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JP2008290305A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サンプル排紙の排紙処理を適切に実行し得る画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数のサンプル排紙モードを組み合わせることによりサンプル排紙を排紙するか否かを決定する。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
近年、複数の用紙に対して高速で画像形成処理が可能な画像形成装置が普及している。このような画像形成装置によって複数の用紙を画像形成する場合、画像形成した用紙は排紙トレイに積載される。次々に積載される用紙については、画質確認を行うことが必要となる。なぜなら、画質確認は画像形成の品質を保持するために必要であり、印刷損紙の大量発生を防止することに繋がるからである。印刷損紙の防止はコスト削減を図るという点で重要となる。しかし、通常、画質確認を行う際には画質確認のための十分な時間を確保するため、画像形成処理を一時中断させなければならない。これでは、高速かつ大量に画像形成処理を可能とする機能を備えた意味が無くなってしまう。
このような問題に鑑み、画質確認のためのサンプル排紙をジョブで排紙する排紙トレイとは異なるサンプル排紙用の排紙トレイへ排紙させる画像形成装置が開示されている(特許文献1、特許文献2参照)。
これにより、ユーザはサンプル排紙について画質を確認する十分な時間を確保することができ、かつ画像形成処理を中断せずに済む。
特開2005−153374号公報 特開2004−284323号公報
ところで、サンプル排紙は必要な場合にのみ行われればよく、不要なサンプル排紙は印刷効率の低下を招く。また、コスト面を考慮しても好ましいものではない。
ここで、特許文献1や特許文献2の画像形成装置によれば、サンプル排紙を不必要に行ってしまう場合が考えられる。例えば、サンプル排紙がサンプル排紙用の排紙トレイに既に複数枚積載されているにも拘らず、ユーザの入力操作のミス等により次々とサンプル排紙が実行されてしまう場合が想定される。その他に、一定の周期(ページ)ごとにサンプル排紙を実行するようにした設定に加えて、事情を知らないユーザの入力操作によりサンプル排紙が実行されてしまう場合等も考えられる。
本発明の課題は、サンプル排紙の排紙処理を適切に実行し得る画像形成装置を提供することである。
請求項1に記載の発明によれば、
複数枚の用紙に画像を連続的に形成するジョブを実行し、当該ジョブの実行中に、サンプル排紙対象の用紙を予め指示されたタイミング又は任意に指示されたタイミングで排紙するサンプル排紙機能を有する画像形成装置において、
前記予め指示されたタイミングと異なるタイミングで他のサンプル排紙の指示が入力された場合には、当該他のサンプル排紙の指示入力を無効とする制御手段を備えた画像形成装置が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明において、
前記サンプル排紙が排紙されるサンプル排紙用の排紙トレイと、
前記サンプル排紙用の排紙トレイに前記サンプル排紙が排紙された場合、当該サンプル排紙を検出する検出部と、
を備え、
前記制御部は、前記サンプル排紙が前記検出部により検出された場合、前記予め指示されたタイミング又は任意に指示されたタイミングでの前記サンプル排紙の指示を無効とする画像形成装置が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明において、
前記ジョブを実行して排紙される排紙のページ数をカウントする排紙用カウンタを備え、
前記制御部は、前記排紙用カウンタが所定のページ数をカウントするまで前記サンプル排紙を排紙させないサンプル排紙間隔設定モードによるタイミングと、前記排紙用カウンタが所定のページ数をカウントしたとき前記サンプル排紙を周期的に排紙させる自動サンプル排紙モードによるタイミングと、前記排紙用カウンタがカウントするページ数に拘らず前記サンプル排紙を排紙させる手動サンプル排紙モードによるタイミングのうち、何れかのタイミングと異なるタイミングで他のサンプル排紙の指示が入力された場合には、当該他のサンプル排紙の指示入力を無効とする画像形成装置が提供される。