JP2008009192A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トナー像が表面に形成される像担持体に隣接して配置された周回移動可能なベルト体の内周面側におけるトナーによる汚染の影響を低減することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、トナー像が表面に形成される像担持体1に隣接して配置された周回移動可能なベルト体51と、ベルト体51の内周面側に配置されベルト体51の移動に伴って回転する回転体56と、回転体56を経由する回路を流れる電流を誘起するバイアスを出力するバイアス出力手段58と、回転体57の表面からトナーを除去する清掃部材91と、を有する構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】画像形成装置100は、トナー像が表面に形成される像担持体1に隣接して配置された周回移動可能なベルト体51と、ベルト体51の内周面側に配置されベルト体51の移動に伴って回転する回転体56と、回転体56を経由する回路を流れる電流を誘起するバイアスを出力するバイアス出力手段58と、回転体57の表面からトナーを除去する清掃部材91と、を有する構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子写真方式或いは静電記録方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。より詳しくは、本発明は、トナー像が表面に形成される像担持体に隣接して配置された周回移動可能なベルト体として、中間転写体や転写材担持体を有する画像形成装置に関する。
従来、例えば電子写真方式を用いた複写機やレーザービームプリンタなどの画像形成装置においては、像担持体としての一般に円筒型とされる電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)の表面にトナー像を形成し、このトナー像を紙等の転写材に転写する。このような方式の画像形成装置では、トナー像の転写工程後に感光ドラムの表面に残留した未転写トナー(転写残トナー)は、クリーニング装置によって除去、回収される。
又、従来、例えばフルカラー画像の形成が可能なカラー画像形成装置として、次のような直接転写方式や中間転写方式の画像形成装置が知られている。直接転写方式では、単数又は複数の感光ドラムに形成されたトナー像を、転写材担持体としての周回移動可能なベルト体(以下「転写ベルト」という。)上に担持された転写材に転写する。中間転写方式では、単数又は複数の感光ドラムに形成されたトナー像を、一旦、中間転写体としての周回移動可能なベルト体(以下「中間転写ベルト」という。)に転写(1次転写)する。その後、中間転写ベルト上のトナー像を転写材に転写(2次転写)する。中間転写方式では、多様な転写材に画像を形成することが容易で、転写材の選択性を高めることができる。中間転写方式の画像形成装置では、通常、2次転写工程後に中間転写ベルトの外周面(表面)に残留した未転写トナー(2次転写残トナー)は、中間転写体用のクリーニング装置によって除去、回収される。
上述のようなクリーニング装置は、清掃部材として、例えばウレタンゴムなどの弾性部材を板状に形成したクリーニングブレードを有する。そして、このクリーニングブレードのエッジを所定の圧力で感光ドラムの表面或いは中間転写体の表面に当接させて、感光ドラムの表面或いは中間転写体の表面に付着しているトナーを掻き落とすようになっている。
クリーニングブレードを使用したクリーニング装置は、比較的構成が簡単で、小型化が可能で、コスト的にも有利であり、しかもトナー除去性能が優れているという利点を有するため、広く実用化されている。
又、特に高速・高画質化が要求されるカラー画像形成装置においては、中間転写体に与えられる振動やダメージを極力少なくするために、次のような方式を導入することもある。即ち、クリーニングブレードよりも簡易で軽圧タイプのブラシクリーナや、クリーニングレスタイプの導入である。
一方、近年、高画質化への追求が顕著となり、現像剤のトナーは小粒径化する傾向にある。トナーの小粒径化が進むと、画像形成装置の高速化により、従来にも増してトナーの機内飛散を悪化させる原因になり易くなる。このような傾向に対しては、機内のエアフローの改善やトナーの静電量を増やすことによる静電凝集などが、これまで一般的な解決策であった。しかしながら、機内のエアフローの改善には限界がある。即ち、例えば、機内エアフローを生起するための吸引力を強くすると、かえって、現像装置からの飛散トナーや、クリーニング装置の廃トナーボックスからの廃トナーなどを吸い出してしまうことがあり、機内の汚染を助長してしまうことがある。
又、近年のフルカラー化の要請に伴い、上述のような中間転写ベルトや転写ベルトを用いた多重転写方式の画像形成装置が多く見られる。このような画像形成装置では、中間転写ベルトや転写ベルトの内周面(裏面)や、中間転写ベルトの内周面側に配置された転写部材としての転写ローラ等が飛散トナーで汚染されると、転写帯電不良による画像欠陥が発生し易くなる。又、飛散トナーにより、ベルト駆動手段としてのベルト駆動ローラ等が汚染された場合には、ベルト自体の回転を阻害して、ベルトのスリップ、斜行、皺などが発生し易くなる。
上述のような飛散トナーによるベルト内周面の汚染の問題に対しては、従来、ベルトの内周面を清掃する清掃部材を配置することにより対処するのが一般的であった。特許文献1には、ベルトの内周面をブレードによってクリーニングする構成が記載されている。又、特許文献2には、ベルトの内周面をブラシ状の部材によってクリーニングする構成が記載されている。
一方、特許文献3には、転写ベルトの転写材の搬送面をクリーニングする手段と対向するローラの表面に、板状のブレードを当接する装置が記載されている。
特開2001−343841号公報
特開平11−038774号公報
特開平05−333709号公報
しかしながら、ベルトの内周面を清掃する清掃部材は、ベルト自体へダメージを与えて、画像不良を引き起こすことがある。又、ベルトの内周面を清掃する清掃部材は、ベルトの内周面を削ってしまい、その削りカスが転写ローラや駆動ローラ等を汚染することがある。
又、本発明者の検討によれば、ベルト体の内周面側においてバイアス出力手段が出力するバイアスにより電流が流れる回転体、例えば、転写ローラなどの表面が顕著に汚染されることが分かった。前述のように、転写ローラ等の表面がトナーで汚染されると、転写帯電不良による画像欠陥が発生し易くなる。
更に、例えば、上記電流が流れる回転体がベルト体の駆動手段を兼ねる構成や、ベルト体が回転駆動されることにより上記電流が流れる回転体が回転されられて該回転体から他の部材に動力を伝達するような構成では、次のような問題が発生することがある。即ち、その回転体の表面がトナーで汚染されてベルト体との間でのスリップを引き起こし、ベルト体の回転不良や動力の伝達不良が発生することがある。
従って、本発明の目的は、トナー像が表面に形成される像担持体に隣接して配置された周回移動可能なベルト体の内周面側におけるトナーによる汚染の影響を低減することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、トナー像が表面に形成される像担持体に隣接して配置された周回移動可能なベルト体と、前記ベルト体の内周面側に配置され前記ベルト体の移動に伴って回転する回転体と、前記回転体を経由する回路を流れる電流を誘起するバイアスを出力するバイアス出力手段と、前記回転体の表面からトナーを除去する清掃部材と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
第2の本発明によると、トナー像が表面に形成される像担持体に隣接して配置された周回移動可能なベルト体と、前記ベルト体の内周面側に配置され前記ベルト体の移動に伴って回転する第1及び第2の回転体と、前記第1の回転体を経由する回路を流れる電流を誘起するバイアスを出力する第1のバイアス出力手段と、前記第2の回転体を経由する回路を流れる電流を誘起するバイアスを出力する第2のバイアス出力手段と、前記第2の回転体の表面からトナーを除去する清掃部材と、を有し、非画像形成時に、前記第1のバイアス出力手段が第1の極性に帯電したトナーを前記第1の回転体から前記ベルト体の内周面に向けて移動させる電流を誘起するバイアスを出力すると共に、前記第2のバイアス出力手段が前記第1の極性に帯電したトナーを前記ベルト体の内周面から前記第2の回転体に向けて移動させる電流を誘起するバイアスを出力するクリーニングモードを有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、トナー像が表面に形成される像担持体に隣接して配置された周回移動可能なベルト体の内周面側におけるトナーによる汚染の影響を低減することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
