JP2008084504A - 光ディスク装置および光ディスクの再生方法 - Google Patents
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Abstract
光ディスク装置における情報再生時の(レーザーノイズおよび光路干渉低減のための)高周波重畳において、情報記録密度、または光ディスク表面から記録膜面までの距離の異なる複数種類の光ディスクを同一波長のレーザーを用いて再生する場合、記録膜面上に形成されるレーザースポット径によって重畳される高周波による記録膜面上のエネルギー密度が異なるため、書き換え可能な光ディスクでは該エネルギー密度によっては既記録データを消去する恐れがある。
【解決手段】
光ディスク挿入後の初期調整における光ディスク判別、および多層光ディスクの層切り替えにおいて、記録膜面上の再生スポット径に対応して、再生レーザー光に重畳する高周波の振幅、および周波数を切り替える。また、上記光ディスク判別、および多層光ディスクの層切り替えにおいて、判別終了および目標層への引き込み確認完了までは再生レーザー光への高周波重畳を止める。
【選択図】 図10
Description
(λ/NA) … (式1)
に比例し、レーザー光の光ディスク上でのスポット面積は、
(λ/NA)2 … (式2)
に比例ことが知られている。つまり、BD規格、HD−DVD規格では、光ディスク上でのスポット面積が異なる。BD規格、HD−DVD規格は、再生レーザーパワー値を0.3mW、0.5mWと異ならせることで、単位面積あたりのレーザー光のパワーがほぼ等しくなるようにしている。
P1 < P2 … (式4)
この光ディスク1,2の両方を再生できる光ディスク装置を考える。
C2 = C2’ + ( HFamp2 / HFfreq2) … (式6)
図7は、光ディスク1を再生するときの、レーザー発光波形と発光パワー、駆動電流値の関係を示したものである。高周波を重畳していない期間701では、レーザーパワーはP1、DCレーザー駆動電流はC1である。P1,C1と図6のP2,C2の関係は、
P1 < P2 … (式7)
C1 < C2 … (式8)
である。
Cpk2’ = C1x + HFamp2 … (式9)
C1 = C1x + ( HFamp2 / HFfreq2) … (式10)
ここで、図4に示したように、光ディスク1に対する光スポット面積は光ディスク2に対する光スポット面積の約0.6倍であるため、仮に同一レーザーパワーを照射した場合、光ディスク1の単位面積あたりのレーザーパワーは、光ディスク2に比べて1 / 0.6 ≒ 1.7倍となる。再生レーザーパワーC1(0.3mW)は再生レーザーパワーC2(0.5mW)の約0.6倍に設定されるため、平均再生レーザーパワーC1,C2に着目すれば、単位面積あたりのレーザーパワーはほぼ等しくなる。
HFfrq1 = HFfrq2 … (式12)
この条件を満たすようにして、平均発光パワーP1、平均駆動電流C1を実現すると、高周波重畳によるレーザー発光波形は図7の期間703に示すように図6の期間602と相似となり、高周波重畳ピークパワーPpk1と図6におけるPpk2の単位面積あたりのレーザーパワーをほぼ同じとすることができる。
再生パワー = P2 … (式14)
高周波重畳ピークパワー=Ppk2 … (式15)
光ディスク2用の再生設定で光ディスクの種類の判別を行なうのは、光ディスク2に対する光スポット径が光ディスク1に対する光スポット径より大きいため、高周波重畳ピークパワーが同じときでも、光ディスク上の単位面積あたりのレーザーパワーが小さくなり、記録済みデータの破壊を避けることができるからである。
開口率 = NA1 … (式16)
再生パワー = P1 … (式17)
高周波重畳ピークパワー=Ppk1 … (式18)
を設定し、再生処理を開始する(ステップ807)。
1.書き換え可能光ディスクである場合は高周波重畳ピークパワーPpk1が消去パワー以下
2.再生専用、もしくは1回記録光ディスクの場合は高周波重畳ピークパワーPpk1がデータ記録膜を破壊しないパワー
であるHFamp1を設定してもよい。
・ターゲット層のNA=NAt
・ターゲット層の再生パワーPtを図10の再生パワー目標値発生回路1001の目標値に設定
を行う(ステップ1203)。このとき、図10のスイッチ1006をオフにして、高周波電流発生回路の出力をオフにしておく。次にターゲット層に向けたフォーカス引き込みを行う(ステップ1204)。ターゲット層へのフォーカス引き込みが確認できた段階で、前述のスイッチ1006をオンして高周波電流発生回路の出力をオンにする(ステップ1205)。この後、トラッキング引き込みを行い(ステップ1206)、再生処理を開始する(ステップ1207)。これにより、フォーカス引き込み時に、高周波重畳のピークパワーによるターゲット層以外の層の既記録データ、もしくは記録膜の劣化を防止することができる。
Claims (19)
- 第1の光ディスクと第2の光ディスクを再生する光ディスク装置であって、
所定の波長のレーザー光を照射するレーザーと、
