JP2008288634A - 移動無線端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】位置登録エリア単位でローミングが禁止される場合も含めて、基地局からの報知情報の受信処理に費やす電力を軽減し、セル検出の遅延を防止する。
【解決手段】位置登録制御手段101aが、ローミング禁止セルで用いるPSCを禁止セルリスト記憶エリア401aに記憶しておき、その後、受信状況が悪化するなどしてセルのリセレクションの必要が生じた場合には、リセレクション制御手段101bが、周辺セルのPSCを検出して候補としてリスト化して、候補セルリスト記憶エリア401cに記録し、このうち上記ローミング禁止セル以外のPSCを用いるセルから報知情報を受信して、リセレクションを行うようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】位置登録制御手段101aが、ローミング禁止セルで用いるPSCを禁止セルリスト記憶エリア401aに記憶しておき、その後、受信状況が悪化するなどしてセルのリセレクションの必要が生じた場合には、リセレクション制御手段101bが、周辺セルのPSCを検出して候補としてリスト化して、候補セルリスト記憶エリア401cに記録し、このうち上記ローミング禁止セル以外のPSCを用いるセルから報知情報を受信して、リセレクションを行うようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
この発明は、例えば国内あるいは国外において、ローミングが可能な移動無線端末装置に関する。
セルラ方式の移動無線端末装置(例えば、非特許文献1参照)では、常に良好な受信品質を確保するため、待ち受け時に周辺セルをサーチする。サーチの結果、良好な受信品質のセルが検出され、所定の判断基準にしたがって待ち受けるセルを変更する必要があると判断すると、移動無線端末装置は上記セルから報知情報を受信し、この報知情報に含まれる網番号、位置登録エリア番号などの情報から、位置登録の必要性があるかどうかを判断する。
位置登録の必要性があると判断すると、移動無線端末装置は位置登録処理を実行する。このとき、網に対して送信される位置登録要求に対して、網からローミング禁止等の位置登録拒否の旨を示す理由値とともに位置登録が拒絶される場合がある。この場合、移動無線端末装置では当該通知により、位置登録要求を行った位置登録エリアがローミング禁止のエリアであることを認識し、当該位置登録エリア番号をローミング禁止エリアとして記憶する。
移動無線端末装置は、以降、周辺セルの報知情報を受信した際に、報知情報で通知される位置登録エリア番号と、前記端末内部に記憶したローミング禁止エリアの位置登録エリア番号とを照合し、一致した場合には当該位置登録エリアはローミング禁止であることを認識し、位置登録を実施しないように動作する。
以上のような手順により、セルラ方式の移動無線端末装置では、移動等に伴うセルの再選択がなされるが、周辺セルのサーチの結果、ローミング禁止セルの受信品質が高い状況が継続すると、当該ローミング禁止セルから報知情報を受信する処理が繰り返されてしまい、消費電流が増大するという問題がある。
サーチで検出されたセルがローミングを禁止しているかどうかを判断するためには、前述のように、報知情報を受信し、報知情報内の網番号と位置登録エリア番号が移動無線端末装置内に保持されているローミング禁止セルのものと一致するかどうかを判定する必要がある。このため、報知情報を受信する処理が必要であり、上記のような問題の原因になっている。
これに対して従来は、禁止セルの周波数を禁止周波数とし、サーチ対象から除外することにより禁止セルの報知情報の受信処理を実施しない方法が提示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この方法では、特定の周波数での受信を禁止するため、網単位でローミングが禁止される場合には問題ないが、周波数が同じ網でも、位置登録エリア単位でローミングが禁止される場合には、ローミング禁止でない位置登録エリアも禁止扱いにしてしまうため、ローミングが行えなくなるという問題があった。
特開2006−311329
3GPP規格TS24.018、TS25.331、TS25.304、TS24.008
従来の移動無線端末装置では、位置登録エリア単位でローミングが禁止される場合には、ローミング禁止でない位置登録エリアも禁止扱いにしてしまうため、ローミングが行えなくなるという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決すべくなされたもので、位置登録エリア単位でローミングが禁止される場合も含めて、基地局からの報知情報の受信処理に費やす電力を軽減し、不必要な報知情報受信処理によるセル検出の遅延を防止できる移動無線端末装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、この発明は、移動通信網に収容されセルを形成する基地局と無線通信する移動無線端末装置において、ローミングを拒否したセルの識別情報を記憶する記憶手段と、基地局からの受信品質が劣化した場合に、複数の識別情報を用いた受信を行ってセルを検出する検出手段と、この検出手段が検出したセルのうち、記憶手段に識別情報が記憶されるセル以外のセルから報知情報を受信する受信手段とを具備して構成するようにした。
以上述べたように、この発明では、ローミングを拒否したセルの識別情報を記憶しておき、基地局からの受信品質が劣化した場合にセルを検出し、そのうち、識別情報が記憶されるセル以外のセルから報知情報を受信するようにしている。
したがって、この発明によれば、ローミングを拒否されたセルから識別情報の受信が行われないので、セル単位でローミングが禁止される場合も含めて、基地局からの報知情報の受信処理に費やす電力を軽減し、不必要な報知情報受信処理によるセル検出の遅延を防止可能な移動無線端末装置を提供できる。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる移動無線端末装置の構成を示すものである。この移動無線端末装置は、アンテナ10と、送受信部200と、信号処理部300と、記憶部401と、制御部101とを備えている。ここでは、移動無線端末装置の例として、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の移動無線通信システムで用いられ、音声通信やデータ通信を行うものを例に挙げる。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の第1の実施形態に係わる移動無線端末装置の構成を示すものである。この移動無線端末装置は、アンテナ10と、送受信部200と、信号処理部300と、記憶部401と、制御部101とを備えている。ここでは、移動無線端末装置の例として、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の移動無線通信システムで用いられ、音声通信やデータ通信を行うものを例に挙げる。
送受信部200は、アンテナ10を通じて、移動通信網に収容される基地局BSと、W-CDMA方式で無線通信するものである。具体的には、送受信部200は、信号処理部300にて生成された変調信号に基づいて、制御部101からキャリア周波数とPSCが指示され、上記PSCを用いて上記キャリア周波数の無線信号を生成する。
また送受信部200は、制御部101からキャリア周波数とPSCが指示され、上記PSCを用いて上記キャリア周波数の無線信号を受信する。この受信結果は、信号処理部300および制御部101に出力される。また送受信部200は、受信した信号の品質を検出する機能を備え、検出した受信品質を制御部101に通知する。
信号処理部300は、送話音声信号を符号化する。また、この符号化によって得た音声データやその他のデータに基づいて上記変調信号を生成し、これを上記送受信部200に出力する。また信号処理部300は、送受信部200が受信した信号を復調し、この復調結果を復号して音声データなどを得たり、基地局BSから送信される信号の検出を行う。
記憶部401は、当該移動無線端末装置の制御プログラムや制御データ、当該移動無線端末装置やユーザに固有に割り当てられた識別情報、多数のPSC(Primary Scrambling Code)を記憶するものであって、このほかに、名前と電話番号を対応づけた電話帳データや、データ通信により取得したデータやダウンロードしたデータを記憶する。また記憶部401は、禁止セルリスト記憶エリア401a、禁止カウント値記憶エリア401b、候補セルリスト記憶エリア401cなどの記憶領域を備える。
