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JP2008118569A - 撮像装置及びその制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置及びその制御方法及びプログラム Download PDF

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JP2008118569A JP2006302128A JP2006302128A JP2008118569A JP 2008118569 A JP2008118569 A JP 2008118569A JP 2006302128 A JP2006302128 A JP 2006302128A JP 2006302128 A JP2006302128 A JP 2006302128A JP 2008118569 A JP2008118569 A JP 2008118569A
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Abstract

【課題】ライブビュー機能と異物除去機能を備える撮像装置において、消費電力が過大になることを防止する。
【解決手段】撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、撮像素子と撮影レンズとの間に配置された光学部材と、光学部材の表面に付着した異物を除去する異物除去装置と、画像を表示する表示部と、撮像素子から得られる被写体像を表示部に逐次表示するライブビュー表示を行うライブビュー表示部と、ライブビュー表示の実行中に、異物除去装置の動作を禁止する制御部とを具備する
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば一眼レフデジタルカメラに組み込まれている光学フィルタ等の、撮像素子の前方に配設された光学部材の表面に付着した塵埃等の異物を除去する技術に関するものである。
デジタルカメラは、被写体像を写し込む媒体として、従来の銀塩フィルムの代わりにCCD、CMOSセンサ等の撮像素子を用いている。撮像素子で得られた画像データを記憶媒体に記録し、同一の撮像素子で全ての駒の撮影を行なっている。
ところで、撮像素子は、所定の位置に固定的に配備され、従来の銀塩カメラのように、1駒の撮影を行なう毎に移動されることはない。従って、塵埃等の異物が撮像素子の撮像面に至る光路上、例えば撮像素子を保護するためのカバーガラスの所定領域に付着すると、その異物を除去しない限り、撮影した駒ごとに撮影画像に異物の像が映り込んでしまう。
そこで、この問題を解決するための技術として、撮像素子の被写体側に配置された光透過性の防塵部材を圧電素子で振動させることで、防塵部材の表面に付着した塵埃などの異物を除去する技術が知られている(特許文献1参照)。
一方、近年のデジタルカメラでは、撮像範囲を確認するための構造として、光学式のビューファインダを用いたものと、撮像素子により取り込んだ画像をカメラ背面部の液晶モニタに連続表示するライブビューモードを備えるものとが知られている。
上記のような異物の除去機能及びライブビュー機能は、ユーザにとってメリットが大きく、デジタルカメラにおいては今後広く採用される機能と考えられる。
特開2003−319222号公報
上述したライブビューモードは、撮影光学系を通過した被写体の光学像を撮像素子に受光させ、電気信号に変換した被写体像をカメラの背面部の液晶モニタに連続表示させるものである。ユーザは、このライブビュー画像を見ることで、被写体像を確認しながら撮影を行うことができる。しかし、このライブビューモードでは、撮像素子と背面部の液晶モニタとを連続的に長時間動作させることになるため、消費電力が大きくなる。
また、特許文献1に記載されているような防塵部材を圧電素子で振動させることにより防塵部材に付着した異物を除去する構成では、防塵部材への異物の付着力を上回る力で防塵部材を振動させる必要があり、大きなエネルギーを必要とする。すなわち、異物の除去のためにも大きな電力が必要となる。
そのため、ライブビュー動作と異物除去動作の動作タイミングが重複すると、カメラの電力負荷が過大になる場合があり、電力の供給が不安定となり、カメラに不具合が発生する可能性がある。