第1のレンズ開口率を有し、前記レーザーから照射される所定の波長のレーザー光を前記第1の光ディスクに集光する第1の対物レンズと、
第2のレンズ開口率を有し、前記レーザーから照射される所定の波長のレーザー光を前記第2の光ディスクに集光する第2の対物レンズと、
装着された光ディスクの種類を判別する光ディスク判別回路と、
前記第1の光ディスクが装着されたときには第1の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給し、前記第2の光ディスクが装着されたときには第2の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給するレーザードライバと、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記レーザードライバ内部には、
前記第1の振幅の高周波を発生させる第1の高周波電流発生回路と、
前記第2の振幅の高周波を発生させる第2の高周波電流発生回路と、
前記第1の高周波電流発生回路の出力または前記第2の高周波電流発生回路の出力を選択して出力する信号選択回路と、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記レーザードライバ内部には、
発生させる高周波の振幅を外部からの制御信号に基づいて変更することができる高周波電流発生回路を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記レーザードライバは、
前記光ディスク判別回路が光ディスクの種類を判別しているときには、高周波を重畳しないレーザー駆動電流を前記レーザーに供給し、
前記光ディスク判別回路が光ディスクの種類を判別した後は、高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給することを特徴とする光ディスク装置。 - 第1の光ディスクと第2の光ディスクを再生する光ディスク装置であって、
所定の波長のレーザー光を照射するレーザーと、
第1のレンズ開口率を有し、前記レーザーから照射される所定の波長のレーザー光を前記第1の光ディスクに集光する第1の対物レンズと、
第2のレンズ開口率を有し、前記レーザーから照射される所定の波長のレーザー光を前記第2の光ディスクに集光する第2の対物レンズと、
前記第1の対物レンズを介した第1のスポット径のレーザー光を用いて光ディスクを再生するときには第1の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給し、前記第2の対物レンズを介して第2のスポット径のレーザー光を用いて光ディスクを再生するときには第2の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給するレーザードライバと、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項5に記載の光ディスク装置において、
前記レーザードライバ内部には、
前記第1の振幅の高周波を発生させる第1の高周波電流発生回路と、
前記第2の振幅の高周波を発生させる第2の高周波電流発生回路と、
前記第1の高周波電流発生回路の出力または前記第2の高周波電流発生回路の出力を選択して出力する信号選択回路と、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項5に記載の光ディスク装置において、
前記レーザードライバ内部には、
発生させる高周波の振幅を外部からの制御信号に基づいて変更することができる高周波電流発生回路を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 第1の光ディスクと第2の光ディスクを再生する光ディスク装置であって、
所定の波長のレーザー光を照射するレーザーと、
第1のレンズ開口率を有し、前記レーザーから照射される所定の波長のレーザー光を前記第1の光ディスクに集光する第1の対物レンズと、
第2のレンズ開口率を有し、前記レーザーから照射される所定の波長のレーザー光を前記第2の光ディスクに集光する第2の対物レンズと、
第1の平均レーザーパワーのレーザー光を用いて光ディスクを再生するときには第1の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給し、第2の平均レーザーパワーのレーザー光を用いて光ディスクを再生するときには第2の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給するレーザードライバと、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項8に記載の光ディスク装置において、
前記レーザードライバ内部には、
前記第1の振幅の高周波を発生させる第1の高周波電流発生回路と、
前記第2の振幅の高周波を発生させる第2の高周波電流発生回路と、
前記第1の高周波電流発生回路の出力または前記第2の高周波電流発生回路の出力を選択して出力する信号選択回路と、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項8に記載の光ディスク装置において、