禁止セルリスト記憶エリア401aは、図2に示すように、ローミングが禁止されたセルでの通信に用いるPSCの識別情報PNを記憶し、この例では、5個分のPSCの識別情報PN1〜PN5を記憶するものとし、新しい情報が記録される場合には、古いものから順に消去されるものとする。
禁止カウント値記憶エリア401bは、図2に示すように、後述するリセレクション処理でローミング禁止セルの報知情報受信可否のチェック回数をPSC毎にカウントした値を記憶するエリアである。候補セルリスト記憶エリア401cは、候補セルのPSCの識別情報を受信品質の高い順に並べたリストを記憶するエリアである。
制御部101は、記憶部401が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって、当該移動無線端末装置の各部を統括して制御するものであり、滞在するセルの管理や基地局BSに対して位置登録要求を行ったり、当該移動無線端末装置の無線資源の管理や、無線コネクションの設定・解放を制御するものである。
より具体的には、必要に応じて基地局BSに対して位置登録を行う位置登録制御手段101aや、受信状態が悪化した場合に、セルのリセレクションを行うリセレクション制御手段101bなどを備える。
なお、図1には図示しないが、移動無線端末装置は、受話音声信号を拡声出力するスピーカや、送話音声信号を入力するマイクロホン、音声データを上記受話音声信号に変換する手段や、送話音声信号を音声データに変換する手段、受信データに基づく画像を表示する表示手段、ユーザに要求を受け付ける操作部などを備える。
次に、上記構成の移動無線端末装置の動作について説明する。なお、以下の説明では、基地局BSとの間に通信リンクを確立する手順や、音声通信やデータ通信を実現するための制御、電話帳データの登録や呼出、編集などの説明は省略し、位置登録やリセレクションに関わる動作について説明する。
図3は、位置登録処理を説明するフローチャートであって、この処理は制御部101の位置登録制御手段101aによってなされる。このフローチャートに示す制御を実現するための制御プログラムは、記憶部401に記録される。この処理は、位置登録を行うセルが特定できると実行される。
まず、ステップ3aにおいて位置登録制御手段101aは、制御部101によって特定された位置登録の対象となるセル(例えば、セルサーチの結果、送受信部200が検出した受信品質が良好なセル)に対して、位置登録要求を送信するように送受信部200を制御し、ステップ3bに移行する。
これに対して送受信部200は、上記セル(基地局BS)に対して位置登録要求を送信する。より具体的には、位置登録制御手段101aは、位置登録の対象となるセルで用いられるPSCを送受信部200に通知し、送受信部200は、通知されたPSCを用いて位置登録要求を送信することで、上記セルに宛てて位置登録要求を行う。
ステップ3bにおいて位置登録制御手段101aは、上記セルから上記位置登録要求に対する応答信号を受信するように送受信部200を制御する。より具体的には、位置登録制御手段101aは、上記セルで用いられるPSCの識別情報を送受信部200に通知し、送受信部200は、通知された識別情報に対応するPSCを用いて応答信号の受信を行う。
そして、位置登録制御手段101aは、信号処理部300が検出した上記セルからの応答信号を参照し、上記セルがステップ3aで行った位置登録要求を受理するか否かを判定する。ここで、応答信号が位置登録要求を受理する(許可する)ことを示す場合には、ステップ3cに移行し、一方、受理しない(拒否する)ことを示す場合には、ステップ3dに移行する。
ステップ3cにおいて位置登録制御手段101aは、送受信部200および信号処理部300を制御して、位置登録処理を実施し、当該処理を終了する。より具体的には、位置登録処理では、上記セルに属する基地局BSと通信し、自端末の識別情報などを送信し、網内の位置管理データベースへの登録を行う。
ステップ3dにおいて位置登録制御手段101aは、上記セルから受信した応答信号に含まれる理由値を参照し、位置登録要求が受理されなかった理由を検出する。そして、位置登録制御手段101aは、理由値がローミング禁止を示す場合には、ステップ3eに移行し、一方、理由値がローミング禁止以外を示す場合には、ステップ3fに移行する。
ステップ3eにおいて位置登録制御手段101aは、ローミングが禁止された上記セルに対応するPSCの識別情報PNnを禁止セルリスト記憶エリア401aに記録し、ステップ3fに移行する。
ステップ3fにおいて位置登録制御手段101aは、位置登録拒否時処理を実施し、当該処理を終了する。より具体的には、位置登録拒否時処理では、理由値に応じて、当該エリアの識別情報を消去、禁止網リストや禁止エリアリストへの当該網や当該エリアの識別情報の記憶などを行い、位置登録処理を終了する。これらの処理は上記非特許文献1のTS24.008に規定されている。
ステップ3fにおいて位置登録制御手段101aは、位置登録拒否時処理を実施し、当該処理を終了する。より具体的には、位置登録拒否時処理では、理由値に応じて、当該エリアの識別情報を消去、禁止網リストや禁止エリアリストへの当該網や当該エリアの識別情報の記憶などを行い、位置登録処理を終了する。これらの処理は上記非特許文献1のTS24.008に規定されている。
図4は、リセレクション処理を説明するフローチャートであって、この処理は制御部101のリセレクション制御手段101bによってなされる。このフローチャートに示す制御を実現するための制御プログラムは、記憶部401に記録される。この処理は、現在待ち受け中のセルの受信品質が劣化するなどして、セルのリセレクションを行う必要があると判断された場合に実施されるものであり、例えば待ち受け間欠受信毎に現在待ち受け中のセルの受信品質判定毎にリセレクションが必要と判断された場合に実施される。
まず、ステップ4aにおいてリセレクション制御手段101bは、複数のPSCの識別情報を送受信部200に通知して、送受信部200に周辺セルサーチを行わせ、ステップ4bに移行する。これに対して送受信部200は、リセレクション制御手段101bから通知される識別情報に対応するPSCを順次用いて、セルから送信されるパイロット信号を受信して、その受信品質を検出し、これをPSCの識別情報とともに制御部101に通知する。
ステップ4bにおいてリセレクション制御手段101bは、ステップ4aで送受信部200から通知される受信品質に基づいて、所定以上の受信品質が得られるPSCを検出し、この検出したPSCの識別情報を受信品質の高い順に並べた候補リストを作成して候補セルリスト記憶エリア401cに記録し、ステップ4cに移行する。すなわち、ステップ4bにおいてリセレクション制御手段101bは、リセレクションの候補として有望なPSCを可能性の高い順に並べた候補リストを作成する。
ステップ4cにおいてリセレクション制御手段101bは、ステップ4bで作成した候補リストに、少なくとも1つのPSCの識別情報が含まれるかを判定する。ここで、上記候補リストに少なくとも1つのPSCの識別情報が含まれる場合には、ステップ4dに移行し、一方、候補リストに1つもPSCの識別情報が含まれない場合には、処理を終了し、次回の待ち受け間欠受信時に再びセルのリセレクションが必要と判断された場合には本フローを最初から実行する。
ステップ4dにおいてリセレクション制御手段101bは、候補セルリスト記憶エリア401cが記憶する候補リストから、1つのPSCを選択し、ステップ4eに移行する。なお、ステップ4cからステップ4dに移行した場合には、上記候補リストから最上位のPSCを選択する。またステップ4gや4lからステップ4dに移行した場合には、前回のステップ4dで選択したPSCの次順位のPSCを選択する。
すなわち、例えば、前回のステップ4dで最上位のPSCを選択した場合には、今回のステップ4dでは第2位のPSCを選択し、前回のステップ4dで第3位のPSCを選択した場合には、今回のステップ4dでは第4位のPSCを選択する。また前回のステップ4dで最下位(第5位)のPSCを選択した場合には、今回のステップ4dでは最上位(第1位)のPSCを選択する。
ステップ4eにおいてリセレクション制御手段101bは、ステップ4dで選択したPSCの識別情報PNXが禁止セルリスト記憶エリア401aに記憶されているか否かを判断する。ここで、識別情報PNXが禁止セルリスト記憶エリア401aに記憶されるPN1〜PN5のいずれかに一致する場合、すなわち禁止セルのPSCである場合には、ステップ4fに移行し、一方、一致しない場合、すなわち禁止セルのPSCでない場合には、ステップ4iに移行する。
ステップ4fにおいてリセレクション制御手段101bは、ステップ4dで選択したPSCの識別情報PNXに対応する禁止カウント値記憶エリア401bのカウント値を1つインクリメントし、ステップ4gに移行する。
