JP2008019928A - 防振ブッシュ、及び、この防振ブッシュを備えたマルチリンク式サスペンション装置 - Google Patents
防振ブッシュ、及び、この防振ブッシュを備えたマルチリンク式サスペンション装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】こじり方向のばね定数を、より小さくすることができる防振ブッシュを提供する。
【解決手段】軸部材1と、軸部材1を囲む外筒2と、軸部材1と外筒2を連結する第1ゴム状弾性体3とを備えた防振ブッシュであって、軸部材1の軸方向Jの中間部が、径方向外方側K2に膨出した球状の膨出部4に構成され、外筒2の内周面2Nに第2ゴム状弾性体層13が設けられるとともに、第2ゴム状弾性体層13の内周面13Nのうち、膨出部4を囲む内周面部分が、膨出部4の凸状の球面4Mと同芯状の凹状の球面5Mに形成され、第1ゴム状弾性体3は、凸状の球面4Mと凹状の球面5Mとの間に介在して凸状の球面4Mと凹状の球面5Mとを連結し、第2ゴム状弾性体層13は、第1ゴム状弾性体3よりも高い硬度のゴム状弾性体から成る。
【選択図】図1
【解決手段】軸部材1と、軸部材1を囲む外筒2と、軸部材1と外筒2を連結する第1ゴム状弾性体3とを備えた防振ブッシュであって、軸部材1の軸方向Jの中間部が、径方向外方側K2に膨出した球状の膨出部4に構成され、外筒2の内周面2Nに第2ゴム状弾性体層13が設けられるとともに、第2ゴム状弾性体層13の内周面13Nのうち、膨出部4を囲む内周面部分が、膨出部4の凸状の球面4Mと同芯状の凹状の球面5Mに形成され、第1ゴム状弾性体3は、凸状の球面4Mと凹状の球面5Mとの間に介在して凸状の球面4Mと凹状の球面5Mとを連結し、第2ゴム状弾性体層13は、第1ゴム状弾性体3よりも高い硬度のゴム状弾性体から成る。
【選択図】図1
Description
本発明は、軸部材と、前記軸部材を囲む外筒と、前記軸部材と外筒を連結する第1ゴム状弾性体とを備えた防振ブッシュ、及び、この防振ブッシュを備えたマルチリンク式サスペンション装置に関する。
この種の防振ブッシュは、一例として、自動車の車体側部材と、サスペンション装置のロアアームの一端部との間に設けられている。従来、上記の防振ブッシュは、軸部材としての内筒と、外筒と、両者を連結するゴム状弾性体とから成り、内外筒ともに径が一定のストレート筒状に形成されていた。そのために、こじり方向に変位した場合にゴム状弾性体に圧縮力が作用し、防振ブッシュのこじり方向のばね定数を小さくすることができなかった。従って、サスペンション装置に用いられた場合、自動車の乗り心地が悪くなるという問題が生じていた。そこで、特許文献1に開示されているように、内筒の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成された防振ブッシュが提案されている。
特開2004−144150号公報
しかしながら、特許文献1の構造であっても、ゴム状弾性体がこじり方向に弾性変形する場合、ゴム状弾性体の軸方向の両端部では、内筒と外筒の間でゴム状弾性体が圧縮されることになり、防振ブッシュのこじり方向のばね定数を十分小さくすることができなかった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、こじり方向のばね定数を、より小さくすることができる防振ブッシュ、及び、この防振ブッシュを備えたマルチリンク式サスペンション装置を提供する点にある。
本第1発明の特徴は、冒頭の[技術分野]の項に記載した防振ブッシュにおいて、
前記軸部材の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成され、前記外筒の内周面に第2ゴム状弾性体層が設けられるとともに、前記第2ゴム状弾性体層の内周面のうち、前記膨出部を囲む内周面部分が、前記膨出部の凸状の球面と同芯状の凹状の球面に形成され、前記第1ゴム状弾性体は、前記凸状の球面と凹状の球面との間に介在して前記凸状の球面と凹状の球面とを連結し、前記第2ゴム状弾性体層は、前記第1ゴム状弾性体よりも高い硬度のゴム状弾性体から成る点にある。(請求項1)
前記軸部材の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成され、前記外筒の内周面に第2ゴム状弾性体層が設けられるとともに、前記第2ゴム状弾性体層の内周面のうち、前記膨出部を囲む内周面部分が、前記膨出部の凸状の球面と同芯状の凹状の球面に形成され、前記第1ゴム状弾性体は、前記凸状の球面と凹状の球面との間に介在して前記凸状の球面と凹状の球面とを連結し、前記第2ゴム状弾性体層は、前記第1ゴム状弾性体よりも高い硬度のゴム状弾性体から成る点にある。(請求項1)
この構成によれば、
(A1) 軸部材の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成され、外筒の内周面に設けられた第2ゴム状弾性体層の内周面のうち、前記膨出部を囲む内周面部分が、膨出部の凸状の球面と同芯状の凹状の球面に形成されており、第2ゴム状弾性体層は、前記第1ゴム状弾性体よりも高い硬度のゴム状弾性体から成るから、防振ブッシュがこじり方向に変位すると、凸状の球面と、これに対して同芯状の凹状の球面との間の第1ゴム状弾性体部分が主にせん断を受けるようになって、こじり方向におけるばね定数を小さくすることができる。(請求項1)
(A1) 軸部材の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成され、外筒の内周面に設けられた第2ゴム状弾性体層の内周面のうち、前記膨出部を囲む内周面部分が、膨出部の凸状の球面と同芯状の凹状の球面に形成されており、第2ゴム状弾性体層は、前記第1ゴム状弾性体よりも高い硬度のゴム状弾性体から成るから、防振ブッシュがこじり方向に変位すると、凸状の球面と、これに対して同芯状の凹状の球面との間の第1ゴム状弾性体部分が主にせん断を受けるようになって、こじり方向におけるばね定数を小さくすることができる。(請求項1)
(B1) 上記(A1)の作用を得るための構造として、例えば、第2ゴム状弾性体層を設けることなく、内径が一定の外筒の内周面を切削加工して凹状の球面を形成し、この凹状の球面に第1ゴム状弾性体を加硫接着させる構造も考えられるが、この構造では、切削加工に手間がかかり、外筒を製作する際の生産性が低下する。また、切り屑が生じて材料にコストがかかる。これに対して本発明の上記構成によれば、前記凹状の球面を備えた第2ゴム状弾性体層を成形型を用いて成形することができて切削加工を省くことができる。(請求項1)
本第1発明において、
前記第2ゴム状弾性体層のゴム状弾性体は前記外筒の内周面に加硫接着し、
前記第2ゴム状弾性体層の内周面に、軸方向に延びる複数の凹溝が周方向に分散して形成され、前記軸部材の外周面と、前記第2ゴム状弾性体層の内周面とに前記第1ゴム状弾性体が加硫接着するとともに、前記第1ゴム状弾性体が前記凹溝に入り込んで前記凹溝の内周面に加硫接着した後に、前記外筒が絞り加工されていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記第2ゴム状弾性体層のゴム状弾性体は前記外筒の内周面に加硫接着し、