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ライブビュー機能と異物除去機能を備える撮像装置において、消費電力が過大になることを防止することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる撮像装置は、撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子と前記撮影レンズとの間に配置された光学部材と、前記光学部材の表面に付着した異物を除去する異物除去手段と、画像を表示する表示手段と、前記撮像素子から得られる被写体像を前記表示手段に逐次表示するライブビュー表示を行うライブビュー表示手段と、前記ライブビュー表示の実行中に、前記異物除去手段の動作を禁止する制御手段と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置は、撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子と前記撮影レンズとの間に配置された光学部材と、前記光学部材の表面に付着した異物を除去する異物除去手段と、画像を表示する表示手段と、前記撮像素子から得られる被写体像を前記表示手段に逐次表示するライブビュー表示を行うライブビュー表示手段と、前記ライブビュー表示の実行中に、撮影者により前記異物除去手段を動作させることが指示された場合に、前記ライブビュー表示を実行中に前記指示があった旨を撮影者に報知する画像を前記表示手段に表示させる制御手段と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子と前記撮影レンズとの間に配置された光学部材と、前記光学部材の表面に付着した異物を除去する異物除去手段と、画像を表示する表示手段と、前記撮像素子から得られる被写体像を前記表示手段に逐次表示するライブビュー表示を行うライブビュー表示手段と、を備える撮像装置を制御する方法であって、前記ライブビュー表示の実行中に、前記異物除去手段の動作を禁止する工程を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子と前記撮影レンズとの間に配置された光学部材と、前記光学部材の表面に付着した異物を除去する異物除去手段と、画像を表示する表示手段と、前記撮像素子から得られる被写体像を前記表示手段に逐次表示するライブビュー表示を行うライブビュー表示手段と、を備える撮像装置を制御する方法であって、前記ライブビュー表示の実行中に、撮影者により前記異物除去手段を動作させることが指示された場合に、前記ライブビュー表示を実行中に前記指示があった旨を撮影者に報知する画像を前記表示手段に表示させる工程を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わるプログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ライブビュー機能と異物除去機能を備える撮像装置において、消費電力が過大になることを防止することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係わる一眼レフデジタルカメラの外観を示す図である。具体的には、図1はカメラ前方より見た斜視図であり、撮影レンズユニットを外した状態を示す。図2はカメラ背面側より見た斜視図である。
図1において、1はカメラ本体であり、撮影時に使用者がカメラを安定して握り易いように前方に突出したグリップ部1aが設けられている。2はマウント部であり、着脱可能な撮影レンズユニット200(図3参照)をカメラ本体1に固定させる。マウント接点21を介して、カメラ本体1と撮影レンズユニット200との間で制御信号、状態信号、データ信号などの通信を行うと共に、カメラ本体1から撮影レンズユニット200への電力供給を行っている。また、マウント接点21は電気通信のみならず、光通信、音声通信などを可能なように構成してもよい。
4は撮影レンズユニット200を取り外す際に押し込むレンズロック解除釦である。5はカメラ本体1内に配置されたミラーボックスで、撮影レンズユニット200を通過した撮影光束はここへ導かれる。
ミラーボックス5の内部には、メインミラー(クイックリターンミラー)6が配設されている。メインミラー6は、撮影光束をペンタプリズム22(図3参照)の方向へ導くために撮影光軸に対して45°の角度に保持される状態と、撮像素子33(図3参照)の方向へ導くために撮影光束から退避した位置に保持される状態とに移動可能である。
カメラ本体1の上部のグリップ側には、撮影開始の起動スイッチとしてのシャッタボタン7と、撮影時の動作モードに応じてシャッタスピードやレンズ絞り値を設定するためのメイン操作ダイヤル8とが配置されている。また、撮影系の動作モードを設定するための動作モード設定ボタン10も配置されている。これらの操作部材の操作結果の一部は、LCD表示パネル9に表示される。
シャッタボタン7は、第1ストローク(半押し)でスイッチSW1(7a)がONし、第2ストローク(全押し)でスイッチSW2(7b)がONする構成となっている。
また、動作モード設定ボタン10は、シャッタボタン7の1回の押込みで連写になるか1コマのみの撮影となるかの設定や、セルフ撮影モードの設定などを行うものであり、LCD表示パネル9にその設定状況が表示される。