ステップ4gにおいてリセレクション制御手段101bは、ステップ4dで選択したPSCの識別情報PNXに対応する禁止カウント値記憶エリア401bのカウント値が、予め設定した閾値「5」以上であるか否かを判定する。ここで、閾値以上の場合、すなわちステップ4dで選択したPSCの識別情報PNXに対応するステップ4d〜4gのループ処理を閾値以上繰り返した場合には、ステップ4hに移行し、一方、閾値未満の場合、すなわち上記ループ処理を閾値以上繰り返していない場合には、ステップ4dに移行する。
ステップ4hにおいてリセレクション制御手段101bは、ステップ4dで選択したPSCの識別情報PNXに対応する禁止カウント値記憶エリア401bのカウント値を0にリセットし、ステップ4iに移行する。
ステップ4iにおいてリセレクション制御手段101bは、ステップ4dで選択したPSCの識別情報PNXを送受信部200に通知して、上記PSCを用いるセルから送信される報知情報を受信するように制御し、ステップ4jに移行する。これに対して送受信部200は、リセレクション制御手段101bから通知される識別情報に対応するPSCを用いた受信を行い、これにより信号処理部300が受信信号から報知情報を検出する。
ステップ4jにおいてリセレクション制御手段101bは、リセレクション処理を実施し、ステップ4kに移行する。なお、このリセレクション処理には、ステップ4iで受信した報知情報から位置登録エリア番号を読み出し、その位置登録エリア番号が現在位置登録済みの位置登録エリア番号と異なる場合には、送受信部200および信号処理部300を制御して、所定のプロトコルにしたがって、ステップ4iで受信した報知情報の送信元の基地局BSに対して位置登録要求を送信する処理を含んでいる。
ステップ4kにおいてリセレクション制御手段101bは、ステップ4jで行った位置登録要求が受理されたか否かを判定する。ここで、位置登録要求が受理されなかった場合には、ステップ4lに移行する。一方、受理された場合および位置登録を実施する必要がなかった場合には、送受信部200および信号処理部300を制御して、所定のプロトコルにしたがって、上記基地局BSと通信し、着信待ち受けを開始して、当該処理を終了する。
ステップ4lにおいてリセレクション制御手段101bは、ステップ4bで作成した候補リストに含まれる全てのPSCについて、少なくとも1回はステップ4iにより報知情報を受信したか否かを判定する。ここで、全てのPSCについて少なくとも1回は報知情報を受信した場合には、処理を終了し、次回の待ち受け間欠受信時に再びセルのリセレクションが必要と判断された場合には本フローを最初から実行する。一方、全てのPSCについて報知情報を受信していない場合には、ステップ4dに移行する。
以上のように、上記構成の移動無線端末装置では、予めローミング禁止セルで用いるPSCを記憶しておき、その後、受信状況が悪化するなどしてセルのリセレクションの必要が生じた場合には、周辺セルのPSCを検出して候補としてリスト化し、このうち上記ローミング禁止セル以外のPSCを用いるセルから報知情報を受信して、リセレクションを行うようにしている。
したがって、上記構成の移動無線端末装置によれば、かつてローミング禁止セルと判定されたセルのPSC以外のPSCを積極的に用いて報知情報の受信が行われるため、ローミング禁止セルが周辺セル(リセレクションの候補)として検出された場合でも、ローミング禁止セルからの報知情報受信が抑止される。
このため、セル単位でローミングが禁止される場合でも、結果的にリセレクションを行えないローミング禁止セルからの報知情報受信が抑制(制限)されて、この処理に費やす不要な電力が軽減できる。また不要な報知情報受信によるセル検出の遅延を防止できる。
ところで、一般に、PSCは、同じ網内で繰り返して使用されるため、PSCによってセルを一意に識別することはできないが、通常、PSCのセルへの割り当ては、比較的狭い地域においては同じPSCを複数のセルで使用することはないようになされる。しかし、PSCは有限であるため、網全体では同じPSCが繰り返し使用され得る。すなわち、PSCは、ローミング禁止セルで用いられていたとしても、他の離れたローミング可能なセルで用いられることもあるため、一様にローミング禁止セルのPSCとして扱うと、移動する移動無線端末装置において不具合が生じる虞がある。
しかし、上記構成の移動無線端末装置では、上記周辺セルの候補リストに含まれるPSCがローミング禁止セルのPSCの場合には、カウンタを所定回数に達するまでインクリメントしてから、そのPSCを用いるセルから報知情報を受信するようにしている。
このため、移動無線端末装置が、ローミング禁止セルのPSCと同じPSCを用いるローミング可能なセルに移動した場合でも、カウンタが所定値までカウントするまで時間が経過すれば、報知情報を受信できるので上記の不具合を防止できる。
このため、移動無線端末装置が、ローミング禁止セルのPSCと同じPSCを用いるローミング可能なセルに移動した場合でも、カウンタが所定値までカウントするまで時間が経過すれば、報知情報を受信できるので上記の不具合を防止できる。
そしてまた、カウンタを所定回数に達するまでインクリメントしてから、そのPSCを用いるセルから報知情報を受信するようにしているが、やはりローミング禁止セルのPSCであった場合には、カウント値を0にリセットして、さらにカウンタを所定回数に達するまでインクリメントしてから、そのPSCを用いるセルから報知情報を受信するようにしている。
このため、一度カウンタのカウント値が所定回数に達したからといって、その後、リセレクションの候補として有望な受信品質であったとしても、連続的に報知情報を受信することはなく、また、かといって、やはりローミング禁止セルのPSCであったと判断されても、カウンタのカウント値が所定回数に達すれば、再びそのPSCを用いるセルから報知情報を受信する。すなわち、ローミング禁止セルのPSCであっても、そのPSCを用いるセルから間欠的に報知情報を受信するので、後の移動による上述の不具合を防止できる。
なお、1個のローミング禁止セルが常に最も高い品質で検出される条件下において消費電流を測定したところ、上記第1の実施形態で説明したように、5回検出毎に1回だけ報知情報を受信する方法を実施することにより、本発明を用いない場合に比べて、ある条件下において、40%程度消費電力を削減する効果があることが確認できた。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係わる移動無線端末装置について説明する。
図5は、この発明の第2の実施形態に係わる移動無線端末装置の構成を示すものである。この移動無線端末装置は、アンテナ10と、送受信部200と、信号処理部300と、記憶部402と、制御部102とを備えている。ここでは、移動無線端末装置の例として、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の移動無線通信システムで用いられ、音声通信やデータ通信を行うものを例に挙げる。
次に、第2の実施形態に係わる移動無線端末装置について説明する。
図5は、この発明の第2の実施形態に係わる移動無線端末装置の構成を示すものである。この移動無線端末装置は、アンテナ10と、送受信部200と、信号処理部300と、記憶部402と、制御部102とを備えている。ここでは、移動無線端末装置の例として、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の移動無線通信システムで用いられ、音声通信やデータ通信を行うものを例に挙げる。
送受信部200は、アンテナ10を通じて、移動通信網に収容される基地局BSと、W-CDMA方式で無線通信するものである。具体的には、送受信部200は、信号処理部300にて生成された変調信号に基づいて、制御部102からキャリア周波数とPSCが指示され、上記PSCを用いて上記キャリア周波数の無線信号を生成する。
また送受信部200は、制御部102からキャリア周波数とPSCが指示され、上記PSCを用いて上記キャリア周波数の無線信号を受信する。この受信結果は、信号処理部300および制御部102に出力される。また送受信部200は、受信した信号の品質を検出する機能を備え、検出した受信品質を制御部102に通知する。
信号処理部300は、送話音声信号を符号化する。また、この符号化によって得た音声データやその他のデータに基づいて上記変調信号を生成し、これを上記送受信部200に出力する。また信号処理部300は、送受信部200が受信した信号を復調し、この復調結果を復号して音声データなどを得たり、基地局BSから送信される信号の検出を行う。
