JP2008245411A - 永久磁石同期モータ制御装置およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】センサレス制御の永久磁石同期モータでは、モータの起動時や停止時に、磁極位置等を推定することが困難であるため、モータの起動時にトルクが減少するほか、一時的に大きな逆転を伴う不具合を解消し、円滑、迅速、確実なモータ起動を実現する。
【解決手段】起動を促進する起動促進手段10を備えた永久磁石同期モータ制御装置Eであって、起動促進手段10には同期駆動方式とセンサレス制御方式を切換自在にする制御モード切換スイッチ11と、制御モード切換スイッチ11が起動時に所定タイミングで動作した期間のみ作動する同期駆動制御部Fと、を備えた。また、起動促進手段10は、同期引き込みに至るまで正弦波交流における0°〜90°の位相角度に相当する波形を時間軸方向に引き伸ばした波形の電流を流す波形生成手段28を備えた。また、波形生成手段28は、ランプ指令により線形増加するモータ電流を流すようにした。
【選択図】図1
【解決手段】起動を促進する起動促進手段10を備えた永久磁石同期モータ制御装置Eであって、起動促進手段10には同期駆動方式とセンサレス制御方式を切換自在にする制御モード切換スイッチ11と、制御モード切換スイッチ11が起動時に所定タイミングで動作した期間のみ作動する同期駆動制御部Fと、を備えた。また、起動促進手段10は、同期引き込みに至るまで正弦波交流における0°〜90°の位相角度に相当する波形を時間軸方向に引き伸ばした波形の電流を流す波形生成手段28を備えた。また、波形生成手段28は、ランプ指令により線形増加するモータ電流を流すようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、永久磁石同期モータ制御装置およびその方法に関する。
永久磁石式同期モータの制御装置は、回転子の磁極位置に応じて電機子巻線に電流を流すことでトルク制御を行うため、一般にはエンコーダやレゾルバ等の位置センサを設けている。しかしながら、これらの位置センサは、モータ制御システムの大型化・コストアップの要因となるし、信頼性や耐環境性の面でも問題がある。そこで、位置センサを不要にしたセンサレス制御方式の研究が盛んに行われている。
下記特許文献1には、PMモータやブラシレスモータ等の永久磁石式同期モータのセンサレス制御システムに係り、特にモータの停止状態で磁極位置を、位置センサを用いることなく検出する磁極位置推定装置に関する技術、すなわち、永久磁石式同期モータの停止時の磁極位置を高い精度で確実に推定できるモータのセンサレス制御システムが開示されている。
具体的には、PMモータのモデル式からモータのインダクタンスが磁極位置によって変化することを利用して、磁極位置や回転子速度の情報を得るものでは、停止状態では磁極位置を推定できない。そのため、電圧ベクトル発生手段はモータの停止状態で、角度を変えた正負の一定電圧の電圧ベクトルをモータに供給し、電流検出手段は各電圧ベクトルの供給に対する固定座標のd軸電流値を検出する。第1の推定手段は大まかに角度を変えた電圧ベクトルを発生させた時のd軸電流値の差が最も大きくなる電圧ベクトルの位置を凡その磁極位置として推定し、第2の推定手段は推定した電圧ベクトル位置を中心にして、細かに角度を変えた電圧ベクトルを発生させたときのd軸電流値の差が最も大きくなる電圧ベクトルの位置を磁極位置と推定する処理を繰り返して最終的な磁極位置を推定する。
従来のセンサレス制御方式は、そのほとんどがモータのモデル式に基づき、突極形モータのインダクタンスが磁極位置によって変化することを利用して、磁極位置や回転子速度の情報を得るものである。
しかし、円筒形モータ等の場合、一般にd軸及びq軸のインダクタンス値の差がほとんど無いため、モデル式からの推定では、モータの起動時や停止時には、磁極位置等を推定することができない。そのため、不適切な位相の駆動電流を付与することになって、モータの起動時にトルクが減少する不具合のほか、一時的に大きな逆転を伴う。
特開2000−312493号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、円滑、迅速、確実なモータ起動という課題において改善余地が残されていた。本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、円滑、迅速、確実なモータ起動の実現を目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明に係る永久磁石同期モータ制御装置は、起動を促進する起動促進手段を備えた永久磁石同期モータ制御装置であって、前記起動促進手段には同期駆動方式とセンサレス制御方式を切換自在にする制御モード切換スイッチと、前記制御モード切換スイッチが起動時に所定タイミングで動作した期間のみ作動する同期駆動制御部と、を採用する。
