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JP2008014509A - 冷蔵庫 - Google Patents

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JP2008014509A
JP2008014509A JP2006182983A JP2006182983A JP2008014509A JP 2008014509 A JP2008014509 A JP 2008014509A JP 2006182983 A JP2006182983 A JP 2006182983A JP 2006182983 A JP2006182983 A JP 2006182983A JP 2008014509 A JP2008014509 A JP 2008014509A
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room
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JP2006182983A
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Takeshi Shimizu
武 清水
Masaki Ito
正貴 伊藤
Yoshinori Ohashi
祥記 大橋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】使用頻度の高い収納物の収納スペースを最適な配置および高さとして、使用者に負担が掛かりにくく、使い勝手のよい冷蔵庫を提供する。
【解決手段】上部から順に、冷蔵室102,製氷室および特定冷却室104,野菜室105,冷凍室106を配置し、冷蔵室内の最下段の収納スペース113eと製氷室および特定冷却室104内の収納スペースを、冷蔵庫設置面からの高さ寸法で75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収めて、日本人の標準的な身長の女性が立ち姿勢で、物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担を掛けず、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、使い勝手を大幅に向上できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷蔵庫の使い勝手に重点をおいた貯蔵室の構成に関するものである。
従来、冷蔵庫は温度の異なる複数の貯蔵室により構成され、使用頻度に応じた貯蔵室構成を、使い勝手を重点に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来例となる冷蔵庫本体の縦断面図である。収納室は上から冷蔵室2、野菜室3、冷凍室4という構成から成り、冷蔵室2はヒンジ機構5で保持される冷蔵回転扉6を有し、野菜室3は野菜引出扉7、冷凍室4は上段冷凍引出扉9と下段冷凍引出扉10を有する収納形態として構成されている。
冷蔵室2内は、冷蔵食品の収納部となる冷蔵回転扉6側の複数個のポケット11と、冷蔵庫本体1側の複数個の棚12が配設されている。この冷蔵室2に収納される飲料や調味料、惣菜などの冷蔵食品および冷蔵食材は、大きさや量、形状、使い勝手などの点から各々の収納部に分類収納されている。野菜室3内は、野菜引出扉7によって引き出される下段野菜容器13とその上部に設置された上段野菜容器14から成り、収納される野菜や果物の大きさや量、形状、使い勝手などの点から各々の収納容器に分類収納されている。
図6に示す冷凍室4内は、上段冷凍引出扉9によって引き出される上段冷凍容器16と、その下部に設置された下段冷凍引出扉10によって引き出される下段冷凍容器15から成り、収納される冷凍食品や冷凍食材の大きさや量、形状、使い勝手などの点から各々の収納容器に分類収納されている。
冷蔵庫内を冷却する冷凍サイクルは、圧縮機17などが設置された機械室18を、冷蔵庫本体1の背面上部に設置し、最下段の貯蔵室として収納部を形成する冷凍室4の開口部の高さ寸法と概ね同じくらいの高さの冷却ユニット19を冷凍室4の背面後部に設置し、冷却ユニット19は冷却器20と、強制通風用ファン22と、ファン駆動用モーター21と、除霜用管ヒーター25および除霜水用樋26で構成している。
以上の構成により、冷凍室4の必要容量と野菜室3の必要容量を確保した上で冷蔵室2の冷蔵回転扉6側のポケット11の収納必要容量を確保し、更に、冷蔵室2と野菜室3との間の区画壁の位置を下げ、野菜室の引きし出扉7の高さを使い勝手を阻害しない床面からの高さ上限値である93cm以下に抑えることで、使い勝手の良い野菜室形態が可能となる。
特開平11−183014号公報
しかしながら、上記従来の構成では、野菜室3の使い勝手は一面向上するものの、日本人成人女性の標準的な身長(157cm)の使用者をモデル対象としたときに、人間工学的な観点から、筋肉に負担の少ない使い勝手の好ましい高さ範囲となる冷蔵庫設置面からの高さが75cm以上で115cm以下の範囲に当て嵌まる収納スペースの下半分の領域を野菜室3が跨って占めることになり、この下半分の領域を利用するために大きな野菜室の引き出し室扉7を開けなければならず使用者の腕等に負担がかかる上、温度帯的にも冷蔵温度に固定されるので、冷蔵室2内の一部である上記使い勝手の好ましい高さ範囲にある上半分の領域との温度的な収納区分において明確に差別化して収納することができず、日常の使用頻度の高い食品を使い勝手のよい形態で区分管理しながら利用することが困難である。
また、特に夏場など使用頻度が高くなる貯氷コーナーは、図示及び説明はないが冷凍室4内に配置されるものと推察され、この場合、使用者はしゃがみ姿勢で利用しなければならず、貯氷コーナーの使い勝手も悪いと言える。さらに氷は、そのまま利用するため野菜室3の下方では野菜の汚れなどが付着する可能性もあり、衛生的に問題である。
また、ペットボトル飲料の使用が増加している昨今において、冷蔵室2のポケット11だけでは収納できず、野菜室3に収納する場合には、肘を厚生省の調べによる日本人成人女性の平均身長を基に算定した肘の高さ97cm以上に持ち上げる必要があり、ペットボトル飲料は概ね重いものが多いために腕に負担がかかってしまうという問題がある。
さらに、このような室配置のレイアウトで冷蔵室2と野菜室3とを区画する区画壁位置を93cm以下にする場合、野菜室3の高さを低くする必要があり、近年利用度の高い高さ32cmの2リットルの背の高いペットボトルを立てて収納することができなくなる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、使用者の筋肉に負荷が掛かりにくく、使い勝手の好ましい冷蔵庫設置面からの高さ範囲に当て嵌まる収納スペースを有効に活用でき、使用者に負担が掛かりにくく、日常の使用頻度の高い食品の出し入れや区分管理において使い勝手が良く、利便性の高い冷蔵庫の室レイアウトを提供することを目的とする。
また、氷やペットボトル飲料など夏場を中心として、また子供の多い家庭では利用頻度の高い収納物を合理的なスペースで貯蔵可能とし、使い勝手良く、利用負担の少ない冷蔵庫の室レイアウトを提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱壁で形成した冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室の下部に設けた製氷室と、前記製氷室に並設した特定冷却室と、並設された前記製氷室および特定冷却室より下方に冷凍室と野菜室とを配置したものであって、前記冷蔵室内に棚により上下方向に区画された複数の収納スペースのうちの最下段の収納スペースと前記製氷室および特定冷却室内の収納スペースを、冷蔵庫設置面からの高さ寸法で75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収めたものである。
これによって、この範囲が、日本人の標準的な身長の女性が立ち姿勢で、物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担の掛かりにくい人間工学的な見地から見出された高さ範囲であり、使用者が立ち姿勢で、物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担を掛けず、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、使い勝手を大幅に向上できる。
本発明の冷蔵庫は、立ち姿勢で、腕に負担がかかりにくいゾーンに使用頻度の高い収納スペースを配置することで、使い勝手を大幅に向上でき、併せて冷蔵庫全体の大容量化にも結び付けることができる。