記憶部402は、当該移動無線端末装置の制御プログラムや制御データ、当該移動無線端末装置やユーザに固有に割り当てられた識別情報、多数のPSC(Primary Scrambling Code)を記憶するものであって、このほかに、名前と電話番号を対応づけた電話帳データや、データ通信により取得したデータやダウンロードしたデータを記憶する。また記憶部402は、禁止セルリスト記憶エリア402a、禁止時間記憶エリア402b、候補セルリスト記憶エリア402cなどの記憶領域を備える。
禁止セルリスト記憶エリア402aは、図6に示すように、ローミングが禁止されたセルでの通信に用いるPSCの識別情報PNを記憶し、この例では、5個分のPSCの識別情報PN1〜PN5を記憶するものとし、新しい情報が記録される場合には、古いものから順に消去されるものとする。
禁止時間記憶エリア402bは、図6に示すように、ローミングが禁止されたセルでの通信に用いるPSC毎にリセレクション禁止の終了時間Tmを記憶するエリアである。候補セルリスト記憶エリア402cは、候補セルのPSCの識別情報を受信品質の高い順に並べたリストを記憶するエリアである。
制御部102は、記憶部402が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって、当該移動無線端末装置の各部を統括して制御するものであり、滞在するセルの管理や基地局BSに対して位置登録要求を行ったり、当該移動無線端末装置の無線資源の管理や、無線コネクションの設定・解放を制御するものである。また制御部102は、時刻を計時する機能を備える。
より具体的には、必要に応じて基地局BSに対して位置登録を行う位置登録制御手段102aや、受信状態が悪化した場合に、セルのリセレクションを行うリセレクション制御手段102bなどを備える。
なお、図5には図示しないが、移動無線端末装置は、受話音声信号を拡声出力するスピーカや、送話音声信号を入力するマイクロホン、音声データを上記受話音声信号に変換する手段や、送話音声信号を音声データに変換する手段、受信データに基づく画像を表示する表示手段、ユーザに要求を受け付ける操作部などを備える。
次に、上記構成の移動無線端末装置の動作について説明する。なお、以下の説明では、基地局BSとの間に通信リンクを確立する手順や、音声通信やデータ通信を実現するための制御、電話帳データの登録や呼出、編集などの説明は省略し、位置登録やリセレクションに関わる動作について説明する。
図7は、位置登録処理を説明するフローチャートであって、この処理は制御部102の位置登録制御手段102aによってなされる。このフローチャートに示す制御を実現するための制御プログラムは、記憶部402に記録される。この処理は、位置登録を行うセルが特定できると実行される。
まず、ステップ7aにおいて位置登録制御手段102aは、制御部102によって特定された位置登録の対象となるセル(例えば、セルサーチの結果、送受信部200が検出した受信品質が良好なセル)に対して、位置登録要求を送信するように送受信部200を制御し、ステップ7bに移行する。
これに対して送受信部200は、上記セル(基地局BS)に対して位置登録要求を送信する。より具体的には、位置登録制御手段102aは、位置登録の対象となるセルで用いられるPSCを送受信部200に通知し、送受信部200は、通知されたPSCを用いて位置登録要求を送信することで、上記セルに宛てて位置登録要求を行う。
ステップ7bにおいて位置登録制御手段102aは、上記セルから上記位置登録要求に対する応答信号を受信するように送受信部200を制御する。より具体的には、位置登録制御手段102aは、上記セルで用いられるPSCの識別情報を送受信部200に通知し、送受信部200は、通知された識別情報に対応するPSCを用いて応答信号の受信を行う。
そして、位置登録制御手段102aは、信号処理部300が検出した上記セルからの応答信号を参照し、上記セルがステップ7aで行った位置登録要求を受理するか否かを判定する。ここで、応答信号が位置登録要求を受理する(許可する)ことを示す場合には、ステップ7cに移行し、一方、受理しない(拒否する)ことを示す場合には、ステップ7dに移行する。
ステップ7cにおいて位置登録制御手段102aは、送受信部200および信号処理部300を制御して、位置登録処理を実施し、当該処理を終了する。より具体的には、位置登録処理では、上記セルに属する基地局BSと通信し、自端末の識別情報などを送信し、網内の位置管理データベースへの登録を行う。
ステップ7dにおいて位置登録制御手段102aは、上記セルから受信した応答信号に含まれる理由値を参照し、位置登録要求が受理されなかった理由を検出する。そして、位置登録制御手段102aは、理由値がローミング禁止を示す場合には、ステップ7eに移行し、一方、理由値がローミング禁止以外を示す場合には、ステップ7gに移行する。
ステップ7eにおいて位置登録制御手段102aは、ローミングが禁止された上記セルに対応するPSCの識別情報PNnを禁止セルリスト記憶エリア402aに記録し、ステップ7fに移行する。
ステップ7fにおいて位置登録制御手段102aは、現在の時刻から予め設定した時間(例えば25秒)だけ経過した時刻を、ステップ7eで記録したPSCに対応付けて禁止終了時刻として禁止時間記憶エリア402bに記録し、ステップ7gに移行する。
ステップ7fにおいて位置登録制御手段102aは、現在の時刻から予め設定した時間(例えば25秒)だけ経過した時刻を、ステップ7eで記録したPSCに対応付けて禁止終了時刻として禁止時間記憶エリア402bに記録し、ステップ7gに移行する。
ステップ7gにおいて位置登録制御手段102aは、位置登録拒否時処理を実施し、当該処理を終了する。より具体的には、位置登録拒否時処理では、理由値に応じて、当該エリアの識別情報を消去、禁止網リストや禁止エリアリストへの当該網や当該エリアの識別情報の記憶などを行い、位置登録処理を終了する。これらの処理は上記非特許文献1のTS24.008に規定されている。
図8は、リセレクション処理を説明するフローチャートであって、この処理は制御部102のリセレクション制御手段102bによってなされる。このフローチャートに示す制御を実現するための制御プログラムは、記憶部402に記録される。この処理は、現在待ち受け中のセルの受信品質が劣化するなどして、セルのリセレクションを行う必要があると判断された場合に実施されるものであり、例えば待ち受け間欠受信毎に現在待ち受け中のセルの受信品質判定毎にリセレクションが必要と判断された場合に実施される。
まず、ステップ8aにおいてリセレクション制御手段102bは、複数のPSCの識別情報を送受信部200に通知して、送受信部200に周辺セルサーチを行わせ、ステップ8bに移行する。これに対して送受信部200は、リセレクション制御手段102bから通知される識別情報に対応するPSCを順次用いて、セルから送信されるパイロット信号を受信して、その受信品質を検出し、これをPSCの識別情報とともに制御部102に通知する。
ステップ8bにおいてリセレクション制御手段102bは、ステップ8aで送受信部200から通知される受信品質に基づいて、所定以上の受信品質が得られるPSCを検出し、この検出したPSCの識別情報を受信品質の高い順に並べた候補リストを作成して候補セルリスト記憶エリア402cに記録し、ステップ8cに移行する。すなわち、ステップ8bにおいてリセレクション制御手段102bは、リセレクションの候補として有望なPSCを可能性の高い順に並べた候補リストを作成する。
ステップ8cにおいてリセレクション制御手段102bは、ステップ8bで作成した候補リストに、少なくとも1つのPSCの識別情報が含まれるかを判定する。ここで、上記候補リストに少なくとも1つのPSCの識別情報が含まれる場合には、ステップ8dに移行し、一方、候補リストに1つもPSCの識別情報が含まれない場合には、処理を終了し、次回の待ち受け間欠受信時に再びセルのリセレクションが必要と判断された場合には本フローを最初から実行する。
ステップ8dにおいてリセレクション制御手段102bは、候補セルリスト記憶エリア402cが記憶する候補リストから、1つのPSCを選択し、ステップ8eに移行する。なお、ステップ8cからステップ8dに移行した場合には、上記候補リストから最上位のPSCを選択する。またステップ8fや8jからステップ8dに移行した場合には、前回のステップ8dで選択したPSCの次順位のPSCを選択する。
すなわち、例えば、前回のステップ8dで最上位のPSCを選択した場合には、今回のステップ8dでは第2位のPSCを選択し、前回のステップ8dで第3位のPSCを選択した場合には、今回のステップ8dでは第4位のPSCを選択する。また前回のステップ8dで最下位(第5位)のPSCを選択した場合には、今回のステップ8dでは最上位(第1位)のPSCを選択する。
