JP2008155654A - 車両用送風装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シャッタドアの加工性は従前と変わらず、流入する空気を整流して、吸込効率を向上できる車両用送風装置を提供すること。
【解決手段】車両用送風装置は、シャッタドア12の内面に沿って両取入口(10,11)の並設方向に回動移動可能にシャッタドア12に取り付けられた空気案内用のフラップ14と、シャッタドア12の両取入口(10,11)の並設方向(矢印A1方向)への回動に連動してフラップ14をシャッタドア12に対し両取入口(10,11)の並設方向に相対回動させる可動ロッド16とを備えている。しかも、可動ロッド16は、シャッタドア12により開かれた両取入口(10,11)の一方から空気導入ケース部7内に導入される空気を送風ファン(ブロワファン5)に向けて整流して案内可能に、フラップ14を向けさせるように設定されている。
【選択図】図1
【解決手段】車両用送風装置は、シャッタドア12の内面に沿って両取入口(10,11)の並設方向に回動移動可能にシャッタドア12に取り付けられた空気案内用のフラップ14と、シャッタドア12の両取入口(10,11)の並設方向(矢印A1方向)への回動に連動してフラップ14をシャッタドア12に対し両取入口(10,11)の並設方向に相対回動させる可動ロッド16とを備えている。しかも、可動ロッド16は、シャッタドア12により開かれた両取入口(10,11)の一方から空気導入ケース部7内に導入される空気を送風ファン(ブロワファン5)に向けて整流して案内可能に、フラップ14を向けさせるように設定されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば車両用空調装置等に用いる車両用送風装置に関するものである。
一般に、自動車等の車両用空調装置においては、車室外の空気(外気)と車室内の空気(内気)を送風装置により選択的に吸い込んで、温度調整等の空調をした後、車室内にエアベント等から吹き出すことができるようになっている。
このような送風装置では、例えば送風ファンの上流側に内気取入口と外気取入口を設けて、この両取入口の一方を外周面が円弧状のロータリドアで閉じると共に、両取入口の他方を開くことにより、内気と外気を選択的に車両用空調装置内に吸い込むことができるようになっているものが知られている。
このような送風装置としては、吸い込まれる空気の流れを均一化するようにするための空気ガイド突部をロータリドアの内周面に設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3622299号公報
しかしながら、従来の送付装置では、空気ガイド突部がロータリドアと一体に形成されていたため、少なくとも内気取入口から流入する空気の第1ガイド部と外気取入口から流入する第2空気ガイド部の2つを設ける必要がある。このため、ロータリドアの形状が複雑になり、ロータリドア(シャッタドア)の加工性が必ずしも良いとは言い難かった。
そこで、この発明は、シャッタドアの加工性は従前と変わらず、流入する空気を整流して、吸込効率を向上できる車両用送風装置を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、この発明は、送風ファンの上流側に設けられた空気導入ケース部と、前記空気導入ケース部に設けられた内気取入口と、前記内気取入口に並設して前記空気導入ケース部に設けられた外気取入口と、前記両取入口よりも下流側に位置させたドア回動軸を介して前記空気導入ケース部に前記両取入口の並設方向に進退回動可能に取り付けられて、前記内気取入口と前記外気取入口の開閉を選択的に行わせるシャッタドアを備える車両用送風装置において、
前記シャッタドアの内面に沿って前記両取入口の並設方向に回動移動可能に前記シャッタドアに取り付けられた空気案内用のフラップと、前記シャッタドアの前記両取入口の並設方向への回動に連動して前記フラップを前記シャッタドアに対し前記両取入口の並設方向に相対回動させるフラップ回動手段とを備えると共に、前記フラップ回動手段は、前記シャッタドアにより開かれた前記両取入口の一方から前記空気導入ケース部内に導入される空気を前記送風ファンに向けて整流して案内可能に、前記フラップを向けさせるように設定されている車両用送風装置としたことを特徴とする。
