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JP2008082809A - 電子機器 - Google Patents

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JP2008082809A
JP2008082809A JP2006261925A JP2006261925A JP2008082809A JP 2008082809 A JP2008082809 A JP 2008082809A JP 2006261925 A JP2006261925 A JP 2006261925A JP 2006261925 A JP2006261925 A JP 2006261925A JP 2008082809 A JP2008082809 A JP 2008082809A
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Yoshiki Kondo
芳樹 近藤
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】測定装置を用いて、水晶発振子の正確な測定結果を得られると共に、水晶発振子の検討作業、単体評価作業、検査作業を効率化することができる電子機器を提供する。
【解決手段】テストモードに設定された後、スイッチの入力側がパルス出力ライン側に切り換えられる。音声出力端子に接続されたデジタルオシロスコープにスタート信号が送信される。デジタルオシロスコープは、スタート信号を受信し、基準時間の計時を開始する。また、内部クロック信号がカウンタにてカウントされる。そして、カウンタが所定時間分カウントしたとき、パルス信号が発生し、音声出力端子を介してデジタルオシロスコープに送信される。デジタルオシロスコープでは、スタート信号とパルス信号間の時間の、基準時間に対する誤差を算出することにより、水晶発振子の性能を評価することが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部クロック信号に従って時刻を表示させる時計機能を備えた電子機器に関し、特に、内部クロック信号の元になる基準信号を発生させる発振回路に含まれるクロック用クリスタルである水晶発振子の性能テストに関する。
従来から、時計機能が付いた電子機器が多く出回っている。例えば、DVDレコーダ、ハードディスクレコーダ、ビデオカセットレコーダ、テレビジョン受像機、などの電子機器では、殆ど時計機能が備えられている。このような時計機能を有する電子機器では、時計機能を実現するため、クロック用クリスタルである水晶発振子を含む発振回路により基準信号を発生させる基準信号発生部と、この基準信号発生部からの基準信号に基づいて時間の計時を行うための内部クロック信号を生成する内部クロック信号生成部と、この内部クロック信号生成部で生成された内部クロック信号を入力して時刻を表示手段に表示させるための処理を行う表示処理部が備えられている。
特開平6−120914号公報
ところで、電子機器の中でも、録画予約する機能を有する電子機器(例えば、DVDレコーダ、ハードディスクレコーダ、ビデオカセットレコーダ)では、内部の時計機能の時刻が正確である方が好ましい。そのためには、クロック用クリスタルである水晶発振子の性能のバラツキを極力抑える必要がある。
そこで、時計機能の精度を測定するために、従来では、電子機器内の基準信号発生部の出力ラインに、オシロスコープのプローブを接続して、基準信号発生部から出力される基準信号の周波数が所定の周波数になっているかを測定したり、内部クロック信号生成部の出力ラインに、オシロスコープのプローブを接続して、内部クロック信号生成部から出力される内部クロック信号の周期や周波数が所定値になっているかを測定したりしている。
しかしながら、従来のテスト方法では、オシロスコープを用いて測定すると、そのプローブと接地間に浮遊容量が生じるので、発振周波数が微妙に変化したりするため、前記基準信号の周波数、および内部クロック信号の周期や周波数の測定精度が低下し、正確な測定結果を得ることができないと言う課題があった。また、電子機器を分解して、オシロスコープのプローブをテストポイントに接続する必要があるなど、レイアウト的に手間がかかると言う課題があった。また、従来のテスト方法では、クロック用クリスタルである水晶発振子に対する、検討作業、単体評価作業、および検査作業に多くの時間が掛かり、作業効率が悪いと言う課題があった。