この発明に係る永久磁石同期モータ制御装置によれば、センサレス制御方式の永久磁石同期モータは、停止状態ではロータ位置を確認できないために、逆転するような不具合もあったが、起動促進手段により所定時間だけ同期駆動方式で援動させ、同期引き込み後にセンサレス制御方式へ移行するため、円滑迅速に起動して、ごく短時間で安定させることが可能である。
また、本発明に係る永久磁石同期モータ制御装置における起動促進手段は、同期引き込みに至るまで正弦波交流における0°〜90°の位相角度に相当する波形を時間軸方向に引き伸ばした波形の電流を流すことを採用する。この発明によれば、正弦波交流における立ち上り期間を適宜引き延ばした波形の起動電流を流された永久磁石同期モータは、90°の電気角度に同期するロータ位置までロータを移動させるのに必要な起動トルクを確実に発生させることができる。このようにして、ロータ位置を速やかに同期位置まで移動させる。
また、本発明に係る永久磁石同期モータ制御装置において、前記波形生成手段は、ランプ指令により線形増加するモータ電流を流すことを採用する。この発明によれば、ランプ指令により線形増加する電流を供給された永久磁石同期モータは、正弦波交流の最初の波高値まで4/1波長分(90°)の電気角度分を線形増加する。したがって、起動トルクを所定時間だけ確実にロータへ付与することができる。このようにして、ロータ位置を速やかに同期位置まで移動させる。
また、本発明に係る永久磁石同期モータ制御方法は、同期駆動方式とセンサレス制御方式を切換自在にする永久磁石同期モータ制御方法であって、起動時の所定時間だけ同期駆動方式で援動させた後にセンサレス制御方式へ移行することを採用する。このようにして、不安定な起動時の所定時間だけは安定確実に同期引き込み可能な同期駆動方式で援動させ、動作が安定した後にセンサレス制御方式へ移行するため、円滑迅速に起動して、ごく短時間で安定させることが可能である。
また、本発明に係る永久磁石同期モータ制御方法は、同期駆動方式により同期引き込みする以前にランプ指令により線形増加するモータ電流を流して強制的にロータを同期可能な位置まで移動させることを採用する。このようにして、ロータ位置を速やかに同期位置まで移動させる。
本発明によれば、円滑、迅速、確実なモータ起動を実現することが可能である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。なお、各図に亘り、同一機能には同一符号を付して説明の重複を避ける。
図1は本実施形態に係る永久磁石同期モータ制御装置の説明図であり、(a)主要構成を示すブロック図、(b)ランプ指令による起動時の過渡的な電流操作量Id*の変化を示すグラフである。
図1は本実施形態に係る永久磁石同期モータ制御装置の説明図であり、(a)主要構成を示すブロック図、(b)ランプ指令による起動時の過渡的な電流操作量Id*の変化を示すグラフである。
図1(a)に示すように、モータドライバEは司令部4の指令に応じて、位置センサレス方式の永久磁石同期モータ(以下、「モータ」ともいう)5に駆動電流を供給するものである。このモータ5は、回転子3aが永久磁石から形成されると共に回転子3aの回転位置を検出するセンサを具備しないセンサレス永久磁石型同期モータである。なお、図1(a)に示す回転子3aはNS2極の磁極が着磁されているが、極数が多くなることに制限はない。
このモータドライバEは、直流電源6の供給を受けるインバータ8と、モータ5の回転位相(ロータ位置)に応じてインバータ8から適切な駆動電流を供給する各種の制御回路により主要部を構成されている。この制御回路は、起動促進手段10、減算器20、速度制御器21、電流制御器22、座標変換器24,26、ロータ位置・速度推定器23、PWM信号発生器25、および速度検出器27から主要構成されている。また、電流検出器9u,9vはインバータ8のU,V,W各相出力がモータ5の固定子の各相駆動コイル(図示せず)へ接続される経路に配設されている。なお、指令部4と直流電源6は図1(a)に示すように、モータドライバEには含まれない。