前記シャッタドアの内面に沿って前記両取入口の並設方向に回動移動可能に前記シャッタドアに取り付けられた空気案内用のフラップと、前記シャッタドアの前記両取入口の並設方向への回動に連動して前記フラップを前記シャッタドアに対し前記両取入口の並設方向に相対回動させるフラップ回動手段とを備えると共に、前記フラップ回動手段は、前記シャッタドアにより開かれた前記両取入口の一方から前記空気導入ケース部内に導入される空気を前記送風ファンに向けて整流して案内可能に、前記フラップを向けさせるように設定されている車両用送風装置としたことを特徴とする。
この構成によれば、シャッタドアの加工性は従前と変わらず、流入する空気を整流して、吸込効率を向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1,図2は、車両用空調装置に用いられる車両用送風装置の一例を示した概略断面図である。この図1,図2において車両用送風装置は、ブロワ本体(送風装置本体)1と、このブロワ本体1の上流側に位置して流入(導入)する内外気を切り替える流入空気切替装置(導入空気切替装置)2を有する。
[構成]
図1,図2は、車両用空調装置に用いられる車両用送風装置の一例を示した概略断面図である。この図1,図2において車両用送風装置は、ブロワ本体(送風装置本体)1と、このブロワ本体1の上流側に位置して流入(導入)する内外気を切り替える流入空気切替装置(導入空気切替装置)2を有する。
ブロワ本体1は、底壁3a及び上壁3bを有するファンケース3と、この底壁3aの下面に固定された駆動モータ4を有する。この駆動モータ4は回転出力軸4aを有し、この回転出力軸4aは底壁3aを貫通してファンケース3内に突出している。また、ブロワ本体1は、ファンケース3内に回転自在に配設されたブロワファン(送風ファン)5を有する。このブロワファン5は、回転出力軸4aに取り付けられていて、駆動モータ4により回転駆動されるようになっている。このブロワ本体1に吸い込まれた空気は、図示しない車両用空調装置のエバポレータやヒータコア等に送られて空調された後、車室内に吹き出される。尚、この構造については周知の構成が採用できるので、その詳細な説明は省略する。6は、ブロワ本体1の吸込開口で、上壁3bに設けられている。
また、流入空気切替装置2は、ブロワ本体1の上流側に配設され、且つ、ファンケース3の上壁3aと一体に形成された空気導入ケース部7を有する。この空気導入ケース部7は、図1,図2の下側がブロワ本体1の吸込開口6に連通している。また、空気導入ケース部7は、上流側に位置し且つ左右に間隔をおいて設けられた一対の係合壁7a,7bを有する。この係合壁7a,7b間には通風路(開口)8が形成されている。
更に、空気導入ケース部7には、通風路8の下方(下流側)に配設したエアフィルタ9が取り付けられている。このエアフィルタ9は、空気導入ケース部7内を上下の室A,Bに区画している。また、空気導入ケース部7には、ブロワファン5の上流側に位置する内気取入口(内気導入口)10と外気取入口(外気導入口)11を有する。この内気取入口10と外気取入口11は、図1中隣接して左右に並設されている。
更に、空気導入ケース部7には、図1に示したように、内気取入口10及び外気取入口11と通風路8との間に位置するドア配設空間Cが形成されている。このドア配設空間Cは図4に示したように対向する側壁7c,7cを有する。このドア配設空間C内には、内気取入口10と外気取入口11の開閉切替を行わせるシャッタードア12が配設されている。
このシャッタードア12は、図3,図4に示したように、互いに対向する側壁12a,12aを有する。この側壁12aは、図3,図4に示したように、鋭角な端部12a1及びこの端部12a1とは反対側の円弧状の縁部12a2を有すると共に、側面形状がセクタ状(扇形)に形成されている。
この側壁12a,12aの端部12a1,12a1の外面には、同一軸線を有するドア回動軸13,13が一体に形成されている。また、シャッタードア12は、図3,図4に示したように、側壁12a,12aの円弧状の縁部12a2,12a2を連設する連設壁12bを有する。この連設壁12bの断面形状は、図1に示したように、ドア回動軸13,13の軸線が曲率中心(半径の中心)となるような円弧に形成されている。