なお、特許文献1の従来技術では、動作モードを測定モードから出力モードに切り換え、基準信号の周波数を選択指定すれば、その指定した周波数の基準信号が、選局回路を構成している発振器から外部出力端子を介して外部に出力されるようになっているが、この従来技術は、信号レベル測定装置であり、内部クロック信号に従って時刻を表示させる時計機能を備えた電子機器における発振回路に含まれるクロック用クリスタルである水晶発振子の性能テストに関するものではない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、測定装置を用いて、クロック用クリスタルである水晶発振子の正確な評価測定結果を得ることができると共に、水晶発振子の、検討作業、単体評価作業、および検査作業を効率化することができる電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、水晶発振子を含む発振回路により基準信号を発生させる基準信号発生部と、この基準信号発生部からの基準信号に基づいて時間の計時を行うための内部クロック信号を生成する内部クロック信号生成部と、この内部クロック信号生成部で生成された内部クロック信号を入力して時刻を表示手段に表示させるための処理を行う表示処理部と、内部回路で処理された処理信号を外部に出力するための外部出力端子とを含み構成された電子機器において、前記内部クロック信号生成部からの内部クロック信号をカウントするカウンタと、前記内部回路の出力ラインおよびパルス出力ラインの何れかを選択して前記外部出力端子に接続する選択手段とを設けると共に、操作手段によりテストモード指示を受けたときにテストモードに設定するテストモード設定手段と、前記テストモードに設定された後、前記選択手段の入力側を前記パルス出力ライン側に切り換える出力切換手段と、前記選択手段の入力側が前記パルス出力ライン側に切り換えられた後、前記外部出力端子に接続された測定装置へテスト開始を示すスタート信号を送信するスタート信号送信手段と、前記スタート信号の送信と同時に前記内部クロック信号生成部から内部クロック信号を出力させる内部クロック信号出力制御手段と、前記カウンタをカウント動作させ、前記出力された内部クロック信号をカウントさせるカウント制御手段と、前記内部クロック信号を所定時間分カウントしたときにパルス信号を発生させ、前記測定装置へ送信するパルス信号発生手段と、前記パルス信号が発生したときに、前記カウンタをリセットするカウンタリセット手段とを有するシステムコントローラを備えたことを特徴とする電子機器を提供する。
この構成において、操作手段によりテストモード指示を受けて、テストモード設定手段によりテストモードに設定された後、システムコントローラの出力切換手段は、選択手段の入力側をパルス出力ライン側に切り換える。次に、システムコントローラのスタート信号送信手段は、外部出力端子に接続された測定装置に、スタート信号を、選択手段を介して外部出力端子に出力し、測定装置に送信する。これに応答して、測定装置は、電子機器からのスタート信号を受信し、基準時間の計時を開始する。
また、システムコントローラは、スタート信号を送信すると同時に、内部クロック信号出力制御手段により、基準信号発生部を動作させ、内部クロック信号生成部から内部クロック信号を出力させる。次に、システムコントローラのカウント制御手段は、カウンタをカウント動作させ、内部クロック信号生成部から出力された内部クロック信号をカウンタにてカウントさせる。そして、カウンタが所定時間分カウントしたとき、即ち、カウント値が内部時間の例えば1時間に相当する値になれば、システムコントローラのパルス信号発生手段は、パルス信号を発生させ、パルス出力ライン、選択手段および外部出力端子を介して、測定装置にパルス信号を送信する。また、システムコントローラのカウンタリセット手段は、前記パルス信号が発生したときに、カウンタをリセットする。
この構成によれば、電子機器内のクロック用クリスタルである水晶発振子の性能評価を行うのに、内部クロック信号を所定時間分カウントしたときに発生するパルス信号を、選択手段により選択して外部出力端子から出力させることができるので、電子機器を分解する必要がなく、外部出力端子に測定装置を接続すれば、水晶発振子の性能評価を測定ことができる。この測定は、電子機器を分解して、テストポイントに測定装置のプローブを接続して行うものではないので、浮遊容量には影響されず、正確な測定結果を得ることができる。この結果、水晶発振子に対する検討作業、単体評価作業、および検査作業の効率化を図れる。
