JP2007234681A - 半導体製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体装置の姿勢を次工程で使用される姿勢に変更した上で収納したり搬送したりすることができる半導体製造装置を提供する。
【解決手段】半導体製造装置1は、第1の姿勢の半導体装置3を吸着する第1の吸着ヘッド11と、該半導体装置が第1の姿勢に対して90度縦回転した第2の姿勢になるように第1の吸着ヘッドを回転させる回転機構12と、第2の姿勢の半導体装置を吸着する第2の吸着ヘッド31とを有する。
【選択図】 図2
【解決手段】半導体製造装置1は、第1の姿勢の半導体装置3を吸着する第1の吸着ヘッド11と、該半導体装置が第1の姿勢に対して90度縦回転した第2の姿勢になるように第1の吸着ヘッドを回転させる回転機構12と、第2の姿勢の半導体装置を吸着する第2の吸着ヘッド31とを有する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、半導体製造装置に関し、特に、半導体装置を負圧により吸着して基板に実装する装置等に搬送する装置に関する。
半導体製造装置の一例としてのハンドラは、例えば、UVテープ等のキャリアテープにより複数保持された半導体装置(例えば、Chip Size Package)の1つ1つを空気負圧により吸着し、収納トレイ上に収納したり基板への実装工程に搬送したりする装置として用いられる。
従来のハンドラは、例えば特許文献1に開示されているように、半導体装置を吸着した姿勢のまま搬送したり、180度反転させた姿勢で搬送したりする。これにより、搬送された半導体装置をその搬送姿勢のまま収納トレイに収納したり基板に実装したりすることができる。
具体的には、図12Aに示すように、半導体装置101の上面を吸着ヘッド102により吸着し、そのままの姿勢で収納トレイ103上に搬送する。また、図12Bに示すように、半導体装置101の上面を吸着ヘッド102により吸着し、吸着ヘッド102とともに半導体装置101を180度反転させる。そして、他の吸着ヘッド104により半導体装置101の上側の面(底面)を吸着し、その180度反転した姿勢で収納トレイ103上に搬送する。
特開2002−252251号公報(図1,2等)
しかしながら、半導体装置には、例えば半導体加速度センサや地磁気センサのように、キャリアテープ上での姿勢(横姿勢)から垂直方向に90度回転させた姿勢(縦姿勢)で基板に実装されるものがある。この場合、前述したように横姿勢のまま若しくは180度反転した姿勢で実装工程に進むと、実装工程において半導体装置を90度縦回転させることが必要となり、実装工程が複雑になったり実装工程に要する時間が長くなったりする。
本発明は、半導体装置の姿勢を次工程等に適した姿勢に変更した上で搬送したり収納したりすることができるようにした半導体製造装置を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての半導体製造装置は、第1の姿勢の半導体装置を吸着する第1の吸着ヘッドと、該半導体装置が第1の姿勢に対して90度縦回転した第2の姿勢になるように第1の吸着ヘッドを回転させる回転機構と、第2の姿勢の半導体装置を吸着する第2の吸着ヘッドとを有することを特徴とする。
なお、上記発明において、第1の吸着ヘッドに、半導体装置における第2の吸着ヘッドにより吸着される第1の面とは反対側の第2の面に当接する受け部を設けてもよい。この場合、第1の吸着ヘッドにより、第2の面を受け部に当接させるように半導体装置に吸着力を作用させるようにしてもよい。
さらに、第2の吸着ヘッドにより吸着された半導体装置を、第2の姿勢のまま搬送する搬送機構を設けてもよい。
また、上記回転機構に、半導体装置が第2の姿勢になるように第1の吸着ヘッドを回転させる第1の動作と、半導体装置が第1の姿勢に対して180度反転した第3の姿勢になるように第1の吸着ヘッドを回転させる第2の動作とを行わせるようにしてもよい。
