JP2008006989A - Automobile - Google Patents
Automobile Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008006989A JP2008006989A JP2006180131A JP2006180131A JP2008006989A JP 2008006989 A JP2008006989 A JP 2008006989A JP 2006180131 A JP2006180131 A JP 2006180131A JP 2006180131 A JP2006180131 A JP 2006180131A JP 2008006989 A JP2008006989 A JP 2008006989A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- vehicle body
- seat back
- lock
- seat cushion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
Description
本発明は、車室内に配置された座席を具備し、該座席は、着座者の背部を支えるシートバックと、該着座者の尻部を支えるシートクッションとを有していると共に、着座者が着座することのできる使用位置と、車室上部の格納位置との間を移動可能に車体に支持されている自動車に関するものである。 The present invention includes a seat disposed in a passenger compartment, and the seat includes a seat back that supports the back of the seated person and a seat cushion that supports the buttocks of the seated person. The present invention relates to an automobile supported by a vehicle body so as to be movable between a use position where a user can sit down and a storage position at the upper part of a passenger compartment.
上記形式の自動車によれば、座席のシートバックとシートクッションを車室内の上部に格納して、その下方に大きな空間を確保し、ここに荷物を収納することができる(特許文献1参照)。このように、この形式の自動車は、車室内の空間を有効に利用できる利点を有している。ところが、従来のこの種の自動車においては、車室内の上部に格納可能な座席を使用位置にもたらすと、その座席が車室内に大きな空間を占めることになるため、座席が使用位置を占めているときは、荷物を収納できる車室内空間が極端に狭められ、長尺な荷物や大型の荷物を車室内に収納することはできなかった。 According to the above type of vehicle, the seat back and seat cushion of the seat can be stored in the upper part of the passenger compartment, and a large space can be secured below the seat (see Patent Document 1). Thus, this type of automobile has the advantage that the space in the passenger compartment can be used effectively. However, in this type of conventional automobile, if a seat that can be stored in the upper part of the passenger compartment is brought to the use position, the seat occupies a large space in the passenger compartment, so the seat occupies the use position. At times, the interior space for storing luggage was extremely narrowed, and long and large luggage could not be stored in the interior.
本発明の目的は、車室内の上部に格納可能な座席を使用位置にもたらしたときも、従来より大きな荷物を収納する空間を確保することのできる自動車を提供することにある。 An object of the present invention is to provide an automobile capable of securing a space for storing larger luggage than before even when a seat that can be stored in the upper part of a vehicle interior is brought to the use position.
本発明は、上記目的を達成するため、車幅方向に互いに間隔をあけて車室内に配置された一対の座席を具備し、各座席は、着座者の背部を支えるシートバックと、該着座者の尻部を支えるシートクッションとを有していると共に、着座者が着座することのできる使用位置と、車室上部の格納位置との間を移動可能に車体に支持されていて、該座席が前記格納位置を占めたとき、シートクッションとシートバックは重なった状態に折り畳まれて格納されることを特徴とする自動車を提案する(請求項1)。 In order to achieve the above object, the present invention includes a pair of seats arranged in a vehicle interior at intervals in the vehicle width direction, each seat comprising a seat back that supports the back of the seat occupant, and the seat occupant A seat cushion that supports the bottom of the vehicle body, and is supported by the vehicle body so as to be movable between a use position where a seated person can sit and a storage position at the upper part of the passenger compartment. Proposed is an automobile in which the seat cushion and the seat back are folded and stored when they are in the storage position (Claim 1).
