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JP2008112302A - 入力装置 - Google Patents

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Kenichi Hashizume
健一 橋詰
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Abstract

【課題】入力装置としての強度を向上させ、かつ、ユーザに対して良好な操作感を与えることのできる入力装置を得る。
【解決手段】剛性を有する上金枠102aと下金枠102bで、表示装置105の周辺部と表示面の対向面とを一体に覆うと共に、上金枠102aと下金枠102bでタッチパネル108をその押下方向に支持する。上金枠102a及び下金枠102bは、スイッチドーム101で支持し、押下方向に対して移動可能とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば携帯電話機といった電子機器に用いられる入力装置に関するものである。
一般に、タッチパネルを備えた電子機器では、表示装置上にタッチパネルが配置され、表示装置に表示されたキーの表示位置を押下するといった操作により入力を行うようになっている。
従来、このような入力装置として、操作感を得るため、例えば、バイブレータを備え、タッチパネルへの押下があった場合、バイブレータによってこの押下状態に対応した振動を発生させるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−86711号公報
従来の入力装置では、表示装置の表示面側に設けたタッチパネルを押下することでその押下状態に応じたバイブレータの振動を発生させることにより、押圧時の操作感を得ていた。しかしながら、タッチパネルへの押下時にその押圧力がタッチパネルを通じて表示装置に伝わるため、表示装置の剛性が不足し、クラックや割れ等が問題となっていた。
また、操作感をバイブレータの振動によって得るため、通常のキー操作における操作感とは異なり、ユーザが違和感を与えるといった問題もあった。更に、携帯電話機といった小型電子機器ではそのスペースも限られており、バイブレータの配置スペースを必要とするなど、実装が困難であるといった問題点も有していた。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、入力装置としての強度を向上させ、かつ、ユーザに対して良好な操作感を与えることのできる入力装置を得ることを目的とする。
この発明に係る入力装置は、表示装置の表示面側に位置するタッチパネルと、表示装置の周辺部と表示面の対向面とを一体に覆い、タッチパネルをその押下方向に支持する剛性を有する枠体と、枠体をタッチパネル押下方向に支持する弾性体とを備えたものである。
この発明の入力装置は、剛性を有する枠体で、表示装置の周辺部と表示面の対向面とを一体に覆うと共に、タッチパネルをその押下方向に支持し、かつ、枠体を弾性体で支持するようにしたので、入力装置としての強度を向上させ、かつ、ユーザに対して良好な操作感を与えることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による入力装置を適用した携帯電話機10の斜視図である。
図示の携帯電話機10は、操作側筐体20に対して、表示側筐体30を回転自在に連結した二つ折れ型携帯電話機である。操作側筐体20は、ヒンジ部21、操作部22、プリント回路板23を有し、表示側筐体30は、ヒンジ部31、表示部32、プリント回路板33を有する。操作側筐体20のヒンジ部21は、表示側筐体30のヒンジ部31と互いに回転自在に連結されることにより、操作側筐体20と表示側筐体30とが回転自在に連結されるよう構成されている。また、ヒンジ部21とヒンジ部31は内部が中空に形成されており、この中空部分にフレキシブル基板40が配置されている。フレキシブル基板40は、一端がプリント回路板23に電気的に接続され、他端がプリント回路板33に電気的に接続されている。プリント回路板23及びプリント回路板33は、携帯電話機10としての電子回路を構成するプリント基板である。
このように構成された携帯電話機は、操作部22にテンキー等を表示し、このテンキーに相当する位置をタッチパネル上で押下することにより、各種の操作を行う。また、表示部32は、操作部22の操作により各種の状態を表示する。
図2は、操作側筐体20における断面図であり、図1のA−A線断面図を示している。
図3は、図2の要部(あ部)断面図である。
これらの図に示すように、操作側筐体20は、上部カバー20aと下部カバー20bにより構成されている。上部カバー20aは、樹脂成形された外装ケースであり、天井面には、図4にも示すように開口50が形成され、この開口50に相当する部分が操作部22に対応するものである。また、上部カバー20aの端部には、内側に突出して形成された嵌合用爪51が形成されている。下部カバー20bは、樹脂成形された外装ケースであり、その端部には、外側に突出して形成された嵌合用爪52が形成されている。これらの嵌合用爪51,52は互いに嵌合し、上部カバー20aと下部カバー20bを一体に構成する。
下部カバー20bの内側には、プリント回路板23が配設されている。このプリント回路板23は、下部カバー20bの底面に突設された突起部(図示せず)によって保持されている。プリント回路板23は表面に弾性体であるスイッチドーム101が取り付けられている。スイッチドーム101は、略碗形状の板バネからなり、シール部材(図示せず)がスイッチドーム101を覆ってプリント回路板23に貼着されていることにより、プリント回路板23上に固定されている。また、このスイッチドーム101は、後述する図10(a)(b)に示すように、押下及び解放されることにより、スイッチとしての機能を有するものである。尚、スイッチ機能については後述する。
スイッチドーム101は図5で示すように、プリント回路板23上の4箇所に設けられている。この4箇所に設けられた複数のスイッチドーム101上に、板金を折り曲げて形成した下金枠(下枠体)102bが配置されている。即ち、上金枠(上枠体)102a及び下金枠102bは、剛性を有する金属からなり、後述するタッチパネル108の押下方向に対する直角方向の断面が略矩形に成形されており、かつ、下金枠102bの四隅部が4個のスイッチドーム101で支持されている。
下金枠102b上には、樹脂成形されたLCDホルダ103が保持されており、このLCDホルダ103に、下偏光板104を介してLCD(液晶ディスプレイ)からなる表示装置105が保持されている。表示装置105の画像表示側に上偏光板106が積層され、この上偏光板106からLCDホルダ103までの構成を含めて、下金枠102bと上金枠102aで一体に保持されるよう構成されている。上金枠102aは、表示装置105の画像表示部分が露出するように構成されている。上金枠102aと下金枠102bとは、プリント回路板23の厚み方向に関して揃えて配置されている。更に、上金枠102aと下金枠102bとの両方を覆うテープ107が設けられており、このテープ107を用いて上金枠102aと下金枠102bとが固定され、かつ、これら上金枠102a及び下金枠102b上に、タッチパネル108が固定されるよう構成されている。
タッチパネル108は、任意の位置が押下された場合、その押下位置に対応した位置情報を送出する公知のタッチパネルである。このタッチパネル108は、透明であると共に、タッチパネル108のいずれかの部分に負荷(押下力)が加わった場合に、この負荷を下金枠102b及び上金枠102aを介してスイッチドーム101に伝達できる材質、例えばアクリルパネルといった材質で形成されている。また、タッチパネル108の上面と上部カバー20aとの間に、緩衝体であるクッション109が配設されており、タッチパネル108を押下、解放することによる上部カバー20aへの衝撃を吸収するようになっている。
以上の構成により、操作側筐体20内で、上金枠102a,下金枠102b〜タッチパネル108からなる部分が、弾性体であるスイッチドーム101を介してタッチパネル108の押下方向に移動可能に支持されるようになっている。また、表示装置105が上金枠102aと下金枠102bとによって、その周辺部と裏面側とが保持されているため、表示装置105の端面からの割れやクラックの発生を防止することができ、表示装置105としての剛性を向上させることができる。また、タッチパネル108と表示装置105とが上金枠102aを介して離間しているので、タッチパネル108に加えられる負荷が直接表示装置105に伝わりにくく、この点からも表示装置105の変形を防止することできる。
次に、表示装置105における表示動作を説明する。
図6は、表示装置105で表示されるキーの説明図である。
表示装置105は、図6の(a)に記載されているように、デジタル画像によってテンキー201を表示する他、図6の(b)に記載されているように、機能キー202を表示することが可能となっている。ここでいう機能キー202とは、「撮る」と表示されているアイコンを押すことにより、携帯電話機のモードをカメラ撮影モードに切り替える機能を有するキーや、「かける」と表示されているアイコンを押すことにより、携帯電話機のモードを電話発信モードに切り替える機能を有するキーや、「見る」と表示されているアイコンを押すことにより、携帯電話機のモードを撮影した画像や動画を閲覧するモードに切り替える機能を有するキーをいう。
次に、携帯電話機10の動作について説明する。
ユーザは、表示装置105に表示されたテンキー201や機能キー202といったキーを操作しようとする場合、そのキーと対応する位置にユーザの指を配置する。そしてユーザの指とタッチパネル108とを当接させ、ユーザが、表示装置105に表示されているキー画像と対応する位置を押下することによって、この押下力が、上金枠102a及び下金枠102bを介してスイッチドーム101に伝達される。これにより、スイッチドーム101の中央付近が撓む。また、撓んだ後、ユーザがキーの解放動作を行うと、スイッチドーム101が復元し、この復元動作がユーザの指に伝達されて、ユーザはキーを操作できたことを感じることができる。即ち、任意のキーを押下することによってタッチパネル108が、スイッチドーム101の撓む距離分移動及び復元するため、通常のキー操作と同様の操作感を得ることができる。
尚、上記実施の形態では、上金枠102aと下金枠102bとをテープ107を用いて一体に固定するようにしたが、上金枠102aの外周面と下金枠102bの内周面とを両面テープや接着剤を用いて接着するようにしてもよい。
以上説明したように、実施の形態1の入力装置によれば、表示装置の表示面側に位置し、任意の位置の押下に対応した位置情報を送出するタッチパネルと、表示装置の周辺部と表示面の対向面とを一体に覆うと共に、タッチパネルをタッチパネルの押下方向に支持する剛性を有する枠体と、枠体をタッチパネル押下方向に支持する弾性体とを備えたので、表示装置の剛性が向上し、入力装置としての強度を向上させることができる。また、入力装置としてユーザに対して良好な操作感を与えることができる。更に、キーの操作感を得るために、表示装置に表示されるキーの数分の弾性体を設けるといった必要もなく、簡単な構成で実現することができる。
また、実施の形態1の入力装置によれば、枠体は、別体に形成された上枠体と下枠体とからなり、これら上枠体と下枠体とを接着により一体としたので、組み立てが容易でかつ十分な強度を持つ枠体を得ることができる。
また、実施の形態1の入力装置によれば、弾性体を略碗状の板ばねで構成したので、表示された画像をユーザが操作した場合に、ユーザに操作が完了したことを伝達する機能を追加する場合に、板ばねの厚みを追加するのみでよいため、ほとんど厚みを増大させることなく、この機能を追加させることが可能になる。
また、実施の形態1の入力装置によれば、枠体は押下方向に対して直角方向の断面が略矩形に形成され、枠体の四隅部を弾性体で支持したので、タッチパネルが押下される位置によっては一つの弾性体には負荷が伝わり難い場合であっても、別の弾性体にはその負荷が伝わりやすくすることができるので、多様な位置にキーを表示しても、ユーザに対して十分な操作感を与えることができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、表示装置とタッチパネルの両方を、上金枠102aと下金枠102bとによって覆うようにしたものである。
図7は、実施の形態2の要部断面図であり、これは実施の形態1における図3の部分に対応した箇所を示すものである。
図7において、上部カバー20aと下部カバー20bの構成や、プリント回路板23とスイッチドーム101との関係およびLCDホルダ103〜上偏光板106の構成は、実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。上偏光板106上にはタッチパネル108が設けられており、操作側筐体20が、表示装置105とタッチパネル108とを含めて覆うよう上金枠102c及び下金枠102dが設けられている。即ち、上金枠102cの内側面にはテープ110によってタッチパネル108が接着されており、これら上金枠102c及び下金枠102dと上部カバー20aとの間にはクッション109が配設され、タッチパネル108を押下、解放した場合の上金枠102cと下金枠102dの移動による衝撃を吸収するようになっている。また、上金枠102cと下金枠102dとは接着剤111によって一体に接着されている。
このように構成された入力装置では、タッチパネル108が押下された場合、上金枠102cと下金枠102dとで一体に構成されたタッチパネル108と表示装置105とが一体となって移動し、スイッチドーム101を押下する。これによってスイッチドーム101の中央付近が撓み、その後、スイッチドーム101が復元し、この復元動作が、ユーザの指に伝達されて、ユーザはキーを操作できたことを感じることができる。
尚、上記実施の形態2では、上金枠102cと下金枠102dとは接着剤111で接着するようにしたが、両面テープ等を用いて一体に構成するようにしてもよい。
以上のように、実施の形態2の入力装置によれば、表示装置の表示面側に位置し、任意の位置の押下に対応した位置情報を送出するタッチパネルと、表示装置とタッチパネルの周辺部と表示装置における表示面の対向面とを一体に覆う剛性を有する枠体と、枠体をタッチパネル押下方向に支持する弾性体とを備えたので、入力装置としての強度を向上させると共に、ユーザに対して良好な操作感を与えることができる。また、キーの操作感を得るために、表示装置に表示されるキーの数分の弾性体を設けるといった必要もなく、簡単な構成で実現することができる。
尚、上記実施の形態1、2では、上金枠102a,cと下金枠102b,dとを接着剤111等を用いて一体に構成するようにしたが、嵌合爪と貫通穴との嵌合によって一体に構成するようにしてもよい。
図8は、入力装置の要部断面図である。
また、図9は、上金枠と下金枠の分解斜視図である。
図9に示すように、上金枠112の側面には嵌合爪112aが形成され、下金枠113の側面には貫通穴113aが設けられ、図8に示すように、嵌合爪112aと貫通穴113aとが嵌合し、上金枠112と下金枠113とが一体となるよう構成されている。これ以外の部分は実施の形態1または実施の形態2と同様であるため、その説明は省略する。尚、図8では、実施の形態1における表示装置105の構成を示しており、上金枠112と下金枠113の内側部分の構成のみ示している。