本発明によれば、第1の吸着ヘッドで吸着した半導体装置を、該吸着時の姿勢(第1の姿勢)から90度縦回転させた姿勢(第2の姿勢)で第2の吸着ヘッドに吸着させ、搬送したり収納したりすることができる。このため、次工程、例えば第2の姿勢の半導体装置を基板に実装する工程において、半導体装置を第2の姿勢に回転させる必要がなくなり、次工程を簡単化したり次工程に要する時間を短縮したりすることができる。
特に、第1の吸着ヘッドに受け部を設けることにより、第1の吸着ヘッドから第2の吸着ヘッドへの半導体装置の受け渡しを確実かつ安定して行うことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である半導体製造装置としてのハンドラの平面図を示している。ここでは、図1の紙面に平行で互いに直交する2軸のうち、図の左右に延びる軸をX軸とし、上下に延びる軸をY軸とする。また、図1の紙面に垂直な軸をZ軸とする。
図1において、1はハンドラ本体であり、2はハンドラの基台である。基台2上における図中の左上の位置(以下、反転ポジションという)には、多数の半導体チップ(半導体装置)3が貼り付けられた円形のUVキャリアテープ4を空気負圧によって吸着固定したリングフレーム5が配置されている。
各半導体チップ3は、UVキャリアテープ4に貼り付けられた回路形成後の円形のウエハから不図示のダイシング装置によって直方体形状に切り出されたものである。本実施例では、半導体チップとして、製品の基板に対して縦姿勢で実装されるセンサ用チップを想定している。例えば、自動車、カーナビケーション、カメラ、携帯電話、ゲーム機、GPS等の製品に搭載され、垂直方向における加速度、振動、地磁気を検出する半導体加速度センサや地磁気センサといったセンサ用のチップを想定している。但し、本発明にいう半導体装置は、このようなセンサ用チップに限らず、空気負圧により吸着可能なすべての半導体装置を含む。
また、各半導体チップ3は、ダイシング装置によって切り出された直後のものであってもよいし、切り出された後にテストが行われたものであってもよい。
反転ポジションにおいてUVキャリアテープ4上の半導体チップ3は1つずつ、吸着反転器10によって吸着されてUVキャリアテープ4から引き剥がされた後、その姿勢を変更される。
吸着反転ユニット10は、反転ポジション内の所定の吸着位置に配置された半導体チップ3を空気負圧により吸着する吸着ヘッド(第1の吸着ヘッド:以下、反転ヘッドという)11と、該反転ヘッド11を縦回転(Z軸方向回転)させる回転機構としてのステッピングモータ12とを有する。反転ヘッド11のうち半導体チップ3に接触する部分は、ゴム等の弾性材料、加工性の良いアルミ等の金属材料、又は樹脂材料によって製作される。
ステッピングモータ12の回転軸12aの先端には、該回転軸12aと直角をなす方向に延びるアーム13が固定されている。該アーム13の先端には、反転ヘッド11が固定されている。このため、ステッピングモータ12が回転すると、Y軸方向に延びる回転軸12aを中心として反転ヘッド11が回転し、反転ヘッド11に吸着された半導体チップ3が縦回転する。なお、本実施例では、反転ヘッド11を縦回転させる回転機構としてステッピングモータを用いる場合について説明するが、該回転機構として他のアクチュエータを使用してもよい。
反転ポジションにおいて、リングフレーム4はX軸方向およびY軸方向にスライド駆動される。これにより、UVキャリアテープ4上の半導体チップ3は順次、反転ヘッド11による吸着位置に搬送される。
また、基台2上における図中の左下の位置には、複数の半導体チップが貼り付けられたUVキャリアテープ(図示せず)を搭載したリングフレーム6が配置されている。反転ポジションにおいて全ての半導体チップ3がUVキャリアテープ4から引き剥がされた後、次のリングフレーム6(つまりは半導体チップが貼り付けられたUVキャリアテープ)が駆動機構7によって反転ポジションに搬送され、反転ポジションにてUVキャリアテープがリングフレーム6に空気負圧により吸着固定される。