また、上記請求項1に記載の自動車において、基端側が車体に回動可能に連結され、先端側が前記シートバックに固定された回動アームを有していると共に、前記座席は、シートクッションに回動可能に連結された脚部を具備し、座席が使用位置を占めたときのシートバックの下部とシートクッションの後部が回動可能に連結されていて、前記回動アームを、その先端側が上方へ移動する向きに、該アームの基端側を中心として回動させながら、前記座席を使用位置から格納位置に向けて移動させるとき、前記シートクッションはシートバックに向けて回動すると共に、前記脚部はシートクッションに向けて回動し、座席が格納位置に収められたとき、該座席のシートバックが一番下方に位置し、そのシートバックの上にシートクッションが重なり、さらにそのシートクッションの上に脚部が重なった状態で位置するように構成されていると有利である(請求項2)。 Further, in the automobile according to claim 1, the base end side is rotatably connected to the vehicle body, the front end side has a rotating arm fixed to the seat back, and the seat is a seat cushion. The leg part connected so that rotation is possible, the lower part of a seat back when a seat occupies a use position, and the rear part of a seat cushion are connected so that rotation is possible, and the tip end side is the above-mentioned rotation arm. When the seat is moved from the use position toward the storage position while rotating about the base end side of the arm in a direction to move upward, the seat cushion rotates toward the seat back, and The leg portion rotates toward the seat cushion, and when the seat is stored in the retracted position, the seat back of the seat is positioned at the lowermost position, and the seat cushion is placed on the seat back. It is advantageously are configured to be positioned further in a state where the legs overlap over the seat cushion (claim 2).
さらに、上記請求項2に記載の自動車において、各座席が使用位置を占めたとき、その脚部を車体に対してロックする第1のロック装置と、各座席が格納位置を占めたとき、そのシートバックを車体に対してロックする第2のロック装置とを具備していると有利である(請求項3)。
Further, in the automobile according to
また、上記請求項3に記載の自動車において、各シートバックに設けられた第2のロック装置は、車体側に設けられた係止溝に係合できるように、シートバックから突出したロック位置と、前記係止溝との係合を解除できるように、前記ロック位置よりもシートバック側に引っ込んだアンロック位置との間を移動可能にシートバックに保持されたロック爪と、シートバックに移動可能に保持されていて、座席が格納位置にある状態で車体の前後方向に間隔をあけて配置された一対のハンドルと、各ハンドルと前記ロック爪を連結する連結手段とを具備し、少なくとも一方のハンドルをシートバックに対して移動させ、その動きを前記連結手段を介して前記ロック爪へ伝え、該ロック爪を前記ロック位置とアンロック位置の間で作動させるように構成されていると有利である(請求項4)。
Further, in the automobile according to
本発明によれば、車室上部の格納位置に格納可能な座席が、車幅方向に間隔をあけて配置されたセパレート型の一対のシートとして構成され、その各座席がそれぞれ使用位置と格納位置との間を移動可能に車体に支持されているので、一方の座席を使用位置にもたらしてその座席に着座者が着座すると共に、他方の座席を格納位置に収めて、その座席の下方に大きな空間を確保し、ここに大型の荷物を収納することができる。しかも、両座席を使用位置にもたらしたときも、その座席の間に隙間ができるので、ここに比較的薄い長尺な荷物を収納することができる。 According to the present invention, the seat that can be stored in the storage position in the upper part of the passenger compartment is configured as a pair of separate seats that are arranged at intervals in the vehicle width direction, and each seat has a use position and a storage position. Since one seat is brought into the use position and a seated person is seated in the seat, the other seat is placed in the retracted position, and the seat is large below the seat. Space is secured and large luggage can be stored here. In addition, even when both seats are brought to the use position, a gap is formed between the seats, so that a relatively thin long luggage can be stored therein.
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。 Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
図1乃至図3は、車室内の様子を明らかにした自動車の概略断面図である。これらの図における符号Frは、自動車の前進方向を示し、この前進方向Frに直交する、図1乃至図3の紙面に対して垂直な方向が車幅方向である。図4には、この車幅方向に対して符号Wを付してある。また、本明細書における「前」又は「後」なる文言は、自動車の前進方向Frを基準とした前後を意味する。 FIG. 1 to FIG. 3 are schematic cross-sectional views of an automobile in which the interior of the vehicle interior is clarified. Reference numeral Fr in these figures indicates the forward direction of the automobile, and the direction perpendicular to the paper surface of FIGS. 1 to 3 perpendicular to the forward direction Fr is the vehicle width direction. In FIG. 4, a symbol W is attached to the vehicle width direction. In addition, the term “front” or “rear” in the present specification means front and rear with reference to the forward direction Fr of the automobile.