[画像形成装置の全体構成及び動作]
先ず、本発明の一実施例に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、4つの感光ドラムを有し、中間転写方式を用いた、フルカラー電子写真画像形成装置である。
[画像形成装置の全体構成及び動作]
先ず、本発明の一実施例に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、4つの感光ドラムを有し、中間転写方式を用いた、フルカラー電子写真画像形成装置である。
画像形成装置100は、複数の画像形成部として、第1、第2、第3、第4の画像形成部(プロセスユニット)Sa、Sb、Sc、Sdを有する。各画像形成部Sa、Sb、Sc、Sdはそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を形成するためのものである。
尚、本実施例では、各画像形成部Sa〜Sdの構成は、用いられるトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために図中符号に与えた添え字a、b、c、dは省略して総括的に説明する。
画像形成部Sは、像担持体としての感光ドラム1を有する。感光ドラム1の周囲には、1次帯電手段としての帯電ローラ2、露光手段としてのレーザースキャナ3、現像手段としての現像装置4、ドラムクリーニング手段としてのドラムクリーナ6等が、感光ドラム1の回転方向に沿って順次配設されている。又、各画像形成部Sa〜Sdの感光ドラム1a〜1dに隣接して、中間転写体としての周回移動可能なベルト体、即ち、中間転写ベルト51が配置されている。
中間転写ベルト51は、複数の支持部材として駆動ローラ54、従動ローラ55、2次転写内ローラ56に掛け渡されている。中間転写ベルト51は、ベルト駆動手段である駆動ローラ54によって駆動力が伝達されて、図示矢印R3方向に周回移動する。又、中間転写ベルト51の内周面側において各感光ドラム1a〜1dに対向する位置には、1次転写部材としての1次転写ローラ52a〜52dが配置されている。各1次転写ローラ52a〜52dによって中間転写ベルト51が各感光ドラム1a〜1dに向けて付勢され、各感光ドラム1a〜1dと中間転写ベルト51とが接触する1次転写部(1次転写ニップ)N1a〜N1dが形成されている。又、中間転写ベルト51の外周面側において2次転写内ローラ56に対向する位置には、2次転写部材としての2次転写外ローラ57が配置されている。2次転写外ローラ57が中間転写ベルト51の外周面に接触して、2次転写部(2次転写ニップ)N2が形成されている。
各画像形成部Sa〜Sdにて形成された感光ドラム1a〜1d上の画像は、各感光ドラム1a〜1dに隣接して移動通過する中間転写ベルト51上に順次多重転写される。その後、中間転写ベルト51上に転写された画像は更に2次転写部N2において紙等の転写材Pへ転写される。
図2は画像形成部Sをより詳しく示す。図2をも参照して更に説明すると、感光ドラム1は、画像形成装置本体によって回動自在に支持されている。感光ドラム1は、アルミニウム等の導電性基体11と、その外周に形成された光導電層12と、を基本構成とする円筒状の電子写真感光体である。感光ドラム1は、その中心に支軸13を有する。感光ドラム1は、駆動手段(図示せず)によって、支軸13を中心として図示矢印R1方向に回転駆動される。本実施例では、感光ドラム1の帯電極性は負極性である。
感光ドラム1の図中上方には、1次帯電手段としての帯電ローラ2が配置されている。帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に接して、感光ドラム1の表面を所定の極性、電位に一様に帯電させる。帯電ローラ2は、中心に配置された導電性の芯金21と、その外周に形成された低抵抗導電層22と、中抵抗導電層23と、を有し、全体としてローラ状に構成されている。帯電ローラ2は、芯金21の両端部が軸受部材(図示せず)によって回転自在に支持されると共に、感光ドラム1に対して平行に配置されている。これら両端部の軸受部材は、押圧手段(図示せず)によって感光ドラム1向けて付勢されている。これにより、帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に所定の押圧力を持って圧接されている。帯電ローラ2は、感光ドラム1の図示矢印R1方向の回転に伴って、図示矢印R2方向に従動回転する。帯電ローラ2には、帯電バイアス出力手段としての帯電バイアス電源24によって帯電バイアス電圧が印加される。これにより、感光ドラム1の表面は一様に接触帯電される。
感光ドラム1の回転方向において帯電ローラ2の下流側には、レーザースキャナ3が配設されている。レーザースキャナ3は、画像情報に基づいてレーザー光をOFF/ONしながら走査して、感光ドラム1上を露光する。これにより、画像情報に応じた静電像(潜像)が感光ドラム1上に形成される。
感光ドラム1の回転方向においてレーザースキャナ3の下流側には、現像装置4が配置されている。現像装置4は、現像剤として非磁性トナー粒子(トナー)と磁性キャリア粒子(キャリア)とを備える2成分現像剤を収容した現像容器41を有する。現像容器41の感光ドラム1に面した開口部内に、現像剤担持体としての現像スリーブ42が回転自在に設置されている。現像スリーブ42内には、磁界発生手段としてのマグネットローラ43が、現像スリーブ42の回転に対して非回転に固定配置されている。マグネットローラ43の形成する磁界によって、2成分現像剤は、現像スリーブ42上に担持される。又、現像スリーブ42の図中下方位置には、現像スリーブ42上に担持された2成分現像剤を規制して薄層化する現像剤規制部材としての規制ブレード44が設置されている。現像容器41内は、現像室45と撹拌室46とに区画されており、その図中上方には補給用のトナーを収容した補給室47が設けられている。
現像スリーブ42上の2成分現像剤の薄層は、現像スリーブ42の回転に伴って感光ドラム1と対向した現像領域へ搬送される。そして、現像スリーブ42上の2成分現像剤は、現像領域に位置するマグネットローラ43の現像主極の磁気力によって現像領域において穂立ちし、2成分現像剤の磁気ブラシが形成される。この磁気ブラシによって感光ドラム1の面上が擦られると共に、現像バイアス出力手段としての現像バイアス電源48によって現像スリーブ42に現像バイアス電圧が印加される。これにより、磁気ブラシの穂を構成するキャリアに付着しているトナーが、感光ドラム1上の静電像の露光部に付着して、トナー像が形成される。本実施例では、感光ドラム1の帯電極性と同極性に帯電したトナーを、感光ドラム1上の露光により電荷が減衰した部分に付着させる反転現像によって、感光ドラム1上にトナー像が形成される。
感光ドラム1の回転方向において現像装置4の下流側の感光ドラム1の図中下方には、1次転写ローラ52が配設されている。1次転写ローラ52は、芯金521と、その外周面に円筒状に形成された導電層522と、によって構成されている。1次転写ローラ52は、両端部がスプリング等の押圧部材(図示せず)によって感光ドラム1に向けて付勢されている。これにより、1次転写ローラ52の導電層522は、所定の押圧力で中間転写ベルト51を介して感光ドラム1の表面に圧接される。又、芯金521には、1次転写バイアス出力手段としての1次転写バイアス電源53が接続されている。感光ドラム1と1次転写ローラ52との間には1次転写部N1が形成される。1次転写部N1には、中間転写ベルト51が挟まれている。1次転写ローラ52は、中間転写ベルト51の内周面に接触して、中間転写ベルト51の移動に伴って回転する。そして、画像形成時に、1次転写ローラ52には、1次転写バイアス電源53によって、トナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施例では負極性)とは逆極性(第2の極性:本実施例では正極性)の1次転写バイアス電圧が印加される。そして、1次転写ローラ52と感光ドラム1との間に、上記第1の極性のトナーを感光ドラム1上から中間転写ベルト51に向けて移動させる方向の電界が形成される。これによって、感光ドラム1上のトナー像が、中間転写ベルト51の表面に転写(1次転写)される。
