JP2008260662A - 耐熱材料ならびにその製造方法および修復方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 Si基セラミックスを含んでなる基材5,25と、第1のルテチウムシリケートを含んでなる溶射皮膜10,30とを備えた耐熱材料1,21において、前記基材5,25の前記溶射皮膜側または前記溶射皮膜表面に形成された穴に、SiO2およびB2O3を含有するガラスと第2のルテチウムシリケートとを含有するコーティング材料を充填し、前記コーティング材料を焼結し、形成されたガラス質コーティング12,32により前記穴を封孔する。
【選択図】 図1
Description
また、Si基セラミックスのうち、窒化ケイ素(Si3N4)セラミックスや、強化繊維とマトリックスをいずれも炭化ケイ素とした炭化ケイ素系セラミックス複合材料(以下、「SiC/SiC複合材」という)においても、ガスタービン燃焼環境での実用化のためには高温高圧水蒸気に耐久性のある耐環境コーティングが不可欠であり、イットリウムシリケートや希土類シリケート被覆した材料が開発されつつある(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。
また、Si基セラミックスと希土類シリケート皮膜とを密着させるために、Si基セラミックス表面を予め改質する方法も知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この改質方法は、工業的観点から安定性および大型化への適用性に欠ける。
ところで、3次元強化複合材の表面には、そのままではZ糸の折り返しに追従した凹凸が生じるため、機械加工によって表面を削って平滑面としてから用いられるが、この際にZ糸の折り返し部分も削り取られる。この機械加工後に複合材中に残ったZ糸は焼結の際に収縮するため、Z糸の切断面は3次元強化複合材の平滑面より内部に後退する。このため、3次元強化複合材の表面において、Z糸の切断面が後退した部分は、気孔状の穴となる。
図8は、3次元強化SiC/SiC複合材からなる基材の表面にルテチウムシリケートの溶射皮膜を形成した耐熱材料を示す断面模式図である。この耐熱材料51において、基材55の表面には、Z糸(図示略)の収縮によって多数の気孔状の穴57が形成されている。基材55の表面上に形成されたルテチウムシリケートの溶射皮膜60は基材55表面の穴57に完全に埋まり込むことができないため、溶射皮膜60にも穴62が生じている。
図9は、図8に示した耐熱材料の表面を示す写真である。この写真では、溶射皮膜60に生じた穴62の開口部が黒い点状に写っている。
このように、3次元強化SiC/SiC複合材を基材55として表面にルテチウムシリケートの溶射皮膜60を形成した耐熱材料51は、溶射皮膜60の穴62を生じるため、Z糸周りの部分において局所的に高温高圧水蒸気雰囲気による消耗に対する耐久性等の耐環境性が不十分となる問題があった。
本発明にかかる耐熱材料は、Si基セラミックスを含んでなる基材と、ルテチウムシリケートを含んでなる溶射皮膜(以下、溶射皮膜に含まれるルテチウムシリケートを「第1のルテチウムシリケート」という)とを備え、前記基材の前記溶射皮膜側または前記溶射皮膜表面に形成された穴が、SiO2およびB2O3を含有するガラスとルテチウムシリケートとを含有するコーティング材料(以下、コーティング材料に含まれるルテチウムシリケートを「第2のルテチウムシリケート」という)を焼結してなるガラス質コーティングにより封孔されている。
本発明によれば、上記Si基セラミックスが3次元強化SiC/SiC複合材である場合でも、基材の溶射皮膜側または溶射皮膜表面に形成された穴がガラス質コーティングにより封孔されるので、高温高圧水蒸気雰囲気においても十分な耐久性を備えた耐熱材料を得ることができる。
溶射材料の組成を上記範囲とすることで、熱膨張が少なく、高温高圧水蒸気環境下での耐久性に優れたルテチウムシリケート溶射皮膜が形成される。
