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JP2007516000A - 流体製品投与装置用の改良ドーズインジケータ - Google Patents

流体製品投与装置用の改良ドーズインジケータ Download PDF

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JP2007516000A JP2006519958A JP2006519958A JP2007516000A JP 2007516000 A JP2007516000 A JP 2007516000A JP 2006519958 A JP2006519958 A JP 2006519958A JP 2006519958 A JP2006519958 A JP 2006519958A JP 2007516000 A JP2007516000 A JP 2007516000A
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Abstract

本発明は、流体製品投与装置(B)用のドーズインジケータ(A)に関する。本発明のインジケータは、回転式カウント手段(10)を少なくとも1つ有し、当該カウント手段は、回転する形で移動でき、インジケータ手段(15)を有し、当該インジケータ手段は、投与済みのドーズ数や未投与で残っている分のドーズ数を表示する。さらに、前記少なくとも1つの回転式カウント手段は、駆動部材(35)によって駆動され、当該駆動部材の方は、投与装置(B)が駆動されるたびに当該装置の部分(54)と協働するよう作られた伝導部品(34)によって順番に駆動される。ドーズインジケータは、調整手段(134)をさらに有し、当該調整手段は、伝導部品(34)と投与装置(B)の前記部分との間に配置されており、投与装置(B)の組み立て中、休止位置における伝導部品(34)と投与装置(B)の前記部分(54)との間の距離を前もって正確に決めることができる形で移動および/あるいは変形が可能である。

Description

本発明は、ドーズインジケータおよびこうしたドーズインジケータを有する流体製品投与装置に関する。
複数のドーズを投与するための流体製品投与装置の分野、特にスプレーの分野では、投与済みのドーズ数や未投与で残っている分のドーズ数を表示するためのシステムが多く開発されてきた。
それらのシステムの殆どには多くの問題が見られる。すなわち、それらには一般的に、ギア列を形成する複数の歯車が作られており、その数はカウントすべきドーズの量によって決まるということである。結果として、これらのカウンタまたはインジケータは極めて複雑となり寸法は極めて大きくなるため、製造や組み立てのコストが高くなる。また、表示は一般的に数字でなされ、特に投与装置がたとえば200ドーズに達する大きなドーズ数を投与するよう作られている場合には、ユーザが読み取るのが困難であることがしばしばある。同様に、現在用いられているドーズカウンタまたはインジケータのシステムは、全てが視力障害者、特に盲人に使用できるわけではない。別の主要な問題は、既存のカウンタでは、一般的に、投与装置を組み立てるための工程が、カウンタの存在によって変更を加えられざるを得なくなり、そのため、一般的な組み立て工程とは異なるものになる、という点である。これによって装置はより複雑になり、その結果コストはさらに増大することになる。
さらに、極めて重要な安全上の必要事項として、カウントもれ、つまり完全または部分的に行われた製品投与を数え損ねることの危険を完全に排除する、というものがある。こうした危険をなくすため、カウンタの駆動は、製品の放出が始まる前に起こる、投与部材(具体的には弁部品またはステム)のストロークの間になされるようにする必要がある。一般的に、この初期ストロークの長さは極めて短く、通常1〜1.5mm程度であり、装置のさまざまな寸法誤差によりこれは10分の数ミリメートルにまで減らされる。こうした短い駆動ストロークにより、カウンタの駆動は困難になり、複雑なメカニズムを用いて機能的なカウントを保証する必要が生じることもある。
さらに、ポンプまたは弁の中には、それを使用することで、投与するドーズの分量を異なるものにできる、というものがあるが、その手段としては、単にピストンまたは弁部品の駆動ストロークを変えるだけである。その際は、一般的に、異なったストロークに適合させるため、組み合わされるカウンタやインジケータの駆動手段を変える必要がある。