さらに、基台2上における図中の右上の位置(以下、収納ポジションという)には、収納トレイ21が配置されている。反転ポジションにて反転ヘッド11によって吸着され、UVキャリアテープ4から引き剥がされた半導体チップ3は、ステッピングモータ12の回転駆動によって反転ヘッド11とともに90度縦回転された後、吸着収納ユニット30により吸着されて収納トレイ21上に搬送および収納される。なお、本実施例において、「90度」や「180度」は、完全な90度や180度だけでなく、許容誤差の範囲で該角度と異なる角度も含む。
吸着収納ユニット30は、空気負圧によって半導体チップ3を吸着する吸着ヘッド(第2の吸着ヘッド:以下、収納ヘッドという)31と、該収納ヘッド31を支持する支持部材32と、該支持部材32をX軸方向およびY軸方向にガイドするレール33,34とを有する。なお、レール34は、後述する収納トレイのY方向送り機構で代用してもよい。
支持部材32(つまりは収納ヘッド31)は、不図示の搬送アクチュエータの駆動力によってレール33,34によりガイドされながらX軸方向およびY軸方向に駆動される。また、収納ヘッド31は、支持部材32に取り付けられた不図示の昇降アクチュエータの駆動力によってZ軸方向に駆動される。これらレール33,34、搬送アクチュエータおよび昇降アクチュエータにより搬送機構が構成される。
収納トレイ21は、基台2上における図中の右上位置(以下、収納ポジションという)に配置されている。また、基台2上における図中の右下位置には、次の収納トレイ(空トレイ)22が配置されている。
収納トレイ21,22は、UVキャリアテープ4上にて反転ヘッド11により吸着されたときの横姿勢(第1の姿勢)から90度縦回転した縦姿勢(第2の姿勢)の半導体チップ3を、その縦姿勢のまま複数収納することができる。
収納ポジションにおいて収納トレイ21に半導体チップ3が所定個収納されると、該収納トレイ21は不図示のラックに格納され、空トレイ22が収納ポジションに搬送される。
収納トレイ21に縦姿勢で収納された半導体チップ3は、不図示の実装装置により、前述したように製品の基板に縦姿勢のまま実装される。
なお、図示しないが、ハンドラには、リングフレーム5(6)、反転ヘッド11および収納ヘッド31に空気負圧を供給する真空源が設けられている。
51は前述した吸着反転ユニット10や吸着収納ユニット30の動作、リングフレーム5のXY方向駆動、およびリングフレーム6や収納トレイ22の搬送動作を制御するコントローラである。
図2には、リングフレーム5、反転ヘッド11、収納ヘッド31および収納トレイ21を正面から見た図を示している。反転ヘッド11は、図中に実線で示すように、UVキャリアテープ4上の半導体チップ3を吸着する0°位置と、0°位置から90回転した位置であって図中に一点鎖線で示す90°位置(I)との間で縦回転することができる。
反転ポジションにおいて、所定の吸着位置に配置された半導体チップ3は、UVキャリアテープ4の下面側から、突き上げアクチュエータ41のピン41aによって突き上げられる。これにより、所定の吸着位置に配置された半導体チップ3の反転ヘッド11による吸着が確実に行われ、またUVキャリアテープ4からの引き剥がしも促進される。
反転ヘッド11は、図3に示すように、上面吸着部11aと、該上面吸着部11aに対して直角をなすように延びる側面吸着部11bとを有する。UVキャリアテープ4上において横姿勢の半導体チップ3が反転ヘッド11によって吸着されるとき、該半導体チップ3の上面3aが上面吸着部11aに密着する。また、該半導体チップ3の側面(第2の面)3bは側面吸着部11bに密着する。
図3中に白抜き矢印で示すように、反転ヘッド11が0°位置から90°位置(I)に回転して半導体チップ3が縦姿勢になると、側面吸着部11bは該半導体チップ3の下側の面3bを支える受け部としても機能する。
そして、このように下側の面3bが受け部によって受けられた半導体チップ3の上側の面、すなわち面3bとは反対側の上側の面(第1の面)3cは、収納ヘッド31によって吸着される。