図1乃至図3に示した自動車の車体(メインボデー)1は、それ自体周知のように、車体1の上部を構成するルーフパネル2と、車室Rの床面を構成するフロアパネル3と、車体1の車幅方向各側部を構成するサイドパネル4などの各種のパネルから構成されている。図1乃至図3には一方のサイドパネル4だけが示されている。かかる車体1の後部開口にはバックドア5が配置され、このバックドア5は矢印A,B方向に回動開閉可能に車体1に支持されている。また、ルーフパネル2の車室内側には、樹脂製の天井材6が配置され、その天井材6によって車室Rの上部が区画されている。さらに、車体1の各サイドパネル4に形成されたドア開口7,7Aには、車体1に回動開閉可能に支持された前後のサイドドア9,9Aが配置され、その後部の窓開口8には窓ガラス10が配置されている。また、サイドパネル4の車室内側の面を、図示していない内装材によって覆うこともできる。
A vehicle body (main body) 1 shown in FIGS. 1 to 3 includes a
車室内には、フロントシートより成る座席50と、このフロントシートよりも後方に配置されたリヤシートより成る座席51が配置され、さらに、その後方向には、図4にも示すように、セパレート型シートとして構成された一対の座席11が配置され、これらの座席11は、車幅方向Wに互いに間隔Dをあけて、車室R内に配置されている。さらに、各座席11は、図1及び図4に示す如く、他の座席50,51と同様に、図示していない着座者の背部を支えるシートバック12と、着座者の尻部を支えるシートクッション13とを有している。このように着座者が座席11に着座することのできる図1及び図4に示した各座席11の位置が、当該座席の使用位置である。このとき、シートクッション13はほぼ水平な姿勢を保ち、シートバック12はシートクッション13に対してほぼ垂直に立ち上がった姿勢を保っている。
A
さらに、本例の各座席11は、これらが使用位置を占めたときの各シートクッション13の前部にピン16を介して回動可能に連結された脚部52を有している。座席11が使用位置にあるとき、脚部52は、ほぼ垂直に立ち上がった状態で、後述する第1のロック装置によって車体に対してロックされる。
Furthermore, each seat 11 of this example has a
また、図1及び図4に示すように、各シートクッション13は、その後部の幅方向各端部に突設された一対のブラケット14を有し、その各ブラケット14に、シートバック12の下部がピン15を介して回動可能に連結されている。各座席11が図1及び図4に示した使用位置を占めたときのシートバック12の下部と、シートクッション13の後部が回動可能に連結されているのである。また、座席11が使用位置を占めたとき、シートバック12は、後述する第2のロック装置によって車体1に対してロックされて、車体1に対して支持されるので、シートバック12が図1及び図4に示したほぼ垂直に立ち上がった位置よりも後方側に傾倒することはない。このため、使用位置にある座席11のシートバック12によって、着座者の背部を確実に支えることができる。ブラケット14は、シートクッションのフレーム(図示せず)に一体に固着されている。
Further, as shown in FIGS. 1 and 4, each
上述した各座席11は、図3に示したように、シートバック12とシートクッション13と脚部52が折り畳まれた状態で、車室上部の格納位置に収められるように構成されている。このときの各座席11の位置が、当該座席の格納位置である。
As shown in FIG. 3, each seat 11 described above is configured to be stored in the storage position at the upper part of the passenger compartment with the
また、図1乃至図4に示すように、本例の自動車は、各座席に対応する回動アーム17をそれぞれ有し、その各回動アーム17の基端側は、ピン18を介して車体1の各サイドパネル4にそれぞれ回動可能に連結され、各回動アーム17の先端側は、各シートバック12の後述するフレームにそれぞれ固定されている。
Further, as shown in FIGS. 1 to 4, the automobile of this example has a
図1及び図4に示した使用位置にある座席11を格納位置に収めるには、図2に示すようにバックドア5を開位置に回動させて車体1の後部開口OPを開放する。次いで、作業者は、車体1の後部開口OPから手を入れて、図1に示した使用位置にある座席11のシートクッション13の下面に手を当て、図2に示すようにその下面を上方に持ち上げる。このとき、回動アーム17は、シートバック12と共に、当該回動アームの先端側が上方に持ち上がる向きに、基端側のピン18を中心として、矢印Jで示すように回動する。このように、回動アーム17を、その先端側が上方に移動する向きに回動させながら、座席11を使用位置から格納位置に向けて移動させるとき、シートクッション13は、ピン15を中心として、矢印Kで示すように、シートバック12に向けて回動すると共に、各脚部52は矢印Lで示すようにシートクッション13に向けて回動する。
In order to place the seat 11 in the use position shown in FIGS. 1 and 4 in the retracted position, the