請求項1に記載の発明は、断熱壁で形成した冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室の下部に設けた製氷室と、前記製氷室に並設した特定冷却室と、並設された前記製氷室および特定冷却室より下方に冷凍室と野菜室とを配置したものであって、前記冷蔵室内に棚により上下方向に区画された複数の収納スペースのうちの最下段の収納スペースと前記製氷室および特定冷却室内の収納スペースを、冷蔵庫設置面からの高さ寸法で75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収めたものであり、この範囲が、日本人成人女性の標準的な身長(157cm)の使用者が立ち姿勢で、これら使用頻度の高い物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担の掛かりにくい人間工学的な見地から見出された高さ範囲(図説エルゴノミクス,日本規格協会編,1990年発行)であり、この範囲に、日常的に使用頻度の高い物品(卵,小物,氷,日常食品,製氷用の給水タンクなど)が収納される冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースを収めることによって、使用者が立ち姿勢で、これら使用頻度の高い物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担を掛けず、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、人間工学的に使用者に対する負担の少ない高さゾーンに、日常的に使用頻度の高い物品の収納スペースを集約することで、使い勝手を大幅に向上できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記製氷室もしくは特定冷却室のうち低い方の室内開口部底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法をH1とし、前記冷蔵室内を上下方向の複数の収納スペースに区画する棚のうち最下段の棚下面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法をH2としたとき、H1≧75cm、かつH2≦115cmとしたものであり、この範囲に上記使用頻度の高い各収納スペースの間口高さ寸法を規制することにより、これら収納スペース内に収納される使用頻度の高い物品の出し入れに関して、使用者が立ち姿勢で、出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担の掛かりにくい、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、人間工学的に使用者に対する負担の少ない高さゾーンに、日常的に使用頻度の高い物品の収納スペースを集約することで、使い勝手を大幅に向上できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下としたものであり、冷蔵室より下方にある前記製氷室および特定冷却室に物品を出し入れする際に、使用者の肘の高さ以下となるので肘をあげることなく腕への負担がより軽くなって、氷の取り出しや、収納物の出し入れを、立ち姿で楽に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記野菜室の下方に前記冷凍室を配置したものであり、近年の健康志向で使用頻度が高く、白菜、キャベツ、カボチャ、ダイコン、スイカなどの大物の収納物も少なくない野菜室が、前述の使いやすい高さゾーンに近い配置となることで、使用者が腰を大きく屈めることなく物品の出し入れができるので腰などへの負担が少なく使い勝手がよい。
また、冷凍室は野菜室のさらに下部にあっても、使用頻度の高い貯氷部分が製氷室として使いやすい高さゾーンに分離配置されているため、負担が軽減される。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記冷凍室の下方に前記野菜室を配置したものであり、冷凍ゾーンとなる冷凍室と製氷室が使いやすい高さゾーンの上下に隣接することになって、冷凍食品を多用するまとめ買いの共稼ぎ家庭や、弁当を作る必要のある家庭などにとって利便性の高いレイアウトが、より一層負担を少なくして使い勝手よく利用できる。
また、冷凍ゾーンの冷凍室と製氷室が隣接することで、冷却機能面での構成を合理的にまとめやすく、製氷室と冷凍室との間の区画壁を設けず連通させて冷却風路構成を簡素化することも可能である。
請求項6に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記野菜室の側方に前記冷凍室を配置したものであり、請求項5と請求項6の野菜室、冷凍室のそれぞれのレイアウト配置の良さを一部享受しながら、高さ方向の寸法が十分にとれる区画構成となるため、長ものの野菜や冷凍食品を縦方向に収納可能となり収納物のバリエーションを拡げることもできる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、前記冷蔵室の扉には回転式扉を備え、冷蔵室以外の前記各室の扉には収納容器を支持した引き出し式扉を備えたものであり、腕に負担が掛かりにくい高さ範囲にある中においても、上部にある冷蔵室ゾーンは回転式扉として、腕を伸ばした自然な姿勢で物品の出し入れができ、下部にある製氷室および特定冷却室は上面を開放した引き出し式扉として、収納容器を引き出して全体を見渡しながら、肘を上に上げて腕に負担を感じることなく、自然な腕の状態で収納容器内に手を出し入れできる。
また、製氷室および特定冷却室より下部に配置した野菜室,冷凍室にも引き出し式扉を備えることにより、腰を落として覗き込むような不自然な姿勢をとることなく、同様に一定の使い勝手の良さを享受することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明において、前記冷蔵室の扉には観音開き式扉を備えたものであり、冷蔵室の最下段の収納スペース内上面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法の上限を115cm以下の範囲内に収めたり、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下とすることにより、冷蔵室の高さ方向の寸法を従来よりも大型化することができるが、これに伴い、冷蔵室扉も大型化し、通常扉裏面に収納スペースを有する回転式の冷蔵室扉を開閉操作する使用者の負担が増大する傾向となる。これに対して回転式扉を観音開き式の両開き扉とすることによって、扉の開閉負担が半減近くまで軽減され、かつ、扉開放に伴う前方スペースの確保が小さくて済み、大容量化されても冷蔵庫の実質占有スペースをコンパクトに押せることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、前記冷蔵室の扉の最下段の収納ポケットを冷蔵庫設置面からの高さ寸法で115cm以下に収めたものであり、扉の裏面スペースに収容される使用頻度の極めて高い物品(飲料や各種調味料、小物等)も、同様に、使用者が立ち姿勢で、出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担の掛かりにくい、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、人間工学的に使用者に対する負担の少ない高さゾーンに、日常的に使用頻度の高い物品の収納スペースをより集約することで、使い勝手を大幅に向上できる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明において、前記野菜室の高さは、高さ32cmの飲料容器が立てて入るものであり、冷蔵室内や扉の収納ポケットに入りきれないペットボトルを野菜室に立てて収納でき、腰を大きく屈めることのない楽な立ち姿で、かつ肘を上げず腕に負担を掛けない状態で重量の重いこれら容器を出し入れすることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の発明において、前記特定冷却室を冷凍温度帯、冷蔵温度帯、および、冷凍と冷蔵の中間温度帯に温度切替可能な温度切替室としたものであり、立ち姿勢で、腕に負担がかからないゾーン内に、多様な温度帯の収納スペースを備える組み合わせが可能となって、例えば、この温度切替室を冷凍と冷蔵の中間温度帯であるチルド(例えば−1〜1℃)やパーシャルフリージング(例えば−3℃〜−1℃)の温度帯とした場合には、冷蔵室の最下段収納スペース、製氷室と併せて、この使い勝手の良いゾーンに全ての温度帯の貯蔵スペースを揃えることができ、貯蔵温度帯適正に併せた貯蔵品質の高い収納状態で日常的に頻繁に利用する食品を極めて使いやすく利用できる。
また、例えば、この温度切替室を冷凍温度帯とした場合は、冷凍室が製氷室,下部冷凍室と併せて3箇所形成され、製氷室で氷を、下部冷凍室でストック型の長期保存の冷凍食品を貯蔵し、温度切替室でフロー型の短期保存の冷凍食品を貯蔵する区分け等をすれば、弁当のおかず向け冷凍食品や氷等、使用頻度の高い冷凍貯蔵物が極めて使いやすく利用できる。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の発明において、前記冷蔵室の最下段の収納スペース内に製氷用の給水タンクを備えたものであり、水を入れることで比較的重量の重い給水タンクを、腕に負担の掛からない高さで楽に出し入れできるほか、製氷室が直下に隣接することになるため、製氷用の水の供給路を短縮して簡素化できるメリットも有する。
請求項13に記載の発明は、請求項1から12のいずれか一項に記載の発明において、前記冷蔵室の最下段の収納スペース内に卵収納用の容器を備えたものであり、使用頻度が高く、割れるなど、取り扱いに注意を要する卵を、取り扱いやすい高さで容易に出し入れすることができる。
請求項14に記載の発明は、請求項1から13のいずれか一項に記載の発明において、冷凍サイクルの圧縮機を収納する機械室を、前記冷蔵庫本体の上部に設置したものであり、従来、機械室が存在した冷凍室もしくは野菜室の領域から除かれた機械室の体積分をならして、下方に引き下げ、冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースの冷蔵庫設置面からの高さ寸法を、75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収め、また、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下として、使用者の腕に負担の掛からない使い勝手の良さを提供できる。
また、この使いやすい高さ範囲を満たした上で、機械室の除去体積分を野菜室容積もしくは冷凍室容積に振り分けることもでき、大型の冷凍室や野菜室への大型飲料容器の立て収納などの用途を満足させる組み合わせとすることができる。
