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JP2008292962A - 光コネクタ固定構造および光コネクタ - Google Patents

光コネクタ固定構造および光コネクタ Download PDF

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JP2008292962A
JP2008292962A JP2007141173A JP2007141173A JP2008292962A JP 2008292962 A JP2008292962 A JP 2008292962A JP 2007141173 A JP2007141173 A JP 2007141173A JP 2007141173 A JP2007141173 A JP 2007141173A JP 2008292962 A JP2008292962 A JP 2008292962A
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Kunihiko Fujiwara
邦彦 藤原
Akito Nishimura
顕人 西村
Tatsuya Ota
達哉 太田
Kenji Sasaki
健志 佐々木
Yukio Hayashi
幸生 林
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Fujikura Ltd
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Abstract

【課題】基板に光コネクタを固定する際に光コネクタを精度よく位置決めでき、しかも光コネクタの小型化が可能な光コネクタの固定構造の提供。
【解決手段】光ファイバ5の先端部5aに組み立てられた光コネクタ4を、先端部5aの光軸方向に対し傾斜した光軸をもつ光入出端が設けられた基板1、2に、コネクタホルダ3によって固定する構造。光コネクタ4の両側部41aには、外側方に突出する突出部43が形成されている。コネクタホルダ3は、光コネクタ4を両側から押さえ込んで保持する一対の弾性保持部32、32を有する。弾性保持部32は、それぞれ2つの弾性片34、34からなる。弾性片34、34は間隔をおいて形成され、これらの間に突出部43が嵌合することによって、光コネクタ4が位置決めされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバの先端部に組み立てられた光コネクタを、光入出端が設けられた基板に、前記光ファイバと光入出端が光接続されるように固定する構造、およびこれに用いられる光コネクタに関する。
光コネクタを固定する技術としては、例えば特許文献1〜4に記載されたものがある。
近年では、発光素子(半導体レーザ等)、受光素子(フォトダイオード等)などの光素子を搭載した基板に、この基板に沿って配線された光ファイバの先端部に組み立てた光コネクタを、前記光素子に光接続されるように固定する方式が広く用いられてきている。
特許文献4には、この種の光コネクタを固定する構造に関する記載がある。この固定構造では、光コネクタを、弾性片を有するコネクタホルダによって基板に押さえつけて固定する。この固定構造では、光コネクタに形成された位置決め凹所に、コネクタホルダのガイド片が挿入されることによって光コネクタの位置決めがなされる。
特開2005−157102号公報 特開2006−234854号公報 特許第3810598号公報 国際公開第2004/097480号パンフレット
しかしながら、上記構造では、光コネクタに位置決め凹所を形成することが必要となるため、光コネクタの小型化が難しいという問題があった。
また、前記光ファイバと光素子を光接続するには、光コネクタを基板上に正確に位置決めする必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、基板に光コネクタを固定する際に光コネクタを精度よく位置決めでき、しかも光コネクタの小型化が可能な光コネクタの固定構造およびこれに用いられる光コネクタの提供を目的とする。
