JP2008254492A - Pedestrian protection device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、歩行者が車両と干渉した際に、車両から受けるダメージを極力抑えて歩行者を保護可能な歩行者保護装置に関する。 The present invention relates to a pedestrian protection device capable of protecting a pedestrian while suppressing damage received from the vehicle as much as possible when the pedestrian interferes with the vehicle.
従来、歩行者保護を目的とした装置としては特許文献1に記載のものが提案されている。すなわち、フードパネルの車幅方向両縁側に位置するフロントフェンダの近傍には、エアバッグが折り畳まれて収納されている。このエアバッグには、歩行者が車両の前方部と干渉した際に、内部に膨張用のガスが流入され、エアバッグはこのガスの充填に伴ってフロントフェンダの上方を車両の前後方向に沿って膨張展開する。したがって、この膨張展開したエアバッグによりフロントフェンダの下方に位置するフードリッジリインホース等の硬質部材と歩行者とが直接接触することが抑制されている。
ところで、上述のフロントフェンダにおけるエアバッグやその膨張用のガスの発生源となるインフレータ等の配設スペースは限られている。一方、このようなエアバッグにあっては、歩行者への衝撃の吸収性能を向上させようとするほど大型化する傾向にあり、限られた配設スペースの中でエアバッグの衝撃低減性能を向上させる上での最適化が必要であった。 By the way, the arrangement space of the airbag and the inflator which becomes the generation source of the gas for inflating the front fender is limited. On the other hand, such an airbag tends to increase in size as it tries to improve the performance of absorbing pedestrian impact, and the impact reduction performance of the airbag in a limited installation space. Optimization for improvement was necessary.
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、歩行者に対する衝撃吸収能力を過度に損なうことなくエアバッグの小型化を図ることのできる歩行者保護装置を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a pedestrian protection device that can reduce the size of an airbag without excessively impairing the ability to absorb shocks to a pedestrian. is there.
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両のフロントフェンダと歩行者との干渉を抑制する歩行者保護装置であって、前記フロントフェンダの車両前方側の上方を覆うように膨張展開する前方側膨張部と、前記フロントフェンダの車両後方側の上方を覆うように膨張展開する後方側膨張部とを備え、前記前方側膨張部は、前記後方側膨張部よりもその衝撃低減性能が低く設定されてなることを要旨とする。
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
フロントフェンダに対して歩行者が干渉する場合、特に頭部の接触位置は歩行者の体格によって異なってくる。例えば、子供のように体格の小さい者の場合、接触位置はフロントフェンダの前方側に偏倚しており、一方通常の体格の大人であればその接触位置はフロントフェンダの後方側に偏倚している。そして、体格の小さい者の場合、体格の通常の者の場合と比較して接触する膨張部の衝撃低減性能が低くても、膨張部に作用する荷重が小さいことから、その保護性能に問題が生じる可能性は小さい。そこで、上記構成のように、通常の体格の者が接触する可能性の高いフロントフェンダの車両後方側に配置される後方側膨張部の衝撃低減性能を前方側膨張部よりも高く設定することで、膨張部全体における衝撃低減性能の分布を適切に設定することができる。したがって、従来の全体の衝撃低減性能が均一のエアバッグと比較して、前方側膨張部やその膨張に要する構成を小型化することができ、歩行者に対する衝撃低減性能を過度に損なうことなく装置全体の小型化を図ることができる。 When a pedestrian interferes with the front fender, the contact position of the head particularly differs depending on the pedestrian's physique. For example, in the case of a small person such as a child, the contact position is biased toward the front side of the front fender, while in the case of an adult with a normal physique, the contact position is biased toward the rear side of the front fender. . And in the case of a person with a small physique, even if the impact reduction performance of the inflating part that is in contact is low compared to the case of a normal person with a physique, the load acting on the inflating part is small, so there is a problem in its protective performance It is unlikely to occur. Therefore, as in the above configuration, by setting the impact reduction performance of the rear side expansion portion arranged on the vehicle rear side of the front fender with high possibility of contact with a normal physique higher than that of the front side expansion portion, In addition, it is possible to appropriately set the distribution of the impact reduction performance in the entire inflating portion. Therefore, compared with a conventional airbag having a uniform overall impact reduction performance, the front side inflatable portion and the configuration required for the inflation can be reduced in size, and the device without excessively impairing the impact reduction performance for pedestrians. The overall size can be reduced.