請求項15に記載の発明は、請求項1から14のいずれか一項に記載の発明において、前記冷蔵室と前記製氷室および特定冷却室との間を区画する第1の区画壁、前記製氷室および特定冷却室と前記野菜室との間を区画する第2の区画壁、および、前記野菜室と前記冷凍室との間を区画する第3の区画壁を有し、前記第1,第2,第3の区画壁の全てに発泡断熱材を充填発泡したものであり、全ての区画壁の断熱性が高まることによって区画壁の薄壁化を実現でき、これにより創出された体積分をならして、下方に引き下げ、冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースの冷蔵庫設置面からの高さ寸法を、75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収め、また、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下として、使用者の腕に負担の掛からない使い勝手の良さを提供できる。
また、この使いやすい高さ範囲を満たした上で、機械室の除去体積分を野菜室容積もしくは冷凍室容積に振り分けることもでき、大型の冷凍室や野菜室への大型飲料容器の立て収納などの用途を満足させる組み合わせとすることができる。
請求項16に記載の発明は、請求項1から15のいずれか一項に記載の発明において、少なくとも前記製氷室および特定冷却室,野菜室,冷凍室の側面および背面の断熱壁中には真空断熱材を配設したものであり、製氷室および特定冷却室,野菜室,冷凍室の側面および背面の断熱壁の断熱性が高まるために、複合された発泡断熱材の厚みを薄くして薄壁化を実現でき、これにより創出された体積分をならして、下方に引き下げ、冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースの冷蔵庫設置面からの高さ寸法を、75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収め、また、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下として、使用者の腕に負担の掛からない使い勝手の良さを提供できる。
また、この使いやすい高さ範囲を満たした上で、機械室の除去体積分を野菜室容積もしくは冷凍室容積に振り分けることもでき、大型の冷凍室や野菜室への大型飲料容器の立て収納などの用途を満足させる組み合わせとすることができる。
さらに、真空断熱材の芯材に無機材料としてのガラス繊維やパーライト,シリカ等の比重の大きい(発泡ウレタン20〜50kg/mに対して200〜250kg/m)材料を用いることで、冷蔵庫上方に比べて下方の重量を増加させて冷蔵庫の重心を下げることができ、転倒に対する安定性が向上して地震などへの安全性が高まる。また、このような安定性への寄与は圧縮機を上部に配置するような冷蔵庫である場合には、真空断熱材の主要な作用効果以外の潜在的に併せ持つ作用を引き出して、新たな効果を生み出すものであって合理的な利用価値の高い形態となり得る。
請求項17に記載の発明は、請求項1から16のいずれか一項に記載の発明において、冷凍サイクルの凝縮器は、それ自体の設置のためだけに新たに前記冷蔵庫本体の庫内側のスペースを減らしめることのない設置部位に収容される凝縮器を除いては、前記冷蔵庫本体の外箱に熱伝導的に配設された凝縮器であり、凝縮器を設置するために庫内側に食い込んで有効スペースが減少してしまうことがなく、例えば、最下部の貯蔵室の底面や背面の庫外側に一定の空間を形成して凝縮器の収容スペースを確保しなくても、冷蔵庫本体の外箱を熱伝導的に放熱板として活用することで凝縮能力を確保でき、この結果、凝縮器の収容のために必要であったスペースを庫内側の容積に振り替えて、これにより創出された体積分をならして、下方に引き下げ、冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースの冷蔵庫設置面からの高さ寸法を、75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収め、また、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下として、使用者の腕に負担の掛からない使い勝手の良さを提供できる。
請求項18に記載の発明は、請求項1から17のいずれか一項に記載の発明において、冷凍サイクルの蒸発器は、前記冷蔵室以外の少なくとも二つの室の後方に跨って、一つのみ配設されたものであり、冷蔵庫本体内の各貯蔵室全体を一つの蒸発器で冷却するため蒸発器が複数いらず設置スペースを小さくでき、かつ、その一つの蒸発器を冷蔵室以外の一つの室の後方に押し込めるのでなく、少なくとも二つの室の後方に跨って配置するために蒸発器の高さ方向の寸法を拡張し、逆に奥行き方向の寸法を縮めて同等の冷却能力を提供する調整が可能となる。
これによると、蒸発器の設置スペースの庫内側への影響が一つの室のみに及んで、その室の最低限必要な内容積を確保するために室内高さを上げざるを得ないようなケースや、逆に、その蒸発器が設置されない室は内容積的には室内高さを下げられるにも関わらず、例えば、PETボトルなどの高さ規制のある物品を収納する制約のために高さが下げられないケースなど、設計の自由度が制約される不都合が避けられて、冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースの冷蔵庫設置面からの高さ寸法を、75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収め、また、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下としようとしたときに、融通の効く室内構成とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵室の回転式扉が片開き式の冷蔵庫の正面図を示すものである。図2は本発明の実施の形態1における冷蔵室扉の回転式扉が観音開き式の冷蔵庫の正面図を示すものである。図3は本発明の実施の形態1における冷蔵室扉の回転式扉が観音開き式の冷蔵庫の扉を開放した正面図を示すものである。図4は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。図5は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の製氷室および温度切替室の扉部分を上方から見た斜視図である。
冷蔵庫の断熱箱体101は複数の断熱区画に区分されており最上部断熱区画の扉を回転式、それ以外の断熱区画の扉を引き出し式とする構成をとってある。すなわち、最上部から回転式扉を有する冷蔵室102、その下部に、左右方向に並べて設けた引き出し式の扉を有する製氷室103および特定冷却室104、その下部に引き出し式の扉を有する野菜室105、さらに、その下部に引き出し式の冷凍室106を配置している。そして、冷蔵室102の回転式の扉構成においては、図1に示す1枚扉の片開き式扉107と図2に示す2枚扉の観音開き式扉108とがある。
以下、観音開き式扉の冷蔵庫について説明する。扉は、上から冷蔵室の観音開き式扉108、製氷室の引き出し式扉109、特定冷却室の引き出し式扉110、野菜室の引き出し式扉111、冷凍室の引き出し式扉112である。
冷蔵室の回転式扉107,108には複数の収納ポケット108aが収納スペースとして設けられており、室内には上下に複数の棚102aが設けられて、高さ方向の上から順に複数の収納スペース113a,113b,113c,113d,113eを形成している。また、このうち最下段の収納スペース113eには引き出し式の貯蔵ケース114と、卵収納容器115と、製氷用の水を貯水する給水タンク116が設けてある。
冷蔵室102は、冷蔵保存のために凍らない温度を下限に冷蔵温度帯に設定されており、通常1〜5℃で設定されている。また、最下段の収納スペース113eのうち、貯蔵ケース114は、同様に冷蔵温度帯として、日常状頻度の高い小物を収容して使うユーティリティケースとしてもよいし、肉類、魚介類などの保鮮性向上のため冷蔵温度よりもやや低めの温度、たとえば−3〜1℃の範囲としてもよい。一方、卵収納容器115や給水タンク116は、卵や水の凍結を避ける必要があるために冷蔵温度帯に維持される。
製氷室103は独立した扉を有する氷貯蔵室であり、給水タンク116より供給される水を凍らせて、製氷し、離氷する自動製氷装置(図示せず)を室内上部に備えて、氷を自動的に生成、貯蔵するものである。氷を貯蔵するために冷凍温度帯であるが、氷の昇華や氷同士のくっつきを促進しない程度なら、通常の冷凍温度帯よりも比較的高い冷凍温度設定も可能である。
特定冷却室104は、温度的に冷凍温度帯,冷蔵温度帯,冷凍と冷蔵の中間温度帯のいずれに設定してもよく、冷凍と冷蔵の中間温度帯としてはチルド(例えば−1〜1℃)やパーシャルフリージング(例えば−3℃〜−1℃)等の温度帯のほか、例えば−12〜−6℃の冷凍ではあるが短期貯蔵向きに温度を高めた弱冷凍の温度帯をも含めることができる。また、高湿状態や乾燥状態、解凍、急冷、調理等の特定の機能を有する室とすることも可能であり、多機能でマルチユースの利便性の高い室として利用できる。
代表的な例としては、使用者の設定により温度帯設定を切り替え可能とした温度切替室であり、冷凍温度帯,冷蔵温度帯,冷凍と冷蔵の中間温度帯に設定できる。冷凍と冷蔵の中間温度帯としてはチルド(例えば−1〜1℃)やパーシャルフリージング(例えば−3℃〜−1℃)等の温度帯のほか、例えば−12〜−6℃の冷凍ではあるが短期貯蔵向きに温度を高めた弱冷凍の温度帯をも含めて、温度帯の切り替えを用途に応じて任意に切り替えることができる。
野菜室105は、冷蔵室102と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にするほど葉野菜等の蒸散や呼吸作用を抑えて、鮮度を長期間維持することが可能である。