特許文書GB-1 317 315号で説明されているカウンタは、カウンタの駆動装置と前記カウンタが収容される装置の本体との間の想定誤差を補う手段を有しており、こうした手段は、装置の初回使用後に駆動される。このシステムは複雑なうえあまり信頼性がない。装置の通常駆動時に駆動してしまい、そのために、ユーザが装置を駆動するやり方によって多少とも有効になるからである。
本発明は、上記の問題を生じない流体製品投与装置用ドーズインジケータを提供することを目的とする。
具体的に言えば、本発明は、製造および組み立てが簡単かつ低コストであって、特に組み立て工程に変更を加えることなく既存の全ての流体製品投与装置に適用することができる、というドーズインジケータを提供することを目的とする。
本発明はさらに、投与装置に貯蔵されたドーズ数にかかわらず寸法が小さい、というドーズインジケータを提供することを目的とする。
本発明はさらに、完成された別個のユニットを形成しており、特にインジケータを駆動するための駆動手段を有するドーズインジケータを提供することを目的とする。
本発明はさらに、ユーザが容易に読み取りでき、視力障害者、特に盲人が使用することができる、というドーズインジケータを提供することを目的とする。
本発明はさらに、特にインジケータそのものの駆動と動作とに関わりなく製造誤差を補うことができるドーズインジケータを提供することを目的とする。
本発明はさらに、カウントもれ(散布したドーズを数え損ねること)の危険を完全になくすドーズインジケータを提供することを目的とする。さらに具体的に言えば、本発明は、組み合わせ先の投与部材の駆動ストロークが極めて短い場合であってもこのストロークの開始においてカウントすることができ、その際に、装置のさまざまな構成部品の製造誤差から影響を受けず、また、装置の駆動の全ストロークにも影響されない、というドーズインジケータを提供することを目的とする。
本発明はそこで、流体製品投与装置用のドーズインジケータであって、回転させることが可能な回転式カウント手段を少なくとも1つ有し、当該少なくとも1つのカウント手段は、投与済みのドーズ数又は未投与で残っている分のドーズ数を示すインジケート手段を有し、さらに、前記少なくとも1つのカウント手段は駆動部材によって駆動され、当該駆動部材そのものは、前記投与装置が駆動するたびに当該装置の部分と協働するのに適した伝導部品によって駆動され、特徴となるのは、前記伝導部品と前記投与装置の前記部分との間に置かれた調整手段を有し、当該調整手段は、移動可能および/あるいは変形可能で、それによって、投与装置の組み立て中、休止位置における前記伝導部品と投与装置の前記部分との間の距離をあらかじめ正確に決めることである、という前記ドーズインジケータを提供する。
効果的な構成として、前記調整手段は、前記伝導部品に取り付けられた例えばペグといった変形可能および/あるいは移動可能な部品を有し、前記部品を移動および/あるいは変形させるのに最小限必要な力は、インジケータを駆動するのに必要な力より大きく、前記部品は、投与装置の組み立て中にのみ変形および/あるいは移動されることとする。
また、効果的な構成として、前記少なくとも1つの回転式カウント手段は、歯が装着された回転式カウントホイールを有し、前記歯は、前記回転式ホイールを回すのに適した駆動手段と協働し、前記駆動手段は可撓性タブを有し、当該可撓性タブは、第1の可撓性タブ部分と当該第1のタブ部分よりも剛性のある第2の可撓性タブ部分とを有し、第1のタブ部分には、装置が駆動するたびに前記回転式カウントホイールの歯と協働するよう作られた駆動歯が載っており、第2のタブ部分は、前記流体製品投与装置が駆動するたびに当該装置と協働するのに適した伝導部品を保持しており、前記可撓性タブは、前記歯を囲むリングに取り付けられており、前記可撓性タブは1ドーズ分投与されるたびに前記歯と協働することとする。
また、効果的な構成として、前記リングは逆止め手段を有し、当該逆止め手段は、前記回転式ディスクが前記可撓性タブに誘導されるのと逆の方向に回らないようにすることとする。
また、効果的な構成として、前記リングはストップを有し、当該ストップは、前記可撓性タブに取り付けられたブロック部品と協働し、前記回転式カウントホイールの回転を制限するのに適していることとする。
また、効果的な構成として、第2の、剛性のより高い第2のタブ部分は、ブロック部品がリングのストップ手段によりブロックされた瞬間から曲がるよう作られていることとする。
