JP2007233166A - ぶれ補正機能付きカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影レンズの画角の大きさ等による露光中における画面中心位置と周辺位置との間の像ずれ量の差が目立たないようにぶれ補正を行うことができるぶれ補正機能付きカメラを提供すること。
【解決手段】レンズユニット100のFlashRom107にカメラボディ200におけるぶれ補正の際の補正限界値Δhを求めるためのぶれ補正用データを格納しておく。このぶれ補正用データに基づいてカメラボディ200は補正限界値Δhを求め、ぶれ補正の際の撮像素子202のシフト量を制限する。
【選択図】図1
【解決手段】レンズユニット100のFlashRom107にカメラボディ200におけるぶれ補正の際の補正限界値Δhを求めるためのぶれ補正用データを格納しておく。このぶれ補正用データに基づいてカメラボディ200は補正限界値Δhを求め、ぶれ補正の際の撮像素子202のシフト量を制限する。
【選択図】図1
Description
本発明は、手ぶれ補正機能を備えたカメラに関する。
近年、手ぶれ補正機能を備えたカメラとして、レンズユニット内の光学系やカメラボディに手ぶれ補正機能を有するカメラが数多く提案されている。このようなカメラにおいて、手ぶれ補正機能の動作によるレンズ光束のけられの影響を防止するために、カメラの撮影状況に応じて手ぶれの補正量を制限するカメラが特許文献1において提案されている。
特開平6−67255号公報
ここで、特許文献1のカメラにおいては、手ぶれ補正による光軸中心位置と周辺画角位置との像ずれ量の差については考慮されていない。また、特許文献1のカメラにおいては露光中における手ぶれの補正量を制限していない。したがって、露光中のぶれ補正に伴う画面中心と周辺での像ずれの差の影響を低減することが困難である。更に、特許文献1のカメラは、カメラボディ内のぶれ補正については考慮されていない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、撮影レンズの画角の大きさ等による露光中における画面中心位置と周辺位置との間の像ずれ量の差が目立たないようにぶれ補正を行うことができるぶれ補正機能付きカメラを提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様によるカメラシステムは、撮影レンズと、振れによって生じ前記撮影レンズによって形成される像の像ぶれを補正するぶれ補正手段と、前記撮像レンズの像面の中心部における像ぶれ量と前記像面の周辺部における像ぶれ量との差を演算する演算手段と、前記演算手段によって演算される差が所定の許容限界値より大きくならないように前記ぶれ補正手段のぶれ補正動作を制限する制御手段とを具備することを特徴とする。
この第1の態様によれば、演算手段によって演算される、撮像レンズの像面の中心部における像ぶれ量と像面の周辺部における像ぶれ量との差が大きくならないように、ぶれ補正手段のぶれ補正動作が制限されるので、撮影レンズの画角の大きさ等による露光中における画面中心位置と周辺位置との間の像ずれ量の差が目立たないようにぶれ補正を行うことができる。
本発明によれば、撮影レンズの画角の大きさ等による露光中における画面中心位置と周辺位置との間の像ずれ量の差が目立たないようにぶれ補正を行うことができるぶれ補正機能付きカメラを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るぶれ補正機能付きカメラの一例としての、カメラシステムの全体構成を示すブロック図である。図1に示すカメラシステムは、互いに着脱自在に接続されるレンズユニット100とカメラボディ200とで構成されている。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るぶれ補正機能付きカメラの一例としての、カメラシステムの全体構成を示すブロック図である。図1に示すカメラシステムは、互いに着脱自在に接続されるレンズユニット100とカメラボディ200とで構成されている。
レンズユニット100には、焦点レンズ101aと、絞り101bと、変倍レンズ101cとを少なくとも有する光学系(以下、これらをまとめて撮影レンズと記す)が設けられている。焦点レンズ101aは、撮影レンズの焦点を調整する。絞り101bは、レンズユニット100からカメラボディ200への入射光量を制限する。変倍レンズ101cは、使用者による手動操作によってその光軸方向に駆動変位されることにより撮影レンズの焦点距離を変更する。つまり、レンズユニット100内の撮影レンズは、焦点レンズ101aの位置と変倍レンズ101cの位置とを変化させることによってその光学設定状態を変更できるように構成されている。
また、レンズユニット100には、焦点調整機構102と、ズームエンコーダ103と、アクチュエータ駆動回路104と、レンズ制御コンピュータ106と、FlashRom107と、レンズ操作スイッチ群108とが設けられている。
焦点調整機構102は、焦点レンズ101aをその光軸方向に駆動させる。これにより撮影レンズの焦点調整を行う。ズームエンコーダ103は、変倍レンズ101cの光軸方向の位置を検出する。アクチュエータ駆動回路104は、絞り101bと焦点調整機構102とを駆動する。レンズ制御コンピュータ106は、カメラボディ200からの指示に応じてレンズユニット100内の各部の制御を行う。例えば、レンズ制御コンピュータ106は、カメラボディ200からの指示に応じてアクチュエータ駆動回路104を駆動させて、絞り101b及び焦点調整機構102を動作させる。また、レンズ制御コンピュータ106は、ズームエンコーダ103からの信号を受けて変倍レンズ101cの位置(ズーム位置)を検出し、このズーム位置に対応する撮影レンズの焦点距離を判断する。
レンズ側の記憶手段としてのFlashRom107は、レンズ制御コンピュータ106によって実行されるプログラムや撮影レンズを構成するレンズの種別を表すデータや、焦点距離のデータ、後述するぶれ補正用データ等のレンズデータを記憶している。レンズ操作スイッチ群108は、レンズユニット100の設定用のスイッチ群である。このレンズ操作スイッチ群108には、例えば絞り101bを撮影動作に関わらず駆動させるためのプレビュースイッチや、焦点調整を手動で行うためのマニュアルフォーカスと焦点調整を自動で行うためのオートフォーカスとを切り替えるマニュアルフォーカス/オートフォーカス切り替えスイッチ等が含まれている。
一方、カメラボディ200には、クイックリターンミラー201aと、ペンタプリズム201bと、接眼レンズ201cとを含む光学系が設けられている。
クイックリターンミラー201aは、レンズユニット100内の光学系(撮影レンズ)の光軸上に、図示a方向に回動可能なように設けられており、レンズユニット100からの入射光の光路を切り替える。即ち、クイックリターンミラー201aが図に示す位置にある場合には、クイックリターンミラー201aによってレンズユニット100からの入射光の光路が図の上方に折り曲げられる。ペンタプリズム201bは、クイックリターンミラー201aにおける反射光を、正立像となるように反転して接眼レンズ201cに送る。接眼レンズ201cはペンタプリズムを通過した光に基づく像を使用者が視認可能なように調整する。
また、カメラボディ200には、シャッタ201dと、撮像素子202と、撮像素子インターフェイス(IF)回路203とが設けられている。