起動促進手段10は、波形生成手段28と制御モード切換スイッチ11により構成されている。起動促進手段10はモータ5の起動を円滑に促進するためのものである。すなわち、起動時に制御モード切換スイッチ11を接点1に接続した微小な時間だけ、波形生成手段28により規定波形の起動促進電流を生成し、インバータ8を介してモータ5に供給される。それから、ロータ位置および回転方向を同期引き込みさせた後、制御モード切換スイッチ11を接点2に接続すれば、同期駆動制御手段Fがインバータ8に接続されるので同期駆動制御となる。そして、モータ5の回転が安定したら、制御モード切換スイッチ11を接点3に接続して通常のセンサレス制御に移行することが可能である。
また、起動促進手段10における波形生成手段28は、図1(b)に示すように、ランプ指令により線形増加する電流(以下、「ランプ電流」という)を生成する。このランプ電流によれば、ランプ指令により線形増加する電流を供給された永久磁石同期モータは、正弦波交流の最初の波高まで4/1波長分(90°)の電気角度を線形増加する。したがって起動トルクを所定時間だけ確実にロータへ付与することができる。このようにして、ロータ位置を同期位置へ移動させる。そのために、起動促進手段10の波形生成手段28が、正弦波交流における0°〜90°の位相角度に相当する波形を時間軸方向に引き伸ばした波形を生成して起動電流を流すのである。
このランプ指令によるモータ電流を流された永久磁石同期モータは、90°の電気角度に相当するロータ位置まで移動させるのに必要な起動トルクを、所定時間だけロータに付与することができる。このようにして、ロータ位置を速やかに同期位置まで移動させる。そして、円滑、迅速、確実なモータ起動を実現することが可能である。
さらに詳細には、この起動促進手段10を形成する波形生成手段28として、図示せぬコンデンサと抵抗の組み合わせ回路による時定数を利用してタイミング制御が可能であるほか、マイクロコンピュータに予め記憶されたランプ(傾斜)関数を用いたランプ上昇、またはクロックとビットの関係により多段階に上昇する信号を生成して用いても良い。あるいは、速度制御機21の内部に類似の起動促進手段10を内蔵しても構わない。
回転検出器31は、モータ5の回転を所定の検出手法を用いて検出するものである。より詳細には、回転検出器31は、回転子3aの磁力をホール素子で検出し、回転子3aの1回転毎に1パルス(N極の位置を示すパルス)となるパルス信号を、速度検出器27へ入力する。
図1(a)において、Vu*はU相の電圧操作量、Vv*はV相の電圧操作量、Vw*はW相の電圧操作量(以下、単に「電圧操作量」と略す)、IuはモータU相電流、IvはモータV相電流、Idはd軸電流、Iqはq軸電流、Vdはd軸電圧、Vqはq軸電圧、ωは速度(=回転速度=角速度)、θは回転角推定値、*は指令値(操作量)、を示している。なお、q軸,d軸とは、モータ5の回転子3a上に固定されたq軸とd軸とからなる2次元座標系である。すなわち、q軸は回転子3aの回転面上において永久磁石のS極とN極との対向方向に設定された座標軸であり、d軸は前記q軸に直交する座標軸である。
ここで、モータドライバEの制御形態として速度制御を行う場合、
ω*は指令部4より指令を受ける。
Id*は指令部4より指令を受けるか、もしくはインバータ8自身で設定する。
一方、モータドライバEの制御形態として電流制御を行う場合、
Iq*は指令部4より指令を受ける。
Id*は指令部4より指令を受けるか、またはインバータ8自身で設定する。
なお、電流制御のみでも本来の機能を発揮させられる場合、速度制御器21は無くても構わない。
ω*は指令部4より指令を受ける。
Id*は指令部4より指令を受けるか、もしくはインバータ8自身で設定する。
一方、モータドライバEの制御形態として電流制御を行う場合、
Iq*は指令部4より指令を受ける。
Id*は指令部4より指令を受けるか、またはインバータ8自身で設定する。
なお、電流制御のみでも本来の機能を発揮させられる場合、速度制御器21は無くても構わない。
モータドライバEは、直流電源6から出力された直流電圧(電源電圧)に基づいてモータ駆動電流を生成してモータ5を駆動するためにインバータ8をPWM制御することによってモータ5の回転を制御する。インバータ8は、PWM信号発生器25から供給されるPWM信号に基づいて直流電源6から供給された直流電圧をスイッチングすることにより、U相、V相およびW相からなる3相のモータ駆動電流を生成する。
