JP2008087001A - Method of and apparatus for processing planar workpiece - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、成形型を用いて板状ワークを加工する板状ワークの加工方法及び加工装置に関する。 The present invention relates to a processing method and a processing apparatus for a plate workpiece that processes a plate workpiece using a mold.
例えば自動車用鋼板などの板状素材(板状ワーク)は、プレス加工により所定の形状に加工されて使用されることが一般的に行われており、板状ワークを加熱してその成形性を高めた上で、上下動可能に設けられるパンチと該パンチと対向するように配設されるダイとを備えた成形型を用いて前記板状ワークをプレス加工することが知られている。 For example, plate-like materials (plate-like workpieces) such as steel plates for automobiles are generally used after being processed into a predetermined shape by pressing, and the formability of the plate-like workpiece is increased by heating. It is known that the plate-like workpiece is pressed using a forming die that is provided with a punch that can be moved up and down and a die that is disposed so as to face the punch.
このような板状ワークのプレス加工として、板状ワークを加熱炉によって加熱し、この加熱された板状ワークをパンチとダイとの間に搬送してプレス加工することが知られている。また、板状ワークの加熱に関して、板状ワークに所定の電流を流し、この電流による通電加熱によって電気的に板状ワークを加熱することも知られている。 As such plate-shaped workpiece press processing, it is known that the plate-shaped workpiece is heated by a heating furnace, and the heated plate-shaped workpiece is conveyed between a punch and a die for press processing. In addition, regarding heating of a plate-shaped workpiece, it is also known that a predetermined current is passed through the plate-shaped workpiece and the plate-shaped workpiece is electrically heated by energization heating using this current.
例えば特許文献1には、多様な形状のブランクを均一に高温域に加熱し形状精度が良好な超高強度のプレス成形品を容易に得ることを企図し、ブランクの両端部に電極を取り付け、電極に供給する電力を電極毎に調整してブランクの温度分布を調整する金属板の熱間プレス方法及びその装置が開示されている。
近年、例えば自動車用鋼板などに使用される板状ワークでは、車体の軽量化や高強度化等を図るために高強度を有する板状ワークを使用することが求められている。かかる高強度を有する板状ワークとして、その加工性を向上させるためにプレス加工する前に焼入れ温度に加熱し、プレス加工する際に成形型と接触することで焼入れさせてその強度を高めるものが知られている。 In recent years, for example, plate-like workpieces used for automobile steel plates and the like have been required to use plate-like workpieces having high strength in order to reduce the weight of the vehicle body and increase the strength. As such a plate-like workpiece having high strength, there is one that is heated to a quenching temperature before pressing to improve its workability, and is hardened by contacting with a mold during pressing to increase its strength. Are known.
しかし、プレス加工する際に焼入れさせることでその強度を高める焼入れ性を有する板状ワークにおいては、板状ワークがプレス加工されるとともに焼入れされた後に、プレス加工された板状ワークからプレス成形品を切り取るブランキング等の塑性加工を施す場合、その塑性加工が非常に困難なものとなり得る。 However, in a plate-shaped workpiece having a hardenability that increases its strength by quenching during pressing, the plate-shaped workpiece is pressed and hardened, and then pressed from the pressed plate-shaped workpiece. When plastic working such as blanking is performed, the plastic working can be very difficult.
そこで、この発明は、前記技術的課題に鑑みてなされたものであり、焼入れ性を有する板状ワークにおいて、板状ワークの加工性を向上させるとともに焼入れすることができ、且つ、ブランキング性が損なわれることを抑制することができる板状ワークの加工方法及び加工装置を提供することを目的とする。 Therefore, the present invention has been made in view of the above technical problem, and in a plate-like workpiece having hardenability, the workability of the plate-like workpiece can be improved and quenched, and the blanking property is improved. It aims at providing the processing method and processing apparatus of the plate-shaped workpiece which can suppress being damaged.
このため、本願の請求項1に係る板状ワークの加工方法は、成形型を用いて板状ワークを加工する板状ワークの加工方法であって、板状ワークを用意するステップと、前記板状ワークに互いに離間する電極を接触させて通電し、前記板状ワークに、前記電極が接触される接触領域間を直線状に結び通電により加熱される内部領域と該内部領域の外側に位置し当該板状ワークの周縁部である周縁部領域とを形成するとともに、通電により前記内部領域のみを焼入れ温度まで加熱するステップと、前記内部領域が焼入れ温度に加熱された後に、前記板状ワークを前記成形型により所定の形状に加工するとともに前記板状ワークを前記成形型により冷却して前記内部領域を焼入れするステップと、前記板状ワークが所定の形状に加工されるとともに前記内部領域が焼入れされた後に、前記周縁部領域を少なくとも一部含んで前記板状ワークをブランキングするステップとを備えていることを特徴としたものである。
For this reason, the processing method of the plate-shaped workpiece | work which concerns on
また、本願の請求項2に係る発明方法は、請求項1に係る発明方法において、前記板状ワークがブランキングされた後に、ブランキングされた前記板状ワークの前記周縁部領域が溶接されることを特徴としたものである。
The invention method according to
更に、本願の請求項3に係る発明方法は、請求項1又は2に係る発明方法において、前記板状ワークが、600MPa以上の引張強度を有する鋼板であることを特徴としたものである。
Furthermore, the invention method according to
