JP2008054444A - 回転電機 - Google Patents
回転電機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008054444A JP2008054444A JP2006229315A JP2006229315A JP2008054444A JP 2008054444 A JP2008054444 A JP 2008054444A JP 2006229315 A JP2006229315 A JP 2006229315A JP 2006229315 A JP2006229315 A JP 2006229315A JP 2008054444 A JP2008054444 A JP 2008054444A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- stator
- diameter side
- electric wire
- iron core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、限られたスペース内で固定子鉄心の軸方向寸法を増大させて性能を向上させることができる回転電機を提供することにある。
【解決手段】本発明は、内径側に磁極面8を形成した固定子鉄心6と、この固定子鉄心6に電線18を集中巻きして形成した固定子巻線7とを有する固定子4を備えた回転電機(1)において、前記固定子巻線7の軸方向端部に形成される巻線端部7Eの電線18の一部18Pを、この巻線端部7Eよりも外径側を経由して巻付けるようにしたのである。
即ち、巻線端部7Eに巻付ける電線18の一部18P外径側を経由して巻付けることにより、巻線端部7Eにおける固定子巻線7の巻層厚さを薄くでき、その分、固定子鉄心6を軸方向に増大させることで、回転電機(1)の性能を向上できるのである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、内径側に磁極面8を形成した固定子鉄心6と、この固定子鉄心6に電線18を集中巻きして形成した固定子巻線7とを有する固定子4を備えた回転電機(1)において、前記固定子巻線7の軸方向端部に形成される巻線端部7Eの電線18の一部18Pを、この巻線端部7Eよりも外径側を経由して巻付けるようにしたのである。
即ち、巻線端部7Eに巻付ける電線18の一部18P外径側を経由して巻付けることにより、巻線端部7Eにおける固定子巻線7の巻層厚さを薄くでき、その分、固定子鉄心6を軸方向に増大させることで、回転電機(1)の性能を向上できるのである。
【選択図】図1
Description
本発明は発電機や電動機さらには電動発電機等の回転電機に係り、特に、固定子巻線が固定子鉄心に集中巻きされた固定子を備えた回転電機に関する。
一般に、固定子巻線が固定子鉄心に集中巻きされた固定子を備えた回転電機は、例えば特許文献1に開示されているように、既に周知である。
上記従来の技術を含め、固定子巻線が固定子鉄心に集中巻きされた固定子を備えた回転電機においては、固定子鉄心の軸方向寸法を限られたスペース内で可能な限り増大させて回転電機の性能を向上させる配慮はなされていなかった。
本発明の目的は、限られたスペース内で固定子鉄心の軸方向寸法を増大させて性能を向上させることができる回転電機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、軸支された回転軸上に構成された回転子と、この回転子の外周に微小隙間を介して配置された固定子とを備え、前記固定子は、内径側に磁極面を形成した固定子鉄心と、この固定子鉄心に電線を集中巻きして形成した固定子巻線とを有する回転電機において、前記固定子巻線の軸方向端部に形成される巻線端部の電線の一部を、この巻線端部よりも外径側を経由して巻付けるようにしたのである。
即ち、固定子巻線の軸方向端部に形成される巻線端部の電線の一部を、この巻線端部よりも外径側を経由して巻付けることにより、巻線端部における固定子巻線の厚さを薄くでき、その分、固定子鉄心を軸方向に増大させることで、回転電機の性能を向上できるのである。
更に、固定子鉄心に固定子巻線を集中巻きする場合には、電線を例えば外径側から内径側に向かって順に巻付けて行き、内径側に至ったら外径側に向かって順に巻付けて行き、これを繰り返して必要な巻数の固定子巻線を得ている。このため、外径側から内径側に向かって順に巻付けられる電線と、内径側から外径側に向かって順に巻付けられる電線との巻付け方向が交差する部分が生じ、これら巻付け方向が交差する部分は他の部分よりも厚さが厚くなるので、巻付け方向が交差する部分は、通常、ほとんど隙間が存在しない隣接固定子巻線側に設けず、軸方向端部に形成される巻線端部に位置するように巻付けている。その結果、厚さが厚くなる巻線端部を見込んで回転電機の軸方向寸法を設計している。したがって、巻線端部の電線の一部を巻線端部よりも外径側を経由して巻付けることにより、巻線端部における固定子巻線の厚さを薄くでき、その分、固定子鉄心を軸方向に増大させて回転電機の性能を向上できるのである。