また、効果的な構成として、回転式カウントホイールの回転は、流体製品投与装置の駆動ストロークの開始において実現され、剛性のより高い第2のタブ部分の湾曲により、ストップ手段がブロック部品をブロックしているにもかかわらず、流体製品投与装置の前記駆動ストロークをそのストローク距離にわたって継続させることができることとする。
また、効果的な構成として、前記伝導部品は、可撓性タブに取り付けられ、流体製品投与装置の部分と協働するショルダーであって、前記部分は、前記装置の駆動中、移動可能なものであることとする。
また、効果的な構成として、インジケータは直線移動が可能な部材を有し、当該部材は、表示手段が前記直線移動が可能な部材に設けられた表示穴と協働する形で、直線的に移動させることができ、前記少なくとも1つの回転式カウント手段は中空プロフィールを備えた回転式カウントホイールを有し、当該中空プロフィールは、前記直線移動が可能な部材の突起と協働し、前記中空プロフィールの形状は、前記回転式カウントホイールの少なくとも何回かの回転により前記直線移動が可能な部材は直線運動させられ、前記カウントホイールに対する前記直線移動が可能な部材の位置は変わる、というものであることとする。
また、効果的な構成として、前記回転式カウントホイールと前記直線移動が可能な部材とはカバー内に置かれており、当該カバーは、直線移動が可能な部材の表示穴と協働する表示ウインドウを有することとする。
また、効果的な構成として、回転式カウントホイール、直線移動が可能な部材、駆動手段、そしてカバーは、流体製品投与装置に設置することができる1つのユニットを形成していることとする。
また、効果的な構成として、前記インジケート手段は、少なくとも部分的に前記中空プロフィールに沿って走っていることとする。
また、効果的な構成として、ドーズインジケーションが漸進的となるよう前記中空プロフィールの形状は不規則であることとする。
また、効果的な構成として、前記中空プロフィールは、少なくとも部分的にらせん状の形状になっていることとする。
また、効果的な構成として、前記インジケート手段は数および/あるいは記号であることとする。
また、効果的な構成として、前記インジケータは増幅手段を有し、当該増幅手段は、伝導部品の直線移動を駆動部材の回転移動に変換し、線形運動における前記回転移動の突出性(projection)の値は、α.a(α>1)であることとする。
また、効果的な構成として、投与装置の組み立て後、休止位置において、ペグは、インジケータを駆動するための投与装置の部分から“b”の距離の位置に置かれていることとする。
さらに、本発明は、上述したインジケータに加えて、製品容器と前記容器に設置されたポンプまたは弁などの投与部材とを有する流体製品投与装置を提供する。
また、効果的な構成として、ドーズインジケータは投与装置の部分によって駆動され、当該部分は、装置の駆動中に移動され、前記インジケータの伝導部品と協働することとする。
本発明に関する他の特徴および効果については、非限定的な例として示す添付図面を参照しながら、本発明の特定の1つの実施の形態に関する以下の詳細な説明を読めば、さらに明らかになるだろう。
本発明のドーズインジケータAは、全ての種類の流体投与装置に適用できる。しかし、さらに具体的に言えばスプレー装置に、そして、効果的な構成としては、製品と推進ガスとが格納された貯蔵器または容器に設置された計量弁を有する噴霧装置に適用できる。
図1および2は、本発明のドーズインジケータAが特に適応されたディスペンサBを概略的に示す。この装置は、本体50と容器51とを有し、当該容器には定量弁52が組み付けられている。装置Bの駆動は、本体50の内部の容器51の軸方向の移動によって実現するため、この移動により弁52の弁部品またはステムは圧縮され、それにより大量の製品が経口開口部55から放出されることになる。当然、本発明は他の種類の投与装置、特に鼻用のスプレー装置または弁の替わりにポンプを有する装置にも適用することができる。
図3および4は、特に上述した流体製品投与装置Bと共に用いることができるドーズインジケータを示している。このドーズインジケータは少なくとも1つの回転式カウント手段を有し、図示された例において、当該カウント手段は回転式カウントホイール10によって形成されており、当該カウントホイールは、好ましい構成として回転式ディスクの形で、前記ディスク10にほぼ垂直の回転軸を中心に回転するよう作られている。好ましい構成として、この回転ディスク10は薄く、中空プロフィール18を有する形で作られており、当該中空プロフィールは、効果的な構成としてリブまたは溝によって作ることができる。また、効果的な構成として、このディスク10は一連の歯19を有し、好ましい構成として、当該一連の歯はディスクの周縁に置かれ、前記歯19は、前記ディスク10を回すよう配列された駆動手段(後にさらに詳しく説明する)と協働するよう設計されている。さらに、ディスクまたはカウントホイール10はインジケート手段15も有し、当該インジケート手段は数および/あるいは記号とすることができ、これは投与済みのドーズ数または未投与で残っている分のドース数を表示するためのものである。効果的な構成として、これらのインジケート手段15は、少なくとも部分的に前記中空プロフィール18に沿って並んでいる。
