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JP2007230752A - 感熱性記録シートの収納装置 - Google Patents

感熱性記録シートの収納装置 Download PDF

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JP2007230752A JP2006057007A JP2006057007A JP2007230752A JP 2007230752 A JP2007230752 A JP 2007230752A JP 2006057007 A JP2006057007 A JP 2006057007A JP 2006057007 A JP2006057007 A JP 2006057007A JP 2007230752 A JP2007230752 A JP 2007230752A
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Yukie Konoshita
幸栄 此下
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Abstract

【課題】装置本体内に収納された状態での感熱層の吸湿、乾燥を防ぐ。
【解決手段】可撓性を有し、一面に設けられた感熱層3bが加熱されることにより画像が印刷される感熱性記録シート3が複数積層して収納される収納部10を備える感熱性記録シートの収納装置において、収納部10は、感熱性記録シート3の幅よりも狭い幅に形成されることにより、感熱性記録シート3が湾曲されて収納され、感熱性記録シート3の応力によって感熱性記録シート3が密着される。
【選択図】図5

Description

本発明は収納装置に関し、特に感熱性記録シートを積層して収納する収納部を備えた感熱性記録シートの収納装置に関する。
従来より、印画紙や印画フィルム等の印画シートに熱転写やレーザー等により印画するプリンタ装置がある。このようなプリンタ装置は、通常、複数の印画シートを積層状に収納可能なシート収納部と、該シート収納部に収納された印画シートを1シートずつ取り出すピックアップ部と、該ピックアップ部により取り出された印画シートを搬送する搬送部と、該搬送部により搬送された印画シートに印画する印画部と、該印画部において印画された印画シートを排出するシート排出部とを備え、上記各部が筐体内に配置されている。またこの種のプリンタ装置には、印画シートをそのシート面が垂直方向を向いた状態でシート収納部からシート排出部まで搬送するように横置きに設置可能である所謂横置き型のものが多く用いられている。
ここで、病院内でのコンピューター断層撮影による検査(CT:Computed Tomography)や磁気共鳴断層画像診断装置による検査(MRI:Magnetic Resonance Imaging)において、撮影された画像を印刷するプリンタ装置は、印刷媒体として、多く支持体に感熱材料を塗布した感熱性記録紙や、支持体に銀塩感光材料を塗布した感光性記録紙が用いられている。このうち、感熱性記録紙は、例えば支持体をポリエチレンテレフタレート(PET)により構成し、この支持体上に塗布形成される感熱層を例えばポリビニルアルコール、顔料、発色剤、添加剤を用いて構成している。
かかる感熱性記録紙は、湿気の多い場所に置かれると発色剤が湿気を吸ってしまうことから画像印刷時の濃度が上がってしまい、また乾燥した場所に置かれると発色剤が乾燥することから画像印刷時の濃度が低下してしまう。そこで感熱性記録紙は、かかる吸湿あるいは乾燥から保護するために未使用時には防湿性のパッケージに封入されている。
しかし感熱記録紙がプリンタ装置のトレイに装着されると、感熱層が空気に触れてしまう。すなわち、数十枚と重ねられてトレイ内に収納された感熱記録紙の下側に積層されたものは感熱記録紙の重さで各感熱記録紙同士が密着され、感熱層が空気に触れることはないが、上方に積層された感熱記録紙は、浮き上がりが生じ、感熱層が空気に触れてしまい、発色剤が吸湿又は乾燥するものもでてくる。これにより画像印刷時に濃度変化が起こり印刷品質を維持することができなくなるおそれがある。
特開2003−154717号公報