また更に、本願の請求項4に係る板状ワークの加工装置は、成形型を用いて板状ワークを加工する板状ワークの加工装置であって、互いに離間する電極を有し、該電極を前記板状ワークに接触させて通電することにより、前記板状ワークに、前記電極が接触される接触領域間を直線状に結び通電により加熱される内部領域と該内部領域の外側に位置し前記板状ワークの周縁部である周縁部領域とを形成するとともに前記内部領域のみを焼入れ温度まで加熱する通電手段と、前記板状ワークを所定の形状に加工するとともに焼入れ温度に加熱された前記内部領域を焼入れするように前記板状ワークを冷却する成形型と、前記周縁部領域を少なくとも一部含んで前記板状ワークをブランキングするブランキング手段とを備えていることを特徴としたものである。
Still further, a plate workpiece processing apparatus according to
本願の請求項1に係る板状ワークの加工方法によれば、板状ワークの内部領域を加熱した状態で成形型により加工するとともに冷却し、加工後に焼入れされていない周縁部領域を含んでブランキングすることにより、板状ワークの加工性を向上させるとともに焼入れすることができ、且つ、ブランキング性が損なわれることを抑制することができる。
According to the processing method of the plate-like workpiece according to
また、本願の請求項2に係る発明方法によれば、板状ワークがブランキングされた後に、ブランキングされた板状ワークの周縁部領域が溶接されることにより、焼入れされていない周縁部領域を溶接することで板状ワークの良好な溶接性を得ることができ、また、溶接部の耐遅れ破壊性を向上させることができる。
Moreover, according to the invention method of
更に、本願の請求項3に係る発明方法によれば、板状ワークが、600MPa以上の引張強度を有する鋼板であることにより、成形型による加工が困難である板状ワークにおいて、その加工性を向上させることができ、前記効果をより有効に奏することができる。
Furthermore, according to the invention method according to
また更に、本願の請求項4に係る板状ワークの加工装置によれば、板状ワークの内部領域を加熱した状態で成形型により加工するとともに冷却し、加工後に焼入れされていない周縁部領域を含んでブランキングすることにより、板状ワークの加工性を向上させるとともに焼入れすることができ、且つ、ブランキング性が損なわれることを抑制することができる。
Furthermore, according to the processing apparatus of the plate-shaped workpiece which concerns on
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係る板状ワークの加工装置を示す概略説明図であり、図2は、図1におけるA1方向から見た前記加工装置の側面説明図、図3は、パンチが下降した状態にある第1の実施形態に係る前記加工装置を示す概略説明図、図4は、図3におけるA1方向から見た前記加工装置の側面説明図、図5は、第1の実施形態に係る前記加工装置で加工される板状ワークの加工工程を説明するための説明図である。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a schematic explanatory view showing a processing apparatus for a plate workpiece according to the first embodiment, FIG. 2 is a side explanatory view of the processing apparatus viewed from the A1 direction in FIG. 1, and FIG. 4 is a schematic explanatory view showing the processing apparatus according to the first embodiment in a state in which the lowering is performed, FIG. 4 is a side explanatory view of the processing apparatus viewed from the A1 direction in FIG. 3, and FIG. 5 is the first embodiment. It is explanatory drawing for demonstrating the process of the plate-shaped workpiece processed with the said processing apparatus which concerns on a form.
図1に示すように、前記加工装置1は、略平板状に形成された板状ワーク(ブランク)W1を加工するための加工装置であり、上下動可能に設けられたパンチ10と、該パンチ10と対向するように配置されたダイ20とを有する成形型30を備えており、該成形型30は、パンチ10に設けられ、下方側に突出する突出部11と、ダイ20に設けられ、突出部11に対応して凹状に形成される凹部21とを組み合わせることで、板状ワークW1を断面ハット状(コ字形断面の両端部に、外側へ張り出すフランジ状部分が一体成形された形状)に成形するように構成されている。
As shown in FIG. 1, the
加工装置1では、パンチ10がスプリング12及びスプリングガイド13を介してパンチプレート14に取り付けられ、該パンチプレート14がパンチホルダー15に取り付けられている。一方、ダイ20は、ダイホルダー22に取り付けられている。また、加工装置1では、ダイホルダー22に固定されたアウタガイド35が、パンチホルダー15に備えられたアウタガイド用ブッシュ36に組み込まれ、パンチプレート14に固定されたインナガイド37が、パンチ10に設けられたインナガイド用ブッシュ16と、ダイ20に設けられたインナガイド用ブッシュ23とに組み込まれ、パンチ10とダイ20との位置決め精度が確保されている。
In the
更に、加工装置1には、パンチホルダー15に連結され該パンチホルダー15を上下方向に移動させる上下方向移動手段(不図示)が備えられている。パンチ10は、スプリングガイド13及びパンチプレート14を介してパンチホルダー15に取り付けられているので、パンチ10は、前記上下方向移動手段によってパンチホルダー15が上下方向に移動されることにより上下方向に移動される。
Further, the
本実施形態に係る加工装置1はまた、図2に示すように、ダイ20上に配置された板状ワークW1を電気的に加熱するための通電手段40を備えている。通電手段40は、互いに離間する2つの電極41と、電極41に電力を供給する電源42と、電源42と電極41とを接続するケーブル43とを備え、電極41をそれぞれ板状ワークW1に接触させて通電することにより、電極41間に発生するジュール熱で板状ワークW1を加熱するように構成されている。
As shown in FIG. 2, the
電極41にはそれぞれ、矢印Z1に示すように、電極41を上下方向に移動させる電極移動手段(不図示)が連結され、該電極移動手段は、ダイ20上に板状ワークW1を配置する場合、あるいはダイ20上から板状ワークW1を取り除く場合には電極41を上方へ移動させ、電極41間を通電する場合にはダイ20上に配置された板状ワークW1に接触するように電極41を下方に移動させるように構成されている。
When the
なお、前記加工装置1は、その他の構成として、通電手段40により板状ワークW1を加熱する際に、後述する板状ワークW1の内部領域S2の温度を測定する、例えば温度センサ等の温度測定手段(不図示)と、前記上下方向移動手段、通電手段40及び前記電極移動手段等の作動を制御する制御ユニット(不図示)とを備えており、該制御ユニットは、好ましくは、マイクロコンピュータを主要部として構成されている。
In addition, the said
前記加工装置1を用いて、板状ワークW1をプレス加工する際には、先ず、ダイ20上の所定の位置に板状ワークW1を配置させた後に、前記電極移動手段により電極41を下方に移動させ、板状ワークW1に接触させる。そして、通電手段40によって電極41間を通電させ、板状ワークW1を加熱する。
When pressing the plate-like workpiece W1 using the
図5の(a)は、第1の実施形態に係る前記加工装置を用いて加工される板状ワークを示す上面説明図であり、図5の(b)は、前記板状ワークに電極が接触された状態を説明するための説明図である。
前記のように、略平板状に形成されたブランクを板状ワークW1として用い、板状ワークW1は、図5の(a)に示すように、略矩形状に形成されている。なお、板状ワークとしては、焼入れ性を有する鋼板を使用し、例えば600MPa以上の引張強度を有する高強度鋼板を用いることができる。
FIG. 5A is an explanatory top view showing a plate-like workpiece to be processed using the processing apparatus according to the first embodiment, and FIG. 5B shows an electrode on the plate-like workpiece. It is explanatory drawing for demonstrating the state contacted.