1次転写工程後の感光ドラム1の表面に残留したトナー(1次転写残トナー)等の付着物は、ドラムクリーナ6によって清掃される。ドラムクリーナ6は、ドラム清掃部材としてのクリーニングブレード61と、搬送スクリュー62と、ドラムクリーナハウジング63と、を有する。クリーニングブレード62は、加圧手段(図示せず)によって、感光ドラム1に対して、所定の角度、圧力で当接されている。これにより、感光ドラム1の表面に残留したトナー等は、クリーニングブレード62によって感光ドラム1上から掻き取られて除去され、ドラムクリーナハウジング63内に回収される。回収されたトナー等は、搬送スクリュー62により搬送され、廃トナー収容部(図示せず)に排出される。
各感光ドラム1a〜1dの図中下方において、中間転写ベルト51、1次転写ローラ52a〜52d、2次転写内ローラ56、2次転写外ローラ57、中間転写ベルトクリーナ59等を有して、中間転写ユニット5が構成されている。2次転写内ローラ56は電気的に接地されている。又、2次転写外ローラ57には、2次転写バイアス出力手段としての2次転写バイアス電源58が接続されている。2次転写内ローラ56は、中間転写ベルト51の内周面に接触して、中間転写ベルト51の移動に伴って回転する。
例えば、フルカラー画像の形成時には、第1〜第4の画像形成部Sa〜Sdの各感光ドラム1a〜1d上に各色のトナー像が形成される。この各色のトナー像は、中間転写ベルト51を挟んで各感光ドラム1a〜1dに対向する各1次転写ローラ52から1次転写バイアスを受けて、順次中間転写ベルト51上に転写(1次転写)される。このトナー像は、中間転写ベルト51の回転に伴って2次転写部N2まで搬送される。
一方、この時までに、転写材供給手段8によって、転写材Pが2次転写部N2まで搬送される。即ち、転写材供給手段8において、転写材収容部としてのカセット81からピックアップローラ82によって1枚ずつ取り出された転写材Pは、搬送ローラ83等によって2次転写部N2に搬送される。
本実施例では、画像形成時に、2次転写外ローラ57には、2次転写バイアス電源58によって、トナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施例では負極性)とは逆極性(第2の極性:本実施例では正極性)の2次転写バイアス電圧が印加される。そして、2次転写内ローラ56と2次転写外ローラ57との間に、上記第1の極性のトナーを中間転写ベルト51上から転写材Pに向けて移動させる方向の電界が形成される。これによって、中間転写ベルト51上のトナー像は、転写材P上に転写(2次転写)される。2次転写部N2においてトナー像が転写された転写材Pは、定着手段としての定着装置7へと搬送される。
尚、2次転写工程後に中間転写ベルト51の外周面上に残留したトナー(2次転写残トナー)等の付着物は、中間転写ベルトクリーナ59によって除去、回収される。中間転写ベルトクリーナ59は、ドラムクリーナ6と同様の構成を有する。
定着装置7は、回転自在に配設された定着ローラ71と、定着ローラ71に圧接しながら回転する加圧ローラ72と、を有する。定着ローラ71の内部には、ハロゲンランプ等のヒータ73が配設されている。そして、このヒータ73へ供給する電圧等を制御することにより、定着ローラ71の表面の温度調節が行われている。定着装置7に転写材Pが搬送されてくると、一定速度で回転する定着ローラ71と加圧ローラ72との間を転写材Pが通過する際に、転写材Pは、その表裏両面からほぼ一定の圧力、温度で加圧、加熱される。これにより、転写材Pの表面上の未定着トナー像は、溶融して転写材Pに定着される。こうして、転写材P上にフルカラー画像が形成される。
本実施例では、感光ドラム1及び中間転写ベルト51の表面移動速度に相当するプロセス速度は、100mm/secである。
ここで、中間転写ベルト51は、PC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)のような誘電体樹脂によって構成することができる。本実施例では、中間転写ベルト51として、体積抵抗率108.5Ω・cm(JIS−K6911法準拠プローブを使用、印加電圧100V、印加時間60sec、23℃/50%RH)、厚み100μmのPI(ポリイミド)樹脂で形成されたものを用いた。しかし、これに限定されるものではなく、他の材料、体積抵抗率、及び厚みのものでも構わない。
又、1次転写ローラ52は、外径8mmの芯金521と、厚さ4mmの導電性ウレタンスポンジ層522と、によって構成されている。1次転写ローラ52の電気抵抗値は、約105Ω(23℃/50%RH)であった。尚、1次転写ローラ52の電気抵抗値は、500g重の荷重の下で電気的に接地された金属ローラに当接された1次転写ローラ52を50mm/secの周速で回転させ、芯金521に500Vの電圧を印加して測定された電流値から求められる。
又、2次転写内ローラ56は、外径18mmの芯金561と、厚さ2mmの導電性でソリッドのシリコーンゴム層562と、によって構成されている。2次転写内ローラ56の電気抵抗値は、1次転写ローラ52と同様の測定方法において、約104Ωであった。
更に、2次転写外ローラ57は、外径20mmの芯金571と、厚さ4mmの導電性のEPDMゴムのスポンジ層572と、によって構成されている。2次転写外ローラ57の電気抵抗値は、1次転写ローラ52と同様の測定方法において、印加電圧が2000Vの場合に、約108Ωであった。
[中間転写ベルトの内周面及び2次転写内ローラの表面のクリーニング]
次に、本実施例において最も特徴的な中間転写ベルト51の内周面及び2次転写内ローラ56の表面のクリーニング方法について説明する。
次に、本実施例において最も特徴的な中間転写ベルト51の内周面及び2次転写内ローラ56の表面のクリーニング方法について説明する。
前述のように、本発明者の検討によれば、ベルト体の内周面側においてバイアス出力手段が出力するバイアスにより電流が流れる回転体の表面の飛散トナーによる汚染が著しいことが分かった。この理由は以下のように考えられる。
尚、図1に示す画像形成装置100においては、1次転写ローラ52、2次転写内ローラ56が、バイアス出力手段が出力するバイアスにより電流が流れる回転体である。又、本実施例では、1次転写バイアス電源53、2次転写バイアス電源58が、それぞれ1次転写ローラ52、2次転写内ローラ56を経由する回路を流れる電流を誘起するバイアスを出力するバイアス出力手段である。先ず、本実施例では、2次転写内ローラ56の表面のトナーによる汚染の影響を低減する方法につい説明する。
本実施例では、トナーは、現像装置4において負極性に帯電されている。しかし、飛散トナーは、通常、静電的な拘束力を受け難いために飛散してしまったものであり、帯電量が比較的小さいトナーが多く、その極性は正極性、負極性の両方が含まれている。
本実施例の画像形成装置100では、2次転写部N2において2次転写外ローラ57に対して正極性の2次転写バイアスを印加することで、中間転写ベルト51上の負極性に帯電したトナーを転写材Pに転写している。このとき、中間転写ベルト51の内周面(裏面)に付着したトナーのうち、正極性に帯電した飛散トナーは、2次転写バイアスにより2次転写内ローラ56の表面に転写される。このようにして、2次転写内ローラ56の表面には、徐々にトナーが蓄積され、やがて中間転写ベルト51の内周面との間での2次転写内ローラ56のスリップや、転写帯電不良などを引き起こすことになる。
即ち、本実施例では、画像形成時に、2次転写バイアス電源58はトナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施例では負極性)とは逆極性(第2の極性:本実施例では正極性)のバイアスを2次転写外ローラ57に対して出力する。これにより、上記第2の極性に帯電したトナーを中間転写ベルト51の内周面から2次転写内ローラ56に向けて移動させる方向の電流が2次転写内ローラ56に流れる。
そこで、本実施例では、2次転写内ローラ56の表面からトナーを除去する清掃部材91を設置する。
清掃部材91としては、樹脂やゴムなどの弾性部材で形成されたブレードや、ブラシなどを用いることができる。本実施例では、上述のように、2次転写内ローラ56の表層がソリッドのシリコーンゴムである。本実施例では、この2次転写内ローラ56の表面に対して良好なクリーニング効果を得られるように、清掃部材91として、厚さ250μm、自由長10mmのPETフィルムの板状部材(ブレード)を用いた。この清掃部材91は、2次転写内ローラ56の長手方向の略全域にわたり、その自由端のエッジを2次転写内ローラ56の回転方向に対してカウンター方向に当接させた。即ち、清掃部材91は、自由端が2次転写内ローラ56の回転方向上流側を向き、該回転方向において2次転写内ローラ56との当接部よりも下流側において2次転写内ローラ56との間の距離が徐々に広がるように配置した。
斯かる清掃部材91は、ハウジング92に取り付けられて、ローラクリーナ9を構成する。清掃部材91によって2次転写内ローラ56から除去されたトナーは、ローラクリーナハウジング92内に回収される。ローラクリーナハウジング92内に回収されたトナーは、適当な搬送手段(図示せず)によって、廃トナー収容部(図示せず)に排出するようすることができる。