ステップ8eにおいてリセレクション制御手段102bは、ステップ8dで選択したPSCの識別情報PNXが禁止セルリスト記憶エリア402aに記憶されているか否かを判断する。ここで、識別情報PNXが禁止セルリスト記憶エリア402aに記憶されるPN1〜PN5のいずれかに一致する場合、すなわち禁止セルのPSCである場合には、ステップ8fに移行し、一方、一致しない場合、すなわち禁止セルのPSCでない場合には、ステップ8gに移行する。
ステップ8fにおいてリセレクション制御手段102bは、ステップ8dで選択したPSCの識別情報PNXに対応する禁止時間記憶エリア402bの禁止終了時間TXを参照し、現在時刻が禁止終了時間TXを経過しているか否かを判定する。ここで、現在時刻が禁止終了時間TXを経過している場合には、ステップ8gに移行し、一方、現在時刻が禁止終了時間TXを経過していない場合には、ステップ8dに移行する。
ステップ8gにおいてリセレクション制御手段102bは、ステップ8dで選択したPSCの識別情報PNXを送受信部200に通知して、上記PSCを用いるセルから送信される報知情報を受信するように制御し、ステップ8hに移行する。これに対して送受信部200は、リセレクション制御手段102bから通知される識別情報に対応するPSCを用いた受信を行い、これにより信号処理部300が受信信号から報知情報を検出する。
ステップ8hにおいてリセレクション制御手段102bは、リセレクション処理を実施し、ステップ8iに移行する。なお、このリセレクション処理には、ステップ8gで受信した報知情報から位置登録エリア番号を読み出し、その位置登録エリア番号が現在位置登録済みの位置登録エリア番号と異なる場合には、送受信部200および信号処理部300を制御して、所定のプロトコルにしたがって、ステップ8gで受信した報知情報の送信元の基地局BSに対して位置登録要求を送信する処理を含んでいる。
ステップ8iにおいてリセレクション制御手段102bは、ステップ8hで行った位置登録要求が受理されたか否かを判定する。ここで、位置登録要求が受理されなかった場合には、ステップ8jに移行する。一方、受理された場合および位置登録を実施する必要がなかった場合には、送受信部200および信号処理部300を制御して、所定のプロトコルにしたがって、上記基地局BSと通信し、着信待ち受けを開始して、当該処理を終了する。
ステップ8jにおいてリセレクション制御手段102bは、ステップ8bで作成した候補リストに含まれる全てのPSCについて、少なくとも1回はステップ8gにより報知情報を受信したか否かを判定する。ここで、全てのPSCについて少なくとも1回は報知情報を受信した場合には、処理を終了し、次回の待ち受け間欠受信時に再びセルのリセレクションが必要と判断された場合には本フローを最初から実行する。一方、全てのPSCについて報知情報を受信していない場合には、ステップ8dに移行する。
以上のように、上記構成の移動無線端末装置では、予めローミング禁止セルで用いるPSCを記憶しておき、その後、受信状況が悪化するなどしてセルのリセレクションの必要が生じた場合には、周辺セルのPSCを検出して候補としてリスト化し、このうち上記ローミング禁止セル以外のPSCを用いるセルから報知情報を受信して、リセレクションを行うようにしている。
したがって、上記構成の移動無線端末装置によれば、かつてローミング禁止セルと判定されたセルのPSC以外のPSCを積極的に用いて報知情報の受信が行われるため、ローミング禁止セルが周辺セル(リセレクションの候補)として検出された場合でも、ローミング禁止セルからの報知情報受信が抑止される。
このため、セル単位でローミングが禁止される場合でも、結果的にリセレクションを行えないローミング禁止セルからの報知情報受信が抑制(制限)されて、この処理に費やす不要な電力が軽減できる。また不要な報知情報受信によるセル検出の遅延を防止できる。
ところで、一般に、PSCは、同じ網内で繰り返して使用されるため、PSCによってセルを一意に識別することはできないが、通常、PSCのセルへの割り当ては、比較的狭い地域においては同じPSCを複数のセルで使用することはないようになされる。しかし、PSCは有限であるため、網全体では同じPSCが繰り返し使用され得る。すなわち、PSCは、ローミング禁止セルで用いられていたとしても、他の離れたローミング可能なセルで用いられることもあるため、一様にローミング禁止セルのPSCとして扱うと、移動する移動無線端末装置において不具合が生じる虞がある。
しかし、上記構成の移動無線端末装置では、上記周辺セルの候補リストに含まれるPSCがローミング禁止セルのPSCの場合には、リセレクションを禁止する時間を経過してから、そのPSCを用いるセルから報知情報を受信するようにしている。
このため、移動無線端末装置が、ローミング禁止セルのPSCと同じPSCを用いるローミング可能なセルに移動した場合でも、禁止時間を経過することにより報知情報を受信できるので上記の不具合を防止できる。
このため、移動無線端末装置が、ローミング禁止セルのPSCと同じPSCを用いるローミング可能なセルに移動した場合でも、禁止時間を経過することにより報知情報を受信できるので上記の不具合を防止できる。
なお、上記第2の実施形態では、リセレクション禁止の終了時間になるまでは、報知情報を必ず受信しないような構成にしたが、これに限定されるものではない。例えば、第1の実施形態で説明したように、候補毎にカウントを行い、カウント値が所定値に達した場合には、リセレクション禁止の終了時間にならなくても、報知情報を受信するようにしてもよい。
また、上記第2の実施形態では、ステップ7fにおいて、リセレクションを禁止する時間(時刻)をローミングが禁止されたセル毎に設定し、ステップ8fで禁止した時刻を経過したかを判断するようにしたが、これに代わって例えば、ステップ7fにおいて、リセレクションを禁止するタイマーをローミングが禁止されたセル毎にスタートさせ、ステップ8fで上記タイマーが所定時間を計時したか、あるいは所定時間を計時してタイマーが停止したか判断するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係わる移動無線端末装置について説明する。
図9は、この発明の第3の実施形態に係わる移動無線端末装置の構成を示すものである。この移動無線端末装置は、アンテナ10と、送受信部200と、信号処理部300と、記憶部403と、制御部103と、GPS(Global Positioning System)受信部500とを備えている。ここでは、移動無線端末装置の例として、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の移動無線通信システムで用いられ、音声通信やデータ通信を行うものを例に挙げる。
次に、第3の実施形態に係わる移動無線端末装置について説明する。
図9は、この発明の第3の実施形態に係わる移動無線端末装置の構成を示すものである。この移動無線端末装置は、アンテナ10と、送受信部200と、信号処理部300と、記憶部403と、制御部103と、GPS(Global Positioning System)受信部500とを備えている。ここでは、移動無線端末装置の例として、W-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の移動無線通信システムで用いられ、音声通信やデータ通信を行うものを例に挙げる。
送受信部200は、アンテナ10を通じて、移動通信網に収容される基地局BSと、W-CDMA方式で無線通信するものである。具体的には、送受信部200は、信号処理部300にて生成された変調信号に基づいて、制御部103からキャリア周波数とPSCが指示され、上記PSCを用いて上記キャリア周波数の無線信号を生成する。
また送受信部200は、制御部103からキャリア周波数とPSCが指示され、上記PSCを用いて上記キャリア周波数の無線信号を受信する。この受信結果は、信号処理部300および制御部103に出力される。また送受信部200は、受信した信号の品質を検出する機能を備え、検出した受信品質を制御部103に通知する。
信号処理部300は、送話音声信号を符号化する。また、この符号化によって得た音声データやその他のデータに基づいて上記変調信号を生成し、これを上記送受信部200に出力する。また信号処理部300は、送受信部200が受信した信号を復調し、この復調結果を復号して音声データなどを得たり、基地局BSから送信される信号の検出を行う。