効果的な構成として、図示されたインジケータAは、直線的に移動可能な部材20をさらに有し、当該部材は直線運動または並進の形で移動するのに適している。直線的に移動可能なこの部材20は突起28または他の何らかの同等手段を有し、当該突起または他の同等手段は、回転式ディスク10の前記中空プロフィール18と協働する。好ましい構成として、直線的に移動可能なこの部材20は薄いプレートの形で作られており、回転式ディスク10のインジケート手段15の上に開くようにされた表示穴25を有する。
中空プロフィール18の形状により、カウントホイール10が回転すれば、直線的に移動可能な部材20を直線運動させることができる。効果的な構成として、プロフィール18は、インジケーションが規則的ではなく、しかも漸進的になるよう設計されている。たとえば、図3および4のインジケータは、ほぼ120ドーズ分をカウントすることができ、最後の50ドーズ分は5ドーズおきに直線的に移動可能な部材20の表示穴25に表示され、最初のうちのドーズ分は10ドーズおきに示される。この例において、中空のプロフィール18は、ディスク10の中心部で最初はらせん状となっているため、前記ディスク10が1回転するたびに前記直線的に移動可能な部材20は直線運動させられる。未投与で残っている分が50ドーズ分のみになると、プロフィール18は円筒状になっており、そのため、この後ディスク10が回転しても直線的に移動可能な部材20が移動させられることはもはやない。この時、装置が駆動されると、表示数字18は表示穴25に示される。最後のドーズ分が終わると、特定の記号17により、投与すべきドーズは残されていない、と示すことができる。漸進については他のものを考えることもできる。
効果的な構成として、カウントホイール10と直線的に移動可能な部材20とはカバー40の中に配置されており、当該カバーは、好ましい構成として同様に薄い設計で、直線的に移動可能な部材20の表示穴25と協働する表示ウインドウ45を有し、ユーザがカウントホイール10の表示手段15を見ることができるようになっている。
効果的な構成として、インジケータAの駆動、特に回転式カウントホイール10の回転は、前記インジケータAに組み込まれた駆動手段によって行うことができる。これらの駆動手段は、効果的な構成としてドライブ部品31を有し、当該ドライブ部品は、回転式ディスク10の前記歯19を囲んでいるリング30に取り付けられた可撓性タブの形で作られている、とすることができる。この可撓性タブ31は、1ドーズ分が投与されるたびに、好ましい構成として歯などの駆動部材35を介して、前記歯19に作用するよう作られている。効果的な構成として、逆止め手段36、37が設けられており、前記回転式ディスク10が駆動中に可撓性タブ31によって定められた方向と逆の方向に回らないようにしている。これらの逆止め手段は、歯19と協働する逆止め歯37の載った可撓性タブ36を有する、とすることができる。
駆動手段は、流体製品投与装置Bの駆動のたびに当該装置と協働するのに適した伝導部品34をさらに有し、当該伝導部品34はまた、前記可撓性タブ31とも協働して前記回転式ディスク10を回転させる。具体的には、特に図1から見て取れるように、前記伝導部品34は可撓性タブ31に取り付けられたショルダーであって、流体製品投与装置Bの駆動中に移動可能な部分54に接する。図示された例において、定量弁52を容器51に固着するのはリング54である。当然のことながら、さらに一般的に言えば、装置Bの駆動中に移動する部分であればどんなものであっても、ショルダー34と協働してドーズインジケータAを駆動させるのに適したものと言える。