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記サンプル排紙間隔設定モード、自動サンプル排紙モード及び手動サンプル排紙モードのうち、何れか又は全てのモードを組み合わせて前記サンプル排紙を排紙させる場合、前記サンプル排紙間隔設定モードによるタイミングで排紙させ、当該タイミングと異なるタイミングで他のサンプル排紙の指示入力がされた場合は当該他のサンプル排紙の指示入力を無効とする画像形成装置が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記自動サンプル排紙モード及び手動サンプル排紙モードを組み合わせて前記サンプル排紙を排紙する場合、前記自動サンプル排紙モードによるタイミングで排紙させ、前記手動サンプル排紙モードによるタイミングでの前記サンプル排紙の排紙指示を無効とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、予め指示したタイミング又は任意に指示したタイミングによって、サンプル排紙を排紙させることができる。指示したタイミングと異なるタイミングによってサンプル排紙の排紙指示がなされた場合には、当該排紙指示を無効化する。
これにより、不要なサンプル排紙の実行を防止することができ、適切なサンプル排紙により画像形成の品質を保ちつつコスト削減及び印刷効率の維持を図ることができる。
以下、本発明による画像形成装置について最適な実施形態の構成及び動作について図面を用いて詳細に説明する。
まず図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100について説明する。
画像形成装置100は、主な構成要素として自動搬送装置10、読取装置20、プリンタ装置30を備える。
自動搬送装置10は、載置トレイ11に積載される用紙Dを読取装置20の読取個所に一枚ずつ搬送するものである。また、用紙Dが両面用紙の場合、自動搬送装置10は用紙Dの片面読取り後に用紙Dの表裏を反転して再び読取装置20へ用紙Dを搬送する。
自動搬送装置10が備える各構成要素には、載置トレイ11に積載される用紙Dを最上部から順に搬送する第1給紙ローラ12と、用紙Dの読取個所であるコンタクトガラス21に用紙Dを密着させながら通過させるための密着ローラ13と、第1給紙ローラ12により搬送された用紙Dを密着ローラ13に沿って案内する案内ローラ14と、コンタクトガラス21を通過した用紙Dの搬送方向を切替える切替え爪15と、用紙Dの表裏を反転させるための反転ローラ16と、読取りが完了した用紙Dが排紙される排紙トレイ17がある。
読取装置20は、自動搬送装置10により搬送された用紙Dから画像を読取り、当該画像を表す画像データを生成し、制御部101(図2参照)に出力する。
読取装置20が備える各構成要素には、光源23及びミラー24を備えた露光走査部25と、用紙Dからの反射光を受光しその光量信号を電気信号へと光電変換するラインイメージセンサ26と、用紙Dからの反射光をラインイメージセンサ26へ集光する集光レンズ27と、露光走査部25のミラー24からの反射光をラインイメージセンサ26へ導くための光学経路を形成する各種ミラー28と、プラテンガラス22上に用紙Dを検知するプラテンセンサ(図示省略)がある。
プリンタ装置30は、ジョブに基づき電子写真プロセスにより用紙D上に画像を形成するものである。
プリンタ装置30が備える主な構成要素には、入力されたジョブの画像データに応じてON/OFFするレーザ光を出力するレーザユニット31、表面に静電潜像が形成される感光体32、その周囲に配置された帯電装置33、現像装置34、転写装置35、分離装置36、クリーニング装置37がある。
その他の構成要素として、複数の給紙カセット41を備える給紙部40、給紙カセット41に収容された用紙を第2給紙ローラ42により一枚ずつ搬送する搬送部50、搬送部50の下流に位置する定着装置58を通った用紙を機外へ排紙する通常搬送路60a及び反転搬送路60b、用紙の搬送路を切替える搬送路切替え爪61、用紙の表裏面を反転させて排紙させるための反転ローラ62、機外への用紙の排紙を検出する排紙センサ63、排紙部64がある。
次に、同図を参照して、スタッカ装置200について説明する。
スタッカ装置200は、主な機械的構成要素として主積載部210、副積載部211を備える。なお、本実施形態においては、主積載部210はジョブの画像データが画像形成された際の排紙トレイ、副積載部211はサンプル排紙対象の用紙を排紙する排紙トレイとして用いられる。
主積載部210は、スタッカ装置200の内部に収納されており、昇降自在の昇降部213を備えることで大量の用紙を積載することができる排紙トレイである。昇降部213は用紙が積載されていないときには最上部に位置し、用紙が積載されるにつれて下降する。ユーザは、スタッカ装置200の図示しない扉を開けることにより昇降部213に積載されている用紙を取り出すことができる。
副積載部211は、スタッカ装置200の上部表面に位置し、外部に露出した排紙トレイである。ユーザは、副積載部211に積載された用紙を外部から目視確認することができる。なお、本実施形態においては、副積載部211にサンプル排紙が排紙される。