そこで本発明は、防湿性パッケージから取り出され収納部に収納された状態において長時間放置された場合でも、感熱層が吸湿あるいは乾燥することなく感熱記録紙の印刷品質を保持することができる感熱性記録シートの収納装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る感熱性記録シートの収納装置は、可撓性を有し、一面に設けられた感熱層が加熱されることにより画像が印刷される感熱性記録シートが複数積層して収納される収納部を備える感熱性記録シートの収納装置において、上記収納部は、上記感熱性記録シートの幅よりも狭い幅に形成されるとともに下方に湾曲して形成されることにより、上記感熱性記録シートが湾曲されて収納され、該感熱性記録シートの応力によって各感熱性記録シートが密着されるものである。
本発明に係る感熱性記録シートの収納装置によれば、収納部に感熱性記録シートが感熱層を下向き、すなわち下方に湾曲された載置面側にして積層収納される。したがって、収納部に収納された感熱性記録シートは、幅方向の両側縁が上方に湾曲して収納される。このとき複数積層された感熱性記録シートには応力が生じ、両側縁が下方に付勢されるため、各感熱性記録シート同士が密着される。したがって、感熱性記録シートは、下方に積層されているもののみならず、上方あるいは最上部に積層されているものについても浮き上がりが防止される。
これにより収納部に収納された感熱性記録シートは、感熱層が外気に触れることが防止できるため、感熱層の吸湿あるいは乾燥による濃度変化を防止することができる。
以下、本発明に係る感熱性記録シートの収納装置をプリンタ装置に適用した場合について図面を参照しながら詳細に説明する。本発明が適用されたプリンタ装置1は、例えば医療現場で用いられるものであり、MRI(Magnetic Resonance Imaging)、CR(Computed Radiography)、CT(Computerized Tomography)、超音波撮影装置等の画像取得装置で取得された画像データを受信し、印刷媒体に該画像データをサーマルヘッドを用いて熱転写により印刷するサーマルヘッドプリンタに適用したものである。
かかるプリンタ装置1は、図1乃至図3に示すように、略矩形状の装置本体2を備え、この装置本体2の前面に印刷媒体となる印画シート3が複数積層されて収納されるトレイ4が装着される。また、プリンタ装置1は、装置本体2内に、トレイ4に収納された印画シート3を1シートずつ取り出すピックアップ部5と、取り出された印画シート3を装置本体2内に搬送する搬送部6と、装置本体2の所定位置まで搬送された印画シート3に対して印画する印画部7と、印画された印画シート3を排出する排出部8とを備える。
ここでプリンタ装置1によって画像が印刷される印画シート3について説明する。印画シート3は、支持体3aに感熱材料を塗布することにより感熱層3bが形成された感熱性記録紙であり、図4に示すように、支持体3aをポリエチレンテレフタレート(PET)等の可撓性を有する弾性シート材により構成し、この支持体3a上に塗布形成される感熱層3bを例えばポリビニルアルコール、顔料、発色剤、添加剤を用いて構成している。
かかる印画シート3は、感熱層3の発色剤の吸湿又は乾燥を防止するため、未使用時には防湿性のパッケージに封入され、使用時にプリンタ装置1のトレイ4に収納される。プリンタ装置1がMRI等の画像取得装置から画像データを受信し、該画像の印刷が実行されると、印画シート3は、装置本体2内に搬送され、サーマルヘッドを用いた熱転写によって画像が形成される。
この印画シート3が収納されるトレイ4は、図2及び図3に示すように、装置本体3に対して着脱自在とされ、印画シート3を収納する際には装置本体2より取り外され、印画シート3の収納後に再度、装置本体2に装着される。このトレイ4は、前後方向に長い扁平な箱状に形成されると共に上方に開口されたトレイ本体10と、該トレイ本体10の開口を閉塞するカバー体11とから成る。
トレイ本体10は、印画シート3が積層収納されるものであり、前後方向が印画シート3の長手方向の長さよりも長く形成され、左右方向が印画シート3の幅方向の長さよりも短く形成されることにより、印画シート3を湾曲して収納する。すなわち、トレイ本体10は、図5(A)に示すように、印画シート3が載置される載置面10aが下方に湾曲して形成され、また印画シート3の側面を支持する幅方向の両側壁10b,10cが垂直方向に延設されている。