前記第2ゴム状弾性体層の内周面に、軸方向に延びる複数の凹溝が周方向に分散して形成され、前記軸部材の外周面と、前記第2ゴム状弾性体層の内周面とに前記第1ゴム状弾性体が加硫接着するとともに、前記第1ゴム状弾性体が前記凹溝に入り込んで前記凹溝の内周面に加硫接着した後に、前記外筒が絞り加工されていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
(C1) 第2ゴム状弾性体層の内周面に、軸方向に延びる複数の凹溝が周方向に分散して形成されており、外筒を絞り加工すると、凹溝の溝幅が狭くなるように外筒が絞り変形するから、外筒と第2ゴム状弾性体層から成る筒体が厚くてもこの筒体を絞り加工しやすくすることができる。(請求項2)
(D1) 外筒が上記のようにして絞り変形することで、ゴム状弾性体の加硫接着前の化成処理により形成された外筒の内周面の皮膜が破壊されにくくなる。これにより、外筒の内周面に対する第2ゴム状弾性体層の接着状態を良好に保つことができる。そして、上記の絞り加工によって第2ゴム状弾性体層と第1ゴム状弾性体の耐久性を向上させることができる。(請求項2)
(E1) 第1ゴム状弾性体は、前記軸部材の外周面と、第2ゴム状弾性体層の内周面とに加硫接着し、さらに第1ゴム状弾性体が、第2ゴム状弾性体層の内周面に形成された前記凹溝に入り込んで凹溝の内周面に加硫接着しているから、ねじり方向の力が加わった場合に、第1ゴム状弾性体が第2ゴム状弾性体層に対して周方向にすべり変位するのを回避することができる。(請求項2)
(D1) 外筒が上記のようにして絞り変形することで、ゴム状弾性体の加硫接着前の化成処理により形成された外筒の内周面の皮膜が破壊されにくくなる。これにより、外筒の内周面に対する第2ゴム状弾性体層の接着状態を良好に保つことができる。そして、上記の絞り加工によって第2ゴム状弾性体層と第1ゴム状弾性体の耐久性を向上させることができる。(請求項2)
(E1) 第1ゴム状弾性体は、前記軸部材の外周面と、第2ゴム状弾性体層の内周面とに加硫接着し、さらに第1ゴム状弾性体が、第2ゴム状弾性体層の内周面に形成された前記凹溝に入り込んで凹溝の内周面に加硫接着しているから、ねじり方向の力が加わった場合に、第1ゴム状弾性体が第2ゴム状弾性体層に対して周方向にすべり変位するのを回避することができる。(請求項2)
本第2発明の特徴は、冒頭の[技術分野]の項に記載した防振ブッシュにおいて、
前記軸部材の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成され、前記外筒の内周面に樹脂層が設けられるとともに、前記樹脂層の内周面のうち、前記膨出部を囲む内周面部分が、前記膨出部の凸状の球面と同芯状の凹状の球面に形成され、前記第1ゴム状弾性体は、前記凸状の球面と凹状の球面との間に介在して前記凸状の球面と凹状の球面とを連結し、前記樹脂層は、前記第1ゴム状弾性体よりも高い硬度の樹脂材から成る点にある。(請求項3)
前記軸部材の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成され、前記外筒の内周面に樹脂層が設けられるとともに、前記樹脂層の内周面のうち、前記膨出部を囲む内周面部分が、前記膨出部の凸状の球面と同芯状の凹状の球面に形成され、前記第1ゴム状弾性体は、前記凸状の球面と凹状の球面との間に介在して前記凸状の球面と凹状の球面とを連結し、前記樹脂層は、前記第1ゴム状弾性体よりも高い硬度の樹脂材から成る点にある。(請求項3)
この構成によれば、
(A2) 軸部材の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成され、外筒の内周面に設けられた樹脂層の内周面のうち、前記膨出部を囲む内周面部分が、膨出部の凸状の球面と同芯状の凹状の球面に形成されており、樹脂層は、第1ゴム状弾性体よりも高い硬度の樹脂材から成るから、防振ブッシュがこじり方向に変位すると、凸状の球面と、これに対して同芯状の凹状の球面との間の第1ゴム状弾性体部分が主にせん断を受けるようになって、こじり方向におけるばね定数を小さくすることができる。(請求項3)
(A2) 軸部材の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成され、外筒の内周面に設けられた樹脂層の内周面のうち、前記膨出部を囲む内周面部分が、膨出部の凸状の球面と同芯状の凹状の球面に形成されており、樹脂層は、第1ゴム状弾性体よりも高い硬度の樹脂材から成るから、防振ブッシュがこじり方向に変位すると、凸状の球面と、これに対して同芯状の凹状の球面との間の第1ゴム状弾性体部分が主にせん断を受けるようになって、こじり方向におけるばね定数を小さくすることができる。(請求項3)
(B2) 上記(A2)の作用を得るための構造として、例えば、樹脂層を設けることなく、内径が一定の外筒の内周面を切削加工して凹状の球面を形成し、この凹状の球面に第1ゴム状弾性体を加硫接着させる構造も考えられるが、この構造では、切削加工に手間がかかり、外筒を製作する際の生産性が低下する。また、切り屑が生じて材料にコストがかかる。これに対して本発明の上記構成によれば、前記凹状の球面を備えた樹脂層を成形型を用いて成形することができて切削加工を省くことができる。(請求項3)
本第2発明において、
前記樹脂層の内周面に、軸方向に延びる複数の凹溝が周方向に分散して形成され、前記軸部材の外周面と、前記樹脂層の内周面とに前記第1ゴム状弾性体が加硫接着するとともに、前記第1ゴム状弾性体が前記凹溝に入り込んで前記凹溝の内周面に加硫接着した後に、前記外筒が絞り加工されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
前記樹脂層の内周面に、軸方向に延びる複数の凹溝が周方向に分散して形成され、前記軸部材の外周面と、前記樹脂層の内周面とに前記第1ゴム状弾性体が加硫接着するとともに、前記第1ゴム状弾性体が前記凹溝に入り込んで前記凹溝の内周面に加硫接着した後に、前記外筒が絞り加工されていると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
(C2) 樹脂層の内周面に、軸方向に延びる複数の凹溝が周方向に分散して形成されており、外筒を絞り加工すると、凹溝の溝幅が狭くなるように外筒が絞り変形するから、外筒と樹脂層から成る筒体が厚くてもこの筒体を絞り加工しやすくすることができる。(請求項4)
(E2) 第1ゴム状弾性体は、前記軸部材の外周面と、樹脂層の内周面とに加硫接着し、さらに第1ゴム状弾性体が、樹脂層の内周面に形成された前記凹溝に入り込んで凹溝の内周面に加硫接着しているから、ねじり方向の力が加わった場合に、第1ゴム状弾性体が樹脂層に対して周方向にすべり変位するのを回避することができる。(請求項4)
(E2) 第1ゴム状弾性体は、前記軸部材の外周面と、樹脂層の内周面とに加硫接着し、さらに第1ゴム状弾性体が、樹脂層の内周面に形成された前記凹溝に入り込んで凹溝の内周面に加硫接着しているから、ねじり方向の力が加わった場合に、第1ゴム状弾性体が樹脂層に対して周方向にすべり変位するのを回避することができる。(請求項4)
本第1又は第2発明において、
前記外筒と、前記第2ゴム状弾性体層又は樹脂層とから成る筒体は、軸方向における前記凹状の球面の中央部で軸方向に第1筒部と第2筒部とに2分割されていると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
