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JP2008118166A - スピーカエンクロージャ、これを備えたスピーカシステムおよび多チャンネルステレオシステム - Google Patents

スピーカエンクロージャ、これを備えたスピーカシステムおよび多チャンネルステレオシステム Download PDF

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JP2008118166A
JP2008118166A JP2005192651A JP2005192651A JP2008118166A JP 2008118166 A JP2008118166 A JP 2008118166A JP 2005192651 A JP2005192651 A JP 2005192651A JP 2005192651 A JP2005192651 A JP 2005192651A JP 2008118166 A JP2008118166 A JP 2008118166A
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俊一 高橋
Shinpei Hoshino
進平 星野
Hiroyuki Shirakawa
弘之 白川
Hirofumi Osaki
博文 大崎
Katsutoki Hanayama
勝時 花山
Raoul Bauer
ボエ ラオール
Henri Malratic
マラーティ アンリ
Bertrand Mellot
ベルトラン メロー
Steeve Senescat
セネス スティーヴ
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Pioneer France SA
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Abstract

【課題】 優れた位相周波数特性を維持すると共に、スピーカユニットから放射される音響波の波面に乱れが生ずることのないスピーカエンクロージャ、スピーカシステムおよび多チャンネルステレオシステムを提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明のスピーカエンクロージャは、バッフル板21の前面に、標準聴取位置Pを中心とする仮想円Rに倣った断面円弧状のユニット配設面27を備え、或いはバッフル板21の前面に、標準聴取位置Pを中心とする仮想球(球R)に倣った部分球面状のユニット配設面27を備えたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、前面にバッフル板を有するスピーカエンクロージャ、これを備えたスピーカシステムおよび多チャンネルステレオシステムに関するものである。
従来、聴取位置と各スピーカユニットとの距離が等しくなるように、複数個のスピーカユニットをスピーカエンクロージャに組み込んだスピーカシステムが、知られている(例えば、特許文献1参照)。このスピーカエンクロージャでは、高域用スピーカユニットを取り付ける上ユニット取付け板と、中域用スピーカユニットを取り付ける中ユニット取付け板と、低域用スピーカユニットを取り付ける下ユニット取付け板と、をそれぞれ突き合せるように接着して、上向きに反ったバッフル板が構成されている。これにより、聴取位置において、各スピーカユニットからの再生音の到達時間に差が生ずることがなく、位相周波数特性に優れたがスピーカシステムが構成されている。
実開昭56−46389号公報
このように従来のスピーカシステム(スピーカエンクロージャ)では、各ユニット取付け板の突合せ部が入隅形状となるため、各スピーカユニットを音源として半球状に放射された音響波の波面の一部が、この突合せ部で回析し再生音に乱れが生ずる問題があった(図5(b)参照)。また、各ユニット取付け板の突合せ部により、バッフル板自体の剛性が低下し、共振による再生音が乱れる問題があった。
本発明は、優れた位相周波数特性を維持すると共に、スピーカユニットから放射される音響波の波面に乱れが生ずることのないスピーカエンクロージャ、これを備えたスピーカシステムおよび多チャンネルステレオシステムを提供することをその課題としている。
本発明のスピーカエンクロージャは、バッフル板の前面に、標準聴取位置を中心とする仮想円に倣った断面円弧状のユニット配設面を備えたことを特徴とする。
