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JP2008090985A - 光ディスクドライブ装置及びチルト補正方法 - Google Patents

光ディスクドライブ装置及びチルト補正方法 Download PDF

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JP2008090985A JP2006273835A JP2006273835A JP2008090985A JP 2008090985 A JP2008090985 A JP 2008090985A JP 2006273835 A JP2006273835 A JP 2006273835A JP 2006273835 A JP2006273835 A JP 2006273835A JP 2008090985 A JP2008090985 A JP 2008090985A
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Shinji Matsumoto
信司 松本
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Abstract

【課題】本発明の光ディスクドライブ装置及びチルト補正方法は、ゾーンの境界部において回転速度が急激に変化することによるディスク変形がチルトに影響する場合であっても、精度良くゾーンの境界位置の外周側の記録開始時のチルト補正値を設定することにより、適正な角度にレーザ光の光軸を傾けたチルト補正を実現することを目的とする。
【解決手段】所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値に所定のチルト変化量を加算して所定の境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値を演算し、これを所定のチルト補正値として制御手段に設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ディスクのデータ記録層とその光ディスクに照射されるレーザ光の光軸とが垂直になるように制御する光ディスクドライブ装置及びチルト補正方法に関するものである。
光ピックアップから照射されるレーザ光の光軸とその光ディスクのデータ記録層とが常に垂直となる位置関係であれば、光ディスクのトラック上において記録再生のために形成されるレーザ光は、そのデータ記録面において正しく焦点が結ばれるため、コマ収差も発生せずレーザ光のビームスポット径はデータ記録層において最も小さくなるので、十分な読み書き品質が得られる。
しかしながら、光ディスクはその樹脂成形時における温度や圧力、冷却時間等の各種工程条件やその管理状態によっては、ひずみや反りが発生する場合があり、そのような光ディスクにあっては、光ピックアップから照射されるレーザ光の光軸とその光ディスクのデータ記録層とが垂直となる位置関係から外れるチルトの問題が発生して、その光ディスクドライブ装置に搭載された光ピックアップの許容できるチルト範囲であっても適正な読み書きができずに記録・再生品質が低下することや、あるいはサーボ制御エラーが発生して記録・再生の動作不能となることがある。
加えて、光ディスクの記憶容量を大きくするためCLV方式(Constant Linear Velocity)やZLCV方式(Zoned Constant Linear Velocity)による回転制御を行う場合には、線速度を一定にするために光ディスクの回転速度を半径方向における記録・再生位置に応じて可変するようにするために、内周側から外周側へ記録・再生が進むにつれて回転速度が漸次遅くなるように制御されている。
特に、ZCLV方式においては光ディスクが半径方向で複数のゾーンに分割されて、そのゾーン毎に回転速度が内周側から外周側へ進むにつれて漸次遅くなるように制御されているので、1層ディスクや2層ディスクの1層目のように内周側から外周側へ記録が進む際にはゾーンの境界部で光ディスクの回転速度が低回転から高回転へ急激に変化し、2層ディスクの2層目のように外周側から内周側へ記録が進む際にはゾーンの境界部で光ディスクの回転速度が高回転から低回転へ急激に変化することになる。
したがって、光ディスクが急激に高回転になるとその上面側の閉鎖的な空間の空気が遠心方向へ送り出され、その上面側の空間の気圧が下面側の空間の気圧よりも急激に陰圧状態となって、その上面側の空間と下面側の空間との間の気圧差によって周辺側でより顕著となるディスク変形が起こり適正な読み書きができずに記録・再生品質が低下することや、あるいはサーボ制御エラーが発生して記録・再生の動作不能となることがある。
そのような不具合に対応するために、記録動作を始める前の起動時において、光ディスクの所定の領域のチルト値を検出して、そのチルト値に応じた所定のチルト補正値に基づいてレーザ光の光軸を傾けてチルト補正を行う制御手段が用いられている。
例えば、図8の従来の技術におけるチルトゾーンとチルト補正の対応関係を示す模式図で示したように、チルトゾーンの境界部がZCLV方式のゾーンの境界部に一致させたチルト補正方法が提案されている。
この場合、ZCLV方式のゾーン境界部でのみチルトを切り替えることとなり、ZCLV方式のゾーン内でのランダムアクセス性能に影響を与えることなく、チルト補正を行うことが可能となる。
なお、この図8のグラフは光ディスクの半径方向の移動量、光ディスクたわみ量、チルト制御出力との対応関係を表している。