前記外筒と、前記第2ゴム状弾性体層又は樹脂層とから成る筒体は、軸方向における前記凹状の球面の中央部で軸方向に第1筒部と第2筒部とに2分割されていると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
第1筒部を構成する第1外筒部分に、第1筒部を構成する第2ゴム状弾性体層部分を加硫成形する工程において脱型する場合は、前記凹状の球面や凹溝を形成するための中型を、第1外筒部分の軸方向で前記凹状の球面の外方側に引き抜くことで、中型を第2ゴム状弾性体層部分に妨げられることなく引き抜くことができる。同様に、第2筒部を構成する第2外筒部分に、第2筒部を構成する第2ゴム状弾性体層部分を加硫接着する工程において脱型する場合は、前記凹状の球面や凹溝を形成するための中型を、第2外筒部分の軸方向で前記凹状の球面の外方側に引き抜くことで、中型を第2ゴム状弾性体層部分に妨げられることなく引き抜くことができる。(請求項5)
また、
第1筒部を構成する第1外筒部分に、第1筒部を構成する樹脂層部分を成形する工程において脱型する場合は、前記凹状の球面や凹溝を形成するための中型を、第1外筒部分の軸方向で前記凹状の球面の外方側に引き抜くことで、中型を樹脂層部分に妨げられることなく引き抜くことができる。同様に、第2筒部を構成する第2外筒部分に、第2筒部を構成する樹脂層部分を加硫接着する工程において脱型する場合は、前記凹状の球面や凹溝を形成するための中型を、第2外筒部分の軸方向で前記凹状の球面の外方側に引き抜くことで、中型を樹脂層部分に妨げられることなく引き抜くことができる。(請求項5)
また、
第1筒部を構成する第1外筒部分に、第1筒部を構成する樹脂層部分を成形する工程において脱型する場合は、前記凹状の球面や凹溝を形成するための中型を、第1外筒部分の軸方向で前記凹状の球面の外方側に引き抜くことで、中型を樹脂層部分に妨げられることなく引き抜くことができる。同様に、第2筒部を構成する第2外筒部分に、第2筒部を構成する樹脂層部分を加硫接着する工程において脱型する場合は、前記凹状の球面や凹溝を形成するための中型を、第2外筒部分の軸方向で前記凹状の球面の外方側に引き抜くことで、中型を樹脂層部分に妨げられることなく引き抜くことができる。(請求項5)
本第3発明の特徴は、
車輪を回転自在に支持する車輪支持体と、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が車体側部材に揺動自在に連結された前後一対のアッパーアームと、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が前記車体側部材に揺動自在に連結された前後一対のロアアームと、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が前記車体側部材に揺動自在に連結されたトーコントロールリンクとを備え、
前記前側のロアアームの他端部と前記車体側部材とは第1防振ブッシュを介して連結し、前記後側のロアアームの他端部と前記車体側部材とは第2防振ブッシュを介して連結し、前記トーコントロールリンクの他端部と前記車体側部材とは第3防振ブッシュを介して連結し、
前記第1防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記前側のロアアームの長手方向と直交する方向に沿い、前記第2防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記後側のロアアームの長手方向と直交する方向に沿うとともに、前記第3防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記トーコントロールリンクの長手方向と直交する方向に沿うように、前記第1防振ブッシュと第2防振ブッシュと第3防振ブッシュとが配置され、
前記第1防振ブッシュは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の防振ブッシュであり、
前記第2防振ブッシュは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の防振ブッシュであり、
前記第3防振ブッシュは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の防振ブッシュであるマルチリンク式サスペンション装置である。(請求項6)
車輪を回転自在に支持する車輪支持体と、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が車体側部材に揺動自在に連結された前後一対のアッパーアームと、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が前記車体側部材に揺動自在に連結された前後一対のロアアームと、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が前記車体側部材に揺動自在に連結されたトーコントロールリンクとを備え、
前記前側のロアアームの他端部と前記車体側部材とは第1防振ブッシュを介して連結し、前記後側のロアアームの他端部と前記車体側部材とは第2防振ブッシュを介して連結し、前記トーコントロールリンクの他端部と前記車体側部材とは第3防振ブッシュを介して連結し、
前記第1防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記前側のロアアームの長手方向と直交する方向に沿い、前記第2防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記後側のロアアームの長手方向と直交する方向に沿うとともに、前記第3防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記トーコントロールリンクの長手方向と直交する方向に沿うように、前記第1防振ブッシュと第2防振ブッシュと第3防振ブッシュとが配置され、
前記第1防振ブッシュは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の防振ブッシュであり、
前記第2防振ブッシュは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の防振ブッシュであり、
前記第3防振ブッシュは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の防振ブッシュであるマルチリンク式サスペンション装置である。(請求項6)
マルチリンク式サスペンション装置(「サスペンション装置」と略称することがある)は、
車輪を回転自在に支持する車輪支持体と、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が車体側部材に揺動自在に連結された前後一対のアッパーアームと、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が前記車体側部材に揺動自在に連結された前後一対のロアアームと、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が前記車体側部材に揺動自在に連結されたトーコントロールリンクとを備え、
前記前側のロアアームの他端部と前記車体側部材とは第1防振ブッシュを介して連結し、前記後側のロアアームの他端部と前記車体側部材とは第2防振ブッシュを介して連結し、前記トーコントロールリンクの他端部と前記車体側部材とは第3防振ブッシュを介して連結し、