画像形成時に2次転写部N2において2次転写外ローラ57から2次転写内ローラ56に流れ込む転写電流は+20μA(プロセス速度100mm/sec)である。この転写電流により、中間転写ベルト51の内周面の飛散トナーは、2次転写内ローラ56の表面に転写される。そして、2次転写内ローラ56の表面に転写されたトナーは、清掃部材91により2次転写内ローラ56の表面から除去されて回収される。
このように、本実施例によれば、簡単な構成で効果的に、中間転写ベルト51の内周面及び2次転写内ローラ56の表面の飛散トナーによる汚れを除去することができる。
又、本実施例では、中間転写ベルト51が回転駆動されることにより回転させられた2次転写内ローラ56の駆動を、駆動伝達手段(図示せず)によって2次転写外ローラ57に伝達している。このような構成により、多種多様な転写材Pに対して、2次転写部N2でのスリップのない画像形成を行うことができる。このような構成においては、2次転写内ローラ56が中間転写ベルト51の内周面との間でスリップしないことが極めて重要である。従って、このような構成においては、飛散トナーにより汚れ易い2次転写内ローラ56を清掃することが特に有効であり、本実施例の構成とすることによって、安定的な転写材Pの搬送を行うことができる。
尚、上記駆動伝達手段としては、次のような構成が挙げられる。2次転写内ローラ56の回転軸線方向端部に、2次転写内ローラ56と同軸的に回転する第1のギアを設ける。又、2次転写外ローラ57の回転軸線方向端部に、2次転写外ローラ57と同軸的に回転する第2のギアを設ける。そして、第1のギアと第2のギアとを直接噛合させるか、或いは両者の間に単数又は複数のギアを導入して係合させることで、2次転写内ローラ56の回転力を2次転写外ローラ57に伝達する。但し、上記駆動伝達手段としては、これに限定されるものではなく、ベルト、チェーン等のその他の要素を用いて構成してもよい。
又、例えば、図1に示すような画像形成装置100において、2次転写内ローラ56が、中間転写ベルト51に駆動力を伝達するベルト駆動手段としての駆動ローラを兼ねることができる。このような構成においても、2次転写内ローラ56が中間転写ベルト51の内周面との間でスリップしないことが極めて重要である。従って、このような構成とする場合においても、本実施例に従って2次転写内ローラ56を清掃することが特に有効である。
以上説明したように、本実施例によれば、中間転写ベルト51の内周面、及び中間転写ベルト51の内周面側においてバイアス出力手段が出力するバイアスにより電流が流れる2次転写内ローラ56の表面から効果的に飛散トナーを除去、回収することができる。これにより、中間転写ベルト51の内周面との間での2次転写内ローラ56のスリップ、転写帯電不良などを防止することができる。従って、他のローラに対して清掃部材を設けることなく、十分な清掃性能を達成でき、簡易な構成で安定した画像形成を行うことができる。又、本実施例によれば、中間転写ベルト51の内周面の汚れによるスリップがなく、色ズレ等の発生を防止することができる。
即ち、本実施例によれば、ベルト体の内周面、及び該内周面側に配置されたバイアス出力手段の出力バイアスにより電流が流れる回転体に対するクリーニング性を確保することができる。これにより、簡易な構成で、ベルト体の内周面、及び該内周面側に配置されたバイアス出力手段の出力バイアスにより電流が流れる回転体のトナーによる汚染に起因する画質劣化等の問題を防止することができる。
実施例2
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、画像形成装置100は、中間転写ベルト51の内周面に付着した飛散トナーを効果的に除去するクリーニングモードを有する。以下、詳しく説明する。
本実施例では、通常の画像形成動作とは別に、非画像形成時に、中間転写ベルト51の内周面(裏面)に付着したトナーを2次転写内ローラ56の表面に回収し、これを清掃するクリーニングモードを有する。ここで、非画像形成時とは、転写材Pに転写して出力するための画像を形成している時以外のタイミングであればよい。例えば、画像形成装置100の電源投入直後の調整動作時、画像形成開始前の準備動作時(前回転動作時)、画像形成後の整理動作(後回転動作時)などが挙げられる。又、非画像形成時は、複数の転写材Pに対する連続した一連の画像形成中における、転写材Pと転写材Pとの間の期間、所謂、紙間のタイミングであってもよい。
即ち、中間転写ベルト51の内周面に付着する飛散トナーには、前述のように両極性のトナーが含まれている。そして、負極性に帯電したトナーから成る画像を転写する構成においては、2次転写内ローラ56の表面には正極性に帯電したトナーが蓄積される。この2次転写内ローラ56の表面の正極性のトナーは、実施例1と同様にして、画像形成時に除去、回収することができる。一方、負極性のトナーは、中間転写ベルト51の内周面上にて連れ回ったまま蓄積され、やがてスリップや転写帯電不良を引き起こす原因となる。
そこで、本実施例では、通常の画像形成動作とは別のクリーニングモードにおいて、画像形成時の通常の2次転写バイアスとは逆極性のバイアスを2次転写部N2に印加する。即ち、本実施例では、2次転写外ローラ57に対して2次転写バイアス電源58により負極性のバイアスを印加する。これにより、画像形成時の転写電流が2次転写外ローラ57から2次転写内ローラ56の方向へ+20μAであるのに対し、−20μAの転写電流が流れる。このように、本実施例では、非画像形成時に、2次転写バイアス電源58が画像形成時とは異なる極性のバイアスを出力して、2次転写内ローラ56を経由する回路を流れる電流を誘起するクリーニングモードを有する。
即ち、本実施例では、画像形成時には、実施例1と同様に、2次転写バイアス電源58はトナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施例では負極性)とは逆極性(第2の極性:本実施例では正極性)のバイアスを2次転写外ローラ57に対して出力する。これにより、上記第2の極性に帯電したトナーを中間転写ベルト51の内周面から2次転写内ローラ56に向けて移動させる方向の電流が2次転写内ローラ56に流れる。
これに対して、非画像形成時のクリーニングモード時には、2次転写バイアス電源58はトナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施例では負極性)と同極性のバイアスを2次転写外ローラ57に対して出力する。これにより、上記第1の極性に帯電したトナーを中間転写ベルト51の内周面から2次転写内ローラ56に向けて移動させる方向の電流が2次転写内ローラ56に流れる。
図3に示すように、本実施例では、2次転写バイアス電源58は、画像形成時の2次転写バイアスを出力する第1のバイアス出力部581と、クリーニングモード時のバイアスを出力する第2のバイアス出力部582と、を有する。又、2次転写バイアス電源58は、両バイアスを切り替えるためのバイアス切り替え手段583を有する。2次転写バイアス電源58の動作は、画像形成装置100の動作を統括的に制御する制御手段としてのコントローラによって制御される。
上述のようなクリーニングモード時の動作により、中間転写ベルト51の内周面に連れまわる負極性のトナーは2次転写内ローラ56の表面に回収され、清掃部材91により清掃される。
ここで、中間転写ベルト51の内周面の全周にわたって負極性の飛散トナーを除去、回収するためには、中間転写ベルト51が1周以上する間、上述のような画像形成時の2次転写バイアスとは逆極性のバイアスを印加することが好ましい。換言すれば、クリーニングモードは、中間転写ベルト51が1周以上する間行われることが好ましい。
更に、クリーニングモード時に2次転写部N2に流れる電流の絶対値が、画像形成時にそこに流れる電流の絶対値よりも大きくなるように、強いバイアスを印加することが効果的である。次に、この点について説明する。
本発明者の検討によれば、中間転写ベルト51の内周面に連れ回る飛散トナーには、帯電電荷量の絶対値が約5μc/g以下の、極めて帯電量が低いトナー(以下「非帯電トナー」という。)が含まれることが分かった。このような非帯電トナーは、非静電的な力によって中間転写ベルト51の内周面に付着しており、そのままでは、2次転写部N2に印加されるバイアスによって静電的に2次転写内ローラ56の表面に転写されることは無い。そこで、このような非帯電トナーに対しては、強い電界を印加してトナーを再帯電させることにより、2次転写内ローラ56の表面に回収することが好ましい。
図3を参照して、この現象について更に説明する。先ず、画像形成時に2次転写外ローラ57に印加される正極性のバイアスにより、中間転写ベルト51の内周面に付着していた正極性のトナーは、2次転写内ローラ56の表面に転写され、清掃部材91により除去、回収される。
