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JP2007215034A - 画像処理装置、及びその制御方法 - Google Patents

画像処理装置、及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 より効率的な消費電力の低減を実現するための技術を提供すること。
【解決手段】 ジョブと、このジョブを実行する時刻が記された時刻情報と、をセットにして受信する。そして、受信したジョブを処理するために用いる装置の電源が遮断された状態から動作可能な状態に移行するまでに要する所用時間を、このジョブとセットにして受信した時刻情報から減算することで、このジョブに対する復帰時刻を求める。そして、上記装置の電源が遮断された状態である場合、このジョブについて計算した復帰時刻と、RTC150が計時した現在時刻とに基づいたタイミングでもって、この装置に対する電源供給を行うと共に、この装置にこのジョブの処理を実行させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理装置の電源制御処理に関するものである。
特許文献1には、リアルタイムクロック(RTC)を使用し、より機器を長時間スリープ状態にすることで、省電力を実現する、という点について開示がなされている。
特開2002−300329号公報
最近の画像形成装置には、待機状態における消費電力を低く抑える「低電力モード機能」を有するものが数多く存在する。低電力の実現方法としては以下のようなものが存在する。
1 定着ヒータやモータ等の電源を落とす(低電力状態)。
2 CPUのクロックを低速にし、更に、CPUを割り込み待ち状態にさせることで、低電力状態(以下、この状態をCPUスリープ状態と称する)にする(CPUスリープ状態。
3 メモリ内容をバッテリーで保持した上で、CPUへの電源供給を停止し、タイマーやネットワーク受信等のトリガーでCPUを起動させ、その後、保持されたメモリの内容を使用して復帰する(CPU停止状態)。
予めスリープや停止状態から復帰する時刻が決められている場合で、効率的に消費電力を低減させるためには、通常、リアルタイムクロック(RTC)のタイマー機能やアラーム機能を使用する。
時刻指定があるジョブとしては以下のようなものが存在する。
1 ファクシミリの指定時刻受信/送信。
2 機器の使用状況等の集計結果の出力。
3 電子メール受信の定期的な確認。
これらの動作は、それぞれその実行において使用するユニットが異なり、各ユニットがスリープや停止状態から復帰するのに要する時間はまちまちである。特に紙への出力を伴う動作では、定着ヒータの温調を行う必要があるため、非常に復帰に時間を要する。
従って、復帰後にどのような動作が行われてもいいように、RTCに設定する復帰時刻は、最も復帰に時間を要するものを基準に設定する必要があった。そのため、紙への出力を伴わない動作に関しても前もって復帰してしまうために、効率的な消費電力の低減を実現することができなかった。
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、より効率的な消費電力の低減を実現するための技術を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
即ち、実行するジョブの種類に応じて設けられた複数の処理手段を有し、それぞれの処理手段の電源制御を個別に行うことが可能な画像処理装置であって、
前記複数の処理手段のそれぞれについて、電源が遮断された状態から動作可能な状態に移行するまでに要する所用時間を記した所要時間情報を保持する保持手段と、
ジョブと、当該ジョブを実行する時刻が記された時刻情報と、をセットにして受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したジョブを処理するために用いる処理手段の所要時間を、当該ジョブとセットにして前記受信手段が受信した時刻情報から減算することで、当該ジョブに対する復帰時刻を求める計算手段と、
現在時刻を計時する計時手段と、
前記複数の処理手段のうち少なくとも前記受信手段が受信したジョブを処理するために用いる処理手段の電源が遮断された状態である場合、当該ジョブについて前記計算手段が計算した復帰時刻と、前記計時手段が計時した現在時刻とに基づいたタイミングでもって、当該ジョブを処理するために用いる処理手段に対する電源供給を行うと共に、当該処理手段に当該ジョブの処理を実行させる制御手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の画像処理装置の制御方法は以下の構成を備える。
即ち、実行するジョブの種類に応じて設けられた複数の処理手段を有し、それぞれの処理手段の電源制御を個別に行うことが可能な画像処理装置の制御方法であって、