記憶部403は、当該移動無線端末装置の制御プログラムや制御データ、当該移動無線端末装置やユーザに固有に割り当てられた識別情報、多数のPSC(Primary Scrambling Code)を記憶するものであって、このほかに、名前と電話番号を対応づけた電話帳データや、データ通信により取得したデータやダウンロードしたデータを記憶する。また記憶部403は、禁止セルリスト記憶エリア403a、禁止位置記憶エリア403b、候補セルリスト記憶エリア403cなどの記憶領域を備える。
禁止セルリスト記憶エリア403aは、図10に示すように、ローミングが禁止されたセルでの通信に用いるPSCの識別情報PNを記憶し、この例では、5個分のPSCの識別情報PN1〜PN5を記憶するものとし、新しい情報が記録される場合には、古いものから順に消去されるものとする。
禁止位置記憶エリア403bは、図10に示すように、ローミングが禁止されたセルでの通信に用いるPSC毎に、そのセルの位置データPmを記憶するエリアである。候補セルリスト記憶エリア403cは、候補セルのPSCの識別情報を受信品質の高い順に並べたリストを記憶するエリアである。
GPS受信部500は、予め設定した周期(例えば1秒)毎に、少なくとも3個以上のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信して、当該移動無線端末装置の位置を測位するもので、この測位した位置を示す位置情報(緯度、経度、高度)を制御部103に出力する。なお、GPS受信部500に代わって、移動通信網や基地局BSによって当該移動無線端末装置の位置を測位するサービスを利用し、このサービスによって提供される位置情報を基地局BSから取得する受信手段を備えてもよい。
制御部103は、記憶部403が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって、当該移動無線端末装置の各部を統括して制御するものであり、滞在するセルの管理や基地局BSに対して位置登録要求を行ったり、当該移動無線端末装置の無線資源の管理や、無線コネクションの設定・解放を制御するものである。
より具体的には、必要に応じて基地局BSに対して位置登録を行う位置登録制御手段103aや、受信状態が悪化した場合に、セルのリセレクションを行うリセレクション制御手段103bなどを備える。
なお、図9には図示しないが、移動無線端末装置は、受話音声信号を拡声出力するスピーカや、送話音声信号を入力するマイクロホン、音声データを上記受話音声信号に変換する手段や、送話音声信号を音声データに変換する手段、受信データに基づく画像を表示する表示手段、ユーザに要求を受け付ける操作部などを備える。
次に、上記構成の移動無線端末装置の動作について説明する。なお、以下の説明では、基地局BSとの間に通信リンクを確立する手順や、音声通信やデータ通信を実現するための制御、電話帳データの登録や呼出、編集などの説明は省略し、位置登録やリセレクションに関わる動作について説明する。
図11は、位置登録処理を説明するフローチャートであって、この処理は制御部103の位置登録制御手段103aによってなされる。このフローチャートに示す制御を実現するための制御プログラムは、記憶部403に記録される。この処理は、位置登録を行うセルが特定できると実行される。
まず、ステップ11aにおいて位置登録制御手段103aは、制御部103によって特定された位置登録の対象となるセル(例えば、セルサーチの結果、送受信部200が検出した受信品質が良好なセル)に対して、位置登録要求を送信するように送受信部200を制御し、ステップ11bに移行する。
これに対して送受信部200は、上記セル(基地局BS)に対して位置登録要求を送信する。より具体的には、位置登録制御手段103aは、位置登録の対象となるセルで用いられるPSCを送受信部200に通知し、送受信部200は、通知されたPSCを用いて位置登録要求を送信することで、上記セルに宛てて位置登録要求を行う。
ステップ11bにおいて位置登録制御手段103aは、上記セルから上記位置登録要求に対する応答信号を受信するように送受信部200を制御する。より具体的には、位置登録制御手段103aは、上記セルで用いられるPSCの識別情報を送受信部200に通知し、送受信部200は、通知された識別情報に対応するPSCを用いて応答信号の受信を行う。
そして、位置登録制御手段103aは、信号処理部300が検出した上記セルからの応答信号を参照し、上記セルがステップ11aで行った位置登録要求を受理するか否かを判定する。ここで、応答信号が位置登録要求を受理する(許可する)ことを示す場合には、ステップ11cに移行し、一方、受理しない(拒否する)ことを示す場合には、ステップ11dに移行する。
ステップ11cにおいて位置登録制御手段103aは、送受信部200および信号処理部300を制御して、位置登録処理を実施し、当該処理を終了する。より具体的には、位置登録処理では、上記セルに属する基地局BSと通信し、自端末の識別情報などを送信し、網内の位置管理データベースへの登録を行う。
ステップ11dにおいて位置登録制御手段103aは、上記セルから受信した応答信号に含まれる理由値を参照し、位置登録要求が受理されなかった理由を検出する。そして、位置登録制御手段103aは、理由値がローミング禁止を示す場合には、ステップ11eに移行し、一方、理由値がローミング禁止以外を示す場合には、ステップ11gに移行する。
ステップ11eにおいて位置登録制御手段103aは、ローミングが禁止された上記セルに対応するPSCの識別情報PNnを禁止セルリスト記憶エリア403aに記録し、ステップ11fに移行する。
ステップ11fにおいて位置登録制御手段103aは、GPS受信部500が測位した位置情報に基づいて、上記ローミングが禁止されたセルの位置情報を検出し、これを、ステップ11eで記録したPSCに対応付けて禁止位置データとして禁止位置記憶エリア403bに記録し、ステップ11gに移行する。
ステップ11fにおいて位置登録制御手段103aは、GPS受信部500が測位した位置情報に基づいて、上記ローミングが禁止されたセルの位置情報を検出し、これを、ステップ11eで記録したPSCに対応付けて禁止位置データとして禁止位置記憶エリア403bに記録し、ステップ11gに移行する。
ステップ11gにおいて位置登録制御手段103aは、位置登録拒否時処理を実施し、当該処理を終了する。より具体的には、位置登録拒否時処理では、理由値に応じて、当該エリアの識別情報を消去、禁止網リストや禁止エリアリストへの当該網や当該エリアの識別情報の記憶などを行い、位置登録処理を終了する。これらの処理は上記非特許文献1のTS24.008に規定されている。
図12は、リセレクション処理を説明するフローチャートであって、この処理は制御部103のリセレクション制御手段103bによってなされる。このフローチャートに示す制御を実現するための制御プログラムは、記憶部403に記録される。この処理は、現在待ち受け中のセルの受信品質が劣化するなどして、セルのリセレクションを行う必要があると判断された場合に実施されるものであり、例えば待ち受け間欠受信毎に現在待ち受け中のセルの受信品質判定毎にリセレクションが必要と判断された場合に実施される。
まず、ステップ12aにおいてリセレクション制御手段103bは、複数のPSCの識別情報を送受信部200に通知して、送受信部200に周辺セルサーチを行わせ、ステップ12bに移行する。これに対して送受信部200は、リセレクション制御手段103bから通知される識別情報に対応するPSCを順次用いて、セルから送信されるパイロット信号を受信して、その受信品質を検出し、これをPSCの識別情報とともに制御部103に通知する。
ステップ12bにおいてリセレクション制御手段103bは、ステップ12aで送受信部200から通知される受信品質に基づいて、所定以上の受信品質が得られるPSCを検出し、この検出したPSCの識別情報を受信品質の高い順に並べた候補リストを作成して候補セルリスト記憶エリア403cに記録し、ステップ12cに移行する。すなわち、ステップ12bにおいてリセレクション制御手段103bは、リセレクションの候補として有望なPSCを可能性の高い順に並べた候補リストを作成する。
ステップ12cにおいてリセレクション制御手段103bは、ステップ12bで作成した候補リストに、少なくとも1つのPSCの識別情報が含まれるかを判定する。ここで、上記候補リストに少なくとも1つのPSCの識別情報が含まれる場合には、ステップ12dに移行し、一方、候補リストに1つもPSCの識別情報が含まれない場合には、処理を終了し、次回の待ち受け間欠受信時に再びセルのリセレクションが必要と判断された場合には本フローを最初から実行する。