冷凍室106は、冷凍保存のために冷凍温度帯に設定されており、通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30や−25℃の低温で設定されることもある。
なお、製氷室の引き出し式扉109及び特定冷却室の引き出し式扉110の上端部の例えば樹脂製のキャップは、後方より前方に向けて斜め下方に切り欠かれたような形状をして使用者が引き出し時に手を掛けるハンドル117、118が形成され、その手掛け部は上部が開口し、下部が凹状のポケット形状となっており、掌を下向きにした順手で指を掛けて扉の開閉が可能となるようにしている。
次に、このような各室のレイアウトに対して、具体的な配置位置、特に冷蔵庫が設置される床面からの高さ寸法を特定の範囲に規定している。
すなわち、製氷室103もしくは特定冷却室104のうち低い方の室内開口部底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法をH1とし、冷蔵室内の最下段の収納スペース113eの天面、換言すれば棚102aの下面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法をH2としたとき、H1≧75cm、かつH2≦115cmとしている。
つまり、このような範囲とすることにより、冷蔵室内の最下段の収納スペース113eと製氷室103および特定冷却室104内の収納スペースを、冷蔵庫設置面からの高さ寸法で75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収めていることになる。
なお、本実施の形態においては、製氷室103の室内開口部底面と特定冷却室104の室内開口部底面とは同一高さに設定している。
そして、冷蔵室102の室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法をH3としたとき、H3≦97cmの範囲となるように設定している。
つまり、このような範囲とすることにより、製氷室103および特定冷却室104内の収納スペースを含め、野菜室105、冷凍室106の各収納スペースを冷蔵庫設置面からの高さ寸法で97cm以下の範囲内に収めていることになる。
次に、冷凍サイクルは圧縮機119と凝縮器(図示せず)と減圧器であるキャピラリチューブ(図示せず)と蒸発器120とを環状に接続して構成されている。
断熱箱体101には天面後方部のコーナー部を窪ませた凹み部121を形成して機械室とし、圧縮機119を設置している。また、凹み部121の下方の冷蔵室102の背壁面には第2の凹み部122を設けて冷凍サイクルを動作させる制御基板123を収容している。さらに、断熱箱体101の底面後方部のコーナー部には第3の凹み部124を形成して除霜水蒸発装置125を設置している。
凹み部121,第2の凹み部122,第3の凹み部124と蒸発器120とは、冷蔵庫本体の背面に上下方向にほぼ一直線上に配置されている。このうち、第2の凹み部122内に収容する制御基板123は比較的薄いスペースで済むので他の部位に適切な設置スペースを求めることも可能であるので、少なくとも、凹み部121,第3の凹み部124と蒸発器120とが、冷蔵庫本体の背面に上下方向にほぼ一直線上に配置されているように構成すると庫内スペースに対して寄与しない構造体や部品を含むスペースを一定の集約配置で整理できる。なお、このとき、第3の凹み部124は、上方から見たときに蒸発器120の前部を断熱する断熱材前面よりも奥側にあって、冷凍室106の室内側には食い込まないような幅方向に長いスペースとして形成されている。
蒸発器120は野菜室105,冷凍室106の後方に跨ってひとつのみ配置され、上部近傍に設けられた冷却ファン(図示せず)で熱交換を促進され各室内へと強制対流される空気を冷却する。
凝縮器(図示せず)は、外箱126の内側にアルミ箔等で熱伝導的に貼り付けられた自然空冷タイプと、各室の前面開口部周縁の外箱(各室間の区画壁部分も含む)裏面に配設して結露防止を行うための高圧配管を主たる凝縮器としている。
すなわち、予め、他の機器や部品等の構成のために形成した必要スペースを活用して、新たに冷蔵庫本体の庫内側のスペースをほぼ減らしめることのないような(実質的に庫内側のスペースに対して大きな影響とはならない程度の)形態で設置される凝縮器は補助的に設けても構わない。例えば、凹み部121内に設置して圧縮機119から吐出された高温冷媒の放熱を促進する凝縮器や蒸発器120の除霜水を蒸発促進させるために第3の凹み部124内にあって蒸発促進装置125の加熱源となる凝縮配管などである。
冷蔵室102と製氷室103および特定冷却室104との間には第1の区画壁127、製氷室103および特定冷却室104と野菜室105との間には第2の区画壁128、野菜室105と冷凍室106との間には第3の区画壁129が設けられ、この第1,第2,第3の区画壁127,128,129に断熱箱体101に充填発泡される硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材130を同時に一体発泡している。なお、第1,第2,第3の区画壁127,128,129内の全体に発泡断熱材130を行き渡らせて充填することは必ずしも必要でなく、必要に応じて一部に他の断熱材(発泡スチロールや真空断熱材など)や他の構造体を含んでも構わない。また、断熱箱体101と同時に一体発泡することも必ずしも必須の構成でなく、第1,第2,第3の区画壁127,128,129のそれぞれが、製造工程上や組み込み作業性の関係等で断熱発泡後に別体として組み付けるように構成してもよい。
また、第1の区画壁127より下方にある製氷室103および特定冷却室104,野菜室105,冷凍室106の両側面および背面の断熱壁中には発泡断熱材130と複合的に真空断熱材131が配設されている。
真空断熱材131は、外箱126側に接着部材(図示せず)を用いて密着貼付けされている。また、真空断熱材131は断熱箱体101の璧厚内に配設するために薄い平面形状のものが必要となる。さらに、ホットメルトなどの接着部材は接着部に空気が混入しないように真空断熱材131の貼付け面に全面塗布されている。真空断熱材131は発泡断熱材130と一体に発泡されて断熱箱体101を構成しており、発泡断熱材130と比べて5倍〜20倍の断熱性能を有している。
なお、真空断熱材131、第1,第2,第3の区画壁127,128,129内に必要に応じて挿入してもよい。
また、真空断熱材131芯材には、無機材料としてのガラス繊維やパーライト,シリカ等の比重の大きい材料を用いる。発泡断熱材130(硬質発泡ウレタン)の密度が20〜50kg/mであるのに対して真空断熱材131の密度は200〜250kg/mと少なくとも4倍以上とすることができる。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。
庫内の設定された温度に応じて制御基板123からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機119の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器にて放熱して凝縮液化し、キャピラリチューブで減圧されて低温低圧の液冷媒となり蒸発器120に至る。
冷却ファン(図示せず)の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器120内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気をダンパ(図示せず)などで分配することで各室の冷却を行う。蒸発器120を出た冷媒は圧縮機119へと吸い込まれる。このようにサイクル運転を繰り返すことで庫内の冷却が行われる。
次に、貯蔵室の構成及び配置について、使い勝手の面から説明する。
冷蔵室102においては、機械室119に収容される圧縮機119などを使い勝手の良くない断熱箱体101の天面後方の凹み部121に設置した形態としている。従って、従来、断熱箱体の下部後方、すなわち冷凍室106の後方にあった機械室119の移動に伴い、機械室119の体積分だけ、冷凍室106の室内高さを容量を維持しながら下げることができる。これに伴い、上部に配置された製氷室103,特定冷却室104,野菜室105の各室もスライドして冷蔵庫設置面からの高さが下げられる。また、これに応じて、冷蔵室102の室内底面の冷蔵庫設置面からの高さも引き下げられる。
また、第1の区画壁127、第2の区画壁128、および、第3の区画壁129の全てに硬質発泡ウレタン等の発泡断熱材を充填発泡すれば、全ての区画壁の断熱性が高まることによって第1の区画壁127,第2の区画壁128,第3の区画壁129の薄壁化を実現でき、これにより創出された体積分をならして、製氷室103,特定冷却室104,野菜室105,冷凍室106の冷蔵庫設置面からの高さを下方に引き下げ、また、これに応じて、冷蔵室102の室内底面の冷蔵庫設置面からの高さも引き下げられて、冷蔵室102の室内高さが拡大して容量が増加する。
また、少なくとも製氷室103および特定冷却室104,野菜室105,冷凍室106の側面および背面の断熱壁中に真空断熱材131を配設することで、製氷室103および特定冷却室104,野菜室105,冷凍室106の側面および背面の断熱壁の断熱性がさらに高まるために、複合された発泡断熱材130の厚みを薄くして薄壁化を実現でき、これにより創出された体積分をならして、製氷室103,特定冷却室104,野菜室105,冷凍室106の冷蔵庫設置面からの高さを下方に引き下げ、また、これに応じて、冷蔵室102の室内底面の冷蔵庫設置面からの高さも引き下げられて、冷蔵室102の室内高さが拡大して容量が増加する。