前記複数の処理手段のそれぞれについて、電源が遮断された状態から動作可能な状態に移行するまでに要する所用時間を記した所要時間情報をメモリに保持する保持工程と、
ジョブと、当該ジョブを実行する時刻が記された時刻情報と、をセットにして受信する受信工程と、
前記受信工程で受信したジョブを処理するために用いる処理手段の所要時間を、当該ジョブとセットにして前記受信工程で受信した時刻情報から減算することで、当該ジョブに対する復帰時刻を求める計算工程と、
現在時刻を計時する計時工程と、
前記複数の処理手段のうち少なくとも前記受信工程で受信したジョブを処理するために用いる処理手段の電源が遮断された状態である場合、当該ジョブについて前記計算工程で計算した復帰時刻と、前記計時工程で計時した現在時刻とに基づいたタイミングでもって、当該ジョブを処理するために用いる処理手段に対する電源供給を行うと共に、当該処理手段に当該ジョブの処理を実行させる制御工程と
を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、より効率的な消費電力の低減を実現することができる。
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。同図に示す如く、本実施形態に係る画像処理装置は、本体100、スキャナ200、プリンタ300、液晶タッチパネル400、ハードディスク装置500により構成されている。
先ず、本体100について説明する。
MPU110は、ROM120、SRAM130、RAM160に格納されているプログラムやデータを用いて画像処理装置を構成する各部の動作制御を行うと共に、画像処理装置が行う後述の各処理を実行する。更に、MPU110は、各種のジョブを処理するために、画像処理装置に備わっている各部(同図ではスキャナ200,プリンタ300、FAX140、LANC190)のそれぞれの電源を個別に制御する機能を有する。この電源制御について詳しくは後述する。
ROM120は、画像処理装置全体の制御や、画像処理装置が行う後述の各処理などをMPU110に実行させるためのプログラムやデータ、画像処理装置の設定データ等を格納する。ROM120に格納されているプログラムやデータはMPU110による制御に従って適宜RAM160にロードされ、MPU110による処理対象となる。
SRAM130は、画像処理装置の各種の設置データなどを格納する。
FAX140は電話回線600に接続され、電話回線600を介して外部とのデータの送受信処理を行う。
RTC150は、現在時刻を計時するリアルタイムクロックで、画像処理装置の主電源とは別個の二次電源を有する。即ち、画像処理装置の主電源を遮断しても、RTC150はこの二次電源を用いて動作することができ、計時処理を続けることができる。
RAM160は、ハードディスク装置500やROM120からロードされたプログラムやデータ、スキャナ200やLANC190から入力されたデータ等を一時的に記憶するためのエリアを有する。また、RAM160は、MPU110が各種の処理を実行するために用いるワークエリアも有する。即ち、RAM160には、各種のエリアが適宜設けられることになる。
LCDC170は、液晶タッチパネル400の動作制御を行う。液晶タッチパネル400の表示画面上には各種の表示がなされると共に、液晶タッチパネル400を介して各種の指示を入力することができる。従って、LCDC170は、液晶タッチパネル400に画像や文字を表示する表示制御処理を行うと共に、液晶タッチパネル400を介して入力された指示内容をMPU110に通知する処理を行う。
HDC180は、ハードディスク装置500に対するアクセス制御処理を行う。即ち、ハードディスク装置500に対する書き込み処理や、ハードディスク装置500からの読み出し処理を行う。
ハードディスク装置500には、OS(オペレーティングシステム)、液晶タッチパネル400への表示に係るプログラムやデータ等が保存されている。これらのプログラムやデータはMPU110による制御に従って適宜RAM160にロードされる。なお、スキャナ200から取得したデータはこのハードディスク装置500に保存するようにしても良い。
LANC190は、LAN700に接続され、LAN700を介して外部とのデータ通信を行う。
次に、スキャナ200について説明する。スキャナ200は、画像入力装置の一例としての装置で、周知の通り、紙などの記録媒体上に記録されている情報を画像データとして読み込む。
次に、プリンタ300について説明する。プリンタ300は、画像出力装置の一例としての装置で、周知の通り、画像や文字などを紙などの記録媒体上に記録する処理を行う。
図2は、MPU110内に設けられている電源制御部111と、これに接続されている周辺部分との関係を示す図である。同図に示す如く、MPU110内には電源制御部111が設けられており、この電源制御部111には、RTC150、FAX140、LANC190、そして、画像処理装置に備わっている不図示の操作部に備わっているボタン410が接続されている。