同様に、本発明の他のスピーカエンクロージャは、バッフル板の前面に、標準聴取位置を中心とする仮想球に倣った部分球面状のユニット配設面を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、バッフル板のユニット配設面が、標準聴取位置を中心とする仮想円或いは仮想球の球面に倣った形状に形成されているため、2次元曲面或いは3次元曲面となるこのユニット配設面に段差や角度変化が生ずることがなく、これにスピーカユニットを組み込んだ場合、バッフル板による音響波の回析を有効に防止することができる。したがって、スピーカユニットから放射された音響波の波面が乱れることがなく、高品位再生を達成することができる。また、ユニット配設面に複数のスピーカユニットを設けた場合、標準聴取位置において、各スピーカユニットからの再生音の到達時間に差が生ずることがなく、位相周波数特性を向上させることができる。なお、聴取位置は、聴取するユーザの耳の位置であり、スピーカユニットの発音源位置からの距離が2.5〜3.0mであって床からの高さが約1.0mを標準(標準聴取位置)としている。また、前者の発明におけるユニット配設面は、いわゆる縦置きのスピーカエンクロージャでは縦断面円弧状に、横置きのスピーカエンクロージャでは横断面円弧状に形成することが、好ましい。また、ユニット配設面は、バッフル板の前面の全域であってもよいし、一部の領域であってもよい。
これらの場合、縦置きであって、縦長のラウンドバッフル形であることが、好ましい。
この構成によれば、ラウンドバッフルにおける上面視凸となる曲面と、仮想円或いは仮想球の球面に倣った凹となる曲面の合成により、バッフル板のユニット配設面は、正面(前面)から見てほぼ楕円形となる。これに、一般的な2ウェイや3ウェイのスピーカユニットを取り付けた場合、高域用スピーカユニットは、楕円形の長端である幅狭部分に配設されることになる。このため、高域用スピーカユニットでは、音の広がりが良好となり、システム全体として良好な指向感度特性(指向周波数特性)を得ることができる。なお、高さ1m程度の床置き縦長の形態では、バッフル板は、標準聴取位置との関係で幾分上向きとなることは、いうまでもない。
これらの場合、少なくともバッフル板の前部は、継ぎ目の無い単板および合板のいずれかで構成されていることが、好ましい。
バッフル板に継ぎ目があるとバッフル板の剛性が低くなり、共振等の問題が発生するが、継ぎ目の無い板材を用いることにより、共振等による音の乱れを有効に防止することができる。
これらの場合、ユニット配設面は、バッフル板の前面を研削して形成されていることが、好ましい。
2次元曲面となるユニット配設面は、バッフル板を単に折り曲げることにより比較的簡単に形成できるが(3次元曲面は難しい)、折り曲げるとバッフル板の裏面もこれに倣って2次元曲面となってしまい、位相反転形のスピーカエンクロージャ等を構成しようとする場合、好ましくない。なお、スピーカエンクロージャの裏板は、バッフル板(の裏面)と平行に形成することが、好ましい。
本発明のスピーカシステムは、上記したスピーカエンクロージャと、スピーカ取付け面に取り付けた1以上のスピーカユニットと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、音響波の回析現象を有効に防止することができるため、スピーカユニットから放射された音響波の波面が乱れることがなく、高品位再生を達成することができる。
この場合、帯域の異なる複数のスピーカユニットを備えることが、好ましい。
この構成によれば、複数のスピーカユニットと上記のスピーカエンクロージャとの協働により、より一層の高品位再生を達成することができる。
また、ユニット配設面は、バッフル板の前面を研削して形成されており、ユニット配設面には、ダクトの開口部およびパッシブラジエタのいずれかが、さらに設けられていることが、好ましい。
この構成によれば、低音域における高品位再生を実現することができると共に、ダクトおよびパッシブラジエタは、楕円形のユニット配設面の長端である幅狭部分、言い換えればバッフル板の厚肉部分に配設されることになる。このため、特にダクトにあっては、実ダクト長を維持しつつダクトのバッフル板以外の部分を短くすることができる。
さらに、複数のスピーカユニットを備え、スピーカエンクロージャは、スピーカユニット毎に独立した複数の分割エンクロージャで構成することができる。
この構成によれば、高品位再生を維持しつつ、スピーカエンクロージャを分割可能とすることで、運搬性や設置の自由度を高めることができる。
本発明の多チャンネルステレオシステムは、上記したスピーカシステムの複数個を、仮想円または仮想球面にユニット配設面が合致するように且つ標準聴取位置を囲むように、それぞれ配置したことを特徴とする。