前記第2のルテチウムシリケートが70質量部を超えると、焼成時にガラスと一体化せずに容易に欠落するので好ましくない。また、前記第2のルテチウムシリケートが30質量部未満では、耐熱性が低下し、高温使用時に溶融してしまうので好ましくない。
また、耐熱性を向上させるため、前記ガラスにAl2O3を配合してもよい。この場合、前記ガラスの量100質量部に対し、Al2O3の量は5質量部以下が好ましい。
図1は、本発明の第1実施形態による耐熱材料を示す断面模式図である。この耐熱材料1は、Si基セラミックスを含んでなる基材5と、第1のルテチウムシリケートを含んでなる溶射皮膜10とを備えている。
本実施形態では、3次元強化SiC/SiC複合材を基材5として用いた例について説明する。
図2は、本実施形態で用いられる3次元強化SiC/SiC複合材からなる基材の、溶射皮膜形成前の状態を示した写真である。
ルテチウムシリケートは、ルテチウムとケイ素の複合酸化物であり、Lu2O3:SiO2(モル比;特に断りがない限り以下同じ)が1:1のLu2SiO5や、1:2のLu2Si2O7等がある。
ルテチウムシリケートを含んでなる溶射皮膜10の厚さは50〜500μmである。
本実施形態による耐熱材料おいては、製造過程において生じた上記穴が、SiO2およびB2O3を含有するガラスと第2のルテチウムシリケートとを含有するコーティング材料を焼結してなるガラス質コーティング12により封孔されている。
中間層の希土類シリサイドは、Y,Yb,Luなどの希土類元素とSiとの化合物である。とりわけLuとSiとの化合物は、溶射皮膜のルテチウムシリケートと共通の元素を含むので中間層と溶射皮膜10とのなじみが特に良くなり、最も都合が良い。
希土類シリサイドを含んでなる中間層の厚さは5〜50μmであり、特に10〜20μmが望ましい。
中間層の厚さと溶射皮膜10の厚さの比は特に制限がないが、例えば中間層の厚さは皮膜10の厚さの1/10程度で良い。
ルテチウムシリケート含んでなる溶射皮膜10は、中間層を形成した基材5上に、溶射法により形成される。溶射皮膜10を形成する方法としては、成膜速度、膜の気密性、大型化の適用性など工業的観点から、プラズマ溶射やガス溶射などの溶射法が採用される。本実施形態においては、中間層に存在する希土類シリサイドが基材5中のSi基セラミックスおよび溶射皮膜10中のルテチウムシリケートの両方に対して活性金属として作用して密着するため、基材5と溶射皮膜10との密着性を確保できる。従って、従来溶射法で溶射皮膜10を形成する前に必要とされていたグリットブラスト、機械加工、エッチング等の方法による基材表面の粗面化は不要である。
中間層形成するための溶射材料としては、希土類金属(YやYb,Luなど)とSiの割合が以下の範囲となる組成の合金粉末を作製して用いることができる。
希土類金属:Si=1:1〜1:2
複合酸化物皮膜を溶射で形成する場合は、溶射材料(原料)と皮膜の組成が変化することが明らかになっている。例えば、ルテチウムシリケートの材料組成がLu2SiO5(Lu2O3:SiO2=50:50)の原料で溶射した場合の皮膜組成はLu2O3:SiO2=69:31となり、熱膨張係数は7.38×10−6/Kとなる。この熱膨張係数は、焼結体Lu2SiO5の熱膨張係数(5.4×10−6/K)よりも大きく、より剥離しやすい皮膜となることが判明している。
溶射直後の最初の熱履歴により結晶化が起こることと、溶射の前後でルテチウムシリケートの材料組成変化が起こることは、皮膜の熱膨張挙動に影響を与える。これらの観点から、溶射材料組成はLu2O3:SiO2=40:60〜30:70が好ましく、33:67が最適である。溶射材料組成におけるLu2O3:SiO2が33:67のときに溶射形成されるルテチウムシリケートの組成は、Lu2O3:SiO2=46:54である。また、熱処理温度は1000〜1200℃が好ましく、1100℃が最適である。溶射材料組成におけるLu2O3:SiO2が33:67であり、熱処理温度が1100℃のときに溶射形成されるルテチウムシリケートの熱膨張係数は、4.42×10−6/Kである。