以上説明したように本発明によれば、限られたスペース内で固定子鉄心の軸方向寸法を増大させて性能を向上させることができる回転電機を得ることができる。
以下本発明による回転電機の一実施の形態を図1〜図5に示す電動機について説明する。
図5に示すように、電動機1は、軸支された回転軸2上に構成された回転子3と、この回転子3の外周に微小隙間を介して配置され周方向に等ピッチで配置された固定子4と、この固定子4を支持して磁路を形成すると共に、前記回転軸2を軸受(図示せず)を介して支持する固定子枠5とを有している。
そして、各固定子4は、珪素鋼板を軸方向に複数積層して形成した固定子鉄心6と、これら固定子鉄心6に夫々集中巻きされた固定子巻線7とを備えている。そして、固定子鉄心6は、図2に示すように、内径側に磁極面8を形成し、外径側に基部9を形成し、これら磁極面8と基部9間に形成された巻線装着部10とを有している。前記基部9の周方向の両側には、軸方向に沿って凸状係合部11Aと凹状係合部11Bが形成され、固定子枠6に装着されるときに隣接する固定子鉄心6の凸状係合部11Aと凹状係合部11Bが互いに係合して径方向の変位を防止している。
このように形成された固定子鉄心6の巻線装着部10には、図3に示すように、軸方向に二分割された絶縁材より形成されたボビン12A,12Bを軸方向から装着している。これらボビン12A,12Bには、夫々巻線巻付け部13と、その内径側に巻線巻付け方向に沿って略直角に形成されたフランジ部14と、巻線巻付け部13の外径側に固定子鉄心6の軸方向に沿って延在し固定子鉄心6の軸方向端面に矢印方向に直角に折曲げられた延在部15とが設けられ、前記延在部15から軸方向に突出して係合フック16が設けられている。そして係合フック16の外径側には電線を安定して巻付けられるように、巻線溝17が形成されている。
このように固定子鉄心6にボビン12A,12Bを装着後、図4に示すように、電線18の巻始め側18Sを把持してボビン12A,12Bの巻線巻付け部13に隙間なく電線18を巻付け手行く。即ち、電線18は、巻線巻付け部13の外径側から順に巻付けて行き、内径側に到達したら、外径側に向かって順に巻付けて行く。普通、2層目以上に巻かれる電線18は、下層の隣接する電線で形成される間に巻かれるので、密に巻くことができる。これらを繰り返すことで、必要巻数の固定子巻線7が集中巻きされることになる。ここで、電線18を外径側から内径側に巻いて行く場合の巻付け角度と、内径側から外径側に巻いて行く場合の巻付け角度は逆となるので、巻付け方向が交差する部分が発生する。そして、電線18の巻付け方向が交差する部分においては、2層目以上に巻かれる電線18が下層の電線の頂部と交差するので、巻付け方向が交差しない部分に較べて全体の巻層厚さが厚くなることは避けられない。そこで、通常は、電線18の巻付け方向の交差を、固定子鉄心6の軸方向の一方端に対応する巻線端部7Eで行うようにしている。
したがって、図5に示すように、巻線端部7Eにおける電線18の一部18Pを、巻線端部7Eの外径側に位置する前記係合フック16を経由して巻付けることで、巻線端部7Eの巻層厚さを薄くするのである。
このように、巻線端部7Eにおける電線18の一部18Pを、巻線端部7Eよりも外径側を経由して巻付けることで、巻線端部7Eの巻層厚さは、他の部分における巻装厚さよりも薄くすることができ、その薄くした分、固定子鉄心6の軸方向の長さを増大させることができ、その結果、電動機1の出力トルクを増加することができて性能を向上させることができるのである。
ところで、巻層厚さを薄くした巻線端部7Eとは反対側に位置する巻線端部においては、電線18の巻付け方向が交差していないが、この巻線端部においても電線18の一部を外径側を経由して巻付けることで、該部における巻層厚さを、さらに薄くすることができる。その結果、同様に固定子鉄心6の軸方向長さをさらに増大させることができ、電動機1の出力トルクを増加することができて性能をさらに向上させることができる。
以上説明のように本実施の形態によれば、固定子鉄心6の軸方向端部に対応する固定子巻線7の巻線端部7Eの電線18の一部18Pを外径側を経由して巻付けることで、巻線端部7Eにおける巻層厚さを薄くでき、その分、固定子鉄心7の軸方向長さを増大させて電動機1の性能を向上させることができる。
ところで、上記実施の形態は、回転電機として、電動機を一例に説明したが、電動機に限らず、発電機や電動発電機等にも適用できることは云うまでもない。