シャッタ201dは、開閉駆動されることによって、撮像素子202への露光量を制御する。撮像素子202は、クイックリターンミラー201aがレンズユニット100の撮影レンズの光軸上から退避したときに、シャッタ201dを介して露光される入射光が結像することにより得られる被写体の像(被写体像)を電気信号に変換する。撮像素子IF回路203は、撮像素子202で得られた電気信号を読み出してデジタル信号を生成してシステムコントローラ204に出力する。演算手段及び制御手段などの機能を有するシステムコントローラ204は、撮像素子IF回路203で生成されたデジタル信号に対して、ホワイトバランス補正処理や階調変換処理等の画像処理を施して画像データを生成すると共に、カメラシステム全体を制御する。
また、カメラボディ200には、ミラー駆動機構205とシャッタチャージ機構206と、撮像素子変位機構207と、アクチュエータ駆動回路208と、角速度センサ209と、オートフォーカス(AF)回路210と、測光回路211とが設けられている。
ミラー駆動機構205は、クイックリターンミラー201aを図示a方向に駆動させる。シャッタチャージ機構206はシャッタ201dの開閉駆動を行う。撮像素子変位機構207は、撮像素子202を入射光の光軸に対して垂直な平面(詳細は後述する)上で変位させる。アクチュエータ駆動回路208は、システムコントローラ204の指示に応じてミラー駆動機構205と、シャッタチャージ機構206と、撮像素子変位機構207とを駆動する。角速度センサ209は、カメラボディ200の振動(所謂手ぶれ)を検出する。この角速度センサ209には、例えばコリオリ力を利用した角速度センサである振動ジャイロセンサが用いられる。AF回路210は焦点調整のために被写体までの距離を測定する。測光回路211は、測光のために被写体輝度を測定する。
更に、カメラボディ200には、液晶モニタ212と、カメラ操作スイッチ群213と、記録メディア214と、SDRAM215と、FlashRom216と、USBデバイスコントローラ217とが設けられている。
液晶モニタ212は、撮像素子202及び撮像素子IF回路203を介して得られた被写体の像や当該カメラシステムの状態等を表示する。カメラ操作スイッチ群213は、当該カメラシステムの各種設定操作を行うためのスイッチ群である。このカメラ操作スイッチ群213は、例えば撮影動作を開始させるためのレリーズスイッチ(撮影準備動作開始指示を行う1stレリーズスイッチと撮影動作開始指示を行う2ndレリーズスイッチの2段式のスイッチで構成される)、カメラボディ200における防振機能の有効/無効を設定するボディ防振スイッチ、当該カメラシステムの動作状態を設定するモード設定スイッチ、当該カメラシステムの電源をオン/オフする電源スイッチ等が含まれている。ここで、モード設定スイッチは、当該カメラシステムの各種撮影モードを設定したり、システムコントローラ204における画像データ生成の際の画像の階調や画像の記録画素数などの画質に関わる要素を設定する画質モードを選択したりする際にも用いられる。
なお、ボディ防振スイッチやモード設定スイッチの機能は、タッチセンサを用いて実現するようにしても良い。
記録メディア214は、システムコントローラ204で生成された画像データを記録する。SDRAM215は、システムコントローラ204によって実行されるプログラムによって使用されるデータ等を一時記憶する。カメラボディ側の記憶手段としてのFlashRom216は、システムコントローラ204によって実行されるプログラムや、撮像素子202の対角長やカメラシステムの状態等の各種パラメータを記憶している。USBデバイスコントローラ217は、カメラボディ200と情報処理装置等の外部機器とをUSB(Universal Serial Bus)で接続するために設けられている。
また、カメラボディ200には、コントロールパネル501と、ファインダ表示部502とが設けられている。
コントロールパネル501には、各種撮影情報が表示される。このコントロールパネル501には、カメラボディ200の防振機能に関する表示や、測光モード、AFモード、画質モード、シャッタスピード、絞り値、電池残量、撮影可能枚数、カラースペース設定、及び連写設定などが表示される。また、ファインダ表示部502は、接眼レンズ201cを介して得られる被写体観察用の像に撮影情報を挿入表示する。
また、上述したように、レンズユニット100とカメラボディ200とは、互いに着脱自在に構成されている。つまり、レンズユニット100とカメラボディ200とは、レンズユニット100のレンズマウント(Lマウント)109とカメラボディ200のボディマウント(Bマウント)218とを介して着脱自在になっており、カメラボディ200にレンズユニット100が装着されることにより、レンズユニット100に設けられた光学系とカメラボディ200に設けられた光学系とが連結される。更にこのとき、レンズユニット100に設けられたレンズ側通信ラインとカメラボディ200に設けられたボディ側通信ラインとが接続され、レンズユニット100とカメラボディ200とが通信可能状態となる。
次に、以上のような構成を有するカメラシステムにおける防振機能について説明する。カメラ操作スイッチ群213の2ndレリーズスイッチがオンされた場合に、システムコントローラ204は、アクチュエータ駆動回路208を駆動させて、ミラー駆動機構205及びシャッタチャージ機構206を動作させる。また、システムコントローラ204は、角速度センサ209によって計測された角速度に対して積分処理を行うことによってカメラボディの振動量(手ぶれ量)を検出する。そして、検出された手ぶれを補正するようにアクチュエータ駆動回路208を駆動させて撮像素子変位機構207を動作させる。これにより、撮像素子202上に結像される像が手ぶれにより劣化することを防止する。
このように、カメラボディ200は、カメラボディ200自体に防振機能が備わっており、カメラボディ200に装着されるレンズユニット100に防振機能があるか否かに関わらずに、カメラシステムとして防振機能を動作させることが可能である。ここで、防振機能を実現するためのぶれ補正手段は、主に撮像素子202、システムコントローラ204、撮像素子変位機構207、アクチュエータ駆動回路208、及び角速度センサ209から構成される。
図2は、レンズ種別判定処理の流れについて示すフローチャートである。カメラ操作スイッチ群213の例えば電源スイッチが操作されると、例えば割り込み信号がシステムコントローラ204に入力される。そして、この割り込み信号に応じて、システムコントローラ204が備えるMPU(Micro Processing Unit)がFlashRom216内の所定アドレスに記憶されているレンズ判定処理のプログラムを実行し、レンズ判定処理が開始される。
なお、以下に説明する処理は、システムコントローラ204内のMPUがレンズ判定処理のプログラムに記載された命令を実行することによって実現されるが、説明を簡単にするためにシステムコントローラ204を主体として説明を行う。
ステップS201において、システムコントローラ204は、カメラボディ200にレンズユニット100が装着されているか否かを判定する。ここで、レンズユニット100が装着されているか否かは、例えばシステムコントローラ204とレンズ制御コンピュータ106とで通信を実行し、その応答の有無によって判定すれば良い。即ち、レンズ制御コンピュータ106からの応答が所定時間なければ、レンズユニット100が装着されていないと判定する。
ステップS201の判定において、レンズユニット100が装着されていない場合には、処理をステップS202に移行し、システムコントローラ204は、例えば液晶モニタ212やコントロールパネル501等にレンズユニット100が未装着である旨を表示させる。これにより、使用者にレンズユニット100が未装着であることを認識させる。