さらに、真空断熱材131の芯材に無機材料としてのガラス繊維やパーライト,シリカ等の比重の大きい(発泡ウレタン20〜50kg/mに対して200〜250kg/m)材料を用いることで、冷蔵庫上方に比べて下方の重量を増加させて冷蔵庫の重心を下げることができ、転倒に対する安定性が向上して地震などへの安全性が高まる。また、このような安定性への寄与は圧縮機119を上部に配置するような冷蔵庫である場合には、真空断熱材131の主要な作用効果以外の潜在的に併せ持つ作用を引き出して、新たな効果を生み出すものであって合理的な利用価値の高い形態となり得る。
また、冷凍サイクルの凝縮器は、それ自体の設置のためだけに新たに庫内側のスペースを減らしめることのない設置部位に収容される凝縮器を除いては、冷蔵庫本体の外箱に熱伝導的に配設して、従来、凝縮器を設置するために庫内側に食い込んで有効スペースを減少させないようにしている。
例えば、冷凍室106の底面や背面の庫外側に一定の空間を形成して、庫内の有効スペースに影響を与える形で凝縮器の収容スペースを新たに確保しなくても、冷蔵庫本体の外箱126を熱伝導的に放熱板として活用することで凝縮能力を確保でき、この結果、凝縮器の収容のために必要であったスペースを庫内側の容積に振り替えて、これにより創出された体積分をならして、製氷室103および特定冷却室104,野菜室105,冷凍室106の冷蔵庫設置面からの高さを下方に引き下げ、また、これに応じて、冷蔵室102の室内底面の冷蔵庫設置面からの高さも引き下げられて、冷蔵室102の室内高さが拡大して容量が増加する。
このように、上述の種々の手段により、従来、庫内側の有効スペースを圧迫していた主要な無効スペース要因を転化したり縮小したりすることにより新たに庫内の有効スペースとして使える容積を創出し、この創出された容積の総和を、製氷室103および特定冷却室104,野菜室105,冷凍室106の各内容積を適切に維持しながら冷蔵庫設置面からの高さを引き下げることに振り分ける一方で、冷蔵室102の室内底面をも引き下げて最下段の収納スペース113eの冷蔵庫設置面からの高さも引き下げられる。
すなわち、この結果、日常的に使用頻度の高い物品(卵,小物,氷,日常食品,製氷用の給水タンクなど)が収納される冷蔵室内の最下段の収納スペース113e,製氷室103,特定冷却室104内の収納スペースの冷蔵庫設置面からの高さが、容積を維持しながら相当に引き下げられることになる。
一方、日本人成人女性の標準的な身長(157cm)の使用者が立ち姿勢で、これら使用頻度の高い物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担の掛かりにくい人間工学的な見地から見出された高さ範囲(図説エルゴノミクスP105図2.7.12,日本規格協会編,1990年発行)は、使用者が冷蔵庫から20cm離れて立った状態で、冷蔵庫設置面からの高さ寸法で75cm以上、かつ115cm以下の範囲内であり、この範囲に、日常的に使用頻度の高い収納スペースを収めることによって、使用者が立ち姿勢で、これら使用頻度の高い物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担を掛けず、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、人間工学的に使用者に対する負担の少ない高さゾーンに、日常的に使用頻度の高い物品の収納スペースを集約することで、使い勝手を大幅に向上できる。
また、製氷室103もしくは特定冷却室104のうち低い方の室内開口部底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法をH1とし、冷蔵室102内を上下方向の複数の収納スペースに区画する棚102aのうち最下段の棚下面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法をH2としたとき、H1≧75cm、かつH2≦115cmとして、この範囲に上記使用頻度の高い各収納スペースの間口高さ寸法を規制することにより、これら収納スペース内に収納される使用頻度の高い物品の出し入れに関して、使用者が立ち姿勢で、出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担の掛かりにくい、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、人間工学的に使用者に対する負担の少ない高さゾーンに、日常的に使用頻度の高い物品の収納スペースを集約することで、使い勝手を大幅に向上できる。
また、これに加えて、冷蔵室102内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下とすれば、冷蔵室102より下方にある製氷室103および特定冷却室104に物品を出し入れする際に、日本人成人女性の標準的な身長(157cm)の使用者の肘高さである97センチ(図説エルゴノミクス,日本規格協会編,1990年発行)以下となるので、肘をあげることなく腕への負担がより軽くなって、氷の取り出しや、収納物の出し入れを、立ち姿で楽に行うことができる。
また、この使いやすい高さ範囲を満たした上で、創出した体積分の一部を野菜室容積もしくは冷凍室容積に加算して振り分けることもでき、大型の冷凍室106の実現や野菜室105への大型飲料容器の立て収納などの用途を満足させる組み合わせとすることができる。
本実施の形態では、上述の各室レイアウト、すなわち、上部より冷蔵室,製氷室および特定冷却室,野菜室,冷凍室のレイアウトで、人間工学的に使用者に対する負担の少ない高さゾーンに日常使用頻度が高いとされる収納スペース、すなわち、冷蔵室内の最下段の収納スペース113e,製氷室103,特定冷却室104をスムーズに当て嵌めるために、何らかの無効容積の削減や配置の転換による手段を用いたが、本発明の思想においては、敢えて容積の大容量化と結び付ける必要がない場合とか、特定の室の容積を敢えて減少させても商品としてのバランスや使い勝手上容認される場合は、無効容積の削減や配置の転換による手段を用いずに各室の容積と高さ寸法の調整を行って、この使い勝手上負担の少ない収納高さのゾーンに冷蔵室内の最下段の収納スペース113e,製氷室103,特定冷却室104を収めることも有効である。
なお、野菜室105の下方に冷凍室106を配置しているので、近年の健康志向で使用頻度が高く、白菜、キャベツ、カボチャ、ダイコン、スイカなどの大物の収納物も少なくない野菜室105が、前述の使いやすい高さゾーンに近い配置となることで、使用者が腰を大きく屈めることなく物品の出し入れができるので腰などへの負担が少なく使い勝手がよい。
また、冷凍室106は野菜室105のさらに下部にあっても、使用頻度の高い貯氷部分が製氷室103として使いやすい高さゾーンに分離配置されているため、負担が軽減される。
また、冷蔵室102の扉には回転式の片開き式扉もしくは観音開き式扉108を備え、冷蔵室102以外の製氷室103および特定冷却室104,野菜室105,冷凍室106の扉には収納容器を支持した引き出し式扉を備えているので、腕に負担が掛かりにくい高さ範囲にある中においても、上部にある冷蔵室ゾーンは回転式扉107,108として、腕を伸ばした自然な姿勢で物品の出し入れができ、下部にある製氷室103および特定冷却室104は上面を開放した引き出し式扉109,110,111,112として、収納容器を引き出して全体を見渡しながら、肘を上に上げて腕に負担を感じることなく、自然な腕の状態で収納容器内に手を出し入れできる。
野菜室105,冷凍室106にも引き出し式扉を備えることにより、腰を落として覗き込むような不自然な姿勢をとることなく、同様に一定の使い勝手の良さを享受することができる。
特に、冷蔵室102の扉に観音開き式扉108を備えた場合には、次のようなメリットもある。すなわち、冷蔵室の最下段の収納スペース113e内上面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法の上限を115cm以下の範囲内に収めたり、冷蔵室102内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下とすることにより、冷蔵室の高さ方向の寸法を従来よりも大型化することができるが、これに伴い、冷蔵室扉も大型化し、通常扉裏面に収納スペースを有する回転式の冷蔵室扉を開閉操作する使用者の負担が増大する傾向となる。これに対して回転式扉を両開きの観音開き式扉108とすることによって、扉の開閉負担が半減近くまで軽減され、かつ、扉開放に伴う前方スペースの確保が小さくて済み、大容量化されても冷蔵庫の実質占有スペースをコンパクトに押せることができる。
また、冷蔵室の扉の最下段の収納ポケット108aをも冷蔵庫設置面からの高さ寸法で115cm以下に収めることにより、扉の裏面スペースに収容される使用頻度の極めて高い物品(飲料や各種調味料、小物等)も、同様に、使用者が立ち姿勢で、出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担の掛かりにくい、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、人間工学的に使用者に対する負担の少ない高さゾーンに、日常的に使用頻度の高い物品の収納スペースをより集約することで、使い勝手を大幅に向上できる。
また、野菜室105の高さは、近年、利用頻度の高い2リットル飲料など高さ32cmの飲料容器が立てて入るものであり、冷蔵室102内や扉の収納ポケットに入りきれないペットボトルを野菜室に立てて収納でき、腰を大きく屈めることのない楽な立ち姿で、かつ肘を上げず腕に負担を掛けない状態で重量の重いこれら容器を出し入れすることができる。
さらに、冷蔵室の最下段の収納スペース113e内には、製氷用の給水タンク116を備えているので、水を入れることで比較的重量の重い給水タンク116を、腕に負担の掛からない高さで楽に出し入れできるほか、製氷室103が直下に隣接することになるため、製氷用の水の供給路を短縮して簡素化できるメリットも有する。