ここで、反転ヘッド11に受け部が設けられていることにより、収納ヘッド31が縦姿勢の半導体チップ3における上側の面3cに当接したときの、半導体チップ3の反転ヘッド11からの下方へのずれや落下を防止することができる。
また、図3に示す縦回転の中心軸方向視において、受け部である側面吸着部11bは、縦姿勢の半導体チップ3における下側の面3bのうち1/2以上の領域に当接するように上面吸着部11aから延出している。これにより、半導体チップ3の上側の面3cに収納ヘッド31が当接したときに、半導体チップ3が受け部の先端を支点として回転し、反転ヘッド11から脱落することを防止できる。なお、この脱落防止効果をより高めるためには、側面吸着部11bを、該下半導体チップ3における下側の面3bのうち2/3以上の領域に当接するように上面吸着部11aから延出させるとよい。
反転ヘッド11に上記のような受け部を設けることにより、縦姿勢に回転された半導体チップ3を収納ヘッド31により吸着する際に要求される収納ヘッド31の位置精度を緩くすることができる。つまり、収納ヘッド31の吸着パッド31aをゴム等の弾性を有する材料で形成し、収納ヘッド31を、吸着パッド31aが半導体チップ3の上側の面3cに当接してある程度弾性変形する適度な位置まで下降させれば、半導体チップ3を確実に吸着することができる。
仮に、反転ヘッド11に受け部がない場合に、収納ヘッド31を吸着パッド31aが半導体チップ3の上側の面3cに当接する最上位置よりも下げすぎると、吸着パッド31aによる押し下げ力によって半導体チップ3が反転ヘッド11から下方に大きくずれたり落下したりする。これにより、半導体チップ3を吸着できない可能性が生ずる。したがって、収納ヘッド31の下降位置を、吸着パッド31aが半導体チップ3の上側の面3cに当接する最上位置とそこからわずかに下の位置までの間に厳密に制御する必要が生ずる。
そして、このような厳密な位置制御を行うためには、そうでない場合に比べて位置分解能の高い下降アクチュエータを用いる必要があり、コストアップの要因となる。また、収納ヘッド31の下降速度を遅くする必要もあり、反転ヘッド11から収納ヘッド31への半導体チップ3の受け渡しに長時間を要する。このため、UVキャリアテープ4上から収納トレイ21への半導体チップ3の搬送収納速度の低下につながる。
半導体チップ3が収納ヘッド31によって吸着されると、反転ヘッド11による吸着が解除され、その後、上記搬送機構の駆動によって半導体チップ3は縦姿勢のまま収納トレイ21上に搬送され、収納される。
なお、本実施例のハンドラでは、反転ヘッド11を90度縦回転させることができる以外に、180度縦回転させることも可能である。図1において、52は反転ヘッド11の縦回転の角度設定を90度と180度とに切り替えるためのスイッチである。コントローラ51は、この反転角度切り替えスイッチ52からの入力信号に応じて、反転ヘッド11の縦回転角度を90度と180度とに制御する。図2に一点鎖線で示した(II)の位置は、反転ヘッド11が0°位置に対して180度縦回転した位置(以下、180°位置という)を示す。
図4に示すように、反転ヘッド11が0°位置にて半導体チップ3を吸着した後、180°位置(II)に回転した状態では、上面吸着部11aが半導体チップ3の受け部として機能し、収納ヘッド31による該半導体チップ3の上側の面(底面)の吸着が確実に行われる。この場合の受け部である上面吸着部11aは、図4に示す縦回転の中心軸方向視において、半導体チップ3における下側の面のうち1/2以上の領域に当接するように側面吸着部11bから延出するとよい。
180°反転した半導体チップ3が収納ヘッド31によって吸着されると、反転ヘッド11による吸着が解除され、その後、上記搬送機構の駆動によって半導体チップ3は反転姿勢のまま収納トレイ21′上に搬送され、収納される。
図8Aには、反転ヘッド11の断面形状例を示す。反転ヘッド11内には、上面吸着部11aと側面吸着部11bとがなす直角部分、すなわち半導体チップ3の上面3aと側面3bとがなす角部に対向する部分を含むように開口する負圧路11cが形成されている。