第2のルテチウムシリケート粉末の化学組成は、Lu2O3:SiO2=50:50〜20:80で良いが、好ましくは溶射材料における第1のルテチウムシリケートの組成と同じくLu2O3:SiO2=40:60〜30:70であり、Lu2O3:SiO2=33:67が最適である。
ガラスは粉末状のものを上記第2のルテチウムシリケート粉末と混合させて用いる。焼成中にガラスが溶融して、コーティング材料中の第2のルテチウムシリケートおよび溶射皮膜中の第1ルテチウムシリケートの一部と反応しながら一体化することが必要である。
ガラスは粉末状のもので、粒径は1〜100μm、好ましくは上記第2のルテチウムシリケート粉末と同様に1〜20μmが適当である。
接着剤はカルボキシメチルセルロースなど焼成後の残渣が少ないものが適当である。塗布方法は刷毛塗り、スプレー、浸漬が採用できる。充填方法は刷毛塗りや注射器などによる注入が採用できる。塗布もしくは充填した後は十分に乾燥させる。乾燥は常温で自然乾燥させるか、もしくは100℃〜150℃に加熱しながら1時間程度乾燥させてもよい。
図4は、本発明の第2実施形態による耐熱材料を示す断面模式図である。この耐熱材料21は、第1実施形態の耐熱材料と同様に、Si基セラミックスを含んでなる基材25と、第1のルテチウムシリケートを含んでなる溶射皮膜30とを備えている。
本実施形態の耐熱材料およびその製造方法は、コーティング材料によりガラス質コーティングを形成する工程が溶射皮膜の形成前に行われる以外は、第1実施形態の耐熱材料およびその製造方法と同様であり、各材料の組成および製造条件等は、特に断りがない限り第1実施形態と同じである。
前記スラリー状のコーティング材料を塗布または充填した後、このコーティング材料が乾燥する前に、表面にはみ出した余分なスラリーはカッターの刃やステンレス定規などの適当な金属片で該表面をなぞって取り除かれる。スラリー状のコーティング材料を塗布してから時間が経つとコーティング材料が固まるので、塗布・充填後、直ちに余分なスラリー状のコーティング材料を除去する必要がある。図5および図6に、それぞれ乾燥後と焼成後の基材25の状態を示す。
こうして基材25の表面の穴は、ガラス質コーティング32により封孔される。この封孔処理の後に、第1実施形態と同様の方法で溶射を行うことにより、表面に穴のないルテチウムシリケート溶射皮膜30が得られる。
なお、本実施形態においては、上記第1実施形態で設けたような希土類シリサイドを含んでなる中間層を設ける必要はなく、ガラス質コーティング32で封孔した後は第1実施形態と同様の組成のルテチウムシリケートを溶射するだけでよい。なお、第1実施形態と同様に希土類シリサイドを含んでなる中間層を設けても何ら問題は発生しない。
前述の第1実施形態および第2実施形態は、耐熱材料の製造過程において生じる穴をガラス質コーティングで封孔することにより、溶射皮膜表面に穴のない耐熱材料を製造するものであるが、本実施形態は、製造された耐熱材料の使用中に生じた溶射皮膜の損傷や、組立て作業中の打痕のような溶射皮膜の欠けや欠陥などを修復するために、第1実施形態および第2実施形態と同様のガラス質コーティングを用いるものである。
ガスバーナ等を使用して大気開放下で現場施工を行う場合のコーティング材料において、ルテチウムシリケートとガラスの配合は、これらの合計量100質量部に対し、ルテチウムシリケートの量が30質量部以上50質量部以下とするのが好ましい。また、この場合、ガラス組成はガラスの量100質量部に対し、SiO2の量が75質量部以上85質量部以下、B2O3の量が15質量部以上25質量部以下、Al2O3の量が5質量部以下とする必要がある。これは、ガスバーナ等を使用する場合は大気中で高温・長時間の加熱が困難であり、耐熱材料そのものを損傷させる場合があるため、短時間での焼成を可能にするために、上記第1実施形態で提示したガラス成分の組成範囲のうち、低融点側の組成を設定する必要があるためである。