また、同様にこの最下段の収納スペース113e内に卵収納用の容器115を備えているので、使用頻度が高く、割れるなど、取り扱いに注意を要する卵を、取り扱いやすい高さで容易に出し入れすることができる。
また、特定冷却室104を冷凍温度帯、冷蔵温度帯、および、冷凍と冷蔵の中間温度帯に温度切替可能な温度切替室とすると、立ち姿勢で、腕に負担がかからないゾーン内に、多様な温度帯の収納スペースを備える組み合わせが可能となって、例えば、この温度切替室104を冷凍と冷蔵の中間温度帯であるチルド(例えば−1〜1℃)やパーシャルフリージング(例えば−3℃〜−1℃)の温度帯とした場合には、冷蔵室の最下段の収納スペース113e、製氷室103と併せて、この使い勝手の良いゾーンに全ての温度帯の貯蔵スペースを揃えることができ、貯蔵温度帯適正に併せた貯蔵品質の高い収納状態で日常的に頻繁に利用する食品を極めて使いやすく利用できる。
また、例えば、この温度切替室104を冷凍温度帯とした場合は、冷凍室が製氷室103,下部冷凍室106と併せて3箇所形成され、製氷室103で氷を、下部冷凍室106でストック型の長期保存の冷凍食品を貯蔵し、温度切替室104でフロー型の短期保存の冷凍食品を貯蔵する区分け等をすれば、弁当のおかず向け冷凍食品や氷等、使用頻度の高い冷凍貯蔵物が極めて使いやすく利用できる。
また、冷凍サイクルの蒸発器120は、冷蔵室102以外の少なくとも二つの室の後方に跨って、一つのみ配設する構成とすることにより、冷蔵庫本体内の各貯蔵室全体を一つの蒸発器120で冷却するため蒸発器が複数いらず設置スペースを小さくでき、かつ、その一つの蒸発器120を冷蔵室102以外の一つの室の後方に押し込めるのでなく、少なくとも二つの室の後方に跨って配置するために蒸発器120の高さ方向の寸法を拡張し、逆に奥行き方向の寸法を縮めて同等の冷却能力を提供する調整が可能となる。
これによると、蒸発器120の設置スペースの庫内側への影響が一つの室のみに及んで、その室の最低限必要な内容積を確保するために室内高さを上げざるを得ないようなケースや、逆に、その蒸発器120が設置されない室は内容積的には室内高さを下げられるにも関わらず、例えば、PETボトルなどの高さ規制のある物品を収納する制約のために高さが下げられないケースなど、設計の自由度が制約される不都合が避けられる。
このため、上述のような種々の手段で、冷蔵室内の最下段の収納スペース113eと製氷室103および特定冷却室104内の収納スペースの冷蔵庫設置面からの高さ寸法を、75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収め、また、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下としようとしたときに、融通の効く室内構成とすることができる。
なお、製氷室の引き出し式扉109及び特定冷却室の引き出し式扉110の上端部の例えば樹脂製のキャップは、後方より前方に向けて斜め下方に切り欠かれたような形状をして使用者が引き出し時に手を掛けるハンドル117、118が形成され、その手掛け部は上部が開口し、下部が凹状のポケット形状となっており、掌を下向きにした順手で指を掛けて扉の開閉が可能となるようにしているので、製氷室103または特定冷却室104の扉を開ける場合、ハンドル117,118の手掛け部が、冷蔵庫前に立つ使用者にとって上方から視認性が良く、順手での引き出し操作で負担が掛からず、素早く、楽に開閉操作ができる。
なお、本実施の形態においては、上述の種々の手段により創出した容積を冷蔵室102に振り分けて冷蔵室102の大容量化を実現しながら、人間工学的にも使いやすい高さ寸法範囲に設定した中央のゾーンに冷蔵室の最下段の収納スペース113e,製氷室103,特定冷却室104を集約して使い勝手と大容量化の両面を追求する方法をとったが、創出した容積を冷蔵室102に積み上げずに、創出前の冷蔵室102の容積を維持させて冷蔵庫の全高を低くした低高タイプの冷蔵庫として提供すれば、冷蔵室内の上部の使いにくいスペースも引き下げられて使いやすくなり、総容量は増えないが、冷蔵庫全体が使いやすい高さに収まる、使い勝手の優れた冷蔵庫とすることもできる。
なお、本実施の形態では、野菜室105の下方に冷凍室106を配置したが、逆に冷凍室106の下方に野菜室105を配置した場合は、冷凍ゾーンとなる冷凍室106と製氷室103とが使いやすい高さゾーンの上下に隣接することになって、冷凍食品を多用するまとめ買いの共稼ぎ家庭や、弁当を作る必要のある家庭などにとって利便性の高いレイアウトが、より一層負担を少なくして使い勝手よく利用できるメリットがある。
また、冷凍ゾーンの冷凍室106と製氷室103が隣接することで、冷却機能面での構成を合理的にまとめやすく、製氷室103と冷凍室106との間の区画壁を設けず連通させて冷却風路構成を簡素化することも可能である。
さらに、野菜室105の側方に冷凍室106を配置すれば、上述の野菜室105、冷凍室106のそれぞれのレイアウト配置の良さを一部享受しながら、高さ方向の寸法が十分にとれる区画構成となるため、長ものの野菜や冷凍食品を縦方向に収納可能となり収納物のバリエーションを拡げることもできる。
本発明の冷蔵庫は、使用者が、筋肉に負担の掛かりにくい、立ち姿で楽に作業できるゾーンに日常使用頻度の高い収納物を収納するスペースを集約して配置するので使い勝手に優れ、併せて大容量化を図ることもできるので、家庭用の冷蔵庫に限らず、業務用の大型冷蔵庫および冷凍庫やショーケースといった冷凍機器にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵室扉が片開き式の冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態1における冷蔵室扉が観音開き式の冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態1における冷蔵室扉が観音開き式の冷蔵庫の扉を開放した正面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態1における製氷室および特定冷却室の扉部分を上方から見た斜視図 従来の冷蔵庫の縦断面図
符号の説明
101 断熱箱体
102 冷蔵室
102a 棚
103 製氷室
104 特定冷却室
105 野菜室
106 冷凍室
107 片開き式扉(回転式扉)
108 観音開き式扉(回転式扉)
108a 収納ポケット
109,110,111,112 引き出し式扉
113e 最下段の収納スペース
115 卵収納容器
116 給水タンク
119 圧縮機
120 蒸発器
121 凹み部(機械室)
126 外箱
127 第1の区画壁
128 第2の区画壁
129 第3の区画壁
130 発泡断熱材
131 真空断熱材
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱壁で形成した冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室の下部に設けた冷凍温度帯に設定される製氷室と、前記製氷室に並設した少なくとも冷凍温度帯に設定される特定冷却室と、並設された前記製氷室および特定冷却室より下方に冷凍室と野菜室とを配置して、前記冷凍室、特定冷却室、製氷室の3箇所の冷凍貯蔵室を備えたものであって、前記冷蔵室内に棚により上下方向に区画された複数の収納スペースのうちの最下段の収納スペースと冷凍貯蔵室のうちの前記製氷室および特定冷却室内の使用頻度の高い収納スペースを、冷蔵庫設置面からの高さ寸法で75cm以上、かつ115cm以下の使用者の腕の筋肉に負担の掛かりにくい範囲内に収めたものである。
請求項1に記載の発明は、断熱壁で形成した冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室の下部に設けた冷凍温度帯に設定される製氷室と、前記製氷室に並設した少なくとも冷凍温度帯に設定される特定冷却室と、並設された前記製氷室および特定冷却室より下方に冷凍室と野菜室とを配置して、前記冷凍室、特定冷却室、製氷室の3箇所の冷凍貯蔵室を備えたものであって、前記冷蔵室内に棚により上下方向に区画された複数の収納スペースのうちの最下段の収納スペースと冷凍貯蔵室のうちの前記製氷室および特定冷却室内の使用頻度の高い収納スペースを、冷蔵庫設置面からの高さ寸法で75cm以上、かつ115cm以下の使用者の腕の筋肉に負担の掛かりにくい範囲内に収めたものであり、この範囲が、日本人成人女性の標準的な身長(157cm)の使用者が立ち姿勢で、これら使用頻度の高い物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担の掛かりにくい人間工学的な見地から見出された高さ範囲(図説エルゴノミクス,日本規格協会編,1990年発行)であり、この範囲に、日常的に使用頻度の高い物品(卵,小物,氷,日常食品,製氷用の給水タンクなど)が収納される冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースを収めることによって、使用者が立ち姿勢で、これら使用頻度の高い物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担を掛けず、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、人間工学的に使用者に対する負担の少ない高さゾーンに、日常的に使用頻度の高い物品の収納スペースを集約することで、使い勝手を大幅に向上できる。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱壁で形成した冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室の下部に設けた冷凍温度帯に設定される製氷室と、前記製氷室に並設した少なくとも冷凍温度帯に設定される特定冷却室と、並設された前記製氷室および特定冷却室より下方に冷凍室と野菜室とを配置して、前記冷凍室、特定冷却室、製氷室の3箇所の冷凍貯蔵室を備えたものであって、前記冷蔵室内の底面と最下段の棚とにより区画された使用頻度の高い最下段の収納スペースと冷凍貯蔵室のうちの使用頻度の高い前記製氷室および前記特定冷却室内の収納スペースとを、冷蔵庫設置面からの高さ寸法で75cm以上、かつ115cm以下の使用者の腕の筋肉に負担の掛かりにくい範囲内に収め、さらに、前記製氷室および前記特定冷却室内の収納スペースに対しては、前記冷蔵室内の底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下とすることにより、使用者が肘を上げることによる腕の負担をより軽減する範囲内に収めて前記製氷室で使用頻度の高い氷を、前記特定冷却室で使用頻度の高いフロー型の短期保存の冷凍食品を貯蔵し、前記冷凍室でストック型の長期保存の冷凍食品を貯蔵するようにして、使用頻度に応じて使用者の負担を軽減した冷凍貯蔵物の区分け貯蔵ができるようにしたものである。