一方、ステップS201の判定において、レンズユニット100が装着されている場合には処理をステップS203に移行する。そして、システムコントローラ204は、レンズ制御コンピュータ106と通信を行い、レンズユニット100内部のFlashRom107に格納されている、レンズの種別、焦点距離、ぶれ補正用データ等のレンズデータを取得する。この際には、例えばシステムコントローラ204は、レンズ制御コンピュータ106に対してレンズデータの送信を要求する。これを受けてレンズ制御コンピュータ106は、FlashRom107の所定アドレスに記憶されているレンズデータを読み出して、システムコントローラ204に送信する。
ここで、レンズ種別データは、レンズユニット100が、第1の実施形態におけるカメラボディ200におけるぶれ補正機能に対応し、かつ後述するぶれ補正用データを有するレンズユニット(以下、「ぶれ補正対応のレンズユニット」という)であるか否かを識別するための情報を少なくとも有しているものである。
ステップS203において、レンズユニット100のレンズデータを取得すると、処理をステップS204に移行する。そして、システムコントローラ204は、レンズユニット100がぶれ補正対応のレンズユニットであるか否かを判定する。この判定は、レンズ種別データから行っても良いし、レンズデータの中にぶれ補正用データがあるか否かから判定するようにしても良い。
ステップS204の判定において、レンズユニット100がぶれ補正対応のレンズユニットでない場合には、処理をステップS206に移行して、システムコントローラ204は、例えばコントロールパネル501にレンズユニット100がぶれ補正用データを有しておらず、第1の実施形態のぶれ補正機能が正しく機能しない可能性があることを警告するメッセージを表示させる。
図3は、ステップS206の警告メッセージ601をコントロールパネル501に表示した場合の例を示す図である。図3に示すコントロールパネル501は、例えばカメラボディ200の上面に外部表示LCDとして配置されている。このコントロールパネル501の画面左上には、測光モード表示602、AFモード表示603、画質モード表示604、シャッタスピード表示605、絞り値表示606、電池残量表示607、撮影可能枚数表示608、カラースペース設定表示609、連写設定表示610などが表示されている。ここで、警告メッセージ601は警告としての意味を持たせるために、例えば点滅表示などさせることが好ましい。
ステップS206において、警告メッセージを表示させた後、システムコントローラ204は、処理を207に移行する。そして、ステップS207においてFlashRom216の所定アドレスに格納されている防振データフラグを“0”にリセットして処理を終了する。
一方、ステップS204の判定において、レンズユニット100がぶれ補正対応のレンズユニットである場合には、処理をステップS205に移行する。そして、ステップS205においてシステムコントローラ204は、防振データフラグを“1”にセットして処理を終了する。
図4及び図5は、本発明の第1の実施形態における撮影処理の流れについて示すフローチャートである。カメラ操作スイッチ群213が操作されると、例えば割り込み信号がシステムコントローラ204に入力され、この割り込み入力信号に応じてシステムコントローラ204が備えるMPUがFlashRom216内の所定アドレスに記憶されている撮影処理のプログラムを実行し、撮影処理が開始される。
なお、以下に説明する処理は、レンズ制御コンピュータ106及びシステムコントローラ204のそれぞれに備わるMPUがそれぞれ所定のプログラムに記載された命令を実行することによって実現されるが、説明を簡単にするためにレンズ制御コンピュータ106及びシステムコントローラ204を主体として説明を行う。
撮影処理が開始されると、ステップS301においてシステムコントローラ204は、1stレリーズスイッチがオン状態となったか否かを判定する。1stレリーズスイッチがオン状態でない、即ちオフ状態の場合には、1stレリーズスイッチがオン状態となるまでステップS301の判定を繰り返す。
一方、ステップS301の判定において、1stレリーズスイッチがオン状態となった場合に、システムコントローラ204は処理をステップS302に移行する。ステップS302において、システムコントローラ204は、AF回路210の出力値からデフォーカス量を算出する。また、測光回路211の出力値から絞り値及びシャッタスピードを算出する。デフォーカス量等の算出が完了すると、システムコントローラ204は、処理をステップS303に移行する。ステップS303においてシステムコントローラ204は、ステップS302で算出したデフォーカス量をレンズユニット100内のレンズ制御コンピュータ106に通信する。これを受けてレンズ制御コンピュータ106は、ステップS401においてデフォーカス量を取得する。その後、処理をステップS402に移行する。ステップS402において、レンズ制御コンピュータ106は、取得したデフォーカス量に応じてアクチュエータ駆動回路104を駆動して焦点レンズ101aの位置を調整する。
ステップS303において、デフォーカス量の送信が完了すると、システムコントローラ204は、処理をステップS304に移行する。そして、システムコントローラ204は、ステップS304において、2ndレリーズスイッチがオン状態となったか否かを判定する。ステップS304の判定において、2ndレリーズスイッチがオン状態でない、即ちオフ状態の場合には、2ndレリーズスイッチがオン状態となるまでステップS304の判定を繰り返す。
一方、ステップS304の判定において、2ndレリーズスイッチがオン状態となった場合には、システムコントローラ204は、処理をステップS305に移行する。そして、システムコントローラ204は、レンズユニット100内のズームエンコーダ103によって検出される位置情報の取得要求をレンズユニット100内のレンズ制御コンピュータ106に送る。これを受けてレンズ制御コンピュータ106は、ズームエンコーダ103からの位置情報をシステムコントローラ204に送信する。これを受けてシステムコントローラ204は、ズームエンコーダ103からの位置情報を取得し、取得した位置情報をFlashRom216に格納する。
ステップS305において、ズームエンコーダ103で検出された位置情報を取得すると、システムコントローラ204は、処理をステップS306に移行する。そして、ステップS302において算出した絞り値をレンズ制御コンピュータ106に送信する。これを受けてレンズ制御コンピュータ106は、ステップS404において、システムコントローラ204から送信された絞り値を取得し、処理をステップS405に移行する。そして、ステップS405において、取得した絞り値に応じてアクチュエータ駆動回路104を駆動させて絞り101bを調整する。次に、レンズ制御コンピュータ106は、処理をステップS406に移行して、カメラボディ200のシステムコントローラ204から露光終了信号を受信したか否かを判定する。この判定は、露光終了信号を受信するまで繰り返す。
また、ステップS306においてレンズ制御コンピュータ106への絞り値の送信が完了すると、システムコントローラ204は、処理をステップS307に移行する。そして、ステップS307において、システムコントローラ204は、ミラー駆動機構205を駆動させて、入射光が撮像素子202に入射するようにクイックリターンミラー201aをレンズユニット100内の撮影レンズの光軸上から退避させるミラーアップ動作を行う。
ステップS307においてミラーアップ動作が完了すると、システムコントローラ204は、処理をステップS308に移行する。そして、ボディ防振スイッチがオン状態であるか否かを判定する。ステップS308の判定において、ボディ防振スイッチがオン状態でない場合には処理をステップS309に移行する。ステップS309において、システムコントローラ204は防振フラグの値を“0”にリセットして、処理をステップS312に移行する。一方、ステップS308の判定において、ボディ防振スイッチがオン状態である場合には処理をステップS310に移行する。ステップS310において、システムコントローラ204は防振フラグの値を“1”にセットし、処理をステップS311に移行する。ステップS311においてシステムコントローラ204は、詳細は後述する防振準備処理を行う。その後、処理をステップS312に移行する。
