JP2008132997A - ボトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】口部11、肩部12、胴部13および底部14が合成樹脂で一体に形成されてなり、胴部13に、その径方向内方に凹んだパネル部17が、このボトル10の中心軸線O回りに間隔をあけて複数設けられた合成樹脂製のボトル10であって、パネル部17は、山部18と谷部19とが前記中心軸線O回りに交互に連設されて構成されるとともに、谷部19は、その外周縁から、この谷部19の中央部19a、19bに向かうに従い漸次、前記径方向内方に向けた凹み量が大きくなるように直線状に傾斜した複数の傾斜平面20で構成されている。
【選択図】図1
Description
このようなパネル部として、例えば下記特許文献1に示されるような、このパネル部に、横断面視凹曲面状等の補強ビードが前記中心軸線方向に沿って延設された構成が知られている。
特に、近年では、環境問題等に配慮して、合成樹脂材の使用量を低減するために、このボトルを薄肉化する傾向にあるので、前記補強ビードを含むパネル部全体の変形抵抗を向上させることに対する要望が高まっている。
この発明によれば、前記谷部が複数の傾斜平面で構成されているので、谷部においてボトル内圧により最も変形し易い中央部が、この谷部において最もボトルの径方向内方に位置する最深部となり、しかもこの最深部に、複数の傾斜平面それぞれの辺稜部の一部が位置することになる。
したがって、胴部に正圧が作用して、谷部がボトル径方向外方に向けて膨出変形しようとしたときに、前記複数の傾斜平面をリブとして作用させることが可能になり、この谷部の膨出変形量を抑えることができる。一方、胴部に負圧が作用して、谷部がボトル径方向内方に向けて陥没変形しようとすると、まず、前記最深部がボトル径方向内方に向けて変形し始め、この変形に、前記複数の傾斜平面を追従させることが可能になり、これらの傾斜平面をそれぞれで偏りなく均等にボトル径方向内方に向けて変形させることができる。したがって、この谷部の全域を偏りなくボトル径方向内方に向けて変形させることが可能になり、減圧吸収機能を高めることができる。
この場合、山部が、前記中心軸線方向の上方および下方からそれぞれ、この中心軸線方向の中央部に向かうに従い漸次、前記径方向内方に向けた凹み量が大きくなるように傾斜しているので、この山部を、ボトル内圧が作用したときの前述のような谷部の変形挙動に追従させ易くすることが可能になり、前記作用効果が確実に奏功されることになる。
この場合、谷部が、パネル部における前記周方向の中央部に設けられているので、前述の作用効果が顕著に奏されることになる。
この場合、前述した作用効果がより一層確実に奏功されることになる。
ここで、本実施形態では、肩部12、胴部13および底部14は、横断面形状が多角形状とされており、前記共通軸はこの横断面がなす多角形の中央部を通る直線となっている。以下、この共通軸を中心軸線Oという。
ここで、図示の例では、胴部13は、主壁部15と、この主壁部15よりも前記中心軸線O回りの長さが短い隅角壁部16とが稜線をなして前記中心軸線O回りに交互に連設されて構成されている。なお、主壁部15および隅角壁部16はそれぞれ、胴部13の側面視で前記中心軸線O方向に長い長方形状となっている。
なお、図示の例では、主壁部15および隅角壁部16はそれぞれ、4つずつ設けられ、2つの主壁部15が前記中心軸線Oを挟んで互いに対向して配置されるとともに、2つの隅角壁部17も前記中心軸線Oを挟んで互いに対向して配置されている。また、パネル部17は、全ての主壁部15に形成されている。
図示の例では、各傾斜平面20は、胴部13の側面視において、前述のように長方形状をなす谷部19の外周縁のうちの一つを一辺に有し、かつ前記中央部19a、19bを一つの頂部に有する三角形状とされ、谷部19は4つの傾斜平面20で構成されている。
一方、山部18は、前記中心軸線O方向の上方および下方からそれぞれ、この中心軸線O方向の中央部に向かうに従い漸次、ボトル10の径方向内方に向けた凹み量が大きくなるように傾斜している。図示の例では、山部18は前述のように傾斜した傾斜平面とされている。
したがって、胴部13に正圧が作用して、谷部19がボトル10の径方向外方に向けて膨出変形しようとしたときに、複数の傾斜平面20をリブとして作用させることが可能になり、この谷部19の膨出変形量を抑えることができる。
例えば、前記実施形態では、胴部13として、稜線を介して中心軸線O回りに交互に連設された主壁部15と隅角壁部16とを備える構成を示したが、これに代えて、複数の主壁部15を、隅角壁部16を介在させないで稜線のみを介して中心軸線O回りに連設するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、胴部13の横断面視形状を多角形状としたが、これに代えて例えば円形状としてもよい。
また、山部18は、前記実施形態に限らず、例えばその全域にわたって前記中心軸線Oと平行に延在させてもよく、あるいはボトル10の径方向に凸または凹の曲面状に形成してもよい。さらに、前記実施形態では、山部18を平面にしたが、これに代えて例えば、稜線としてもよい。
さらに、パネル部17に設けられた複数の谷部19それぞれの前記中央部19a、19bにおけるボトル10の径方向内方に向けた凹み量は全ての谷部19について同等にしてもよい。
また、前記実施形態では、パネル部17に設ける谷部19および山部18の各個数は前記実施形態に限られるものではない。
11 口部
12 肩部
13 胴部
14 底部
17 パネル部
18 山部
19 谷部
19a、19b 谷部の中央部
20 傾斜平面
O 中心軸線
Claims (4)
- 口部、肩部、胴部および底部が合成樹脂で一体に形成されてなり、前記胴部に、その径方向内方に凹んだパネル部が、このボトルの中心軸線回りに間隔をあけて複数設けられた合成樹脂製のボトルであって、
前記パネル部は、山部と谷部とが前記中心軸線回りに交互に連設されて構成され、
前記谷部は、その外周縁から、この谷部の中央部に向かうに従い漸次、前記径方向内方に向けた凹み量が大きくなるように直線状に傾斜した複数の傾斜平面で構成されていることを特徴とするボトル。 - 請求項1記載のボトルであって、
前記山部は、前記中心軸線方向の上方および下方からそれぞれ、この中心軸線方向の中央部に向かうに従い漸次、前記径方向内方に向けた凹み量が大きくなるように傾斜していることを特徴とするボトル。 - 請求項1または2に記載のボトルであって、
前記谷部は、前記パネル部においてこのボトルの周方向における中央部に設けられていることを特徴とするボトル。 - 請求項3記載のボトルであって、
前記谷部はパネル部に複数設けられ、これらの谷部のうち、前記パネル部の前記周方向における中央部に設けられた谷部の中央部は、他の谷部よりも前記凹み量が大きくなっていることを特徴とするボトル。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017056955A (ja) * | 2015-09-15 | 2017-03-23 | 東洋製罐株式会社 | 合成樹脂製容器 |
JP2019077486A (ja) * | 2017-10-26 | 2019-05-23 | キリン株式会社 | 樹脂製ボトル |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0315319A (ja) * | 1989-03-07 | 1991-01-23 | Tetsuo Hiraiwa | 園芸用鉢植込材料及び土壌改良剤 |
JPH11301630A (ja) * | 1998-04-21 | 1999-11-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 合成樹脂製壜体 |
-
2006
- 2006-11-27 JP JP2006318830A patent/JP4916850B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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JP2019077486A (ja) * | 2017-10-26 | 2019-05-23 | キリン株式会社 | 樹脂製ボトル |
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