JP2008036005A - 医用画像表示装置及び医用画像表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】個人情報等の秘匿情報の表示を制御して秘匿情報の漏洩を防止することができる医用画像表示装置を提供する。
【解決手段】秘匿情報を含む医用画像情報を表示可能な医用画像表示装置であって、医用画像情報を表示するための表示部と、ユーザが装着した識別用デバイスに記憶された情報を無線通線により読み取り、読み取った情報を基にしてユーザの存在を判別するユーザ判別部と、表示部での医用画像情報の表示状態を制御し、通常は秘匿情報を非開示で表示し、ユーザ判別部によってユーザの存在を認識したときには秘匿情報を開示して表示するように制御する表示制御部と、を具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】秘匿情報を含む医用画像情報を表示可能な医用画像表示装置であって、医用画像情報を表示するための表示部と、ユーザが装着した識別用デバイスに記憶された情報を無線通線により読み取り、読み取った情報を基にしてユーザの存在を判別するユーザ判別部と、表示部での医用画像情報の表示状態を制御し、通常は秘匿情報を非開示で表示し、ユーザ判別部によってユーザの存在を認識したときには秘匿情報を開示して表示するように制御する表示制御部と、を具備する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、医用画像情報に含まれる個人情報の保護を可能にした医用画像表示装置及び医用画像表示方法に関する。
一般に、病院等の機関では、X線CT装置やMRI装置等の医用画像診断装置で撮影して得た医用画像情報をデータベースに保管・管理し、医師等が必要に応じて情報端末等を通じてデータベースにアクセスし、診断に利用するようにしている。一方、これらデータベースに保管された情報には患者の医用画像情報のほかに患者の個人情報等も保管されるため、個人情報の漏洩防止のために各種のセキュリティシステムが提案されている。
一般的には、人間系で行うボタン操作等によって、表示画面から患者の個人情報を選択して非表示にするという方法が取られているが、非表示とする項目には、特に明確な基準はない。また、個人情報を非表示にするという操作を怠ったたり、操作ミスをした場合は、第三者によって容易に個人情報が見られてしまうという危険性がある。
特許文献1には、ネットワークを利用した連携診断において、患者のプライバシー情報が漏洩するのを防止するため、検査依頼元側の検査IDと検査する側のIDをそれぞれ異ならせ、両ID間の変換を行う変換手段を設けた連携診断システムが記載されている。しかしながら、この例では検査依頼元側と検査する側でそれぞれIDを付与し、さらにID変換を行うといった複雑な処理が必要である。
特開2003−323496号公報
従来、個人情報の漏洩を防止するため、ボタン操作等によって患者の個人情報を非表示にするという方法が取られているが、非表示とする項目には明確な基準がなく、非表示の操作を怠ったたり操作ミスをした場合は、第三者によって容易に個人情報が見られてしまうという危険性があった。また特許文献1のように複雑なシステムが必要になるという問題点があった。
本発明は、簡単な構成により個人情報等の流出を防止することができる医用画像表示装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明は、秘匿情報を含む医用画像情報を表示可能な医用画像表示装置であって、前記医用画像情報を表示するための表示部と、ユーザが装着した識別用デバイスに記憶された情報を無線通線により読み取り、読み取った情報を基にしてユーザの存在を判別するユーザ判別部と、前記表示部での前記医用画像情報の表示状態を制御し、通常は前記秘匿情報を非開示で表示し、前記ユーザ判別部によってユーザの存在を認識したときには、前記秘匿情報を開示して表示するように制御する表示制御部と、を具備したことを特徴とする。
また、請求項7記載の本発明は、秘匿情報を含む医用画像情報を表示可能な医用画像表示方法であって、表示部に前記医用画像情報を表示する際に、通常は前記秘匿情報を非開示で表示し、ユーザが装着した識別用デバイスに記憶されたユーザ情報を無線通線により読み取り、読み取った情報を基にしてユーザの存在を判別し、前記表示部での前記医用画像情報の表示状態を前記判別結果に応答して制御し、前記ユーザの存在を認識したときには、前記秘匿情報を開示して表示し、前記ユーザの不在を認識したときには前記秘匿情報を非開示にして表示することを特徴とする。
