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JP2008021832A - フレキシブルプリント基板の固定構造 - Google Patents

フレキシブルプリント基板の固定構造 Download PDF

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JP2008021832A JP2006192553A JP2006192553A JP2008021832A JP 2008021832 A JP2008021832 A JP 2008021832A JP 2006192553 A JP2006192553 A JP 2006192553A JP 2006192553 A JP2006192553 A JP 2006192553A JP 2008021832 A JP2008021832 A JP 2008021832A
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fpc
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Atsushi Momota
敦司 百田
Hiroshi Suyama
博史 須山
Makoto Hirako
誠 平子
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Fujikura Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
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Fujikura Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

【課題】FPCの製品への取付、取外しが容易で、複数の固定点を備える構造であっても、金型を用いた突起の形成が容易であると共に、FPCの固定状態での微少な位置修正、即ち寸法誤差吸収が可能なFPCの固定構造を提供する。
【解決手段】フレキシブルプリント基板(FPC)1にFPC1を貫通する長孔2を設け、FPC1を固定する固定部3に、板状体であり、軸部41と先端部42を備えた側面視矢印型に成形した突起を設け、長孔2及び突起4を夫々複数設け、長孔2の長手方向を同一方向としたグループを複数設け、グループ毎に長孔2の長手方向の方向を異なる方向とし、前記長孔2に前記突起3の先端部42を挿入し、先端部42の両端の係止部44に係止させてFPC1を固定部に固定させる。
【選択図】図1

