JP2008177802A - 音声会議システムおよび音声会議装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】会議室100Aの音声会議装置1Aは、会議者201Aが発言すると、この発言に応じた出力用収音ビーム信号MBSと話者方位情報Pmとからなる音声通信データを生成し、会議室100Bの音声会議装置1Bに送信する。音声会議装置1Bは、受信した音声通信データから放音用音声信号と話者方位情報Pyを取得し、話者方位情報Pyから仮想音源900を設定する。音声会議装置1Bは、仮想音源900に基づいて、各スピーカSP1〜SP4に与えるSP用音声信号SPD1〜SPD4毎に遅延調整量D、ゲイン調整量Gを設定する。音声会議装置1Bは、これらの調整量でそれぞれ調整されたSP用音声信号SPD1〜SPD4をディジタル−アナログ変換後、増幅し、スピーカSPから放音する。
【選択図】 図7
Description
図1は本実施形態の音声会議システムの構成図である。
図2は本実施形態の音声会議システムに用いる音声会議装置の外形図であり、(A)が平面図、(B)が側面図である。図2において、θは、音声会議装置1を平面視した中心を回転中心として、マイクMC1、スピーカSP1方向が0°となり、反時計回りに増加する角度を示す。
図3は図2に示した音声会議装置の機能ブロック図である。
図1に示すように、音声会議システムは、離間された会議室100A,100Bにそれぞれ配置された音声会議装置1A,1Bと、これら音声会議装置1A,1Bを接続するネットワーク500と、を備える。会議室100A,100Bの略中心には、会議テーブル101A,101Bがそれぞれ設置されており、それぞれの会議テーブル101A,101B上に、音声会議装置1A,1Bが配置されている。これら音声会議装置1A,1Bには、入出力I/Fが備えられており、これら入出力I/Fを介してネットワークに接続している。例えば、このような会議室100Aで、会議者201A,203Aは音声会議装置1Aを挟むように対向して着席しており、会議者201Aが音声会議装置1AのスピーカSP1側、会議者203Aが音声会議装置1AのスピーカSP3側に着席している。また、会議室100Bで、会議者202B,204Bは、音声会議装置1Bを挟むように対向して着席しており、会議者202Bが音声会議装置1BのスピーカSP2側、会議者204Bが音声会議装置1BのスピーカSP4側に着席している。
入出力I/Fは、筐体11の下部側の傾斜面で、スピーカSP1〜SP4が設置されていない位置に設置されており、図示しないが、ネットワーク接続端子、ディジタルオーディオ端子、アナログオーディオ端子等を備える。そして、このネットワーク接続端子にネットワークケーブルを接続して、前述のネットワーク500に接続する。
制御部20は、音声会議装置1の設定、収音、放音等の全般制御を行うとともに、操作部29により入力された操作指示内容に基づく制御を音声会議装置1の各部に与える。
通信制御部21は、入出力I/Fを介して受信した相手先音声会議装置からの音声通信データから、音声データを取得して放音用音声信号S1〜S3としてチャンネルCH1〜CH3に出力する。この際、通信制御部21は、音声通信データから相手先装置IDを取得し、相手先装置ID毎にチャンネルCHを割り当てる。例えば、接続中の相手先装置が一台である場合、当該相手先装置からの音声データを放音用音声信号S1として、チャンネルCH1に割り当てる。また、接続中の相手先装置が二台である場合、二台の相手先装置からの音声データをそれぞれ放音用音声信号S1,S2として、チャンネルCH1,CH2に個別に割り当てる。同様に、接続中の相手先装置が三台である場合、三台の相手先装置からの音声データをそれぞれ放音用音声信号S1,S2,S3として、チャンネルCH1,CH2,CH3に個別に割り当てる。チャンネルCH1〜CH3は、エコーキャンセル部28を介して放音制御部22に接続される。
通信制御部21は、音声通信データの各音声データに関連付けされた相手先音声会議装置での話者方位データPy(Pm)を抽出し、チャンネル情報とともに放音制御部22に与える。
図5(A)は、放音仕様制御部220で設定する仮想音源の分布を示す図である。また、図5(B)は、放音仕様テーブル2281の内容を示す図である。
前述のマイクMC1〜MC16は、会議者の発生音等の外部からの音声を収音して収音信号MS1〜MS16を生成する。各収音AMP(アンプ)25は、対応する収音信号MS1〜MS16を所定増幅率で増幅し、A/Dコンバータ26は、増幅された収音信号MS1〜MS16をアナログ−ディジタル変換して収音制御部27に出力する。