カメラ本体1の上部中央には、カメラ本体に対してポップアップするストロボユニット11と、ストロボ取付け用のシュー溝12と、ストロボ接点13とが配置されている。また、カメラ本体1の上部右寄りには撮影モード設定ダイヤル14が配置されている。
カメラ本体1の右側面には、開閉可能な外部端子蓋15が配置されており、この外部端子蓋15を開けた内部には、外部インタフェースとしてビデオ信号出力用ジャック16とUSB出力用コネクタ17が納められている。
図2において、カメラ本体1の背面側には、光軸の上方にファインダ接眼窓18が設けられており、更に背面中央には画像表示可能なカラー液晶表示部19が設けられている。20はカラー液晶表示部19の横に配置されたサブ操作ダイヤルであり、メイン操作ダイヤル8の機能の補助的役割を担っている。そして、例えばカメラのAEモードでは自動露出装置により算出された適正露出値に対する露出補正量を設定するために使用される。あるいは、シャッタスピードとレンズ絞り値の各々を使用者の意志によって設定するマニュアルモードにおいて、メイン操作ダイヤル8でシャッタスピードを設定し、サブ操作ダイヤル20でレンズ絞り値を設定する。また、このサブ操作ダイヤル20は、カラー液晶表示部19に表示される撮影済み画像の表示選択手段としても用いられる。
43はカメラの動作を起動もしくは停止するためのメインスイッチである。
44はクリーニングモードを動作させるためのクリーニングモード操作部材であり、光学ローパスフィルタ410(図3参照)上に付着した塵埃等の異物をふるい落とす動作を指示するためのものである。
45はライブビューモードを動作させるためのライブビューモード操作部材であり、撮像素子33で生成された被写体の画像をカラー液晶表示部19に連続表示する動作を指示するためのものである。
図3は、本実施形態に係わるデジタルカメラの主要な電気的構成を示すブロック図であり、図1及び図2と共通する部分には同一番号を付している。
図3において、100はカメラ本体1に内蔵されたマイクロコンピュータからなる中央処理装置(以下、MPUという)である。なお、MPU100は、カメラの動作を制御するものであり、カメラの各構成要素に対して様々な処理の実行を指示する。
100aはMPU100に内蔵されたEEPROMであり、時計計測回路109の時計情報やその他の撮影情報を記憶可能である。
MPU100には、ミラー駆動部101、焦点検出回路102、シャッタ駆動部103、映像信号処理回路104、スイッチセンス回路105、測光回路106が接続されている。また、LCD駆動回路107、バッテリチェック回路108、時刻計測回路109、電源供給回路110、圧電素子駆動回路111が接続されている。これらの要素はMPU100の制御により動作するものである。
また、MPU100は、撮影レンズユニット200内に配置されたレンズ制御回路201と、マウント接点21を介して通信を行う。マウント接点21は撮影レンズユニット200が接続されるとMPU100へ信号を送信する機能も備えている。これにより、レンズ制御回路201は、MPU100との間で通信を行い、撮影レンズユニット200内の撮影レンズ200a及び絞り204の駆動を、AF駆動部202及び絞り駆動部203を介して行うことが可能となる。
なお、本実施形態では便宜上撮影レンズ200aを1枚のレンズで示しているが、実際は多数のレンズ群により構成されている。
AF駆動部202は、たとえばステッピングモータによって構成され、レンズ制御回路201の制御によって撮影レンズ200a内のフォーカスレンズ位置を変化させることにより、撮像素子33に撮影光束の焦点を合わせるように調整する。203は絞り駆動部であり、たとえばオートアイリスなどによって構成され、レンズ制御回路201の制御によって絞り204を変化させ、光学的な絞り値を調節するように構成されている。
6はメインミラーであり、光学式ビューファインダを用いて撮影する場合、撮影レンズ200aにより集光された被写体光をペンタプリズム22へ導くと共に、被写体光の一部を透過させ、サブミラー30を介して焦点検出用センサユニット31へと導く。また、ミラー駆動部101により、ファインダにて被写体像を観察可能な位置と、撮影時に被写体光束の光路から待避した位置とに移動される。
31は、結像面近傍に配置されたフィールドレンズ、反射ミラー、2次結像レンズ、絞り、複数のCCDから成るラインセンサ等から構成されている周知の位相差方式の焦点検出センサユニットである。
30はメインミラー6を透過した被写体光を反射させて、焦点検出センサユニット31へ導くためのサブミラーである。サブミラー30は、メインミラー6またはメインミラー6のミラー駆動部101と連動する。ミラー駆動部101は、たとえばDCモータとギヤトレインなどから構成され、MPU100の制御によってメインミラー6やサブミラー30を駆動する。
そして、サブミラー30は、メインミラー6がファインダにて被写体像を観察可能な位置にあるときには、焦点検出用センサ31へ被写体光を導く位置に、また撮影時には被写体光束の光路から待避した位置に移動する。