Description

本発明はフレキシブルプリント基板(FPC)の固定構造に関し、特に取付性及び分解性の高いFPCの固定構造に関するものである。
従来から自動車用の配線材として、電線を用いたワイヤーハーネス(WH)が用いられてきたが、最近になって省スペース化、軽量化等を目的としてフレキシブルプリント基板(FPC)を用いた配線が採用され始めている。
このFPC配線も車体側への取付作業は従来の自動車組み立てラインにて行われるため、FPCの車体側への取付作業において、片手の作業で位置決めや取付が可能であり、且つ非力の作業者の力でもこの作業が出来る等の作業の容易性が求められており、更にこれに加えて修理時や廃棄時に車体からのFPCの取外し、分解が容易であるという性能も要求される。又、自動車に限らず、各種家電製品その他の電気配線を用いる各種製品にも同様にFPCが用いられるようになってきており、自動車製造の場合と同様の理由から、同様の性能が要求されている。
このようなFPCの固定構造としては、FPCに孔を設け、該孔にネジを貫通させてネジ止めで車体に固定する構造が主に用いられていたが、FPCの取付を容易とするため、ハウジングに軸部よりも大径の頭部を供えた突起部を形成すると共に、フレキシブル配線板に該突起部の頭部よりも若干小さいサイズの開口を形成したフレキシブル配線板のハウジングへの固定構造が提案されている(特許文献1参照)。
特開2000−149652号公報
しかし、上記従来例に示す固定構造を用いた場合、軸部と開口が密着しているため、単独の固定点、即ち一個の突起部及び一個の開口を備える構造であれば問題は発生しないが、複数の固定点、即ち複数の突起部及び複数の開口を備える構造を用いてFPCを固定する場合においては、FPCに設けた孔及び固定用の突起の配列の其々に生じる寸法誤差の吸収方法が問題となっていた。又、FPCの固定作業時に明確な設置完了の感触を得ることができず、製品の振動等に起因するFPCの離脱の発生を確実に防止することもできなかった。又、特に大型FPCの端部位置決めと製品への固定を同時に行うことが出来なかった。
そこで、本願発明者は図6乃至8に示すように、FPC10に位置決め用の孔11と寸法誤差吸収用の孔12を設けると共に、円柱状の軸部14に軸部14より大径で上部にテーパー部を設けた先端部15を有する突起13を設置部16に設け、位置決め用の孔11を軸部14とを略同径とし、寸法誤差吸収用の孔12を短手方向は軸部14の径と同一長さ、長手方向を軸部14の径以上の長さの長孔に形成し、寸法誤差吸収用の長孔12の長手方向の延長線を一直線上に配列することで矢印Y方向への寸法誤差を吸収する構造を開発した。
しかし、この構造を採用するにあたって、突起13の形状を樹脂部品などの金型を用いて製造する部品上に構成する場合には、複雑な金型を必要とし、複数の固定点即ち複数の突起を設ける場合には金型設計が成立しないといった問題を抱えていた。
そこで、本願発明はFPCの製品への取付、取外しが容易で、複数の固定点を備える構造であっても、金型を用いた突起の形成が容易であると共に、FPCの固定状態での微少な位置修正、即ち寸法誤差吸収が可能なFPCの固定構造を提供することを目的とする。又、FPCの固定作業時に明確な設置完了の感触を得ることを可能とすることを目的とする。又、製品の振動等に起因するFPCの離脱の発生を確実に防止することを目的とする。又、FPC、特に大型FPCの端部位置決めと製品への固定を同時に行うことを可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するための本願発明フレキシブルプリント基板の固定構造は、フレキシブルプリント基板(FPC)にフレキシブルプリント基板を貫通する長孔を設け、フレキシブルプリント基板を固定する固定部に、板状体であり、軸部と前記長孔の幅より底辺が長い先端部を備えて側面視矢印型に成形した突起を設け、前記長孔に前記突起の先端部を挿入し、先端部の両端の係止部に係止させてフレキシブルプリント基板を固定部に固定させることを特徴とするフレキシブルプリント基板の固定構造である。
又、上記構造において、前記先端部の底辺の長さは前記長孔の長手方向の幅より長く成形したことを特徴とするフレキシブルプリント基板の固定構造である。
又、上記構造において、前記長孔及び前記突起を夫々複数設け、長孔の長手方向を同一方向としたグループを複数設けてグループ分けし、グループ毎に長孔の長手方向の方向を異なる方向としたことを特徴とするフレキシブルプリント基板の固定構造である。
又、上記構造において、少なくとも一対の対応する長孔と突起の軸部の距離を他の対応する長孔と突起の軸部の距離と異ならせたことを特徴とするフレキシブルプリント基板の固定構造である。
又、上記構造において、長孔の外周部には、フレキシブルプリント基板の裂けを防止するための保護部材を設けたことを特徴とするフレキシブルプリント基板の固定構造である。
上記のような本願発明によれば、フレキシブルプリント基板(FPC)にフレキシブルプリント基板を貫通する長孔を設け、フレキシブルプリント基板を固定する固定部に、板状体であり、軸部と前記長孔の幅より底辺が長い先端部を備えて側面視矢印型に成形した突起を設け、前記長孔に前記突起の先端部を挿入し、先端部の両端の係止部に係止させてフレキシブルプリント基板を固定部に固定させることを特徴とし、更に前記先端部の底辺の長さは前記長孔の長手方向の幅より長く成形したことを特徴とするので、FPCの製品への取付、取外しが容易で、金型を用いた突起の形成が容易であると共に、FPCの固定状態での微少な位置修正、即ち寸法誤差吸収が可能となった。又、FPCの固定作業時に明確な設置完了の感触を得ることを可能とすることが可能となった。さらに、製品の振動等に起因するFPCの離脱の発生を確実に防止することが可能となった。
又、前記長孔及び前記突起を夫々複数設け、長孔の長手方向を同一方向としたグループを複数設けてグループ分けし、グループ毎に長孔の長手方向の方向を異なる方向としたことを特徴とするので、複数の固定点を備える構造であっても、金型を用いた突起の形成が容易であると共に、FPCの固定状態での微少な位置修正、即ち寸法誤差吸収が可能なFPCの固定構造を提供することが可能となった。又、FPC、特に大型FPCの端部位置決めと製品への固定を同時に行うことが可能となった。