光ディスクがたわんでいることから、光ディスクの半径方向にディスクたわみ量が変化している。このため、光ディスクの傾きも光ディスクの半径方向に変化している。
この光ディスクの傾きの変化に対応するために、チルトゾーンが設けられるが、このチルトゾーンは、その境界部がZCLV方式のゾーンの境界部に一致し、そのゾーン内ではチルトの補正量を一定とする領域である。
図8では、光ディスクが8つのチルトゾーン0〜7に区分され、チルトゾーン0〜7それぞれとチルト補正値T0〜T7とが対応している。このチルト補正値は、チルトゾーン境界付近でのチルト補正信号Tcに基づいて適宜決定することができる。また、チルトの補正量を、予めテーブル等で設定しておくことも可能である(特許文献1)。
また、他の従来の技術として、図示しないが例えば所定の回転数で回転する光ディスクの任意の位置において、チルト補正値を検出するステップと、光ディスクの回転速度が所定の回転速度であるときに、その検出されたチルト補正値に基づいてチルト補正を行うステップと、回転速度が変化したときに、予め設定された回転速度の変化によるチルト補正値の変化量に基づいて、チルト補正値を再補正するステップとを備えたチルト補正方法が提案されている(特許文献2)。
さらに、他の従来の技術として、図示しないが例えば光ディスクの全面に対して光ピックアップを半径方向に移動させて、複数の任意のポイントでチルト値を測定し、そのチルト値に基づいて光ディスクの全面に亘るチルト値の近似曲線を求める全面チルト学習によるチルト補正方法が提案されている(特許文献3)。
特開2005−317146号公報(第9頁、図2) 特開2006−179037号公報(第11頁、図2) 特開2003−281761号公報(第35頁、図15)
しかしながら、上記(特許文献1)に記載されたような従来の技術では、あらかじめZCLV方式のゾーンの境界位置にチルトゾーンの境界位置が一致しているので、ZCLV方式のゾーン内でのランダムアクセス性能に影響を与えることなく、チルト補正を行うことが可能となるものの、ZCLV方式のゾーン内で回転速度が大きく変化する場合には、回転速度の変化によってディスク変形が起こり、チルトゾーン内で設定されたチルト補正値に基づいてチルト補正を行うのが困難となり、適正な読み書きができずに記録・再生品質が低下することや、あるいはサーボ制御エラーが発生して記録・再生の動作不能となることがある。
また、(特許文献2)に記載されたような従来の技術では、ZCLV方式のゾーン内で回転速度が大きく変化する場合にも対応可能であるが、あらかじめ起動時に所定の回転速度で検出したチルト値とさらに回転速度を変化させたときのそのチルト値の変化量に基づいて回転速度が変化したときのチルト補正値の再補正を行う方法であるので、連続的に記録や再生の動作が継続する途中ではスピンドルモータやアクチュエーター駆動部などの発熱によって生じるチルト変化も加わるため、精度良くチルト補正を行うのが困難となり、適正な読み書きができずに記録・再生品質が低下することや、あるいはサーボ制御エラーが発生して記録・再生の動作不能となることがある。
また、(特許文献3)に記載されたような従来の技術では、連続的に記録動作が継続する途中においてスピンドルモータや制御回路基板などの発熱による熱的なディスク変形やゾーンの境界部において回転速度が急激に変化することによるディスク変形がチルトに影響する場合においては、あらかじめ求められた全面チルト学習によるチルト補正値に基づいてチルト補正を行うのが困難となり、適正な読み書きができずに記録・再生品質が低下することや、あるいはサーボ制御エラーが発生して記録・再生の動作不能となることがある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、連続的に記録動作が継続する途中においてスピンドルモータや制御回路基板などの発熱による熱的なディスク変形やゾーンの境界部において回転速度が急激に変化することによるディスク変形がチルトに影響する場合であっても、精度良くゾーンの境界部の外周側の記録開始時のチルト補正値を制御手段に設定することにより、記録・再生品質の向上を実現できる。
前記従来の課題を解決するために、本発明の光ディスクドライブ装置は、所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値に所定のチルト変化量を加算して所定の境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値を演算し、これを所定のチルト補正値として制御手段に設定する演算処理手段を具備するものである。
本構成によって、連続的に記録動作が継続する途中においてスピンドルモータや制御回路基板などの発熱による熱的なディスク変形やゾーンの境界部において回転速度が急激に変化することによるディスク変形がチルトに影響する場合であっても、精度良くゾーンの境界部の外周側の記録再開時の所定のチルト補正値を制御手段に設定することが可能となる。
また、本発明のチルト補正方法は、所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値に所定のチルト変化量を加算して所定の境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値を演算し、これを所定のチルト補正値として設定するものである。
本発明の光ディスクドライブ装置及びチルト補正方法によれば、精度良くゾーンの境界部の外周側の記録再開時の所定のチルト補正値を制御手段に設定することが可能となるので、記録・再生品質の向上を実現できる。
本発明の請求項1記載の発明によれば、光ディスクを複数のゾーンに分割し各ゾーンの線速度を一定にするように光ディスクの回転速度を制御するとともに所定のチルト補正値に基づいてチルト補正を行う制御手段と、記録動作開始前に、各ゾーンの境界部にて異なる2種類の回転速度でチルト値を検出し2つのチルト値に基づいて基準チルト変化量をゾーンの境界部毎に算出し、2種類の回転速度の差分を示す基準回転速度変化量を算出し、基準チルト変化量に対する基準回転速度変化量の比率を示す基準チルト変化率をゾーンの境界部毎に算出し、所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時の回転速度と所定の境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時の回転速度との差分である所定の回転速度変化量に、所定の境界部に対応する基準チルト変化率を乗じて所定のチルト変化量を演算し、所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値に所定のチルト変化量を加算して所定の境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値を演算し、これを所定のチルト補正値として制御手段に設定する演算処理手段と、を具備したことにより、連続的に記録動作が継続する途中においてスピンドルモータや制御回路基板などの発熱による熱的なディスク変形やゾーンの境界部において回転速度が急激に変化することによるディスク変形がチルトに影響する場合であっても、精度良くゾーンの境界部の外周側の記録再開時の所定のチルト補正値を制御手段に設定することが可能となるので、記録・再生品質の向上を実現できる。
本発明の請求項2記載の発明によれば、各ゾーンの境界部にて異なる2種類の回転速度で検出される2つのチルト値は、記録動作開始前の全面チルト学習によって求められるチルト値であることにより短時間で効率的なチルト補正が可能となる。
本発明の請求項3記載の発明によれば、演算処理手段は、ゾーンの途中まで記録された光ディスクに記録追記する場合において、記録動作開始前に、その追記記録位置にてその位置に対応して制御される回転速度でチルト値を検出し、そのチルト値に基づいて記録追記時のチルト補正値として制御手段に設定することにより、記録追記時においても回転速度に応じたチルト補正値を設定することが可能となるので、記録・再生品質の向上を実現できる。
本発明の請求項4記載の発明によれば、異なる2種類の回転速度は、制御手段で記録動作時に制御される光ディスクの最大の回転速度と最小の回転速度であることにより、光ディスクの回転速度の制御によって可変される回転速度の全範囲における基準チルト変化率を得ることができるので、より精度良くゾーンの境界部の外周側の記録再開時の所定のチルト補正値として制御手段に設定することができるので、記録・再生品質の向上を実現できる。
本発明の請求項5記載の発明によれば、演算処理手段による演算は、光ディスクの外周側から内周側の方向にゾーンの境界部毎に順次行われ、その境界部の外周側ゾーンにおける記録開始時の回転速度が制御手段により最大の回転速度で設定され且つその演算によって求められた所定のチルト変化量が所定の閾値以下であればその内周側のゾーンの境界部での演算処理手段による演算を中止することにより、チルト補正値が小さく光ディスクドライブ装置に搭載された光ピックアップの許容できるチルト範囲に収まる光ディスクの内周側のゾーンについては、演算処理手段にかかわる処理が省略されるので、より効率的なチルト補正が実現できる。
本発明の請求項6記載の発明によれば、複数のゾーンに分割された光ディスクの各ゾーンの線速度を一定にするように回転速度が制御された光ディスクドライブ装置における所定のチルト補正値に基づいてチルト補正を行うチルト補正方法であって、記録動作開始前に、各ゾーンの境界部にて異なる2種類の回転速度でチルト値を検出し2つのチルト値に基づいて基準チルト変化量をゾーンの境界部毎に算出し、2種類の回転速度の差分を示す基準回転速度変化量を算出し、基準チルト変化量に対する基準回転速度変化量の比率を示す基準チルト変化率をゾーンの境界部毎に算出し、所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時の回転速度と所定の境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時の回転速度との差分である所定の回転速度変化量に、所定の境界部に対応する基準チルト変化率を乗じて所定のチルト変化量を演算し、所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値に所定のチルト変化量を加算して所定の境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値を演算し、これを所定のチルト補正値として設定することにより、連続的に記録動作が継続する途中においてスピンドルモータや制御回路基板などの発熱による熱的なディスク変形やゾーンの境界部において回転速度が急激に変化することによるディスク変形がチルトに影響する場合であっても、精度良くゾーンの境界部の外周側の記録再開時の所定のチルト補正値を制御手段に設定することが可能となるので、記録・再生品質の向上を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4において、図1は本発明の実施の形態1に係わる光ディスクドライブ装置のブロック図で、図2は本発明の実施の形態1に係わる光ディスクドライブ装置のチルト補正を行う手順を示したフローチャートで、図3はゾーンの境界部毎の処理手順を説明する模式図で、図4は演算処理手段で行われるステップ毎の演算結果を示す図である。