これによって、この範囲が、日本人の標準的な身長の女性が立ち姿勢で、物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担の掛かりにくい人間工学的な見地から見出された高さ範囲であり、使用者が立ち姿勢で、物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担を掛けず、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、使い勝手を大幅に向上できる。
冷蔵室より下方にある前記製氷室および特定冷却室に物品を出し入れする際に、使用者の肘の高さ以下となるので肘をあげることなく腕への負担がより軽くなって、氷の取り出しや、収納物の出し入れを、立ち姿で楽に行うことができる。
請求項1に記載の発明は、断熱壁で形成した冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室の下部に設けた冷凍温度帯に設定される製氷室と、前記製氷室に並設した少なくとも冷凍温度帯に設定される特定冷却室と、並設された前記製氷室および特定冷却室より下方に冷凍室と野菜室とを配置して、前記冷凍室、特定冷却室、製氷室の3箇所の冷凍貯蔵室を備えたものであって、前記冷蔵室内の底面と最下段の棚とにより区画された使用頻度の高い最下段の収納スペースと冷凍貯蔵室のうちの使用頻度の高い前記製氷室および前記特定冷却室内の収納スペースとを、冷蔵庫設置面からの高さ寸法で75cm以上、かつ115cm以下の使用者の腕の筋肉に負担の掛かりにくい範囲内に収め、さらに、前記製氷室および前記特定冷却室内の収納スペースに対しては、前記冷蔵室内の底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下とすることにより、使用者が肘を上げることによる腕の負担をより軽減する範囲内に収めて前記製氷室で使用頻度の高い氷を、前記特定冷却室で使用頻度の高いフロー型の短期保存の冷凍食品を貯蔵し、前記冷凍室でストック型の長期保存の冷凍食品を貯蔵するようにして、使用頻度に応じて使用者の負担を軽減した冷凍貯蔵物の区分け貯蔵ができるようにしたものであり、この範囲が、日本人成人女性の標準的な身長(157cm)の使用者が立ち姿勢で、これら使用頻度の高い物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担の掛かりにくい人間工学的な見地から見出された高さ範囲(図説エルゴノミクス,日本規格協会編,1990年発行)であり、この範囲に、日常的に使用頻度の高い物品(卵,小物,氷,日常食品,製氷用の給水タンクなど)が収納される冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースを収めることによって、使用者が立ち姿勢で、これら使用頻度の高い物品の出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担を掛けず、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、人間工学的に使用者に対する負担の少ない高さゾーンに、日常的に使用頻度の高い物品の収納スペースを集約することで、使い勝手を大幅に向上できる。
また、冷蔵室より下方にある前記製氷室および特定冷却室に物品を出し入れする際に、使用者の肘の高さ以下となるので肘をあげることなく腕への負担がより軽くなって、氷の取り出しや、収納物の出し入れを、立ち姿で楽に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記野菜室の下方に前記冷凍室を配置したものであり、近年の健康志向で使用頻度が高く、白菜、キャベツ、カボチャ、ダイコン、スイカなどの大物の収納物も少なくない野菜室が、前述の使いやすい高さゾーンに近い配置となることで、使用者が腰を大きく屈めることなく物品の出し入れができるので腰などへの負担が少なく使い勝手がよい。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記冷凍室の下方に前記野菜室を配置したものであり、冷凍ゾーンとなる冷凍室と製氷室が使いやすい高さゾーンの上下に隣接することになって、冷凍食品を多用するまとめ買いの共稼ぎ家庭や、弁当を作る必要のある家庭などにとって利便性の高いレイアウトが、より一層負担を少なくして使い勝手よく利用できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記野菜室の側方に前記冷凍室を配置したものであり、請求項5と請求項6の野菜室、冷凍室のそれぞれのレイアウト配置の良さを一部享受しながら、高さ方向の寸法が十分にとれる区画構成となるため、長ものの野菜や冷凍食品を縦方向に収納可能となり収納物のバリエーションを拡げることもできる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、前記冷蔵室の扉には回転式扉を備え、冷蔵室以外の前記各室の扉には収納容器を支持した引き出し式扉を備えたものであり、腕に負担が掛かりにくい高さ範囲にある中においても、上部にある冷蔵室ゾーンは回転式扉として、腕を伸ばした自然な姿勢で物品の出し入れができ、下部にある製氷室および特定冷却室は上面を開放した引き出し式扉として、収納容器を引き出して全体を見渡しながら、肘を上に上げて腕に負担を感じることなく、自然な腕の状態で収納容器内に手を出し入れできる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、前記冷蔵室の扉には観音開き式扉を備えたものであり、冷蔵室の最下段の収納スペース内上面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法の上限を115cm以下の範囲内に収めたり、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下とすることにより、冷蔵室の高さ方向の寸法を従来よりも大型化することができるが、これに伴い、冷蔵室扉も大型化し、通常扉裏面に収納スペースを有する回転式の冷蔵室扉を開閉操作する使用者の負担が増大する傾向となる。これに対して回転式扉を観音開き式の両開き扉とすることによって、扉の開閉負担が半減近くまで軽減され、かつ、扉開放に伴う前方スペースの確保が小さくて済み、大容量化されても冷蔵庫の実質占有スペースをコンパクトに押せることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の発明において、前記冷蔵室の扉の最下段の収納ポケットを冷蔵庫設置面からの高さ寸法で115cm以下に収めたものであり、扉の裏面スペースに収容される使用頻度の極めて高い物品(飲料や各種調味料、小物等)も、同様に、使用者が立ち姿勢で、出し入れの動作を行うときに、腕の筋肉に負担の掛かりにくい、極力自然な姿勢で物品の出し入れを行うことができ、人間工学的に使用者に対する負担の少ない高さゾーンに、日常的に使用頻度の高い物品の収納スペースをより集約することで、使い勝手を大幅に向上できる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の発明において、前記野菜室の高さは、高さ32cmの飲料容器が立てて入るものであり、冷蔵室内や扉の収納ポケットに入りきれないペットボトルを野菜室に立てて収納でき、腰を大きく屈めることのない楽な立ち姿で、かつ肘を上げず腕に負担を掛けない状態で重量の重いこれら容器を出し入れすることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明において、前記特定冷却室を冷凍温度帯、冷蔵温度帯、および、冷凍と冷蔵の中間温度帯に温度切替可能な温度切替室としたものであり、立ち姿勢で、腕に負担がかからないゾーン内に、多様な温度帯の収納スペースを備える組み合わせが可能となって、例えば、この温度切替室を冷凍と冷蔵の中間温度帯であるチルド(例えば−1〜1℃)やパーシャルフリージング(例えば−3℃〜−1℃)の温度帯とした場合には、冷蔵室の最下段収納スペース、製氷室と併せて、この使い勝手の良いゾーンに全ての温度帯の貯蔵スペースを揃えることができ、貯蔵温度帯適正に併せた貯蔵品質の高い収納状態で日常的に頻繁に利用する食品を極めて使いやすく利用できる。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の発明において、前記冷蔵室の最下段の収納スペース内に製氷用の給水タンクを備えたものであり、水を入れることで比較的重量の重い給水タンクを、腕に負担の掛からない高さで楽に出し入れできるほか、製氷室が直下に隣接することになるため、製氷用の水の供給路を短縮して簡素化できるメリットも有する。