コーティング材料の焼成により、溶射皮膜の表面の穴はガラス質コーティングにより封孔されて補修される。従って、本実施形態により補修された耐熱材料は、高温高圧水蒸気雰囲気においても優れた耐久性を示す。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。
(実施例1)
図2に示したものと同様の3次元強化SiC/SiC複合材からなる基材の表面に、ルテチウムシリケート溶射皮膜を形成した。封孔処理を行う前の溶射皮膜表面には、図9に示した状態と同様に穴や窪みがあった。
得られたサンプルを酸化試験装置にセットして1300℃に保ち、100時間酸化試験を行ったところ、酸化による質量増加は2.13%であった。
図2に示したものと同様の3次元強化SiC/SiC複合材からなる基材の表面に、ルテチウムシリケート溶射皮膜を形成した。封孔処理を行う前の溶射皮膜表面には、図9に示した状態と同様に穴や窪みがあった。
得られたサンプルを酸化試験装置にセットして1300℃に保ち、100時間酸化試験を行ったところ、酸化による質量増加は2.29%であった。
図2に示したものと同様の3次元強化SiC/SiC複合材からなる基材の表面に、ルテチウムシリケート溶射皮膜を形成してサンプルとした。このサンプルの溶射皮膜表面には、図9に示した状態と同様に穴や窪みがあった。
得られたサンプルを酸化試験装置にセットして1300℃に保ち、100時間酸化試験を行ったところ、酸化による質量増加は4.53%であった。
ルテチウムシリケート微粉末(1〜10μm)とガラス(SiO2:95質量%、B2O3:4.7質量%、Al2O3:0.3質量%、粒径:40μm以下)を質量比80:20の割合で配合した以外は実施例1と同様にして、ルテチウムシリケートとガラスの混合粉末を得た。この混合粉末、接着剤水溶液、および蒸留水の質量配合比は1:0.4:0.5にした。このスラリーをルテチウムシリケート溶射皮膜の窪みや穴に注入して12時間常温乾燥した後にホットプレート上で100℃、1時間乾燥した。その後、Ar雰囲気の焼成炉中で1400℃で30分間焼成した後に、ルテチウムシリケート溶射皮膜を観察すると、窪みに充填した混合物が粉末状に残っており、皮膜と一体化していなかった。ガラス量が少ないため、ガラスの溶融量が不十分でルテチウムシリケート粉末やルテチウムシリケート皮膜との接合が不十分であり、充填物が容易に脱落した。
ルテチウムシリケート微粉末(1〜10μm)とガラス(SiO2:83質量%、B2O3:15質量%、Al2O3:2質量%、粒径:40μm以下)を質量比20:80の割合で配合した以外は実施例1と同様にして、ルテチウムシリケートとガラスの混合粉末を得た。この混合粉末、接着剤水溶液、および蒸留水の質量配合比は1:0.4:0.5にした。このスラリーをルテチウムシリケート溶射皮膜の窪みや穴に注入して12時間常温乾燥した後にホットプレート上で100℃、1時間乾燥した。その後、Ar雰囲気の焼成炉中で1200℃で60分間焼成した後に、ルテチウムシリケート溶射皮膜を観察すると、窪みに充填した混合物は溶融していたが、ルテチウムシリケート皮膜とも反応して一部の皮膜が溶融しており、耐熱性が阻害されていることがわかった。
5,25 基材
10,30 溶射皮膜
12,32 ガラス質コーティング
Claims (21)
- Si基セラミックスを含んでなる基材と、
第1のルテチウムシリケートを含んでなる溶射皮膜とを備えた耐熱材料であって、
前記基材の前記溶射皮膜側または前記溶射皮膜表面に形成された穴が、SiO2およびB2O3を含有するガラスと第2のルテチウムシリケートとを含有するコーティング材料を焼結してなるガラス質コーティングにより封孔されてなる耐熱材料。 - 前記Si基セラミックスが3次元強化SiC/SiC複合材である請求項1に記載の耐熱材料。
- 前記溶射皮膜がLu2O3とSiO2とを含有する溶射材料を溶射して形成された溶射皮膜であり、前記Lu2O3と前記SiO2のモル比Lu2O3:SiO2が30:70ないし40:60である請求項1または請求項2に記載の耐熱材料。