前記第1防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記前側のロアアームの長手方向と直交する方向に沿い、前記第2防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記後側のロアアームの長手方向と直交する方向に沿うとともに、前記第3防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記トーコントロールリンクの長手方向と直交する方向に沿うように、前記第1防振ブッシュと第2防振ブッシュと第3防振ブッシュとが配置されて構成されている。
この種のサスペンション装置では、前後一対のロアアーム、トーコントロールリンク、及び、第1〜第3防振ブッシュは、平面視で傾斜姿勢に設定されていることから、車両の走行中には、第1〜第3防振ブッシュに、軸方向Jの力(図1参照)、軸直角方向Yの力(図1参照)、こじり方向Zの力(図1参照)、ねじり方向Nの力(図2参照)など種々の力が加わる。例えば、車体に対してサスペンション装置が上下方向に変位すると、第1〜第3防振ブッシュには、ねじり方向Nの力のみならずこじり方向Zの力も加わる。また、車体に対してサスペンション装置が左右方向に変位すると、第1〜第3防振ブッシュには、軸直角方向Yの力のみならず軸方向Jの力も加わる。
車輪を回転自在に支持する車輪支持体と、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が車体側部材に揺動自在に連結された前後一対のアッパーアームと、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が前記車体側部材に揺動自在に連結された前後一対のロアアームと、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が前記車体側部材に揺動自在に連結されたトーコントロールリンクとを備え、
前記前側のロアアームの他端部と前記車体側部材とは第1防振ブッシュを介して連結し、前記後側のロアアームの他端部と前記車体側部材とは第2防振ブッシュを介して連結し、前記トーコントロールリンクの他端部と前記車体側部材とは第3防振ブッシュを介して連結し、
前記第1防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記前側のロアアームの長手方向と直交する方向に沿い、前記第2防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記後側のロアアームの長手方向と直交する方向に沿うとともに、前記第3防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記トーコントロールリンクの長手方向と直交する方向に沿うように、前記第1防振ブッシュと第2防振ブッシュと第3防振ブッシュとが配置されて構成されている。
この種のサスペンション装置では、前後一対のロアアーム、トーコントロールリンク、及び、第1〜第3防振ブッシュは、平面視で傾斜姿勢に設定されていることから、車両の走行中には、第1〜第3防振ブッシュに、軸方向Jの力(図1参照)、軸直角方向Yの力(図1参照)、こじり方向Zの力(図1参照)、ねじり方向Nの力(図2参照)など種々の力が加わる。例えば、車体に対してサスペンション装置が上下方向に変位すると、第1〜第3防振ブッシュには、ねじり方向Nの力のみならずこじり方向Zの力も加わる。また、車体に対してサスペンション装置が左右方向に変位すると、第1〜第3防振ブッシュには、軸直角方向Yの力のみならず軸方向Jの力も加わる。
一般に、前後一対のアッパーアームと車体側部材との間にも防振ブッシュが介在しており、これらの防振ブッシュにも上記の種々の力が加わるが、路面からの横力がタイヤを介してサスペンション装置に加わった場合等は、前後一対のロアアームやトーコントロールリンクで踏ん張った状態になるので、第1〜第3防振ブッシュには、アッパーアーム側の防振ブッシュよりも大きな力が加わることになる。つまり、第1〜第3防振ブッシュは、サスペンション装置のばね定数(各アームや防振ブッシュによって決定されるサスペンション装置のばね定数)の値に大きく影響する。
上記従来の防振ブッシュの構造によれば、第1〜第3防振ブッシュは、内外筒ともに径が一定のストレート筒状に形成されていたために、第1〜第3防振ブッシュのこじり方向のばね定数が大きくなる。その結果、サスペンション装置の上下方向のばね定数が大きくなり、車両の乗り心地を良くすることが困難である。また、上記従来の構造の第1〜第3防振ブッシュでは、軸方向のばね定数があまり大きくはなく、サスペンション装置の左右方向のばね定数を大きくすることができず、車両の操縦安定性を良くすることが困難である。
これに対して、本第3発明の上記構成によれば、前記第1防振ブッシュ、前記第2防振ブッシュ、及び前記第3防振ブッシュは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の防振ブッシュであるから、次の作用を奏することができる。つまり第1防振ブッシュ、前記第2防振ブッシュ、及び前記第3防振ブッシュの軸部材の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成され、膨出部を囲む外筒の内周面部分が、膨出部の凸状の球面と同芯状の凹状の球面に形成されているから、防振ブッシュがこじり方向に変位すると、凸状の球面と、これに対して同芯状の凹状の球面との間のゴム状弾性体部分が主にせん断を受けるようになって、こじり方向におけるばね定数を低減することができる。(前述したように、車体に対してサスペンション装置が上下方向に変位すると、第1〜第3防振ブッシュには、ねじり方向のみならずこじり方向の力も加わる)。これにより、サスペンション装置の上下方向のばね定数を小さくすることができる。そして、第1〜第3防振ブッシュが軸方向に変位すると、凸状の球面と、これに対して同芯状の凹状の球面との間のゴム状弾性体部分が圧縮力を受けるようになって、軸方向におけるばね定数を十分大きくすることができる(前述したように、車体に対してサスペンション装置が左右方向に変位すると、第1〜第3防振ブッシュには、軸直角方向のみならず軸方向の力も加わる)。これにより、サスペンション装置の左右方向のばね定数を大きくすることができる。さらに、請求項1〜5のいずれか一つに記載の上記作用と同様の作用を奏することができる。(請求項6)
従って、本第1及び第2発明によれば、こじり方向のばね定数を、より小さくすることができ、生産性を上げることができ、材料コストを低廉化できる防振ブッシュ、及び、この防振ブッシュを備えたマルチリンク式サスペンション装置、すなわち、車両の乗り心地を良くすることができ、しかも、車両の操縦安定性を良くすることができるマルチリンク式サスペンション装置を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図5に、自動車のサスペンション装置に用いられる防振ブッシュ101を示してある(図1は絞り加工前の防振ブッシュ101の縦断面図、図4は絞り加工後の防振ブッシュ101の縦断面図である)。この防振ブッシュ101は、軸部材としての断面円形の内筒1と、内筒1を囲む断面円形の外筒2と、内筒1と外筒2を連結する第1ゴム状弾性体3とを備え、内筒1がサスペンションメンバーのブラケット17(第2組付け対象物に相当)の一対の挟持部17aに、内筒1を貫通する取付けボルト(図示せず)を介して挟持固定され、外筒2が、ロアアーム81の一端部110(第1組付け対象物に相当)の圧入孔54に圧入されている。