上金枠112と下金枠113とをこのように構成することによって、接着剤や両面テープといった接着のための別部材が不要となり、また、組み立てが更に簡単となる。
また、上記実施の形態1、2では、スイッチドーム101を弾性体としてのみ用いているが、スイッチとしての機能を用いて、タッチパネル108の制御を行うよう構成してもよい。
図10は、スイッチドーム101とプリント回路板23とによるスイッチとしての説明図である。図10において、(a)は通常状態、(b)は押下状態を示している。
図10の(a)に示すように、スイッチドーム101は金属製の略碗状となった板バネであり、プリント回路板23の第1パッド23aにその周端部が電気的に接続され、中央部が押下されることにより、図10の(b)に示すように、プリント回路板23に形成された第2パッド23bに接触し、第1パッド23aと第2パッド23bとが電気的に導通するスイッチ構造を構成する。このようなスイッチ構造を用いて、第1パッド23aと第2パッド23bとが電気的に導通した場合にのみ、タッチパネル108が押下されたと判断する。即ち、タッチパネル108では入力を検知しても、スイッチドーム101がオン状態とならない限りは、タッチパネル108からの信号は誤信号と判定する。
このように、スイッチドーム101を支持するプリント回路板23を有し、スイッチドーム101が押下及び解放されることによってプリント回路板23との間でスイッチを構成すると共に、スイッチの状態によってタッチパネル108の押下を検知するようにしたことにより、入力装置としての誤動作を防止することができる。
尚、上記各実施の形態では、入力装置の適用例として携帯電話機の場合を説明したが、これに限定されるものではなく、PDA(Personal Digital Assistants)やデジタルカメラでタッチパネルによる操作を行う構成等で対しても同様に適用可能である。
この発明の実施の形態1による入力装置を適用した携帯電話機を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による入力装置の操作側筐体の断面図である。 この発明の実施の形態1による入力装置の要部断面図である。 この発明の実施の形態1による入力装置の操作側筐体の上面図である。 この発明の実施の形態1による入力装置におけるスイッチドームと上金枠及び下金枠との関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による入力装置における表示装置に表示されるキーの説明図である。 この発明の実施の形態2による入力装置の要部断面図である。 この発明の入力装置における上金枠と下金枠との他の例を示す断面図である。 この発明の入力装置における上金枠と下金枠との他の例を示す分解斜視図である。 この発明の入力装置におけるスイッチドームとプリント回路板とのスイッチ構造を示す説明図である。
符号の説明
10 携帯電話機、20 操作側筐体、22 操作部、23 プリント回路板、23a 第1パッド、23b 第2パッド、101 スイッチドーム、102a,102c,112 上金枠、102b,102d,113 下金枠、105 表示装置、107 テープ、108 タッチパネル、111 接着剤、112a 嵌合爪、113a 貫通穴。

Claims (6)

  1. 表示装置の表示面側に位置し、任意の位置の押下に対応した位置情報を送出するタッチパネルと、
    前記表示装置の周辺部と前記表示面の対向面とを一体に覆うと共に、前記タッチパネルを当該タッチパネルの押下方向に支持する剛性を有する枠体と、
    前記枠体を前記タッチパネル押下方向に支持する弾性体とを備えた入力装置。
  2. 表示装置の表示面側に位置し、任意の位置の押下に対応した位置情報を送出するタッチパネルと、
    前記表示装置と前記タッチパネルの周辺部と前記表示装置における表示面の対向面とを一体に覆う剛性を有する枠体と、
    前記枠体を前記タッチパネル押下方向に支持する弾性体とを備えた入力装置。
  3. 前記枠体は、別体に形成された上枠体と下枠体とからなり、これら上枠体と下枠体とを嵌合または接着により一体としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の入力装置。
  4. 弾性体は、略碗状の板ばねからなることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の入力装置。
  5. 枠体は押下方向に対して直角方向の断面が略矩形に形成され、当該枠体の四隅部を弾性体で支持したことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の入力装置。
  6. 弾性体を支持するプリント回路板を有し、前記弾性体が押下及び解放されることによって前記プリント回路板との間でスイッチを構成すると共に、当該スイッチの状態によってタッチパネルの押下を検知することを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の入力装置。
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