このドア回動軸13,13は、図4に示したようにドア配設空間Cの側壁7c,7cに回動自在に取り付けられていて、シャッタードア12を図1の内気取入口10と外気取入口11の並設方向(矢印A1で示した方向)に回動移動可能に側壁7c,7cに保持している。尚、図示は省略したが、この回動軸13,13の一方は図示を省略した駆動モータやソレノイド、或いは手動操作用の操作ツマミ等のドア回動操作手段により回動操作できるようになっている。
また、このシャッタードア12の側壁12a,12a間には図4に示したようにフラップ14が配設されている。このフラップ14は、自由縁部が内気取入口10と外気取入口11の並設方向(矢印A1で示した方向)に回動移動可能にフラップ回動軸14aを介して側壁12a,12aに取り付けられている。ここで、ドア回動軸13を通り、且つ側壁12aの矢印A1方向の縁部12a3,12a3との為す角度α,βが等しくなるような経線Rを想定すると、フラップ回動軸14aの中心は経線O上に位置させられている。
更に、図1,図2に示したように、シャッタードア12の連設壁12bの内面には、内気取入口10と外気取入口11の並設方向(矢印A1で示した方向)に延びるロッドガイド15が固定されている。このロッドガイド15は図4に示したように側壁12a,12a間の略中央に配設されていて、このロッドガイド15と連設壁12bとの間には矢印A1方向に延びるガイド孔15aが形成されている。このガイド孔15a内には、断面形状を矩形状に形成した可動ロッド16がフラップ回動手段として矢印A1方向にスライド移動可能に保持されている。
この可動ロッド16は、一端部16a及び連設壁12bの矢印A1方向における一縁部12b1が図2の如く係合壁7aに当接しているときには、他端部16bが連設壁12bの矢印A1方向における他縁部12b2から所定量突出するようになっている。同様に、可動ロッド16は、他端部16b及び連設壁12bの矢印A1方向における他縁部12b2が図1の如く係合壁7bに当接しているときには、一端部16aが連設壁12bの矢印A1方向における一縁部12b1から所定量突出するようになっている。
しかも、図4〜図6に示したように、可動ロッド16の長手方向の中央には係合孔17が形成され、ロッドガイド15の長手方向の中央部にはロッドガイド15の長手方向に延びるスリット18が形成されている。そして、フラップ14の連設壁12bに臨む自由縁部には、係合軸19が一体に設けられている。この係合軸19は、スリット18を介して可動ロッド16の係合孔17に矢印A1方向に回動可能に挿入されている。
[作用]
次に、このような構成の車両用送風装置の作用を説明する。
[作用]
次に、このような構成の車両用送風装置の作用を説明する。
この構成の車両用送風装置では、図示を省略した駆動モータやソレノイド、或いは手動操作用の操作ツマミ等のドア回動操作手段により回動軸13,13の一方を回動操作することにより、シャッタードア12を内気取入口10と外気取入口11の並設方向(矢印A1で示した方向)に回動操作して、シャッタードア12を内気取入口10と外気取入口11の一方を図1又は図2のように選択的に閉じる(遮蔽する)ことができる。
(外気吸込)
しかも、図2のようにシャッタードア12が外気取入口11を閉成(遮蔽)している状態から内気取入口10側に回動させられると、シャッタードア12に保持させた可動ロッド16の他端部16bが先ず係合壁7bに当接して、可動ロッド16の回動が阻止される。この状態から更にシャッタードア12を係合壁7b側に回動させると、連設壁12bが係合壁7bに当接するまで可動ロッド16に対して相対的に移動する。
(外気吸込)
しかも、図2のようにシャッタードア12が外気取入口11を閉成(遮蔽)している状態から内気取入口10側に回動させられると、シャッタードア12に保持させた可動ロッド16の他端部16bが先ず係合壁7bに当接して、可動ロッド16の回動が阻止される。この状態から更にシャッタードア12を係合壁7b側に回動させると、連設壁12bが係合壁7bに当接するまで可動ロッド16に対して相対的に移動する。