本発明の請求項1にかかる光コネクタ固定構造は、光ファイバの先端部に組み立てられた光コネクタを、前記先端部の光軸方向に対し傾斜した光軸をもつ光入出端が設けられた基板に、コネクタホルダによって固定する構造であって、前記光コネクタが、前記光ファイバの先端部を前記光入出端と光接続させる光軸変更部を有し、前記光コネクタの両側部に、外側方に突出する突出部が形成され、前記コネクタホルダが、前記光コネクタを両側から前記基板に向けて押さえ込んで保持する一対の弾性保持部を有し、前記弾性保持部が、それぞれ前記光コネクタを押さえ込む複数の弾性片からなり、これら複数の弾性片が、前記光ファイバの先端部の光軸方向に間隔をおいて形成され、これら弾性片の間に前記突出部が嵌合することによって、前記光コネクタが前記基板に対して位置決めされて、前記光ファイバが光入出端に光接続されることを特徴とする。
本発明の請求項2にかかる光コネクタ固定構造は、請求項1において、前記光コネクタの両側部には、前記基板に対面する装着面に近づくに従って外側方に傾斜した押さえ用傾斜面が形成され、前記弾性片は、前記押さえ用斜面に当接して前記光コネクタを前記基板に押さえ込むコネクタ当接部を有することを特徴とする。
本発明の請求項3にかかる光コネクタ固定構造は、請求項2において、前記コネクタ当接部は、前記先端部の光軸方向にわたって前記光コネクタに当接することを特徴とする。
本発明の請求項4にかかる光コネクタ固定構造は、請求項1〜3のうちいずれか1項において、前記光コネクタの両側部には、前記装着面に近づくに従って内側方に傾斜したガイド用傾斜面が形成され、前記ガイド用傾斜面は、前記光コネクタを前記コネクタホルダに装着する際に前記一対の弾性保持部を外側方に押し広げるように形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項5にかかる光コネクタ固定構造は、請求項1〜4のうちいずれか1項において、前記突出部に、前記光コネクタを前記コネクタホルダから取り外す際に光コネクタ挿抜工具の腕部の係止片が挿入可能な係止凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項6にかかる光コネクタは、光ファイバの先端部に組み立てられ、前記先端部の光軸方向に対し傾斜した光軸をもつ光入出端が設けられた基板に、コネクタホルダによって固定される光コネクタであって、前記光ファイバの先端部を前記光入出端と光接続させる光軸変更部を有し、前記光コネクタの両側部に、外側方に突出する突出部が形成され、前記コネクタホルダが、前記光コネクタを両側から前記基板に向けて押さえ込んで保持する一対の弾性保持部を有し、前記弾性保持部が、それぞれ前記光コネクタを押さえ込む複数の弾性片からなり、これら複数の弾性片が、前記光ファイバの先端部の光軸方向に間隔をおいて形成され、これら弾性片の間に前記突出部が嵌合することによって、前記基板に対して位置決めされて、前記光ファイバが光入出端に光接続されることを特徴とする。
本発明によれば、光コネクタの両側部に突出部が形成され、コネクタホルダの弾性保持部が複数の弾性片からなり、これら弾性片の間に前記突出部が嵌合するので、弾性片によって光コネクタの位置ずれが阻止され、光コネクタは正確に位置決めされる。
さらに、光コネクタの各側部が複数箇所で弾性片に押さえ込まれるため、光コネクタは安定的に基板上に保持される。
従って、光コネクタを正確に位置決めし、十分な光特性(光損失等)を確保して、光ファイバを光入出端に対して確実に光接続することができる。
また、ガイド片が挿入される凹所が光コネクタに形成された従来構造に比べ、光コネクタの小型化が可能となる。
図1および図2は本発明に係る光コネクタの固定構造の一実施形態を示す斜視図である。
この実施形態の光コネクタ固定構造は、光ファイバ5の先端部5aに組み立てられた光コネクタ4を、回路基板1上の光電変換モジュール2に、コネクタホルダ3によって固定する構造である。
光電変換モジュール2は、光素子(光入出端6)を搭載(あるいは内蔵)したモジュールである。光入出端6としては、半導体レーザ(例えばレーザダイオード:LD)等の発光素子、あるいは、フォトダイオード(PD)等の受光素子がある。
光電変換モジュール2の光入出端6の光軸方向は回路基板1に対してほぼ垂直となっている(図5を参照)。光電変換モジュール2は、回路基板1上の駆動回路からの制御信号に基づいて、発光素子(光素子6)を駆動する機能、および/または、受光素子(光素子6)の受光信号に応じた電気信号を回路基板1上の処理回路に伝達する機能を有する。
図示例では、光電変換モジュール2は直方体状に形成され、上面は、光コネクタ4が装着される接合面2aとなっている。