この構成によれば、標準聴取位置において、これを囲む各スピーカユニットからの距離が同一となる。このため、複数のスピーカユニットからの再生音の到達時間に差が生ずることがなく、システムとして位相周波数特性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るスピーカエンクロージャ(以下、「エンクロージャ」という。)を適用したスピーカシステムおよび多チャンネルステレオシステムについて説明する。図1は実施形態に係るスピーカシステムの模式図であり、図2はスピーカシステムの外観斜視図である。両図に示すように、このスピーカシステム1Aは、縦長に形成したラウンドバッフルタイプのエンクロージャ2と、エンクロージャ2を支持するロースタンド3と、エンクロージャ2に組み込んだ高域用スピーカユニット4、中域用スピーカユニット5および低域用スピーカユニット6と、で構成されている。ロースタンド3は、エンクロージャ2が着座するスタンドベース11と、スタンドベース11から四方に延びる4本の脚部12とからなり、各脚部12にはアジャストボルト13が組み込まれている。なお、本実施形態において、「前面」もしくは「前方」といった場合、聴取位置(標準聴取位置)に正対する面もしくは方向を指し、「後方」といった場合は、その逆を指すものとする。
エンクロージャ2は、いずれもMDF(Medium Density Fiberboard)を主材とする、バッフル板21、両側板22,22、天板23、底板24および裏板25からなり、縦長に且つ曲面を強調すべく断面略紡錘形状(厳密には、天板23および底板24に平行な断面形状が略紡錘形状)に形成されている。バッフル板21は、聴取位置(標準聴取位置)Pに向くように、すなわち天板23が底板24に対して後方に位置するように幾分上向き斜めに配設され、また裏板25は、バッフル板21に平行になるように斜めに傾けて配設されている。一方、床置きのエンクロージャ2を構成すべく、底板24は水平に、天板23は床板24に平行に配設されている。これにより、詳細は後述するが、各スピーカユニット4,5,6と聴取位置Pとの距離が等しくなるように、且つシステム全体の重心位置が後方に移動して略前後中間位置にくるようにしている(図1参照)。なお、本実施形態のエンクロージャ2は、高さ1200mmに設計されている。
図2ないし図4に示すように、天板23は、エンクロージャ2の断面形状に倣って略紡錘形状に形成され、上側から、仕上げ材としての突板31、これと同形の天板本体32およびエンクロージャ2の内周面と相補的形状を為す天板補強枠33と、を積層して構成されている。同様に、底板24は略紡錘形状に形成され、下側から、下面を化粧仕上げ(突板)とした底板本体35およびエンクロージャ2の内周面と相補的形状を為す底板補強枠36と、を積層して構成されている。各側板22は、外表面を化粧仕上げ(突板)とすると共に、上記の紡錘形状に倣って短辺方向を内側に湾曲させ且つ全体が略方形(平行四辺形)に形成されている。裏板25は、弓形断面を有し外表面を化粧仕上げ(突板に漆塗装)とした裏板本体38と、裏板本体38の内側に積層した裏板補強板39と、で構成されている。この場合、裏板本体38には、両側板22,22の後端が突き当てられ、この両側板22,22の後端部間に裏板補強板39が配設されている。また、裏板25の下部には、ターミナル取付け部40が窪入形成されている(図3(c)参照)。
バッフル板21は、各スピーカユニット4,5,6が取り付けられる漆仕上げの主バッフル板42と、主バッフル42の裏面に積層した副バッフル板43と、で構成されている。そして、詳細は後述するが、バッフル板(主バッフル板42)21の前面には、円弧状に窪入形成したユニット配設面27が形成されており、ユニット配設面27には、上側から高域用スピーカユニット4が取り付けられる第1ユニット開口45、中域用スピーカユニット5が取り付けられる第2ユニット開口46、低域用スピーカユニット6が取り付けられる第3ユニット開口47およびダクト28が構成されたダクト開口48が、それぞれ形成されている(図3(b)および(c)参照)。