As described above, the blank formed in a substantially flat plate shape is used as the plate workpiece W1, and the plate workpiece W1 is formed in a substantially rectangular shape as shown in FIG. In addition, as a plate-shaped workpiece | work, the steel plate which has hardenability is used, For example, the high strength steel plate which has the tensile strength of 600 Mpa or more can be used.
本実施形態では、互いに離間する2つの電極41はそれぞれ、板状ワークW1に接触される接触部(不図示)を有し、この接触部が、所定の領域を有し略矩形状に形成されている。電極41が板状ワークW1に接触されると、図5の(b)に示すように、板状ワークW1には、板状ワークW1の長手方向の両端部近傍にそれぞれ、電極41が接触される接触領域(破線で囲まれる領域)S1が形成される。
In the present embodiment, each of the two
板状ワークW1に電極41が接触され、通電手段40によって電極41間が通電されると、板状ワークW1は、電極41が接触される接触領域S1間を直線状に結び接触領域S1間の内部に位置する内部領域S2(斜線ハッチングを施した領域)が加熱される。この通電は、板状ワークW1の内部領域S2が焼入れ温度まで加熱されるように、すなわち、板状ワークW1の内部領域S2が鋼の変態点以上の温度になるまで加熱され、内部領域S2の組織がオーステナイト組織になるまで加熱されるように行われる。なお、この通電は、内部領域S2の外側に位置し、接触領域S1を含み、板状ワークW1の周縁部である周縁部領域S3が焼入れ温度にならないように行われる。
When the
板状ワークW1の内部領域S2が焼入れ温度に加熱されると、パンチ10が下方へ移動され、図3及び図4に示すように、パンチ10とダイ20とによって板状ワークW1がプレス加工される。なお、電極41は、図4に示すように、板状ワークW1のプレス加工時に板状ワークW1に接触していても、あるいは前記電極移動手段によって板状ワークW1から離間させるようにしてもよい。
When the internal region S2 of the plate-like workpiece W1 is heated to the quenching temperature, the
図5の(c)は、プレス加工された前記板状ワークを示す上面説明図である。なお、図5の(c)では、内部領域S2に斜線ハッチングを施している。
前記のように、成形型30は、板状ワークW1の内部領域S2を断面ハット状に成形加工するように構成されており、成形型30によって、板状ワークW1の内部領域S2は、底面部50と側面部51とを有し、板状ワークW1の長手方向を横切る断面が断面ハット状に成形加工される。
FIG. 5C is an explanatory top view showing the pressed plate workpiece. In FIG. 5C, the inner region S2 is hatched.
As described above, the molding die 30 is configured to mold the internal region S2 of the plate-like workpiece W1 into a cross-sectional hat shape, and the molding die 30 allows the inner region S2 of the plate-like workpiece W1 to be a bottom surface portion. The cross section which has 50 and the
また、成形型30は、板状ワークW1を断面ハット状に成形加工するとともに、板状ワークW1を冷却し、加熱された板状ワークW1の内部領域S2を焼入れする。これにより、板状ワークW1は、周縁部領域S3が焼入れされずに、内部領域S2のみが焼入れされる。 In addition, the molding die 30 molds the plate-like workpiece W1 into a cross-sectional hat shape, cools the plate-like workpiece W1, and quenches the internal region S2 of the heated plate-like workpiece W1. Thereby, only the inner region S2 of the plate-like workpiece W1 is quenched without quenching the peripheral region S3.
本実施形態では、成形型30によって板状ワークW1が成形加工されるとともに内部領域S2が焼入れされた後に、板状ワークW1は、周縁部領域S3を少なくとも一部含んでブランキングされる、具体的にはブランクラインL1の外側に位置する領域S4が切り取られる。なお、加工装置1は、板状ワークW1をブランキングする、例えばブランキング型等のブランキング手段(不図示)を備え、該ブランキング手段によって板状ワークW1が所定の形状にブランキングされる。
In the present embodiment, after the plate-shaped workpiece W1 is molded by the molding die 30 and the internal region S2 is quenched, the plate-shaped workpiece W1 is blanked to include at least a part of the peripheral region S3. Specifically, the region S4 located outside the blank line L1 is cut out. The
図6は、プレス加工後にブランキングされた板状ワークを示す斜視図であり、図7は、図6におけるY7−Y7線に沿った断面説明図である。
前記のように、ブランキングされた板状ワークW1では、図7に示すように、フランジ部52を備え、断面ハット状に形成されている。また、板状ワークW1は、底面部50と側面部51とが焼入れされ、周縁部領域S3であるフランジ部52は焼入れされていない。
6 is a perspective view showing a plate-like workpiece blanked after press working, and FIG. 7 is a cross-sectional explanatory view taken along line Y7-Y7 in FIG.