22はペンタプリズムであり、メインミラー6によって導かれた被写体像を正立正像に変換反射する光学部材である。撮影レンズ200aを通過した被写体光束は、絞り204を通過してメインミラー6で反射され、ペンタプリズム22に導かれ、ファインダ接眼窓18に達する。撮影者は、ファインダ接眼窓18を覗くことにより被写体像を観察することができる。さらに、被写体光は測光センサ37へも導かれる。
また、メインミラー6を透過した光束はサブミラー30で反射され、撮像素子33の撮像面とほぼ等価な位置に置かれた焦点検出センサユニット31の検出面上で再結像される。その光像は、電気的な画像信号に変換されて焦点検出回路102に供給される。
焦点検出回路102はMPU100の指示に従い、焦点検出センサユニット31の蓄積制御と読出し制御を行って、画素情報をMPU100へ出力する。MPU100は焦点検出回路102からの画像信号に基づいて、位相差検出法による焦点検出演算を行う。そして、撮影レンズ200aによる結像面と予定結像面との差及び方向、すなわちデフォーカス量およびデフォーカス方向を求める。そして、MPU100は算出したデフォーカス量およびデフォーカス方向に基づいて、レンズ制御回路201、AF駆動部202を介して、撮影レンズ200a内のフォーカスレンズを合焦位置まで移動させる。
32はフォーカルプレーンシャッタからなる機械シャッタ装置であり、ファインダ観察時には被写体光束を遮る。また、撮影時にはレリーズ信号に応じて被写体光束の光路から待避して露光を開始させる先羽根群と、先羽根群の走行開始後所定のタイミングで被写体光束を遮光する後羽根群とを有する。機械シャッタ装置32は、MPU100の指令を受けたシャッタ駆動部103によって駆動される。
本実施形態においては、機械シャッタ装置32が先羽根群と後羽根群の両方を有している場合について説明した。しかし、遮蔽部材を1つだけとして露光を開始する場合は被写体光束の光路から退避し、撮影の終了後、再び被写体光束の光路を遮蔽する位置まで戻るような構成としてもよい。
33は撮像素子で、2次元型撮像デバイスであるCMOSセンサが用いられている。ただし、撮像デバイスには、CCD型、CMOS型およびCID型など様々な形態があり、何れの形態の撮像デバイスを採用してもよい。本実施形態においては、CMOS型の撮像素子が採用されている。
34はクランプ/CDS(相関二重サンプリング)回路であり、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、クランプレベルの変更も可能である。35はAGC(自動利得調整装置)であり、A/D変換する前の基本的なアナログ処理を行うとともに、AGC基本レベルの変更も可能である。36はA/D変換器であり、撮像素子33のアナログ出力信号をデジタル信号に変換する。
104は映像信号処理回路であり、デジタル化された撮像素子33からの画像データに対してガンマ/ニー処理、フィルタ処理、モニタ表示用の情報合成処理など、ハードウエアによる画像処理全般を実行する。この映像信号処理回路104からのモニタ表示用の画像データは、カラー液晶駆動回路112を介してカラー液晶表示部19に表示される。これらの機能の切換えは、MPU100とのデータ交換により行われ、必要に応じて撮像素子33の出力信号のホワイトバランス情報をMPU100に出力可能であり、その情報を基にMPU100はホワイトバランス調整やゲイン調整を行う。
電子式ライブビュー機能を用いて撮影を行う場合、撮影レンズ200aにより結像された被写体像は撮像素子33により光電変換される。そして、撮像素子33から出力された画像信号は、映像信号処理回路104により処理され、カラー液晶駆動回路112を介して背面部のカラー液晶表示部19に連続表示される。撮影者は、このカラー液晶表示部19に表示される被写体像を確認しながら撮影を行うことが可能である。
また、MPU100の指示により、何もせずにメモリコントローラ38を通じて、バッファメモリ37に画像データを保存することも可能である。また、映像信号処理回路104は、JPEGなどの圧縮処理を行う機能も有している。また、連写の場合は一旦、バッファメモリ37に画像データを格納し、処理時間がかかる場合にメモリコントローラ38を通して未処理の画像データを読み出し、映像信号処理回路104で画像処理や圧縮処理を行い、連写スピードを稼ぐこともできる。連写枚数は、バッファメモリ37の容量に大きく左右される。
メモリコントローラ38では、映像信号処理回路104から出力された未処理のデジタル画像データをバッファメモリ37に格納する。そして、処理済みのデジタル画像データをメモリ39に格納したり、あるいはその逆にバッファメモリ37やメモリ39から画像データを映像信号処理回路104に出力したりする。また、メモリコントローラ38は、外部インタフェース40(図1におけるビデオ信号出力用ジャック16、USB出力用コネクタ17に相当する)から送られてくる画像データをメモリ39に記憶することも可能である。また、メモリ39に記憶されている画像データを外部インタフェース40から出力することも可能である。なお、メモリ39は、カメラ本体1に対して取外しが可能である。