方位別収音ビーム生成部271は、収音信号MS1〜MS16(ディジタルデータ)に対して適当な組み合わせを設定し、組み合わされた収音信号同士の遅延・加算処理等を行うことで、前述の仮想音源901〜908に対応するそれぞれに異なる八方位を収音方向とする収音ビーム信号MB1〜MB8を生成する。
加算器2711は、収音信号MS1,MS2,MS16を加算して、θ=180°方向(仮想音源905に対応)に強い指向性を有する収音ビーム信号MB1を生成する。加算器2712は、収音信号MS2,MS3,MS4を加算して、θ=225°方向(仮想音源906に対応)に強い指向性を有する収音ビーム信号MB2を生成する。加算器2713は、収音信号MS4,MS5,MS6を加算して、θ=270°方向(仮想音源907に対応)に強い指向性を有する収音ビーム信号MB3を生成する。加算器2714は、収音信号MS6,MS7,MS8を加算して、θ=315°方向(仮想音源908に対応)に強い指向性を有する収音ビーム信号MB4を生成する。加算器2715は、収音信号MS8,MS9,MS10を加算して、θ=0°方向(仮想音源901に対応)に強い指向性を有する収音ビーム信号MB5を生成する。加算器2716は、収音信号MS10,MS11,MS12を加算して、θ=45°方向(仮想音源902に対応)に強い指向性を有する収音ビーム信号MB6を生成する。加算器2717は、収音信号MS12,MS13,MS14を加算して、θ=90°方向(仮想音源903に対応)に強い指向性を有する収音ビーム信号MB7を生成する。加算器2718は、収音信号MS14,MS15,MS16を加算して、θ=135°方向(仮想音源904に対応)に強い指向性を有する収音ビーム信号MB8を生成する。
図7は、図1に示した状況で、会議者201Aが発言した場合の放収音状態を説明する図である。
図1、図7の場合、会議室100Aには、会議者201Aが音声会議装置1Aのθ=0°方向に在席し、会議者203Aが音声会議装置1Aのθ=180°方向に在席している。会議室100Bには、会議者202Bが音声会議装置1Bのθ=90°方向に在席し、会議者204Bが音声会議装置1Bのθ=270°方向に在席している。
Claims (4)
- 円板状の筐体と、該筐体に円周状に配置された複数の単一指向性マイクと、前記筐体に円周状に配置された複数のスピーカと、をそれぞれに備えた複数の音声会議装置と、当該複数の音声会議装置のうちの少なくとも二台を接続する接続手段と、を備えた音声会議システムであって、
送信側の音声会議装置は、
前記複数の単一指向性マイクの収音信号からそれぞれに異なる収音方位の収音ビーム信号を形成し、会議者の発生音に基づく収音ビーム信号を信号強度により選択するとともに、
選択した収音ビーム信号に対応して、前記円板状の筐体の外方の全方位中の収音方位を検出して話者方位情報を生成し、
前記選択した収音ビーム信号に基づく放音用音声信号と対応する話者方位情報とを関連付けして送信し、
受信側の音声会議装置は、
前記送信側の音声会議装置からの放音用音声信号と対応する話者方位情報とを受信し、
当該話者方位情報の方位と同方位に対して仮想音源を設定し、当該仮想音源から放音されたように、前記複数のスピーカから放音される音声を制御する音声会議システム。 - 前記受信側の音声会議装置は、設定した仮想音源位置と各スピーカとの位置関係とに基づいて、各スピーカから放音する音声の振幅および遅延制御を行う請求項1に記載の音声会議システム。
- 前記送信側の音声会議装置は、
前記収音方位とともに前記発声音の発声位置と前記筐体の前記発声位置に最も近い側面との距離を算出し、前記収音方位と前記距離とから前記話者方位情報を生成し、
前記受信側の音声会議装置は、
受信した話者方位情報から得られる前記方位と前記距離とに基づいて前記仮想音源を設定する請求項1または請求項2に記載の音声会議システム。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の音声会議システムに用いる音声会議装置であって、
前記複数のスピーカは、前記筐体の下面側に、前記筐体から外方を放音方向として設置され、
前記複数の単一指向性マイクは、前記筐体の上面側に、前記筐体を平面視した中心方向を収音方向として設置された音声会議装置。
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