図3に示すように、各座席11が天井材6の直下の格納位置に収められたとき、各座席11のシートバック12が一番下方に位置し、そのシートバック12の上にシートクッション13が重なり、さらにそのシートクッション13の上に脚部52が重なった状態で位置する。この状態で、各シートバック12は後述するように第2のロック装置によって車体1に対してロックされ、該車体1に支持される。このように、各座席11を車室Rの上部に格納するので、その座席11の下方に大きな空間を確保でき、この空間に例えば荷物を効率よく収納することができる。逆の操作によって、各座席11を図1及び図4に示した使用位置にもたらして、その各座席11を使用することができる。バックドア5を開き、車体1の後部開口OPから手を入れて、座席11を、使用位置と格納位置との間で移動させる代りに、作業者が車室内に入り、その車室内で、座席を移動させることもできる。
As shown in FIG. 3, when each seat 11 is stored in the retracted position directly below the
上述のように、各座席11は、着座者が着座することのできる使用位置と、車室上部の格納位置との間を移動可能に車体1に支持されていて、その座席11が格納位置を占めたとき、シートクッション13とシートバック12は上下に重なった状態で折り畳まれて格納される。
As described above, each seat 11 is supported by the vehicle body 1 so as to be movable between a use position where a seated person can be seated and a storage position at the upper part of the passenger compartment, and the seat 11 has a storage position. When occupied, the
上述した一対の座席11は、図4に示すように、車幅方向Wに間隔Dをあけて配置されているので、これらの座席11を使用位置にもたらしたときも、バックドア5を開位置に回動させるなどして、両座席11の間の隙間に、図4に二点鎖線で示す如く、長尺な荷物LUを挿入して、これを収納することができる。また、一対の座席11のうちの一方の座席を使用位置にもたらしてその座席を使用すると共に、他方の座席を格納位置に収めて、その下方に大きな空間を確保し、ここに比較的大きな荷物を収納することもできる。さらに、本例の座席11は、そのシートクッション13の前部に枢着された脚部52を有し、使用位置を占めた座席11のシートクッション13の前部が脚部52によって支えられるので、図1及び図4に示すように、シートクッション13の下方に空間Sが形成される。従って、この空間Sにも荷物を収納することができる。このように、座席11を使用位置にもたらしたときも、車室R内に荷物格納用の空間を確保することができるのである。
As shown in FIG. 4, the pair of seats 11 described above are arranged at a distance D in the vehicle width direction W. Therefore, even when these seats 11 are brought into the use position, the
また、図4に示すように、各座席11の脚部52が、2本ずつの足部53を有している場合には、これらの足部53の間にネット54を設けておくと、シートクッション13の下方の空間Sに収納した荷物が足部53の間から前方に動き出して座席11に座った着座者の足に荷物が当ることを防止することができる。
In addition, as shown in FIG. 4, when the
ここで、車室Rの上部を区画する天井材6には、図3に示す如く格納位置を占めた座席11が収められる凹部20が形成され、その凹部20に収められた座席11の下面21と、当該凹部20の近傍に位置する天井材6の車室内側の面22とがほぼ面一状態となるように、凹部20の深さが設定されている。本例の自動車においては、座席11が格納位置に収められた時、シートバック12が一番下側に位置するので、凹部20に収められた座席11のシートバック12の下面21が、凹部20の近傍に位置する天井材6の車内側の面22とほぼ面一状態となる。
Here, the
上述のように、本例の自動車によれば、格納位置にもたらされた座席11は、天井材6に形成された凹部20に収められ、しかもその座席11の下面21が凹部近傍の天井材6の面22とほぼ面一状態となるので、格納された座席11が目立たず、車室内Rの美観が低下する不具合を阻止することができる。
As described above, according to the automobile of the present example, the seat 11 brought to the storage position is stored in the
また、本例の自動車は、先に簡単に説明したように、各座席11が使用位置を占めたとき、その脚部52を車体1に対してロックする第1のロック装置と、各座席11が格納位置と使用位置を占めたとき、そのシートバック12を車体1に対してロックする第2のロック装置とを具備している。次にこれらのロック装置の具体例を明らかにする。
In addition, as described briefly above, the automobile of this example includes the first locking device that locks the
図5は図4のV−V線拡大断面図であって、第1のロック装置の構成を明らかにした図である。各足部53を、車体に対してロックする構成は同一であるため、図5を参照して、一方の足部53を車体に対してロックする構成だけを説明する。