ステップS312において、システムコントローラ204は、シャッタチャージ機構206を駆動させてシャッタ201dを開き、露光動作を開始する。次に、システムコントローラ204は、処理をステップS313に移行して防振フラグの値が“1”であるか否かを判定する。ステップS313の判定において、防振フラグの値が1でなければシステムコントローラ204は処理をステップS315に移行する。一方、ステップS313の判定において、防振フラグの値が1であれば処理をステップS314に移行して詳細は後述する防振制御処理を行う。その後、処理をステップS315に移行する。
ステップS315において、システムコントローラ204は、露光時間が所定の露光時間経過したか否かを判定する。ステップS315の判定において、露光時間が所定の露光時間経過していない場合には処理をステップS313に移行する。
一方、ステップS315の判定において、露光時間が所定の露光時間経過した場合には処理をステップS316に移行して、システムコントローラ204は、シャッタチャージ機構206を駆動させてシャッタ201dを閉じ、露光動作を終了する。次に、処理をステップS317に移行してレンズユニット100のレンズ制御コンピュータ106に露光動作の終了を通知するための露光終了信号を送信する。これを受けてレンズ制御コンピュータ106は、処理をステップS406からステップS407に移行する。そして、ステップS407においてレンズ制御コンピュータ106は、アクチュエータ駆動回路104を駆動して絞り101bを開放し、処理を終了する。
また、システムコントローラ204は、ステップS317の処理の後、処理をステップS318に移行する。ステップS318においてシステムコントローラ204は、防振フラグの値が“1”であるか否かを判定する。ステップS318の判定において防振フラグの値が1でない場合には、処理をステップS320に移行する。一方、ステップS318の判定において防振フラグの値が1である場合には、処理をステップS319に移行して撮像素子202を予め定められた原点位置(例えば、撮像面の中心がレンズユニット100の撮影レンズの光軸と一致する位置)に復帰させ、その後、処理をステップS320に移行する。
ステップS320において、システムコントローラ204は、ミラー駆動機構205を駆動させて、クイックリターンミラー201aをレンズユニット100の撮影レンズの光軸上の位置に戻すミラーダウン動作を行う。ミラーダウン動作が完了すると、システムコントローラ204は、処理をステップS321に移行する。ステップS321においてシステムコントローラ204は、撮像素子202から撮像素子IF回路203を介して電気信号を読み出して画像データを生成し、生成した画像データを圧縮して記録メディア214に記録させる。これにより撮影処理が終了する。
図6は、図4のステップS311における防振準備処理の詳細を示すフローチャートである。
防振準備処理が開始されると、システムコントローラ204は、ステップS501で防振データフラグが“1”であるか否かを判定する。ステップS501の判定において、防振データフラグが“1”であれば、処理をステップS502に移行して撮像素子202のぶれ補正量を演算するためのぶれ補正係数kを演算する。その後、処理をステップS503に移行する。一方、ステップS501の判定において、防振データフラグが“1”でなければ、処理をステップS510に移行して、システムコントローラ204は、ぶれ補正係数kを近似演算をする。その後、処理をステップS503に移行する。ステップS503において、システムコントローラ204は、撮像素子202の原点位置からの移動量の許容最大値である補正限界値Δhを演算する。これらぶれ補正係数及び補正限界値の演算内容についての詳細は後述する。
防振準備処理が開始されると、システムコントローラ204は、ステップS501で防振データフラグが“1”であるか否かを判定する。ステップS501の判定において、防振データフラグが“1”であれば、処理をステップS502に移行して撮像素子202のぶれ補正量を演算するためのぶれ補正係数kを演算する。その後、処理をステップS503に移行する。一方、ステップS501の判定において、防振データフラグが“1”でなければ、処理をステップS510に移行して、システムコントローラ204は、ぶれ補正係数kを近似演算をする。その後、処理をステップS503に移行する。ステップS503において、システムコントローラ204は、撮像素子202の原点位置からの移動量の許容最大値である補正限界値Δhを演算する。これらぶれ補正係数及び補正限界値の演算内容についての詳細は後述する。
ぶれ補正係数k及び補正限界値Δhが演算された後、処理をステップS504に移行する。ステップS504において、システムコントローラ204は、撮像素子202の現在位置を示す変数x0、y0の値をそれぞれ0にする。続くステップS505において、システムコントローラ204は、補正目標位置を示す変数x、yの値をそれぞれ0にする。その後、ステップS506で変数t0、tの値をそれぞれ0とする。続くステップS507においてシステムコントローラ204内のMPU内のタイマにより上記変数tの時間のカウントを開始する。その後処理を終了する。
図7は、図5のステップS314の防振制御処理の詳細を示すフローチャートである。
防振制御処理が開始されると、まずステップS601においてシステムコントローラ204は、角速度センサ209から角速度ωx、ωyを読み込む。ここで、ωxはレンズユニット100内部の撮影レンズの光軸の水平方向のぶれの角速度を示し、ωyは垂直方向のぶれの角速度を示す。図8に、レンズユニット100内部の撮影レンズ(上述したように焦点レンズ101a及び変倍レンズ101c等から構成されている)701と撮像素子202との関係を示す。撮影レンズ701の光軸702の水平方向のぶれは図8に示すx軸方向のぶれであり、垂直方向のぶれは図8に示すy軸方向のぶれである。
防振制御処理が開始されると、まずステップS601においてシステムコントローラ204は、角速度センサ209から角速度ωx、ωyを読み込む。ここで、ωxはレンズユニット100内部の撮影レンズの光軸の水平方向のぶれの角速度を示し、ωyは垂直方向のぶれの角速度を示す。図8に、レンズユニット100内部の撮影レンズ(上述したように焦点レンズ101a及び変倍レンズ101c等から構成されている)701と撮像素子202との関係を示す。撮影レンズ701の光軸702の水平方向のぶれは図8に示すx軸方向のぶれであり、垂直方向のぶれは図8に示すy軸方向のぶれである。
また、図8には撮影レンズ701によって被写体像を形成可能な範囲(イメージサークル)を参照符号703で示している。このイメージサークル703の範囲内で撮像素子202の撮像面202aをシフトさせてぶれ補正を行う限りにおいては良好な画像が得られる。ただし、後述するように、撮影レンズの画角とディストーションの影響により、光軸中心位置と周辺位置とでは、手ぶれによる撮像面202a上の結像位置のずれ量(以下、像ずれ量と称する)が異なるため、イメージサークルの制限の他にも、その像ずれ量の差が目立たないような範囲に撮像素子202のシフト量を制限しておくことが好ましい。そこで、第1の実施形態では以下のようにしてぶれの補正を行う。
ステップS601において角速度ωx、ωyを読み込んだ後、システムコントローラ204は、ステップS602において、撮影レンズの光軸の角度ぶれに対応する撮像素子202の撮像面202a上での水平方向の補正目標位置x及び垂直方向の補正目標位置yをそれぞれ以下のように演算する。