105はスイッチセンス回路であり、各スイッチの操作状態に応じて各部を制御する。7aはシャッタボタン7の第1ストローク(半押し)によりオンするスイッチSW1である。7bはシャッタボタン7の第2ストローク(全押し)によりオンするスイッチSW2である。スイッチSW2がオンされると、撮影動作が開始される。また、メイン操作ダイヤル8、サブ操作ダイヤル20、撮影モード設定ダイヤル14、メインスイッチ43、クリーニングモード操作部材44、ライブビューモード操作部材45が接続されていて、各スイッチの状態をMPU100へ送信する。
なお、スイッチセンス回路105とメインスイッチ43とMPU100とから電源スイッチが構成されている。また、電源スイッチがONされたことが検出されると、電源42からカメラ本体1へ給電が開始される。
106は測光回路であり、画面内の各エリアの輝度信号として、測光センサ37からの出力をMPU100に出力する。MPU100は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出を算出する。
107は液晶表示駆動回路であり、MPU100の表示命令に従って、LCD表示パネル9やファインダ内液晶表示器41を駆動する。また液晶表示駆動回路107は、MPU100の指示により特定のセグメントを点滅表示状態にすることが可能である。なお、液晶表示駆動回路107とLCD表示パネル9とから表示手段が構成され、さらに、液晶表示駆動回路107とMPU100とから表示制御手段が構成されている。
108はバッテリチェック回路であり、MPU100からの信号に従って、所定時間バッテリチェックを行い、その検出出力をMPU100へ送る。なお、バッテリチェック回路108とMPU100とからバッテリチェック手段が構成されている。
109は時刻計測回路でメインスイッチ43がOFFされて次にONされるまでの時間や日付を計測し、MPU100からの指令により、計測結果をMPU100へ送信することができる。なお、時刻計測回路109とMPU100とから、計測手段が構成されている。
42は電源部であり、各IC(集積回路)や駆動系に必要な電源を供給する。
410は水晶からなる複屈折板と位相板と複屈折板を複数枚貼り合わせて積層した光学ローパスフィルタで、430は積層型の圧電素子である。圧電素子430は、MPU100から指令を受けた圧電素子駆動回路111により加振され、その振動を光学ローパスフィルタ410に伝える。400は、光学ローパスフィルタ410、圧電素子430、撮像素子33とがユニット化された撮像ユニットである。振動させる光学部品としてローパスフィルタ410を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、撮像素子33の前方に配置されている他の光学部品であってもよい。例えば、撮像素子保護のためのカバーガラスであっても良い。
図4は、本実施形態のデジタルカメラのMPU100による制御処理を説明するフローチャートである。
カメラ本体1内のMPU100の動作は、カメラ本体1の電源スイッチであるメインスイッチ43がオンされると開始され、まず、ライブビューモード操作部材45が撮影者により操作されているかどうかを判別する(ステップS101)。その結果、ライブビューモード操作部材45が操作されていない状態であれば、ステップS107に進む。
一方、ライブビューモード操作部材45が操作されている状態であれば、MPU100は、ライブビューモードの起動指示を認識し、電源供給回路110から必要な電力を供給する(ステップS102)。
ライブビューモードを起動後、MPU100は、クリーニングモード操作部材44が操作されているかどうかを判別する(ステップS103)。
ステップS103で、クリーニングモード操作部材44が操作されていない状態であれば、ステップS104、ステップS105をスキップしてステップS106へ進む。
一方、ステップS103でクリーニングモード操作部材44が操作されていた場合、ステップS104でMPU100は、光学ローパスフィルタ410上の異物を除去するクリーニング動作を禁止する。すなわち、圧電素子430を駆動しないようにする(ステップS104)。これは、多くの電力を消費しているライブビューモードにおいて、さらにクリーニング動作を行うと、消費電力が過大になり、カメラ本体1の動作が不安定になる可能性があるからである。そして、MPU100は、カラー液晶表示部19にクリーニング動作を禁止した旨を撮影者に知らせる画像を一時的に表示する。これにより、撮影者にクリーニング動作が禁止されたことを知らせると共に、クリーニングモード操作部材44の操作を行わないように警告する(ステップS105)。警告の方法としては、例えばブザーで警告音を発する方法なども挙げられる。警告を発した後に、ステップS106に進む。