このトレイ本体10には印画シート3が感熱層3bを下向き、すなわち湾曲された載置面10a側にして積層収納される。したがって、図5(B)に示すように、トレイ本体10に収納された印画シート3は、幅方向の両側縁が上方に湾曲して収納される。このとき印画シート3は、弾性変形された支持体3aに応力が生じ、両側縁が図5(B)中矢印S方向に付勢される。両側縁が下方に付勢されることにより、複数積層された印画シート3は、各印画シート3同士が密着され、下方に積層されている印画シート3のみならず、上方あるいは最上部に積層されている印画シート3についても浮き上がりが防止される。
これによりトレイ4に収納された印画シート3は、感熱層3bが外気に触れることが防止できるため、感熱層3bの吸湿あるいは乾燥による濃度変化を防止することができる。
またトレイ本体10の後端部には、印画シート3が装置本体2内に引き出されるシート取出口12が形成されている。
カバー体11は平板状を為し、トレイ4内に収納される印画シート3の一方のシート面を受けるシート受板として設けられている。カバー体11の内面には、前後に離間して上下方向に長い転動ローラー13、13が回転自在に支持されている(図3)。転動ローラー13,13は、印画シート3がピックアップ部5によって取り出される際に、印画シート3に摺接されることによって転動し、トレイ本体10からのスムーズな取り出しを図るものである。この転動ローラー13,13は、両側縁が上方に向かうように湾曲して収納されている印画シート3の幅方向略中央に、すなわち最も窪んだ位置に当接される。
ピックアップ部5は、図3及び図6に示すように、トレイ4の後端側に配置され、トレイ4に収納された印画シート3を1枚ずつ取り出すための取出機構20を備えている。
取出機構20はピックアップローラー21を有し、該ピックアップローラー21はその後方において支持された一対の分離ローラー22,22のうちの一方の分離ローラー22とタイミングベルト23によって連結されている。
タイミングベルト23によって連結されたピックアップローラー21の回転軸と分離ローラー22の回転軸とを連結するようにして被検出部材24が設けられ、該被検出部材24は被検出部24aがピックアップローラー21から前方へ突出されている(図6)。被検出部材24は、トレイ本体10の下面部10d側に一端を係止された付勢バネ25の他端が係止されることによりトレイ本体10の下面部10d側に付勢され、これによりトレイ4に積層して収納された印画シート3の一枚目にピックアップローラー21が押し付けられる。ピックアップローラー21は、両側縁が上方に向かうように湾曲して収納されている印画シート3の幅方向略中央に、すなわち最も窪んだ位置に当接される。
被検出部材24の被検出部24aはローラー位置センサー26によって検出され、この検出結果に基づいてピックアップローラー21の位置が検出される。
分離ローラー22,22の後方にはピックアップ用モーター27が配置され、分離ローラー22,22とピックアップ用モーター27との間にギヤ群28が支持されている(図3参照)。
取出機構20においてピックアップ用モーター27が回転されると、その駆動力がギヤ群28、分離ローラー22及びピックアップローラー21に順に伝達され、該ピックアップローラー21が回転されて印画シート3がトレイ4から取り出され、取り出された印画シート3が分離ローラー22,22間を経由して搬送部6へ向けて送られる。
搬送部6は、詳細を省略する複数の搬送ローラ及び搬送ローラーを駆動するモータを備え、印画シート3を印画部7へ搬送する。なお、搬送部6は、印画シート3を印画部7へ搬送する過程で印画シート3の位置ずれを補正する補正ブロック6aを備える。補正ブロック6aは、印画シート3の位置ずれを補正することにより印画シート3を印画部7の適正な位置に搬送する。
また印画部7は、サーマルヘッド7aと、このサーマルヘッド7aを駆動するヘッド駆動機構7bとを備える。サーマルヘッド7aは、ヘッド支持体に印画ヘッドが形成され、この印画ヘッドによって印画シート3を加熱し、画像を転写する。またサーマルヘッド7aはプラテンローラー7cと対向配置され、ヘッド駆動機構7bによってプラテンローラー7cに対して接離自在とされている。ヘッド駆動機構7bは、サーマルヘッド7aをプラテンローラー7cと近接離間させると共に、印画シート3及びプラテンローラー7cに対するヘッド圧を調整する。なお、印画部7には、搬送部6により搬送された印画シート3を受けてサーマルヘッド7a及びプラテンローラー7cの間を搬送させ、さらに排出部8へと引き渡すキャプスタンローラー及びピンチローラーが複数設けられている。
排出部8は、印画シート3を排出するための排出用ローラー8aと該排出用ローラー8aに圧着される送りローラー8bとを備え、画像が印刷された印画シート3を装置本体2の前面から排出させるものである。
次いでプリンター1における印画シート3の送り動作について説明する。
印画シート3は、そのシート面が垂直方向を向いて積層された状態でトレイ4のトレイ本体10内に収納され、カバー体11が閉じられた後、トレイ4が装置本体2の前面に設けられた着脱口2aから内部に挿入されて装着されることにより取出機構20による印画シート3の取出が可能な状態とされる。
このとき、印画シート3は、凹状に湾曲されたトレイ本体10の載置部10aに感熱層3bを向けて載置されることにより、幅方向の両側縁が上方に湾曲するように収納される。したがって各印画シート3は、両側縁に生ずる応力により下方に付勢されるため、各印画シート3同士が密着される。また最下部に位置する印画シート3は感熱層3bが載置面10aに沿って密着されている。したがって印画シート3は、トレイ4に収納された後、印画動作を待機したまま長時間経過した場合でも、感熱層3bが空気に触れることがなく、発色剤が吸湿あるいは乾燥することによる濃度変化を防止されている。
また、トレイ4が装置本体2に装着されることにより、最上部に位置する印画シート3の幅方向の略中央にピックアップローラ31が当接される。そして、プリンタ装置1の印画動作が実行されると、印画シート3はピックアップ部5のピックアップローラー21によってトレイ4から1枚ずつ取り出され、取り出された印画シート3が分離ローラー22,22によって搬送部6へ向けて送られる。
なお、取出機構20によって取り出される印画シート3は、トレイ4のカバー体11に支持された転動ローラー13,13に接しているため、印画シート3の取出機構20による取出時には転動ローラー13,13が回転され、印画シート3を確実かつ容易に取り出すことができる。また、印画シート3の取出時には、被検出部材24の被検出部24aがローラー位置センサー26によって検出され、この検出結果に基づいてピックアップローラー21の位置検出が行われる。
印画シート3は、搬送部6において位置補正を受けながら印画部7へ搬送される。印画部7においては、ヘッド駆動機構7bによってプラテンローラー7cと離間して待機されていたサーマルヘッド7aがインクリボンを解してプラテンローラー7cと圧着される。そしてキャプスタンローラー及びピンチローラーによって搬送される印画シート3をサーマルヘッド7a及びプラテンローラー7cで挟持し、熱転写による印画が行われる。
印画が終了した印画シート3は、排出部8によって装置本体2の前面より排出される。
また、本発明が適用されたプリンタ装置は、トレイを以下のように構成してもよい。なお、以下の説明に置いて上述したプリンタ装置1と同一の構成については同一の符号を伏してその詳細を省略する。このトレイ30は、図7に示すように、装置本体2に対して着脱自在とされたトレイ本体31と、トレイ本体31内に配設され、印画シート3が感熱層3bが形成された面を向けて載置される載置板32と、トレイ本体31のカバー体33とを備える。
トレイ本体31は、印画シート3が積層収納されるものであり、前後方向が印画シート3の長手方向の長さよりも長く形成され、左右方向が印画シート3の幅方向と略同じか若干長く形成された扁平な箱状体からなる。またトレイ本体31は、後端部に印画シート3が装置本体2内に引き出されるシート取出口34が形成されている。
このトレイ本体に31には載置板32が後述する調整機構40によって上下方向へ移動自在に配設されている。載置板32は、印画シート3が積層収納されるものであり、前後方向が印画シート3の長手方向の長さよりも長く形成され、左右方向が印画シート3の幅方向の長さよりも短く形成されることにより、印画シート3を湾曲して収納する。すなわち、載置板32は、図8(A)に示すように、印画シート3が載置される載置面32aが下方に湾曲して形成され、また印画シート3の側面を支持する幅方向の両側壁32b,32cが垂直方向に延設されている。