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view taken along line VV in FIG. 4 and clarifies the configuration of the first locking device. Since the configuration for locking each
図5に示すように、フロアパネル3には凹部55が形成され、この凹部55にロック部材56が埋設固定されている。また、座席11が使用位置を占めたとき、足部53の下部が凹部55に嵌合し、その下部とロック部材56が互いに対向して位置する。ロック部材56には孔57が形成され、この孔57にロックピン58が足部53に対して接近又は離間する方向に摺動可能に嵌合している。また、この孔57内には、圧縮コイルばね59が圧装され、このばね59によってロックピン58が矢印Eで示した方向に加圧され、これによってロックピン58の先端部が足部53に形成されたロック溝60に係合する。これにより、脚部52が車体1のフロアパネル3に対してロックされる。
As shown in FIG. 5, a
一方、ロックピン58の上方のロック部材部分には、貫通孔61が形成され、この貫通孔61にロック解除ピン62が上下に摺動可能に嵌合している。ロック解除ピン62の下端部は、先細状に尖っている。また、このロック解除ピン62の先端部に対向したロックピン58の部分には切欠63が形成されている。さらに、ロック解除ピン62の頭部とロック部材56の上面の間には、圧縮コイルばね64が配置され、これによって、ロック解除ピン62は、通常、ロックピン58から離れた位置を占めている。
On the other hand, a through
脚部52のロックを解除するには、図5に示したロック解除ピン62を、圧縮コイルばね64の作用に抗して下方に押下する。これにより、ロック解除ピン62の下端部は、ロックピン58の切欠63を区画する傾斜面65を加圧する。従って、ロックピン56は矢印Fで示すように、足部63から離れる向きに移動し、そのロックピン56の先端部が足部53のロック溝60から離れ、車体1に対する足部53のロックが解除される。図1に示した他方の足部53も、全く同様にして車体に対するロックを解除される。これにより、前述の如く、座席11を格納位置に移動させることができる。また他方の座席11の脚部52も、全く同様に構成された第1のロック装置によって車体1に対してロックされ、そのロックを解除することによって当該座席11を格納位置にもたらすことができる。
In order to release the lock of the
次に第2のロック装置の具体例を説明する。 Next, a specific example of the second locking device will be described.
図6は、格納位置を占めた座席11のシートバック12を下方から見た図であり、図7は図6のVII−VII線断面図である。図7に示すように、シートバック12は、金属板より成るフレーム23と、そのフレーム23のまわりに設けられたクッション材24と、このクッション材24を覆う表皮25とから構成されている。フレーム23は上壁部26と、下壁部27と、これらの壁部26,27を一体に連結する側壁部28とから成り、これらの壁部26,27,28の内部に空間が区画されている。
6 is a view of the seat back 12 of the seat 11 occupying the storage position as viewed from below, and FIG. 7 is a sectional view taken along line VII-VII in FIG. As shown in FIG. 7, the seat back 12 includes a
また、シートバック12には、その一方の側面29から出没可能に配置されたロック爪30が設けられている。図6及び図7に示すように、ロック爪30は、シートクッション13のフレーム23に固着されたガイド部材31に矢印G,H方向に摺動可能に配置されている。
Further, the seat back 12 is provided with a
一方、フレーム23の下壁部27には、一対の長孔32,32Aが形成され、これらの長孔32,32Aは、座席11が格納位置にある状態で車体の前後方向に間隔をあけて配置されている。各長孔32,32Aには、ハンドル33,33Aに固着された支持棒34,34Aが摺動可能に嵌合し、これらの支持棒34,34Aは、フレーム23の内部に配置されてほぼ車幅方向Wに延びる第1の連結棒35によって連結されている。また、この第1の連結棒35には、車体の前後方向に延びる第2の連結棒36の後端部が固定され、該第2の連結棒36の前端部は前述のロック爪30に固定されている。
On the other hand, a pair of
座席11が車室上部の格納位置を占めたとき、上述の2つのハンドル33,33Aは車室内に露出し、しかも車体の前後方向に間隔をあけて位置する。これらのハンドル33,33Aの一方、又は両方のハンドルを図6に矢印g,hで示した車幅方向に動かすと、その各支持棒34,34Aが長孔32,32A中を摺動するので、第1及び第2の連結棒35,36も車幅方向Wに移動し、ロック爪30は、矢印G,H方向に移動する。
When the seat 11 occupies the storage position in the upper part of the passenger compartment, the two
かかるロック爪30に対向した天井材6の部分には、係止溝37の形成された係止部材38が固定されている。ロック爪30を矢印G方向に動かして、その先端部を係止溝37に係合させることにより、格納位置に収められた座席11を天井材6を介して車体にロックし、該車体によって支持することができる。このときのロック爪30の位置が当該ロック爪のロック位置である。