不図示の真空源から負圧路11cに負圧が供給されると、半導体チップ3は、その上面3aが上面吸着部11aに、側面3bが側面吸着部11bにそれぞれ密着するように反転ヘッド11により吸着される。
これにより、半導体チップ3は、その上面3aと側面3bの2面が反転ヘッド11に当接した安定した状態で反転ヘッド11により保持される。したがって、反転ヘッド11を縦回転させる際や反転ヘッド11から収納ヘッド31に半導体チップ3を受け渡す際の半導体チップ3の安定性を向上させることができる。
なお、半導体チップ3の側面3bを側面吸着部11bに当接させることにより、横姿勢の半導体チップ3の反転ヘッド11に対する図2中のX軸方向での位置決めを行うこともできる。
また、図8Bに示すように、反転ヘッド11に、半導体チップ3の隣り合う2つの側面3b1,3b2に当接する2つの側面吸着部11b1,11b2を設ければ、横姿勢の半導体チップ3の反転ヘッド11に対するX軸方向およびY軸方向での位置決めを行うこともできる。
これらの位置決めにより、半導体チップ3の収納トレイ21上における所定の収納位置(半導体チップ3の形状に合わせて形成された凹部)への搬送および収納を適正に行うことができる。もちろん、反転ヘッド11に2つの側面吸着部11b1,11b2を設けることにより、反転ヘッド11の縦回転時やチップ受け渡し時の半導体チップ3の安定性をより向上させることができる。
なお、本発明における反転ヘッドの形状は、図8Aや図8Bに示すものに限られない。例えば、図9に示すように、負圧路11c′を反転ヘッド11′の上面吸着部11a′のみにて開口するように形成してもよい。この場合、半導体チップ3を反転ヘッド11′によって吸着した際に半導体チップ3の側面3bと受け部11b′との間に隙間が生じたり、半導体チップ3が受け部11b′に対して横回転した状態になったりする可能性がある。しかし、半導体チップ3が縦姿勢に回転されて収納ヘッド31により吸着される際には、収納ヘッド31によって下方に押されて側面3bが受け部11b′に当接し、それ以上の下方への移動が阻止されたり横回転状態が修正されたりする。このため、収納ヘッド31による半導体チップ3の吸着を確実に行うことができる。
また、図10に示すように、反転ヘッド11″内で分岐し、上面吸着部11a″での開口と側面吸着部11b″での開口とを有する負圧路11c″を形成してもよい。この場合、反転ヘッド11″のうち、半導体チップ3の上面3aと側面3bとがなす角部が対向する直角部に逃げ11d″を設けておくと、該角部と直角部との干渉を防止でき、上面吸着部11a″と側面吸着部11b″での吸着をそれぞれ適正に行うことができる。
図5には、本実施例のように、反転ヘッド11が受け部(側面吸着部11b)を有する場合の該反転ヘッド11から収納ヘッド31への半導体チップ3の受け渡し動作制御シーケンスを示している。この制御は、コンピュータプログラムに従って動作するコントローラ51により実行される。
また、図6には、反転ヘッドが受け部を有さない場合での半導体チップの受け渡し動作制御シーケンスを示している。さらに、図7には、上記両場合での受け渡し動作タイミングを示している。図7においては、反転ヘッド11が受け部を有する場合における受け部を有さない場合と異なる部分を二重線で示す。
図5に示すように、受け部を有する反転ヘッド11を用いる場合、コントローラ51は、まず反転角度切り替えスイッチ52の状態を読み込み、半導体チップ3を吸着した後の反転ヘッド11の回転角度を設定する。ここでは、回転角度が90°に設定されているものとする。そして、0°位置にある反転ヘッド11により半導体チップ3を吸着する。
次に、コントローラ51は、反転ヘッド11の90°位置への回転を開始する。この回転の開始時点を図7では動作開始時T0として示している。反転ヘッドが90°位置に到達すると、コントローラ51は該反転ヘッド11の回転を停止する。