この載置板32には印画シート3が感熱層3bを下向き、すなわち湾曲された載置面32a側にして積層収納される。したがって、図8(B)に示すように、トレイ30に収納された印画シート3は、幅方向の両側縁が上方に湾曲して収納される。このとき印画シート3は、弾性変形された支持体3aに応力が生じ、両側縁が図8(B)中矢印S方向に付勢される。両側縁が下方に付勢されることにより、複数積層された印画シート3は、各印画シート3同士が密着され、下方に積層されている印画シート3のみならず、上方あるいは最上部に積層されている印画シート3についても浮き上がりが防止される。
これによりトレイ30に収納された印画シート3は、感熱層3bが外気に触れることが防止できるため、感熱層3bの吸湿あるいは乾燥による濃度変化を防止することができる。
カバー体33は平板状を為し、トレイ30内に収納される印画シート3の一方のシート面を受けるシート受板として設けられている。カバー体33の内面には、図7に示すように、前後に離間して上下方向に長い転動ローラー35、35が回転自在に支持されている。転動ローラー35,35は、印画シート3が上記ピックアップ部5によって取り出される際に、印画シート3に摺接されることによって転動し、トレイ本体31からのスムーズな取り出しを図るものである。この転動ローラー35,35は、両側縁が上方に向かうように湾曲して収納されている印画シート3の幅方向略中央に、すなわち最も窪んだ位置に当接される。
なお、ピックアップ部5のピックアップローラー21は、被検出部材24がトレイ本体31の下面部31aに一端が係止されている付勢バネ25の他端が係止されることによりトレイ本体31の下面部31a側に付勢され、これにより載置板32に積層収納された印画シート3の一枚目に押しつけられている。
トレイ本体31の下面部31aと載置板32との間には、図7に示すように、調整機構40が配置されている。調整機構40は、トレイ本体31内において載置板32を昇降操作することにより、ピックアップローラー21と印画シート3との接する圧力を枚数に応じて調整するものである。かかる調整機構40は、図9に示すように、駆動モーター41と、ウォーム42と、メインギヤ43と、一対の従動ギヤ44,44と、一対のラック体45,45と、複数の調整ギヤ46とを備え、トレイ30に積層して収納された印画シート3の積層厚みに応じて載置板32をカバー体33に離接する方向へ移動させるための機構である。
駆動モーター41はトレイ本体31の前端部に取り付けられており、そのモーター軸にウォーム42が固定されている。
メインギヤ43は小径部43aと大径部43bとから成る2段ギヤであり、大径部43bがウォーム42に噛合されている。
従動ギヤ44,44は、それぞれ大径部44a,44aと小径部44b,44bとから成る2段ギヤであり、大径部44a,44aがそれぞれメインギヤ43の小径部43aに噛合されている。
ラック体45,45はそれぞれトレイ本体31の右側壁31bと左側壁31cとに前後方向に移動自在に支持されており、前後方向に長く形成されたメインラック部45a,45aと該メインラック部45a,45aの前後方向における中央部から互いに近付く方向へ突出された突板部45b,45bとが一体に形成されて成る。突板部45b,45bの先端縁にはそれぞれラック45c,45cが形成され、該ラック45c,45cにそれぞれ従動ギヤ44,44の小径部44b,44bが噛合されている。
複数の調整ギヤ46は、それぞれ円板部46aと、該円板部46aの一方の面に設けられたギヤ部46bと、円板部46aの他方の面から突出されたカム突部46cとが一体に形成されて成り、該カム突部46cは円板部46aの外周部に設けられている。調整ギヤ46は、トレイ本体31の右側面部31bと左側面部31cとに前後に離間して2つずつが支持された状態で、ギヤ部46bがそれぞれラック体45,45のメインラック部45a,45aに噛合されている。