本発明によれば、医用画像情報に含まれる秘匿情報の基準を明確にし、その秘匿情報が第三者に漏洩するのを防止することができる。
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の医用画像表示装置を含む医用システムの全体的な構成を示す図である。図1において、10,11は、X線CT装置やMRI装置(磁気共鳴イメージング装置)、超音波診断装置等の医用画像診断装置であり、これら医用画像診断装置10,11は、それぞれLAN(Local Area Network)等のネットワーク12を介して医用画像サーバ13に接続されている。
又、ネットワーク12には医用画像を観察可能な情報端末20が接続可能である。情報端末20は、医師等のユーザによって操作可能であり、医用画像の観察、診断等に利用される。情報端末20は、医用画像を表示して目視観察しながら診断レポートの作成等を行うこともできる。
医用画像サーバ13は医用画像情報等の各種情報を記憶可能なデータベースを備えている。情報端末20としては、パーソナルコンピュータ(PC)や携帯情報端末(PDA)が用いられ、医用画像サーバ13にアクセスして患者の医用画像情報を観ることができる。
情報端末20は、操作部21、表示部22、CPU23、記憶部(メモリ)24を有し、さらにアプリケーションプログラム等の各種のプログラムを記録したROM25を内蔵している。
操作部21は、キーボード、マウス等で構成される入力手段であり、ユーザによって操作可能である。表示部22は例えば液晶ディスプレイで構成される。CPU23は、情報端末20全体の動作を制御する。記憶部24には各種のデータを記憶可能である。
また、表示制御部26、HDD等の記憶デバイス27や、外部機器(例えばDVD/CD)等のメディア機器15を制御する外部制御部28、及びネットワーク12とのインターフェースである外部通信制御部29を有している。さらに読み取り装置30が設けられており、この読み取り装置30は、ユーザが身につけた識別用デバイス(後述)の情報を読み取り、CPU23に送る。
情報端末20は医用画像サーバ13のデータベースに接続可能であって、例えば医師が診断のために医用画像情報を情報端末20に取り込んで処理し、記憶デバイス27に一旦取り込み、表示制御部26の制御のもとに各種の情報を表示部22に表示することができる。
また、情報端末20を使用するユーザ(医師)は、識別用デバイスとして無線タグユニット31を身につけるようにし、この無線タグユニット31にはユーザを識別するユーザ情報(ユーザ名、ユーザID等の情報)が記憶されている。無線タグユニット31は、RFID(Radio Frequency Identification)によって読み取り装置30との間で非接触通信を行うもので、無線タグユニット31を身につけたユーザが所定の距離に近づくと、読み取り装置30は無線タグユニット31の情報を読み取ることができる。
次に本発明の医用情報管理装置の細部の機能について説明する。
本発明の医用画像表示装置(情報端末20)は、読み取り装置30と無線タグユニット31を用いて表示状態を制御するもので、医用画像情報に含まれる患者の個人情報等、第三者に知られたくない秘匿情報を予め許可されたユーザのみに開示するようにし、それ以外のユーザまたは第三者に対しては秘匿情報を非開示とするものである。また、非開示とする秘匿情報の基準を明確にして、個人情報保護法に抵触するような個人情報等はすべて非開示の項目とする。そして情報端末20が無線タグユニット31の情報を読み取り、予め許可されたユーザに対してのみ秘匿情報を表示可能にしたものである。
そのため情報端末20自体に、秘匿清報を非開示にする機能を設け、情報端末20は、無線タグユニット31の情報を読み取り装置30で読み取り、病院のユーザが無線タグユニット31を身に着けている場合に、ユーザの情報を読み取ってユーザの存在を認識し、許可されたユーザに対してのみ、秘匿情報を表示するようにしている。
次に本発明の医用画像表示装置の動作について図2のフローチャートを参照して説明する。図2のフローチャートは、CPU23及び表示制御部26の制御のもとに行われる表示動作を示したものである。
先ずステップS1は、表示の開始ステップであり、識別用デバイス(無線タグユニット31)の情報を読み取り可能な情報端末装置20が用意されているものとする。次のステップS2では表示制御部26の制御により、表示部22には患者の医用画像情報(撮影画像等)が表示されるが、予め設定された秘匿情報は非開示の項目となっている。したがって、この段階では情報端末20には、個人情報等の秘匿情報は一切表示されない。