ここで、MPU110は、所定条件(例えば、所定時間以上、本装置に情報や指示が入力されてない状態が連続して続いた場合)が満たされたことを検知すると、電源制御部111を制御し、各部への電源供給を遮断する。このような状態で、RTC150、FAX140、LANC190、ボタン410の何れかからデータ入力、若しくは指示入力がされると、電源制御部111はこれを検知し、MPU110に装置全体への電源供給再開を要求する。これにより、MPU110は電源制御部111を制御し、各部への電源供給を行う。
次に、本実施形態に係る画像処理装置に、ジョブと、このジョブの実行時刻を記した情報とをセットにして入力する場合に、この画像処理装置が行う処理について、同処理のフローチャートを示す図6を用いて以下説明する。なお、同図のフローチャートに従った処理をMPU110に実行させるためのプログラムやデータはROM120に格納されている。そしてこのプログラムやデータは、MPU110による制御に従って適宜RAM160にロードされる。そしてMPU110はこのロードされたプログラムやデータを用いて処理を実行することで、本実施形態に係る画像処理装置は以下説明する各処理を実行することになる。
本装置の操作者が液晶タッチパネル400上で「指定した時刻にスキャンを行う旨」を設定したり、「指定した時刻にプリントを行う旨」を設定したりすると、ステップS1000では、指定された時刻を示す時刻情報と、指定された処理(ジョブ)とをセットにしてジョブテーブルに登録する。
図3は、ジョブテーブルの構成例を示す図である。
同図において「JOB−ID」は、ジョブに固有の情報である。上記ステップS1000では、ジョブの登録を行う際に、登録ジョブに固有のID(JOB−ID)を発行し、発行したIDを、同図に示す如く、「JOB−ID」の欄に登録する。
「実行時刻」は、上記時刻情報である。上記ステップS1000では時刻情報を、同図に示す如く、「実行時刻」の欄に登録する。
「JOB種類」は、ジョブの種類を示すものである。上記ステップS1000では、ジョブの登録を行う際に、登録ジョブの種類を判別し、判別したジョブの種類を、同図に示す如く、「JOB種類」の欄に登録する。ジョブの種類の判別については周知の技術であるので、これに関する説明は省略する。
「復帰時刻」は、ジョブを実行する際に用いる装置(本実施形態ではスキャナ200,プリンタ300、FAX140、LANC190の何れか)が電源遮断状態にある場合に、この装置に電源を供給し、動作可能にさせるタイミングである。「復帰時刻」への情報の登録については後述するステップS1001で行う。
なお、同図に示したジョブテーブルは、データとしてRAM160に保持されているものである。
図6に戻って、次に、ステップS1001では先ず、図4に示す所要時間テーブルを参照し、ステップS1000でジョブテーブルに登録したジョブを実行する際に用いる装置の電源が遮断された状態から動作可能な状態に移行するまでに要する時間を特定する。
図4は、ジョブの種類毎に、そのジョブを実行する際に用いる装置の電源が遮断された状態から動作可能な状態に移行するまでに要する時間(復帰時間)を記したテーブルの構成例を示す図である。同図に示したテーブルに登録している各時間は予め計測されたものであり、同図のテーブルはこの計測により予め作成され、ハードディスク装置500に登録されたものである。
例えば、ジョブの種類が「FAX送信」である場合、このジョブを実行するためにはFAX140を用いる必要がある。このFAX140の電源が遮断された状態から動作可能な状態に移行するまでに要する時間は図4のテーブルを参照すると、2分である。一方、ジョブの種類が「プリント」である場合、このジョブを実行するためにはプリンタ300を用いる必要がある。このプリンタ300の電源が遮断された状態から動作可能な状態に移行するまでに要する時間は図4のテーブルを参照すると、5分である。このように、図4に示したテーブルを参照すると、ジョブの種類に応じて、そのジョブを実行する際に用いる装置の電源が遮断された状態から動作可能な状態に移行するまでに要する時間を特定することができる。
ステップS1001では次に、上記ステップS1000でジョブテーブルに登録した時刻情報が示す時刻から、図4のテーブルを用いて特定した時間を減算することで、上記復帰時刻を求める。そして求めた復帰時刻を、図3に示したジョブテーブルにおいて「復帰時刻」の欄に登録する。
以上のステップS1000,S1001による処理によれば、受信したジョブのID、実行時刻、種類、このジョブを実行する際に用いる装置の復帰時刻を対応付けてジョブテーブルに登録することができる。例えば、図3のテーブルを参照すると、JOB−ID=1のジョブの実行時刻は「1:00」で、このジョブの種類は「FAX送信」で、FAX140の復帰時刻は「0:58」であることが分かる。