x→x0+k・ωx(t−t0) (1)
y→y0+k・ωy(t−t0) (2)
ここで、上記式(1)及び(2)は、後述する撮影レンズの角度ぶれによる像ぶれを補正するための撮像素子202のシフト補正量から、ぶれ補正するために必要な撮像素子202の移動位置を求める式となっている。
y→y0+k・ωy(t−t0) (2)
ここで、上記式(1)及び(2)は、後述する撮影レンズの角度ぶれによる像ぶれを補正するための撮像素子202のシフト補正量から、ぶれ補正するために必要な撮像素子202の移動位置を求める式となっている。
補正目標位置を演算した後、ステップS603において、システムコントローラ204は、t0の値をその時点でのタイマ値tの値にする。続くステップS604において、補正目標位置x、yが補正限界値Δh以内にあるか否かを、次式が真であるか否かで判定する。
√(x2+y2)>Δh (3)
ステップS604の判定において、上記式(3)が真であれば、補正目標位置が補正限界値を超えているのでぶれ補正を行わずに処理を終了する。一方、ステップS604の判定において、上記式(3)が真でなければ処理をステップS605に移行して、システムコントローラ204は、撮像素子変位機構207により撮像素子202の位置を補正目標位置x、yに移動させる。その後ステップS606においてx0、y0の値をそれぞれx、yの値とし、処理を終了する。
ステップS604の判定において、上記式(3)が真であれば、補正目標位置が補正限界値を超えているのでぶれ補正を行わずに処理を終了する。一方、ステップS604の判定において、上記式(3)が真でなければ処理をステップS605に移行して、システムコントローラ204は、撮像素子変位機構207により撮像素子202の位置を補正目標位置x、yに移動させる。その後ステップS606においてx0、y0の値をそれぞれx、yの値とし、処理を終了する。
図9は、撮影レンズの光軸の角度ぶれ量と像ぶれを補正するための撮像素子202のシフト補正量との関係を示す光路概念図である。この図9を参照して、撮影レンズの光軸の角度ぶれ量とそれによる像ぶれを補正するために必要な撮像素子202のシフト補正量の関係について説明する。
図9に示す撮影レンズの光軸Oo−Oiが点Cを中心にθ[rad]傾いたとき、傾く前に光軸上にある被写体の点Ooを再び撮像素子202の結像面中心Oi(θ回転後には移動して位置Oi’となる)に結像させるために必要な撮像素子202のシフト量Iθがぶれ補正に必要なシフト補正量である。ここで、被写体Ooは被写体距離Lだけ離れた位置にある結像面Oiに結像しているものとすると、結像理論(近軸理論)より、
1/a+1/b=1/f (4)
となる。ここで、fは撮影レンズの焦点距離であり、aは被写体Ooから撮影レンズの前側主点Hまでの距離(物体距離)であり、bは撮影レンズの後側主点H’から結像面Oiまでの距離(像距離)である。
1/a+1/b=1/f (4)
となる。ここで、fは撮影レンズの焦点距離であり、aは被写体Ooから撮影レンズの前側主点Hまでの距離(物体距離)であり、bは撮影レンズの後側主点H’から結像面Oiまでの距離(像距離)である。
また、図9に示すように被写体距離Lは、
L=a+Δ+b (5)
である。ここで、Δは主点間隔(撮影レンズの前側主点Hから後側主点H’までの距離)である。更に、露光中の光軸のぶれによる傾き角θは十分小さく、
tanθ≒θ (6)
とみなせるものとする。
L=a+Δ+b (5)
である。ここで、Δは主点間隔(撮影レンズの前側主点Hから後側主点H’までの距離)である。更に、露光中の光軸のぶれによる傾き角θは十分小さく、
tanθ≒θ (6)
とみなせるものとする。
この場合、撮影レンズの前側主点H及び後側主点H’の、ぶれ角度θによる光軸に垂直な方向に対する移動量SH及びSH’はそれぞれ、
SH=(b−d+Δ)θ (7)
SH’=(b−d)θ (8)
となる。ここで、dは光軸の回転中心Cから結像面中心Oiまでの距離(回転中心距離)である。
SH=(b−d+Δ)θ (7)
SH’=(b−d)θ (8)
となる。ここで、dは光軸の回転中心Cから結像面中心Oiまでの距離(回転中心距離)である。
光軸がθだけ回転した後に被写体Ooを結像面中心Oiに結像させるためには、Ooから回転後の前側主点Hに向かう光線(θ傾いた撮影レンズの光軸となす角度θs)が結像する位置(回転後の結像面中心位置Oi’から距離Iθの位置)に撮像素子202の結像面中心をシフトさせてやればよい。このシフト量Iθはθsが分かれば求めることができる。つまり、図9においてθsとSHとには、
SH=a(θs−θ) (9)
の関係がある。この式(9)と先の式(7)との関係より、
(b−d+Δ)θ=a(θs−θ) (10)
となる。この式(10)よりθsは、
θs=(a+b+Δ−d)/a・θ={1+(Δ+b−d)/a}θ (11)
となる。ここで、被写体から前側主点Hへ向かう光線は、後側主点H’から結像面へ向かって光軸と角度θsをなすから、撮像素子202に必要なシフト量(ぶれ補正量)Iθは、
Iθ=d・θ+SH’+b(θs−θ)
=d・θ+(b−d)θ+b{1+(Δ+b−d)/a}θ−b・θ
={b+b(Δ+b−d)/a}θ
=b{1+(Δ+b−d)/a}θ (12)
となる。特に、d=0(撮像素子202の結像面中心の回転ぶれ)の場合は、
Iθ=b{1+(Δ+b)/a}θ (13)
となる。ここで、式(6)においてtanθをθに近似して以後の計算を行っているが、この近似を行わずに計算を行っても良いことは言うまでもない。
SH=a(θs−θ) (9)
の関係がある。この式(9)と先の式(7)との関係より、
(b−d+Δ)θ=a(θs−θ) (10)
となる。この式(10)よりθsは、
θs=(a+b+Δ−d)/a・θ={1+(Δ+b−d)/a}θ (11)
となる。ここで、被写体から前側主点Hへ向かう光線は、後側主点H’から結像面へ向かって光軸と角度θsをなすから、撮像素子202に必要なシフト量(ぶれ補正量)Iθは、
Iθ=d・θ+SH’+b(θs−θ)
=d・θ+(b−d)θ+b{1+(Δ+b−d)/a}θ−b・θ
={b+b(Δ+b−d)/a}θ
=b{1+(Δ+b−d)/a}θ (12)
となる。特に、d=0(撮像素子202の結像面中心の回転ぶれ)の場合は、
Iθ=b{1+(Δ+b)/a}θ (13)
となる。ここで、式(6)においてtanθをθに近似して以後の計算を行っているが、この近似を行わずに計算を行っても良いことは言うまでもない。
なお、角速度センサでは角速度を検出するので、角速度を積分したぶれ角度θは検出できるが、式(12)の回転中心距離dは求められないので、dの値はカメラの形態などを考慮して、発生する角度ぶれについて実験的に妥当な値、例えばd=0とみなして角度ぶれの補正を計算する。あるいは、加速度センサなどを付加して光軸の回転以外に平行移動のぶれを検出して回転中心距離dを求めて計算してもよい。第1の実施形態では簡単のために、以降、d=0として説明を続ける。このように、ぶれ動作に起因する回転中心距離dを除けば、角度ぶれを打ち消すための補正量を求めるには、撮影レンズの像距離b、主点間隔Δ、撮影レンズの物体距離aについてのデータが必要になることが分かる。一般に像距離bは焦点レンズ101aの繰り出しにより変化するため、焦点レンズ101aの繰り出し量に応じた関数として求める必要がある。また物体距離aは式(4)から次のように求めることができる。
a=f・b/(b−f) (14)
次に、レンズユニット100のFlashRom107に格納されるぶれ補正用データについて説明する。図10は、第1の実施形態におけるぶれ補正用データの配置図である。ここで、ぶれ補正用データとは、ぶれ補正の際の種々の値を求めるために必要なデータである。第1の実施形態では、ぶれ補正用データとして撮像素子202のぶれ補正量を演算するためのデータと、ぶれ補正限界値を演算するためのデータとを含む。なお、図10においては、主点位置係数k1、k2、k3及び主点間隔Δがぶれ補正量を演算するためのデータであり、焦点距離f、ディストーションDTがぶれ補正限界値を演算するためのデータである。