ステップ12dにおいてリセレクション制御手段103bは、候補セルリスト記憶エリア403cが記憶する候補リストから、1つのPSCを選択し、ステップ12eに移行する。なお、ステップ12cからステップ12dに移行した場合には、上記候補リストから最上位のPSCを選択する。またステップ12fや12jからステップ12dに移行した場合には、前回のステップ12dで選択したPSCの次順位のPSCを選択する。
すなわち、例えば、前回のステップ12dで最上位のPSCを選択した場合には、今回のステップ12dでは第2位のPSCを選択し、前回のステップ12dで第3位のPSCを選択した場合には、今回のステップ12dでは第4位のPSCを選択する。また前回のステップ12dで最下位(第5位)のPSCを選択した場合には、今回のステップ12dでは最上位(第1位)のPSCを選択する。
ステップ12eにおいてリセレクション制御手段103bは、ステップ12dで選択したPSCの識別情報PNXが禁止セルリスト記憶エリア403aに記憶されているか否かを判断する。ここで、識別情報PNXが禁止セルリスト記憶エリア403aに記憶されるPN1〜PN5のいずれかに一致する場合、すなわち禁止セルのPSCである場合には、ステップ12fに移行し、一方、一致しない場合、すなわち禁止セルのPSCでない場合には、ステップ12gに移行する。
ステップ12fにおいてリセレクション制御手段103bは、ステップ12dで選択したPSCの識別情報PNXに対応する禁止位置記憶エリア403bの位置データPXと、GPS受信部500から取得した現在の位置情報とを比較して、現在の位置が位置データPXで示される位置から予め設定した距離Zメートル以上離れている(差がある)か否かを判定する。ここで、現在の位置が位置データPXで示される位置からZメートル以上離れている場合には、ステップ12gに移行し、一方、Zメートル未満しか離れていない場合には、ステップ12dに移行する。
ステップ12gにおいてリセレクション制御手段103bは、ステップ12dで選択したPSCの識別情報PNXを送受信部200に通知して、上記PSCを用いるセルから送信される報知情報を受信するように制御し、ステップ12hに移行する。これに対して送受信部200は、リセレクション制御手段103bから通知される識別情報に対応するPSCを用いた受信を行い、これにより信号処理部300が受信信号から報知情報を検出する。
ステップ12hにおいてリセレクション制御手段103bは、リセレクション処理を実施し、ステップ12iに移行する。なお、このリセレクション処理には、ステップ12gで受信した報知情報から位置登録エリア番号を読み出し、その位置登録エリア番号が現在位置登録済みの位置登録エリア番号と異なる場合には、送受信部200および信号処理部300を制御して、所定のプロトコルにしたがって、ステップ12gで受信した報知情報の送信元の基地局BSに対して位置登録要求を送信する処理を含んでいる。
ステップ12iにおいてリセレクション制御手段103bは、ステップ12hで行った位置登録要求が受理されたか否かを判定する。ここで、位置登録要求が受理されなかった場合には、ステップ12jに移行する。一方、受理された場合および位置登録を実施する必要がなかった場合には、送受信部200および信号処理部300を制御して、所定のプロトコルにしたがって、上記基地局BSと通信し、着信待ち受けを開始して、当該処理を終了する。
ステップ12jにおいてリセレクション制御手段103bは、ステップ12bで作成した候補リストに含まれる全てのPSCについて、少なくとも1回はステップ12gにより報知情報を受信したか否かを判定する。ここで、全てのPSCについて少なくとも1回は報知情報を受信した場合には、処理を終了し、次回の待ち受け間欠受信時に再びセルのリセレクションが必要と判断された場合には本フローを最初から実行する。一方、全てのPSCについて報知情報を受信していない場合には、ステップ12dに移行する。
以上のように、上記構成の移動無線端末装置では、予めローミング禁止セルで用いるPSCを記憶しておき、その後、受信状況が悪化するなどしてセルのリセレクションの必要が生じた場合には、周辺セルのPSCを検出して候補としてリスト化し、このうち上記ローミング禁止セル以外のPSCを用いるセルから報知情報を受信して、リセレクションを行うようにしている。
したがって、上記構成の移動無線端末装置によれば、かつてローミング禁止セルと判定されたセルのPSC以外のPSCを積極的に用いて報知情報の受信が行われるため、ローミング禁止セルが周辺セル(リセレクションの候補)として検出された場合でも、ローミング禁止セルからの報知情報受信が抑止される。
このため、セル単位でローミングが禁止される場合でも、結果的にリセレクションを行えないローミング禁止セルからの報知情報受信が抑制(制限)されて、この処理に費やす不要な電力が軽減できる。また不要な報知情報受信によるセル検出の遅延を防止できる。
ところで、一般に、PSCは、同じ網内で繰り返して使用されるため、PSCによってセルを一意に識別することはできないが、通常、PSCのセルへの割り当ては、比較的狭い地域においては同じPSCを複数のセルで使用することはないようになされる。しかし、PSCは有限であるため、網全体では同じPSCが繰り返し使用され得る。すなわち、PSCは、ローミング禁止セルで用いられていたとしても、他の離れたローミング可能なセルで用いられることもあるため、一様にローミング禁止セルのPSCとして扱うと、移動する移動無線端末装置において不具合が生じる虞がある。
しかし、上記構成の移動無線端末装置では、上記周辺セルの候補リストに含まれるPSCがローミング禁止セルのPSCの場合には、そのローミング禁止セルを検出した位置から現在の位置が予め設定された距離Z以上離れていれば、そのPSCを用いるセルから報知情報を受信するようにしている。
このため、移動無線端末装置が、ローミング禁止セルのPSCと同じPSCを用いるローミング可能なセルに移動した場合でも、予め設定した距離Z以上移動することにより報知情報を受信できるので上記の不具合を防止できる。
このため、移動無線端末装置が、ローミング禁止セルのPSCと同じPSCを用いるローミング可能なセルに移動した場合でも、予め設定した距離Z以上移動することにより報知情報を受信できるので上記の不具合を防止できる。
なお、上記第3の実施形態では、ローミング禁止セルから所定距離Z以上離れなければ、報知情報を必ず受信しないような構成にしたが、これに限定されるものではない。例えば、第1の実施形態で説明したように、候補毎にカウントを行い、カウント値が所定値に達した場合には、所定距離Z以上離れていなくても、報知情報を受信するようにしてもよい。すなわち、第3の実施形態を第1の実施形態や第2の実施形態に適用することも可能である。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
その一例として例えば、上記実施の形態では、ローミングが禁止されたセルで用いるPSCを記憶して、これに基づいてローミングが禁止されたセルか否かを判断するようにした。これに加えて、ローミングが禁止されたセルで用いられていた周波数も記憶して、PSCと周波数の両方からローミング禁止セルを判断して、報知情報の受信を抑制(制限)する。
すなわち、ローミングの要求がセルに受け入れられなかった場合に、その際に用いた周波数を、ローミングが禁止されたセルで用いるPSCに対応付けて禁止周波数として記憶しておく(ステップ3e、7e、11e)。そして、リセレクション処理において、候補セルのPSCと、用いた周波数とを組にしてリスト化し(ステップ4b、8b、12b)、これらから1つの組を選択し(ステップ4d、8d、12d)、選択した組が、ローミングが禁止されたセルで用いるPSCと、禁止周波数として記憶されているかを判定する(ステップ4e、8e、12e)。
このような制御によっても、結果的にリセレクションを行えないローミング禁止セルからの報知情報受信が抑制(制限)されて、この処理に費やす不要な電力が軽減できる。また不要な報知情報受信によるセル検出の遅延を防止できる。
また、上記実施の形態では、ユーザからの発信要求とは無関係に報知情報の受信を制限するようにしたが、ユーザから警察や消防などへ緊急を要する発信を行う場合には、報知情報を受信するセル(PSC)を制限せずに、受信品質の高いPSCから順次報知情報を受信するようにしてもよい。緊急を要する発信か否かの判断は、予め緊急発信用の特番を記憶部401〜403に記憶しておき、上記特番が操作部を通じて入力された場合に制御部101〜103が緊急発信と判断する。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