[第1実施形態]
図1〜図5に、自動車のサスペンション装置に用いられる防振ブッシュ101を示してある(図1は絞り加工前の防振ブッシュ101の縦断面図、図4は絞り加工後の防振ブッシュ101の縦断面図である)。この防振ブッシュ101は、軸部材としての断面円形の内筒1と、内筒1を囲む断面円形の外筒2と、内筒1と外筒2を連結する第1ゴム状弾性体3とを備え、内筒1がサスペンションメンバーのブラケット17(第2組付け対象物に相当)の一対の挟持部17aに、内筒1を貫通する取付けボルト(図示せず)を介して挟持固定され、外筒2が、ロアアーム81の一端部110(第1組付け対象物に相当)の圧入孔54に圧入されている。
内筒1は、その軸方向Jの中間部が、径方向外方側K2に膨出した球状の膨出部4に構成されている。この膨出部4の中心Oは内筒1の軸芯P上に位置する。外筒2は、その外径が全長にわたって一定のストレート筒に形成され、外筒2の内周面2Nに、第1ゴム状弾性体3よりも高い硬度のゴム状弾性体から成る第2ゴム状弾性体層13が設けられて、前記ゴム状弾性体が外筒2の内周面2Nに加硫接着している。そして、第2ゴム状弾性体層13の内周面13Nのうち、前記膨出部4を囲む内周面部分が、膨出部4の凸状の球面4Mと同芯状の凹状の球面5Mに形成されている。第1ゴム状弾性体3は、凸状の球面4Mと凹状の球面5Mとの間に介在して両者4M,5Mを連結している。
前記第2ゴム状弾性体層13の内周面13Nに、軸方向Jに延びる複数(本実施形態では12本)の凹溝6が、凹溝6の溝幅よりも広い間隔で周方向Sに分散して形成されている。そして、内筒1の外周面1Gと、第2ゴム状弾性体層13の内周面13Nとに第1ゴム状弾性体3が加硫接着するとともに、第1ゴム状弾性体3が前記凹溝6に入り込んで凹溝6の内周面6Nに加硫接着した後に、外筒2が絞り加工されている。絞り加工前の状態では第2ゴム状弾性体層13の内周面部分は、厳密には凹状の球面ではなく、絞り加工によって、前記中心Oが内筒1の軸芯P上に位置する凹状の球面5Mになる。
前記内外筒1,2の軸方向Jに沿う断面において、凹状の球面5Mによって定められる仮想球面117と、前記凸状の球面4Mによって定められる仮想球面7との間のゴム状弾性体部分の周方向Sの両端部に、内筒1と、外筒2の軸方向Jの両端部との間で露出した円弧状の一対の開放端面8が各別に形成されている。この開放端面8が形成されていることで、開放端面8が形成されていない構造(内筒1と、外筒2の軸方向Jの両端部との間がゴム状弾性体3で埋まっている構造)に比べて、こじり方向Zの防振ブッシュ101のばね定数を、より小さく設定することができる。
上記の防振ブッシュ101の製造方法は次の通りである。
(1) 外型に外筒2をセットし、前記凹状の球面5M及び凹溝6を成形するための第1中型を外型に取付けて第2ゴム状弾性体層13を加硫成形し、外筒2の内周面2Nに第2ゴム状弾性体層13を加硫接着する。これにより、図3に示すように、外筒2と第2ゴム状弾性体層13から成る筒体15が形成される。
(2) 第1中型を外型から取り外し、前記筒体15をセットした外型に内筒1と、前記開放端面8を形成するための第2中型とをセットし、第1ゴム状弾性体3を加硫成形して、第1ゴム状弾性体3を第2ゴム状弾性体層13の内周面13Nに加硫接着する。第1ゴム状弾性体3は凹溝6にも入り込んで凹溝6の内周面6Nに加硫接着する。図1に絞り加工前の防振ブッシュ101を示してある。
(3) 脱型後に外筒2を絞り加工する。図4に絞り加工後の防振ブッシュ101を示してある。
(1) 外型に外筒2をセットし、前記凹状の球面5M及び凹溝6を成形するための第1中型を外型に取付けて第2ゴム状弾性体層13を加硫成形し、外筒2の内周面2Nに第2ゴム状弾性体層13を加硫接着する。これにより、図3に示すように、外筒2と第2ゴム状弾性体層13から成る筒体15が形成される。
(2) 第1中型を外型から取り外し、前記筒体15をセットした外型に内筒1と、前記開放端面8を形成するための第2中型とをセットし、第1ゴム状弾性体3を加硫成形して、第1ゴム状弾性体3を第2ゴム状弾性体層13の内周面13Nに加硫接着する。第1ゴム状弾性体3は凹溝6にも入り込んで凹溝6の内周面6Nに加硫接着する。図1に絞り加工前の防振ブッシュ101を示してある。
(3) 脱型後に外筒2を絞り加工する。図4に絞り加工後の防振ブッシュ101を示してある。
[第2実施形態]
図6〜図10に、自動車のサスペンション装置に用いられる第2実施形態の防振ブッシュ101を示してある(図6は絞り加工前の防振ブッシュ101の縦断面図、図9は絞り加工後の防振ブッシュ101の縦断面図である)。第2実施形態の防振ブッシュ101は、第1実施形態の防振ブッシュ101とは、軸方向Jに2分割されている点で異なる。異なる点について説明すると、外筒2と第2ゴム状弾性体層13から成る筒体15は、軸方向Jにおける前記凹状の球面5Mの中央部Lで軸方向Jに第1筒部31と第2筒部32とに2分割されている。そして、第1筒部31と第2筒部32が、ロアアーム52の一端部53の圧入孔54に圧入された組付け状態で、第1筒部31の分割面31Bと第2筒部32の分割面32Bとが互いに当接するよう構成されている。
図6〜図10に、自動車のサスペンション装置に用いられる第2実施形態の防振ブッシュ101を示してある(図6は絞り加工前の防振ブッシュ101の縦断面図、図9は絞り加工後の防振ブッシュ101の縦断面図である)。第2実施形態の防振ブッシュ101は、第1実施形態の防振ブッシュ101とは、軸方向Jに2分割されている点で異なる。異なる点について説明すると、外筒2と第2ゴム状弾性体層13から成る筒体15は、軸方向Jにおける前記凹状の球面5Mの中央部Lで軸方向Jに第1筒部31と第2筒部32とに2分割されている。そして、第1筒部31と第2筒部32が、ロアアーム52の一端部53の圧入孔54に圧入された組付け状態で、第1筒部31の分割面31Bと第2筒部32の分割面32Bとが互いに当接するよう構成されている。
第2実施形態の防振ブッシュ101の製造方法は次の通りである。
(1) 外型に第1筒部31の第1外筒部分21をセットし、前記凹状の球面5M及び凹溝6を成形するための第1中型を外型に取付けて、第1外筒部分21の内周面2Nに第1筒部31の第2ゴム状弾性体層部分41を加硫成形する。そして、第1中型を第1筒部31の軸方向外方側(凹状の球面5Mの外方側)に引き抜いて外型から取り外す。これにより、第1筒部31が形成される(図8参照)。
(2) 外型に第2筒部32の第2外筒部分22をセットし、前記凹状の球面5M及び凹溝6を成形するための第1中型を外型に取付けて、第2外筒部分22の内周面2Nに第2筒部32の第2ゴム状弾性体層部分42を加硫成形する。そして、第1中型を第2筒部32の軸方向外方側(凹状の球面5Mの外方側)に引き抜いて外型から取り外す。これにより、第2筒部32が形成される(図8参照)。
(3) 外型に、第1筒部31と第2筒部32と内筒1と、前記開放端面8を形成するための第2中型とをセットし、第1ゴム状弾性体3を加硫成形して、第1ゴム状弾性体3を第2ゴム状弾性体層の内周面13Nに加硫接着する。第1ゴム状弾性体3は凹溝6にも入り込んで凹溝6の内周面6Nに加硫接着する。図6に絞り加工前の防振ブッシュ101を示してある。