図5には、光電変換モジュール2の光入出端6が、接合面2aに形成された構成を例示している。接合面2aは、回路基板1に沿った方向に延在している。
なお、特に図示はしないが、光電変換モジュールが搭載される回路基板には、光電変換回路、制御処理部、光信号処理回路、光素子駆動回路、その他、回路基板上の電子部品の駆動制御等を行う種々の回路が構成されている。
図3は光コネクタ4を示す図であって(a)は平面図、(b)は前面図、(c)は側面図である。図4は光コネクタ4の断面図であり、図5は、図4に仮想線で示す、光コネクタ4の要部を拡大した断面図である。
光コネクタ4は、合成樹脂などからなるコネクタ本体41と、このコネクタ本体41の底面側に設けられた透光板42とを有する。光コネクタ4は、底面が、光電変換モジュール2の接合面2aに対面する装着面4aとなっている。
光コネクタ4は、光ファイバ5の先端部5aに組み立てられる。先端部5aは、例えば多心光ファイバテープ心線である光ファイバ5の先端に口出しされた単心の光ファイバ心線または光ファイバ素線である。図示例では、先端部5aは、光ファイバテープ心線である光ファイバ5から口出しされ、光コネクタ4に挿入固定された部分であり、光コネクタ4の装着面4aに沿って並んで配列されている。先端部5aは、コネクタ本体41に形成された溝(例えばV字状溝)または挿通孔によって位置決めすることができる。符号5bは光ファイバ5を保持するブーツである。
なお、光ファイバ5としては、多心光ファイバテープ心線に限定されず、例えば、単心の光ファイバ心線等、各種構成が採用可能である。
以下の説明において、光ファイバ5の先端部5aの先端方向を前方といい、その逆方向を後方ということがある。ここでいう前後方向は、光ファイバ5の先端部5aの光軸方向である。また、装着面4a側を下といい、反対の面側(上面4b側)を上ということがある。
図1〜図3に示すように、コネクタ本体41はブロック状に形成され、両側部41a、41aには、外側方に突出する突出部43、43が形成されている。側方とは、装着面4aに沿い、かつ前後方向に対し傾斜する方向(図示例では前後方向に対し垂直な方向)をいう。
図示例の突出部43は、略直方体状とされ、コネクタ本体41の前後方向の略中央部に形成されている。突出部43の前端面43aおよび後端面43bは、前後方向に対しほぼ垂直になっている。
突出部43の下部の角部には、前後方向にわたって断面略L字形の係止凹部46を形成するのが好ましい。
係止凹部46は、光コネクタ挿抜工具60の腕部61の先端に形成された係止片62が挿入できるように形成される(図8および図9を参照)。
コネクタ本体41の側部41aのうち突出部43の前後の部分には、それぞれ前部押さえ用傾斜面44aおよび後部押さえ用傾斜面44bが形成されている。
押さえ用傾斜面44a、44bは、コネクタホルダ3の弾性保持部32によって押さえつけられる部分であり、装着面4aに近づく方向(すなわち下方)に行くに従って外側方に傾斜している。
図示例では、押さえ用傾斜面44a、44bは、側部41aの前部および後部の上部に形成されており、押さえ用傾斜面44a、44bより下の部分は、ガイド用傾斜面45a、45bとなっている。ガイド用傾斜面45a、45bは、装着面4aに近づく方向(すなわち下方)に行くに従って内側方に傾斜している。
ガイド用傾斜面45a、45bは、光コネクタ4をコネクタホルダ3に装着する際に、一対の弾性保持部32、32を外側方に押し広げることができるように形成することができる。
図4および図5に示すように、コネクタ本体41の底面には、透光板42が配置される透光板用凹部41bが形成され、この透光板用凹部41b内に透光板42が配置される。
透光板42は、光コネクタ4の装着面4aに設けられており、光コネクタ4を光電変換モジュール2上に重ね合わせるようにして設置すると、透光板42が光電変換モジュール2の接合面2aに対面して配置される。透光板42は、ガラス、合成樹脂などからなる。
図5に示すように、コネクタ本体41の透光板用凹部41bの天面には、凹所47が形成されている。凹所47には、光ファイバ5の先端部5aの光軸延長上に位置して、先端部5aの先端面に対してわずかなクリアランスを介して対面する内壁面に、金属蒸着膜等からなる反射部48が形成されている。
図示例の反射部48は、先端部5aの光軸の延長線に対して45度傾斜した反射面をなす。反射部48は、光コネクタ4を光電変換モジュール2上に固定したときに、光入出端6の上方に位置し、光入出端6の発光面または受光面と対面され、先端部5aからの出射光を90度屈曲させて光入出端6に照射したり、光入出端6からの出射光を90度屈曲させて先端部5aに入射させる光軸変更部として機能する。