a=f・b/(b−f) (14)
次に、レンズユニット100のFlashRom107に格納されるぶれ補正用データについて説明する。図10は、第1の実施形態におけるぶれ補正用データの配置図である。ここで、ぶれ補正用データとは、ぶれ補正の際の種々の値を求めるために必要なデータである。第1の実施形態では、ぶれ補正用データとして撮像素子202のぶれ補正量を演算するためのデータと、ぶれ補正限界値を演算するためのデータとを含む。なお、図10においては、主点位置係数k1、k2、k3及び主点間隔Δがぶれ補正量を演算するためのデータであり、焦点距離f、ディストーションDTがぶれ補正限界値を演算するためのデータである。
レンズユニット100内の変倍レンズ101cのズーム位置Zpはズームエンコーダ103によりn分割して検出されるようになっている。FlashRom107内には、このn個のズーム位置Z1からZnに対応したn組のぶれ補正用データが格納されている。図10においては、各ぶれ補正用データに、ズーム位置に対応する番号の添え字をつけて各ズーム位置での値としている。
なお、図2のステップS203におけるレンズデータの取得の際には、図10に示すぶれ補正用データの他、レンズ種別を表すレンズ種別データなどのレンズユニット100内部の撮影レンズに関する撮影準備に必要なデータがすべてシステムコントローラ204に送信される。
図10に示す主点位置係数k1、k2、k3はそれぞれ、各ズーム位置における像距離bを求めるための係数である。これら主点位置係数は、焦点レンズ101aの無限遠位置からの繰り出し量dfを用いて、以下の式でbが求められるような係数となっている。
b=f・(k1・df2+k2・df+k3) (15)
または、主点位置係数k1、k2、k3を、
b=f+k1・df2+k2・df+k3 (16)
という計算式に対応する係数としてもよい。
b=f・(k1・df2+k2・df+k3) (15)
または、主点位置係数k1、k2、k3を、
b=f+k1・df2+k2・df+k3 (16)
という計算式に対応する係数としてもよい。
ここで、焦点レンズ101aの繰り出しによる主点位置の変化の関係がほぼ線形とみなせる場合には、式(15)及び式(16)におけるdfの2次の係数k1を省略してもよい。逆に、繰り出しによる主点位置の変化の関係がより複雑である場合には、dfについての3次以上の係数を追加した形式としてもよい。
また、主点位置係数k1、k2、k3をfによらない関数として、
b=k1・df2+k2・df+k3 (17)
という計算式に対応する係数としておいてもよい。
b=k1・df2+k2・df+k3 (17)
という計算式に対応する係数としておいてもよい。
また、主点間隔Δは、図9を参照して説明した撮影レンズの前側主点から後側主点までの距離である。ここで、図10に示すように、主点間隔Δはズーム位置毎に1つの値としているが、撮影レンズの設計により、焦点レンズ101aの繰り出しによって主点間隔Δが変化する場合には、主点位置と同様に、主点間隔Δを繰り出し量dfによる関数とし、その係数をFlashRom107に格納するようにしてもよい。
なお、予め複数種類のレンズユニット100の特性に対応したぶれ補正用データをカメラボディ200内のFlashRom216に格納しておくようにしても良い。このようにカメラボディ200側にもぶれ補正用データを格納しておけば、レンズユニット100がぶれ補正対応のレンズユニットでなくとも第1の実施形態のぶれ補正を行うことが可能である。
次に、図10に示すぶれ補正量を求めるためのデータから、ぶれ補正係数k及びシフト補正量Iθを演算する手法について説明する。
まず、上記ぶれ補正係数kを、
k=b{1+(Δ+b)/a} (18)
と定義すると、先のぶれ角度θとシフト補正量Iθの関係式(13)から、必要なシフト補正量Iθは、
Iθ=k・θ (19)
として計算できる。
k=b{1+(Δ+b)/a} (18)
と定義すると、先のぶれ角度θとシフト補正量Iθの関係式(13)から、必要なシフト補正量Iθは、
Iθ=k・θ (19)
として計算できる。
実際に図5の防振制御処理のステップS602においては、角速度ωx、ωyと時間差t−t0から、
θx=ωx・(t−t0) (20)
θy=ωy・(t−t0) (21)
の計算により、時間差t−t0の間のx、y各方向におけるぶれ角度を求め、これらぶれ角度にぶれ補正係数kを乗じることにより補正目標位置x、yを演算している。
θx=ωx・(t−t0) (20)
θy=ωy・(t−t0) (21)
の計算により、時間差t−t0の間のx、y各方向におけるぶれ角度を求め、これらぶれ角度にぶれ補正係数kを乗じることにより補正目標位置x、yを演算している。
ここで、式(18)に基づいてkを演算する際には、予め読み取ったレンズデータから、2ndレリーズスイッチがオンされた直後のズームエンコーダ103からの位置情報Zpに対応する焦点距離f、主点位置係数k1、k2、k3、及び主点間隔Δの値を図10に示すデータの中から選択し、これらデータと、2ndレリーズスイッチがオンされた時点の焦点レンズ101aのフォーカス繰り出し量dfとから、まず、bを式(15)により求め、次に、b及びfからaを式(14)により計算する。こうして求めたb及びaと、主点間隔Δとから式(18)によりkを求める。
ここで、式(15)の焦点レンズ101aの繰り出し量dfは、AF回路210の出力から、システムコントローラ204で求められたデフォーカス量から求めることができる。つまり、焦点レンズ101aの無限遠位置からの繰り出し量を求めるには、レンズユニット100をカメラボディ200に取り付けたときに焦点レンズ101aの初期位置を無限遠位置にセットし、その初期位置からの繰り出し量をカメラボディ200内のシステムコントローラ204において積算していけばよい。あるいは、レンズユニット100内のレンズ制御コンピュータ106において焦点レンズ101aを繰り出すごとにその繰り出し量をシステムコントローラ204に送信するようにしておき、システムコントローラ204において無限遠位置からの繰り出し量を積算してもよい。
次に、ぶれ補正用データを持たないレンズユニットがカメラボディに装着された場合の、ぶれ補正係数kの近似計算の手法について説明する。
ぶれ補正用データを持たないレンズユニット100がカメラボディ200に装着された場合には、主点間隔Δ=0、b=f+dfと近似する。ただし、この場合には、撮影レンズの焦点距離f及び焦点レンズ101aの繰り出し量dfが分かることが前提である。これらf及びdfの値が分かる場合には、式(14)により、
a=f(f+df)/df=f2/df+f (22)
としてaを近似計算し、次に式(18)により、
k=(f+df){1+(f+df)/a} (23)
として計算することによってkを求めることができる。ここで、焦点レンズ101aの繰り出し量dfが焦点距離fに比べて充分小さければ、式(23)を更に、
k=f(1+f/a) (24)
として計算してもよい。また、dfがfに比べて充分小さいときには、被写体は無限遠に近く、f/aが1に比べて充分小さいことになるから、
k=f (25)
としてkをfで近似してもよい。
a=f(f+df)/df=f2/df+f (22)
としてaを近似計算し、次に式(18)により、
k=(f+df){1+(f+df)/a} (23)
として計算することによってkを求めることができる。ここで、焦点レンズ101aの繰り出し量dfが焦点距離fに比べて充分小さければ、式(23)を更に、
k=f(1+f/a) (24)
として計算してもよい。また、dfがfに比べて充分小さいときには、被写体は無限遠に近く、f/aが1に比べて充分小さいことになるから、