請求項2の発明は、水晶発振子を含む発振回路により基準信号を発生させる基準信号発生部と、この基準信号発生部からの基準信号に基づいて時間の計時を行うための内部クロック信号を生成する内部クロック信号生成部と、この内部クロック信号生成部で生成された内部クロック信号を入力して時刻を表示手段に表示させるための処理を行う表示処理部と、内部回路で処理された処理信号を外部に出力するための外部出力端子とを含み構成された電子機器において、前記内部クロック信号生成部からの内部クロック信号をカウントするカウンタと、前記内部回路の出力ラインおよびパルス出力ラインの何れかを選択して前記外部出力端子に接続する選択手段とを設けると共に、テストモードに設定された後、前記選択手段の入力側を前記パルス出力ライン側に切り換え、前記外部出力端子に接続された測定装置へテスト開始を示すスタート信号を送信すると同時に、前記内部クロック信号生成部から内部クロック信号を出力させ、この出力された内部クロック信号を前記カウンタでカウントさせ、前記内部クロック信号を所定時間分カウントしたときに、パルス信号を発生させて前記測定装置へ送信し、前記カウンタをリセットする一連の制御を行うシステムコントローラを備えたことを特徴とする電子機器を提供する。
この構成において、テストモードに設定された後、選択手段の入力側がパルス出力ライン側に切り換えられる。次に、外部出力端子に接続された測定装置に、スタート信号が選択手段を介して外部出力端子に出力され、測定装置に送信される。これに応答して、測定装置は、電子機器からのスタート信号を受信し、基準時間の計時を開始する。
また、スタート信号が送信すると同時に、内部クロック信号生成部から内部クロック信号が出力され、この内部クロック信号がカウンタにてカウントされる。そして、カウンタが所定時間分カウントされたとき、パルス信号が発生し、パルス出力ライン、選択手段および外部出力端子を介して、測定装置に送信される。また、前記パルス信号が発生したときに、カウンタがリセットされる。
この構成によれば、電子機器内のクロック用クリスタルである水晶発振子の性能評価を行うのに、内部クロック信号を所定時間分カウントしたときに発生するパルス信号を、選択手段により選択して外部出力端子から出力させることができるので、電子機器を分解する必要がなく、外部出力端子に測定装置を接続すれば、水晶発振子の性能評価を測定ことができる。この測定は、電子機器を分解して、テストポイントに測定装置のプローブを接続して行うものではないので、浮遊容量には影響されず、正確な測定結果を得ることができる。この結果、水晶発振子に対する検討作業、単体評価作業、および検査作業の効率化を図れる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記システムコントローラは、テストモード設定処理、出力切換処理、スタート信号送信処理、内部クロック信号出力制御処理、カウント制御処理、パルス信号発生処理、およびカウンタリセット処理を実現でき、これにより、電子機器内のクロック用クリスタルである水晶発振子の性能評価を行うのに、内部クロック信号を所定時間分カウントしたときに発生するパルス信号を、選択手段により選択して外部出力端子から出力させることができるようになる。
以上のように本発明によれば、クロック信号生成部からの内部クロック信号をカウントするカウンタと、内部回路の出力ラインおよびパルス出力ラインの何れかを選択して外部出力端子に接続する選択手段とを設けると共に、操作手段によりテストモード指示を受けたときにテストモードに設定するテストモード設定手段と、前記テストモードに設定された後、前記選択手段の入力側を前記パルス出力ライン側に切り換える出力切換手段と、前記選択手段の入力側が前記パルス出力ライン側に切り換えられた後、前記外部出力端子に接続された測定装置へテスト開始を示すスタート信号を送信するスタート信号送信手段と、前記スタート信号の送信と同時に前記内部クロック信号生成部から内部クロック信号を出力させる内部クロック信号出力制御手段と、前記カウンタをカウント動作させ、前記出力された内部クロック信号をカウントさせるカウント制御手段と、前記内部クロック信号を所定時間分カウントしたときにパルス信号を発生させ、前記測定装置へ送信するパルス信号発生手段と、前記パルス信号が発生したときに、前記カウンタをリセットするカウンタリセット手段とを有するシステムコントローラを備えたので、電子機器内のクロック用クリスタルである水晶発振子の性能評価を行うのに、内部クロック信号を所定時間分カウントしたときに発生するパルス信号を、選択手段により選択して外部出力端子から出力させることができ、これにより、電子機器を分解する必要がなく、外部出力端子に測定装置を接続すれば、水晶発振子の性能評価を測定ことができる。この測定は、電子機器を分解して、テストポイントに測定装置のプローブを接続して行うものではないので、浮遊容量には影響されず、正確な測定結果を得ることができる。この結果、水晶発振子に対する検討作業、単体評価作業、および検査作業の効率化を図れる。