As described above, the blanked plate-like workpiece W1 includes the
図8は、前記板状ワークを有する製品を説明するための説明図である。図8に示す板状ワークW2は、板状ワークW1と略同様にして加工され、焼入れされていないフランジ部62と、焼入れされた上面部60及び側面部61とを有し、断面ハット状に形成されている。
FIG. 8 is an explanatory diagram for explaining a product having the plate-like workpiece. The plate-like workpiece W2 shown in FIG. 8 is processed in substantially the same manner as the plate-like workpiece W1, has a
図8に示すように、板状ワークW1は、該板状ワークW1のフランジ部52が板状ワークW2のフランジ部62と重ね合わせられ、フランジ部52とフランジ部62とが、例えばスポット溶接等によって溶接される。これにより、板状ワークW1と板状ワークW2とが接合された製品は、中空状の閉断面部70と、該閉断面部70から外方へ延びるフランジ部71を備え、該フランジ部70には、複数の溶接部72が形成される。
As shown in FIG. 8, the plate-like workpiece W1 has the
例えば自動車用鋼板として使用される板状ワークでは、プレス加工された後に、スポット溶接などの溶接によって他の板状ワークと接合されることが行われ得るが、高強度を有する板状ワークでは、接合部の応力が高いので良好な溶接性を得ることがなかなか難しく、溶接部に割れや遅れ破壊が生じる場合がある。しかし、本実施形態に係る板状ワークの加工では、板状ワークW1の焼入れされていない周縁部領域S3を溶接することにより、かかる問題を回避することができる。 For example, in a plate-like workpiece used as a steel plate for automobiles, after being pressed, it may be joined to another plate-like workpiece by welding such as spot welding, but in a plate-like workpiece having high strength, Since the stress at the joint is high, it is difficult to obtain good weldability, and cracks and delayed fracture may occur in the weld. However, in the processing of the plate-like workpiece according to the present embodiment, such a problem can be avoided by welding the non-quenched peripheral region S3 of the plate-like workpiece W1.
前記加工装置1では、板状ワークW1の長手方向の両端部に電極が配置されているが、板状ワークの短手方向の両端部に電極を配置するようにしてもよい。
図9は、第2の実施形態に係る板状ワークの加工装置を示す概略説明図、図10は、図9におけるA2方向から見た前記加工装置の側面説明図、図11は、パンチが下降した状態にある第2の実施形態に係る前記加工装置を示す概略説明図、図12は、図11におけるA2方向から見た前記加工装置の側面説明図である。なお、これらの図では、前述した加工装置1と同様の構成を備え、同様の作用をなすものについては同一符号を付し、それ以上の説明は省略する。
In the
FIG. 9 is a schematic explanatory view showing a processing apparatus for a plate-like workpiece according to the second embodiment, FIG. 10 is a side explanatory view of the processing apparatus as seen from the A2 direction in FIG. 9, and FIG. FIG. 12 is a schematic side view of the processing apparatus as viewed from the direction A2 in FIG. 11. FIG. 12 is a schematic explanatory view showing the processing apparatus according to the second embodiment in the finished state. In these drawings, components having the same configuration as the
また、図13は、第2の実施形態に係る前記加工装置で加工される板状ワークの加工工程を説明するための説明図であり、図13の(a)は、第2の実施形態に係る前記加工装置を用いて加工される板状ワークを示す上面説明図、図13の(b)は、前記板状ワークに電極が接触された状態を説明するための説明図、図13の(c)は、プレス加工された前記板状ワークを示す上面説明図である。第2の実施形態に係る加工装置80においても、図13の(a)に示すように、略矩形状に形成されたブランクを板状ワークW10として用い、前記加工装置80では、板状ワークW10の短手方向の両端部近傍に電極が接触される。
Moreover, FIG. 13 is explanatory drawing for demonstrating the processing process of the plate-shaped workpiece processed with the said processing apparatus which concerns on 2nd Embodiment, (a) of FIG. 13 is 2nd Embodiment. FIG. 13B is an explanatory diagram for explaining a state in which an electrode is in contact with the plate-like workpiece, and FIG. c) is a top view illustrating the pressed plate-like workpiece. Also in the
前記加工装置80は、加工装置1と略同様の構成を備えているが、互いに離間する2つの電極46が、板状ワークW10の短手方向の両端部近傍にそれぞれ設けられている。該電極46が、前記上下方向移動手段によって下方へ移動され板状ワークW10に接触されると、図13の(b)に示すように、板状ワークW10には、板状ワークW10の短手方向の両端部近傍にそれぞれ、電極46が接触される接触領域(破線で囲まれる領域)S11が形成される。
The
電極46を板状ワークW10に接触させると、次に通電手段45によって電極46間が通電させられ、この通電により電極46間の内部に位置する内部領域(斜線ハッチングを施した領域)S12が加熱される。この通電は、内部領域S12が焼入れ温度になるまで行われるが、内部領域S12の外側に位置し、接触領域S11を含み板状ワークW10の周縁部である周縁部領域S13は、焼入れ温度に加熱されていない。
When the
そして、板状ワークW10の内部領域S12のみが焼入れ温度に加熱されると、図11及び図12に示すように成形型30によって断面ハット状にプレス加工されるとともに、成形型30によって板状ワークW10が冷却され、内部領域S12が焼入れされる。 When only the inner region S12 of the plate-like workpiece W10 is heated to the quenching temperature, it is pressed into a cross-sectional hat shape by the molding die 30 as shown in FIG. 11 and FIG. W10 is cooled and the inner region S12 is quenched.