また、固定子巻線7は、ボビン12A,12Bの上に電線18を巻付けて形成し、巻線端部7Eの電線18の一部18Pをボビン12A,12Bに設けた係合フック16に係合させるように巻付けたものであるが、ボビン12A,12Bは必ず必要とするものではなく,固定子鉄心6の巻線装着部10に絶縁材を介在させて電線18を巻付けてもよい。その場合、係合フック16は巻線装着部10に接着等により固定することで、電線18の一部18Pを巻線端部7Eの外径側を経由して巻付けることがさできる。さらに、別場所で、電線18の一部18Pを巻線端部7Eの外径側を経由するように形成した固定子コイル7を成型し、この成型した固定子コイル7を固定子鉄心7に直接あるいはボビン12A,12Bや絶縁材料を介在させて装着することで、係合フック16を省略することができる。
1…電動機、2…回転軸、3…回転子、4…固定子、5…固定子枠、6…固定子鉄心、7…固定子巻線、7E…巻線端部、8…磁極面、9…基部、10…巻線装着部、11A…凸状係合部、11B…凹状係合部、12A,12B…ボビン、13…巻線巻付け部、14…フランジ部、15…延在部、16…係合フック、17…巻線溝、18…電線、18S…巻始め側、18P…電線の一部。
Claims (6)
- 軸支された回転軸上に構成された回転子と、この回転子の外周に微小隙間を介して配置された固定子とを備え、前記固定子は、内径側に磁極面を形成した固定子鉄心と、この固定子鉄心に電線を集中巻きして形成した固定子巻線とを有し、この固定子巻線は電線の巻付け方向が交差する巻線端部を固定子鉄心の軸方向端部に有する回転電機において、前記電線の巻付け方向が交差する前記巻線端部の電線の一部を前記巻線端部よりも外径側に巻付けたことを特徴とする回転電機。
- 軸支された回転軸上に構成された回転子と、この回転子の外周に微小隙間を介して配置された固定子とを備え、前記固定子は、内径側に磁極面を形成した固定子鉄心と、この固定子鉄心に電線を集中巻きして形成した固定子巻線とを有し、この固定子巻線は電線の巻付け方向が交差する巻線端部を固定子鉄心の軸方向端部に有する回転電機において、前記固定子鉄心の前記巻線端部よりも外径側に軸方向に突出する係合部を設け、この係合部を経由して前記電線の巻付け方向が交差する前記巻線端部の電線の一部を巻付けたことを特徴とする回転電機。
- 軸支された回転軸上に構成された回転子と、この回転子の外周に微小隙間を介して配置された固定子とを備え、前記固定子は、内径側に磁極面を形成した固定子鉄心と、この固定子鉄心の周囲を覆うボビンと、このボビンに電線を集中巻きして形成した固定子巻線とを有し、この固定子巻線は電線の巻付け方向が交差する巻線端部を固定子鉄心の軸方向端部に有する回転電機において、前記ボビンの前記巻線端部よりも外径側に軸方向に突出する係合部を設け、この係合部を経由して前記電線の巻付け方向が交差する前記巻線端部の電線の一部を巻付けたことを特徴とする回転電機。
- 軸支された回転軸上に構成された回転子と、この回転子の外周に微小隙間を介して配置された固定子とを備え、前記固定子は、内径側に磁極面を形成した固定子鉄心と、この固定子鉄心に電線を集中巻きして形成した固定子巻線とを有し、この固定子巻線は電線の巻付け方向が交差する巻線端部を固定子鉄心の軸方向端部に有する回転電機において、前記巻線端部の電線の一部を前記巻線端部よりも外径側に巻付けて、前記電線の巻付け方向が交差する巻線端部における前記固定子巻線の厚さを他の部分の前記固定子巻線の厚さよりも薄く形成したことを特徴とする回転電機。
- 前記電線の巻付け方向が交差する巻線端部は、前記固定子鉄心の軸方向の一方側に位置していることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の回転電機。
- 軸支された回転軸上に構成された回転子と、この回転子の外周に微小隙間を介して配置された固定子とを備え、前記固定子は、内径側に磁極面を形成した固定子鉄心と、この固定子鉄心に電線を集中巻きして形成した固定子巻線とを有する回転電機において、前記固定子巻線の軸方向端部に形成される巻線端部の電線の一部を、この巻線端部よりも外径側を経由して巻付けたことを特徴とする回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006229315A JP2008054444A (ja) | 2006-08-25 | 2006-08-25 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006229315A JP2008054444A (ja) | 2006-08-25 | 2006-08-25 | 回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008054444A true JP2008054444A (ja) | 2008-03-06 |
Family