この際、可動ロッド16は、フラップ14が図2の状態から図1の状態になるまで、シャッタードア12をフラップ14に対して移動させる。即ち、可動ロッド16は、フラップ14が図2の状態から図1の状態になるまで、フラップ回動軸14aを中心にフラップ14をシャッタードア12に対して相対的に回動させて、フラップ14を内気取入口10側で上下に向かうようにする。尚、連設壁12bが係合壁7bに当接すると、可動ロッド16の一端部16aが図1に示したように連設壁12bから外気取入口11側に突出する。
この状態で、駆動モータ(ブロワモータ)4によりブロワファン5を回転させると、外気取入口11から車両外部の空気が矢印D1、D2,D3で示したように空気導入ケース部7内に吸い込まれる。そして、係合壁7a側及び外気取入口11の矢印A1方向における中間部から矢印D1,D2で示したように空気導入ケース部7内に吸い込まれる空気は、連通路8を介してエアフィルタ9まで流れる。
尚、空気導入ケース部7内が外気取入口11より広い。このため、フラップ14がない場合を仮定すると、シャッタードア12側から矢印D3で示したように空気導入ケース部7内に吸い込まれる空気は、ブロワ本体1の吸込開口6に対応する位置を外れるように、即ち破線の矢印D3′で示したように係合壁7b側に拡散するように流れる。この状態では、外気取入口11から空気導入ケース部7内に吸い込まれる空気が吸込開口6からブロワ本体1内に吸い込まれるまでの経路が矢印D3′のように長くなるために、吸込効率が悪くなる。
しかし、実際には、フラップ14を設けているので、シャッタードア12側から矢印D3で示したように空気導入ケース部7内に吸い込まれる空気は、一部がシャッタードア12側に流れるが、フラップ14により下方の吸込開口6に対応する側に流れが偏向(整流)させられる。この結果、シャッタードア12側から矢印D3で示したように空気導入ケース部7内に吸い込まれる空気は、吸込開口6までの経路が短くなり、吸込効率が向上する。
(内気吸込)
また、図1のようにシャッタードア12が内気取入口10を閉成(遮蔽)している状態から外気取入口11側に回動させられると、シャッタードア12に保持させた可動ロッド16の一端部16aが先ず係合壁7aに当接して、可動ロッド16の回動が阻止される。この状態から更にシャッタードア12を係合壁7a側に回動させると、連設壁12bが係合壁7aに当接するまで可動ロッド16に対して相対的に移動する。
(内気吸込)
また、図1のようにシャッタードア12が内気取入口10を閉成(遮蔽)している状態から外気取入口11側に回動させられると、シャッタードア12に保持させた可動ロッド16の一端部16aが先ず係合壁7aに当接して、可動ロッド16の回動が阻止される。この状態から更にシャッタードア12を係合壁7a側に回動させると、連設壁12bが係合壁7aに当接するまで可動ロッド16に対して相対的に移動する。
この際、可動ロッド16は、フラップ14が図1の状態から図2の状態になるまで、シャッタードア12をフラップ14に対して移動させる。即ち、可動ロッド16は、フラップ14が図1の状態から図2の状態になるまで、フラップ回動軸14aを中心にフラップ14をシャッタードア12に対して相対的に回動させて、フラップ14を外気取入口11側で上下に向かうようにする。尚、連設壁12bが係合壁7aに当接すると、可動ロッド16の他端部16bが図2に示したように連設壁12bから内気取入口10側に突出する。
この状態で、駆動モータ(ブロワモータ)4によりブロワファン5を回転させると、内気取入口10から車室内の空気(内気)が矢印E1、E2,E3で示したように空気導入ケース部7内に吸い込まれる。そして、係合壁7b側及び内気取入口10の矢印A1方向における中間部から矢印E1,E2で示したように空気導入ケース部7内に吸い込まれる空気(内気)は、連通路8を介してエアフィルタ9まで流れる。
尚、空気導入ケース部7内が内気取入口10より広い。このため、フラップ14がない場合を仮定すると、シャッタードア12側から矢印E3で示したように空気導入ケース部7内に吸い込まれる空気(内気)は、ブロワ本体1の吸込開口6に対応する位置を外れるように、即ち破線の矢印E3′で示したように係合壁7a側に拡散するように流れる。この状態では、内気取入口10から空気導入ケース部7内に吸い込まれる空気が吸込開口6からブロワ本体1内に吸い込まれるまでの経路が矢印E3′のように長くなるために、吸込効率が悪くなる。