次に、ステップS1002では、図3のジョブテーブルに登録されているそれぞれのジョブを、復帰時刻の早いもの順に並べ替えたジョブキューを作成する。図5は、図3のジョブテーブルに登録されているジョブを、復帰時刻の早いもの順に並べ替えたジョブキューの構成例を示す図である。なお、既にジョブキューが作成されている場合には、ステップS1002では、ジョブキュー内のジョブの並べ替えを再度行う。このように、受信したそれぞれのジョブの実行順を、復帰時刻の早いもの順で決定する。
次に、所定条件が満たされた場合に、各部への電源供給を遮断するための処理について、同処理のフローチャートを示す図7を用いて、以下説明する。なお、同図のフローチャートに従った処理をMPU110に実行させるためのプログラムやデータはROM120に格納されている。そしてこのプログラムやデータは、MPU110による制御に従って適宜RAM160にロードされる。そしてMPU110はこのロードされたプログラムやデータを用いて処理を実行することで、本実施形態に係る画像処理装置は以下説明する各処理を実行することになる。
先ずステップS1101では、各部への電源供給を遮断するか否かをチェックする。例えば、所定時間以上、本装置に情報や指示が入力されてない状態が連続して続いた場合や、各部への電源供給を遮断する指示が液晶タッチパネル400を介して入力された場合には、各部への電源供給を遮断すると判断する。
各部への電源供給を遮断すると判断した場合には処理をステップS1102に進める。ステップS1102では、ジョブキューの先頭に配置されているジョブ(復帰時刻が最も早いジョブ)の復帰時刻をアラーム時刻としてRTC150に設定する。上記の例では、「0:56」がアラーム時刻としてRTC150に設定される。
ステップS1103では、電源を遮断する各部に係るデータ(設定データなど)をRAM160に退避させる。
ステップS1104では、再び各部への電源供給を再開した場合に、再開後の状態が、通常の電源オンの状態とは異なるという旨を示すために、フラグに1をセットする。このフラグはデフォルトでは0であるとする。
ステップS1105では、MPU110が有するレジスタの内容をRAM160に退避させる。
ステップS1106では、RAM160が自らその内容を保持するモードに移行するように設定する。
ステップS1107では、電源制御部111を制御し、各部への電源供給を遮断する。
このようにして、各部への電源供給を遮断するのであるが、この処理の後、現在時刻がRTC150に設定したアラーム時刻に達した場合に、画像処理装置が行う処理について、同処理のフローチャートを示す図8を用いて以下説明する。なお、同図のフローチャートに従った処理をMPU110に実行させるためのプログラムやデータはROM120に格納されている。そしてこのプログラムやデータは、MPU110による制御に従って適宜RAM160にロードされる。そしてMPU110はこのロードされたプログラムやデータを用いて処理を実行することで、本実施形態に係る画像処理装置は以下説明する各処理を実行することになる。
なお、以下説明する処理は、画像処理装置に備わっている全ての装置の電源が遮断されているという前提を絶対条件とするものではなく、少なくともこれから実行しようとするジョブを実行する装置の電源が遮断されているという前提であれば良い。
上述の通り、各部への電源供給を遮断してもRTC150は自身が有する二次電源でもって動作しており、現在時刻を計時している。そこで、計時している現在時刻が、上記ステップS1102でRTC150に設定したアラーム時刻に達した場合、RTC150は電源制御部111に対して信号を通知する。この信号は上述の通り、現在時刻がアラーム時刻に達した旨を示すものである。そして以下説明するステップS1201以降の処理を行う。
ステップS1201では、RAM160の設定を行い、自身が保持していた内容を読み書きできるようにする。
ステップS1202では、上記ステップS1104で設定したフラグ(スリープフラグ)をチェックし、0であれば通常起動を行うべく本処理を終了し、1であれば、処理をステップS1203に進める。
ステップS1203では、RAM160に退避させておいたMPU110のレジスタの内容を復帰させる。
ステップS1204では、RAM160に退避させておいた、電源を遮断する各部に係るデータを読み出し、対応する各部に再設定する。
ステップS1205では、RTC150が計時している現在時刻を取得する。そしてステップS1206では、上記ジョブテーブルを参照し、ジョブテーブルに登録されている復帰時刻のうち現在時刻が達したものがあるか否かをチェックする。その結果、ジョブテーブルに登録されている復帰時刻のうち現在時刻が達したものがある場合には処理をステップS1207に進める。
ステップS1207では、現在時刻が達した復帰時刻に対応付けてジョブテーブルに登録されているジョブを処理するために用いる装置(図1ではスキャナ200,プリンタ300、FAX140、LANC190の何れか)に電源を供給すると共に、この装置を動作させ、このジョブの実行を行わせる。