本発明によれば、インジケータAは調整手段134を有し、当該調整手段は、第1に投与装置の組み立て中の製造誤差を、第2に、複数種類ある駆動ストロークの差(これにより、たとえばドーズ量が変化する)を補償する。さらに厳密に言えば、前記調整手段はインジケータAの駆動ストロークをあらかじめ決めるために用いられ、休止位置における伝導部品34と装置のうち駆動中に前記伝導部品34と協働する部分54との間の距離をあらかじめ決める。この距離は、投与装置BやインジケータAを構成するさまざまな部分の製造誤差または寸法誤差に関わりなく、そして投与装置の全体の駆動ストロークに関わりなく、前もって決めることができる。このために、本発明は、伝導部品34と部分54との間に配置された移動可能および/あるいは変形可能な調整手段を提供する。効果的な構成として、これらの調整手段は調整可能なペグ134の形を取り、伝導部品34に取り付けられている。効果的な構成として、このペグ134は、前記伝導部品34の中をスライド移動することができ、この移動(および/あるいはそれに相当する変形)を行うために必要な力は、装置の駆動中、製品を投与し、インジケータAを駆動するために加えられる力よりも大きい。したがって、ペグは、投与装置Bの組み立て中、さらに厳密に言えば、図5乃至8に見られるように、容器51の組み立て中にのみ移動される。本体50はストップ53を有し、組み立て工程の間、ペグを移動するのに十分な力を受けて、(容器51と共に移動することができるあらゆる部分54と同様に)容器51は弁部品52の駆動位置にまで押し込まれる。図5は、組み立て工程の開始を示している。容器は、第1に、ペグ134と伝導部品34とを図において下向きに押し、インジケータAの駆動手段を変形させる。図6は中間位置を示しており、この位置において、伝導部品34は既に移動されているが、ペグ134はまだ前記伝導部品34に対して移動されていない。このストロークの終りに、伝導部品34の底部はストップ53にぶつかり、それからペグ134は前記伝導部品34に対応して移動および/あるいは変形させられ、弁部品52の駆動ストロークに適合する。図8に示すのは、組み立て後の装置(休止位置に戻されている)であって、ペグ134はその調整済み位置にある。この後の装置Bの駆動では、加えられる力はもはや十分な大きさに達しないため、ペグはもはや移動しない。組み立て機械だけがペグ134を移動させることができる。したがって、組み立て後、伝導部品34とペグ134とは単一ユニットを形成する。図8において見て取れるように、休止位置において、装置Bの部分54とペグ134(すなわち伝導部品34)との間には安全距離“b”が規定される。このことは、ストップ53と伝導部品34の底部との間の距離を、前記安全距離“b”より小さい弁部品52の駆動の全ストロークに相当する値に固定することにより実現できる。この距離“b”は、インジケータの予想外または不必要な駆動を完全に防除する。したがって、調整手段134のおかげで、インジケータAの駆動ストロークを極めて正確にあらかじめ決めることができる。特に弁部品の駆動ストロークに影響を及ぼす製造誤差は、装置の組み立て中、前記調整手段の概ね大きな移動によって補われる。したがって、装置の最初の駆動から、インジケータは予測可能かつ信頼性のある形で機能しやすくなる。
カウントもれの危険を完全になくすため、インジケータの駆動は、装置Bの駆動ストロークの開始において、ドーズの放出が始まる前に起こることが望ましい。このために、図3および4において見て取れるように、可撓性タブ31は可撓性の異なる2つの可撓性部分32、33を備え、第1の部分32は第2の部分33よりも可撓性が高い、とすることができる。第2のタブ部分33には前記ショルダー34が載っており、スプレー装置Bが駆動されると、容器の固着リング54によって先ず、アーム31のうち可撓性のより高い部分32が動かされ回転式ディスク10と並行となる形で曲がり、これにより、歯19と協働する駆動歯35を介して前記ディスク10が回転される。効果的な構成として、可撓性タブ31はブロック部品38を有し、当該ブロック部品は、リング30に取り付けられた突起ストップ39と協働するのに適している。効果的な構成として、ブロック部品38とストップ39との間の放射状方向の距離は、歯19のうち1本に相当する。そのため、駆動中、ショルダー34は投与装置Bによって(図において下向きに)移動され、可撓性のより高いアーム部分32は(同様に図において下向きに)曲がり、最終的には、図6において見て取れるようにブロック部品38がストップ39と接触する。これにより、1本の歯に相当するカウントホイール10の回転が生じる。それから、可撓性のより高いアーム部分32はブロックされ、図7において見て取れるように、投与装置Bの駆動ストロークは、それ以後、可撓性のより低いアーム部分33が曲がることで継続可能となる。このように、ドーズインジケータの駆動は前記駆動ストロークの初期において起こすことができる。これにより、投与装置Bが部分的にしか駆動しなかった場合にも、(部分的または完全に)投与された1ドーズ分をカウントし損ねる危険は完全になくなり、一方で、カウント後も駆動ストロークを継続することができる。ストップ39と逆止め手段36、37とは、各ドーズが一度だけカウントされることを保証する。