A locking
ロック爪30を矢印H方向に移動させると、そのロック爪30の先端部はシートバック12の側に引っ込んで係止溝37から外れる。これにより座席11に対するロックが係除されるので、前述のように座席11を使用位置にもたらすことができる。このときのロック爪30の位置が当該ロック爪のアンロック位置である。
When the
上述のように、支持棒34,34A、第1の連結部材35及び第2の連結部材36は、各ハンドル33,33Aとロック爪30とを連結する連結手段の一例を構成している。また、図示した例では天井材6に係止部材38を固定し、格納位置を占めた座席11を天井材6を介して車体に支持したが、係止部材38を車体に設け、或いは車体自体に係止溝を形成し、その係止溝にロック爪を係合させ、格納位置を占めた座席11を直に車体にロックして支持することもできる。
As described above, the support rods 34, 34 </ b> A, the first connecting
上述したハンドル33,33Aは、車体の前後方向に位置をずらして配置されているので、作業者が図2に示したようにバックドア5を開き、車体の後部開口OPから手を入れて座席11を移動させるときは、後方に位置するハンドル33Aに手を掛けて、これを操作することができる。逆に作業者が車室内から座席を移動させるときは、前方のハンドル33に手を掛けて、これを操作することができ、いずれの場合も楽に作業を行うことができる。
Since the
また、座席11が図1に示した使用位置を占めたときも、車体のサイドパネル4又はそのパネル4を覆う内装材に設けられた係止溝(図示せず)に、ロック爪30を係合させることにより、そのシートバック12を車体1に対してロックすることができる。また、シートクッション13にも図示していないロック装置を設けておき、座席11が使用位置を占めたとき、そのロック装置によってシートクッション13を車体1に対してロックすることもできる。このようにすれば、使用位置を占めた座席11をより一層確実に車体1に対して保持することができる。
Further, even when the seat 11 occupies the use position shown in FIG. 1, the
一方の座席に設けられた第2のロック装置と、そのシートクッション13に設けられたロック装置について説明したが、他方の座席にも全く同様にして各ロック装置を設けることができる。
Although the second locking device provided in one seat and the locking device provided in the
上述のように、各シートバック12に設けられた第2のロック装置は、車体1の側に設けられた係止溝37に係合できるように、シートバック12から突出したロック位置と、係止溝37との係合を解除できるように、ロック位置よりもシートバック12の側に引っ込んだアンロック位置との間を移動可能にシートバック12に保持されたロック爪30と、シートバック12に移動可能に保持されていて、座席11が格納位置にある状態で、車体の前後方向に間隔をあけて配置された一対のハンドル33,33Aと、各ハンドル33,33Aとロック爪30を連結する連結手段とを具備し、少なくとも一方のハンドル33,33Aをシートバックに対して移動させ、その動きを連結手段を介してロック爪30へ伝え、該ロック爪30をロック位置とアンロック位置の間で作動させるように構成されている。
As described above, the second locking device provided in each
また、座席11を格納位置に持ち上げるときの操作性を高めるために、図4に示すように、車体と各回動アーム17との間にダンパステー41を設けることが好ましい(図4以外の図には、ダンパステーの図示を省略してある)。これらのダンパステー41は、シリンダ42と、そのシリンダ42の内部に封入されたエアの圧力によってシリンダ42から離れる向きに付勢されたロッド43とを有し、その各ロッド43の先端が各回動アーム17にそれぞれ回動可能に連結され、シリンダ42の基端部が車体のサイドパネルにそれぞれ回動可能に連結されている。これにより、各回動アーム17は、その先端側が上方に持ち上がる矢印Jで示した方向に回動付勢されるが、座席11が使用位置にあるとき、シートバック12が前述の第2のロック装置によって車体に対してロックされるので、座席11は使用位置に不動に保持される。
Further, in order to improve operability when lifting the seat 11 to the retracted position, it is preferable to provide a
また、シートクッション13と脚部52とに各端部が係止された図示していないねじりコイルばねと、シートクッション13とシートバック12とに各端部が係止された同じく図示していないねじりコイルばねを設け、これらのねじりコイルばねによって、脚部52をシートクッション13に対して図1に矢印Lで示した方向に回動付勢すると共に、シートクッション13をシートバック12に対して図1に矢印Kで示した方向に回動付勢するように構成すると、作業者は極く小さな力で座席11を格納位置に持ち上げることができる。
Also, a torsion coil spring (not shown) in which each end is locked to the
本発明は、図1乃至図3に示した形式以外の自動車にも広く適用できるものである。 The present invention can be widely applied to automobiles other than the types shown in FIGS.