まず、図1で示したように、記録層を有し、記録または再生可能な光ディスク1の下方にはピックアップモジュール2が配置され、そのピックアップモジュール2には、光ディスク1を可変的に回転させたり、あるいは一定の速度で回転させたりする回転駆動力を与えるスピンドルモータ3が搭載されている。
また、光ピックアップモジュール2を構成し対物レンズを有する光ピックアップ4は、その光ディスク1にレーザ光を照射することで光ディスク1の所定の領域に情報を書込み(記録)したり、あるいは照射したレーザ光の反射光を元に情報を読込み(再生)したりするためにキャリッジ5に搭載され、そのキャリッジ5はフィード部6によって駆動され、光ディスク1の半径方向に往復移動している。
そして、フィード部6には、キャリッジ5を駆動するためのフィードモータ7や、ギア(図示せず)、スクリューシャフト(図示せず)等が配置されていて、フィードモータ7を回転させることによってキャリッジ5が光ディスク1の半径方向である内周側から外周側に渡って往復移動ができるように構成となっている。
つまり、以上のような主要な構成要素によって、小型/薄型の光ディスクドライブ装置のピックアップモジュール2が構成されている。
また、アナログ信号処理部8は、ピックアップモジュール2の内部のキャリッジ5に搭載された光ピックアップ4の内部のフォトセンサ(図示せず)からの出力信号を基に、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号を生成して、光ピックアップ4の3軸アクチュエーターを駆動するサーボ処理部9に出力する。
また、サーボ処理部9は、アナログ信号処理部8から送られてきたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、そのA/D変換器で変換されたデジタル信号を一時的に記憶するメモリ、メモリに記憶されたデジタル信号あるいはA/D変換器から送られてきたデジタル信号を所定の方法で演算する演算回路、その演算回路にて演算されたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器等によって構成されており、光ディスク1のデータ記録層に形成されるレーザ光のビームスポットが光ディスク1の情報トラックに精度よく追従するように、フィルタ信号処理や各種演算処理をデジタル演算によって行っている。
そして、サーボ処理部9は、アクチュエーター駆動部10を介して光ピックアップ4に搭載されている対物レンズ(図示せず)をフォーカス方向やトラッキング方向に移動させたりする制御やチルト方向に傾けたりする制御を行うのに加えて、フィード部6の移送制御やスピンドルモータ3の回転制御等を行う。
さらに、サーボ処理部9では、コントローラ13からの制御に関する指令によって様々なパラメータ設定やシーケンス制御がフレキシブルに行われている。
そして、再生動作時には、光ディスク1に光ピックアップ4からレーザ光を照射し、その光ディスク1からの反射光を図示していないフォトセンサで受光し、その受光した反射光に応じて再生信号としてアナログ信号処理部8を介して、データスライサ、データPLL回路、ジッタ測定回路、エラー訂正部、変/復調部/バッファメモリ/レーザ制御部等から構成されたデジタル信号処理部11に送り込まれ、さらにそのデジタル信号処理部11から出力された信号は、ホスト(図1中のHOST)側へ有効な再生用のデータとして転送される。
一方、記録動作時には、デジタル信号処理部11によってホストから送られてきたデータを変調し、レーザ駆動部12を介して光ピックアップ4内に搭載されたレーザ(図示せず)等の光源に所定の駆動電流を供給し、その光源を例えばパルス状に発光させて、光ディスク1の情報トラックに記録を行う。
さらに、キャリッジ5に搭載された温度センサ14は、光ディスクドライブ内の温度を検出するためのもので、光ディスク1が光ディスクドライブ装置内に挿入された後の光ディスク1に情報の記録又は再生を行う前、すなわち起動時における温度、あるいは記録再生動作時の温度を検出している。
そして、その温度センサ14からのアナログ出力は、A/D変換回路部15においてA/D変換されて、コントローラ13に出力されているが、コントローラ13は、その出力に応じて後述するチルト検出やチルト補正を行っている。
以上のように、コントローラ13は、光ディスク1を複数のZCLVゾーンに分割し各ゾーンの線速度を一定にするようなスピンドルモータ3の回転制御によって光ディスク1の回転速度を制御するとともに所定のチルト補正値に基づいてチルト補正を行う制御手段を有している。
また、そのコントローラ13は、次に詳細な説明を行う演算処理手段も有しており、図2を参照してその演算処理手段で行われるチルト補正の手順について説明する。
まず、光ディスクドライブ装置に光ディスク1が装着され、その光ディスクドライブ装置の電源がONされると直ちに起動し(S1)、リードイン領域に記録されたディスクの種別、何層のディスクであるかなどの情報を取得し、次に異なる2種類の回転速度でチルト値を検出しその2つのチルト値に基づいて基準チルト変化量がゾーンの境界部毎に算出される(S2)。