k=f (25)
としてkをfで近似してもよい。
図11は、ぶれによる光軸中心位置と周辺位置とでの結像位置のずれを説明するための光路概念図である。以下、図11を参照して、ぶれによる撮像面上の光軸中心位置と周辺位置との間の結像位置のずれ量(像ずれ量)の差について説明する。なお、説明を簡略にするため、ここでは撮影レンズを薄肉単レンズとして近似し、手ぶれにより撮影レンズの光軸中心位置を中心として撮影レンズの光軸Oo−Oiが角度θだけ回転する場合を仮定している。
撮像素子202の中心位置は、光軸の回転により位置OiからOiθにずれる。このときの撮像面方向のずれ量は、
OiθOis=I=b・tanθ (26)
となる。ぶれ補正手段により式(26)のIをぶれ補正量として撮像素子202を撮像面方向にシフトさせると、撮像面中心位置は、Oiθからθ回転前の光軸上の点Oisとなる。これにより、ぶれによる結像位置のずれがないように補正される。
OiθOis=I=b・tanθ (26)
となる。ぶれ補正手段により式(26)のIをぶれ補正量として撮像素子202を撮像面方向にシフトさせると、撮像面中心位置は、Oiθからθ回転前の光軸上の点Oisとなる。これにより、ぶれによる結像位置のずれがないように補正される。
ここで、画角αでの撮影レンズのディストーションDTαは、理想の像高をh(ディストーションが0である場合に相当する)、実際の結像像高をh’とすると、
DTα=(h’−h)/h
=b(tanα’−tanα)/btanα=tanα’/tanα−1
(27)
である。この式(27)から、
tanα’=(DTα+1)tanα (28)
α’=arctan{(DTα+1)tanα} (29)
となる。
DTα=(h’−h)/h
=b(tanα’−tanα)/btanα=tanα’/tanα−1
(27)
である。この式(27)から、
tanα’=(DTα+1)tanα (28)
α’=arctan{(DTα+1)tanα} (29)
となる。
また、θ回転後の光軸に対する、元の画角αの位置における被写体に対する画角αθは図11より、
αθ=α−θ (30)
である。このとき、像面側への結像光線の角度α’θは、傾いた光軸に対して、
α’θ=arctan{(DTαθ+1)tanα} (31)
となる。
αθ=α−θ (30)
である。このとき、像面側への結像光線の角度α’θは、傾いた光軸に対して、
α’θ=arctan{(DTαθ+1)tanα} (31)
となる。
ここで、θを微小角であるとすると、微小な角度によるディストーションの変化は一般に小さいから式(31)のDTαθを以下で近似できる。
DTαθ≒DTα (32)
つまり、式(31)は式(32)の近似により、
α’θ≒arctan{(DTα+1)tan(α−θ)} (33)
となる。したがって、ぶれ補正後の撮像面上の結像位置(光軸中心位置からの像面上距離)は、
h’θ=b・tanα’θ+I
=b{(DTα+1)tan(α−θ)}+b・tanθ
=b{(DTα+1)tan(α−θ)+tanθ} (34)
となる。
DTαθ≒DTα (32)
つまり、式(31)は式(32)の近似により、
α’θ≒arctan{(DTα+1)tan(α−θ)} (33)
となる。したがって、ぶれ補正後の撮像面上の結像位置(光軸中心位置からの像面上距離)は、
h’θ=b・tanα’θ+I
=b{(DTα+1)tan(α−θ)}+b・tanθ
=b{(DTα+1)tan(α−θ)+tanθ} (34)
となる。
また、光軸が傾く前の画角αに対する結像位置h’と光軸が傾いた後のぶれ補正後の同じ被写体の結像位置とのずれΔIは、
ΔI=h’θ−h’
=b{(DTα+1)tan(α−θ)+tanθ}−btanα’
=b{(DTα+1)tan(α−θ)+tanθ−tanα’}
=b{(DTα+1)tan(α−θ)+tanθ−(DTα+1)tanα}
=b[(DTα+1){tan(α−θ)−tanα}+tanθ] (35)
ここで、θは小さく、cosθ≒1とみなせるから、
ΔI=b[(DTα+1){tan(α−θ)−tanα}+tanθ]
=b[(DTα+1){tanα−tanθ/cos2α−tanα}+tanθ]
=b[(DTα+1){−tanθ/cos2α}+tanθ]
=btanθ{−(DTα+1)/cos2α}+1]
=I{−(DTα+1)/cos2α}+1] (36)
となる。
ΔI=h’θ−h’
=b{(DTα+1)tan(α−θ)+tanθ}−btanα’
=b{(DTα+1)tan(α−θ)+tanθ−tanα’}
=b{(DTα+1)tan(α−θ)+tanθ−(DTα+1)tanα}
=b[(DTα+1){tan(α−θ)−tanα}+tanθ] (35)
ここで、θは小さく、cosθ≒1とみなせるから、
ΔI=b[(DTα+1){tan(α−θ)−tanα}+tanθ]
=b[(DTα+1){tanα−tanθ/cos2α−tanα}+tanθ]
=b[(DTα+1){−tanθ/cos2α}+tanθ]
=btanθ{−(DTα+1)/cos2α}+1]
=I{−(DTα+1)/cos2α}+1] (36)
となる。
ここで、式(36)のΔIの符号は、αの符号によらず同じであるが、像高hの符号は定義上光軸に対して反対側において−となる。したがって、光軸の上下方向で光軸に対して像ずれの方向が逆になることになる。絶対値としては、
|ΔI|=|I|・|{(DTα+1)/cos2α}−1]| (37)
である。
|ΔI|=|I|・|{(DTα+1)/cos2α}−1]| (37)
である。
式(37)より、画角αにおける被写体像のぶれ補正後の像ずれ量|ΔI|は、ぶれ補正量I=b・tanθと画角αとに応じて大きくなることが分かる。また、ディストーションの値が正であると像ずれ量|ΔI|が更に大きくなり、ディストーションの値が負であると小さくなることが分かる。なお、式(36)において、DTα=0なら、
ΔI=I・(−1/cos2α+1) (38)
である。
ΔI=I・(−1/cos2α+1) (38)
である。
図12は、式(37)により計算した、画角α及びディストーションDTによるΔIの計算結果の一例を示す図である。ここで、画角αは無限遠相当の値として計算している。図12に示すように、焦点距離fが小さくなるほど、また画角αが大きくなるほど、像ずれ量|ΔI|が大きくなり、また像ずれ量|ΔI|はディストーションDTの値によっても変化する。
光軸中心位置における像ぶれを補正したときの周辺像の像ずれΔIを撮像面の全範囲で目立たないようにするためのぶれ補正の補正限界値Δhは、像ずれの許容限界値ΔIaとすると、式(37)より、
Δh=ΔIa/|{(DT+1)/cos2α1}−1]| (39)
ここで、α1=arctan(h1/b) (40)
b=f+df (41)
h1:撮像面の対角長の1/2(図8参照)
DT:像高h1での撮影レンズのディストーション
である。
Δh=ΔIa/|{(DT+1)/cos2α1}−1]| (39)
ここで、α1=arctan(h1/b) (40)
b=f+df (41)
h1:撮像面の対角長の1/2(図8参照)
DT:像高h1での撮影レンズのディストーション
である。
図13は、式(39)により計算した補正限界値の例を示した図である。ここで、像ずれ許容限界値ΔIaはフォーカスの許容錯乱円径レベルの1/60mmで計算している。図13に示すように、画角が大きくなるほど補正限界値Δhが小さくなり、またディストーションによっても変化する。
以上説明したように、第1の実施形態では、撮影レンズの画角の大きさやディストーションの影響を考慮して露光中における画面中心位置と周辺位置との間の像ずれ量の差が目立たないようなぶれ補正の限界値を求め、この限界値に基づいてぶれ補正を行うことができる。