ステップS3において無線タグユニット31を装着したユーザが近づくと、情報端末20の読み取り装置30は、無線タグユニット31の情報を読み取り、読み取った識別情報をもとに許可されたユーザか否かを判別する。尚、情報端末20には予め使用可能なユーザを登録しておき、登録した情報と読み取ったユーザ情報を比較し、一致する場合のみ許可されたユーザであると判別する。勿論、無線タグユニット31を装着していないユーザや、登録されていないユーザについては非許可のユーザと判断される。あるいは、ステップS3では、ユーザに対してユーザID、ユーザ名の入力を促し、セキュリティ性を高めても良い。
判別の結果、許可されたユーザであると認識すると、次のステップS4では、非開示の項目であった秘匿情報を自動的に開示して表示する。これにより、ユーザは個人情報等を含めた医用画像情報を観ることができる。
図3は、上記の非開示の対象となる秘匿情報の項目を例示したもので、患者名等の患者自身に関する項目と、患者を診断した担当医師等の項目も含めることができる。図3は一例を示したに過ぎず、秘匿項目の追加や削除は任意に設定可能である。
図4は、ステップS2での表示画面を示し、図5はステップS4での表示画面の一例を示している。
図4では、患者の個人情報部分が空欄のまま非表示となっており、この段階ではどの患者の情報であるかを知ることはできない。また、図5では、患者の個人情報(図中の丸で囲った部分の情報)が表示され、この段階でユーザはどの患者の情報であるかを知ることができる。
こうして、個人情報を含む秘匿情報は、許可されたユーザのみが観ることができる。また、ステップS4において、ユーザが情報端末20から離れると、無線タグユニット31の情報が読み取れなくなるため、CPU23はユーザ不在と判断し、表示画面は自動的に図4の状態に戻り、秘匿情報は非開示となり、第三者に漏洩するのを防止することができる。
次に本発明の医用画像表示装置の他の実施形態について、図6のフローチャートを用いて説明する。この実施形態は、秘匿情報の開示/非開示のモード選択ができるようにしたものである。
図6のフローチャートにおいて、先ずステップS11は、表示の開始ステップであり、識別用デバイス(無線タグユニット31)の情報を読み取り可能な情報端末装置20が用意されているものとする。
次のステップS12では表示制御部26の制御により、表示部22には医用画像情報が表示されるが、予め設定された個人情報等の秘匿情報の項目は非開示となっている。したがって、この段階では情報端末20には、秘匿情報は一切表示されない。
ステップS13において無線タグユニット31を装着したユーザが近づくと、情報端末20の読み取り装置30は、無線タグユニット31の情報を読み取り、読み取ったユーザ情報をもとに許可されたユーザか否かを判別する。あるいは、ユーザに対してユーザID、ユーザ名の入力を促して、真に許可されたユーザか否かを判別する。尚、ユーザID、ユーザ名を入力するのはセキュリティ性をより向上させるためであり、場合によっては無線タグユニット31の情報読み取りだけで済ますこともできる。
判別の結果、許可されたユーザであると認識すると、次のステップS14では、ユーザは特殊操作を行い、ユーザが席を離れた場合の措置として、ユーザが離れても秘匿情報の表示を維持する第1のモード、または離れたときには秘匿情報を自動的に非表示にする第2のモードを選択することができる。
ユーザがモード選択を行ったあと、次のステップS15では、非開示であった秘匿情報の項目を自動的に表示する。これにより、ユーザは個人情報等の秘匿情報を含めた医用画像情報を見ることができる。
次にユーザが情報端末20のそばを離れ不在の場合について説明する。ユーザが第1のモードに設定している場合には、ステップS16に進み、秘匿情報はそのまま表示される。これは、ユーザが少しの時間だけ席を離れるような場合に、秘匿情報の表示/非表示が頻繁に切り替わるのを防ぐためである。
一方、第2のモードに設定されている場合には、ステップS17に進み、たとえ短時間の離席であっても秘匿情報を非表示とする。この場合、秘匿効果はさらに高くなる。離席したユーザが再び戻ってくると、情報端末20の読み取り装置30は、無線タグユニット31の情報を読み取るため、ステップS15の状態に戻り、秘匿情報を含む画像データが表示される。