ここで、異なる2種類の回転速度は、前述した制御手段によって制御される最大の回転速度と最小の回転速度であることが好ましく、光ディスク1の回転速度の制御によって可変される回転速度の全範囲における基準チルト変化率を得ることができ、より精度良くゾーンの境界部の外周側の記録再開時の所定のチルト補正値として制御手段に設定することができるので、記録・再生品質の向上を実現できる。
そして、その異なる2種類の回転速度の差分を示す基準回転速度変化量を算出し(S3)、基準チルト変化量に対する基準回転速度変化量の比率を示す基準チルト変化率をゾーンの境界部毎に算出する(S4)。
次に、光ディスク1の記録動作が開始され(S5)、光ディスク1の半径方向で内周側から外周側へ向かって継続的に記録動作が継続されるが、リードイン領域から取得したディスク種別の情報に基づいてコントローラ13の制御によりゾーンの境界部に到達しているかどうかを常に判別しながら(S6)、その判別結果がnoであれば記録動作が継続される。
そして、その判別結果がyesとなるゾーンの境界部に到達したら記録動作を中断し(S7)、その記録動作が中断された境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時の回転速度とその境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時の回転速度との差分である所定の回転速度変化量に、その境界部に対応する基準チルト変化率を乗じて所定のチルト変化量を演算する(S8)。
そして、その境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値にそのチルト変化量を加算してその境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値を演算し(S9)、これを所定のチルト補正値として前述した制御手段に設定する(S10)。
その後、制御手段に設定されたチルト補正値に基づいて記録動作が再開される(S11)。
さらに、分かりやすくするために、図3を参照して補足説明する。
まず、ZLCV方式による光ディスクのゾーン分割図で示したように、例えば光ディスク1がDVD±R、DVD±RW、DVD±R DLなどの場合におけるデータ記録領域は、内周側より2倍速ゾーン、4倍速ゾーン、8倍速ゾーン、16倍速ゾーンと順次線速度が倍増するように境界部P0、P1、P2、P3、P4によって複数のゾーンに分割され、それぞれのゾーンで線速度が一定となるように制御されている。
そして、光ディスクの回転速度図では、記録動作中または再生動作中に光ディスク1の半径方向の記録・再生位置に応じて光ディスク1の回転速度が可変することを示しており、ゾーン毎に内周側から外周側へ記録・再生が進むにつれて回転速度が漸次遅くなるように制御されている。
つまり、1層ディスクや2層ディスクの1層目のように内周側から外周側へ記録が進む際にはゾーンの境界部P0、P1、P2、P3、P4のそれぞれで光ディスク1の回転速度が低回転から高回転へ急激に変化し、2層ディスクの2層目のように外周側から内周側へ記録が進む際にはゾーンの境界部P0、P1、P2、P3、P4のそれぞれで光ディスク1の回転速度が高回転から低回転へ急激に変化することになる。
また、この図からも明らかように、ゾーンの境界部P0、P1、P2、P3、P4のいずれにおいてもZLCV方式による回転制御によって所定の最小の回転速度から所定の最大の回転速度へ急激に変化していることを示している。
次に、異なる2種類の回転速度でのディスク変形図を参照して、図2を参照しながら説明した内容をさらに補足する。
記録動作前に、例えばZLCV方式による回転制御によって設定された所定の最小の回転速度と所定の最大の回転速度の異なる2種類の回転速度で光ディスク1を回転させると、最小の回転速度においてはディスク変形の小さな実線で示した状態から、最大の回転速度においてはディスク変形の大きな破線で示した状態へ変化する。
つまり、光ディスク1が高回転になるとその上面側の閉鎖的な空間の空気が遠心方向へ送り出され、その上面側の空間の気圧が下面側の空間の気圧よりも陰圧状態となって、その上面側の空間と下面側の空間との間の気圧差によってディスク変形が起こることを示している。
そして、検出されたチルト値を示す図では、各ゾーンの境界部にてそれぞれの回転速度で検出したチルト値を示しており、実線のプロットは最小の回転速度で光ディスク1を回転させた状態でのチルト値を、破線のプロットは最大の回転速度で光ディスク1を回転させた状態でのチルト値を示している。
この図でも明らかなように、最大の回転速度で光ディスク1を回転させた状態では、内周側と比較して外周側の方のチルト値が大きくなっており、より外周側の方のディスク変形が大きくなることを示している。
次に、基準チルト変化率を示す図では、境界部毎に2つのチルト値に基づいて基準チルト変化量を算出し、さらに2種類の回転速度の差分を示す基準回転速度変化量を算出し、基準チルト変化量に対する基準回転速度変化量の比率を示す基準チルト変化率をゾーンの境界部毎に算出して実線のプロットで示している。
そして、記録動作が中断された境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時の回転速度とその境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時の回転速度との差分である所定の回転速度変化量(最大の回転速度−最小の回転速度)に、その境界部に対応する基準チルト変化率を乗じて所定のチルト変化量を演算する。