なお、反射部48の傾斜角度は、先端部5aと、先端部5aの光軸方向に対し傾斜した光軸をもつ光入出端6とを光接続できる角度であればよく、図示例には限定されない。
本発明において、光軸変更部は、反射部に限らず、屈折率差を利用して光路の方向を変更するものであってもよい。
反射部48によって、先端部5aと光入出端6との間には光路7が形成され、これによって先端部5aと光入出端6とが光接続されている。
光路7のうち、反射部48から光入出端6までの部分は、回路基板1の上面に対して傾斜(図示例では直交する方向)している。光路7のこの部分は、透光板42を通過する。
図6はコネクタホルダ3を示す図であって(a)は平面図、(b)は前面図、(c)は側面図である。
コネクタホルダ3は、光ファイバ5の先端部5aに組み立てられた光コネクタ4を、光電変換モジュール2上にて位置決め保持し、光電変換モジュール2に対して位置ずれしないように押さえ込む機能を果たす。
コネクタホルダ3は、光コネクタ4が載置される平面視矩形の平板状の基部31と、基部31の両側縁31a、31aから立ち上がる一対の弾性保持部32、32と、基部31の縁部から下方に延出する保持板33とを備えている。
図1および図2に示すように、コネクタホルダ3は、基部31の側縁31aを前後方向に向けて配置されている。
基部31には、開口部31cが形成され、開口部31cを通して光電変換モジュール2の光入出端6が露出している。
図6に示すように、保持板33は、基部31の両側縁31aから下方に延出する側部保持片33a、33aと、基部31の両端縁31bから下方に延出する端部保持片33b、33bからなる。
側部保持片33aおよび端部保持片33bは、それぞれ光電変換モジュール2の側面および端面に沿う板状に形成されている。側部保持片33aおよび端部保持片33bの内面は、それぞれ光電変換モジュール2の側面および端面に当接し、これによって、コネクタホルダ3は光電変換モジュール2に対して位置決めされている。
弾性保持部32、32は、光コネクタ4を両側から押さえ込むことによって着脱可能に保持するものであって、これらの間は、光コネクタ4が保持されるコネクタ保持空間35となっている。
弾性保持部32は、それぞれ2つの弾性片34、34からなる。すなわち、弾性保持部32、32は、合計4つの弾性片34によって構成される。
弾性片34は、光コネクタ4を光電変換モジュール2に押さえ込んで保持するものであって、基部31の側縁31aから立ち上がるように形成された一定幅の舌片状の板状とされ、コネクタ保持空間35に対し接近および離間する方向に弾性的に曲げ変形できるようになっている。
弾性片34は、上方に向けて延出する基延出部34aと、基延出部34aの先端から上方に行くに従って内側方(空間35側)に迫り出しつつ傾斜して延出する押さえ部34bと、押さえ部34bの先端から上方に行くに従って外側方に傾斜しつつ延出するガイド部34cとを有する。
押さえ部34bは、その先端部であるコネクタ当接部36において光コネクタ4に当接するように形成されている。コネクタ当接部36は基部31の側縁31aに沿う方向(前後方向)にわたって押さえ用傾斜面44a、44bに当接するように形成されている。
1つの弾性保持部32を構成する2つの弾性片34、34は、前後方向に間隔をおいて形成されている。これら弾性片34、34の距離は、突出部43の前後方向距離とほぼ等しいかまたは若干大きくされており、弾性片34、34間は、光コネクタ4の突出部43が嵌合する嵌合部37となっている。
前方側の弾性片34の前後方向の位置は、光入出端6の前後方向の位置よりも前方であることが好ましい。後方側の弾性片34の前後方向の位置は、光入出端6の前後方向の位置よりも後方であることが好ましい。
これによって、光接続位置を囲むように光コネクタ4の全体を押さえつけることができ、光コネクタ4に均一な押圧力を加え、光ファイバ5と光入出端6の光接続の精度を高めることができる。
コネクタホルダ3は、金属や合成樹脂などで構成できる。例えば金属板を折り曲げ成形して形成することができる。
次に、光コネクタ4をコネクタホルダ3に装着する操作について説明する。
図1に示すように、装着面4aを光電変換モジュール2に向けた姿勢で、光コネクタ4をコネクタホルダ3に向けて移動させると、ガイド用傾斜面45a、45bがそれぞれ弾性片34(ガイド部34c)に当接する。