- 前記コーティング材料において、前記第2のルテチウムシリケートと前記ガラスの合計量100質量部に対し、前記第2のルテチウムシリケートの量が30質量部以上70質量部以下である請求項1から請求項3のいずれかに記載の耐熱材料。
- 前記ガラスの量100質量部に対し、SiO2の量が75質量部以上96質量部以下、B2O3の量が3質量部以上25質量部以下である請求項1から請求項4のいずれかに記載の耐熱材料。
- 前記ガラスが、その量100質量部に対し、5質量部以下のAl2O3を含有する請求項5に記載の耐熱材料。
- Si基セラミックスを含んでなる基材と、第1のルテチウムシリケートを含んでなる溶射皮膜とを備えた耐熱材料の製造方法であって、
前記基材の前記溶射皮膜側または前記溶射皮膜表面に形成された穴に、SiO2およびB2O3を含有するガラスと第2のルテチウムシリケートとを含有するコーティング材料を充填する工程と、
前記コーティング材料を焼結し、形成されたガラス質コーティングにより前記穴を封孔する工程とを有する耐熱材料の製造方法。 - 前記Si基セラミックスが3次元強化SiC/SiC複合材である請求項7に記載の耐熱材料の製造方法。
- Lu2O3とSiO2とを含有する溶射材料を溶射して前記溶射皮膜を形成する工程を有し、前記Lu2O3と前記SiO2のモル比Lu2O3:SiO2が30:70ないし40:60である請求項7または請求項8に記載の耐熱材料の製造方法。
- 前記コーティング材料において、前記第2のルテチウムシリケートと前記ガラスの合計量100質量部に対し、前記第2のルテチウムシリケートの量が30質量部以上70質量部以下である請求項7から請求項9のいずれかに記載の耐熱材料の製造方法。
- 前記ガラスの量100質量部に対し、SiO2の量が75質量部以上96質量部以下、B2O3の量が3質量部以上25質量部以下である請求項7から請求項10のいずれかに記載の耐熱材料の製造方法。
- 前記ガラスが、その量100質量部に対し、5質量部以下のAl2O3を含有する請求項11に記載の耐熱材料の製造方法。
- 基材と、第1のルテチウムシリケートを含んでなる溶射皮膜とを備えた耐熱材料の修復方法であって、
前記溶射皮膜表面に形成された穴に、SiO2およびB2O3を含有するガラスと第2のルテチウムシリケートとを含有するコーティング材料を充填する工程と、
前記コーティング材料を焼結し、形成されたガラス質コーティングにより前記穴を封孔する工程とを有する耐熱材料の修復方法。 - 前記溶射皮膜がLu2O3とSiO2とを含有する溶射材料を溶射して形成された溶射皮膜であり、前記Lu2O3と前記SiO2のモル比Lu2O3:SiO2が30:70ないし40:60である請求項13に記載の耐熱材料の修復方法。
- 前記コーティング材料において、前記第2のルテチウムシリケートと前記ガラスの合計量100質量部に対し、前記第2のルテチウムシリケートの量が30質量部以上70質量部以下である請求項13または請求項14に記載の耐熱材料の修復方法。
- 前記ガラスの量100質量部に対し、SiO2の量が75質量部以上96質量部以下、B2O3の量が3質量部以上25質量部以下である請求項13から請求項15のいずれかに記載の耐熱材料の修復方法。
- 前記ガラスが、その量100質量部に対し、5質量部以下のAl2O3を含有する請求項16に記載の耐熱材料の修復方法。
- 前記コーティング材料の焼結を大気開放下で行う請求項13または請求項14に記載の耐熱材料の修復方法。
- 前記コーティング材料において、前記第2のルテチウムシリケートと前記ガラスの合計量100質量部に対し、前記第2のルテチウムシリケートの量が30質量部以上50質量部以下である請求項18に記載の耐熱材料の修復方法。
- 前記ガラスの量100質量部に対し、SiO2の量が75質量部以上85質量部以下、B2O3の量が15質量部以上25質量部以下である請求項18または請求項19に記載の耐熱材料の修復方法。
- 前記ガラスが、その量100質量部に対し、5質量部以下のAl2O3を含有する請求項20に記載の耐熱材料の修復方法。
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