電流検出器9uは、インバータ8のU相出力端とモータ5のU相固定子巻線とを接続するU相接続線に設けられ、U相出力端からU相固定子巻線に流れるモータ駆動電流Iuを検出して座標変換器26へ入力する。一方、電流検出器9vは、インバータ8のV相出力端とモータ5のV相固定子巻線とを接続するV相接続線に設けられ、前記V相出力端からV相固定子巻線に流れるモータ駆動電流Ivを検出して座標変換器26へ入力する。
減算器20は、上位制御装置である指令部4から供給される角速度目標値ω*とロータ位置・速度推定器23から出力された角速度推定値ωとの差分を速度誤差△ωとして演算し速度制御器21へ入力する。速度制御器21は、一種のPID制御器であり、前記速度誤差△ωに所定の比例積分・微分演算を施すことにより速度誤差△ωに対応する電流操作量としてのq軸電流(電流操作量)Iq*を演算して電流制御器22へ入力する。
電流制御器22は、一種のPID制御器であり、各電流操作量Iq*,Id*に所定の比例積分・微分演算を各々施すことにより電圧操作量Vq*,Vd*を生成する。すなわち、座標変換器26から入力されるq軸,d軸電流の検出電流Iq,Idに基づいて、電流操作量Iq*,Id*に各々対応するq軸,d軸それぞれの電圧操作量Vq*,Vd*を演算してロータ位置・速度推定器23および座標変換器24へ入力する。なお、d軸の電流操作量Id*は指令部4により指令され波形生成手段28により適宜に波形生成して供給される。
ロータ位置・速度推定器23は、検出電流Iq,Idおよび電圧操作量Vq*,Vd*に基づいてモータ5の回転状態を推定するものである。このロータ位置・速度推定器23は、内部にモータ5を模擬したモータモデルを備えており、このモータモデルに入力された電圧操作量Vq*,Vd*および検出電流Iq,Idに基づいて角速度推定値ωおよび回転角推定値θを演算して出力する。このような手法で推定した回転角推定値θは、ロータ位置・速度推定器23から座標変換器24,26へ、それぞれ入力されると共に角速度推定値ωを減算器20へも入力する。
座標変換器24は、ロータ位置・速度推定器23から入力された回転角推定値θに基づき、電流制御器22から入力された電圧操作量Vq*,Vd*を、U相、V相およびW相からなる3次元座標系上の電圧操作量Vu*,Vv*,Vw*に変換する。その電圧操作量Vu*,Vv*,Vw*はPWM信号発生器25へ入力される。
PWM信号発生器25は、電圧操作量Vu*,Vv*,Vw*に基づいてインバータ8をスイッチング動作させるためのPWM信号を生成してインバータ8へ入力する。このとき、インバータ8は、モータ5の全回転角(360°)にわたってモータ駆動電流を出力する。このようにして、モータドライバEは、正弦波通電方式に基づいて動作を継続する。
座標変換器26は、電流検出器9u,9vによって各々検出されたU相およびV相のモータ検出電流(以下、「検出電流」ともいう)Iu,Ivに基づいて、q軸,d軸それぞれの検出電流Iq,Idを生成する。より詳細には、座標変換器26は、検出電流Iu,Ivに基づく内部演算によってW相のモータ駆動電流Iwを求め、U相、V相およびW相からなる3次元座標系上の検出電流Iu,Iv,Iwに所定の座標変換を施すことにより検出電流Iq,Idを求める。
速度検出器27は、前記パルス信号をその繰り返し周波数に応じた直流電圧に変換する一種の信号変換器(F/Vコンバータ)であり、前記直流電圧を角速度検出値ωkとして指令部4へ入力する。
波形生成手段28は、起動促進手段10(図1)に含まれる機能であり、指令部4の指令を受けて適切な電流操作量Iq*,Id*を生成するように指令部4および/または速度制御器21を支援する。具体的には、図示せぬコンデンサと抵抗の組み合わせ回路による時定数を利用してタイミング設定する電流制御が可能であるほか、マイクロコンピュータに予め記憶されたランプ(傾斜)関数を用いたランプ指令、またはクロックとビットの関係により各種波形の信号を生成して用いても良い。波形生成手段28により生成された電流操作量Iq*,Id*は電流制御器22へ入力される。
また、一般的なセンサレス永久磁石型同期モータの回転制御では、センサレス永久磁石型同期モータの角速度および回転角等を何らかの方法で推定し、その推定値に基づいてセンサレス永久磁石型同期モータをベクトル制御あるいはV/F制御する。なお、これらベクトル制御およびV/F制御に関しては、周知なので説明を省略する。
モータドライバEは、入力された動作指示信号Jによって、モータドライバEを作動させることによってモータ5の駆動を行う。すなわち、駆動時においては、モータ駆動電流が各相の駆動電流線を介してインバータ8からモータ5に供給され、モータ5が回転駆動される。