効果的な構成として、増幅手段を設け、当該増幅手段は、駆動ストロークの開始において伝導部品34の動作を増幅するのに適しており、駆動部材(歯35)の動きを前記伝導部品34の動きよりも大きくする、とすることもできる。このために、第2のタブ部分33が弾性的に変形可能な構造を有することにしてもよく、図においては、当該構造は効果的な構成として2つの分岐部33a、33bを有する。これらの分岐部は、好ましい構成として凸状であり、第1に第1のタブ部分32、第2に伝導部品34に固定されている。図3および4において見て取れるように、これらの分岐部33a、33bは卵型の構造を形成しており、当該卵形の構造は対向する2つの頂点を有し、一方は前記接合点Jによって形成され、他方は前記伝導部品34によって形成されている、とすることができる。したがって、伝導部品34の移動により、この卵型の構造は延伸され、これにより第1のタブ部分32が引っ張られる。伝導部品34、したがって第2のタブ部分33は線形運動の形で移動するが、その一方、第1のタブ部分32は回転させられる。接合点Jは第1のタブ部分32の回転軸に対しずれていることから、この回転軸に対し接合点Jと反対側に置かれた歯35の動きは増幅される。図示された例において、接合点は第1のタブ部分32のほぼ中央にあり、増幅率はほぼ2である。当然、接合点Jの位置を変えることで増幅率αを変化させることができるが、当該増幅率は必ず1を超えることとする。効果的な構成として、第2のタブ部分33は、移動中、たとえば装置の本体50の中に置かれた適当な手段(図示せず)により誘導することができる。効果的な構成として、分岐部33a、33bは、駆動後、弾性的にその休止位置に戻る。さらに、他の弾性変形可能な構成を考えることもできる。
一連の歯19の歯数とカウントホイール10の中空プロフィール18の形状とが、ドーズインジケータの特徴、具体的には、このインジケータによってカウントできるドーズ数を規定する。最大ドーズ数と表示方法とは、プロフィール18の構造、インジケート手段、あるいは一連の歯19の歯数を変えて、所望のとおり変更することができる。したがって、本発明は、前記インジケータの形状または寸法を改変することなくいかなるドーズ数であってもカウントすることができるドーズインジケータを提供する。先述したように、本発明のインジケータの寸法構造は、厚みという点において特に小さく、そのため、このインジケータAは、図1および2において見て取れるように既存の流体製品投与装置Bに極めて容易に組み入れることができる。
本発明のドーズインジケータは、投与済みのドーズ数や未投与で投与装置の中に残っている分のドーズ数を、単純、低コスト、そして漸進的な形で表示するため使われる。インジケータの構造は、インジケートされねばならないドーズ数にかかわらず極めて薄く、取り付け先の装置の変更を必要とするような突起部分を有さない。図1において見て取れるように、本発明のドーズインジケータAは既存の装置であればどんなものにでも、その装置の変更を必要とすることなく極めて容易に装着できる。インジケータAの存在により装置Bの組み立て工程が変わることもない。インジケータは、たとえば、装置の本体50の前部にこの目的のため設けられた穴から差し込むことができる。こうした本発明のインジケータのもう1つの効果として、インジケータの駆動手段はインジケータそのものに組み込まれており、インジケータは、事前組み立てし、その後流体製品投与装置に容易に組み入れることができる独立した別個のユニットを形成している、という点がある。特に、本発明のドーズインジケータは、駆動ストロークの正に開始時、具体的に言えば、1ドーズ分が放出され始める前に起こる初期ストロークの間に前記インジケータが駆動されることを確実にする。このストロークの長さがどんなものであっても、本発明の調整手段によりあらゆる製造誤差を補うことができ、したがって、当該調整手段を用いることで、ストロークの長さをあらかじめ決め、信頼性の高いカウントを保証することができる。