その他の構成要素として、画像形成装置100から排紙された用紙が搬入する搬入口221、搬入口221から主積載部210に搬送するための主積載経路231、主積載経路231から分岐して用紙を搬出口222に搬送するための搬出経路232、搬出経路232から分岐して用紙を副積載部211に搬送するための副積載経路233、用紙を主積載経路231から搬出経路232への切替えを行う主切替え爪241、用紙を搬出経路232から副積載経路233への切替えを行う副切替え爪242がある。
図2に、画像形成装置100及びスタッカ装置200の機能ブロック図を示す。
画像形成装置100は、主な構成要素として本体部1、スキャナ部2、プリンタ部3、通信部4、入力部5により構成されている。
本体部1は、制御部101、記憶部102、DRAM制御IC103、画像メモリ104、読取処理部105、圧縮IC106、伸張IC107、書込み処理部108、カウンタ部109を備えて構成されている。
制御部101は、記憶部102に記憶されているシステムプログラムを読み出し、図示しないCPU(Central Processing Unit)内のRAMに展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置100の各部の動作を集中制御する。また、制御部101は、入力部5の操作信号や通信部4を介して入力される画像データに基づいてコピーモード、プリンタモード、スキャナモードを切替え、記憶部102に記憶されている各モードに対応する処理プログラムを読み出して、画像形成処理を実行させる。
記憶部102は、HD(Hard Disk)や不揮発性の半導体メモリ等により構成され、画像形成装置100に対応するシステムプログラム、及び当該システムプログラム上で実行可能な各種処理プログラムを備える。また、記憶部102は各種処理プログラムの実行に必要な設定情報を記憶し、実行後のデータ等を記憶する。
DRAM制御IC103は、画像メモリ104へのデータの読込みや、画像メモリ104からのデータの読み出しを制御する。また、DRAM制御IC103は、通信部4内のDRAM制御IC402とPCIバスにより接続されており、通信部4と本体部1との間のデータの入出力を制御する。
画像メモリ104は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)により構成され、圧縮メモリ104a及びページメモリ104bを有している。圧縮メモリ104aは、DRAM制御IC103の制御により、圧縮IC106で圧縮された画像データ等のデータを一時的に記憶する。ページメモリ104bは、DRAM制御IC103の制御により通信部4から出力された画像データを一時的に格納したり、通信部4に出力するための伸張された画像データを一時的に格納したりする。
読取処理部105は、スキャナ部2により読取られたアナログ電気信号を本体部1内で処理可能なデジタルデータに変換して圧縮IC106へ出力する。
圧縮IC106は、通信部4から出力された画像データや読取処理部105から出力された画像データを圧縮する。
伸張IC107は、DRAM制御IC103から出力された圧縮データを伸張する。
書込み処理部108は、入力部5や通信部4から出力された指示データに従って拡大、縮小、回転、位置変更等の画像処理が施された画像データを伸張IC107から入力し、必要に応じて校正処理等を行った後にプリンタ部3へ出力する。
カウンタ部109は、用紙を排紙した際にその排紙ページ数をカウントする排紙用カウンタとして機能する。カウンタ部109は、カウントしたページ数を制御部101へ出力する。
スキャナ部2は、スキャナ制御部201、CCD202等を備えて構成されている。
スキャナ制御部201は、制御部101からの制御信号を受信して、CCD202を駆動制御する。
CCD(Charge Coupled Device)202は、図示しない光源から用紙へ照明走査した光の反射光を結像して光電変換することにより用紙画像を読取り、読取った画像データを読取処理部105へ出力する。ここで、画像データは、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む。
プリンタ部3は、プリンタ制御部301とプリント部302を備えて構成されている。
プリンタ制御部301は、制御部101からの制御信号を受信して、書込み処理部108からの画像データに基づきLDを駆動制御して感光ドラム表面に静電潜像を形成させる。プリント部302は、LD(Laser Diode)、感光ドラム、給紙部、排紙部等により構成されている。プリント部302は、感光ドラム表面の静電潜像をトナーで現像し、給紙部から搬送される用紙にトナー像を転写して定着させた後、排紙部から排紙させる。
通信部4は、通信制御部401、DRAM制御IC402、画像メモリ403、I/F404等により構成されている。