一方、クリーニングモードにおいて、画像形成時とは逆極性の負極性のバイアスが、2次転写外ローラ57に印加される。これにより、中間転写ベルト51の内周面の負極性のトナーが2次転写内ローラ56の表面に転写され、清掃部材91により除去、回収される。そして、このときの負極性のバイアスが強い場合には、中間転写ベルト51と2次転写内ローラ56の分離部(図3中Aで示す部分)において剥離放電が発生し、これにより非帯電トナーも正極性又は負極性に帯電される。例えば、本実施例の構成では、画像形成時の転写電流が2次転写外ローラ57から2次転写内ローラ56の方向へ+20μAであるのに対し、−30μAの転写電流を流すことにより、このトナーの再帯電を達成することができた。このように、本実施例では、非画像形成時に、2次転写バイアス電源58が出力するバイアスによって誘起される、2次転写内ローラ56を経由する回路を流れる電流の絶対値が画像形成時よりも大きいクリーニングモードを有する。
上述のような再帯電プロセスにおいて負極性に帯電されたトナーは、2次転写内ローラ56の表面に転写され、清掃部材91により除去、回収される。一方、正極性に帯電されたトナーは、中間転写ベルト51の内周面に残る。この正極性に帯電されて中間転写ベルト51の内周面上に残ったトナーは、典型的にはその後の画像形成時の通常の2次転写バイアスにより、2次転写内ローラ56の表面に転写され、清掃部材91により除去、回収される。尚、クリーニングモード中に、上記正極性に帯電されたトナーを通常の2次転写バイアスによって2次転写内ローラ56の表面に回収し、清掃部材91で清掃するようにしてもよい。
ここで、中間転写ベルト51の内周面の全周にわたって非帯電トナーを再帯電させて除去、回収するためには、中間転写ベルト51が1周以上する間、上述のような強いバイアスを印加することが好ましい。換言すれば、クリーニングモードは、中間転写ベルト51が1周以上する間行われることが好ましい。
尚、本実施例では、画像形成時よりも強いバイアスとして、画像形成時とは逆極性である負極性のバイアスを印加したが、これに限定されるものではない。例えば、画像形成時と同極性で、画像形成時よりも強いバイアスを印加しておき、その後に画像形成時とは逆極性のバイアスを印加することによっても、同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、画像形成装置100は、2次転写部N2において画像形成時とは逆極性のバイアスを印加するクリーニングモードを有する。このクリーニングモード時の動作により、より確実に中間転写ベルト51の内周面の飛散トナーを清掃することが可能である。又、本実施例によれば、画像形成装置100は、2次転写部N2において画像形成時よりも強い電流を誘起するバイアスを印加するクリーニングモードを有することができる。これにより、中間転写ベルト51の内周面に非帯電トナーが付着している場合でも、このトナーを再帯電させてより確実に清掃することができる。
実施例3
次に、本発明に係る更に他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
次に、本発明に係る更に他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、画像形成装置100は、通常の画像形成動作とは別に、非画像形成時に、1次転写ローラ52の表面に付着したトナーを効果的に除去するクリーニングモードを有する。以下、詳しく説明する。
図1に示す画像形成装置100において画像形成を行った場合、1次転写ローラ52には1次転写バイアスとして正極性のバイアスが印加されるため、1次転写ローラ52の表面には、負極性のトナーが付着して、蓄積し易い。
ここで、1次転写ローラ52の表面に付着したトナーを除去するためには、各々の1次転写ローラ52に対して上述のような清掃部材を更に配置することが可能である。例えば、このような構成とした場合には、画像形成時に、1次転写バイアス電源53はトナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施例では負極性)とは逆極性(第2の極性:本実施例では正極性)のバイアスを1次転写ローラ52に対して出力する。これにより、上記第1の極性に帯電したトナーを中間転写ベルト51の内周面から1次転写ローラ52に向けて移動させる方向の電流が1次転写ローラに流れる。又、画像形成時には、2次転写バイアス電源58はトナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施例では負極性)とは逆極性(第2の極性:本実施例では正極性)のバイアスを2次転写外ローラ57に対して出力する。これにより、上記第2の極性に帯電したトナーを中間転写ベルト51の内周面から2次転写内ローラ56に向けて移動させる方向の電流が2次転写内ローラ56に流れる。これにより、1次転写ローラ52と2次転写内ローラ56とにそれぞれ設けられた清掃部材によって、第1、第2の両方の極性のトナーを除去、回収することができる。
これに対して、本実施例では、より簡単な構成で1次転写ローラ52に蓄積したトナーを除去し、回収する。
図4を参照して説明する。本実施例では、通常の画像形成動作とは別のクリーニングモードにおいて、1次転写部N1に画像形成時の通常の転写電流とは逆方向の転写電流が流れるようなバイアスを、1次転写ローラ52に対して印加する。即ち、本実施例では、1次転写ローラ52に対して、1次転写バイアス電源52により負極性のバイアスを印加する。これにより、画像形成時の転写電流が1次転写ローラ52から感光ドラム1の方向に+10μAであるのに対し、−10μAの転写電流が流れる。
即ち、本実施例では、画像形成時には、1次転写バイアス電源53はトナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施例では負極性)とは逆極性(第2の極性:本実施例では正極性)のバイアスを1次転写ローラ52に対して出力する。これにより、上記第1の極性に帯電したトナーを中間転写ベルト51の内周面から1次転写ローラ52に向けて移動させる方向の電流が1次転写ローラ52に流れる。
これに対して、非画像形成時のクリーニングモード時には、1次転写バイアス電源53はトナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施例では負極性)と同極性のバイアスを1次転写ローラ52に対して出力する。これにより、1次転写ローラ52の表面に付着している上記第1の極性に帯電したトナーを中間転写ベルト51の内周面に向けて移動させる方向の電流が1次転写ローラ52に流れる。
図4に示すように、本実施例では、1次転写バイアス電源53は、画像形成時の1次転写バイアスを出力する第1のバイアス出力部531と、クリーニングモード時のバイアスを出力する第2のバイアス出力部532と、を有する。又、1次転写バイアス電源53は、両バイアスを切り替えるためのバイアス切り替え手段533を有する。1次転写バイアス電源53の動作は、画像形成装置100の動作を統括的に制御する制御手段としてのコントローラによって制御される。
このような動作により、1次転写ローラ52の表面に蓄積した負極性のトナーは中間転写ベルト51の内周面に転写される。続いて、これらの負極性のトナーが2次転写内ローラ56の表面に達するまでに、2次転写部Nに画像形成時の2次転写バイアスとは逆極性のバイアスが印加される。即ち、実施例2のクリーニングモード時と同様にして、2次転写外ローラ57に対して、2次転写バイアス電源58によって負極性のバイアスが印加される。本実施例では、クリーニングモード時に2次転写部N2において2次転写外ローラ57から2次転写内ローラ56の方向へ−20μAの転写電流が流れた。この画像形成時とは逆方向の転写電流により、中間転写ベルト51の内周面に付着した負極性のトナーは、2次転写内ローラ56の表面に転写され、清掃部材91により除去、回収される。
尚、実施例2にて説明したのと同様にして、クリーニングモード時に1次転写部N1及び/又は2次転写部N2に流れる電流の絶対値が、画像形成時にそこに流れる電流の絶対値よりも大きくなるようなバイアスを印加することができる。
以上説明したように、本実施例のクリーニングモードによれば、単純な構成で1次転写ローラ52に蓄積した飛散トナーを除去することが可能である。又、1次転写ローラ52としては、当接の安定性を確保するためにスポンジローラが用いられることが多い。スポンジローラの表面のトナーをブレードやファーブラシで除去することは困難である。このような場合において、本実施例のクリーニングモードは極めて有効である。
実施例4
次に、本発明に係る更に他の実施例について説明する。