ここまで、本発明に関して、図示されたその特定の1つの実施の形態を参照しながら説明してきたが、当然のことながら、本発明は決してこの特定の実装の形に限定されるものではない。それどころか、当業技術者であれば、本特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲を逸脱しない形で、全ての必要な変更を施すことが可能であろう。
本発明の1つの効果的な実施の形態によるドーズインジケータを有する流体製品投与装置の部分切欠概略側面図である。 図1と同様の図であり、正面図である。 本発明の効果的な1つの実施の形態によるドーズインジケータの分解図である。 図3と同様の図であり、異なった角度から見た図である。 図1乃至4のインジケータの調整手段の概略図であり、投与装置の容器の組み立ての開始における図である。 図5と同様の図であり、組み立て工程中における図である。 図5および6と同様の図であり、組み立ての終りにおける図である。 図5乃至7と同様の図であり、組み立て後、装置の休止状態における図である。

Claims (19)

  1. 流体製品投与装置(B)用のドーズインジケータ(A)であって、回転させることが可能な回転式カウント手段(10)を少なくとも1つ有し、当該少なくとも1つのカウント手段は、投与済みのドーズ数又は未投与で残っている分のドーズ数を示すインジケート手段(15)を有し、さらに、前記少なくとも1つのカウント手段は駆動部材(35)によって駆動され、当該駆動部材そのものは、前記投与装置(B)が駆動するたびに当該装置の部分(54)と協働するのに適した伝導部品(34)によって駆動され、
    特徴となるのは、
    前記伝導部品(34)と前記投与装置(B)の前記部分(54)との間に置かれた調整手段(134)を有し、当該調整手段(134)は、移動可能および/あるいは変形可能で、それによって、投与装置(B)の組み立て中、休止位置における前記伝導部品(34)と投与装置(B)の前記部分(54)との間の距離をあらかじめ正確に決めることである、
    という前記ドーズインジケータ。
  2. 前記調整手段(34)は、前記伝導部品(34)に取り付けられた例えばペグ(134)といった変形可能および/あるいは移動可能な部品を有し、前記部品(134)を移動および/あるいは変形させるのに最小限必要な力は、インジケータを駆動するのに必要な力より大きく、前記部品は、投与装置(B)の組み立て中にのみ変形および/あるいは移動されること、
    を特徴とする請求項1に記載のインジケータ。
  3. 前記少なくとも1つの回転式カウント手段は、歯(19)が装着された回転式カウントホイール(10)を有し、前記歯(19)は、前記回転式ホイール(10)を回すのに適した駆動手段(31、34、35)と協働し、前記駆動手段は可撓性タブ(31)を有し、当該可撓性タブは、第1の可撓性タブ部分(32)と当該第1のタブ部分よりも剛性のある第2の可撓性タブ部分(33)とを有し、第1のタブ部分(32)には、装置が駆動するたびに前記回転式カウントホイール(10)の歯(19)と協働するよう作られた駆動歯(35)が載っており、第2のタブ部分(33)は、前記流体製品投与装置(B)が駆動するたびに当該装置と協働するのに適した伝導部品(34)を保持しており、前記可撓性タブ(31)は、前記歯(19)を囲むリング(30)に取り付けられており、前記可撓性タブ(31)は1ドーズ分投与されるたびに前記歯(19)と協働すること、
    を特徴とする請求項2に記載のインジケータ。
  4. 前記リング(30)は逆止め手段(36、37)を有し、当該逆止め手段は、前記回転式ディスク(10)が前記可撓性タブ(31)に誘導されるのと逆の方向に回らないようにすること、
    を特徴とする請求項3に記載のインジケータ。
  5. 前記リング(30)はストップ(39)を有し、当該ストップは、前記可撓性タブ(31)に取り付けられたブロック部品(38)と協働し、前記回転式カウントホイール(10)の回転を制限するのに適していること、
    を特徴とする請求項3または4に記載のインジケータ。
  6. 第2の、剛性のより高いタブ部分(33)は、ブロック部品(38)がリング(30)のストップ手段(39)によりブロックされた瞬間から曲がるよう作られていること、
    を特徴とする請求項5に記載のインジケータ。
  7. 回転式カウントホイール(10)の回転は、流体製品投与装置(B)の駆動ストロークの開始において実現され、第2の、剛性のより高いタブ部分(33)の湾曲により、ストップ手段(39)がブロック部品(38)をブロックしているにもかかわらず、流体製品投与装置(B)の前記駆動ストロークをそのストローク距離にわたって継続させることができること、