ステップS106では、MPU100は、ミラー駆動部101を制御して、メインミラー6をアップさせて撮影レンズ200aの光路上から退避した位置に移動させる。また、同時にシャッタ駆動部103を制御して、機械シャッタ装置32の先幕を走行させて機械シャッタ装置32を開いた状態とする。これにより、撮影レンズ200aからの被写体光が撮像素子33に入射するようになり、撮像素子33は被写体光を光電変換し、生成された画像信号が逐次カラー液晶表示部19に表示される。これにより、ライブビューモードの動作が実現される。撮影者は、ライブビュー画像を見ながら構図を決め、撮影を行う。
なお、本実施形態では、ライブビューモード操作部材45を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ライブビューモードへの移行を指示するための操作部材は、例えば機械的なボタンやスイッチ等であってもよい。或いは、カラー液晶表示部19に表示されたメニューからカーソルキーや指示ボタンなどを用いて設定するものであっても良い。また、撮影者はライブビュー動作を終了する場合は、ライブビューモード操作部材45を操作し、撮影終了のステップS110に進む。
一方、ステップS107では、クリーニングモード操作部材44が操作されたか否かを判別する。ステップS107でクリーニングモード操作部材44が操作されていた場合には、クリーニングモードを実行するために、ステップS108へ進む。一方、ステップS107でクリーニングモード操作部材44が操作されていない状態であれば、ステップS108をスキップしてステップS109へ進む。
ステップS108では、MPU100は、クリーニングモードの指令信号を受け取ると、圧電素子駆動回路111に駆動信号を送る。電力供給回路110は、クリーニングモードに必要な電力を、カメラ本体1の各部へ必要に応じて供給する。そして、圧電素子駆動回路111は、MPU100からの駆動信号を受け取ると、圧電素子430を駆動するための周期電圧を生成する。このように圧電素子430に対して周期的な電圧を印加することで、光学ローパスフィルタ410が加振され、光学ローパスフィルタ410の表面に付着した異物が除去される。その後、ステップS109に進む。
ステップS109では、従来のデジタルカメラと同じく、撮影レンズ200aにより結像された被写体像がペンタプリズム22へ導かれ、撮影者は光学ビューファインダにて被写体像を観察しながら撮影を行う。
なお、本実施形態では、クリーニングモード操作部材44を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、クリーニングモードへの移行を指示するための操作部材は、例えば機械的なボタンやスイッチ等であってもよい。或いはカラー液晶表示部19に表示されたメニューからカーソルキーや指示ボタンなどを用いて設定するものであっても良い。更に、ユーザによる操作部材の操作に限らず、例えばライブビュー動作中でなければ撮影動作の直後に自動的にクリーニングモードを実行するような動作を禁止しても良い。つまり、撮影シーケンス上のクリーニングモードの自動処理についても、ライブビュー動作中であれば禁止するように構成しても良い。また、撮影者は撮影動作を終了する場合は、撮影終了のステップS110に進む。
以上説明したように本実施形態によれば、カメラ本体の電力負荷の過多によるカメラの不具合を防ぐため、ライブビュー動作中のクリーニングモードの動作受付を禁止するので、デジタルカメラの安定した動作を保証することができる。
(第2の実施形態)
この第2の実施形態では、デジタルカメラの構成は第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。第2の実施形態では、その動作が第1の実施形態と異なる。
図5は、本実施形態のデジタルカメラのMPU100による制御処理を説明するフローチャートである。
カメラ本体1内のMPU100の動作は、カメラ本体1の電源スイッチであるメインスイッチ43がオンされると開始され、まずライブビューモード操作部材45が撮影者により操作されているかどうかを判別する(ステップS201)。その結果、ライブビューモード操作部材45が操作されていない状態であれば、ステップS207に進む。
一方、ライブビューモード操作部材45が操作されている状態であれば、MPU100は、ライブビューモードの起動指示を認識し、電源供給回路110から必要な電力を供給する(ステップS202)。
ライブビューモードを起動後、MPU100は、クリーニングモード操作部材44が操作されているかどうかを判別する(ステップS203)。
ステップS203で、クリーニングモード操作部材44が操作されていない状態であれば、ステップS204、ステップS205をスキップしてステップS206へ進む。