板状ワークW10は、図6に示す板状ワークW1と同様に、焼入れされていない周縁部領域S13に対応するフランジ部92と、焼入れされた内部領域S12に対応する底面部90及び側面部91とを有し、断面ハット状に形成される。なお、前記加工装置80では、プレス加工する際に、電極46が板状ワークW10から離間しているが、電極を板状ワークに接触させていてもよい。
As with the plate-like workpiece W1 shown in FIG. 6, the plate-like workpiece W10 includes a
前記加工装置80では、板状ワークW10を通電手段45により加熱する際に、板状ワークW10の長手方向に沿って電極46が配置されるので、板状ワークW1の短手方向に沿って電極41が配置される前記加工装置1の場合に比して、通電時の断面積を大きくすることができ、板状ワークを所定の温度により速く加熱することができる。
In the
なお、プレス加工後の板状ワークW10は、図示されていないが、周縁部領域S13を少なくとも一部含んでブランキングされる。このブランキングは、好ましくは、焼入れされていない周縁部領域S13において行われる。また、ブランキングされた板状ワークW10では、焼入れされていない周縁部領域S13が他の部材と溶接される。 In addition, although not shown in figure, the plate-shaped workpiece | work W10 after press work is blanked including at least one part of peripheral part area | region S13. This blanking is preferably performed in the peripheral region S13 that has not been quenched. In the blanked plate-like workpiece W10, the peripheral region S13 that has not been quenched is welded to another member.
本実施形態では、成形型30によって板状ワークW1、W10が断面ハット状に曲げ加工されているが、その他の形状の曲げ加工や絞り加工等の塑性加工、あるいは穴抜きやトリミング等のせん断加工などを行う成形型を用いることができる。また、板状ワークW1、W10の両端部近傍に互いに離間する電極41、46がそれぞれ配置されているが、板状ワークの高強度を要する部分に対応して、電極を板状ワークに接触させることができる。
In the present embodiment, the plate-like workpieces W1 and W10 are bent into a cross-sectional hat shape by the forming
このように、本実施形態に係る板状ワークの加工方法によれば、板状ワークW1、W10の内部領域S2、S12を加熱した状態で成形型30により加工するとともに冷却し、該加工後に焼入れされていない周縁部領域S3、S13を含んでブランキングすることにより、板状ワークの加工性を向上させるとともに焼入れすることができ、且つ、ブランキング性が損なわれることを抑制することができる。
Thus, according to the processing method of the plate-shaped workpiece according to the present embodiment, the inner regions S2 and S12 of the plate-shaped workpieces W1 and W10 are processed and cooled by the forming
また、板状ワークW1がブランキングされた後に、ブランキングされた板状ワークW1の周縁部領域S3が溶接されることにより、焼入れされていない周縁部領域を溶接することで板状ワークの良好な溶接性を得ることができ、また、溶接部の耐遅れ破壊性を向上させることができる。 Moreover, after the plate-like workpiece W1 is blanked, the peripheral portion region S3 of the blanked plate-like workpiece W1 is welded so that the non-quenched peripheral portion region is welded to improve the plate-like workpiece. Weldability can be obtained, and the delayed fracture resistance of the welded portion can be improved.
更に、板状ワークW1が、600MPa以上の引張強度を有する鋼板であることにより、成形型による加工が困難である板状ワークにおいて、その加工性を向上させることができ、前記効果をより有効に奏することができる。 Furthermore, since the plate-like workpiece W1 is a steel plate having a tensile strength of 600 MPa or more, it is possible to improve the workability in a plate-like workpiece that is difficult to process with a forming die, and the above effect is more effective. Can play.
また更に、本実施形態に係る加工装置1、80によれば、板状ワークW1、W10の内部領域を加熱した状態で成形型30により加工するとともに冷却し、該加工後に焼入れされていない周縁部領域S3、S13を含んでブランキングすることにより、板状ワークの加工性を向上させるとともに焼入れすることができ、且つ、ブランキング性が損なわれることを抑制することができる。
Furthermore, according to the
次に、前述したような板状ワークの加工方法を自動車の車体構成部材の加工に適用する場合について説明する。
図14は、自動車の車体構造を概略的に示す概略説明図である。この具体例は、車体110の車室構成部材に適用するものであり、センタピラー115内に設けられ、該センタピラー115を補強するセンタピラーレインフォースメント120(図15参照)、ドア(不図示)内部に設けられ、該ドアを補強するドアインパクトバー140、及び車室上部を構成するルーフパネル155を補強するルーフレインフォースメント160の各々について、前述した板状ワークの加工方法を適用して加工するものである。
Next, a description will be given of a case where the plate-like workpiece machining method as described above is applied to the machining of a vehicle body constituent member of an automobile.
FIG. 14 is a schematic explanatory view schematically showing a vehicle body structure of an automobile. This specific example is applied to a passenger compartment component of the
図15は、センタピラーレインフォースメントを示す斜視図、図16及び図17は、センタピラーレインフォースメントがブランクから加工される加工工程を説明するための説明図であり、図16の(a)は、センタピラーレインフォースメント成形用ブランクを示す上面説明図、図16の(b)は、前記センタピラーレインフォースメント成形用ブランクに接触される電極の配置を説明するための上面説明図、図16の(c)は、前記センタピラーレインフォースメント成形用ブランクに接触された電極により加熱される内部領域を示す上面説明図、図17の(a)は、プレス加工された前記センタピラーレインフォースメント成形用ブランクを示す上面説明図、図17の(b)は、センタピラーレインフォースメントを示す上面説明図、図17の(c)は、前記センタピラーレインフォースメントにおける溶接施工部位を示す上面説明図である。 FIG. 15 is a perspective view showing a center pillar reinforcement, and FIGS. 16 and 17 are explanatory views for explaining a processing step in which the center pillar reinforcement is processed from a blank, and FIG. FIG. 16B is an upper surface explanatory view showing a center pillar reinforcement molding blank, and FIG. 16B is an upper surface explanatory view for explaining the arrangement of electrodes in contact with the center pillar reinforcement blank. 16 (c) is an explanatory top view showing an internal region heated by an electrode in contact with the center pillar reinforcement forming blank, and FIG. 17 (a) is the center pillar reinforcement subjected to press working. FIG. 17B is an upper surface explanatory view showing a center pillar reinforcement, Of 17 (c) is a top explanatory view showing the welding site in the center pillar reinforcement.