(4) 脱型後に外筒2を絞り加工する。図9に絞り加工後の防振ブッシュ101を示してある。
上記(1)と(2)の順は逆であってもよい。また、(1)と(2)を同時に行ってもよい。
(1) 外型に第1筒部31の第1外筒部分21をセットし、前記凹状の球面5M及び凹溝6を成形するための第1中型を外型に取付けて、第1外筒部分21の内周面2Nに第1筒部31の第2ゴム状弾性体層部分41を加硫成形する。そして、第1中型を第1筒部31の軸方向外方側(凹状の球面5Mの外方側)に引き抜いて外型から取り外す。これにより、第1筒部31が形成される(図8参照)。
(2) 外型に第2筒部32の第2外筒部分22をセットし、前記凹状の球面5M及び凹溝6を成形するための第1中型を外型に取付けて、第2外筒部分22の内周面2Nに第2筒部32の第2ゴム状弾性体層部分42を加硫成形する。そして、第1中型を第2筒部32の軸方向外方側(凹状の球面5Mの外方側)に引き抜いて外型から取り外す。これにより、第2筒部32が形成される(図8参照)。
(3) 外型に、第1筒部31と第2筒部32と内筒1と、前記開放端面8を形成するための第2中型とをセットし、第1ゴム状弾性体3を加硫成形して、第1ゴム状弾性体3を第2ゴム状弾性体層の内周面13Nに加硫接着する。第1ゴム状弾性体3は凹溝6にも入り込んで凹溝6の内周面6Nに加硫接着する。図6に絞り加工前の防振ブッシュ101を示してある。
(4) 脱型後に外筒2を絞り加工する。図9に絞り加工後の防振ブッシュ101を示してある。
上記(1)と(2)の順は逆であってもよい。また、(1)と(2)を同時に行ってもよい。
[第1〜第2実施形態の別実施形態]
(1) 前記第2ゴム状弾性体層13に代えて樹脂層13を設けてもよい。すなわち、外筒2の内周面2Nに樹脂層13が設けられるとともに、樹脂層13の内周面13Nのうち、膨出部4を囲む内周面部分が、膨出部4の凸状の球面4Mと同芯状の凹状の球面5Mに形成され、第1ゴム状弾性体3は、凸状の球面4Mと凹状の球面5Mとの間に介在して凸状の球面4Mと凹状の球面5Mとを連結し、樹脂層13は、第1ゴム状弾性体3よりも高い硬度の樹脂材から成る防振ブッシュであってもよい。
(2) 本発明の防振ブッシュ101は自動車のエンジンマウントにも適用することができる。
(1) 前記第2ゴム状弾性体層13に代えて樹脂層13を設けてもよい。すなわち、外筒2の内周面2Nに樹脂層13が設けられるとともに、樹脂層13の内周面13Nのうち、膨出部4を囲む内周面部分が、膨出部4の凸状の球面4Mと同芯状の凹状の球面5Mに形成され、第1ゴム状弾性体3は、凸状の球面4Mと凹状の球面5Mとの間に介在して凸状の球面4Mと凹状の球面5Mとを連結し、樹脂層13は、第1ゴム状弾性体3よりも高い硬度の樹脂材から成る防振ブッシュであってもよい。
(2) 本発明の防振ブッシュ101は自動車のエンジンマウントにも適用することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態は、上記防振ブッシュを備えたマルチリンク式サスペンション装置100を示している(図11〜図14)。以下、この実施形態について説明する。図11〜図14に示すように、このサスペンション装置100は、車輪60を回転自在に支持する車輪支持体61と、一端部71a,72aが車輪支持体61に揺動自在に連結され、他端部71b,72bがサスペンションメンバー62(車体側部材に相当)に揺動自在に連結された前後一対のアッパーアーム71,72と、一端部81a,82aが車輪支持体61に揺動自在に連結され、他端部81b,82bがサスペンションメンバー62に揺動自在に連結された前後一対のロアアーム81,82と、一端部91aが車輪支持体61に揺動自在に連結され、他端部91bがサスペンションメンバー62に揺動自在に連結されたトーコントロールリンク91とを備えている。
第3実施形態は、上記防振ブッシュを備えたマルチリンク式サスペンション装置100を示している(図11〜図14)。以下、この実施形態について説明する。図11〜図14に示すように、このサスペンション装置100は、車輪60を回転自在に支持する車輪支持体61と、一端部71a,72aが車輪支持体61に揺動自在に連結され、他端部71b,72bがサスペンションメンバー62(車体側部材に相当)に揺動自在に連結された前後一対のアッパーアーム71,72と、一端部81a,82aが車輪支持体61に揺動自在に連結され、他端部81b,82bがサスペンションメンバー62に揺動自在に連結された前後一対のロアアーム81,82と、一端部91aが車輪支持体61に揺動自在に連結され、他端部91bがサスペンションメンバー62に揺動自在に連結されたトーコントロールリンク91とを備えている。
符号63はショックアブソーバ、64はショックアブソーバに設けられるコイルスプリング、65は車軸、66,67は車軸65に連動連結される左右の駆動シャフト、68はブレーキ装置である。Fは車体前側を示している。
図14に示すように、平面視において前側のロアアーム81は、車体幅方向Hで車体内方側H1ほど車体前側Fに位置する傾斜姿勢に設定され、平面視において後側のロアアーム82は、車体幅方向Hで車体内方側H1ほど車体後側Uに位置する傾斜姿勢に設定され、平面視においてトーコントロールリンク91は、車体幅方向Hで車体内方側H1ほど車体後側Uに位置する傾斜姿勢に設定されている。
前側のロアアーム81の他端部81bとサスペンションメンバー62とは第1防振ブッシュ101を介して連結し、後側のロアアーム82の他端部82bとサスペンションメンバー62とは第2防振ブッシュ102を介して連結し、トーコントロールリンク91の他端部91bとサスペンションメンバー62とは第3防振ブッシュ103を介して連結している。また、前側のロアアーム81の一端部81aと車輪支持体61とは第1ボールジョイント111を介して連結し、後側のロアアーム82の一端部82aと車輪支持体61とは第2ボールジョイント112を介して連結し、トーコントロールリンク91の一端部91aと車輪支持体61とは第3ボールジョイント113を介して連結している。
さらに、前側のアッパーアーム71の他端部71bとサスペンションメンバー62とは第4防振ブッシュ104を介して連結し、後側のアッパーアーム72の他端部72bとサスペンションメンバー62とは第5防振ブッシュ105を介して連結し、前側のアッパーアーム71の一端部71aと車輪支持体61とは第4ボールジョイント114を介して連結し、後側のアッパーアーム72の一端部72aと車輪支持体61とは第5ボールジョイント115を介して連結している。
そして図14に示すように、第1防振ブッシュ101の軸芯p1が、平面視において、前側のロアアーム81の長手方向r1と直交する方向T1に沿い、第2防振ブッシュ102の軸芯p2が、平面視において、後側のロアアーム82の長手方向r2と直交する方向T2に沿うとともに、第3防振ブッシュ103の軸芯p3が、平面視において、トーコントロールリンク91の長手方向r3と直交する方向T3に沿うように、第1防振ブッシュ101と第2防振ブッシュ102と第3防振ブッシュ103との姿勢が設定されている。また、第4防振ブッシュ104の軸芯p4が、平面視において、前側のアッパーアーム71の長手方向r4と直交する方向T4に沿い、第5防振ブッシュ105の軸芯p5が、平面視において、後側のアッパーアーム72の長手方向r5と直交する方向T5に沿うように、第4防振ブッシュ104と第5防振ブッシュ105との姿勢が設定されている。