一方、ステップS203でクリーニングモード操作部材44が操作されていた場合、ステップS204でMPU100は、カラー液晶表示部19にクリーニングモード操作部材44が操作されたことを図6に示すように表示する。撮影者は、図6の画面から、ライブビュー動作を継続するか、クリーニングモードを実行するためにライブビュー動作を中止するかを選択する。
これは、多くの電力を消費しているライブビューモードにおいて、さらにクリーニング動作を行うと、消費電力が過大になり、カメラ本体1の動作が不安定になる可能性があるからである。そのため、MPU100は、撮影者にライブビュー動作を継続するか、ライブビュー動作を中止してクリーニング動作を実行するかを選択させる画面を表示する。
図6の画面から、撮影者がライブビュー動作を継続することを選択すると、ステップS206に進み、クリーニング動作の実行を選択すると、ステップS208に進む。
ステップS206では、MPU100は、ミラー駆動部101を制御して、メインミラー6をアップさせて撮影レンズ200aの光路上から退避した位置に移動させる。また、同時にシャッタ駆動部103を制御して、機械シャッタ装置32の先幕を走行させて機械シャッタ装置32を開いた状態とする。これにより、撮影レンズ200aからの被写体光が撮像素子33に入射するようになり、撮像素子33は被写体光を光電変換し、生成された画像信号が逐次カラー液晶表示部19に表示される。これにより、ライブビューモードの動作が実現される。撮影者は、ライブビュー画像を見ながら構図を決め、撮影を行う。
なお、本実施形態では、ライブビューモード操作部材45を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ライブビューモードへの移行を指示するための操作部材は、例えば機械的なボタンやスイッチ等であってもよい。或いは、カラー液晶表示部19に表示されたメニューからカーソルキーや指示ボタンなどを用いて設定するものであっても良い。また、撮影者はライブビュー動作を終了する場合は、ライブビューモード操作部材45を操作し、撮影終了のステップS210に進む。
一方、ステップS207では、クリーニングモード操作部材44が操作されたか否かを判別する。ステップS207でクリーニングモード操作部材44が操作されていた場合には、クリーニングモードを実行するために、ステップS208へ進む。一方、ステップS207でクリーニングモード操作部材44が操作されていない状態であれば、ステップS208をスキップしてステップS209へ進む。
ステップS208では、MPU100は、クリーニングモードの指令信号を受け取ると、圧電素子駆動回路111に駆動信号を送る。電力供給回路110は、クリーニングモードに必要な電力を、カメラ本体1の各部へ必要に応じて供給する。そして、圧電素子駆動回路111は、MPU100からの駆動信号を受け取ると、圧電素子430を駆動するための周期電圧を生成する。このように圧電素子430に対して周期的な電圧を印加することで、光学ローパスフィルタ410が加振され、光学ローパスフィルタ410の表面に付着した異物が除去される。その後、ステップS209に進む。
ステップS209では、従来のデジタルカメラと同じく、撮影レンズ200aにより結像された被写体像がペンタプリズム22へ導かれ、撮影者は光学ビューファインダにて被写体像を観察しながら撮影を行う。
なお、本実施形態では、クリーニングモード操作部材44を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、クリーニングモードへの移行を指示するための操作部材は、例えば機械的なボタンやスイッチ等であってもよい。或いはカラー液晶表示部19に表示されたメニューからカーソルキーや指示ボタンなどを用いて設定するものであっても良い。また、撮影者は撮影動作を終了する場合は、撮影終了のステップS210に進む。
以上説明したように本実施形態においては、カメラ本体の電力負荷の過多によるカメラの不具合を防ぐため、ライブビュー動作中のクリーニングモード受付であることを確認できるようにしている。これにより、ライブビューの動作を継続するか中止してクリーニング動作を実行するかを選択することができ、デジタルカメラの安定した動作を保証することが可能となる。
(他の実施形態)
また、各実施形態の目的は、次のような方法によっても達成される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、本発明には次のような場合も含まれる。すなわち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