センタピラーレインフォースメント120は、センタピラーインナとセンタピラーアウタとの間に配設されるものであり、図15に示すように、略T字状に形成され、車体上下方向に延びる上下部121と、該上下部121の上端部において水平方向に延びる水平部122とを備えている。
The
また、センタピラーレインフォースメント120は、センタピラーインナとセンタピラーアウタと接合されるフランジ部123から中央側に向かって膨出するように成形加工され、該フランジ部123から傾斜して延びる側面部124と上面部125とを備え、上面部125には、シートベルト用ブラケットを取り付けるための穴部126が設けられている。
Further, the
前記センタピラーレインフォースメント120は、図16の(a)に示すように、略矩形状に切断されたブランクW20から成形加工される。ブランクW20は、本実施形態に係る加工装置を用いて、ブランクW20の長手方向の両端部近傍に電極が接触され、図16の(b)に示すように、ブランクW20に前記電極が接触される接触領域S21が形成される。
The
ブランクW20に前記電極が接触された後に、該電極間を通電させることにより、図16の(c)に示すように、前記接触領域S21間の内部に位置する内部領域S22が加熱される。この通電は、内部領域S22が焼入れ温度になるまで行われる。なお、内部領域S22の外側に位置する周縁部領域S23は、焼入れ温度に加熱されていない。 After the electrodes are brought into contact with the blank W20, by energizing the electrodes, the internal region S22 located inside the contact regions S21 is heated as shown in FIG. This energization is performed until the internal region S22 reaches the quenching temperature. Note that the peripheral area S23 located outside the internal area S22 is not heated to the quenching temperature.
そして、ブランクW20の内部領域S22が焼入れ温度に達すると、図17の(a)に示すように、成形型によってセンタピラーレインフォースメント120の形状を有するようにプレス加工されるとともに、内部領域S22(斜線ハッチングを施した領域)が焼入れされる。ブランクW20は、フランジ部123、側面部124、上面部125及び穴部126が成形されるとともに、図16の(c)に示す二点鎖線L2より外側に位置する領域S24が切り取られ、且つ、内部領域S22に対応する側面部124及び上面部125が焼入れされる。また、ブランクW20は、フランジ部123の外側に、後述するブランキングによって取り除かれる縁部128を備えており、フランジ部123及び縁部128は、プレス加工の際に焼入れされていない。
Then, when the internal region S22 of the blank W20 reaches the quenching temperature, as shown in FIG. 17A, the blank W20 is pressed so as to have the shape of the
プレス加工後には、ブランキング加工が行われ、縁部128が取り除かれ、図17の(b)に示すように、ブランクW20からセンタピラーレインフォースメント120が形成される。このセンタピラーレインフォースメント120は、図17の(c)において斜線ハッチングを施したフランジ部123がセンタピラーインナ及びセンタピラーアウタとともに溶接される。
After the press working, blanking is performed, the
前記センタピラーレインフォースメント120の加工では、プレス加工後に焼入れされていない縁部128をブランキングすることで、ブランキング性が損なわれることを抑制することができる。また、側面部124及び上面部125を成形加工時に焼入れさせることで、高強度化を図ることができる。更に、フランジ部123を焼入れさせずに成形加工することができ、フランジ部123を他の部材と溶接する際には良好な溶接性を得ることができる。
In the processing of the
図18は、ドアインパクトバーを示す斜視図、図19及び図20は、ドアインパクトバーがブランクから加工される加工工程を説明するための説明図であり、図19の(a)は、ドアインパクトバー成形用ブランクを示す上面説明図、図19の(b)は、前記ドアインパクトバー成形用ブランクに接触される電極の配置を説明するための上面説明図、図19の(c)は、前記ドアインパクトバー成形用ブランクに接触された電極により加熱される内部領域を示す上面説明図、図20の(a)は、プレス加工された前記ドアインパクトバー成形用ブランクを示す上面説明図、図20の(b)は、ドアインパクトバーを示す上面説明図、図20の(c)は、前記ドアインパクトバーにおける溶接施工部位を示す上面説明図である。 18 is a perspective view showing a door impact bar, FIGS. 19 and 20 are explanatory views for explaining a processing step in which the door impact bar is processed from a blank, and FIG. FIG. 19B is a top view for explaining the arrangement of electrodes in contact with the door impact bar forming blank, and FIG. FIG. 20A is an upper surface explanatory view showing an inner region heated by an electrode in contact with the door impact bar forming blank, and FIG. 20A is an upper surface explanatory view showing the pressed door impact bar forming blank. (B) of FIG. 20 is an upper surface explanatory view showing a door impact bar, and FIG. 20 (c) is an upper surface explanatory view showing a welding construction site in the door impact bar.
ドアインパクトバー140は、ドアアウタパネルとドアインナパネルとの間に配設され、該ドアアウタパネルに取り付けられるものであり、図18に示すように、フランジ部141と、側面部142と、上面部143とを備え、フランジ部141から中央側に向かって膨出するように成形加工され、略断面ハット状に形成されている。
The
前記ドアインパクトバー140は、図19の(a)に示すように、略矩形状に切断されたブランクW40から成形加工される。ブランクW40は、本実施形態に係る加工装置を用いて、ブランクW40の長手方向の両端部近傍に電極が接触され、図19の(b)に示すように、ブランクW40に前記電極が接触される接触領域S41が形成される。
As shown in FIG. 19A, the
ブランクW40に前記電極が接触された後に、該電極間を通電させることにより、図19の(c)に示すように、前記接触領域S41間の内部に位置する内部領域S42が加熱される。この通電は、内部領域S42が焼入れ温度になるまで行われる。なお、内部領域S42の外側に位置する周縁部領域S43は、焼入れ温度に加熱されていない。 After the electrodes are brought into contact with the blank W40, the internal region S42 located inside the contact regions S41 is heated as shown in FIG. 19C by energizing the electrodes. This energization is performed until the internal region S42 reaches the quenching temperature. Note that the peripheral area S43 located outside the internal area S42 is not heated to the quenching temperature.