そして、電流検出器9u,9vは、前記モータ駆動電流に基づくU相およびV相のモータ駆動電流Iu,Ivを座標変換器26へ入力し、当該座標変換器26は、もう1相つまりW相のモータ駆動電流IwをU相およびV相のモータ駆動電流Iu,Ivから算出し、3相(U相,V相およびW相)のモータ駆動電流Iu,Iv,Iwに回転角推定値θに応じた要素からなる変換マトリクスを用いて座標変換処理を施すことにより、モータ5に固有のq軸−d軸座標系におけるq軸の検出電流Iqとd軸の検出電流Idを生成する。
また、この駆動時には、指令部4から角速度目標値ω*が減算器20に入力されると共に、同じく指令部4から検出電流Idの目標値に相当する電流操作量Id*が電流制御器22に入力される。ここで、電流操作量Id*は「0」に設定される。
減算器20は、前記角速度目標値ω*とロータ位置・速度推定器23から入力されたモータ5の角速度推定値ωとの差分を演算することにより速度誤差△ωを生成する。
速度制御器21は、速度誤差△ωに比例積分・微分処理を施すことによって検出電流Idに対応する電流操作量Iq*を生成する。
電流制御器22は、前記電流操作量Iqs,Idsに比例積分・微分演算を各々施することにより、モータ5に供給すべき駆動電圧に相当する電圧操作量Vq*,Vd*を生成する。
速度制御器21は、速度誤差△ωに比例積分・微分処理を施すことによって検出電流Idに対応する電流操作量Iq*を生成する。
電流制御器22は、前記電流操作量Iqs,Idsに比例積分・微分演算を各々施することにより、モータ5に供給すべき駆動電圧に相当する電圧操作量Vq*,Vd*を生成する。
ロータ位置・速度推定器23は、モータ5の回転子3aに固定設定されたq軸−d軸座標系におけるq軸の検出電流Iqおよび電圧操作量Vq並びにd軸の検出電流Idおよび電圧操作量Vd*を入力信号として角速度推定値ωおよび回転角推定値θを推定する。
座標変換器24は、前記回転角推定値θを用いることにより電圧操作量Vq*,Vd*をU相、V相およびW相からなる3次元座標系上の電圧操作量Vu*,Vv*,Vw*に変換する。
座標変換器24は、前記回転角推定値θを用いることにより電圧操作量Vq*,Vd*をU相、V相およびW相からなる3次元座標系上の電圧操作量Vu*,Vv*,Vw*に変換する。
PWM信号発生器25は、これら電圧操作量Vu*,Vv*,Vw*に基づいてインバータ8をスイッチング動作させるためのPWM信号を生成してインバータ8を駆動する。
図2は本実施形態に係る永久磁石同期モータ制御装置Eにおける同期駆動制御部Fを示すブロック図である。図2に示すように、同期駆動制御部Fは周知のものであり、V/F制御器12と、すべり制御器13と、座標変換器24′、安定器7で構成されている。また、安定器7は座標変換器26′と、HPF14と、速度検出器27′と減算器20により構成されている。なお、同期駆動制御部Fは起動促進手段10に含まれており、起動を促進する用途であるため、起動と停止を高頻度で繰り返す特殊用途でない限り、連続動作に耐える必要はない。
図2において、γは回転磁界の磁軸、δはγ軸とd軸がなす内部相差角、Vγ*,Vδ*はそれぞれの軸方向の電圧操作量、Iγ*,Iδ*はそれぞれの軸方向の電流操作量、θ*は回転角指令値(操作量)を表している。座標変換器26′は、電流検出器9u,9vによって各々検出されたU相およびV相のモータ検出電流Iu,Ivに基づいて、γ軸,δ角それぞれの検出電流Iγ,Iδを生成する。
指令部4から供給される角速度目標値ω*に、モータ5の回転速度を一致させるように、PWM信号発生器25へ電圧操作量Vu*,Vv*,Vw*を入力する。これら電圧操作量Vu*,Vv*,Vw*に基づいてインバータ8をスイッチング動作させるためのPWM信号を生成する。このPWM信号によりインバータ8をV/F制御で駆動する。なお、V/F制御はV/F値を一定に保つように制御する周知の制御方法である。
安定器7は検出電流Iδと角速度目標値ω*を用いてモータ5のすべりを算出する。そして、すべり制御器13が座標変換器24′に回転角操作量θ*を指令する。座標変換器24′は、V/F制御器12から電圧操作量Vδ*の指令を受けながら、適切な電圧操作量Vu*,Vv*,Vw*をPWM信号発生器25へ入力する。PWM信号発生器25はインバータ8をPWM信号で制御する。インバータ8はモータ5をV/F制御で同期駆動する。
なお、同期駆動制御部Fは、図2に示した構成だけでもモータ5をV/F制御で安定動作させるが、前述したように、起動時の補助・援動用として、例えば0.2sec程度のごく短時間の動作に耐える簡素なもので足りる。