ここで、図11についての説明においては、説明を簡略化するために撮影レンズを薄肉単レンズで近似したが、例えば主点間隔Δや回転中心位置の影響が無視できないような、より複雑な撮影レンズの仮定でも、上述図11の説明と同様に光軸中心位置における像ぶれを補正したときの周辺位置の像ずれ量は、画角とディストーションとによって決まる。ここでは、その詳細については説明を省略する。
また、図11では、撮像素子202をシフトさせてぶれ補正を行う方式について説明しているが、撮影レンズの光学系を変位させて光学的にぶれ補正を行う方式においても、上述図11の説明と同様に光軸中心位置における像ぶれを補正したときの周辺位置の像ずれ量は、画角とディストーションとによって決まる。したがって、第1の実施形態の手法は、ぶれ補正の方式によらずに適用できる。
ここで、図6のステップS503における補正限界値Δhは、図10に示すレンズデータを用いて式(39)により算出される。式(39)のh1は、撮像素子202の撮像面の対角長の1/2の値であり、カメラボディ毎に既定の値となる。また、像ずれ許容限界値ΔIaは、通常の写真鑑賞上、視覚的に目立たない量を、適用するカメラシステムの用途に応じて設定すれば良い。例えば、図13の計算例のように、フォーカスの許容錯乱円径と同じに設定すれば良い。
更に、第1の実施形態では、ぶれ補正用データとして焦点距離fを持たせ、焦点距離と繰り出し量dfとから式(40)により画角α1を求め、この画角α1から式(39)により補正限界値Δhを求めている。これに対し、ぶれ補正用データとして画角αのデータを持たせておき、画角αとディストーションDTとから補正限界値Δhを求めるようにしても良い。
更に、ディストーションの影響が軽微な場合には、ぶれ補正用データからディストーションの値を省略し、式(39)においてDT=0として補正限界値Δhを求めても良い。
また、ディストーションのデータ量を削減するために、ズーム位置毎のデータでなく、ディストーションが最大となるズーム位置の値のみを持たせ、ズーム位置によらずに常にディストーションの最大値により補正限界値Δhを求めるようにしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態においては、ぶれ補正用データとして、直接補正限界値Δhの値を持たせている。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態においては、ぶれ補正用データとして、直接補正限界値Δhの値を持たせている。
図14は、第2の実施形態におけるレンズユニット100のFlashRom107に格納されるぶれ補正用データの配置図である。図14に示すように、第2の実施形態においては、ズーム位置毎の補正限界値Δhの値を持たせている。この場合、図6のステップS503において補正限界値を求める際には、直接このぶれ補正用データを参照すれば良い。このように、焦点距離f、ディストーションDTから補正限界値Δhを求める必要がないので、ぶれ補正に関する演算処理をより高速に行うことができる。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
更に、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
ここで、本発明の要旨をまとめると以下のようなものを含む。
(1) 撮影レンズと、
振れによって生じる前記撮影レンズによって形成される像の像ぶれを補正するぶれ補正手段と、
前記撮像レンズの像面の中心部における像ぶれ量と前記像面の周辺部における像ぶれ量との差を演算する演算手段と、
前記演算手段によって演算される差が所定の許容限界値より大きくならないように前記ぶれ補正手段のぶれ補正動作を制限する制御手段と、
を具備することを特徴とするぶれ補正機能付きカメラ。
(1) 撮影レンズと、
振れによって生じる前記撮影レンズによって形成される像の像ぶれを補正するぶれ補正手段と、
前記撮像レンズの像面の中心部における像ぶれ量と前記像面の周辺部における像ぶれ量との差を演算する演算手段と、
前記演算手段によって演算される差が所定の許容限界値より大きくならないように前記ぶれ補正手段のぶれ補正動作を制限する制御手段と、
を具備することを特徴とするぶれ補正機能付きカメラ。
(2) 前記演算手段は、前記撮影レンズの画角と焦点距離とディストーションの何れか1つの情報、前記撮影レンズの画角とディストーションの情報、或いは前記撮影レンズの焦点距離とディストーションの情報に基づき前記差を演算することを特徴とする(1)に記載のぶれ補正機能付きカメラ。
(3) 前記制御手段は、露光動作中に前記ぶれ補正手段のぶれ補正動作を制限することを特徴とする(1)に記載のぶれ補正機能付きカメラ。
(4) 前記撮影レンズは、前記撮影レンズの画角、焦点距離、及びディストーションの少なくとも何れか1つの情報を記憶する記憶手段を有することを特徴とする(1)に記載のぶれ補正機能付きカメラ。
(5) 前記撮影レンズは、前記許容限界値を記憶する記憶手段を有することを特徴とする(1)に記載のぶれ補正機能付きカメラ。
(6) 前記撮影レンズは、前記ぶれ補正機能付きカメラに対して着脱自在に構成されることを特徴とする(1)に記載のぶれ補正機能付きカメラ。
(7) 前記撮影レンズによって形成された像を電気信号に変換する撮像素子を更に具備し、
前記ぶれ補正手段は、前記撮像素子の位置を制御することで前記像ぶれを補正することを特徴とする(1)に記載のぶれ補正機能付きカメラ。
前記ぶれ補正手段は、前記撮像素子の位置を制御することで前記像ぶれを補正することを特徴とする(1)に記載のぶれ補正機能付きカメラ。
(8) 前記ぶれ補正手段は、前記撮影レンズの一部の位置を制御することで前記像ぶれを補正することを特徴とする(1)に記載のぶれ補正機能付きカメラ。
100…レンズユニット、101a…焦点レンズ、101b…絞り、101c…変倍レンズ、102…焦点調整機構、103…ズームエンコーダ、104…アクチュエータ駆動回路、106…レンズ制御コンピュータ、107…FlashRom、108…レンズ操作スイッチ群、109…レンズマウント、200…カメラボディ、201a…クイックリターンミラー、201b…ペンタプリズム、201c…接眼レンズ、201d…シャッタ、202…撮像素子、203…撮像素子インターフェイス(IF)回路、204…システムコントローラ、205…ミラー駆動機構、206…シャッタチャージ機構、207…撮像素子変位機構、208…アクチュエータ駆動回路、209…角速度センサ、210…オートフォーカス(AF)回路、211…測光回路、212…液晶モニタ、213…カメラ操作スイッチ群、214…記録メディア、215…SDRAM、217…USBデバイスコントローラ、218…ボディマウント、501…コントロールパネル、502…ファインダ表示部
Claims (3)
- 撮影レンズと、
振れによって生じ前記撮影レンズによって形成される像の像ぶれを補正するぶれ補正手段と、
前記撮像レンズの像面の中心部における像ぶれ量と前記像面の周辺部における像ぶれ量との差を演算する演算手段と、
前記演算手段によって演算される差が所定の許容限界値より大きくならないように前記ぶれ補正手段のぶれ補正動作を制限する制御手段と、
を具備することを特徴とするぶれ補正機能付きカメラ。 - 前記演算手段は、前記撮影レンズの画角と焦点距離とディストーションの何れか1つの情報、前記撮影レンズの画角とディストーションの情報、或いは前記撮影レンズの焦点距離とディストーションの情報に基づき前記差を演算することを特徴とする請求項1に記載のぶれ補正機能付きカメラ。
- 前記制御手段は、露光動作中に前記ぶれ補正手段のぶれ補正動作を制限することを特徴とする請求項1に記載のぶれ補正機能付きカメラ。
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