そして、ブランクW40の内部領域S42が焼入れ温度に達すると、図20の(a)に示すように、成形型によってドアインパクトバー140の形状を有するようにプレス加工されるとともに、内部領域S42(斜線ハッチングを施した領域)が焼入れされる。ブランクW40は、フランジ部141、側面部142及び上面部143が成形されるとともに、内部領域S42に対応するフランジ部141、側面部142、上面部143が焼入れされる。また、ブランクW40は、フランジ部141の外側に、後述するブランキングによって取り除かれる縁部144を備えており、縁部144は、プレス加工の際に焼入れされていない。
When the inner region S42 of the blank W40 reaches the quenching temperature, as shown in FIG. 20A, the blank W40 is pressed so as to have the shape of the
次に、ブランキング加工が行われ、図20の(a)に示す縁部144が取り除かれ、図20の(b)に示すように、ブランクW40からドアインパクトバー140が形成される。このドアインパクトバー140は、焼入れされていない周縁部領域S43の一部である、図20の(c)において斜線ハッチングを施したドアインパクトバー140の長手方向の両端部に位置する領域S44がドアアウタパネルと溶接される。
Next, blanking is performed, the
前記ドアインパクトバー140の加工では、プレス加工後に焼入れされていない縁部144をブランキングすることで、ブランキング性が損なわれることを抑制することができる。また、内部領域S42に対応するフランジ部141、側面部142及び上面部143を成形加工時に焼入れさせることで、高強度化を図ることができる。更に、ドアインパクトバー140の長手方向の両端部に位置する領域S44を焼入れさせずに成形加工することができ、該領域S44を他の部材と溶接する際には良好な溶接性を得ることができる。
In the processing of the
図21は、ルーフレインフォースメントを示す斜視図、図22及び図23は、ルーフレインフォースメントがブランクから加工される加工工程を説明するための説明図であり、図22の(a)は、ルーフレインフォースメント成形用ブランクを示す上面説明図、図22の(b)は、前記ルーフレインフォースメント成形用ブランクに接触される電極の配置を説明するための上面説明図、図22の(c)は、前記ルーフレインフォースメント成形用ブランクに接触された電極により加熱される内部領域を示す上面説明図、図23の(a)は、プレス加工された前記ルーフレインフォースメント成形用ブランクを示す上面説明図、図23の(b)は、ルーフレインフォースメントを示す上面説明図、図23の(c)は、前記ルーフレインフォースメントにおける溶接施工部位を示す上面説明図である。 FIG. 21 is a perspective view showing the roof reinforcement, FIGS. 22 and 23 are explanatory views for explaining a processing step in which the roof reinforcement is processed from a blank, and FIG. FIG. 22B is a top view illustrating the roof reinforcement molding blank. FIG. 22B is a top view illustrating the arrangement of electrodes in contact with the roof reinforcement molding blank. FIG. ) Is an upper surface explanatory view showing an internal region heated by an electrode in contact with the roof reinforcement molding blank, and FIG. 23A shows the pressed roof reinforcement molding blank. FIG. 23B is a top view illustrating the roof reinforcement, and FIG. 23C is the roof reinforcement. It is a top explanatory view showing the welding site in cement.
ルーフレインフォースメント160は、車室上部を構成するルーフパネル155に取り付けられ該ルーフパネル155を補強するものであり、図21に示すように、略矩形状に形成され、その周縁部を形成する縁部161と、側面部162、163と上面部164とを備え、縁部161から中央側に向かって膨出するように形成されている。また、ルーフレインフォースメント160は、縁部161の短手方向の外側の端部165が凸凹状に形成され、縁部161の長手方向の端部166に内方側へ窪む切欠部167が形成されている。
The
前記ルーフレインフォースメント160は、図22の(a)に示すように、略矩形状に切断されたブランクW60から成形加工される。ブランクW60は、本実施形態に係る加工装置を用いて、ブランクW60の長手方向の両端部近傍に電極が接触され、図22の(b)に示すように、ブランクW60に前記電極が接触される接触領域S61が形成される。
As shown in FIG. 22A, the
ブランクW60に前記電極が接触された後に、該電極間を通電させることにより、図22の(c)に示すように、前記接触領域S61の内部に位置する内部領域S62が加熱される。この通電は、内部領域S62が焼入れ温度になるまで行われる。なお、内部領域S62の外側に位置する周縁部領域S63は、焼入れ温度に加熱されていない。 After the electrodes are brought into contact with the blank W60, the internal region S62 located inside the contact region S61 is heated by energizing the electrodes as shown in FIG. This energization is performed until the internal region S62 reaches the quenching temperature. The peripheral area S63 located outside the internal area S62 is not heated to the quenching temperature.