1 車体
11 座席
12 シートバック
13 シートクッション
17 回動アーム
30 ロック爪
33,33A ハンドル
37 係止溝
52 脚部
R 車室
W 車幅方向
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Car body 11
Claims (4)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006180131A JP2008006989A (en) | 2006-06-29 | 2006-06-29 | Automobile |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006180131A JP2008006989A (en) | 2006-06-29 | 2006-06-29 | Automobile |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008006989A true JP2008006989A (en) | 2008-01-17 |
Family
ID=39065572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006180131A Pending JP2008006989A (en) | 2006-06-29 | 2006-06-29 | Automobile |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008006989A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009292449A (en) * | 2008-06-09 | 2009-12-17 | Kanto Auto Works Ltd | Automobile seat |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58130827U (en) * | 1982-02-27 | 1983-09-03 | いすゞ自動車株式会社 | Foldable seat that can be stored under the floor |
JP2006015940A (en) * | 2004-07-05 | 2006-01-19 | Tachi S Co Ltd | Seat stored in ceiling for vehicle |
JP2006143128A (en) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | Toyota Auto Body Co Ltd | Interlocking device in vehicle cabin |
-
2006
- 2006-06-29 JP JP2006180131A patent/JP2008006989A/en active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58130827U (en) * | 1982-02-27 | 1983-09-03 | いすゞ自動車株式会社 | Foldable seat that can be stored under the floor |
JP2006015940A (en) * | 2004-07-05 | 2006-01-19 | Tachi S Co Ltd | Seat stored in ceiling for vehicle |
JP2006143128A (en) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | Toyota Auto Body Co Ltd | Interlocking device in vehicle cabin |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009292449A (en) * | 2008-06-09 | 2009-12-17 | Kanto Auto Works Ltd | Automobile seat |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8414049B2 (en) | Vehicle cargo system with multi-function tonneau cover | |
JP2005500930A (en) | Split lift gate swing seat | |
JP4374383B2 (en) | Car | |
JP5425501B2 (en) | Automotive headrest | |
US20070182227A1 (en) | Remote Release Seat Cushion Lock With One Hand Operation | |
JP4566152B2 (en) | Vehicle seat device | |
KR20050103630A (en) | Locking mechanism for double folding of vehicle seat | |
JP3662873B2 (en) | Vehicle seat | |
JP5193126B2 (en) | Wheelchair-enabled car | |
JP4353969B2 (en) | Car | |
JP4790686B2 (en) | Car | |
JP2008006989A (en) | Automobile | |
JP4986269B2 (en) | Automobile | |
JP2003118441A (en) | Seat for vehicle | |
JP3625200B2 (en) | Vehicle seat | |
JP2008087679A (en) | Seat lock device | |
JP4353965B2 (en) | Car | |
JP4887852B2 (en) | Auto body structure | |
JP4968534B2 (en) | Automobile | |
JP3638549B2 (en) | Vehicle seat | |
JP5481802B2 (en) | Vehicle seat | |
JP4027156B2 (en) | seat | |
JP2008087678A (en) | Seat lock device | |
JP4947497B2 (en) | Automobile | |
JP2008006988A (en) | Automobile |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090507 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090511 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090930 |