また、上記の第1のモードにおいて、離席して所定の時間内に戻らない場合には秘匿情報の表示を停止して非表示とするモード(第3のモード)に設定することもできる。また、特殊操作はステップS15のあとに行うようにしても良い。
このように、本発明の医用画像表示装置によれば、秘匿情報は予め登録したユーザのみが観ることができるため、秘匿情報の漏洩を的確に防止することができる。また、無線タグユニット31を利用したことにより、秘匿情報を非表示にする操作を怠ったたり、操作ミスをした場合でも、第三者に秘匿情報が観られてしまうという危険性をなくすことができる。また、非開示とする個人情報の基準を明確にすることができる。さらに、秘匿情報の表示/非表示のモードを切り替えられるようにしたため、より一層、個人情報の漏洩を防止することができる。
また、以上の説明に限定されることなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
10,11…医用画像診断装置
12…ネットワーク
13…サーバ
20…情報端末(医用画像表示装置)
21…操作部
22…表示部
23…CPU
24…メモリ
25…ROM
26…表示制御部
27…記憶デバイス
28…外部機器制御部
29…外部通信制御部
30…読み取り装置
31…識別用デバイス(無線タグユニット)
12…ネットワーク
13…サーバ
20…情報端末(医用画像表示装置)
21…操作部
22…表示部
23…CPU
24…メモリ
25…ROM
26…表示制御部
27…記憶デバイス
28…外部機器制御部
29…外部通信制御部
30…読み取り装置
31…識別用デバイス(無線タグユニット)
Claims (8)
- 秘匿情報を含む医用画像情報を表示可能な医用画像表示装置であって、
前記医用画像情報を表示するための表示部と、
ユーザが装着した識別用デバイスに記憶された情報を無線通線により読み取り、読み取った情報を基にしてユーザの存在を判別するユーザ判別部と、
前記表示部での前記医用画像情報の表示状態を制御し、通常は前記秘匿情報を非開示で表示し、前記ユーザ判別部によってユーザの存在を認識したときには、前記秘匿情報を開示して表示するように制御する表示制御部と、
を具備したことを特徴とする医用画像表示装置。 - 前記秘匿情報は、患者の個人情報を含む予め選定された情報であることを特徴とする請求項1記載の医用画像表示装置。
- 前記識別用デバイスは無線タグユニットであり、前記読み取り装置は前記無線タグユニットに記憶された情報を非接触通信により読み取ることを特徴とする請求項1記載の医用画像表示装置。
- 前記ユーザ判別部は、前記読み取り装置で読み取ったユーザ情報と予め登録しておいたユーザ情報とを比較し、予め登録されたユーザか否かを判別する判別手段を含むことを特徴とする請求項1記載の医用画像表示装置。
- 前記表示制御部は、前記秘匿情報を開示している状態において前記ユーザ判別部がユーザの不在を認識したときには、再び前記秘匿情報を非開示で表示するように制御することを特徴とする請求項1記載の医用画像表示装置。
- 前記表示部で前記秘匿情報を開示している状態において前記ユーザ判別部がユーザの不在を認識したときに、前記秘匿情報の開示を継続するか又は前記秘匿情報を非開示として表示するかを選択するユーザ操作可能なモード選択手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1記載の医用画像表示装置。
- 秘匿情報を含む医用画像情報を表示可能な医用画像表示方法であって、
表示部に前記医用画像情報を表示する際に、通常は前記秘匿情報を非開示で表示し、
ユーザが装着した識別用デバイスに記憶されたユーザ情報を無線通線により読み取り、読み取った情報を基にしてユーザの存在を判別し、
前記表示部での前記医用画像情報の表示状態を前記判別結果に応答して制御し、前記ユーザの存在を認識したときには、前記秘匿情報を開示して表示し、前記ユーザの不在を認識したときには前記秘匿情報を非開示にして表示することを特徴とする医用画像表示方法。 - 前記表示部で前記秘匿情報を開示している状態において前記ユーザの不在を認識したときに、前記秘匿情報の開示を継続するか又は前記秘匿情報を非開示として表示するかをモード選択し、
前記モード選択が行われたときには、前記選択したモードで前記医用画像情報を表示することを特徴とする請求項7記載の医用画像表示方法。
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