そして、ブランクW60の内部領域S62が焼入れ温度に達すると、図23の(a)に示すように、成形型によってルーフレインフォースメント160の形状を有するようにプレス加工されるとともに、内部領域S62(斜線ハッチングを施した領域)が焼入れされる。ブランクW60は、側面部162、163及び上面部164が成形されるとともに、内部領域S62に対応する縁部161、側面部162、163及び上面部164が焼入れされる。
When the internal region S62 of the blank W60 reaches the quenching temperature, as shown in FIG. 23A, the blank W60 is pressed to have the shape of the
次に、ブランキング加工が行われ、図23の(b)に示すように、ブランクW60の長手方向に沿って延びる縁部161の外側の端部165が凸凹状に形成されるとともに、ブランクW60の長手方向の両端部166に切欠部167が形成され、ブランクW60からルーフレインフォースメント160が形成される。このルーフレインフォースメント160は、焼入れされていない周縁部領域S63の一部である、図23の(c)において斜線ハッチングを施したルーフレインフォースメント160の長手方向の両端部166に位置する領域S64がルーフパネルと溶接される。
Next, blanking is performed, and as shown in FIG. 23 (b), the
前記ルーフレインフォースメント160の加工では、プレス加工後に焼入れされていない縁部161をブランキングすることで、ブランキング性が損なわれることを抑制することができる。また、内部領域S62に対応する縁部161、側面部162、163及び上面部164を成形加工時に焼入れさせることで、高強度化を図ることができる。更に、ルーフレインフォースメント160の長手方向の両端部166に位置する領域S64を焼入れさせずに成形加工することができ、該領域S44を他の部材と溶接する際には良好な溶接性を得ることができる。
In the processing of the
なお、本実施形態に係る板状ワークの加工に際しては、板状ワーク(ブランク)を加熱するために2つの電極を用いているが、板状ワークに複数の焼入れ部を形成するために、各焼入れ部に対応してそれぞれ電極を設けるようにしてもよい。 In the processing of the plate workpiece according to the present embodiment, two electrodes are used to heat the plate workpiece (blank). In order to form a plurality of quenched portions on the plate workpiece, You may make it provide an electrode corresponding to a hardening part, respectively.
以上のように、本発明は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。 As described above, the present invention is not limited to the illustrated embodiments, and it goes without saying that various improvements and design changes can be made without departing from the gist of the present invention.
本発明は、板状ワークの加工性を向上させるとともに焼入れすることができ、且つ、ブランキング性が損なわれることを抑制することができる板状ワークの加工方法及び加工装置であり、特に自動車用車体構成部材などに使用される高張力鋼板の加工において有効に適用可能である。 The present invention is a processing method and processing apparatus for a plate-like workpiece that can improve the workability of the plate-like workpiece and can be quenched, and can suppress the deterioration of the blanking property, particularly for automobiles. The present invention can be effectively applied in the processing of high-tensile steel plates used for vehicle body components.
1、80 加工装置
30 成形型
40、45 通電手段
41、46 電極
S1、S11、S21、S41、S61 接触領域
S2 S12、S22、S42、S62 内部領域
S3 S13、S23、S43、S63 周縁部領域
W1、W10、W20、W40、W60 板状ワーク
DESCRIPTION OF
Claims (4)
板状ワークを用意するステップと、
前記板状ワークに互いに離間する電極を接触させて通電し、前記板状ワークに、前記電極が接触される接触領域間を直線状に結び通電により加熱される内部領域と該内部領域の外側に位置し当該板状ワークの周縁部である周縁部領域とを形成するとともに、通電により前記内部領域のみを焼入れ温度まで加熱するステップと、
前記内部領域が焼入れ温度に加熱された後に、前記板状ワークを前記成形型により所定の形状に加工するとともに前記板状ワークを前記成形型により冷却して前記内部領域を焼入れするステップと、
前記板状ワークが所定の形状に加工されるとともに前記内部領域が焼入れされた後に、前記周縁部領域を少なくとも一部含んで前記板状ワークをブランキングするステップと、
を備えていることを特徴とする板状ワークの加工方法。 It is a processing method of a plate-shaped workpiece that processes a plate-shaped workpiece using a mold,
Preparing a plate workpiece;
The plate-like workpiece is brought into contact with electrodes spaced apart from each other and energized, and the plate-like workpiece is linearly connected between contact areas where the electrodes are in contact with the inner region heated by energization and outside the inner region. Forming a peripheral region that is positioned and a peripheral portion of the plate-like workpiece, and heating only the inner region to a quenching temperature by energization; and
After the inner region is heated to the quenching temperature, processing the plate-shaped workpiece into a predetermined shape with the mold and cooling the plate-shaped workpiece with the mold to quench the inner region;
Blanking the plate-shaped workpiece including at least a part of the peripheral region after the plate-shaped workpiece is processed into a predetermined shape and the inner region is quenched; and
A processing method for a plate-like workpiece, comprising:
互いに離間する電極を有し、該電極を前記板状ワークに接触させて通電することにより、前記板状ワークに、前記電極が接触される接触領域間を直線状に結び通電により加熱される内部領域と該内部領域の外側に位置し前記板状ワークの周縁部である周縁部領域とを形成するとともに前記内部領域のみを焼入れ温度まで加熱する通電手段と、
前記板状ワークを所定の形状に加工するとともに焼入れ温度に加熱された前記内部領域を焼入れするように前記板状ワークを冷却する成形型と、
前記周縁部領域を少なくとも一部含んで前記板状ワークをブランキングするブランキング手段と、
を備えていることを特徴とする板状ワークの加工装置。 A processing device for a plate-shaped workpiece that processes a plate-shaped workpiece using a mold,
An internal structure that has electrodes that are spaced apart from each other and that is heated by energization by connecting the electrodes to the plate-like workpiece in a straight line between the contact areas where the electrodes are in contact with the plate-like workpiece. An energizing means for forming a region and a peripheral region that is a peripheral portion of the plate-like workpiece located outside the internal region and heating only the internal region to a quenching temperature;
A mold for processing the plate-like workpiece into a predetermined shape and cooling the plate-like workpiece so as to quench the internal region heated to a quenching temperature;
Blanking means for blanking the plate-like workpiece including at least a part of the peripheral area;
The processing apparatus of the plate-shaped workpiece characterized by comprising.
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