しかし、実際には、フラップ14を設けているので、シャッタードア12側から矢印E3で示したように空気導入ケース部7内に吸い込まれる空気(内気)は、一部がシャッタードア12側に流れるが、フラップ14により下方の吸込開口6に対応する側に流れが偏向(整流)させられる。この結果、シャッタードア12側から矢印E3で示したように空気導入ケース部7内に吸い込まれる空気(内気)は、吸込開口6までの経路が短くなり、吸込効率が向上する。
(実験例)
図7は、車両用送風装置のブロワファン5の回転速度N,静圧Ps(Pa),駆動モータ4への入力Pin(W)及び総合効率ηtと、ブロワファン5による風量(送風量)Gとの関係を示したものである。
(実験例)
図7は、車両用送風装置のブロワファン5の回転速度N,静圧Ps(Pa),駆動モータ4への入力Pin(W)及び総合効率ηtと、ブロワファン5による風量(送風量)Gとの関係を示したものである。
この図7において、フラップ14をシャッタードア12に設けた場合の回転速度N,静圧Ps(Pa),駆動モータ4への入力Pin(W)及び総合効率ηtは一点鎖線で示してあり、シャッタードア12の内面にフラップ14に代えて整流用の突部を一体に形成した場合の回転速度N,静圧Ps(Pa),駆動モータ4への入力Pin(W)及び総合効率ηtは実線で示してある。
この図8から分かるように、風量Gに対する回転速度N,静圧Ps(Pa),駆動モータ4への入力Pin(W)及び総合効率ηt等は、フラップ14をシャッタードア12に設けた場合とシャッタードア12の内面にフラップ14に代えて整流用の突部を一体に形成した場合とで、略同じ結果が得られた。
この結果、上述した実施例のように車両用送風装置において、フラップ14をシャッタードア12に設けても、シャッタードア12の加工性は従前と変わらず、流入する空気を整流して、吸込効率等を向上させることができた。
尚、上述した可動ロッド16を複数のロッドから伸縮調節可能に設けておくことで、シャッタードア12により内気取入口10と外気取入口11の一方選択的に閉じたときのフラップ14の角度を調整可能とすることもできる。
以上説明したように、この発明の実施の形態の車両用送風装置は、送風ファン(ブロワファン5)の上流側に設けられた空気導入ケース部7と、前記空気導入ケース部7に設けられた内気取入口10と、前記内気取入口10に並設して前記空気導入ケース部7に設けられた外気取入口11と、前記両取入口(10,11)よりも下流側に位置させたドア回動軸13を介して前記空気導入ケース部7に前記両取入口(10,11)の並設方向に進退回動可能に取り付けられて、前記内気取入口10と前記外気取入口11の開閉を選択的に行わせるシャッタドア12を備えている。しかも、車両用送風装置は、前記シャッタドア12の内面に沿って前記両取入口(10,11)の並設方向に回動移動可能に前記シャッタドア12に取り付けられた空気案内用のフラップ14と、前記シャッタドア12の前記両取入口(10,11)の並設方向(矢印A1方向)への回動に連動して前記フラップ14を前記シャッタドア12に対し前記両取入口(10,11)の並設方向に相対回動させるフラップ回動手段(可動ロッド16)とを備えている。しかも、前記フラップ回動手段(可動ロッド16)は、前記シャッタドア12により開かれた前記両取入口(10,11)の一方から前記空気導入ケース部7内に導入される空気を前記送風ファン(ブロワファン5)に向けて整流して案内可能に、前記フラップ14を向けさせるように設定されている。
この構成によれば、シャッタードア12を両取入口(10,11)の並設方向(矢印A1方向)に回動させて、両取入口(10,11)の一方を閉じる際に、一つのフラップ14を両取入口(10,11)の他方に近接する位置で上下に向けることができる。これにより、両取入口(10,11)の一方から前記空気導入ケース部7内に導入される空気をフラップ14により前記送風ファン(ブロワファン5)に向けて整流して案内できるので、シャッタードア12の加工性は従前と変わらず、流入する空気を整流して、吸込効率等を向上させることができる。