又、少なくとも一対の対応する長孔と突起の軸部の距離を他の対応する長孔と突起の軸部の距離と異ならせたことを特徴とするので、寸法誤差吸収量をきわめて容易に調節することが可能となった。
又、長孔の外周部には、フレキシブルプリント基板の裂けを防止するための保護部材を設けたことを特徴とするので、長孔の強度が高まり、フレキシブルプリント基板の裂けを防止することが可能となった。
以下、本発明の実施の形態を図に従って詳細に説明する。図1は本発明一実施形態の分解斜視図であり、フレキシブルプリント基板(以下「FPC」という場合がある。)1にFPC1を貫通する長孔形状の長孔2を設けると共に、FPC1を固定する製品の固定部3に突起4を設けている。長孔2の端部はFPC1が裂けるのを防止するために丸型に成形することが好ましい。ここでいう製品は自動車、各種家電製品その他の電気配線を用いる各種製品を含むものであり、固定部3は製品本体或いは製品本体に設けられたハウジング等で構成される。FPCを固定する製品として、「インストルメントパネル」、「ドアトリム」、「コンソールボックス」等がある。
突起4は略均一な厚みを有する板状体であり、側面視矢印型に成形している。即ち、側面視突起4の軸部41を方形に、先端部42を略三角形に成形し、先端部42の両側端は軸部41から突出して係止部44を構成している。先端部42の三角形の角部は適宜切欠くこととしてもよい。又、突起4は、対応する長孔2の長手方向と先端部42の底辺43とが同一方向で重なるように成形されると共に、先端部42の三角形の底辺43の長さWはFPC1に設けた長孔2の長手方向の幅Lより長く成形して構成している。突起4の材質は特に限定されず、合成樹脂やゴム等を用いることが出来る。尚、突起4は先端に向かって厚みが薄くなる板状体等厚みが均一でない板状体で形成してもよい。
このような構成により、図2及び3に示すように、FPC1の柔軟性を利用して、FPC1の長孔2に先端部42が突出するように対応する突起4を挿入させることにより、突起4の係止部44にFPC1が係止され、FPC1が固定部3に固定されて、離脱することを防止する構造となっている。又、上述のような突起4の形状を採用することにより、簡単な金型で突起4を成形することが可能となっている。尚、FPC1は、軸部41の高さHを適宜調整し、固定部3に図示しないリブ等で構成する支持部を設け、該支持部と先端部42の係止部44の底面部で支持する構成、或いは固定部3と先端部42の係止部44の底面部で支持する構成としてもよい。該支持部又は固定部3と先端部42の係止部44の底面部との距離はFPC1の厚みと同等としてもよいが、それ以上としてもよい。
長孔2の長手方向の幅Lは突起4の軸部41の幅Vと同等として、長孔2に突起4の先端部42が突出するように貫通した後にはFPC1の長孔2の長手方向への移動を抑制することも可能であるが、長孔2の長手方向の幅Lは突起4の軸部41の幅Vより大きく構成することで、貫通後もFPC1の長孔2の長手方向への移動が可能となり、突起4並びにFPC1の寸法誤差を吸収することが可能である。同様に、長孔2の短手方向の幅Mは突起4の軸部41の幅Zと同等として、長孔2に突起4の先端部42が突出するように貫通した後にはFPC1の長孔2の短手方向への移動を抑制することも可能であるが、長孔2の短手方向の幅Mは突起4の軸部41の幅Zより大きく構成することで、貫通後もFPC1の長孔2の短手方向への移動が可能となり、突起4並びにFPC1の寸法誤差を吸収することが可能である。
突起4及び長孔2はFPC1の大きさ等に対応して夫々1個乃至複数ずつ設けるが、複数設ける場合には、長孔2の長手方向を総て同一方向とすることとしてもよいが、長孔2の長手方向を同一方向としたグループを複数設けてグループ分けし、グループ毎に長孔2の長手方向の方向を異なる方向としてもよい。各グループに属する長孔2の数は限定されず、夫々1個乃至複数設けることが出来る。
図4に示す一実施例では、長孔2の長手方向を同一方向としたグループを2グループ設け、フレキシブルプリント基板(FPC)1に長孔2として1個の位置決め用長孔21(第一グループG1)と2個の誤差吸収用長孔22(第二グループG2)を、位置決め用長孔21の長手方向と2個の誤差吸収用長孔22の長手方向の延長線Rが直交するよう設けている。誤差吸収用長孔22の長手方向の幅Lは突起4の軸部41の幅Vより大きく構成している。このような構成とすることで、位置決め用長孔21と対応する突起4でFPC1の位置決めを行った後、順次誤差吸収用長孔22で突起4並びにFPC1の寸法誤差を吸収しながらFPC1を固定する作業が可能となる。又、長孔21,22と突起4の軸部41を離間する構成とすることで、矢印Y方向の寸法誤差のみならず、矢印X方向の寸法誤差も吸収することが可能となる。
尚、位置決め用長孔21及び誤差吸収用長孔22の設置数及び長孔2の長手方向を同一方向としたグループの設定数は上記実施例の数に限定されず、位置決め用長孔21の長手方向と誤差吸収用長孔22の長手方向の延長線との交差角度も90度に限定されないで構成することも可能である。
総ての長孔2の寸法即ち長手方向の幅Lと短手方向の幅M及び総ての突起4の軸部41の寸法即ち軸部41の幅Vと幅Zを夫々同一としてもよいが、少なくとも一個の長孔2又は突起4の軸部41の寸法を異ならせ、即ち、少なくとも一対の長孔2と突起4の軸部41間の距離と他の対の長孔2と突起4の軸部41間の距離を異ならせることにより、誤差吸収量を調節することが可能である。対応する長孔2と突起4の軸部41間の距離が0の場合には、誤差吸収量は0となる。
又、長孔2を複数設けた場合、突起4は、係止部44がFPC1と係止可能であれば、対応する長孔2の長手方向と先端部42の底辺43とが異なる方向で成形することとしてもよい。
又、図5に示すように、長孔2の外周部には、突起4の挿入によりFPC1が裂けるのを防止するための保護部材6を設けることが好ましい。保護部材6は、半田等の金属をFPC1上に半田付け、もしくはめっきして構成することが出来る。
本発明一実施形態を示す分解斜視図。 本発明一実施形態を示す平面図。 図2A−A断面図。 本発明第二の実施形態を示す平面図。 本発明長孔部分の一実施例を示す平面図。 本発明改良前の一実施形態を示す平面図。 図6B−B断面図。 図6C−C断面図。
符号の説明
1 フレキシブルプリント基板(FPC)
2 長孔
3 固定部
4 突起
41 軸部
42 先端部
44 係止部
6 保護部材