前記レーザードライバ内部には、
発生させる高周波の振幅を外部からの制御信号に基づいて変更することができる高周波電流発生回路を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項8に記載の光ディスク装置において、
さらに、前記レーザーから照射されるレーザーパワーを観測するモニタダイオードを具備しており、
前記レーザードライバは、前記モニタダイオードで観測された平均レーザーパワーに基づいて制御されることを特徴とする光ディスク装置。 - 光ディスクの表面から第1の距離の位置に設けられた第1の記録層と、光ディスクの表面から第2の距離の位置に設けられた第2の記録層を再生する光ディスク装置であって、
所定の波長のレーザー光を照射するレーザーと、
第1のレンズ開口率を有し、前記レーザーから照射される所定の波長のレーザー光を前記第1の記録層に集光する第1の対物レンズと、
第2のレンズ開口率を有し、前記レーザーから照射される所定の波長のレーザー光を前記第2の記録層に集光する第2の対物レンズと、
前記第1の記録層を再生するときには第1の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給し、前記第2の記録層を再生するときには第2の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給するレーザードライバと、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項12に記載の光ディスク装置において、
前記レーザードライバ内部には、
前記第1の振幅の高周波を発生させる第1の高周波電流発生回路と、
前記第2の振幅の高周波を発生させる第2の高周波電流発生回路と、
前記第1の高周波電流発生回路の出力または前記第2の高周波電流発生回路の出力を選択して出力する信号選択回路と、
を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項12に記載の光ディスク装置において、
前記レーザードライバ内部には、
発生させる高周波の振幅を外部からの制御信号に基づいて変更することができる高周波電流発生回路を具備することを特徴とする光ディスク装置。 - 請求項12に記載の光ディスク装置において、
前記レーザードライバは、
再生する記録層を切り替えるときには、高周波を重畳しないレーザー駆動電流を前記レーザーに供給し、
前記第1の記録層または第2の記録層を再生するときには、高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給することを特徴とする光ディスク装置。 - 第1の光ディスクと第2の光ディスクを再生する光ディスクの再生方法であって、
前記第1の光ディスクが装着されたときには第1の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流をレーザーに供給し、前記第2の光ディスクが装着されたときには第2の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給することを特徴とする光ディスクの再生方法。 - 第1の光ディスクと第2の光ディスクを再生する光ディスクの再生方法であって、
第1のスポット径のレーザー光を用いて光ディスクを再生するときには第1の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流をレーザーに供給し、第2のスポット径のレーザー光を用いて光ディスクを再生するときには第2の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給することを特徴とする光ディスクの再生方法。 - 第1の光ディスクと第2の光ディスクを再生する光ディスクの再生方法であって、
第1の平均レーザーパワーのレーザー光を用いて光ディスクを再生するときには第1の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流をレーザーに供給し、第2の平均レーザーパワーのレーザー光を用いて光ディスクを再生するときには第2の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給することを特徴とする光ディスクの再生方法。 - 光ディスクの表面から第1の距離の位置に設けられた第1の記録層と、光ディスクの表面から第2の距離の位置に設けられた第2の記録層を再生する光ディスクの再生方法であって、
前記第1の記録層を再生するときには第1の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流をレーザーに供給し、前記第2の記録層を再生するときには第2の振幅の高周波を重畳したレーザー駆動電流を前記レーザーに供給することを特徴とする光ディスクの再生方法。
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