JP2008171604A - リアコンビネーションランプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1ランプの光を放射するテール/ストップランプ部と、
第2ランプの光を放射し、前記テール/ストップランプ部の下方に設けられるターンランプ部と、
前記第1ランプと前記第2ランプを収納するハウジングと、を備えるリアコンビネーションランプであって、
前記ハウジング内で前記テール/ストップランプ部と前記ターンランプ部とが連通しており、前記ハウジングは、前記第1ランプの近傍に第1通気孔を有し、前記第2ランプの近傍に第2通気孔を有する、リアコンビネーションランプとする。
【選択図】図4
Description
そこで、本発明は、リアコンビネーションランプにおいて、効率的に冷却する構造を提供することを目的とする。
第1ランプの光を放射するテール/ストップランプ部と、
第2ランプの光を放射し、前記テール/ストップランプ部の下方に設けられるターンランプ部と、
前記第1ランプと前記第2ランプを収納するハウジングと、を備えるリアコンビネーションランプであって、
前記ハウジング内で前記テール/ストップランプ部と前記ターンランプ部とが連通しており、前記ハウジングは、前記第1ランプの近傍に第1通気孔を有し、前記第2ランプの近傍に第2通気孔を有する、リアコンビネーションランプとする。
一方、ターンランプ部はテール/ストップランプ部よりも下方に設けられる。ターンランプ部は光源として第2ランプを備える。第2ランプは第1ランプと同様にLEDランプであることが好ましい。また、複数のLEDランプによって第2ランプを構成してもよい。
ところで、厚肉のレンズは薄型のレンズに比べて、温度変化に起因した膨張/収縮によってレンズの形状が変化しやすい。レンズの形状が変化すると、その裏面側に形成した反射部の剥離を引き起こすおそれがある。しかし、本発明のリアコンビネーションランプにおいては、装置全体が効率的に冷却されるため、レンズの熱膨張/収縮が抑制され、反射部の剥離が防止される。
一方、第1ランプを、その光放出側がレンズの裏面に対向するようにレンズの裏面側に配置する場合は、ハウジングの第1通気孔を第1ランプの近傍であって、第1ランプよりも上方の位置に設け、ヒートシンクのフィンをレンズの上下方向に平行とすることが好ましい。このようにすれば、ヒートシンクのフィンが、第2通気孔から流入した外気が上方に位置する第1通気孔へ向けて流れるためのガイドとなり、第1通気孔から外部へとスムーズに排気されるため、装置全体の冷却効果が高まる。
以下に本発明の実施例について説明する。
図4に示すようにリアコンビネーションランプ1は大別してレンズ30、2種類のLEDランプ(第1ランプ40及び第2ランプ45)、及びハウジング50から構成される。リアコンビネーションランプ1ではレンズ30の正面31から放射された光が直接外部を照射する。即ち、レンズ30の正面31がリアコンビネーションランプ1の意匠面となり、これによって特有の立体感・クリスタル感が得られる。
尚、レンズの材質については特に限定されるものではなく、屈折率が1.4〜1.8程度の導光材料からなるレンズを採用することができる。具体的には、この実施例で使用したアクリル樹脂の他、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、ガラスなどを採用することができる。
第1反射部33は第1ランプ40からの光を界面によって反射して正面31方向の光を生成する領域であり、第1光入射部32aに対して所定の角度で傾斜する凸曲面(反射面)を構成する。断面において、当該凸曲面と第1光入射部32aのなす角度(図4におけるα)が約40°〜50°である。
他方の第1連結部34の面は、断面において、第1光入射部32aに対してほぼ垂直となり、第1反射部33と異なり正面31方向への積極的な反射作用を生じない。
第1反射部33の形状・角度はテール/ストップランプ部10の配光特性を考慮して設定される。尚、全ての第1反射部33に対して、第1ランプ40からの光が照射するように構成している。また、全ての第1反射部33の形状・角度が同一である必要はない。これは第1連結部34についても同様である。
第2連結部38は第2ランプ45の中心軸に対する角度がほぼ90°の面からなり、第2反射部37と異なり正面31方向への積極的な反射作用を生じない。
第2反射部37の形状・角度はターンランプ部20の配光特性を考慮して設定される。全ての第2反射部37の形状・角度が一定である必要はない。第2連結部38についても同様である。
光反射拡散領域15はレーザ加工によって形成され、レンズ30の上下方向に積層した2層から8層の多層構造を有する。各層は微細なクラックの集合からなる。光反射拡散領域15の厚さ(上下方向の長さ)は約5mmである。図4に示すように、光反射拡散領域15はレンズ30の表面近傍まで形成されている。具体的には光反射拡散領域15とレンズ正面31との距離は約3mm、反射拡散領域15とレンズ裏面から3mmの位置まで形成されている。このように境界部を広範にカバーする光反射拡散領域15を設けることによって光漏れを最小限に抑えている。
一方、図2に示す通りレンズ30の上部では、正面からみて右側縁部に面状の乱反射領域16が形成されている。乱反射領域16はレーザ加工によって形成され、微細なクラックの集合からなる。尚、光反射拡散領域15と異なり、乱反射領域16は一層構造であり、その厚さ(左右方向の長さ)は約1mmである。