次に、コントローラ51は、収納ヘッド31の下降を開始するとともに、収納ヘッド31への負圧供給を開始する。図5および図7では、これを「吸着ON」と記す。そして、収納ヘッド31の下降が完了するのとほぼ同時に、反転ヘッド11への負圧供給を停止(真空破壊)する。図では、これを「吸着OFF」と記す。
この後、不図示の吸着センサによって反転ヘッド11での半導体チップ3の吸着が解除(OFF)されたこと、および収納ヘッド3での半導体チップ3の吸着が実行(ON)されたことを検出すると、コントローラ51内の吸着安定タイマーにより所定時間TSのカウントをスタートする。
ここで、コントローラ51は、吸着センサを通じて各ヘッドに供給されている負圧(真空度)を監視し、該真空度が所定値より高い場合には吸着が実行された若しくは吸着が解除されていないと判別する。一方、真空度が該所定値より低い場合には吸着が解除された若しくは吸着が実行されていないと判別する。
また、吸着安定タイマーは、吸着センサによって反転ヘッド11による半導体チップ3の吸着解除が検出された後、収納ヘッド31による半導体チップ3の吸着をより確実に行わせるための余裕時間(所定時間TS)をカウントするためのものである。
そして、コントローラ51は、所定時間TSが経過すると、収納ヘッド31の上昇を開始する。
収納ヘッド31の上昇が完了すると、コントローラ51は、反転ヘッド11を0°位置に戻すための回転を開始し、反転ヘッド11が0°位置に到達すると該回転を終了する。この後、吸着収納ユニット30の搬送機構の動作による半導体チップ3の収納トレイ21への収納動作が行われるが、図7では、反転ヘッド11の0°位置への復帰時を動作完了時TFとして示している。なお、反転ヘッド11の0°位置への復帰とともに、反転ヘッド11への負圧供給を再開する。
一方、図6に示すように、受け部を有さない反転ヘッドを用いる場合は、動作開始から収納ヘッドの下降および収納ヘッドへの負圧供給を開始するまでは、反転ヘッドが受け部を有する場合と同じである。また、吸着センサによる反転ヘッドでの吸着解除と収納ヘッドでの吸着実行の検出を条件として吸着安定タイマーによる所定時間TS′(TSと同じでも異なっていてもよい)のカウントを行い、その後、収納ヘッドの上昇と反転ヘッドの0°位置への復帰を行うまでの動作も、反転ヘッド11が受け部を有する場合と同じである。
しかし、受け部を有さない反転ヘッドを用いる場合は、収納ヘッドの下降が完了した後、吸着センサを通じて収納ヘッドによる半導体チップの吸着が実行されたと判別されるまで反転ヘッドへの負圧供給を続行する。この点で、受け部を有する反転ヘッド11を用いる場合と異なる。
これは、反転ヘッドに受け部がない場合は、負圧が供給された収納ヘッドを半導体チップに当接する位置まで下降させても、半導体チップが反転ヘッドに対して下方にずれたり落下したりしている可能性があり、収納ヘッドによって半導体チップが吸着されているか否かを確認する必要があるためである。
これに対し、反転ヘッド11に受け部がある場合は、負圧が供給された収納ヘッド31を半導体チップ3に当接する位置(吸着パッド31aがある程度弾性変形する位置)まで下降させれば、半導体チップ3は収納ヘッド31により確実に吸着される。このため、吸着センサによって収納ヘッド31による半導体チップ3の吸着を確認しなくても、反転ヘッド11への負圧供給を停止(吸着を解除)することができる。
そして、このように反転ヘッド11への負圧供給の停止タイミングを、反転ヘッドに受け部がない場合に比べて早めることにより、吸着安定タイマー(所定時間TS)のスタート条件、つまりは収納ヘッド31の上昇動作と反転ヘッド11の復帰動作の条件の1つである吸着センサによる反転ヘッド11での吸着解除の検出タイミングも早くなる。したがって、最終的な動作完了(時間TF)までの時間が、反転ヘッドに受け部がない場合の動作完了(時間TF′)までの時間よりも短縮される。
以上説明したように、本実施例によれば、反転ヘッド11で吸着した横姿勢の半導体チップ3を縦姿勢に回転させて収納ヘッド31に渡し、縦姿勢のまま収納トレイ21上に搬送および収納することができる。このため、次工程(製品基板への実装工程)において半導体チップ3を縦姿勢に回転させる必要がなくなり、次工程を簡単化したり次工程に要する時間を短縮したりすることができる。