ID=39237954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006229315A Pending JP2008054444A (ja) | 2006-08-25 | 2006-08-25 | 回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008054444A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010142019A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Toyota Industries Corp | 回転電機の多相波巻き巻線およびその製造方法 |
CN103208876A (zh) * | 2013-05-08 | 2013-07-17 | 李保金 | 一种环绕式发电机 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000245089A (ja) * | 1999-02-24 | 2000-09-08 | Hitachi Ltd | 回転電機 |
JP2005012861A (ja) * | 2003-06-16 | 2005-01-13 | Honda Motor Co Ltd | ステータ |
-
2006
- 2006-08-25 JP JP2006229315A patent/JP2008054444A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000245089A (ja) * | 1999-02-24 | 2000-09-08 | Hitachi Ltd | 回転電機 |
JP2005012861A (ja) * | 2003-06-16 | 2005-01-13 | Honda Motor Co Ltd | ステータ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010142019A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Toyota Industries Corp | 回転電機の多相波巻き巻線およびその製造方法 |
CN103208876A (zh) * | 2013-05-08 | 2013-07-17 | 李保金 | 一种环绕式发电机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5306411B2 (ja) | 回転電機 | |
KR20100119209A (ko) | 모터 및 그 제조방법과 세탁기 | |
JP2008278628A (ja) | 分割ステータおよび分割ステータの製造方法 | |
WO2015093157A1 (ja) | 回転電機 | |
WO2019004116A1 (ja) | ステータ、モータおよびステータの製造方法 | |
JP2009278839A (ja) | 回転電機の固定子 | |
JP5515657B2 (ja) | 回転電機の固定子および回転電機 | |
JP5359463B2 (ja) | ステータおよび回転電機 | |
JP4106375B2 (ja) | 回転電機の固定子 | |
JP2013215023A (ja) | 電機子および電動機 | |
JP6210705B2 (ja) | 回転電機およびそれに用いられる固定子 | |
JP5183894B2 (ja) | 巻線が巻回された鉄心、回転電機、及びリニアモータ | |
JP7451993B2 (ja) | インシュレータ及びモータ | |
JP2008054444A (ja) | 回転電機 | |
JP2010022149A (ja) | 回転電機 | |
JP5020660B2 (ja) | アーマチャ及びモータ | |
JP5042689B2 (ja) | モータ | |
JP5382869B2 (ja) | ステータコアの製造方法 | |
JP5271991B2 (ja) | 回転電機の固定子 | |
JP2013055833A (ja) | 回転電機 | |
JP2006353038A (ja) | 電機子、ブラシレスモータ、及び電機子の巻線方法 | |
JP2009100625A (ja) | ステータおよび回転電機 | |
JP2010172096A (ja) | モータ | |
JP2007202326A (ja) | モータ | |
JP2005333752A (ja) | モータのコアユニット及びコイルユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080425 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20100108 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20101207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110405 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |