JP2008209677A - 殺菌剤不活化液剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)アニオン性高分子化合物と(B)窒素含有非解離性高分子化合物とを含有し、且つ、25℃におけるpHが6.5〜8.0となるようにして、殺菌剤不活化液剤を調製し、その殺菌剤不活化液剤を、コンタクトレンズに接触せしめることによって、コンタクトレンズの内部及び/又は外表面に付着したカチオン性殺菌剤を不活化させるようにした。
【選択図】なし
Description
先ず、滅菌精製水に対して、所定の添加成分を、下記表1〜表8に示される各種割合(w/v%)においてそれぞれ添加せしめることにより、各種装着液(実施例1〜32、比較例1〜7)、点眼液(実施例33〜38、比較例8〜15)、コンタクトレンズ用すすぎ液(実施例39〜42、比較例16〜20)及び洗眼液(実施例43〜45、比較例21〜24)を、それぞれ調製した。
市販の非イオン性高含水ソフトコンタクトレンズ(材質:ポリジメチルアクリルアミド/ポリビニルピロリドン、米国FDA分類:グループII)を用い、これを、市販のマルチパーパスソリューション(PHMB含有量:1ppm)に一晩浸漬した後、マルチパーパスソリューションから取り出すことにより、殺菌済コンタクトレンズを準備した。
カチオン性殺菌剤に対して過敏なコンタクトレンズ装用者3名(眼数:6)を被験者として、官能試験を行なった。具体的には、上記殺菌剤不活化液剤(装着液、点眼液、コンタクトレンズ用すすぎ液、又は洗眼液)が眼に接触した際の眼刺激を、4段階(0:眼刺激なし、1:僅かにしみる、2:明らかにしみる、3:眼が開けられないほどしみる、又は痛みがある)で評価し、その平均点から、下記のように眼刺激を◎、○、△、及び×で判定し、得られた結果を下記表1〜表8に示した。
(評価基準) ◎:0〜0.9
○:1.0〜1.9
△:2.0〜2.9
×:3.0〜3.9
上記眼刺激評価試験と同様に、カチオン性殺菌剤に対して過敏なコンタクトレンズ装用者3名を被験者として、試験を行なった。具体的には、被験者の一方の眼に、殺菌剤不活化液剤(装着液、点眼液、コンタクトレンズ用すすぎ液、又は洗眼液)を接触せしめたコンタクトレンズを2時間装用させる一方、他方の眼には、対照として、殺菌済コンタクトレンズをそのまま2時間装用させた。そして、装用2時間後、角膜染色検査(フルオレセイン染色)にて、角膜上皮の薬剤性ステイニングの程度と有無を観察して、5段階(0:染色なし、1:僅かな表層のステイニング、2:限局性又は瀰漫性のステイニング(軽度な角膜びらん)、3:直径2mmまでの密集したステイニング(角膜びらん)、4:直径2mm以上の密集した角膜ステイニング又は上皮欠損)で評価し、その平均点から、下記のように角膜ステイニングを◎、○、△、×及び××で判定し、得られた結果を下記表1〜表8に示した。なお、対照として、殺菌済コンタクトレンズをそのまま2時間装用した眼の角膜ステイニングは、何れも、△〜×であった。
(評価基準) ◎:0〜0.9
○:1.0〜1.9
△:2.0〜2.9
×:3.0〜3.9
××:4.0〜5.0
上記眼刺激評価試験と同様に、カチオン性殺菌剤に対して過敏なコンタクトレンズ装用者3名(眼数:6)を被験者として、官能試験を行なった。具体的には、被験者自らが各装着液、点眼液、コンタクトレンズ用すすぎ液、及び洗眼液の使用感を、(1)「液の糸ひき性」、(2)「液の注出しやすさと使用性」、(3)「装用後のべたつき、見づらさ」の3つの観点から、それぞれ、5段階(0:良好、1:ほぼ良好、2:普通、3:やや不良、4:不良)で評価し、それら(1)〜(3)の平均合計点(最大12点)から、下記のように使用感を◎、○、△、×及び××で判定し、得られた結果を下記表1〜表8に示した。
(評価基準) ◎:0
○:1〜3
△:4〜8
×:9〜11
××:12
Claims (10)
- コンタクトレンズに接触せしめることによって、該コンタクトレンズの内部及び/又は外表面に付着したカチオン性殺菌剤を不活化させる殺菌剤不活化液剤であって、
(A)重量平均分子量がそれぞれ100,000〜10,000,000であるポリ(メタ)アクリル酸、カルボキシビニルポリマー、(メタ)アクリル酸コポリマー、及びそれらの塩;並びに重量平均分子量がそれぞれ1,000〜10,000,000であるポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、及びそれらの塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン性高分子化合物と、
(B)ポリビニルピロリドン、ポリジアルキル(メタ)アクリルアミド、ポリジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド、及びそれらのコポリマーからなる群より選ばれる少なくとも1種の窒素含有非解離性高分子化合物と、
を含有すると共に、25℃におけるpHが6.5〜8.0であることを特徴とする殺菌剤不活化液剤。 - コンドロイチン硫酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、キサンタンガム、並びにカラギーナンからなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン性多糖類を更に含有する請求項1記載の殺菌剤不活化液剤。
- コンタクトレンズ用すすぎ液、洗眼液、コンタクトレンズ用装着液、又は点眼液として用いられる請求項1又は請求項2記載の殺菌剤不活化液剤。
- 前記アニオン性高分子化合物が、(i)前記コンタクトレンズ用すすぎ液又は前記洗眼液においては、0.00001〜0.008w/v%の割合で、(ii)前記装着液又は前記点眼液においては、0.015〜0.045w/v%の割合で、含有されている請求項3に記載の殺菌剤不活化液剤。
- 前記窒素含有非解離性高分子化合物が、0.01〜1.0w/v%の割合で含有されている請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の殺菌剤不活化液剤。
- 前記アニオン性多糖類が、0.001〜1.0w/v%の割合で含有されている請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載の殺菌剤不活化液剤。
- 前記アニオン性高分子化合物と前記窒素含有非解離性高分子化合物とが、1:1〜1:60の割合で含有されている請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の殺菌剤不活化液剤。
- 前記アニオン性高分子化合物と前記アニオン性多糖類とが、1:1〜1:60の割合で含有されている請求項2乃至請求項7の何れか1項に記載の殺菌剤不活化液剤。
- pH緩衝剤として、リン酸、クエン酸、ホウ酸、及びそれらの塩から選ばれる少なくとも1種が含有される請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の殺菌剤不活化液剤。
- 等張化剤、界面活性剤、キレート化剤、防腐剤、粘稠化剤、抗炎症剤、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、ビタミン類、アミノ酸類、及び清涼化剤から選ばれる少なくとも1種が、更に含有せしめられている請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の殺菌剤不活化液剤。
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