転駆動軸33をモータ39から突設し、そして、この回転駆動軸33上端部に回転体34を固設し、該回転体34に偏心して偏心回転軸30を揺動体26中心に嵌着していたのであるが、本発明は図2に示すように前記回転駆動軸33及び回転体34を有していない。即ち本発明の回転駆動軸33の下端部はモータ6のロータ6a上面であって、モータ軸6bから偏心した位置に遊嵌されて前記揺動体26の揺動作用が実行できるように構成されている。
而して、本発明においては、ポンプ部Pとモータ部MとがケースK内の同一の空間部A内に設置されているので、ポンプ部Pとモータ部Mとを連結するための前記回転駆動軸33及び回転体34が不要となり、従って、之等構成に要する余分なスペースも不要となる。
そこで、本発明においては、前記同一の空間部Aを形成するためにポンプ部Pを設けたポンプケース2とモータ部Mを設けたモータケース5とを合接して一体化し、そして、前記同一の空間部Aが形成されている。尚、本実施例においては、ポンプケース2は天板を形成する上ポンプケース3の周縁部下面にポンプケース2の側壁を形成する下ポンプケース4が一体に固設されており、そして、該下ポンプケース4の下端部がモータケース5の
底板5b上面まで延設されるとともに、該下ポンプケース4の下方部を該モータケース5の前記底板5b周縁上面に立設した側壁5a外側面に嵌合して両者を一体化し、そして、該ポンプケース2の側壁とモータケース5の側壁とを恰も単一のケースKの側壁面として形成させたので、該モータ部Mとポンプ部Pとを該ケースKの同一の空間部A内において直接結合することができ、依って、従来例のような前記双方の結合手段を省略することができる。
斯くして、本発明は小型ポンプ1の余分なスペースを削減し、而も、従来例のような長軸から成る回転駆動軸及び該回転駆動軸に固定される回転体によるモータ部とポンプ部との連結手段を不要とするので、コストダウンにも寄与することができる。
又、本発明は、特に、揺動体26に設けた軸体27を扁平に形成し、且つ、断面エ字状にてダイヤフラム24の抜け止め用凹部27bが設けられている。そこで、ダイヤフラム24に設けた中空状取付体25も上下高を小に形成して該中空状取付体25に前記抜け止め用凹部27bに嵌合せられる突起部25aが設けられる。斯くして、該抜け止め用凹部27bに該突起部25aを嵌合して成る抜け止め部Wを設けてダイヤフラム24を揺動体26に取り付けたので、双方は強固に嵌合し、斯くして、揺動体26の揺動作用によってダイヤフラム24が上下動するとき、該ダイヤフラム24の前記中空状取付体25が前記軸体27から外れることがなくなる。依って、吸気弁部V1 の密閉性能が低下することもなくなり、ポンプ室23内への充分な空気量が確保されて適正なポンプ出力を得ることが可能となる。
更に又、前記軸体27及び該軸体27に嵌合せられる中空状取付体25の上下高さを低く形成できたので、前述のポンプケースとモータケースとを一体化したことと相俟って小型ポンプを可及的に小型化することができた。
尚、図2中符号9はモータ6のステータであり、該ステータ9には巻線が巻装される。又、前記ロータ6aの上面にはモータ軸7上に直接固設されたプーリ10が該ロータ6aと一体に設けられ、従って、該プーリ10がロータ6aの一部を構成する如く形成され、そして、前記偏心回転軸30の下端部が該プーリ10の一側面上に遊嵌され、該偏心回転軸30の偏心回転により、揺動体26が揺動してポンプ動作が実行されるように構成されている。
又、符号11はモータ部Mに設けられた回路基板であり、該回路基板11には種々の電子部品が搭載されている。又、図中符号12は軸受を示す。
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為ことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の一実施例を示し、小型ポンプの平面図。 図1のA−A線断面図。 従来の小型ポンプの縦断面図。 従来の小型ポンプであって、ダイヤフラムが揺動体から外れる状態を示す一部切欠縦断面図。
符号の説明
1 小型ポンプ
2 ポンプケース
3 上ポンプケース
4 下ポンプケース
5 モータケース
6 モータ
6a ロータ
7 モータ軸
8 吸気孔
23 ポンプ室
24 ダイヤフラム
25 中空状取付体
25a 突起部
26 揺動体
27 軸体
27a 空気導入孔
27b 抜け止め用凹部
28 吸気弁体
36 排気孔
38 排気弁体
K ケース
M モータ部
P ポンプ部
A 同一の空間部
1 吸気弁部
2 排気弁部
W 抜け止め部

Claims (4)

  1. ケース内にポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備え、偏心回転軸により揺動する揺動体によって前記ダイヤフラムが上下動してポンプ動作を行う小型ポンプであって、該ダイヤフラムの底部中心部に貫通孔を設け、該貫通孔に連通する空気導入孔を有する軸体を前記揺動体に突設し、該軸体に前記ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体を嵌着して該ダイヤフラムを該揺動体に連結し、且つ、前記貫通孔に吸気弁体を設けて吸気弁部を構成し、更に、前記ポンプ室に連通する排気孔を設け、該排気孔に排気弁体を設けて排気弁部を構成して成る小型ポンプにおいて、
    上記揺動体に突設した軸体にダイヤフラムの抜け止め用凹部が設けられ、該抜け止め用凹部に嵌合してダイヤフラムの抜け止めを為す突起部を該ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体に設け、該突起部を前記抜け止め用凹部に嵌合して成る抜け止め部を形成して該ダイヤフラムが揺動体に取付けられることを特徴とする小型ポンプ。
  2. ケース内にポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備え、偏心回転軸により揺動する揺動体によって前記ダイヤフラムが上下動してポンプ動作を行う小型ポンプであって、該ダイヤフラムの底部中心部に貫通孔を設け、該貫通孔に連通する空気導入孔を有する軸体を前記揺動体に突設し、該軸体に前記ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体を嵌着して該ダイヤフラムを該揺動体に連結し、且つ、前記貫通孔に吸気弁体を設けて吸気弁部を構成し、更に、前記ポンプ室に連通する排気孔を設け、該排気孔に排気弁体を設けて排気弁部を構成して成る小型ポンプにおいて、
    上記揺動体に突設した軸体にダイヤフラムの抜け止め用凹部が設けられ、該抜け止め用凹部に嵌合してダイヤフラムの抜け止めを為す突起部を該ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体に設け、該突起部を前記抜け止め用凹部に嵌合して成る抜け止め部を形成して該ダイヤフラムが揺動体に取付けられるとともに、ポンプ部を収容したポンプケースの下方部をモータ部を収容したモータケースの側壁と一体に結合して小型ポンプのケースを形成し、該小型ポンプのケースに形成される一つの空間部内上部に前記ポンプ部を設置し、該ケースの下部に前記モータ部を設置して前記同一の空間部内でポンプ部とモータ部とを連結したことを特徴とする小型ポンプ。
  3. 上記揺動体に突設されている軸体は断面形状略エ字状の扁平形状に形成されて前記抜け止め用凹部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の小型ポンプ
  4. 上記小型ポンプはモータのロータ上面に該ロータと一体に設けられているプーリにモータ軸に偏心して上記偏心回転軸が遊嵌されていることを特徴とする請求項2記載の小型ポンプ。
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