一方、エンクロージャ2の内部において、第1ユニット開口45に連なる上部空間51には、天板23から垂下した前向き「V」字状の縦隔板52と、第1ユニット開口45と第2ユニット開口46との境界部分から後方に延びる横隔板53と、が配設されており、これにより高域用スピーカユニット4用のチャンバー(空気室)54が構成されている。横隔板53の下側には、エンクロージャ2の内周面に対し相補的形状に形成された第1補強枠56が設けられている。また、第2ユニット開口46と第3ユニット開口47との境界部分には、エンクロージャ2の内周面に対し相補的形状に形成された第2補強枠57が設けられている。同様に、第3ユニット開口47とダクト開口48との境界部分には、エンクロージャ2の内周面に対し相補的形状に形成された第3補強枠58が設けられている。さらに、第1補強枠56と第2補強枠57との間、および第2補強枠57と第3補強枠58との間には、両側板22,22の後部に内貼りするように一対の内貼り補強材59,59が、それぞれ設けられている。
一方、エンクロージャ2の下部空間61には、ダクト開口48に連なる筒状のダクト材62が設けられている。ダクト材62は、主バッフル板42の裏面に直接固着されており、ダクト開口48と共に上記のダクト(音響ポート)28を構成している。詳細は後述するが、主バッフル板42におけるダクト開口48の形成部分は厚肉に形成されており、その分、ダクト材62は短く形成されている。このため、ダクト材62を主バッフル板42に直接固着することと相俟って、ダクト28を、そのダクト長に比して強固に形成することができる。
次に、バッフル板21およびこれに形成したユニット配設面27について、詳細に説明する。図1に示すように、主バッフル板(バッフル板21)42の前面には、聴取位置Pを中心とする仮想円Rに倣った縦断面円弧状のユニット配設面27が、形成されている。ユニット配設面27は、主バッフル板42の前面を掘り込むように研削して形成されており、ラウンドバッフルにおける上面視凸となる曲面と、仮想円Rに倣った凹となる曲面の合成により、正面(前面)から見て略楕円形に形成されている。
また、ユニット配設面27は、上記の第1ユニット開口45、第2ユニット開口46、第3ユニット開口47およびダクト開口48を包含するように、主バッフル板42の前面全域に達する大きさを有している。これにより、高域用スピーカユニット4が組み込まれる第1ユニット開口45とダクト開口48とが、それぞれ楕円形の上下長端部に配置されることとなる。そして、高域用スピーカユニット4が、楕円形の長端である幅狭部分に配設されることにより、高域用スピーカユニット4における音の広がりが促進され、システム全体として良好な指向感度特性を得ることが可能となる。また、ダクト開口48が主バッフル板42の厚肉部分に配設されるため、上記したようにダクト28の剛性を高めることができる。なお、ダクト28に代えて、パッシブラジエタ等を設けて、位相反転形のエンクロージャ2を構成するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態において、エンクロージャ2のユニット配設面27が、聴取位置Pを中心とする仮想円Rに倣った縦断面円弧状に形成されているため、図5に示すように、ユニット配設面27に段差や角度変化が生ずることがなく、バッフル板21による音響波の回析を有効に防止することができる。したがって、各スピーカユニット4,5,6から放射された音響波の波面が乱れることがなく、高品位再生を達成することができる。また、各スピーカユニット4,5,6と聴取位置Pとの距離が等しくなるため、各スピーカユニット4,5,6からの再生音の到達時間に差が生ずることがなく、位相周波数特性を向上させることができる。なお、本実施形態の聴取位置Pは、聴取するユーザの耳の位置であり、各スピーカユニット4,5,6の発音源位置から距離が3.0mであって床からの高さが1.0mに設定されている。
なお、本実施形態のユニット配設面27は、聴取位置Pを中心とする仮想円R(聴取位置Pとユニット配設面27の左右中心とを通る平面内に描かれた聴取位置Pを中心とする円)に倣った縦断面円弧状に形成されているが、聴取位置Pを中心とする仮想球(球R)に倣った部分球面状に形成するようにしてもよい(図1参照)。また、本実施形態のエンクロージャ2は、MDFを主体とする木質材で構成しているが、挽板、ベニアコア合板、パーティクルボード、ランバーコア合板、集成材等或いはこれらの組み合わせで構成することは元より、樹脂材(成形品)で構成するようにしてもよい。なお、以下の他の実施形態でも同様である。
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態に係るスピーカシステム1Bについて説明する。このスピーカシステム1Bでは、縦置きのエンクロージャ2Bがスピーカユニットの単位で分割されている。すなわち、高域用スピーカユニット4は上部エンクロージャ71に組み込まれ、中域用スピーカユニット5は中間部エンクロージャ72に組み込まれ、低域用スピーカユニット6は下部エンクロージャ73に組み込まれている。上部エンクロージャ71は、バッフル板21a、両側板22a、天板23a、底板24aおよび裏板25aを有し、バッフル板21aには、聴取位置Pを中心とする仮想円Rに倣った縦断面円弧状のユニット配設面27aが形成されている。同様に、中間部エンクロージャ72も、バッフル板21b、両側板22b、天板23b、底板24bおよび裏板25bを有し、バッフル板21bには、縦断面円弧状のユニット配設面27bが形成されている。同様に、下部エンクロージャ73も、バッフル板21c、両側板22c、天板23c、底板24cおよび裏板25cを有し、バッフル板21cには、縦断面円弧状のユニット配設面27cが形成されている。但し、各エンクロージャ71,72,73の天板23a,23b,23cおよび底板24a,24b,24cは水平に配設され、裏板24a,24b,24cは鉛直に配設されている。
そして、これら上部エンクロージャ71、中間部エンクロージャ72および下部エンクロージャ73を段積みするように重ねた状態では、各エンクロージャ(分割エンクロージャ)71,72,73のユニット配設面27a,27b,27cは、面一となって2次元曲面を構成すると共に、裏板24a,24b,24cも面一となるように構成されている。すなわち、第2実施形態のエンクロージャ2B(71,72,73)は、第1実施形態のエンクロージャ2をスピーカユニット4,5,6単位で分割した基本形態となっている。なお、各エンクロージャ71,72,73の幅は、同一に形成してもよいし、上から下に向かって幅広になるように形成してもよい。
このような構成では、スピーカシステム1Bが3つの分割システム(分割エンクロージャ)で構成されているため、全体が大型化しても個々に運搬が可能となるため取り扱いが容易になる。しかも、適切に設置(段積み)した状態では、各分割システムにおける各ユニット配設面27a,27b,27cが、段差等の無い一体の2次元曲面(3次元曲面)を構成することになるため、音響波の回析等を排除して高品位再生を達成することができる。
次に、図7を参照して、本発明の第3実施形態に係るスピーカシステム1Cについて説明する。このスピーカシステム1Cでは、横置きのエンクロージャ2Cをスピーカユニットの単位で分割した形態となっている。すなわち、左スピーカユニット81は左部エンクロージャ91に組み込まれ、センタースピーカユニット82は中間部エンクロージャ92に組み込まれ、右スピーカユニット83は右部エンクロージャ93に組み込まれている。左部エンクロージャ91および右部エンクロージャ93は、バッフル板21d、両側板22d、天板23d、底板24dおよび裏板25dをそれぞれ有し、各バッフル板21dには、聴取位置Pを中心とする仮想円Rに倣った横断面円弧状のユニット配設面27dが形成されている。同様に、中間部エンクロージャ92も、バッフル板21e、両側板22e、天板23e、底板24eおよび裏板25eを有し、バッフル板21eには、横断面円弧状のユニット配設面27eが形成されている。
そして、これら左部エンクロージャ91、中間部エンクロージャ92および右部エンクロージャ93を横並びに配置した状態では、各エンクロージャ(分割エンクロージャ)91,92,93のユニット配設面27d,27e,27dは、面一となって2次元曲面を構成すると共に、裏板25d,25e,25dも面一となるように構成されている。なお、各エンクロージャ91,92,93のユニット配設面27d,27e,27dが2次元曲面となるため、左部エンクロージャ91と右部エンクロージャ93とは、左右反転した形状となる。
このような構成では、スピーカシステム1Cが横並びの3つの分割システム(分割エンクロージャ)で構成されているため、全体が大型化しても個々に運搬が可能となるため取り扱いが容易になる。また、適切に設置(横並び)した状態では、各分割システムにおける各ユニット配設面27d,27e,27dが、段差等の無い一体の2次元曲面(3次元曲面)を構成するため、音響波の回析等を排除して高品位再生を達成することができる。しかも、各ユニット配設面27d,27e,27dが上記の仮想円(仮想球)に倣って配置される限りにおいて、これら各エンクロージャ(分割システム)91,92,93を側方に相互に離して設置することも可能である。
次に、図8を参照して、上記実施形態のスピーカシステムを適用した多チャンネルステレオシステム100、さらにはホームシアタについて説明する。この多チャンネルステレオシステム100は、例えば、聴取位置Pの左前方、右前方、左後方および右後方に、第1実施形態のスピーカシステム1Aをそれぞれ配置すると共に、前方正面に第3実施形態のスピーカシステム1Cを配置して、構成されている。この場合、各スピーカシステムにおける全てのエンクロージャ2(2c)のユニット配設面27が、聴取位置Pを中心とする共通の仮想球(球R)に倣って、縦横の断面円弧状或いは部分球面状に形成し、聴取位置Pに対し等距離となるように配置している。また、第3実施形態のスピーカシステムは、低音域の広がりを考慮した低域用のもの(センターシステムのみでもよい)としている。すなわち、全体として5(4.1)チャンネルのステレオシステムが構築されている。このような構成では、聴取位置Pにおいて臨場感に富む再生音を得ることができる。
更に、同図に示すように、第3実施形態のスピーカシステム1Cの上方に、テレビジョンやプロジェンタ等の大画面のディスプレイ(ハイビジョン)Dを配置することが、好ましい。このような構成では、映画館や劇場に匹敵する臨場感、すなわち次世代のホームシアタを構成することができる。
なお、本実施形態では、ラウンドバッフルタイプのエンクロージャについて説明したが、本発明は、バッフル板を備えた各種の非密閉形、密閉形、バスレフ形等のエンクロージャにも適用可能である。
実施形態に係るスピーカシステムの模式図である。 実施形態に係るスピーカシステムの外観斜視図である。 スピーカシステムのエンクロージャにおける、平面図(a)、正面図(b)、縦断面図(c)である。 図3(c)における、A−A線断面図(a)、B−B線断面図(b)、C−C線断面図(c)、D−D線断面図(d)である。 エンクロージャの前面における音響波の状態を、従来技術(a)と比較して示す断面図(a)である。 第2実施形態に係るスピーカシステムの模式図である。 第3実施形態に係るスピーカシステムの模式図である。 実施形態に係る多チャンネルステレオシステムの平面図である。
符号の説明
1A スピーカシステム 1B スピーカシステム
1C スピーカシステム 2 エンクロージャ
4 高域用スピーカユニット 5 中域用スピーカユニット
6 低域用スピーカユニット 21 バッフル板
22 側板 23 天板
24 底板 25 裏板
27 ユニット配設面 28 ダクト
62 ダクト材 71 上部エンクロージャ
72 中間部エンクロージャ 73 下部エンクロージャ
81 左スピーカユニット 82 センタースピーカユニット
83 右スピーカユニット 91 左部エンクロージャ
92 中間部エンクロージャ 93 右部エンクロージャ
100 多チャンネルステレオシステム P 聴取位置
R 仮想円 球R 仮想球

Claims (10)

  1. バッフル板の前面に、標準聴取位置を中心とする仮想円に倣った断面円弧状のユニット配設面を備えたことを特徴とするスピーカエンクロージャ。
  2. バッフル板の前面に、標準聴取位置を中心とする仮想球に倣った部分球面状のユニット配設面を備えたことを特徴とするスピーカエンクロージャ。
  3. 縦置きであって、縦長のラウンドバッフル形であることを特徴とする請求項1または2に記載のスピーカエンクロージャ。
  4. 少なくとも前記バッフル板の前部は、継ぎ目の無い単板および合板のいずれかで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスピーカエンクロージャ。
  5. 前記ユニット配設面は、前記バッフル板の前面を研削して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスピーカエンクロージャ。
  6. 請求項1または2に記載のスピーカエンクロージャと、
    前記ユニット配設面に取り付けた1以上のスピーカユニットと、を備えたことを特徴とするスピーカシステム。
  7. 帯域の異なる複数のスピーカユニットを備えたことを特徴とする請求項6に記載のスピーカシステム。
  8. 前記ユニット配設面は、前記バッフル板の前面を研削して形成されており、
    前記ユニット配設面には、ダクトの開口部およびパッシブラジエタのいずれかが、さらに設けられていることを特徴とする請求項6に記載のスピーカシステム。
  9. 複数のスピーカユニットを備え、
    前記スピーカエンクロージャは、前記スピーカユニット毎に独立した複数の分割エンクロージャで構成されていることを特徴とする請求項6に記載のスピーカシステム。
  10. 請求項6に記載のスピーカシステムの複数個を、前記仮想円または前記仮想球面に前記ユニット配設面が合致するように且つ前記標準聴取位置を囲むように、それぞれ配置したことを特徴とする多チャンネルステレオシステム。
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