実施例1では、反転ヘッドに受け部を設けた場合のメリットについて、受け部を設けない場合と比較しながら説明したが、このことは、本発明の実施形態として反転ヘッドに受け部を設けない場合を排除する意味ではない。
図11には、本発明の実施例2としてのハンドラであって、反転ヘッドに受け部を有さない場合を示している。なお、図11において、実施例1と共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。
図11において、61は反転ヘッドであり、実施例1で説明したステッピングモータ12(図には回転軸12aのみ示す)の駆動力によって、横姿勢の半導体チップ3の上面を吸着する0°位置と、該半導体チップ3を縦姿勢とする90°位置とに回転可能である。
本実施例では、反転ヘッド71のうち半導体チップ3の上面3aに接する部分61aに、該上面3aの面内方向(垂直方向)での半導体チップ3の滑りを抑えるための部材を配置している。具体的には、上記部分61aに粘着性を有する部材を配置したり、電極等に磁性材料が用いられた半導体チップを磁力により吸着する電磁石を配置したりする。また、上記部分61aに、半導体チップ3の滑りを抑えるための表面処理を施してもよい。
これにより、反転ヘッド61に受け部を設けなくても、縦姿勢の半導体チップ3の反転ヘッド61に対する下方へのずれや落下を生じにくくすることができ、反転ヘッド61から収納ヘッド31への半導体チップ3の受け渡しを安定して、かつ短時間で行うことができる。
なお、上記各実施例では、反転ヘッド(第1の吸着ヘッド)から収納ヘッド(第2の吸着ヘッド)に渡された半導体チップを収納トレイ上に収納する場合について説明したが、本発明の半導体製造装置はこれに限られない。例えば、第2の吸着ヘッドに吸着された縦姿勢の半導体チップを、該第2の吸着ヘッドを用いてそのまま基板に実装することも可能である。
1 ハンドラ
3 半導体チップ
・ リングフレーム
11,61 反転ヘッド
11b 側面吸着部(受け部)
12 ステッピングモータ
21,22 収納トレイ
31 収納ヘッド
3 半導体チップ
・ リングフレーム
11,61 反転ヘッド
11b 側面吸着部(受け部)
12 ステッピングモータ
21,22 収納トレイ
31 収納ヘッド
Claims (5)
- 第1の姿勢の半導体装置を吸着する第1の吸着ヘッドと、
該半導体装置が前記第1の姿勢に対して90度縦回転した第2の姿勢になるように前記第1の吸着ヘッドを回転させる回転機構と、
前記第2の姿勢の前記半導体装置を吸着する第2の吸着ヘッドとを有することを特徴とする半導体製造装置。 - 前記第1の吸着ヘッドは、前記半導体装置における前記第2の吸着ヘッドにより吸着される第1の面とは反対側の第2の面に当接する受け部を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置。
- 前記第1の吸着ヘッドは、前記第2の面が前記受け部に当接するように前記半導体装置に吸着力を作用させることを特徴とする請求項2に記載の半導体製造装置。
- 前記第2の吸着ヘッドにより吸着された前記半導体装置を、前記第2の姿勢で搬送する搬送機構を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の半導体製造装置。
- 前記回転機構は、前記半導体装置が前記第2の姿勢になるように前記第1の吸着ヘッドを回転させる第1の動作と、前記半導体装置が前記第1の姿勢に対して180度反転した第3の姿勢になるように前記第1の吸着ヘッドを回転させる第2の動作とを行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の半導体製造装置。
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