通信制御部401は、通信部4の各部の動作を制御し、ネットワークNに接続された情報端末装置Iとの間でデータの送受信を行う。
画像メモリ403は、DRAM制御IC402の制御により、ネットワークNを介して情報端末装置Iから受信した画像データ、及びPCIバスを通じて本体部1から出力された画像データ等を一時的に格納する。
I/F404は、画像形成装置100がネットワークNを介して情報端末装置Iと接続するためのインターフェースであり、通信制御部401の指示に応じてネットワークNに接続された情報端末装置Iとデータの送受信を行う。
入力部5は、入力制御部501、タッチパネルを備えたLCD502等により構成されている。
入力制御部501は、制御部101からの表示信号を受信して、LCD502における表示制御を行う。また、LCD502上のタッチパネルから入力される操作信号を制御部101へ出力する。
LCD(Liquid Crystal Display)502は、入力制御部501から入力される表示信号の指示に従って画面上に各種操作ボタンや画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。LCD502の表示画面は、透明なシートパネルにより覆われており、指又は専用のスタイラスペンで触れることにより入力される位置情報を入力情報として入力制御部501に出力するタッチパネルにより構成されている。
スタッカ装置200は、主な構成要素としてスタッカ制御部251、搬送部252、切替え部253、操作部254、検出部255、カウンタ部256を備える。
スタッカ制御部251は、図示しないCPU、ROM、RAM等から構成され、制御部101からの制御信号に基づき、搬送部252、切替え部253、操作部254、検出部255、カウンタ部256の動作を統括制御する。
搬送部252は、主積載経路231、搬出経路232、副積載経路233において用紙を搬送するための駆動モータやセンサで構成される。
切替え部253は、主切替え爪241や副切替え爪242を変位させる駆動部等からなり、ソレノイドやモータを駆動源とする。
操作部254は、図示しない入力部や表示部を備えて構成される。これらは、主積載部210から用紙を取り出すために昇降部213を最下部まで下降させるためのスイッチ操作や、紙詰まりが発生したときに昇降部213を下げるためのスイッチ操作のために利用される。また、紙詰まり時にはその発生状況等を表示する。
検出部255は、ドアセンサ、用紙上限センサ、ステージ下限センサ、ステージ上限センサ、排紙センサ等の各種センサから構成される。
また、検出部255は、サンプル用の排紙トレイ(副積載部211)に用紙がある場合にはこれを検出し、制御部101へ検出信号を出力する。
カウンタ部256は、スタッカ装置200へ正常に排紙された用紙の排紙枚数を計数する排紙用カウンタとして機能する。また、カウンタ部256は、サンプル排紙を行ったときの排紙ページ数をカウントし、カウントしたページ数を制御部101へ出力する。
図3に、LCD502に表示される操作画面521の一例を示す。
操作画面521では、画面中央上部に「コピーできます」という画像形成装置100の装置状態を示す文字が表示されている。その右側には、カウント/セット枚数、メモリ残量等が表示されている。画面下部には、ユーザが画像形成装置100を操作するための各種操作ボタンが表示されている。
操作画面521の画面右下には、応用設定領域521aが設けられており、この応用設定領域521a内に表示されている用紙読込ボタン5aが押下されると、その左部にサンプル排紙設定モードの設定画面521bが表示される。
図4は、サンプル排紙設定モードの設定画面521bの一例を示す図である。
図4に示すように、サンプル排紙設定モードの設定画面521bには、大きく分けて4つのサンプル排紙モードがある。4つの排紙モードとは、(1)自動サンプル排紙モード、(2)手動サンプル排紙モード、(3)連続サンプル排紙モード、(4)サンプル排紙間隔設定モードの4つである。
自動サンプル排紙モードには、自動排紙切替えボタン5bと排紙周期設定ボタン5cがある。自動排紙切替えボタン5bでは、ジョブの排紙ページが所定の排紙ページに到達した時、サンプル排紙を行うか否かを設定することができる。自動排紙切替えボタン5bがONの場合、排紙周期設定ボタン5cに基づいてサンプル排紙が行われることとなる(例えば、100ページごと)。一方、自動排紙切替えボタン5bがOFFの場合、所定の排紙ページごとにサンプル排紙は行われない。
図5に、自動サンプル排紙モードに基づく基本的なサンプル排紙のイメージ図を示す。
T1は、ジョブの入力画像データとそのページを表しており、計16ページ分の画像データからなる。
T2は、T1に示したジョブの入力画像データに加えて、サンプル排紙の排紙指示が実行された場合の排紙イメージを示している。また、T2では、自動排紙切替えボタン5bがONに設定され、排紙周期設定ボタン5cが7ページに設定されている場合の排紙イメージを示している。T2に示すように、サンプル排紙は7ページ目、14ページ目・・・と、7ページごとに排紙されることとなる。また、サンプル排紙の排紙指示によって画像形成されたサンプル排紙は、副積載部211に排紙される。なお、ジョブの入力画像データが画像形成された場合、その排紙は主積載部210に排紙される。
図4に戻り、手動サンプル排紙モードには、手動排紙切替えボタン5dがある。手動排紙切替えボタン5dがONの場合には、ユーザの入力操作によりサンプル排紙の排紙指示が実行される。一方、手動排紙切替えボタン5dがOFFの場合には、ユーザの入力操作によってサンプル排紙は実行されない。なお、ユーザの入力操作は、入力部5が備える図示しないサンプル排紙の排紙実行ボタンを押下する等によって行われるものとする。
連続サンプル排紙モードには、連続排紙切替えボタン5eがある。このモードでは、サンプル排紙が副積載部211にある場合に、サンプル排紙の排紙指示を実行可能とするか否かについて設定が可能である。
連続排紙切替えボタン5eがOFFであれば、サンプル排紙が副積載部211にある場合でもサンプル排紙の排紙は実行可能である。
一方、連続排紙切替えボタン5eがONの場合には、サンプル排紙が副積載部211にあるときのサンプル排紙の排紙指示は無効となる。例えば、上述した自動サンプル排紙モードにおいて、10ページごとにサンプル排紙が実行されることとなっているとする。この場合でも、副積載部211にサンプル排紙があれば10ページごとにサンプル排紙の排紙処理は行われないこととなる。
このように、連続排紙切替えボタン5eがONである場合、常にサンプル排紙が10ページごとに行われるとは限らないこととなる。
サンプル排紙間隔設定モードには、このモードのON/OFFを切替える排紙間隔切替えボタン5fとサンプル排紙の排紙周期を設定する排紙間隔設定ボタン5gがある。排紙間隔切替えボタン5fがONの場合、サンプル排紙が行われてから所定ページが排紙されるまでの間、新たなサンプル排紙は排紙されない。所定ページは、排紙間隔設定ボタン5gにより設定される。また、排紙間隔切替えボタン5fがOFFの場合には、排紙ページに拘らずサンプル排紙を行うことができる。
ここで、上述してきたサンプル排紙の各モードが組み合わされてサンプル排紙が行われる場合のイメージ図を図6、図7に示す。
図6は、手動サンプル排紙モード及びサンプル排紙間隔設定モードがONとなっている場合のサンプル排紙のイメージ図である。
T3は、T1と同様、ジョブの画像データとそのページを表しており、計16ページ分の画像データからなる。
T4は、T3に示したジョブの画像データに加えて、サンプル排紙が行われた場合の画像データとそのページを表している。T4では、手動排紙切替えボタン5dがONに設定されており、2ページ目、4ページ目、6ページ目、8ページ目、12ページ目、15ページ目にユーザの入力操作によってサンプル排紙が行われていることを示す。また、これらのうち、4ページ目、6ページ目、12ページ目にユーザの入力操作によるサンプル排紙の排紙指示がキャンセルされていることを示している。
T4に示すように、サンプル排紙が副積載部211に排紙された後5ページ以上の排紙がるまで、制御部101は新たなサンプル排紙の排紙指示をキャンセルする。このように、複数のサンプル排紙モードを組み合わせてサンプル排紙を実行するような場合でも、何れかのサンプル排紙モードを優先的に適用することとする。これにより、不要なサンプル排紙が実行されることを防止することができる。
図7に、自動サンプル排紙モードON、手動サンプル排紙モードON、サンプル排紙間隔設定モードON時のサンプル排紙のイメージ図を示す。つまり、図7に示すイメージ図は、連続サンプル排紙モードだけOFF時の場合のイメージ図である。本実施形態においては、連続サンプル排紙モードがON時であって、副積載部211にサンプル排紙がある場合、常にサンプル排紙は行われないこととする。
T5は、T1と同様、ジョブの画像データとそのページを表しており、計18ページ分の画像データからなる。
T6は、T5に示したジョブの画像データに加えて、サンプル排紙が行われた場合の画像データとそのページを表している。T5では、排紙間隔切替えボタン5fがONに設定されており、排紙間隔設定ボタン5gは3ページと設定されている。
また、T6では、8ページ目、12ページ目、16ページ目にサンプル排紙の排紙指示がなされてサンプル排紙が実行されていることを示す。そして、10ページ目、13ページ目にサンプル排紙の排紙指示がキャンセルされている。
T6に示すように、サンプル排紙が実行されてから次のサンプル排紙が副積載部211に排紙されるまで、他のサンプル排紙の排紙指示(自動サンプル排紙モード及び/又は手動サンプル排紙モードによる排紙指示)はキャンセルされる。これにより、不要なサンプル排紙が実行されることを防止することができる。
以上のように、サンプル排紙モードの組み合わせにより、確実に不要なサンプル排紙を防止することができる。
図8に、本実施形態における画像形成装置100の動作処理を示す。
なお、以下に説明する各処理は、制御部101と記憶部102に記憶された各種プログラムとの協働により実行される。
また、処理の前提として、制御部101は画像形成装置100の電源投入時に行う初期化処理やジョブ開始前の紙詰まりチェック等は実行済みであり、画像形成装置100は待機状態となっているものとする。
ユーザは、画像形成装置100が待機中に、入力部5を介して用紙のサイズ設定や部数設定等、ジョブの各種設定を行うことができる。また、ユーザはサンプル排紙に関する設定を入力することができる。サンプル排紙に関する情報とは、図4において説明した4つのサンプル排紙モードについての情報を含むものである。
ユーザの入力操作によりサンプル排紙に関する設定が入力されると、制御部101は、入力部5を介して入力されたサンプル排紙に関する情報を受信する(ステップS1)。
制御部101は、ユーザの入力操作によりジョブの開始が指示されると、指示されたジョブの画像データについて画像形成処理を開始する(ステップS2;YES)。
制御部101は、まず自動サンプル排紙モードのON/OFFについてチェックする。
自動サンプル排紙モードがOFFのとき(ステップS3;OFF)、制御部101は処理をステップS4へと移行する。
自動サンプル排紙モードがONのとき(ステップS3;ON)、後述する図9に示すように、制御部101はカウンタ部109が備える排紙用カウンタのカウント数に基づきサンプル排紙を行うタイミングであるか否かを判断する(図9;ステップS31)。
図9に、自動サンプル排紙モードがONの場合の動作処理について説明する。
制御部101は、サンプル排紙を排紙させるタイミングでないと判断した場合(ステップS31;NO)、排紙用カウンタのカウント数を+1だけインクリメントし、処理をステップS4へ移行する(ステップS32)。
一方、サンプル排紙を排紙させるタイミングであると判断した場合(ステップS31;YES)、制御部101は排紙用カウンタのカウント数をクリアして(ステップS33)、自動サンプル排紙モード以外のサンプル排紙モードについてON/OFFのチェックを行う(ステップS34〜S36)。
自動サンプル排紙モード以外の各サンプル排紙モードが全てOFFの場合(ステップS34〜S36;OFF)、制御部101は処理を図8のステップS8へ移行し、サンプル排紙の排紙処理を実行する(図8;ステップS8)。
なお、各サンプル排紙モードがそれぞれONの場合については(ステップS34〜S36;ON)、図10〜図12で後述する。
図8に戻り、制御部101は、手動サンプル排紙モードのON/OFFについてチェックする(ステップS4)。
手動サンプル排紙モードがOFFのとき(ステップS4;OFF)、制御部101は処理をステップS5へと移行する。
手動サンプル排紙モードがONのとき(ステップS4;ON)、後述する図10に示すように、制御部101はサンプル排紙の排紙指示があるか否かを判断する(図10;ステップS41)。なお、サンプル排紙の排紙指示は、ユーザが入力部5を介して図示しないサンプル排紙の排紙実行ボタンを押下することにより行われ、当該排紙指示を制御部101が受信する。
図10に、手動サンプル排紙モードがONの場合の動作処理について説明する。
制御部101は、サンプル排紙の排紙指示がないと判断した場合(ステップS41;NO)、処理をステップS5へ移行する。
一方、サンプル排紙の排紙指示があると判断した場合(ステップS41;YES)、制御部101は連続サンプル排紙モード及びサンプル排紙間隔設定モードについてON/OFFのチェックを行う(ステップS42、S43)。
連続サンプル排紙モード及びサンプル排紙間隔設定モードが全てOFFの場合(ステップS42、S43;OFF)、制御部101は処理を図8のステップS8へ移行し、サンプル排紙を排紙させる(図8;ステップS8)。なお、上述の各サンプル排紙モードがそれぞれONの場合については(ステップS42、S43;ON)、図11、図12で後述する。
図8に戻り、制御部101は、サンプル排紙間隔設定モードのON/OFFについてチェックする(ステップS5)。
サンプル排紙間隔設定モードがOFFのとき(ステップS5;OFF)、制御部101は処理をステップS6へと移行する。
サンプル排紙間隔設定モードがONのとき(ステップS6;ON)、後述する図11に示すように、制御部101はカウンタ部109が備える排紙用カウンタのカウント数に基づきサンプル排紙を排紙させるタイミングであるか否かを判断する(図11;ステップS51)。
図11に、サンプル排紙間隔設定モードがONの場合の動作処理について説明する。
制御部101は、サンプル排紙の排紙周期が経過しているか否かを判断する(ステップS51)。
サンプル排紙の排紙周期が経過していない場合(ステップS51;NO)、制御部101は排紙用カウンタのカウント数を+1だけインクリメントし(ステップS52)、処理をステップS6に移行する。
一方、サンプル排紙の排紙周期が経過している場合(ステップS51;YES)、制御部101は排紙用カウンタのカウント数をクリアにする(ステップS53)。そして、制御部101は、連続サンプル排紙モードのON/OFFについてチェックする(ステップS54)。
連続サンプル排紙モードがOFFであると判断した場合、制御部101はサンプル排紙を排紙させる(図8;ステップS8)。
連続サンプル排紙モードがONの場合については(ステップS53;ON)、図12で後述する。
図8に戻り、制御部101は、連続サンプル排紙モードのON/OFFについてチェックする(ステップS6)。
連続サンプル排紙モードがOFFのとき(ステップS6;OFF)、つまり全てのサンプル排紙モードがOFFである場合、制御部101は処理をステップS7へと移行し、ジョブの画像データを出力して排紙させる(ステップS7)。
連続サンプル排紙モードがONのとき(ステップS6;ON)、後述する図12に示すように、制御部101はサンプル排紙が副積載部211にあるか否かを判断する(ステップS61)。なお、サンプル排紙が副積載部211にあるか否かは副積載部211が備える検出部255による検出結果を制御部101が受信する。
図12に、連続サンプル排紙モードがONの場合の動作処理について説明する。
制御部101は、副積載部211にサンプル排紙があると判断した場合(ステップS61;YES)、ジョブの画像データを出力して排紙させる(図8;ステップS7)。
一方、制御部101は、副積載部211にサンプル排紙がないと判断した場合(ステップS61;NO)、上述してきたサンプル排紙モードのうち、何れかのモードによるサンプル排紙の排紙指示があるか否かを判断する(ステップS62)。
サンプル排紙の排紙指示がある場合(ステップS62;YES)、制御部101はサンプル排紙を排紙させる。一方、サンプル排紙の排紙指示がない場合(ステップS62;NO)、制御部101はジョブの画像データを出力して排紙させる(図8;ステップS7)。
図8に戻り、制御部101は、上述してきた処理を経てステップS7、S8における何れかの処理を実行した後、ジョブの画像データが他にあるか否かを判断する(ステップS9)。
ジョブの画像データが他にある場合には(ステップS9;NO)、制御部101は処理をステップS3へ移行する。一方、ジョブの全ての画像データを出力し終えた場合には(ステップS9;YES)、本処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、入力部5により設定されたサンプル排紙に関する情報に基づいてサンプル排紙を実行するか否かの判断がなされる。サンプル排紙に関する情報には、サンプル排紙を排紙させるタイミングを示す情報が含まれ、このタイミングに基づいてサンプル排紙が実行される。よって、サンプル排紙のタイミングと異なるタイミングにサンプル排紙を排紙する指示がなされても、サンプル排紙が実行されることはない。これにより、不要なサンプル排紙を排紙させず、コスト削減を図ることができる。
また、副積載部211はサンプル排紙を検出する検出部255を備え、検出部255がサンプル排紙を検出する場合にはサンプル排紙は排紙されない。つまり、検出部255がサンプル排紙を検出している限り、制御部101はサンプル排紙を排紙するタイミングであるか否かに拘らずサンプル排紙の排紙指示をキャンセルする。これにより、サンプル排紙が重複して排紙されることを防止することができる。
また、サンプル排紙モードの設定によって、所定のページごとにサンプル排紙を排紙させるように設定することが可能である。これにより、所定のページごとにサンプル排紙を排紙させるタイミングと異なるタイミングでサンプル排紙の排紙指示があった場合でも、制御部101はその排紙指示をキャンセルする。よって、不要なサンプル排紙が排紙されることを防止することができる。
また、図4におけるサンプル排紙モードの組み合わせによっては、上述してきたサンプル排紙を排紙させるタイミングが複数組み合わされる場合がある。この場合には、不要にサンプル排紙を排紙することがないよう、記憶部102に予め記憶している一定の優先順位に基づいてサンプル排紙を排紙させるようにする。例えば、優先順位を、連続サンプル排紙モード、サンプル排紙間隔設定モードの順に優先順位を定めた場合、サンプル排紙間隔設定モードによりサンプル排紙の排紙処理が可能であっても連続サンプル排紙モードによりサンプル排紙の排紙処理が不可とされていればサンプル排紙の排紙処理は実行されないこととなる。これにより、複数のサンプル排紙モードが組み合わされてサンプル排紙を排紙することとした場合であっても不要なサンプル排紙が排紙されることを防止することができる。