光コネクタ4は、4本の弾性片34に当接するため、その姿勢が水平に維持されつつ装着される。
光コネクタ4に下方への力を加えると、ガイド用傾斜面45a、45bの傾斜面に従って、弾性片34が外側方に押し広げられる。
押さえ用傾斜面44a、44bとガイド用傾斜面45a、45bの境界部分がコネクタ当接部36を通過すると、弾性片34の弾性によってコネクタ当接部36が押さえ用傾斜面44a、44bに当接する。
図2および図7に示すように、装着面4aが基部31に達した状態では、弾性片34のコネクタ当接部36が、両側の押さえ用傾斜面44a、44bを押さえつけた状態で光コネクタ4がコネクタ保持空間35内に収められる。
コネクタ当接部36は前後方向にわたって押さえ用傾斜面44a、44bに当接するため、弾性片が光コネクタに点接触する場合に比べ、光コネクタ4は安定に保持される。
光コネクタ4の突出部43は、弾性片34、34の隙間である嵌合部37に嵌合する。弾性片34、34の側縁が突出部43の前端面43aおよび後端面43bに当接することによって、前後方向の位置ずれが阻止され、光コネクタ4は正確に位置決めされる。
さらに、光コネクタ4の両側部41aの前部および後部においてそれぞれ弾性片34に押さえ込まれるため、光コネクタ4は安定的に光電変換モジュール2上に保持される。
光コネクタ4がコネクタホルダ3に保持された状態では、反射部48によって、先端部5aと光入出端6とが光接続可能となっている(図5を参照)。
次に、光コネクタ4をコネクタホルダ3から外す操作について説明する。
図8に示すように、光コネクタ挿抜工具60は、一対の腕部61の基端が連結部(図示略)を介して連結されたピンセット状の工具であり、腕部61の先端には、相手側の腕部61に向けてほほ垂直に屈曲した鉤状の係止片62が形成されている。
連結部(図示略)の弾性力に抗して腕部61、61どうしを近づけ、係止片62を係止凹部46に挿入する。これによって、光コネクタ4が両側から抱え込まれるように保持される。
図9に示すように、腕部61を上昇させると、係止片62によって突出部43に上方への力が加えられ、光コネクタ4がコネクタホルダ3から引き抜かれる。
また、光コネクタ4をコネクタホルダ3に装着する操作も、腕部61によって光コネクタ4を保持した状態で行うことができる。
この光コネクタ固定構造によれば、コネクタホルダ3の弾性保持部32が前後方向に離間した2つの弾性片34からなり、これら弾性片34、34間の嵌合部37に、光コネクタ4の突出部43が嵌合するので、前後方向の位置ずれが阻止され、光コネクタ4は正確に位置決めされる。
さらに、光コネクタ4は、両側部41aの前部および後部、すなわち合計4カ所で弾性片34に押さえ込まれるため、安定的に光電変換モジュール2上に保持される。
従って、光コネクタ4を正確に位置決めし、十分な光特性(光損失等)を確保して、光ファイバ5を光入出端6に対して確実に光接続することができる。
また、この光コネクタ固定構造では、ガイド片が挿入される凹所が光コネクタに形成された従来の構造に比べ、光コネクタ4に凹所を形成する必要がないため、光コネクタ4の小型化が可能となる。
なお、図示例では、弾性保持部32はそれぞれ2つの弾性片34、34からなるが、これに限らず、3以上の弾性片で構成してもよい。この場合には、弾性片の隙間のうち1つの嵌合部に突出部が嵌合すればよい。
本発明で用いる光コネクタは表面実装型光コネクタと言うことができ、本発明に係る光コネクタ固定構造とは、この光コネクタを受容して保持する構造自体のことである。例えば、光入出端が固定される光電変換モジュール等の固定部材が無くても(例えばコネクタホルダが固定部材を兼ねる構成)、受発光素子や光ファイバなどの光入出端に表面実装型光コネクタが対峙する構成であれば、本発明に係る光コネクタ固定構造を構成しているということができる。
本発明において、「基板」は、光入出端である光素子が実装される実装対象物全般を指すものであり、図示例では回路基板1と光モジュール2に相当する。
本発明に係る光コネクタ固定構造の一例を示す分解斜視図である。 本発明に係る光コネクタ固定構造の一例を示す斜視図である。 図1に示す光コネクタを示す図であり、(a)は平面図、(b)は前面図、(c)は側面図である。 図1に示す光コネクタを示す断面図である。 図1に示す光コネクタの要部を示す断面図である。 図1に示すコネクタホルダを示す図であって(a)は平面図、(b)は前面図、(c)は側面図である。 図1に示す光コネクタ固定構造を示す図であって(a)は平面図、(b)は前面図、(c)は側面図である。 図1に示す光コネクタをコネクタホルダから取り外す操作を示す説明図である。 図1に示す光コネクタをコネクタホルダから取り外す操作を示す説明図である。