上記の第1〜第3防振ブッシュ101〜103は上記第1実施形態の防振ブッシュから成る。その構造については説明したので省略する。第1〜第5防振ブッシュ101〜105の車体側への取付構造は、図5に示した構造と同一である。すなわち、図5に示すように、内筒1がサスペンションメンバーのブラケット17(第2組付け対象物に相当)の一対の挟持部17aに、内筒1を貫通する取付けボルトを介して挟持固定され、外筒2が、ロアアーム81の一端部110(第1組付け対象物に相当)の圧入孔54に圧入されている。
[第3実施形態の別実施形態]
前記第1防振ブッシュ101は、第1実施形態〜第2実施形態のいずれか一つの防振ブッシュから成り、前記第2防振ブッシュ102は、第1実施形態〜第2実施形態のいずれか一つの防振ブッシュから成り、前記第3防振ブッシュ103は、第1実施形態〜第2実施形態のいずれか一つの防振ブッシュから成っていてもよい。
前記第1防振ブッシュ101は、第1実施形態〜第2実施形態のいずれか一つの防振ブッシュから成り、前記第2防振ブッシュ102は、第1実施形態〜第2実施形態のいずれか一つの防振ブッシュから成り、前記第3防振ブッシュ103は、第1実施形態〜第2実施形態のいずれか一つの防振ブッシュから成っていてもよい。
1 内筒(軸部材)
1G 内筒の外周面(軸部材の外周面)
2 外筒
2N 外筒の内周面
3 第1ゴム状弾性体
4 膨出部(中間部)
4M 凸状の球面
5M 凹状の球面(第2ゴム状弾性体層の内周面部分)
6 凹溝
6N 凹溝の内周面
7 凸状の球面によって定められる仮想球面
8 開放端面
13 第2ゴム状弾性体層(樹脂層)
13N 第2ゴム状弾性体層の内周面(樹脂層の内周面)
15 筒体
17 ブラケット(第2組付け対象物)
17a 挟持部
21 第1外筒部分
22 第2外筒部分
31 第1筒部
31B 第1筒部の分割面
32 第2筒部
32B 第2筒部の分割面
41 第1筒部の第2ゴム状弾性体層部分
42 第2筒部の第2ゴム状弾性体層部分
54 圧入孔
60 車輪
61 車輪支持体
62 車体側部材(サスペンションメンバー)
63 ショックアブソーバ
64 コイルスプリング
65 車軸
66,67 駆動シャフト
68 ブレーキ装置
71 アッパーアーム(前側のアッパーアーム)
71a 一端部(前側のアッパーアームの一端部)
71b 他端部(前側のアッパーアームの他端部)
72 アッパーアーム(後側のアッパーアーム)
72a 一端部(後側のアッパーアームの一端部)
72b 他端部(後側のアッパーアームの他端部)
81 ロアアーム(前側のロアアーム)
81a 一端部(前側のロアアームの一端部)
81b 他端部(前側のロアアームの他端部)
82 ロアアーム(後側のロアアーム)
82a 一端部(後側のロアアームの一端部)
82b 他端部(後側のロアアームの他端部)
91 トーコントロールリンク
91a 一端部(トーコントロールリンクの一端部)
91b 他端部(トーコントロールリンクの他端部)
100 マルチリンク式サスペンション装置
101 第1防振ブッシュ
102 第2防振ブッシュ
103 第3防振ブッシュ
104 第4防振ブッシュ
105 第5防振ブッシュ
110 ロアアームの一端部(第1組付け対象物)
111 第1ボールジョイント
112 第2ボールジョイント
113 第3ボールジョイント
114 第4ボールジョイント
115 第5ボールジョイント
117 凹状の球面よって定められる仮想球面
J 軸方向
K 径方向
K2 径方向外方側
L 中央部
O 中心(膨出部の中心)
P 内筒の軸芯
S 周方向
Z こじり方向
F 車体の前側
H 車体幅方向
H1 車体内方側
U 車体後側
Y 軸直角方向
N ねじり方向
p1 第1防振ブッシュの軸芯
p2 第2防振ブッシュの軸芯
p3 第3防振ブッシュの軸芯
p4 第4防振ブッシュの軸芯
p5 第5防振ブッシュの軸芯
r1 前側のロアアームの長手方向
T1 前側のロアアームの長手方向と直交する方向
r2 後側のロアアームの長手方向
T2 後側のロアアームの長手方向と直交する方向
r3 トーコントロールリンクの長手方向
T3 トーコントロールリンクの長手方向と直交する方向
r4 前側のアッパーアームの長手方向
T4 前側のアッパーアームの長手方向と直交する方向
r5 後側のアッパーアームの長手方向
T5 後側のアッパーアームの長手方向と直交する方向
1G 内筒の外周面(軸部材の外周面)
2 外筒
2N 外筒の内周面
3 第1ゴム状弾性体
4 膨出部(中間部)
4M 凸状の球面
5M 凹状の球面(第2ゴム状弾性体層の内周面部分)
6 凹溝
6N 凹溝の内周面
7 凸状の球面によって定められる仮想球面
8 開放端面
13 第2ゴム状弾性体層(樹脂層)
13N 第2ゴム状弾性体層の内周面(樹脂層の内周面)
15 筒体
17 ブラケット(第2組付け対象物)
17a 挟持部
21 第1外筒部分
22 第2外筒部分
31 第1筒部
31B 第1筒部の分割面
32 第2筒部
32B 第2筒部の分割面
41 第1筒部の第2ゴム状弾性体層部分
42 第2筒部の第2ゴム状弾性体層部分
54 圧入孔
60 車輪
61 車輪支持体
62 車体側部材(サスペンションメンバー)
63 ショックアブソーバ
64 コイルスプリング
65 車軸
66,67 駆動シャフト
68 ブレーキ装置
71 アッパーアーム(前側のアッパーアーム)
71a 一端部(前側のアッパーアームの一端部)
71b 他端部(前側のアッパーアームの他端部)
72 アッパーアーム(後側のアッパーアーム)
72a 一端部(後側のアッパーアームの一端部)
72b 他端部(後側のアッパーアームの他端部)
81 ロアアーム(前側のロアアーム)
81a 一端部(前側のロアアームの一端部)
81b 他端部(前側のロアアームの他端部)
82 ロアアーム(後側のロアアーム)
82a 一端部(後側のロアアームの一端部)
82b 他端部(後側のロアアームの他端部)
91 トーコントロールリンク
91a 一端部(トーコントロールリンクの一端部)
91b 他端部(トーコントロールリンクの他端部)
100 マルチリンク式サスペンション装置
101 第1防振ブッシュ
102 第2防振ブッシュ
103 第3防振ブッシュ
104 第4防振ブッシュ
105 第5防振ブッシュ
110 ロアアームの一端部(第1組付け対象物)
111 第1ボールジョイント
112 第2ボールジョイント
113 第3ボールジョイント
114 第4ボールジョイント
115 第5ボールジョイント
117 凹状の球面よって定められる仮想球面
J 軸方向
K 径方向
K2 径方向外方側
L 中央部
O 中心(膨出部の中心)
P 内筒の軸芯
S 周方向
Z こじり方向
F 車体の前側
H 車体幅方向
H1 車体内方側
U 車体後側
Y 軸直角方向
N ねじり方向
p1 第1防振ブッシュの軸芯
p2 第2防振ブッシュの軸芯
p3 第3防振ブッシュの軸芯
p4 第4防振ブッシュの軸芯
p5 第5防振ブッシュの軸芯
r1 前側のロアアームの長手方向
T1 前側のロアアームの長手方向と直交する方向
r2 後側のロアアームの長手方向
T2 後側のロアアームの長手方向と直交する方向
r3 トーコントロールリンクの長手方向
T3 トーコントロールリンクの長手方向と直交する方向