また、本発明によれば、内部クロック信号生成部からの内部クロック信号をカウントするカウンタと、内部回路の出力ラインおよびパルス出力ラインの何れかを選択して外部出力端子に接続する選択手段とを設けると共に、テストモードに設定された後、前記選択手段の入力側を前記パルス出力ライン側に切り換え、前記外部出力端子に接続された測定装置へテスト開始を示すスタート信号を送信すると同時に、前記内部クロック信号生成部から内部クロック信号を出力させ、この出力された内部クロック信号を前記カウンタでカウントさせ、前記内部クロック信号を所定時間分カウントしたときに、パルス信号を発生させて前記測定装置へ送信し、前記カウンタをリセットする一連の制御を行うシステムコントローラを備えたので、電子機器内のクロック用クリスタルである水晶発振子の性能評価を行うのに、内部クロック信号を所定時間分カウントしたときに発生するパルス信号を、選択手段により選択して外部出力端子から出力させることができ、これにより、電子機器を分解する必要がなく、外部出力端子に測定装置を接続すれば、水晶発振子の性能評価を測定ことができる。この測定は、電子機器を分解して、テストポイントに測定装置のプローブを接続して行うものではないので、浮遊容量には影響されず、正確な測定結果を得ることができる。この結果、水晶発振子に対する検討作業、単体評価作業、および検査作業の効率化を図れる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図である。
この電子機器は、基準信号を発生させる基準信号発生部1と、時間の計時を行うための内部クロック信号を生成する内部クロック信号生成部2と、この内部クロック信号生成部2で生成された内部クロック信号を入力して時刻を表示手段に表示させるための処理を行う表示処理部3と、前記表示手段としての本体表示部4およびディスプレイ装置10と、本機器全体を制御するシステムコントローラ5と、本機器に必要なデータを記憶するメモリ6と、リモコン8からの光操作信号を受光して電気信号の操作信号としてシステムコントローラ5に入力する受光部7と、内部クロック信号生成部2からの内部クロック信号をカウントするカウンタ9とを備えている。
基準信号発生部1には、時計機能に用いられるクロック用クリスタルである水晶発振子11を含む発振回路12が備えられ、発振回路12により基準信号を発生させる。内部クロック信号生成部2には、発振回路12からの基準信号をパルス信号に変換するパルス変換回路21と、このパルス変換回路21からのパルス信号を分周して時間の計時を行うための内部クロック信号を出力する分周回路22とが備えられている。
この実施形態では、システムコントローラ5は、リモコン8などによりテストモード指示を受けたときにテストモードに設定するテストモード設定手段と、前記テストモードに設定された後、スイッチ11の入力側をパルス出力ラインL1側に切り換える出力切換手段と、スイッチ11の入力側が前記パルス出力ラインL1側に切り換えられた後、外部出力端子である音声出力端子14に接続されたデジタルオシロスコープBへテスト開始を示すスタート信号を送信するスタート信号送信手段と、前記スタート信号の送信と同時に内部クロック信号生成部2から内部クロック信号を出力させる内部クロック信号出力制御手段と、カウンタ9をカウント動作させ、前記出力された内部クロック信号をカウントさせるカウント制御手段と、前記内部クロック信号を所定時間分カウントしたときにパルス信号を発生させ、このパル信号をデジタルオシロスコープBへ送信するパルス信号発生手段と、前記パルス信号が発生したときに、カウンタ9をリセットするカウンタリセット手段とを有する。
なお、本実施形態では、スイッチ11は、パルス出力ラインL1または音声出力回路13の音声出力ラインL2を選択して音声出力端子14に接続するものを示したが、これに限らず、スイッチ11は、パルス出力ラインL1または映像出力回路(図示せず)の映像出力ライン(図示せず)を選択して映像出力端子(図示せず)に接続するように構成しても良い。この場合には、デジタルオシロスコープBのプローブは、映像出力端子に接続されることになる。
図2は本実施形態において電子機器のクロック用クリスタルである水晶発振子の性能のテストを行う場合の構成図である。図2において、Aは、例えばDVDレコーダやハードディスクレコーダあるいはビデオカセットレコーダなどのように時計機能を備える電子機器や、その他、時計機能が付いている電子機器であれば何れであっても良い。この電子機器Aは、接続ケーブルLによってデジタルオシロスコープBと接続されている。詳しくは、電子機器Aの音声出力端子14には、デジタルオシロスコープBの入力端子に接続された接続ケーブルLのプローブbが接続されている。デジタルオシロスコープBの画面B1には、例えば、電子機器A側の時計機能の内部時間「1:00:00:000」をデジタルオシロスコープBの処理により正確に算出した内部時間「0:59:46:000」と、基準時間に対する内部時間の誤差時間「0:00:14:000」が表示されている。