次に、本発明に係る更に他の実施例について説明する。
[画像形成装置の全体構成及び動作]
図5は、本実施例の画像形成装置200の概略断面構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、直接転写方式を用いたフルカラー電子写真画像形成装置である。
図5は、本実施例の画像形成装置200の概略断面構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、直接転写方式を用いたフルカラー電子写真画像形成装置である。
尚、図5に示す本実施例の画像形成装置200において、図1に示す画像形成装置100のものと実質的に同じ機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。又、本実施例の画像形成装置200において、各画像形成部Sa〜Sdの構成は、用いられるトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために図中符号に与えた添え字a、b、c、dは省略して総括的に説明する。
本実施例の画像形成装置200は、各画像形成部Sa〜Sdの感光ドラム1a〜1dに隣接して、転写材担持体としての周回移動可能なベルト体、即ち、転写ベルト201を有する。転写ベルト201は、複数の支持部材として駆動ローラ202、従動ローラ55に掛け渡されている。転写ベルト201は、ベルト駆動手段としての駆動ローラ202によって駆動力が伝達されて、図示矢印R4方向に周回移動する。
又、転写ベルト201の内周面側において各感光ドラム1a〜1dに対向する位置には、転写部材としての転写ローラ205a〜205dが配置されている。各転写ローラ205a〜205dによって転写ベルト201が各感光ドラム1a〜1dに向けて付勢され、各感光ドラム1a〜1dと転写ベルト201とが接触する転写部(転写ニップ)Na〜Ndが形成されている。
更に、本実施例では、回転部材である各転写ローラ205a〜205bには、それにバイアスを印加するための給電部材として、給電ローラ204a〜204dがそれぞれ当接されている。そして、詳しくは後述するように、本実施例では、この給電ローラ204a〜204dを清掃するための清掃部材91a〜91dが設けられている。
本実施例の画像形成装置200では、各画像形成部Sa〜Sdにて形成された感光ドラム1a〜1d上の画像が、各感光ドラム1a〜1dに隣接して移動通過する転写ベルト201上の紙等の転写材Pへ順次多重転写される。
画像形成時には、転写材供給手段8によって、転写材Pが転写ベルト201へと搬送される。即ち、転写材供給手段8において、転写材収容部としてのカセット81からピックアップローラ82によって1枚ずつ取り出された転写材Pは、搬送ローラ83等によって転写ベルト201に向けて搬送される。そして、転写材Pは、吸着手段84によって転写ベルト201上に静電吸着されて、各画像形成部Sa〜Sdの各転写部Na〜Ndへと搬送される。
例えば、フルカラー画像の形成時には、第1〜第4の画像形成部Sa〜Sdの各感光ドラム1a〜1d上に各色のトナー像が形成される。この各色のトナー像は、転写材Pと転写ベルト201とを挟んで各感光ドラム1a〜1dに対向する各転写ローラ205a〜205d及び各給電ローラ204a〜204dから転写バイアスを受けて、順次転写ベルト201上の転写材P上に転写される。
この各転写部Na〜Ndにおける転写工程が終了すると、転写材Pは転写ベルト201から分離されて、定着手段としての定着装置7へと搬送される。
尚、転写工程後に転写ベルト201上に残留したトナー(転写残トナー)等は、転写ベルトクリーナ59によって除去、回収される。
ここで、転写ベルト201は、前述の中間転写ベルト51と同様に、PC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)のような誘電体樹脂によって構成することができる。本実施例では、体積抵抗率1014Ω・cm(JIS−K6911法準拠プローブを使用、印加電圧1000V、印加時間60sec、23℃/50%RH)、厚み80μmの、カーボンが分散されたPI(ポリイミド)樹脂で形成されたものを用いた。しかし、これに限定されるものではなく、他の材料、体積抵抗率、及び厚みのものでも構わない。
又、本実施例では、転写ローラ205は、前述の1次転写ローラ52と同様の構成である。即ち、転写ローラ205は、外径8mmの芯金と、厚さ4mmの導電性ウレタンスポンジ層と、によって構成されている。転写ローラ205の電気抵抗値は、約106.5Ω(23℃/50%RH)であった。尚、転写ローラ205の電気抵抗値は、500g重の荷重の下で電気的に接地された金属ローラに当接された転写ローラ205を50mm/secの周速で回転させ、芯金に500Vの電圧を印加して測定された電流の関係から求められる。
又、本実施例では、給電ローラ204としては、外径16mmのSUS(ステンレススチール)で形成された金属ローラを用いた。給電ローラ204は、転写ローラ205の長手方向略全域にわたって、転写ローラ205に当接されている。
[転写ベルトの内周面及び転写ローラの表面のクリーニング]
次に、本実施例において最も特徴的な転写ベルト201の内周面、転写ローラ205の表面、及び給電ローラ204の表面のクリーニング方法について説明する。
次に、本実施例において最も特徴的な転写ベルト201の内周面、転写ローラ205の表面、及び給電ローラ204の表面のクリーニング方法について説明する。
上述のように、本実施例では、各転写部Nの転写ベルト201の内周面側には、転写ローラ205、転写ローラ205に転写電流を給電するための給電ローラ204、及び給電ローラ204を清掃するための清掃部材91が設けられている。給電ローラ204には、転写バイアス出力手段としての転写バイアス電源206が接続されている。
尚、図5に示す画像形成装置200においては、給電ローラ204が、ベルト体の内周面側においてバイアス出力手段が出力するバイアスにより電流が流れる回転体である。この給電ローラ204は、転写ベルト201の内周面に接触する回転体である転写ローラ205に接触して、転写ベルト201の移動に伴って回転する。又、本実施例では、転写バイアス電源206が、給電ローラ204を経由する回路を流れる電流を誘起するバイアスを出力するバイアス出力手段である。
直接転写方式の画像形成装置において画像形成を行うと、転写ローラ205の表面には飛散トナーが蓄積し易い。そのため、スリップや転写帯電不良を回避するためには、転写ローラ205上のトナーを清掃することが有効である。そのためには、例えば、転写ローラ205に対して上述のような清掃部材を設置することが可能である。
しかしながら、転写ローラ205は、通常、当接の安定性を確保するために弾性を持たせる。本実施例では、転写ローラ205としては、その最外層がウレタンスポンジで形成された、AskerC30度の硬度のローラを採用している。このような弾性をもたせたローラの表層をクリーニングすることは難しい。
そこで、本実施例では、転写ローラ205へ転写電流を供給するための給電ローラ204を設置する。転写ローラ205は電気的にフロートとなっており、給電ローラ204には、転写バイアス電源206により正極性のバイアスが印加される。このバイアスによって給電ローラ204から供給される転写電流は、転写ローラ205を介して、転写ローラ205に対向する感光ドラム1へ流れ込む。これによって、感光ドラム1上のトナーが転写ベルト201上の転写材Pに転写される。
そして、本実施例では、転写ローラ205の表面に付着したトナーは、給電ローラ204に蓄積する。即ち、画像形成時に、給電ローラ204に正極性のバイアスを印加した場合、負極性に帯電した飛散トナーは、転写ベルト51の内周面から転写ローラ205の表面に転写され、更に給電ローラ206に転写される。
給電ローラ204は、クリーニングが容易な高硬度な表層で構成されている。例えば、給電ローラ204としては、全体又は少なくとも最外層が金属で形成されたローラを好適に用いることができる。本実施例では、上述のように、給電ローラ204として、外径16mmのSUS(ステンレススチール)で形成された金属ローラを用いた。
そして、本実施例では、この給電ローラ204の表面を清掃するための清掃部材91を設置する。これにより、清掃部材91によって給電ローラ204の表面のトナーを除去、回収する。
尚、図5には、清掃部材91のみを示したが、本実施例では、前述の各実施例と同様に、清掃部材91は、ハウジングに取り付けられて、ローラクリーナを構成している。
即ち、本実施例では、画像形成時には、転写バイアス電源206はトナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施例では負極性)とは逆極性(第2の極性:本実施例では正極性)のバイアスを給電ローラ204に対して出力する。これにより、上記第1の極性に帯電したトナーを転写ベルト201の内周面及び転写ローラ205の表面から給電ローラ204に向けて移動させる方向の電流が給電ローラ204に流れる。