そして、チルト補正値を示す図では、その境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値にそのチルト変化量を加算してその境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値を演算して求めたチルト補正値を実線のプロットで示している。
そして、そのチルト補正値が所定のチルト補正値として前述した制御手段に設定される。なお、記録開始時においてはそのチルト補正値によってチルト補正が行われるが、その後ゾーン内においてはチルトサーボによってチルト補正値をサーボ制御することで、外周側に進むにつれて回転速度が低下するので実線で示したように少しずつチルト補正値は、小さくなっていく。
さらに、図4では図2で示した演算処理手段で行われるステップ毎の演算結果を示している。この図からも明らかなように、ゾーンの境界部毎に前述したそれぞれのステップに応じた演算が行われ、最終的にそれぞれの境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値に所定のチルト変化量を加算してその境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値が演算されている。
次に、本発明の実施の形態1の変形例について、図5と図6を参照して説明する。
図5は、変形例におけるチルト補正を行う手順を一部省略して示したフローチャートで、図6は変形例における演算処理手段で行われるステップ毎の演算結果を示す図である。
まず、光ディスクドライブ装置に光ディスク1が装着され、その光ディスクドライブ装置の電源がONされると直ちに起動し(S21)、リードイン領域に記録されたディスクの種別、何層のディスクであるかなどの情報を取得し、次に所定の境界部を最外周側の境界部に設定する(S22)。
そして、異なる2種類の回転速度でチルト値を検出しその2つのチルト値に基づいて基準チルト変化量が所定の境界部について算出される(S23)。
さらに、異なる2種類の回転速度の差分を示す基準回転速度変化量を算出し(S24)、基準チルト変化量に対する基準回転速度変化量の比率を示す基準チルト変化率をその境界部について算出する(S25)。
そして、その所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時の回転速度とその境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時の回転速度との差分である所定の回転速度変化量に、その境界部に対応する基準チルト変化率を乗じて所定のチルト変化量を演算する(S26)。
次に、その境界部の外周側ゾーンにおける記録開始時の回転速度が前述した制御手段により最大の回転速度で設定されているかを判別し(S27)、該当しない(no)場合は所定の境界部をひとつ内側の境界部に設定し(S28)、その境界部について2つのチルト値に基づいて基準チルト変化量を算出する(S23)処理に戻る。
S27の判別において該当する(yes)場合は、さらに所定のチルト変化量が所定の閾値以下であるかどうかを判別し(S29)、その判別で該当しない(no)場合は所定の境界部をひとつ内側の境界部に設定し(S28)、その境界部について2つのチルト値に基づいて基準チルト変化量が算出する(S23)処理に戻る。
S29の判別において該当する(yes)場合は、光ディスク1の記録動作が開始され(S30)、それ以降は図2で示したフローチャートと同様な処理が行われるので説明は省略する。
また、図6で示したように、この場合の演算は光ディスク1の外周側から内周側の方向にゾーンの境界部毎にP4、P3、P2と順次行われるが、境界部P2における演算によって求められた所定のチルト変化量が予め設定された所定の閾値(例えば0.7)以下であるため、その内周側のゾーンの境界部P1、P0については演算が中止されている。
したがって、境界部P1、P0のそれぞれの内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値に所定のチルト変化量が加算されることなく、そのチルト補正値がそのままそれぞれの境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値として制御手段に設定されることになる。
ここで、境界部P3において所定のチルト変化量が所定の閾値(例えば0.7)以下であるにもかかわらず、演算が中止されていないのは、その境界部の外周側ゾーンにおける記録開始時の回転速度が制御手段により最大の回転速度で設定されていないので、S27の判別において該当しない(no)場合となり、S28の処理により所定の境界部をひとつ内側の境界部に設定されてS23の処理に戻るためである。
以上のように、演算処理手段による演算は、光ディスク1の外周側から内周側の方向にゾーンの境界部毎に順次行われ、その境界部の外周側ゾーンにおける記録開始時の回転速度が前述した制御手段により最大の回転速度で設定され且つその演算によって求められた所定のチルト変化量が所定の閾値以下であればその内周側のゾーンの境界部での演算処理手段による演算を中止することにより、チルト補正値が小さく光ディスクドライブ装置に搭載された光ピックアップ4の許容できるチルト範囲に収まる光ディスク1の内周側のゾーンについては、演算処理手段にかかわる処理が省略されるので、より効率的なチルト補正が実現できる。