調整ギヤ46のカム突部46cは、それぞれトレイ本体10内に配駆動モーター41が回転されると、その駆動力がウォーム42、メインギヤ43、従動ギヤ44,44、ラック体45,45及び各調整ギヤ46に順に伝達され、該調整ギヤ46が回転されてカム突部46の位置が変化される。従って、調整ギヤ46の回転に伴いカム突部46cが係合されている載置板32が、上下方向、即ち、カバー体33に離接する方向へ移動される。
またトレイ30には、収納された印画シート3の総厚み又は総枚数を検出する図示しない検出手段が設けられており、該検出手段の検出結果に基づいて調整機構40が動作される。調整機構40において駆動モーター41が回転されると、上記のように、載置板32がカバー体33と離接する方向へ移動される。
具体的に、トレイ4から装置本体2内へ印画シート3の搬送が行われない待機中には、載置板32がカバー体33に近接する方向へ移動され、載置板32に収納された印画シート3がカバー体33側に押し付けられ、印画シート3が転動ローラー35、35に接した状態とされる(図7参照)。これによりトレイ30に収納された印画シート3は、幅方向略中央部の最も窪んだ位置に転動ローラー35,35が当接されるため、積層された各印画シート3同士の密着性が向上され、より感熱層3bと空気との接触が防止できる。またトレイ30内に収納された印画シート3に反りが生じることがなく、ピックアップ部5の取出機構20による取出動作の不良や取出時の印画シート3の破損等といった不具合を防止することができる。
一方、トレイ4から装置本体2内へ印画シート3の搬送が行われる印刷動作時には、調整ギヤ46が回転され一時的に載置板32がカバー体33離間する方向へ移動され、収納された印画シート3がトレイ4のカバー体33側に押し付けられた状態が解除される。従って、トレイ30内に収納された印画シート3を1枚ずつ取出機構20によって確実に取り出すことができる。
そして印画シート3は、上述したように、ピックアップ部5のピックアップローラー21によってトレイ30から1枚ずつ取り出され、取り出された印画シート3が搬送部6へ向けて送られた後、印画部7による印画動作、排出部8による排出動作に付される。
本発明が適用されたプリンタ装置を示す斜視図である。 トレイが引き出されたプリンタ装置を示す斜視図である。 プリンタ装置の内部構成を示す図である。 印画シートを示す断面図である。 トレイ本体の載置面を示す斜視図である。 トレイを示す断面図である。 他の例に係るトレイを示す断面図である。 他の例に係るトレイの載置板を示す斜視図である。 調整機構を示す斜視図である。
符号の説明
1 プリンタ装置、2 装置本体、3 印画シート、4 トレイ、5 ピックアップ部、6 搬送部、7 印画部、8 排出部、10 トレイ本体、10a 載置面、11 カバー体

Claims (4)

  1. 可撓性を有し、一面に設けられた感熱層が加熱されることにより画像が印刷される感熱性記録シートが複数積層して収納される収納部を備える感熱性記録シートの収納装置において、
    上記収納部は、上記感熱性記録シートの幅よりも狭い幅に形成されるとともに下方に湾曲して形成されることにより、上記感熱性記録シートが湾曲されて収納され、該感熱性記録シートの応力によって各感熱性記録シートが密着されることを特徴とする感熱性記録シートの収納装置。
  2. 上記収納部は、上記感熱性記録シートが幅方向の両側縁を上方に湾曲させながら積層収納され、上記感熱性記録シートの幅方向略中央の凹部と当接され該感熱性記録シートを収納部外へ搬送する搬送部材が対向配置されていることを特徴とする請求項1記載の感熱性記録シートの収納装置。
  3. 上記搬送部材が上記感熱性記録シートを積層方向へ押圧していることを特徴とする請求項2記載の感熱性記録シートの収納装置。
  4. 可撓性を有し、一面に設けられた感熱層が加熱されることにより画像が印刷される感熱性記録シートが複数積層して収納される収納トレイを備える感熱性記録シートの収納装置において、
    上記収納トレイは、箱状のトレイ本体を備え、該トレイ本体内に、上記感熱性記録シートの幅よりも狭い幅に形成されることにより、上記感熱性記録シートが湾曲されて載置され、該感熱性記録シートの応力によって各感熱性記録シートが密着される載置板が配設されていることを特徴とする感熱性記録シートの収納装置。
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