発光時のテール/ストップランプ部10の状態を図5に模式的に示す。上下方向において、発光してみえる領域(第1反射部33)と発光しない領域(第1連結部34)が交互に表れることがわかる。各第1反射部33には第1ランプ40の鏡像40aを確認できる。ところで、凸曲面を構成する第1反射部33は凸面鏡として機能し、広範囲を映し出すことができる。これによって、各第1反射部33に第1ランプ40の全体の鏡像が見えることになる。即ち、全ての第1反射部33が、第1ランプ40の完全な鏡像を映し出し、デザイン性が向上する。
尚、図5からわかるように、一つの第1反射部33の半分に相当する距離ずつ上下方向にずれながら、第1反射部33が横方向に連なっている。このように構成することによって、レンズ裏面側の段差を小さくすることができ、もってレンズ30の型成形が容易となる。
ところで、第1ランプ40から離れた位置の第1反射部33に到達する光量は、第1ランプ40に近い位置の第1反射部33に到達する光量よりも少ない。しかしながら、上記の説明から分かるように、第1ランプ40から離れた位置の第1反射部33では正面31aとの距離が短くなっており、そこで生成された反射光は効率的に正面31aから放射する。このように、第1ランプ40からの距離に起因する光量の減少が光利用率の上昇によって相殺される結果、正面31aから放射される光の輝度が均一化される。尚、全ての第1反射部33に対して第1ランプ40からの光が照射するように構成したことによっても発光輝度の均一化が図られている。
ところで、上記の全反射が生ずるためには、図6に示すように、レンズの屈折率をnとしたとき、正面31aと第1光入射部32のなす角度θが所定の条件、即ち以下の関係式(第1光入射部32aが平面であることを条件とした場合)を満たす必要がある。
この実施例では第1光入射部32aを平面とすることによってレンズ30に取り込まれた光の良好な配光を実現している。尚、第1光入射部32aの形状は平面に限られるものではなく、例えば任意の曲面によって第1光入射部32aを構成することもできる。また、異なる形状の面を組み合わせて第1光入射部32aを構成してもよい。
図9に示すようにリアコンビネーションランプ100は大別してレンズ300、2種類のLEDランプ(第1ランプ400及び第2ランプ45)、及びハウジング500から構成される。リアコンビネーションランプ100ではレンズ300に正面310から放射された光が直接外部を照射する。即ち、レンズ300の正面310がリアコンビネーションランプ100の意匠面となり、これによって特有の立体感・クリスタル感が得られる。尚、リアコンビネーションランプ100は意匠面(正面310)において第1ランプ400及び第2ランプ45を積極的に見せる構成となっている。
10 10a テール/ストップランプ部
15 光反射拡散領域
16 乱反射領域
20 20a ターンランプ部
30 300 レンズ
31 レンズ正面
31a レンズ下部の正面
31b レンズ上部の正面
32a 320 第1光入射部
32b 非光入射部
32 下面
33 第1反射部
34 第1連結部
36 360 第2光入射部
37 第2反射部
38 第2連結部
40 400 第1ランプ
41、46 LEDランプ
42、47 レンズ
43 430 ヒートシンク
45 第2ランプ
50 ハウジング
51 第1通気孔
52 第2通気孔
53 第1ランプ40の装着部
54 第2ランプ45の装着部
60 反射層
α 第1光入射部32と第1反射部33のなす角度
β 第2LEDユニット46の中心軸と第2反射部37のなす角度
Claims (5)
- 第1ランプの光を放射するテール/ストップランプ部と、
第2ランプの光を放射し、前記テール/ストップランプ部の下方に設けられるターンランプ部と、
前記第1ランプと前記第2ランプを収納するハウジングと、を備えるリアコンビネーションランプであって、
前記ハウジング内で前記テール/ストップランプ部と前記ターンランプ部とが連通しており、前記ハウジングは、前記第1ランプの近傍に第1通気孔を有し、前記第2ランプの近傍に第2通気孔を有する、リアコンビネーションランプ。 - 下端に設けられた光入射部を介して前記第1ランプの光を導入して正面から放出するレンズであって、前記下端から離れるほどその厚さが連続的又は段階的に薄くなり、裏面側には前記下端から離れる方向に複数の反射部と連結部が交互に連なって形成され、該反射部はそこへ到達した導入光を界面で反射して前記正面方向の光を生成するレンズが、前記テール/ストップランプ部に備えられる、請求項1に記載のリアコンビネーションランプ。
- 前記レンズの前記正面を介して前記レンズに入射する外光の内、前記レンズの前記下端に直接向かうものが前記下端の界面で全反射される、請求項2に記載のリアコンビネーションランプ。
- 前記第1ランプは、その光放出側が前記レンズの下面に対向するように配置され、前記第1ランプはリブ状のフィンを有するヒートシンクを備え、該フィンが前記レンズの前後方向に平行となる、請求項2又は3に記載のリアコンビネーションランプ。
- 前記第1ランプ及び前記第2ランプはLEDランプである、請求項1〜4のいずれかに記載のリアコンビネーションランプ。
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