即ち、電子機器A側の内部時間は1時間を計時しているが、正確な時間は59分46秒であるので、電子機器A側の時計機能は、14秒進んでいることになり、誤差時間は14秒となる。また、1時間は3600秒、59分46秒は3586秒であるので、正確な1時間当たりの内部時間の誤差時間Tは、デジタルオシロスコープBにおいて、例えば、3586秒:14秒=3600秒:T秒と言う比例式によって求めることもできる。
図3は本実施形態においてデジタルオシロスコープB内の正確な基準時間の経過時間と、電子機器A内の内部時間の経過時間との関係を説明するための図である。
図3(1)においては、デジタルオシロスコープBが電子機器Aからスタート信号を受信した時点0分から基準時間の計時を開始し、この基準時間の経過時間0分〜60分を示している。この基準時間は、デジタルオシロスコープB内で作成される正確な時間である。図3(2)においては、時点t0で内部時間が計時され、60分になった時点t1または時点t2でパルス信号を発生される。このパルス信号は、例えば、時点t1または時点t2で発生されるが、時点t1のパルス信号は、図3(1)においては60分(正確な基準時間)よりも早い時点T1に対応するので、内部時間の計時速度が基準よりも速くなっており、電子機器Aにおける時計機能の時計が進んでいることになる。逆に、時点t2のパルス信号は、図3(1)においては60分(正確な基準時間)よりも遅い時点T2に対応するので、内部時間の計時速度が基準よりも遅くなっており、電子機器Aにおける時計機能の時計が遅れていることになる。また、時点T1や時点T2が60分の時点になっている場合には、電子機器Aの時計機能の時計は、正確であることを示す。
図4は本実施形態においてクリスタル用クロックである水晶発振子の性能をテストするテストモード時の動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1〜図3を参照してクリスタル用クロックである水晶発振子の性能をテストするテストモード時の動作について説明する。
先ず、試験員がリモコン8を操作し、電子機器Aにテストモードの指示を与える。これに応答して、電子機器Aのシステムコントローラ5は、リモコン8よりテストモード指示を受けたことを検知し(ステップS1)、システムコントローラ5のテストモード設定手段は、電子機器Aをテストモードに設定する(ステップS2)。この後、システムコントローラ5の出力切換手段は、スイッチ駆動回路12を制御してスイッチ11の入力側をパルス出力ラインL1側に切り換える(ステップS3)。
次に、システムコントローラ5のスタート信号送信手段は、音声出力端子14に接続されたデジタルオシロスコープBへテスト開始を行うスタート信号を、スイッチ11を介して音声出力端子14に出力し、接続ケーブルLを介してデジタルオシロスコープBに送信する(ステップS4)。これに応答して、デジタルオシロスコープBは、電子機器Aからのスタート信号(図3中の時点t0でのスタート信号)を受信し、基準時間の計時を開始する。
また、電子機器Aのシステムコントローラ5は、スタート信号を送信すると同時に、内部クロック信号出力制御手段により、基準信号発生部1を動作させ、内部クロック信号生成部2から内部クロック信号を出力させる(ステップS5)。また、システムコントローラ5のカウント制御手段は、カウンタ9をカウント動作させ(ステップS6)、内部クロック信号生成部2から出力された内部クロック信号をカウンタ9にてカウントさせる。そして、カウンタ9が所定時間分カウントしたとき(ステップS7)、即ち、カウント値が内部時間の例えば1時間に相当する値になれば、システムコントローラ5のパルス信号発生手段は、パルス信号を発生させ(ステップS8)、パルス出力ラインL1、スイッチ11および音声出力端子14を介して、デジタルオシロスコープBにパルス信号を送信する(ステップS9)。また、システムコントローラ5のカウンタリセット手段は、前記パルス信号が発生したときに、カウンタ9をリセットする(ステップS10)。