r4 前側のアッパーアームの長手方向
T4 前側のアッパーアームの長手方向と直交する方向
r5 後側のアッパーアームの長手方向
T5 後側のアッパーアームの長手方向と直交する方向
Claims (6)
- 軸部材と、前記軸部材を囲む外筒と、前記軸部材と外筒を連結する第1ゴム状弾性体とを備えた防振ブッシュであって、
前記軸部材の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成され、前記外筒の内周面に第2ゴム状弾性体層が設けられるとともに、前記第2ゴム状弾性体層の内周面のうち、前記膨出部を囲む内周面部分が、前記膨出部の凸状の球面と同芯状の凹状の球面に形成され、前記第1ゴム状弾性体は、前記凸状の球面と凹状の球面との間に介在して前記凸状の球面と凹状の球面とを連結し、前記第2ゴム状弾性体層は、前記第1ゴム状弾性体よりも高い硬度のゴム状弾性体から成る防振ブッシュ。 - 前記第2ゴム状弾性体層のゴム状弾性体は前記外筒の内周面に加硫接着し、
前記第2ゴム状弾性体層の内周面に、軸方向に延びる複数の凹溝が周方向に分散して形成され、前記軸部材の外周面と、前記第2ゴム状弾性体層の内周面とに前記第1ゴム状弾性体が加硫接着するとともに、前記第1ゴム状弾性体が前記凹溝に入り込んで前記凹溝の内周面に加硫接着した後に、前記外筒が絞り加工されている請求項1記載の防振ブッシュ。 - 軸部材と、前記軸部材を囲む外筒と、前記軸部材と外筒を連結する第1ゴム状弾性体とを備えた防振ブッシュであって、
前記軸部材の軸方向の中間部が、径方向外方側に膨出した球状の膨出部に構成され、前記外筒の内周面に樹脂層が設けられるとともに、前記樹脂層の内周面のうち、前記膨出部を囲む内周面部分が、前記膨出部の凸状の球面と同芯状の凹状の球面に形成され、前記第1ゴム状弾性体は、前記凸状の球面と凹状の球面との間に介在して前記凸状の球面と凹状の球面とを連結し、前記樹脂層は、前記第1ゴム状弾性体よりも高い硬度の樹脂材から成る防振ブッシュ。 - 前記樹脂層の内周面に、軸方向に延びる複数の凹溝が周方向に分散して形成され、前記軸部材の外周面と、前記樹脂層の内周面とに前記第1ゴム状弾性体が加硫接着するとともに、前記第1ゴム状弾性体が前記凹溝に入り込んで前記凹溝の内周面に加硫接着した後に、前記外筒が絞り加工されている請求項3記載の防振ブッシュ。
- 前記外筒と、前記第2ゴム状弾性体層又は樹脂層とから成る筒体は、軸方向における前記凹状の球面の中央部で軸方向に第1筒部と第2筒部とに2分割されている請求項1〜4のいずれか一つに記載の防振ブッシュ。
- 車輪を回転自在に支持する車輪支持体と、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が車体側部材に揺動自在に連結された前後一対のアッパーアームと、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が前記車体側部材に揺動自在に連結された前後一対のロアアームと、
一端部が前記車輪支持体に揺動自在に連結され、他端部が前記車体側部材に揺動自在に連結されたトーコントロールリンクとを備え、
前記前側のロアアームの他端部と前記車体側部材とは第1防振ブッシュを介して連結し、前記後側のロアアームの他端部と前記車体側部材とは第2防振ブッシュを介して連結し、前記トーコントロールリンクの他端部と前記車体側部材とは第3防振ブッシュを介して連結し、
前記第1防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記前側のロアアームの長手方向と直交する方向に沿い、前記第2防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記後側のロアアームの長手方向と直交する方向に沿うとともに、前記第3防振ブッシュの軸芯が、平面視において、前記トーコントロールリンクの長手方向と直交する方向に沿うように、前記第1防振ブッシュと第2防振ブッシュと第3防振ブッシュとが配置され、
前記第1防振ブッシュは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の防振ブッシュであり、
前記第2防振ブッシュは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の防振ブッシュであり、
前記第3防振ブッシュは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の防振ブッシュであるマルチリンク式サスペンション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006191034A JP2008019928A (ja) | 2006-07-12 | 2006-07-12 | 防振ブッシュ、及び、この防振ブッシュを備えたマルチリンク式サスペンション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006191034A JP2008019928A (ja) | 2006-07-12 | 2006-07-12 | 防振ブッシュ、及び、この防振ブッシュを備えたマルチリンク式サスペンション装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008019928A true JP2008019928A (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=39076036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006191034A Withdrawn JP2008019928A (ja) | 2006-07-12 | 2006-07-12 | 防振ブッシュ、及び、この防振ブッシュを備えたマルチリンク式サスペンション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008019928A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102689572A (zh) * | 2012-06-11 | 2012-09-26 | 宁波拓普集团股份有限公司 | 一种汽车用衬套 |
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JP2019132298A (ja) * | 2018-01-29 | 2019-08-08 | 日立化成株式会社 | 樹脂製歯車 |
KR102142296B1 (ko) * | 2019-03-04 | 2020-08-07 | 현대자동차주식회사 | 비대칭 특성을 갖는 차량용 부시 |
CN112901718A (zh) * | 2021-02-05 | 2021-06-04 | 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 | 新型橡胶球铰、转向架及轨道车辆 |
-
2006
- 2006-07-12 JP JP2006191034A patent/JP2008019928A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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