また、手動排紙モードがONであっても、その他のサンプル排紙モードがONであればその他のサンプル排紙モードによりサンプル排紙を排紙することとする。つまり、4つのサンプル排紙モードのうち、手動排紙モードの優先順位を最下位とする。これにより、ユーザの入力ミスにより不要なサンプル排紙が排紙されることを防止することができる。
画像形成装置の概要構成の一例を示す図である。 画像形成装置の機能ブロック図である。 操作画面の一例を示す図である。 サンプル排紙設定モードの設定画面の一例を示す図である。 自動サンプル排紙モードのみON時の基本的なサンプル排紙のイメージ図である。 手動サンプル排紙モード及びサンプル排紙間隔設定モードがON時のサンプル排紙のイメージ図である。 連続サンプル排紙モードだけOFF時のサンプル排紙のイメージ図を示す。 サンプル排紙の排紙動作処理の概要を説明するフローチャートである。 自動サンプル排紙モードがON時におけるサンプル排紙の排紙動作処理を説明するフローチャートである。 手動サンプル排紙モードがON時におけるサンプル排紙の排紙動作処理を説明するフローチャートである。 サンプル排紙間隔設定モードがON時におけるサンプル排紙の排紙動作処理を説明するフローチャートである。 連続サンプル排紙モードがON時におけるサンプル排紙の排紙動作処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
100 画像形成装置
101 制御部
10 自動用紙搬送装置
20 用紙読取装置
30 プリンタ装置
1 本体部
2 スキャナ部
3 プリント部
4 通信部
5 入力部
200 スタッカ装置
210 主積載部
211 副積載部

Claims (5)

  1. 複数枚の用紙に画像を連続的に形成するジョブを実行し、当該ジョブの実行中に、サンプル排紙対象の用紙を予め指示されたタイミング又は任意に指示されたタイミングで排紙するサンプル排紙機能を有する画像形成装置において、
    前記予め指示されたタイミングと異なるタイミングで他のサンプル排紙の指示が入力された場合には、当該他のサンプル排紙の指示入力を無効とする制御手段を備えた画像形成装置。
  2. 前記サンプル排紙が排紙されるサンプル排紙用の排紙トレイと、
    前記サンプル排紙用の排紙トレイに前記サンプル排紙が排紙された場合、当該サンプル排紙を検出する検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記サンプル排紙が前記検出部により検出された場合、前記予め指示されたタイミング又は任意に指示されたタイミングでの前記サンプル排紙の指示を無効とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ジョブを実行して排紙される排紙のページ数をカウントする排紙用カウンタを備え、
    前記制御部は、前記排紙用カウンタが所定のページ数をカウントするまで前記サンプル排紙を排紙させないサンプル排紙間隔設定モードによるタイミングと、前記排紙用カウンタが所定のページ数をカウントしたとき前記サンプル排紙を周期的に排紙させる自動サンプル排紙モードによるタイミングと、前記排紙用カウンタがカウントするページ数に拘らず前記サンプル排紙を排紙させる手動サンプル排紙モードによるタイミングのうち、何れかのタイミングと異なるタイミングで他のサンプル排紙の指示が入力された場合には、当該他のサンプル排紙の指示入力を無効とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記サンプル排紙間隔設定モード、自動サンプル排紙モード及び手動サンプル排紙モードのうち、何れか又は全てのモードを組み合わせて前記サンプル排紙を排紙させる場合、前記サンプル排紙間隔設定モードによるタイミングで排紙させ、当該タイミングと異なるタイミングで他のサンプル排紙の指示入力がされた場合は当該他のサンプル排紙の指示入力を無効とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記自動サンプル排紙モード及び手動サンプル排紙モードを組み合わせて前記サンプル排紙を排紙する場合、前記自動サンプル排紙モードによるタイミングで排紙させ、前記手動サンプル排紙モードによるタイミングでの前記サンプル排紙の排紙指示を無効とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
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