そして、テストが終了していない場合は(ステップS11)、ステップS6の処理に戻り、以下同様な処理を行う。テストが終了したか否かの判定は、ステップS7の所定時間が、例えば、60分であり、内部時間が60分になったときに、デジタルオシロスコープBに1発のパルス信号を送信するように設定されている場合には、カウンタ9のリセット回数が1回になれば、システムコントローラ5は、テストを終了したと判定する。また、所定時間が、例えば、1分であり、内部時間が60分になるまでの間に59発のパルス信号を、および60分になったときに1発のパルス信号を、それぞれ送信するように設定されている場合には、カウンタ9のリセット回数が60回になれば、システムコントローラ5は、テストを終了したと判定する。
図5は本実施形態において電子機器側のクロック用クリスタルである水晶発振子の性能テストを行うデジタルオシロスコープでの処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1〜図4を参照して電子機器側のクロック用クリスタルである水晶発振子の性能テストを行うデジタルオシロスコープでの処理について説明する。
デジタルオシロスコープBは、電子機器Aからのスタート信号(図4のステップS2でのスタート信号)を受信すると(ステップN1)、基準時間の計時を開始する(ステップN2)。即ち、図3に示すように、デジタルオシロスコープBは、時点t0でスタート信号を受信すると、基準時間は0分(正確には「0:00:00:000」)から計時が開始される。そして、デジタルオシロスコープBは、電子機器Aからのパルス信号(図4のステップS9でのパルス信号)を受信すると(ステップN3)、スタート信号とパルス信号との間隔の時間により、電子機器Aにおける時計機能の正確な内部時間を算出する(ステップN4)。
例えば、図3において、時点t1のパルス信号は、60分(正確な基準時間)よりも早い時点T1に対応するので、内部時間の計時速度が基準よりも速くなっており、電子機器Aにおける時計機能の時計が進んでいることになる。したがって、電子機器Aの時計機能による内部時間が60分であっても、実際の正確な時間は、基準時間上の時点T1における時間に相当するので、デジタルオシロスコープBは、時点T1までの基準時間の経過時間を算出すれば、正確な内部時間を得ることができる。例えば、電子機器Aでの内部時間が60分であっても、正確な内部時間は59分46秒であると算出される。
前記正確な内部時間は基準時間に対する時間であり、デジタルオシロスコープBは、基準時間に対する内部時間の誤差時間を算出する(ステップN5)。例えば、電子機器Aでの内部時間が60分であり、正確な内部時間が59分46秒である場合、基準時間に対する内部時間の誤差時間は14秒になる。そして、デジタルオシロスコープBは、内部時間「0:59:46:000」と、誤差時間「0:00:14:000」を画面B1に表示する(ステップN6)。
以上説明したように本実施形態によれば、電子機器A内のクロック用クリスタルである水晶発振子11の性能評価を行うのに、内部クロック信号を所定時間分カウントしたときに発生するパルス信号を、スイッチ11により選択して音声出力端子14から出力させることができるので、電子機器Aを分解する必要がなく、音声出力端子14にデジタルオシロスコープBのプローブbを接続すれば、水晶発振子11の性能評価を測定ことができる。この測定は、電子機器Aを分解して、テストポイントにデジタルオシロスコープBのプローブbを接続して行うものではないので、浮遊容量には影響されず、正確な測定結果を得ることができる。この結果、水晶発振子11に対する検討作業、単体評価作業、および検査作業の効率化を図れる。
なお、本実施形態では、測定装置としてデジタルオシロスコープを用いたが、これに限らず、信号波形を測定して表示したり、各種演算を行ったりすることが可能なパーソナルコンピュータや、その他、同機能を有する測定装置であれば、何れでも良い。
本発明は、測定装置を用いて、時計機能を有する電子機器におけるクロック用クリスタルである水晶発振子の性能評価を行うのに利用することができる。
本発明の一実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図である。 前記実施形態において電子機器のクロック用クリスタルである水晶発振子の性能のテストを行う場合の構成図である。 前記実施形態においてデジタルオシロスコープ内の正確な基準時間の経過時間と電子機器内の内部時間の経過時間との関係を説明するための図である。 前記実施形態においてクリスタル用クロックである水晶発振子の性能をテストするテストモード時の動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態において電子機器側のクロック用クリスタルである水晶発振子の性能テストを行うデジタルオシロスコープでの処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 基準信号発生部