また、この発明の実施の形態の車両用送風装置において、前記フラップ14は前記ドア回動軸13の軸線と平行なフラップ回動軸14aを介して前記シャッタドア12に前記並設方向(矢印A1方向)に回動可能に取り付けられ、且つ前記フラップ14の縁部が前記シャッタドア12の内面に沿って摺接可能に設けられている。また、前記フラップ回動手段(可動ロッド16)には前記両取入口(10,11)の並設方向(矢印A1方向)に向けて延設され且つ前記シャッタドア12に前記並設方向(矢印A1方向)に移動可能に取り付けられた可動ロッド16が用いられ、前記フラップ14の縁部が前記可動ロッド16の長手方向の中間位置に前記並設方向(矢印A1方向)に相対回動可能に保持され、前記シャッタドア12が前記両取入口(10,11)の一方を閉成する際に前記可動ロッド16に係合して前記可動ロッド16を前記シャッタドア12に対し前記両取入口(10,11)の他方側に移動させる係合部(係合壁7a,7b)が前記空気導入ケース部7に設けられている。
この構成によれば、簡単な構成で、両取入口(10,11)の一方を閉じる際に、一つのフラップ14を両取入口(10,11)の他方に近接する位置で上下に向けることができる。
この発明の実施の形態の車両用送風装置において、前記シャッタドア12が前記両取入口(10,11)の一方を閉成したとき、前記可動ロッド16は前記シャッタドア12の回動方向の縁部から前記両取入口(10,11)の他方側に所定量突出するようになっている。
この構成によれば、更に簡単な構成で、両取入口(10,11)の一方を閉じる際に、一つのフラップ14を両取入口(10,11)の他方に近接する位置で上下に向けることができる。
4・・・ブロワファン(送風ファン)
7・・・空気導入ケース部
7a,7b・・・係合壁(係合手段)
10・・・内気取入口
11・・・外気取入口
12・・・シャッタドア
14・・・フラップ
16・・・可動ロッド(フラップ回動手段)
7・・・空気導入ケース部
7a,7b・・・係合壁(係合手段)
10・・・内気取入口
11・・・外気取入口
12・・・シャッタドア
14・・・フラップ
16・・・可動ロッド(フラップ回動手段)
Claims (3)
- 送風ファンの上流側に設けられた空気導入ケース部と、前記空気導入ケース部に設けられた内気取入口と、前記内気取入口に並設して前記空気導入ケース部に設けられた外気取入口と、前記両取入口よりも下流側に位置させたドア回動軸を介して前記空気導入ケース部に前記両取入口の並設方向に進退回動可能に取り付けられて、前記内気取入口と前記外気取入口の開閉を選択的に行わせるシャッタドアを備える車両用送風装置において、
前記シャッタドアの内面に沿って前記両取入口の並設方向に回動移動可能に前記シャッタドアに取り付けられた空気案内用のフラップと、
前記シャッタドアの前記両取入口の並設方向への回動に連動して前記フラップを前記シャッタドアに対し前記両取入口の並設方向に相対回動させるフラップ回動手段とを備えると共に、
前記フラップ回動手段は、前記シャッタドアにより開かれた前記両取入口の一方から前記空気導入ケース部内に導入される空気を前記送風ファンに向けて整流して案内可能に、前記フラップを向けさせるように設定されていることを特徴とする車両用送風装置。 - 請求項1に記載の車両用送風装置において、前記フラップは前記ドア回動軸の軸線と平行なフラップ回動軸を介して前記シャッタドアに前記並設方向に回動可能に取り付けられ、且つ前記フラップの縁部が前記シャッタドアの内面に沿って摺接可能に設けられていると共に、
前記フラップ回動手段には前記両取入口の並設方向に向けて延設され且つ前記シャッタドアに前記並設方向に移動可能に取り付けられた可動ロッドが用いられ、前記フラップの縁部が前記可動ロッドの長手方向の中間位置に前記並設方向に相対回動可能に保持され、前記シャッタドアが前記両取入口の一方を閉成する際に前記可動ロッドに係合して前記可動ロッドを前記シャッタドアに対し前記両取入口の他方側に移動させる係合部が前記空気導入ケース部に設けられていることを特徴とする車両用送風装置。 - 請求項1に記載の車両用送風装置において、前記シャッタドアが前記両取入口の一方を閉成したとき、前記可動ロッドは前記シャッタドアの回動方向の縁部から前記両取入口の他方側に所定量突出することを特徴とする車両用送風装置。
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2006
- 2006-12-20 JP JP2006343197A patent/JP2008155654A/ja active Pending
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