更に、非画像形成時に、転写バイアス電源206がトナーの正規の帯電極性(第1の極性:本実施例では負極性)と同極性のバイアスを給電ローラ204に対して出力するクリーニングモードを設けてもよい。これにより、上記第2の極性に帯電したトナーを転写ベルト201の内周面及び転写ローラ205の表面から2次転写内ローラ56に向けて移動させる方向の電流が2次転写内ローラ56に流れる。従って、この第2の極性のトナーを清掃部材91によって給電ローラ204の表面から除去、回収することができる。尚、実施例2にて説明したのと同様にして、クリーニングモード時に転写部Nに流れる電流の絶対値が、画像形成時にそこに流れる電流の絶対値よりも大きくなるようなバイアスを印加することもできる。
以上説明したように、本実施例によれば、給電ローラ204及び転写ローラ205のように複数のローラを介してバイアスを印加する構成においても、電流が流れ込むローラに対して清掃部材を設けて、飛散トナーを効果的に回収することができる。又、本実施例によれば、転写ベルト201の内周面の汚れによるスリップがなく、色ズレ等の発生を防止することができる。
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。
例えば、清掃部材を設ける対象を、実施例1〜3においては2次転写内ローラ56、実施例4においては給電ローラとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。トナー像が表面に形成される像担持体に隣接して配置された周回移動可能なベルト体の内周面側に配置され、バイアス出力手段が出力するバイアスにより電流が流れる回転体であれば、その他の回転体に対して清掃部材を設けてもよい。例えば、清掃部材を設ける対象は、1次転写ローラ、或いはコロナ帯電器の対向ローラなどであっても構わない。従って、例えば、実施例3においては1次転写ローラの汚れを2次転写内ローラで回収する構成を示したが、これに限定されるものではなく、その他の回転体で回収するようにしてもよい。
又、図5に示す画像形成装置200にて転写ローラに対して設けたものと同様の給電ローラを、図1に示す画像形成装置100にて1次転写ローラに対して設けることもできる。そして、実施例3にて言及したように1次転写ローラに対して清掃部材を設ける代わりに、この給電ローラに対して清掃部材を設けてもよい。
又、実施例1〜3においては、2次転写部において、中間転写ベルトの外周面側に配置された2次転写外ローラに2次転写バイアスが印加され、中間転写ベルトの内周面側に配置された2次転写内ローラを電気的に接地した。しかし、これとは逆に、中間転写ベルトの内周面側に配置された2次転写内ローラに2次転写バイアスを印加し、中間転写ベルトの外周面側に配置された2次転写外ローラを電気的に接地してもよい。この場合、上記実施例において説明した画像形成時、クリーニング動作時に2次転写部においてそれぞれ印加されるバイアスの極性は逆にすればよい。
又、上記各実施例では、トナーの正規の帯電極性は負極性であり、これに対応してバイアスの極性、電流の流れる方向が設定されるものとして説明したが、トナーの帯電極性、バイアスの極性、電流の流れる方向は、上記各実施例のものに限定されるものではない。
更に、上記各実施例では、画像形成装置が複数の像担持体を有する場合を例として説明したが、単数の像担持体を有する画像形成装置にも本発明は等しく適用することができる。例えば、当業者には周知の通り、単一の像担持体に対して複数の現像装置を有し、像担持体上に順次に形成されるトナー像を、転写材担持体上の転写材に直接転写するか、或いは中間転写体に順次に転写した後に転写材に転写する画像形成装置がある。
1 感光ドラム(像担持体)
51 中間転写ベルト(ベルト体)
52 1次転写ローラ(1次転写部材、回転体)
56 2次転写内ローラ(回転体)
57 2次転写外ローラ(2次転写部材)
58 2次転写バイアス電源(バイアス出力手段)
91 清掃部材
201 転写ベルト(ベルト体)
204 給電ローラ(回転体)
205 転写ローラ(転写部材、回転部材)
206 転写バイアス電源(バイアス出力手段)
51 中間転写ベルト(ベルト体)
52 1次転写ローラ(1次転写部材、回転体)
56 2次転写内ローラ(回転体)
57 2次転写外ローラ(2次転写部材)
58 2次転写バイアス電源(バイアス出力手段)
91 清掃部材
201 転写ベルト(ベルト体)
204 給電ローラ(回転体)
205 転写ローラ(転写部材、回転部材)
206 転写バイアス電源(バイアス出力手段)
Claims (29)
- トナー像が表面に形成される像担持体に隣接して配置された周回移動可能なベルト体と、前記ベルト体の内周面側に配置され前記ベルト体の移動に伴って回転する回転体と、前記回転体を経由する回路を流れる電流を誘起するバイアスを出力するバイアス出力手段と、前記回転体の表面からトナーを除去する清掃部材と、を有することを特徴とする画像形成装置。
- 前記ベルト体は、その外周面上に前記像担持体上のトナー像が1次転写され、その後該トナー像を転写材に2次転写するための中間転写体であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記回転体は、前記中間転写体上のトナー像を転写材に2次転写する2次転写部において前記中間転写体の内周面側に配置されており、前記バイアス出力手段は、前記2次転写部において前記中間転写体の外周面側に前記回転体に対向して配置された部材又は前記回転体に対して前記2次転写のためのバイアスを出力することによって前記電流を誘起することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記回転体は、前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体上に1次転写する1次転写部において前記中間転写体の内周面側に配置されており、前記バイアス出力手段は、前記回転体に対して前記1次転写のためのバイアスを出力することによって前記電流を誘起することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記ベルト体は、その外周面上に転写材を担持し、該転写材上に前記像担持体上のトナー像を転写するための転写材担持体であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記回転体は、前記像担持体上のトナー像を前記転写材担持体上の転写材に転写する転写部において前記転写材担持体の内周面側に配置されており、前記バイアス出力手段は、前記回転体に対して前記転写のためのバイアスを出力することによって前記電流を誘起することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記バイアス出力手段は、正極性及び負極性の両方のバイアスを出力可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記バイアス出力手段は、絶対値の異なるバイアスを出力可能であることを特徴とする請求項1又は7に記載の画像形成装置。
- 非画像形成時に、前記バイアス出力手段が画像形成時とは異なる極性のバイアスを出力して前記電流を誘起するクリーニングモードを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 非画像形成時に、前記バイアス出力手段が出力するバイアスによって誘起される前記電流の絶対値が画像形成時よりも大きいクリーニングモードを有することを特徴とする請求項1又は9に記載の画像形成装置。
- 画像形成時には、前記バイアス出力手段が前記2次転写のためのバイアスを出力することによって、正規の帯電極性とは逆極性に帯電したトナーを前記ベルト体の内周面から前記回転体に向けて移動させる電流が誘起されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 非画像形成時に、前記バイアス出力手段が前記2次転写のためのバイアスとは逆極性のバイアスを出力することによって、正規の帯電極性に帯電したトナーを前記ベルト体の内周面から前記回転体に向けて移動させる電流が誘起されるクリーニングモードを有することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