2 内部クロック信号生成部
3 表示処理部
4 本体表示部(表示手段)
5 システムコントローラ
8 リモコン(操作手段)
9 カウンタ
10 ディスプレイ装置(表示手段)
11 スイッチ(選択手段)
13 音声出力回路(内部回路)
14 音声出力端子(外部出力端子)
A 電子機器
B デジタルオシロスコープ(測定装置)
L1 パルス出力ライン
L2 音声出力ライン(内部回路の出力ライン)

Claims (3)

  1. 水晶発振子を含む発振回路により基準信号を発生させる基準信号発生部と、この基準信号発生部からの基準信号に基づいて時間の計時を行うための内部クロック信号を生成する内部クロック信号生成部と、この内部クロック信号生成部で生成された内部クロック信号を入力して時刻を表示手段に表示させるための処理を行う表示処理部と、内部回路で処理された処理信号を外部に出力するための外部出力端子とを含み構成された電子機器において、
    前記内部クロック信号生成部からの内部クロック信号をカウントするカウンタと、前記内部回路の出力ラインおよびパルス出力ラインの何れかを選択して前記外部出力端子に接続する選択手段とを設けると共に、
    操作手段によりテストモード指示を受けたときにテストモードに設定するテストモード設定手段と、
    前記テストモードに設定された後、前記選択手段の入力側を前記パルス出力ライン側に切り換える出力切換手段と、
    前記選択手段の入力側が前記パルス出力ライン側に切り換えられた後、前記外部出力端子に接続された測定装置へテスト開始を示すスタート信号を送信するスタート信号送信手段と、
    前記スタート信号の送信と同時に前記内部クロック信号生成部から内部クロック信号を出力させる内部クロック信号出力制御手段と、
    前記カウンタをカウント動作させ、前記出力された内部クロック信号をカウントさせるカウント制御手段と、
    前記内部クロック信号を所定時間分カウントしたときにパルス信号を発生させ、前記測定装置へ送信するパルス信号発生手段と、
    前記パルス信号が発生したときに、前記カウンタをリセットするカウンタリセット手段と、を有するシステムコントローラを備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 水晶発振子を含む発振回路により基準信号を発生させる基準信号発生部と、この基準信号発生部からの基準信号に基づいて時間の計時を行うための内部クロック信号を生成する内部クロック信号生成部と、この内部クロック信号生成部で生成された内部クロック信号を入力して時刻を表示手段に表示させるための処理を行う表示処理部と、内部回路で処理された処理信号を外部に出力するための外部出力端子とを含み構成された電子機器において、
    前記内部クロック信号生成部からの内部クロック信号をカウントするカウンタと、前記内部回路の出力ラインおよびパルス出力ラインの何れかを選択して前記外部出力端子に接続する選択手段とを設けると共に、
    テストモードに設定された後、前記選択手段の入力側を前記パルス出力ライン側に切り換え、前記外部出力端子に接続された測定装置へテスト開始を示すスタート信号を送信すると同時に、前記内部クロック信号生成部から内部クロック信号を出力させ、この出力された内部クロック信号を前記カウンタでカウントさせ、前記内部クロック信号を所定時間分カウントしたときに、パルス信号を発生させて前記測定装置へ送信し、前記カウンタをリセットする一連の制御を行うシステムコントローラを備えたことを特徴とする電子機器。
  3. 前記システムコントローラは、操作手段によりテストモード指示を受けたときにテストモードに設定するテストモード設定手段と、前記テストモードに設定された後、前記選択手段の入力側を前記パルス出力ライン側に切り換える出力切換手段と、前記選択手段の入力側が前記パルス出力ライン側に切り換えられた後、前記外部出力端子に接続された測定装置へテスト開始を示すスタート信号を送信するスタート信号送信手段と、前記スタート信号の送信と同時に前記内部クロック信号生成部から内部クロック信号を出力させる内部クロック信号出力制御手段と、前記カウンタをカウント動作させ、前記出力された内部クロック信号をカウントさせるカウント制御手段と、前記内部クロック信号を所定時間分カウントしたときにパルス信号を発生させ、前記測定装置へ送信するパルス信号発生手段と、前記パルス信号が発生したときに、前記カウンタをリセットするカウンタリセット手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
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