さらに、次のような場合も本発明に含まれる。すなわち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の第1の実施形態に係わる一眼レフデジタルカメラの外観を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係わる一眼レフデジタルカメラの外観を示す図である。 第1の実施形態に係わるデジタルカメラの主要な電気的構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のデジタルカメラの制御処理を説明するフローチャートである。 第2の実施形態のデジタルカメラの制御処理を説明するフローチャートである。 第2の実施形態におけるライブビュー動作中にクリーニング動作が指示された場合の表示画面を示す図である。
符号の説明
1 カメラ本体
1a グリップ部
2 マウント
4 レンズロック解除ボタン
5 ミラーボックス
6 メインミラー
7 シャッタボタン
8 メインダイヤル
9 LCD表示パネル
10 動作モード設定ボタン
11 ストロボユニット
12 シュー溝
13 ストロボ接点
14 撮影モード設定ダイヤル
15 外部端子蓋
16 ビデオ信号出力用ジャック
17 USB出力用コネクタ
18 ファインダー接眼窓
19 カラー液晶表示部
20 サブ操作ダイヤル
21 マウント接点
32 機械シャッタ装置
33 撮像素子

Claims (7)

  1. 撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子と前記撮影レンズとの間に配置された光学部材と、
    前記光学部材の表面に付着した異物を除去する異物除去手段と、
    画像を表示する表示手段と、
    前記撮像素子から得られる被写体像を前記表示手段に逐次表示するライブビュー表示を行うライブビュー表示手段と、
    前記ライブビュー表示の実行中に、前記異物除去手段の動作を禁止する制御手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段が前記異物除去手段の動作を禁止した場合に、前記異物除去手段の動作を禁止したことを撮影者に報知する報知手段をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、
    前記撮像素子と前記撮影レンズとの間に配置された光学部材と、
    前記光学部材の表面に付着した異物を除去する異物除去手段と、
    画像を表示する表示手段と、
    前記撮像素子から得られる被写体像を前記表示手段に逐次表示するライブビュー表示を行うライブビュー表示手段と、
    前記ライブビュー表示の実行中に、撮影者により前記異物除去手段を動作させることが指示された場合に、前記ライブビュー表示を実行中に前記指示があった旨を撮影者に報知する画像を前記表示手段に表示させる制御手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  4. 前記ライブビュー表示の実行中に、撮影者により前記異物除去手段を動作させることが指示された場合に、前記ライブビュー表示を継続するか中止するかを撮影者に選択させる選択手段をさらに具備することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子と前記撮影レンズとの間に配置された光学部材と、前記光学部材の表面に付着した異物を除去する異物除去手段と、画像を表示する表示手段と、前記撮像素子から得られる被写体像を前記表示手段に逐次表示するライブビュー表示を行うライブビュー表示手段と、を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記ライブビュー表示の実行中に、前記異物除去手段の動作を禁止する工程を具備することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  6. 撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換する撮像素子と、前記撮像素子と前記撮影レンズとの間に配置された光学部材と、前記光学部材の表面に付着した異物を除去する異物除去手段と、画像を表示する表示手段と、前記撮像素子から得られる被写体像を前記表示手段に逐次表示するライブビュー表示を行うライブビュー表示手段と、を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記ライブビュー表示の実行中に、撮影者により前記異物除去手段を動作させることが指示された場合に、前記ライブビュー表示を実行中に前記指示があった旨を撮影者に報知する画像を前記表示手段に表示させる工程を具備することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  7. 請求項5又は6に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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