なお、各ゾーンの境界部にて異なる2種類の回転速度で検出される2つのチルト値は、記録動作開始前の全面チルト学習によって求められるチルト値であってもよく、その場合は異なる2種類の回転速度において光ディスク1の全面に対して光ピックアップ4を半径方向に移動させて、複数の任意のポイントでチルト値を測定し、そのチルト値に基づいて光ディスク1の全面に亘るチルト値の近似曲線を求め、その近似曲線から各ゾーンの境界部に相当するチルト値を得ることによってより短時間で効率的なチルト補正が可能となる。
また、異なる2種類の回転速度は、前述した制御手段によって記録動作時に制御される最大の回転速度と最小の回転速度であることが好ましいが、より精度を求めるため光ディスク1の回転速度の制御によって記録時に可変される回転速度の全範囲を超える回転速度に設定してもよいし、時間短縮のため光ディスク1の回転速度の制御によって記録時に可変される回転速度の全範囲よりその範囲を狭めても構わない。
(実施の形態2)
次に、図7は本発明の実施の形態2に係わる光ディスクドライブ装置のチルト補正を行う手順を示したフローチャートであるが、光ディスクドライブ装置のブロック図については、実施の形態1で説明した図1と同様なので説明を省略する。
以下、ゾーンの途中まで記録された光ディスク1に記録追記する場合について図7を参照して説明する。
まず、光ディスクドライブ装置にゾーンの途中まで記録された光ディスク1が装着され、その光ディスクドライブ装置の電源がONされると直ちに起動し(S41)、リードイン領域に記録されたディスクの種別、何層のディスクであるかなどの情報を取得する。
次に追記記録位置にてその位置に対応して制御される回転速度でチルト値を検出し(S42)、そのチルト値に基づいて記録追記時のチルト補正値として制御手段に設定する(S43)。
そして、異なる2種類の回転速度でチルト値を検出しその2つのチルト値に基づいて基準チルト変化量がゾーンの境界部毎に算出される(S44)。
ここで、異なる2種類の回転速度は、前述した制御手段によって制御される最大の回転速度と最小の回転速度であることが好ましく、光ディスク1の回転速度の制御によって可変される回転速度の全範囲における基準チルト変化率を得ることができるので、より精度良くゾーンの境界部の外周側の記録再開時の所定のチルト補正値として制御手段に設定することができ、記録・再生品質の向上を実現できる。
そして、異なる2種類の回転速度の差分を示す基準回転速度変化量を算出し(S45)、基準チルト変化量に対する基準回転速度変化量の比率を示す基準チルト変化率をゾーンの境界部毎に算出する(S46)。
次に、光ディスク1の追記記録動作が開始され(S47)、光ディスク1の半径方向で内周側から外周側へ向かって継続的に記録動作が継続されるが、リードイン領域から取得したディスク種別の情報に基づいてコントローラの制御によりゾーンの境界部に到達しているかどうかを常に判別しながら(S48)、その判別結果がnoであれば記録動作は継続される。
そして、その判別結果がyesとなるゾーンの境界部に到達したら記録動作を中断し(S49)、その記録動作が中断された境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時の回転速度とその境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時の回転速度との差分である所定の回転速度変化量に、その境界部に対応する基準チルト変化率を乗じて所定のチルト変化量を演算する(S50)。
そして、その境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値にそのチルト変化量を加算してその境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値を演算し(S51)、これを所定のチルト補正値として前述した制御手段に設定する(S52)。
その後、制御手段に設定されたチルト補正値に基づいて記録動作が再開される(S53)。
このような手順によりチルト補正を行うことにより、記録追記時においても回転速度に応じたチルト補正値を設定することが可能となるので、記録・再生品質の向上を実現できる。
なお、追記記録位置にてその位置に対応して制御される回転速度で検出されるチルト値は、追記記録動作開始前の全面チルト学習によって求められるチルト値であってもよく、その場合は追記記録位置に対応して制御される回転速度において光ディスク1の任意の複数のポイントでチルト値を測定し、光ディスク1の全面に亘るチルト値の近似曲線を求め、その近似曲線から追記記録位置に相当するチルト値を得ることによってより短時間で効率的なチルト補正が可能となる。
なお、以上の実施の形態の説明において、光ディスク1への情報の記録(書込み)する場合について説明したが、光ディスク1から情報を再生(読込み)する場合についても、同様の手順で処理できるのは言うまでもない。
本発明にかかる光ディスクドライブ装置及びチルト補正方法は、複数のゾーンに分割し各ゾーンの線速度を一定にするようなZLCV方式の回転制御において精度良くゾーンの境界部の外周側の記録再開時の所定のチルト補正値を制御手段に設定することが可能となり、記録・再生品質の向上を実現できるので、光ディスクのデータ記録層とその光ディスクに照射されるレーザ光の光軸とが垂直になるように制御する光ディスクドライブ装置及びチルト補正方法等として有用である。
本発明の実施の形態1に係わる光ディスクドライブ装置のブロック図 本発明の実施の形態1に係わる光ディスクドライブ装置のチルト補正を行う手順を示したフローチャート ゾーンの境界部毎の処理手順を説明する模式図 演算処理手段で行われるステップ毎の演算結果を示す図 変形例におけるチルト補正を行う手順を一部省略して示したフローチャート 変形例における演算処理手段で行われるステップ毎の演算結果を示す図 本発明の実施の形態2に係わる光ディスクドライブ装置のチルト補正を行う手順を示したフローチャート 従来の技術におけるチルトゾーンとチルト補正の対応関係を示す模式図