Claims (5)

  1. フレキシブルプリント基板(FPC)にフレキシブルプリント基板を貫通する長孔を設け、
    フレキシブルプリント基板を固定する固定部に、板状体であり、軸部と前記長孔の幅より底辺が長い先端部を備えて側面視矢印型に成形した突起を設け、
    前記長孔に前記突起の先端部を挿入し、先端部の両端の係止部に係止させてフレキシブルプリント基板を固定部に固定させることを特徴とするフレキシブルプリント基板の固定構造。
  2. 前記先端部の底辺の長さは前記長孔の長手方向の幅より長く成形したことを特徴とする請求項1記載のフレキシブルプリント基板の固定構造。
  3. 前記長孔及び前記突起を夫々複数設け、長孔の長手方向を同一方向としたグループを複数設けてグループ分けし、グループ毎に長孔の長手方向の方向を異なる方向としたことを特徴とする請求項1又は2記載のフレキシブルプリント基板の固定構造。
  4. 少なくとも一対の対応する長孔と突起の軸部の距離を他の対応する長孔と突起の軸部の距離と異ならせたことを特徴とする請求項3記載のフレキシブルプリント基板の固定構造。
  5. 長孔の外周部には、フレキシブルプリント基板の裂けを防止するための保護部材を設けたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれかに記載のフレキシブルプリント基板の固定構造。
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