    を特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載のインジケータ。
  8. 前記伝導部品(34)は、可撓性タブ(31)に取り付けられ、流体製品投与装置(B)の部分(54)と協働するショルダーであって、前記部分(54)は、前記装置の駆動中、移動可能なものであること、
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインジケータ。
  9. インジケータ(A)は直線移動が可能な部材(20)を有し、当該部材は、表示手段(15)が前記直線移動が可能な部材(20)に設けられた表示穴(25)と協働する形で、直線的に移動させることができ、前記少なくとも1つの回転式カウント手段は中空プロフィール(18)を備えた回転式カウントホイール(10)を有し、当該中空プロフィールは、前記直線移動が可能な部材(20)の突起(28)と協働し、前記中空プロフィール(18)の形状は、前記回転式カウントホイール(10)の少なくとも何回かの回転により前記直線移動が可能な部材(20)は直線運動させられ、前記カウントホイール(10)に対する前記直線移動が可能な部材(20)の位置は変わる、というものであること、
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のインジケータ。
  10. 前記回転式カウントホイール(10)と前記直線移動が可能な部材(20)とはカバー(40)内に置かれており、当該カバーは、直線移動が可能な部材(20)の表示穴(25)と協働する表示ウインドウ(45)を有すること、
    を特徴とする請求項9に記載のインジケータ。
  11. 回転式カウントホイール(10)、直線移動が可能な部材(20)、駆動手段(31、34、35)、そしてカバー(40)は、流体製品投与装置(B)に設置することができる1つのユニットを形成していること、
    を特徴とする請求項10に記載のインジケータ。
  12. 前記インジケート手段(15)は、少なくとも部分的に前記中空プロフィール(18)に沿って走っていること、
    を特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載のインジケータ。
  13. ドーズインジケーションが漸進的となるよう前記中空プロフィール(18)の形状は不規則であること、
    を特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載のインジケータ。
  14. 前記中空プロフィール(18)は、少なくとも部分的にらせん状の形状になっていること、
    を特徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載のインジケータ。
  15. 前記インジケート手段(15)は数および/あるいは記号であること、
    を特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の装置。
  16. 前記インジケータは増幅手段を有し、当該増幅手段は、伝導部品(34)の直線移動(a)を駆動部材(35)の回転移動に変換し、線形運動における前記回転移動の突出性(projection)の値は、α.a(α>1)であること、
    を特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載のインジケータ。
  17. 投与装置の組み立て後、休止位置において、ペグ(134)は、インジケータ(A)を駆動するための投与装置(B)の部分(54)から“b”の距離の位置に置かれていること、
    を特徴とする請求項2に記載のインジケータ。
  18. 製品容器(51)と前記容器(51)に設置されたポンプまたは弁などの投与部材(52)とを有する流体製品投与装置(B)であって、
    特徴となるのは、
    請求項1乃至17のいずれかに記載のインジケータ(A)を有することである、
    という装置。
  19. ドーズインジケータ(A)は投与装置(B)の部分(54)によって駆動され、当該部分は、装置(B)の駆動中に移動され、前記インジケータ(A)の伝導部品(34)と協働すること、
    を特徴とする請求項18に記載のインジケータ。
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