なお、ここでいう衝撃低減性能とは、例えば請求項2に記載のように膨張用のガスが充填された前記膨張部の内圧や、請求項3に記載のようにフロントフェンダを覆う前記膨張部の厚みにより規定されている。すなわち、膨張部の内圧が高い場合、膨張部が歩行者と接触した際に受ける荷重によって凹むことが抑制されるため、膨張部が凹んだ際にフロントフェンダと歩行者とが干渉することが抑制されるようになり、歩行者への衝撃が低減される。なお、体格の小さい者のように膨張部に作用する荷重が小さい時に膨張部の内圧が過度に高く設定されると、衝撃を適切に低減することができないおそれがある。また、フロントフェンダを覆う膨張部の厚みが大きい場合、この膨張部の外表面からフロントフェンダまでの距離が大きいため、歩行者とフロントフェンダとが干渉するにはこの膨張部を大きく凹ませることを要する。そのため、膨張部が凹んだ際にフロントフェンダと歩行者とが干渉することが抑制されるようになり、歩行者への衝撃が低減される。
The impact reduction performance referred to here is, for example, the internal pressure of the inflating portion filled with the inflating gas as described in
以上のことから、請求項2に記載の発明にあっては、前記前方側膨張部の内圧は、前記後方側膨張部の内圧よりも低く設定されなることを要旨としている。
この場合、前方側膨張部の内圧を低くできることから、膨張用のガス量を少なくでき、ひいてはその発生源となるインフレータの小型化を図ることができる。また、体格の小さい者に対して膨張部の内圧が過度に高く設定されることを抑制することができるため、歩行者の体格に応じて衝撃を適切に低減することができる。
From the above, the gist of the invention described in
In this case, since the internal pressure of the front side expansion portion can be reduced, the amount of gas for expansion can be reduced, and as a result, the inflator serving as the generation source can be downsized. Moreover, since it can suppress that the internal pressure of an expansion | swelling part is set too high with respect to a person with small physique, an impact can be reduced appropriately according to a pedestrian's physique.
また、請求項3に記載の発明にあっては、前記前方側膨張部の厚みは、前記後方側膨張部の厚みよりも小さく設定されてなることを要旨としている。
この場合、前方側膨張部の体積が小さくなるため、装置全体の小型化を図ることができる。
In the invention according to
In this case, since the volume of the front side expansion portion is reduced, the entire apparatus can be reduced in size.
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の歩行者保護装置において、前記前方側膨張部および前記後方側膨張部は、車両前方側から後方側にいくにつれて衝撃低減性能が徐々に高くなるように設定されてなることを要旨とする。
Invention of
上述のように歩行者の体格に応じてその要求される衝撃低減性能が異なるため、歩行者保護装置の最適な構成としては、体格の大きい歩行者が干渉する部位ほど衝撃低減性能を高くすることが望ましい。そこで、請求項4に記載のように、前記前方側膨張部および前記後方側膨張部を車両前方側から後方側にいくにつれて衝撃低減性能が徐々に高くなるように設定すれば、歩行者の体格に応じた衝撃低減性能を実現することができるようになる。
Since the required impact reduction performance differs depending on the pedestrian's physique as described above, the optimal configuration of the pedestrian protection device is to increase the impact reduction performance as the pedestrian with a large physique interferes. Is desirable. Therefore, as described in
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の歩行者保護装置において、前記前方側膨張部には前記後方側膨張部よりも早期にガスが充填されることを要旨とする。
Invention of
車両の前方部と歩行者が接触した場合、体格の小さい者ほど特に頭部からフロントフェンダまでの距離が小さくなるため、この干渉するまでの時間が短い。したがって、このような体格の小さい者を適切に保護するために、前方側の膨張部からガスを流入させることで、早期に膨張部を膨張展開させて歩行者の保護を図ることができるようになる。 When the front part of the vehicle and the pedestrian come into contact with each other, the smaller the physique, the shorter the distance from the head to the front fender. Therefore, in order to appropriately protect such a person with a small physique, by allowing gas to flow in from the inflatable portion on the front side, the inflatable portion can be inflated and deployed at an early stage to protect the pedestrian. Become.
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の歩行者保護装置において、前記車両のフロントピラーを覆う態様にて膨張するピラー膨張部を備えることを要旨とする。
The gist of the invention according to
同構成によれば、歩行者がフロントピラーと干渉することを抑制し、歩行者の保護をより一層図ることができるようになる。 According to this configuration, the pedestrian can be prevented from interfering with the front pillar, and the pedestrian can be further protected.
本発明の歩行者保護装置によれば、歩行者に対する衝撃吸収能力を過度に損なうことなくエアバッグの小型化を図ることができるようになる。 According to the pedestrian protection device of the present invention, it is possible to reduce the size of the airbag without excessively impairing the ability to absorb shock to the pedestrian.
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、前後及び上下の方向は、車両の前後・上下方向に沿う方向を基準とし、左右の方向は、車両の前方側から後方側を見た際の左右の方向に沿う方向を基準とする。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In this specification, the front and rear and up and down directions are based on the direction along the front and rear and up and down directions of the vehicle, and the left and right directions are directions along the left and right directions when the rear side is viewed from the front side of the vehicle. Based on
本実施形態の歩行者保護装置は、図1に示すように、車両の前端側に配置されるフードパネル1の左右両縁側に位置するフロントフェンダ2の部位に配設される2つのエアバッグ装置10L,10Rから構成されている。
As shown in FIG. 1, the pedestrian protection apparatus according to the present embodiment includes two airbag devices disposed at the
フロントフェンダ2の部位には、図2に示されるように、ボディ3側の部材であるフードリッジリインホース4が、前後方向に沿って配設されており、フードリッジリインホース4の上方を覆うように、フロントフェンダパネル5が配設されている。また、このフロントフェンダパネル5は、図2に示されるように、周囲のフードパネル6と表面を略面一とするように配設されている。フードパネル6は、実施形態の場合、共に板金製とされるアウタパネル7とインナパネル8とから構成されている。実施形態の場合、フードパネル6は、アルミニウム製(アルミニウム合金製)とされている。
As shown in FIG. 2, a hood
エアバッグ装置10L,10Rは、左右対称形とされる同一の部材から構成されている。実施形態では、右側に配設されるエアバッグ装置10Rを例に採って説明する。エアバッグ装置10Rは、図2に示されるように、エアバッグ11、エアバッグ11に膨張用ガスを供給するインフレータ12、折り畳まれたエアバッグ11とインフレータ12とを収納する収納部13、及び、収納部13の上方側を覆うエアバッグカバー14を、備えて構成されている。
The
この収納部13は、図2に示すように、フロントフェンダ2の部位において前後方向に沿って配設されるものでフロントフェンダパネル5を下方に突出させるように凹ませて、フロントフェンダパネル5と一体的に形成されている。具体的には、収納部13は、上方側を開口させた有底の略箱形状にフロントフェンダパネル5を凹ませて構成されており、略上下方向に沿って配設される略四角筒形状の周壁部15と、周壁部15の下端側を閉塞するように配設される底壁部16とを備えている。
As shown in FIG. 2, the
エアバッグカバー14は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製とされて、収納部13の上部側において、収納部13の開口13aを覆うように配設されている。このエアバッグカバー14は、エアバッグ11の突出時に開き可能とされる扉部14aを備えて構成されている。具体的には、この扉部14aの周縁に、エアバッグ11の突出時に破断可能とされる平面視で略コ字形状とされる破断予定部14bと、開き時の回転中心となるヒンジ部14cとが、配設されており、破断予定部14bが破断されることにより扉部14aが開き可能となる。
The airbag cover 14 is made of a synthetic resin such as an olefin-based thermoplastic elastomer, and is disposed on the upper side of the
インフレータ12は、図1に示すごとく、収納部13の前端側に配設されて、図示しないガス吐出口を備えた略円柱状とされている。インフレータ12は、エアバッグ11内に膨張用ガスを流出可能にエアバッグ11の車両前方側の部位に連結されている。また、各インフレータ12は、図2に示すように、板金製のブラケット18により保持されており、このブラケット18が収納部13に締結されて固定されている。
As shown in FIG. 1, the
エアバッグ11は、インフレータ12から吐出される膨張用ガスを内部に流入させて展開膨張するもので、実施形態の場合、ポリエステルやポリアミド糸等を使用した織布から形成された袋状としており、図2に示すごとく、インフレータ12とともに収納部13に固定されている。また、エアバッグ11はその表面上に存在する微細な孔を塞いでガスの抜けを防止するために表面加工が施されている。これは、エアバッグ11へのガスの流入から歩行者との接触までに時間を要する場合があることから、この間も同エアバッグ11の内圧を維持するためである。また、エアバッグ11は、図3に示すごとく、膨張完了時において長手方向を前後方向に沿わせた略長方形シート状とされるもので、膨張完了時に、フロントフェンダ2の上方を、フードパネル6の左右方向の縁部側の上方とを含めて、略全域にわたって覆うように膨張展開するよう構成されている。より詳細なエアバッグ11の構造を、膨張展開時のエアバッグ11の断面構造を示す図4を参照して説明する。
The
同図4に示されるように、エアバッグ11は、その車両前後方向に沿って複数の膨張部に区画されている。実施形態の場合、エアバッグ11は、その車両前後方向に沿って3つの膨張部に区画されており、それぞれを前方側から前方側膨張部11a、中央膨張部11b、後方側膨張部11cと称する。この前方側膨張部11aは、特に子供のように体格の小さい者が車両の前方と接触する際にその頭部が干渉する可能性の高い部位であり、一方後方側膨張部11cは、通常体格の者が車両の前方と接触する際に特にその頭部が干渉する可能性の高い部位である。これらの各膨張部11a〜11cの膨張部の膨張展開した際の厚みである厚みL1,L2,L3はそれぞれ厚みL1<厚みL2<厚みL3となるように設定されている。そして、このように膨張展開時の厚みが大きくなれば、これらの膨張部の外表面からフロントフェンダ2までの距離が大きいため、歩行者とフロントフェンダ2とが干渉するにはこの膨張部を大きく凹ませることを要する。そのため、膨張部が凹んだ際にフロントフェンダ2と歩行者とが干渉することが抑制されるようになり、歩行者への衝撃が低減される。したがって、このエアバッグ11においては、車両後方側に近い膨張部ほど歩行者の大きい荷重を受け止めることができるよう体積が大きくなっており、一方車両前方側に近い膨張部ほどその体積が小さくなっている。また、エアバッグ11の後方側膨張部11cからはその斜め上方側に向けてピラー膨張部11dが延説されている。このピラー膨張部11dは、エアバッグ11の膨張展開時において車両のフロントピラー17を覆うよう構成されている。
As shown in FIG. 4, the
また、図6に示すように、フロントバンパ19に歩行者との衝突を検知可能なセンサ20が配設されている。そして、図示しないエアバッグ作動回路が、歩行者との衝突を検知した信号をセンサ20から入力された際にインフレータ12を作動させて、エアバッグ11を展開膨張させるように構成されている。
Further, as shown in FIG. 6, a
実施形態の歩行者保護装置では、車両搭載時において、フロントバンパ19に配設されるセンサ20が歩行者との衝突を検知し、エアバッグ装置10L,10Rの各インフレータ12に作動信号が入力される。次いで、インフレータ12から膨張用ガスが吐出され、エアバッグ11が膨張用ガスの流入により膨張する。そして、エアバッグカバー14の扉部14aが、エアバッグ11に押圧されることにより破断予定部14bが破断して開き、この開いた部位からエアバッグ11が収納部13から上方に向かって突出し図5及び図6に示されるように、その膨張を完了させることとなる。この際、インフレータ12からの膨張用のガスはエアバッグ11の前方側膨張部11aから流入されるため、この部位の膨張が最も早く完了し、この前方側膨張部11aに充填されたガスが次いで中央膨張部11b、後方側膨張部11cへと流入されていく。
In the pedestrian protection device according to the embodiment, when the vehicle is mounted, the
そして、車両と接触した歩行者が、例えば子供のように体格の小さい者である場合、特にその頭部は前方側膨張部11aが膨張展開した位置へと向かう傾向にある。しかし、この前方側膨張部11aは上述したようにその膨張展開が早期に完了するため、衝突時の歩行者との位置の近い前方側膨張部11aによっても適切に歩行者を受けとめることができるようになる。また、前方側膨張部11aの厚みL1は他の膨張部の厚みL2,L3と比較して小さいため、その衝撃低減性能は低い。しかしながら、体格の小さい歩行者から作用する荷重が小さいことから、このような前方側膨張部11aによっても、歩行者とフロントフェンダ2とが干渉するほど前方側膨張部11aが大きく凹むことは抑制されている。
And when the pedestrian who contacted the vehicle is a person with a small physique like a child, for example, the head tends to go to the position where the front side inflating part 11a is inflated and deployed. However, since the inflating and unfolding of the front side inflating part 11a is completed at an early stage as described above, the front side inflating part 11a close to the position of the pedestrian at the time of the collision can appropriately receive the pedestrian. become. Moreover, since the thickness L1 of the front expansion part 11a is smaller than the thicknesses L2 and L3 of the other expansion parts, the impact reduction performance is low. However, since the load acting from a pedestrian with a small physique is small, the front side inflating part 11a is suppressed from being greatly recessed so that the pedestrian and the
また、車両と接触した歩行者が通常の体格の者である場合、特にその頭部は後方側膨張部11cと接触する可能性が高い。この場合、後方側膨張部11cに作用する荷重は歩行者の体格により大きくなるが、後方側膨張部11cにあってはその厚みL3が他の部位よりも大きく設定されていることから、歩行者とフロントフェンダ2とが直接干渉することが抑制されている。
Moreover, when the pedestrian who contacted the vehicle is a person with a normal physique, there is a high possibility that the head of the pedestrian is in contact with the rear-
更に、車両と歩行者の衝突態様によっては、歩行者は車両のフロントピラー17に向かっていく場合があるが、この場合もピラー膨張部11dにより歩行者とフロントピラー17とが干渉することが抑制されるようになる。
Furthermore, depending on the collision mode between the vehicle and the pedestrian, the pedestrian may go toward the
以上に示した本実施形態の歩行者保護装置は以下に示す効果を奏することができる。
(1)フロントフェンダ2の車両前方側の上方を覆うように膨張展開する前方側膨張部11aと、フロントフェンダ2の車両後方側の上方を覆うように膨張展開する後方側膨張部11cとを設け、後方側膨張部11cは、前方側膨張部11aよりもその衝撃低減性能が高く設定されることとした。したがって、通常の体格の者が接触する可能性の高いフロントフェンダ2の車両後方側に配置される後方側膨張部11cの衝撃低減性能を前方側膨張部11aよりも高く設定することで、エアバッグ11全体における衝撃低減性能の分布を適切に設定することができる。したがって、従来の全体の衝撃低減性能が均一のエアバッグと比較して、前方側膨張部11aやその膨張に要する構成を小型化することができ、歩行者に対する衝撃低減性能を過度に損なうことなく装置全体の小型化を図ることができる。
The pedestrian protection apparatus of the present embodiment described above can achieve the following effects.
(1) A front-side inflating portion 11a that inflates and deploys so as to cover the upper front side of the
(2)前方側膨張部11aの厚みL1は、後方側膨張部11cの厚みL3よりも小さく設定することとした。この場合、前方側膨張部11aの体積が小さくなるため、装置全体の小型化を図ることができる。
(2) The thickness L1 of the front expansion part 11a is set to be smaller than the thickness L3 of the
(3)エアバッグ11は、車両前方側から後方側にいくにつれてその厚みが大きくなることとした。そのため、エアバッグ11を車両前方側から後方側にいくにつれて衝撃低減性能が徐々に高くなるような設定とすることができ、歩行者の体格に応じた衝撃低減性能を実現することができるようになる。
(3) The thickness of the
(4)前方側膨張部11aには後方側膨張部11cよりも早期にガスが充填されることとした。車両の前方部と歩行者が接触した場合、体格の小さい者ほど特に頭部からフロントフェンダ2までの距離が小さくなるため、この干渉するまでの時間が短い。したがって、このような体格の小さい者を適切に保護するために、前方側膨張部11aからガスを流入させることで、早期に前方側膨張部11aを膨張展開させて歩行者の保護を図ることができるようになる。
(4) The gas is filled in the front side expansion portion 11a earlier than the rear
(5)車両のフロントピラー17を覆う態様にて膨張するピラー膨張部11dを設けることとした。したがって、歩行者がフロントピラー17と干渉することを抑制し、歩行者の保護をより一層図ることができるようになる。
(5) The
なお、本実施形態はこれを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態にあっては、フロントピラー17を覆うように膨張展開するピラー膨張部11dをエアバッグ11に設けたが、この構成を割愛することもできる。
In addition, this embodiment can also be implemented with the following forms which changed this suitably.
In the above embodiment, the
・上記実施形態においては、前方側膨張部11aを後方側膨張部11cよりも先にインフレータ12からのガスを流入させることとしたが、ガスの充填の順序はこれに限定されない。例えば、フロントフェンダ2の前方側と後方側とにそれぞれ別個のインフレータを設け、各インフレータから前方側膨張部11aと後方側膨張部11cとにそれぞれガスを吐出することとすれば、前方側膨張部11aは早期に膨張展開を完了することができる。また、膨張用ガスを中央膨張部11bにまず流入させ、このガスを優先的に前方側膨張部11aへ流入させるような構成を採用することもできる。
In the above-described embodiment, the gas from the inflator 12 is caused to flow into the front side expansion portion 11a before the rear
・エアバッグ11を前方側膨張部11aと後方側膨張部11cによって構成し、前方側膨張部11aから後方側膨張部11cに至るまでの間に、徐々に厚みを大きくしていく構成を割愛することもできる。また、前方側膨張部11aおよび後方側膨張部11cのそれぞれにおいて、車両前方側から後方側にいくにつれて徐々に厚みが大きくなるように設定してもよい。
-The
・エアバッグ11の衝撃低減性能を設定する方法としては、例えばエアバッグ11の内圧により設定することもできる。この場合、前方側膨張部11aを後方側膨張部11cと比較して低内圧とすれば、エアバッグ11全体としてその膨張に要するガスの容量が減少するため、インフレータ12を小型化することができる。また、体格の小さい者に対して膨張部の内圧が過度に高く設定されることを抑制することができるため、歩行者の体格に応じて衝撃を適切に低減することができる。
-As a method of setting the impact reduction performance of the
・上記実施形態においては、一個のエアバッグ11内を区画して膨張部11a〜11dを形成したが、それぞれ別個のエアバッグにより独立して構成してもよい。
In the above embodiment, the inside of one
2…フロントフェンダ、11…エアバッグ、11a…前方側膨張部、11c…後方側膨張部、11d…ピラー膨張部、17…フロントピラー。
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記フロントフェンダの車両前方側の上方を覆うように膨張展開する前方側膨張部と、
前記フロントフェンダの車両後方側の上方を覆うように膨張展開する後方側膨張部とを備え、
前記前方側膨張部は、前記後方側膨張部よりもその衝撃低減性能が低く設定されてなる
ことを特徴とする歩行者保護装置。 A pedestrian protection device that suppresses interference between a front fender of a vehicle and a pedestrian,
A front-side inflating portion that inflates and expands so as to cover an upper portion of the front fender on the vehicle front side;
A rear side inflating part that inflates and expands so as to cover the upper side of the front fender of the vehicle rear side,
The pedestrian protection device according to claim 1, wherein the front side inflating part is set to have a lower impact reduction performance than the rear side inflating part.
前記衝撃低減性能は、膨張用のガスが充填された前記膨張部の内圧により規定され、
前記前方側膨張部の内圧は、前記後方側膨張部の内圧よりも低く設定されなる
ことを特徴とする歩行者保護装置。 In the pedestrian protection device according to claim 1,
The impact reduction performance is defined by the internal pressure of the expansion part filled with an expansion gas,
The internal pressure of the front side expansion part is set lower than the internal pressure of the rear side expansion part.
前記衝撃低減性能は、前記フロントフェンダを覆う前記膨張部の厚みにより規定され、
前記前方側膨張部の厚みは、前記後方側膨張部の厚みよりも小さく設定されてなる
ことを特徴とする歩行者保護装置。 In the pedestrian protection device according to claim 1,
The impact reduction performance is defined by the thickness of the inflatable portion covering the front fender,
The thickness of the said front side expansion | swelling part is set smaller than the thickness of the said back side expansion | swelling part. The pedestrian protection apparatus characterized by the above-mentioned.
前記前方側膨張部および前記後方側膨張部は、車両前方側から後方側にいくにつれて衝撃低減性能が徐々に高くなるように設定されてなる
ことを特徴とする歩行者保護装置。 In the pedestrian protection device according to any one of claims 1 to 3,
The pedestrian protection device according to claim 1, wherein the front-side inflating portion and the rear-side inflating portion are set such that impact reduction performance is gradually increased from the vehicle front side to the rear side.
前記前方側膨張部には前記後方側膨張部よりも早期にガスが充填される
ことを特徴とする歩行者保護装置。 In the pedestrian protection device according to any one of claims 1 to 4,
The pedestrian protection device according to claim 1, wherein the front side inflatable portion is filled with gas earlier than the rear side inflatable portion.
前記車両のフロントピラーを覆う態様にて膨張するピラー膨張部を備える
ことを特徴とする歩行者保護装置。 In the pedestrian protection device according to any one of claims 1 to 5,
A pedestrian protection device comprising a pillar inflating portion that inflates in a manner covering the front pillar of the vehicle.
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