次に、図1〜図3を用いて、本装置Eの動作を詳しく説明する。
図3は本実施形態に係る永久磁石同期モータ制御装置における、起動電流のグラフであり、(a)第1試作結果、(b)第2試作結果である。図3において、縦軸はモータ電流、横軸は時間を示している。
図3は本実施形態に係る永久磁石同期モータ制御装置における、起動電流のグラフであり、(a)第1試作結果、(b)第2試作結果である。図3において、縦軸はモータ電流、横軸は時間を示している。
図2(a)に示すように、第1試作結果において、起動時は制御モード切換スイッチ11が接点2に接続し、起動後約200msecまでの間、V/F制御によりV/F値を一定に保つように同期駆動制御されている。すなわち、駆動電流の周波数および電流値が徐々に増加されて回転速度が増加する。その後、制御モード切換スイッチ11が接点2から接点3へと切換わり、位置センサレス制御へと移行する。このとき、既に、完全同期の状態なので、確実迅速に定常運転状態となる。なお、制御モードの切換タイミングに関しては、図示せぬマイコンプログラムが起動直後に実行されることで確実容易に実現できる。
一方、図2(b)に示すように、第2試作結果において、起動時は制御モード切換スイッチ11を接点1に接続しておく。そして、起動後約200msecまでの間、駆動電流を線形増加(ランプ増加)させながら標準値の約2倍に到達した時点で、交流1/4波長(電気角90°)の位相が進んだ時点で、同期引き込みしたものとする。その時点で、制御モード切換スイッチ11が接点2に接続し、以後約200msecの間、V/F制御によりV/F値を一定に保つように同期駆動制御される。この間、周波数を僅かずつ高めながら同期駆動制御を継続する。その後、制御モード切換スイッチ11を接点3に接続し、電流値を標準値へ戻すと共に、位置センサレス制御へ移行する。
すなわち、ランプ増加電流(通称「直流ランプ電流」)によるロータの強制位置決め→同期引き込み→同期駆動制御→位置センサレス制御という3段階の起動制御により、円滑な結果が得られた。なお、ロータの強制位置決め制御から、同期駆動制御、位置センサレス制御への順自切換えは制御モード切換スイッチ11を接点1、接点2、接点3へと適切なタイミングで切換ることによって実現する。この切換タイミングに関しては、図示せぬマイコンプログラムが起動直後に実行されることで確実容易に実現できる。
5 永久磁石同期モータ(モータ)
10 起動促進手段
E 永久磁石同期モータ制御装置(モータドライバ)
F 同期駆動制御部
10 起動促進手段
E 永久磁石同期モータ制御装置(モータドライバ)
F 同期駆動制御部
Claims (5)
- 起動を促進する起動促進手段を備えた永久磁石同期モータ制御装置であって、
前記起動促進手段には同期駆動方式とセンサレス制御方式を切換自在にする制御モード切換スイッチと、
前記制御モード切換スイッチが起動時に所定タイミングで動作した期間のみ作動する同期駆動制御部と、を備えたことを特徴とする永久磁石同期モータ制御装置。 - 前記起動促進手段は、
同期引き込みに至るまで正弦波交流における0°〜90°の位相角度に相当する波形を時間軸方向に引き伸ばした波形の電流を流す波形生成手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の永久磁石同期モータ制御装置。 - 前記波形生成手段は、
ランプ指令により線形増加するモータ電流を流すことを特徴とする請求項2記載の永久磁石同期モータ制御装置。 - 同期駆動方式とセンサレス制御方式を切換自在にする永久磁石同期モータ制御方法であって、
起動時の所定時間だけ同期駆動方式で援動させた後にセンサレス制御方式へ移行することを特徴とする永久磁石同期モータ制御方法。 - 前記同期駆動方式により同期引き込みする以前にランプ指令により線形増加するモータ電流を流して強制的にロータを同期可能な位置まで移動させることを特徴とする請求項4に記載の永久磁石同期モータ制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2007081441A JP2008245411A (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 永久磁石同期モータ制御装置およびその方法 |
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