符号の説明
1 光ディスク
2 ピックアップモジュール
3 スピンドルモータ
4 光ピックアップ
5 キャリッジ
6 フィード部
7 フィードモータ
8 アナログ信号処理部
9 サーボ処理部
10 アクチュエーター駆動部
11 デジタル信号処理部
12 レーザ駆動部
13 コントローラ
14 温度センサ
15 A/D変換回路部

Claims (6)

  1. 光ディスクを複数のゾーンに分割し各ゾーンの線速度を一定にするように前記光ディスクの回転速度を制御するとともに所定のチルト補正値に基づいてチルト補正を行う制御手段と、
    記録動作開始前に、前記各ゾーンの境界部にて異なる2種類の回転速度でチルト値を検出し2つのチルト値に基づいて基準チルト変化量をゾーンの境界部毎に算出し、
    前記2種類の回転速度の差分を示す基準回転速度変化量を算出し、
    前記基準チルト変化量に対する前記基準回転速度変化量の比率を示す基準チルト変化率をゾーンの境界部毎に算出し、
    所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時の回転速度と前記所定の境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時の回転速度との差分である所定の回転速度変化量に、前記所定の境界部に対応する基準チルト変化率を乗じて所定のチルト変化量を演算し、
    前記所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値に前記所定のチルト変化量を加算して前期所定の境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値を演算し、これを前記所定のチルト補正値として前記制御手段に設定する演算処理手段と、を具備したことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  2. 前記各ゾーンの境界部にて異なる2種類の回転速度で検出される2つのチルト値は、記録動作開始前の全面チルト学習によって求められるチルト値であることを特徴とする請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
  3. 前記演算処理手段は、前記ゾーンの途中まで記録された光ディスクに記録追記する場合において、記録動作開始前に、その追記記録位置にてその位置に対応して制御される回転速度でチルト値を検出し、そのチルト値に基づいて記録追記時のチルト補正値として前記制御手段に設定することを特徴とする請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
  4. 前記異なる2種類の回転速度は、前記制御手段で記録動作時に制御される前記光ディスクの最大の回転速度と最小の回転速度であることを特徴とする請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
  5. 前記演算処理手段による演算は、前記光ディスクの外周側から内周側の方向に前記ゾーンの境界部毎に順次行われ、その境界部の外周側ゾーンにおける記録開始時の回転速度が前記制御手段により最大の回転速度で設定され且つその演算によって求められた前記所定のチルト変化量が所定の閾値以下であればその内周側の前記ゾーンの境界部での前記演算処理手段による演算を中止することを特徴とする請求項4記載の光ディスクドライブ装置。
  6. 複数のゾーンに分割された光ディスクの各ゾーンの線速度を一定にするように回転速度が制御された光ディスクドライブ装置における所定のチルト補正値に基づいてチルト補正を行うチルト補正方法であって、
    記録動作開始前に、前記各ゾーンの境界部にて異なる2種類の回転速度でチルト値を検出し2つのチルト値に基づいて基準チルト変化量をゾーンの境界部毎に算出し、
    前記2種類の回転速度の差分を示す基準回転速度変化量を算出し、
    前記基準チルト変化量に対する前記基準回転速度変化量の比率を示す基準チルト変化率をゾーンの境界部毎に算出し、
    所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時の回転速度と前記所定の境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時の回転速度との差分である所定の回転速度変化量に、前記所定の境界部に対応する基準チルト変化率を乗じて所定のチルト変化量を演算し、
    前記所定の境界部の内周側ゾーンにおける記録中断時のチルト補正値に前記所定のチルト変化量を加算して前期所定の境界部の外周側ゾーンにおける記録再開時のチルト補正値を演算し、これを前記所定のチルト補正値として設定することを特徴とするチルト補正方法。
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JP2005317146A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Toshiba Corp 光ディスク装置
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