符号の説明
1・・・回路基板、2・・・光電変換モジュール、3・・・コネクタホルダ、4・・・光コネクタ、4a・・・装着面、5・・・光ファイバ、6・・・光入出端、32・・・弾性保持部、34・・・弾性片、36・・・コネクタ当接部、43・・・突出部、44a、44b・・・押さえ用傾斜面、45a、45b・・・ガイド用傾斜面、46・・・係止凹部、48・・・反射部(光軸変換部)、61・・・腕部、62・・・係止片。

Claims (6)

  1. 光ファイバ(5)の先端部(5a)に組み立てられた光コネクタ(4)を、前記先端部の光軸方向に対し傾斜した光軸をもつ光入出端(6)が設けられた基板(1、2)に、コネクタホルダ(3)によって固定する構造であって、
    前記光コネクタが、前記光ファイバの先端部を前記光入出端と光接続させる光軸変更部(48)を有し、
    前記光コネクタの両側部(41a)に、外側方に突出する突出部(43)が形成され、
    前記コネクタホルダが、前記光コネクタを両側から前記基板に向けて押さえ込んで保持する一対の弾性保持部(32)を有し、
    前記弾性保持部が、それぞれ前記光コネクタを押さえ込む複数の弾性片(34)からなり、これら複数の弾性片が、前記光ファイバの先端部の光軸方向に間隔をおいて形成され、
    これら弾性片の間に前記突出部が嵌合することによって、前記光コネクタが前記基板に対して位置決めされて、前記光ファイバが光入出端に光接続されることを特徴とする光コネクタ固定構造。
  2. 前記光コネクタの両側部には、前記基板に対面する装着面(4a)に近づくに従って外側方に傾斜した押さえ用傾斜面(44a、44b)が形成され、
    前記弾性片は、前記押さえ用斜面に当接して前記光コネクタを前記基板に押さえ込むコネクタ当接部(36)を有することを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ固定構造。
  3. 前記コネクタ当接部は、前記先端部の光軸方向にわたって前記光コネクタに当接することを特徴とする請求項2に記載の光コネクタ固定構造。
  4. 前記光コネクタの両側部には、前記装着面に近づくに従って内側方に傾斜したガイド用傾斜面(45a、45b)が形成され、
    前記ガイド用傾斜面は、前記光コネクタを前記コネクタホルダに装着する際に前記一対の弾性保持部を外側方に押し広げるように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光コネクタ固定構造。
  5. 前記突出部には、前記光コネクタを前記コネクタホルダから取り外す際に光コネクタ挿抜工具の腕部(61)の係止片(62)が挿入可能な係止凹部(46)が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の光コネクタ固定構造。
  6. 光ファイバ(5)の先端部(5a)に組み立てられ、前記先端部の光軸方向に対し傾斜した光軸をもつ光入出端(6)が設けられた基板(1、2)に、コネクタホルダ(3)によって固定される光コネクタであって、
    前記光ファイバの先端部を前記光入出端と光接続させる光軸変更部(48)を有し、
    前記光コネクタの両側部(41a)に、外側方に突出する突出部(43)が形成され、
    前記コネクタホルダが、前記光コネクタを両側から前記基板に向けて押さえ込んで保持する一対の弾性保持部(32)を有し、
    前記弾性保持部が、それぞれ前記光コネクタを押さえ込む複数の弾性片(34)からなり、これら複数の弾性片が、前記光ファイバの先端部の光軸方向に間隔をおいて形成され、
    これら弾性片の間に前記突出部が嵌合することによって、前記基板に対して位置決めされて、前記光ファイバが光入出端に光接続されることを特徴とする光コネクタ(4)。
JP2007141173A 2007-05-28 2007-05-28 光コネクタ固定構造および光コネクタ Withdrawn JP2008292962A (ja)

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