請求項12に記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の発明において、前記冷蔵室の最下段の収納スペース内に卵収納用の容器を備えたものであり、使用頻度が高く、割れるなど、取り扱いに注意を要する卵を、取り扱いやすい高さで容易に出し入れすることができる。
請求項13に記載の発明は、請求項1から12のいずれか一項に記載の発明において、冷凍サイクルの圧縮機を収納する機械室を、前記冷蔵庫本体の上部に設置したものであり、従来、機械室が存在した冷凍室もしくは野菜室の領域から除かれた機械室の体積分をならして、下方に引き下げ、冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースの冷蔵庫設置面からの高さ寸法を、75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収め、また、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下として、使用者の腕に負担の掛からない使い勝手の良さを提供できる。
請求項14に記載の発明は、請求項1から13のいずれか一項に記載の発明において、前記冷蔵室と前記製氷室および特定冷却室との間を区画する第1の区画壁、前記製氷室および特定冷却室と前記野菜室との間を区画する第2の区画壁、および、前記野菜室と前記冷凍室との間を区画する第3の区画壁を有し、前記第1,第2,第3の区画壁の全てに発泡断熱材を充填発泡したものであり、全ての区画壁の断熱性が高まることによって区画壁の薄壁化を実現でき、これにより創出された体積分をならして、下方に引き下げ、冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースの冷蔵庫設置面からの高さ寸法を、75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収め、また、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下として、使用者の腕に負担の掛からない使い勝手の良さを提供できる。
請求項15に記載の発明は、請求項1から14のいずれか一項に記載の発明において、少なくとも前記製氷室および特定冷却室,野菜室,冷凍室の側面および背面の断熱壁中には真空断熱材を配設したものであり、製氷室および特定冷却室,野菜室,冷凍室の側面および背面の断熱壁の断熱性が高まるために、複合された発泡断熱材の厚みを薄くして薄壁化を実現でき、これにより創出された体積分をならして、下方に引き下げ、冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースの冷蔵庫設置面からの高さ寸法を、75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収め、また、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下として、使用者の腕に負担の掛からない使い勝手の良さを提供できる。
請求項16に記載の発明は、請求項1から15のいずれか一項に記載の発明において、冷凍サイクルの凝縮器は、それ自体の設置のためだけに新たに前記冷蔵庫本体の庫内側のスペースを減らしめることのない設置部位に収容される凝縮器を除いては、前記冷蔵庫本体の外箱に熱伝導的に配設された凝縮器であり、凝縮器を設置するために庫内側に食い込んで有効スペースが減少してしまうことがなく、例えば、最下部の貯蔵室の底面や背面の庫外側に一定の空間を形成して凝縮器の収容スペースを確保しなくても、冷蔵庫本体の外箱を熱伝導的に放熱板として活用することで凝縮能力を確保でき、この結果、凝縮器の収容のために必要であったスペースを庫内側の容積に振り替えて、これにより創出された体積分をならして、下方に引き下げ、冷蔵室内の最下段の収納スペースと製氷室および特定冷却室内の収納スペースの冷蔵庫設置面からの高さ寸法を、75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収め、また、冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下として、使用者の腕に負担の掛からない使い勝手の良さを提供できる。
請求項17に記載の発明は、請求項1から16のいずれか一項に記載の発明において、冷凍サイクルの蒸発器は、前記冷蔵室以外の少なくとも二つの室の後方に跨って、一つのみ配設されたものであり、冷蔵庫本体内の各貯蔵室全体を一つの蒸発器で冷却するため蒸発器が複数いらず設置スペースを小さくでき、かつ、その一つの蒸発器を冷蔵室以外の一つの室の後方に押し込めるのでなく、少なくとも二つの室の後方に跨って配置するために蒸発器の高さ方向の寸法を拡張し、逆に奥行き方向の寸法を縮めて同等の冷却能力を提供する調整が可能となる。

Claims (18)

  1. 断熱壁で形成した冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室の下部に設けた製氷室と、前記製氷室に並設した特定冷却室と、並設された前記製氷室および特定冷却室より下方に冷凍室と野菜室とを配置したものであって、前記冷蔵室内に棚により上下方向に区画された複数の収納スペースのうちの最下段の収納スペースと前記製氷室および特定冷却室内の収納スペースを、冷蔵庫設置面からの高さ寸法で75cm以上、かつ115cm以下の範囲内に収めた冷蔵庫。
  2. 前記製氷室もしくは特定冷却室のうち低い方の室内開口部底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法をH1とし、前記冷蔵室内を上下方向の複数の収納スペースに区画する棚のうち最下段の棚下面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法をH2としたとき、H1≧75cm、かつH2≦115cmとした請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記冷蔵室内底面の冷蔵庫設置面からの高さ寸法を97cm以下とした請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記野菜室の下方に前記冷凍室を配置した請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記冷凍室の下方に前記野菜室を配置した請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記野菜室の側方に前記冷凍室を配置した請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記冷蔵室の扉には回転式扉を備え、冷蔵室以外の前記各室の扉には収納容器を支持した引き出し式扉を備えた請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記冷蔵室の扉には観音開き式扉を備えた請求項1から7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記冷蔵室の扉の最下段の収納ポケットを冷蔵庫設置面からの高さ寸法で115cm以下に収めた請求項7または8に記載の冷蔵庫。
  10. 前記野菜室の高さは、高さ32cmの飲料容器が立てて入る請求項1から9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  11. 前記特定冷却室を冷凍温度帯、冷蔵温度帯、および、冷凍と冷蔵の中間温度帯に温度切替可能な温度切替室とした請求項1から10のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  12. 前記冷蔵室の最下段の収納スペース内に製氷用の給水タンクを備えた請求項1から11のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  13. 前記冷蔵室の最下段の収納スペース内に卵収納用の容器を備えた請求項1から12のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  14. 冷凍サイクルの圧縮機を収納する機械室を、前記冷蔵庫本体の上部に設置した請求項1から13のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  15. 前記冷蔵室と前記製氷室および特定冷却室との間を区画する第1の区画壁、前記製氷室および特定冷却室と前記野菜室との間を区画する第2の区画壁、および、前記野菜室と前記冷凍室との間を区画する第3の区画壁を有し、前記第1,第2,第3の区画壁の全てに発泡断熱材を充填発泡した請求項1から14のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  16. 少なくとも前記製氷室および特定冷却室,野菜室,冷凍室の側面および背面の断熱壁中には真空断熱材を配設した請求項1から15のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  17. 冷凍サイクルの凝縮器は、それ自体の設置のためだけに新たに前記冷蔵庫本体の庫内側のスペースを減らしめることのない設置部位に収容される凝縮器を除いては、前記冷蔵庫本体の外箱に熱伝導的に配設された凝縮器である請求項1から16のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  18. 冷凍サイクルの蒸発器は、前記冷蔵室以外の少なくとも二つの室の後方に跨って、一つのみ配設された請求項1から17のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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