101,102,103…制御部、101a,102a,103a…位置登録制御手段、101b,102b,103b…リセレクション制御手段、200…送受信部、300…信号処理部、401,402,403…記憶部、401a,402a,403a…禁止セルリスト記憶エリア、401b…禁止カウント値記憶エリア、401c,402c,403c…候補セルリスト記憶エリア、402b…禁止時間記憶エリア、403b…禁止位置記憶エリア、500…GPS受信部、BS…基地局。
Claims (20)
- 移動通信網に収容されセルを形成する基地局と無線通信する移動無線端末装置において、
ローミングを拒否したセルの識別情報を記憶する記憶手段と、
前記基地局からの受信品質が劣化した場合に、複数の識別情報を用いた受信を行ってセルを検出する検出手段と、
この検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセル以外のセルから報知情報を受信する受信手段とを具備することを特徴とする移動無線端末装置。 - 前記受信手段は、前記検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセルについては、間欠的に報知情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末装置。
- 前記受信手段は、検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセルについては、一定時間が経過したら報知情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末装置。
- さらに、位置を検出する位置検出手段を備え、
前記記憶手段は、セルからローミングを拒否された場合に、前記位置検出手段が検出した位置の情報を、ローミングを拒否したセルの識別情報と対応付けて記憶し、
前記受信手段は、前記検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセルについては、その識別情報に対応付けられた位置の情報と、位置検出手段が検出する現在の位置の情報とを比較し、これらの間に予め設定した距離以上の差があれば、前記ローミングを拒否したセルから報知情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の移動無線端末装置。 - 前記記憶手段は、ローミングを拒否したセルの識別情報と、このセルで用いた周波数とを対応付けて記憶し、
前記受信手段は、前記検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶され、かつこの識別情報に対応付けられた周波数が前記検出手段が検出の際に用いた周波数の場合には、前記セルから報知情報を受信しないことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の移動無線端末装置。 - さらに、前記受信手段が報知情報を受信し、ローミングを拒否されなかった場合には、そのセルの識別情報を前記記憶手段から削除する記憶制御手段を備えることを請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の移動無線端末装置。
- 移動通信網に収容されセルを形成する基地局と無線通信する移動無線端末装置において、
ローミングを拒否したセルの識別情報を記憶する記憶手段と、
前記基地局からの受信品質が劣化した場合に、複数の識別情報を用いた受信を行ってセルを検出する検出手段と、
この検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセルについては、受信頻度を下げて報知情報を受信する受信手段とを具備することを特徴とする移動無線端末装置。 - 前記受信手段は、前記検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセルについては、間欠的に報知情報を受信することで受信頻度を下げることを特徴とする請求項7に記載の移動無線端末装置。
- 前記受信手段は、検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセルについては、一定時間が経過したら報知情報を受信することで受信頻度を下げることを特徴とする請求項7に記載の移動無線端末装置。
- さらに、位置を検出する位置検出手段を備え、
前記記憶手段は、セルからローミングを拒否された場合に、前記位置検出手段が検出した位置の情報を、ローミングを拒否したセルの識別情報と対応付けて記憶し、
前記受信手段は、前記検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセルについては、その識別情報に対応付けられた位置の情報と、位置検出手段が検出する現在の位置の情報とを比較し、これらの間に予め設定した距離以上の差がない場合に、前記ローミングを拒否したセルから報知情報の受信頻度を下げることを特徴とする請求項7に記載の移動無線端末装置。 - 前記記憶手段は、ローミングを拒否したセルの識別情報と、このセルで用いた周波数とを対応付けて記憶し、
前記受信手段は、前記検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶され、かつこの識別情報に対応付けられた周波数が前記検出手段が検出の際に用いた周波数の場合に、受信頻度を下げて前記セルから報知情報の受信を行うことを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれかに記載の移動無線端末装置。 - さらに、前記受信手段が受信頻度を下げて報知情報を受信し、ローミングを拒否されなかった場合には、そのセルの識別情報を前記記憶手段から削除する記憶制御手段を備えることを請求項7乃至請求項11のいずれかに記載の移動無線端末装置。
- 移動通信網に収容されセルを形成する基地局と無線通信する移動無線端末装置において、
ローミングを拒否したセルの識別情報を記憶する記憶手段と、
前記基地局からの受信品質が劣化した場合に、複数の識別情報を用いた受信を行ってセルを検出する検出手段と、
この検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセルについては、報知情報の受信を制限して受信する受信手段とを具備することを特徴とする移動無線端末装置。 - 前記受信手段は、前記検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセルについては、間欠的に報知情報を受信することで受信を制限することを特徴とする請求項13に記載の移動無線端末装置。
- 前記受信手段は、検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセルについては、一定時間が経過したら報知情報を受信することで受信を制限することを特徴とする請求項13に記載の移動無線端末装置。
- さらに、位置を検出する位置検出手段を備え、
前記記憶手段は、セルからローミングを拒否された場合に、前記位置検出手段が検出した位置の情報を、ローミングを拒否したセルの識別情報と対応付けて記憶し、
前記受信手段は、前記検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶されるセルについては、その識別情報に対応付けられた位置の情報と、位置検出手段が検出する現在の位置の情報とを比較し、これらの間に予め設定した距離以上の差がない場合に、前記ローミングを拒否したセルから報知情報の受信を制限することを特徴とする請求項13に記載の移動無線端末装置。 - 前記記憶手段は、ローミングを拒否したセルの識別情報と、このセルで用いた周波数とを対応付けて記憶し、
前記受信手段は、前記検出手段が検出したセルのうち、前記記憶手段に識別情報が記憶され、かつこの識別情報に対応付けられた周波数が前記検出手段が検出の際に用いた周波数の場合に、前記セルから報知情報の受信を制限することを特徴とする請求項13乃至請求項16のいずれかに記載の移動無線端末装置。 - さらに、前記受信手段が制限して報知情報を受信し、ローミングを拒否されなかった場合には、そのセルの識別情報を前記記憶手段から削除する記憶制御手段を備えることを請求項13乃至請求項17のいずれかに記載の移動無線端末装置。
- 前記記憶手段は、位置登録を行う際に、ローミングを拒否したセルの識別情報を記憶することを特徴とする請求項1、請求項7または請求項13に記載の移動無線端末装置。
- 前記記憶手段は、ローミングを拒否したセルの識別情報として、前記セルとの通信に用いる拡散符号を記憶することを特徴とする請求項1、請求項7または請求項13に記載の移動無線端末装置。
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