- 画像形成時には、前記バイアス出力手段が前記1次転写のためのバイアスを出力することによって、正規の帯電極性に帯電したトナーを前記ベルト体の内周面から前記回転体に向けて移動させる電流が誘起されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 非画像形成時に、前記バイアス出力手段が前記1次転写のためのバイアスとは逆極性のバイアスを出力することによって、正規の帯電極性とは逆極性に帯電したトナーを前記ベルト体の内周面から前記回転体に向けて移動させる電流が誘起されるクリーニングモードを有することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
- 画像形成時には、前記バイアス出力手段が前記転写のためのバイアスを出力することによって、正規の帯電極性に帯電したトナーを前記ベルト体の内周面から前記回転体に向けて移動させる電流が誘起されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 非画像形成時に、前記バイアス出力手段が前記転写のためのバイアスとは逆極性のバイアスを出力することによって、正規の帯電極性とは逆極性に帯電したトナーを前記ベルト体の内周面から前記回転体に向けて移動させる電流が誘起されるクリーニングモードを有することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
- 画像形成時に誘起される前記電流の絶対値よりも、前記クリーニングモード時に誘起される前記電流の絶対値の方が大きいことを特徴とする請求項12、14又は16に記載の画像形成装置。
- 前記クリーニングモードは、前記ベルト体が1周以上する間行われることを特徴とする請求項9、10、12、14又は16に記載の画像形成装置。
- 前記回転体は、前記ベルト体の内周面に接触していることを特徴とする請求項1〜18のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記回転体は、前記ベルト体の内周面に接触する回転部材に接触していることを特徴とする請求項1〜18のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記バイアス出力手段は前記回転体に対してバイアスを出力し、前記回転体は前記バイアス出力手段によって出力されたバイアスを前記回転部材に供給することを特徴とする請求項20に記載の画像形成装置。
- トナー像が表面に形成される像担持体に隣接して配置された周回移動可能なベルト体と、前記ベルト体の内周面側に配置され前記ベルト体の移動に伴って回転する第1及び第2の回転体と、前記第1の回転体を経由する回路を流れる電流を誘起するバイアスを出力する第1のバイアス出力手段と、前記第2の回転体を経由する回路を流れる電流を誘起するバイアスを出力する第2のバイアス出力手段と、前記第2の回転体の表面からトナーを除去する清掃部材と、を有し、
非画像形成時に、前記第1のバイアス出力手段が第1の極性に帯電したトナーを前記第1の回転体から前記ベルト体の内周面に向けて移動させる電流を誘起するバイアスを出力すると共に、前記第2のバイアス出力手段が前記第1の極性に帯電したトナーを前記ベルト体の内周面から前記第2の回転体に向けて移動させる電流を誘起するバイアスを出力するクリーニングモードを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記ベルト体は、その外周面上に前記像担持体上のトナー像が1次転写され、その後該トナー像を転写材に2次転写するための中間転写体であることを特徴とする請求項22に記載の画像形成装置。
- 前記第1の回転体は、前記像担持体上の前記トナー像を前記中間転写体上に1次転写する1次転写部において前記中間転写体の内周面側に配置されており、前記第1のバイアス出力手段は、前記第1の回転体に対してバイアスを出力し、前記第2の回転体は、前記中間転写体上のトナー像を転写材に2次転写する2次転写部において前記中間転写体の内周面側に配置されており、前記第2のバイアス出力手段は、前記2次転写部において前記中間転写体の外周面側に前記第2の回転体に対向して配置された部材又は前記第2の回転体に対してバイアスを出力することを特徴とする請求項23に記載の画像形成装置。
- 画像形成時には、前記第1のバイアス出力手段が前記1次転写のためのバイアスを出力することによって、前記第1の極性に帯電したトナーを前記ベルト体の内周面から前記第1の回転体に向けて移動させる電流が誘起され、又、前記第2のバイアス出力手段が前記2次転写のためのバイアスを出力することによって、前記第1の極性とは逆極性の第2の極性に帯電したトナーを前記ベルト体の内周面から前記第2の回転体に向けて移動させる電流が誘起され、
前記クリーニングモード時には、前記第1のバイアス出力手段が前記1次転写のためのバイアスとは逆極性のバイアスを出力することによって、前記第1の極性に帯電したトナーを前記第1の回転体から前記ベルト体の内周面に向けて移動させる電流が誘起され、又、前記第2のバイアス出力手段が前記2次転写のためのバイアスとは逆極性のバイアスを出力することによって、前記第1の極性に帯電したトナーを前記ベルト体の内周面から前記第2の回転体に向けて移動させる電流が誘起される、
ことを特徴とする請求項24に記載の画像形成装置。 - 前記第1の極性は、トナーの正規の帯電極性であることを特徴とする請求項22〜25のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記第1及び第2の回転体は、前記ベルト体の内周面に接触していることを特徴とする請求項22〜26のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記クリーニングモードは、前記ベルト体が1周以上する間行われることを特徴とする請求項22〜27のいずれかの項に記載の画像形成装置。
- 前記回転体が回転駆動されることによって前記ベルト体が回転させられるか、又は、前記ベルト体が回転駆動されることによって前記回転体が回転させられて該回転体から他の部材に動力を伝達することを特徴とする請求項1〜28のいずれかの項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006180444A JP2008009192A (ja) | 2006-06-29 | 2006-06-29 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006180444A JP2008009192A (ja) | 2006-06-29 | 2006-06-29 | 画像形成装置 |
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JP2008009192A true JP2008009192A (ja) | 2008-01-17 |
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JP2006180444A Pending JP2008009192A (ja) | 2006-06-29 | 2006-06-29 | 画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010128346A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2013076935A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-25 | Kyocera Document Solutions Inc | 転写装置、およびそれを備えた画像形成装置 |
JP2014059581A (ja) * | 2013-11-28 | 2014-04-03 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2014134827A (ja) * | 2014-04-24 | 2014-07-24 | Kyocera Document Solutions Inc | 転写装置、およびそれを備えた画像形成装置 |
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JP2015001668A (ja) * | 2013-06-17 | 2015-01-05 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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- 2006-06-29 JP JP2006180444A patent/JP2008009192A/ja active Pending
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