図3に示したテーブルを例に取り説明すると、現在時刻が最初に達するのは復帰時刻「0:56」である。従って、現在時刻が「0:56」に達すると、この復帰時刻に対応するジョブ(JOB−ID=2のジョブ)の種類は「プリント」であるので、プリンタ300に対する電源供給を開始すると共に、プリンタ300にこのジョブの実行を行わせる。次に、現在時刻が達するのは復帰時刻「0:58」である。従って、現在時刻が「0:58」に達すると、この復帰時刻に対応するジョブ(JOB−ID=1のジョブ)の種類は「FAX送信」であるので、FAX140に対する電源供給を開始すると共に、FAX140にこのジョブの実行を行わせる。
即ち、ジョブキューに登録している順(復帰時刻の早いもの順)にジョブを実行させることになる。即ち、ジョブキューの先頭から順次、ジョブに対応する復帰時刻に、このジョブを処理させる装置に対する電源供給、及び動作を行わせる。
今までは最初に実行される時刻指定ジョブが如何なる種類のジョブであったとしても、このジョブを指定時刻に実行できるように、全てのジョブのうち復帰時間を最も要するジョブの復帰時間を考慮して復帰時刻を設定していた。そのため、実際にジョブが実行されるまでの時間が長くかかり、その分電力を消費していた。
しかし、本実施形態によれば、ジョブ毎に、ジョブを処理する装置の復帰時間を考慮して、各装置の復帰時刻を設定するので、ジョブ実行までの時間を最短にすることができる。これにより、より効率的な消費電力の低減を実現することができる。
なお、画像処理装置のハードウェア構成については、図1に示したものに限定するものではなく、変形例は適宜考えられる。
また、本実施形態では、現在時刻が復帰時刻に達した場合に、この復帰時刻に対応するジョブを実行するために用いる装置の電源供給、及び動作を開始していた。しかし、この装置の電源供給、及び動作を行わせるタイミングの決定方法についてはこれに限定するものではなく、現在時刻と復帰時刻とを用いて様々な決定方法が考えられる。
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成されることはいうまでもない。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行う。その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 MPU110内に設けられている電源制御部111と、これに接続されている周辺部分との関係を示す図である。 ジョブテーブルの構成例を示す図である。 ジョブの種類毎に、そのジョブを実行する際に用いる装置の電源が遮断された状態から動作可能な状態に移行するまでに要する時間(復帰時間)を記したテーブルの構成例を示す図である。 図3のジョブテーブルに登録されているジョブを、復帰時刻の早いもの順に並べ替えたジョブキューの構成例を示す図である。 画像処理装置に、ジョブと、このジョブの実行時刻を記した情報とをセットにして入力する場合に、この画像処理装置が行う処理のフローチャートである。 所定条件が満たされた場合に、各部への電源供給を遮断するための処理のフローチャートである。 各部への電源供給遮断後、現在時刻がRTC150に設定したアラーム時刻に達した場合に、画像処理装置が行う処理のフローチャートである。

Claims (6)

  1. 実行するジョブの種類に応じて設けられた複数の処理手段を有し、それぞれの処理手段の電源制御を個別に行うことが可能な画像処理装置であって、
    前記複数の処理手段のそれぞれについて、電源が遮断された状態から動作可能な状態に移行するまでに要する所用時間を記した所要時間情報を保持する保持手段と、
    ジョブと、当該ジョブを実行する時刻が記された時刻情報と、をセットにして受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信したジョブを処理するために用いる処理手段の所要時間を、当該ジョブとセットにして前記受信手段が受信した時刻情報から減算することで、当該ジョブに対する復帰時刻を求める計算手段と、
    現在時刻を計時する計時手段と、
    前記複数の処理手段のうち少なくとも前記受信手段が受信したジョブを処理するために用いる処理手段の電源が遮断された状態である場合、当該ジョブについて前記計算手段が計算した復帰時刻と、前記計時手段が計時した現在時刻とに基づいたタイミングでもって、当該ジョブを処理するために用いる処理手段に対する電源供給を行うと共に、当該処理手段に当該ジョブの処理を実行させる制御手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記複数の処理手段は、画像を記録媒体上に記録する画像形成手段と、記録媒体上に記録された画像を読み取る読み取り手段と、FAXを用いて情報の送受信を行うFAX手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記計時手段が計時した現在時刻が、前記受信手段が受信したジョブについて前記計算手段が計算した復帰時刻に達した場合に、当該ジョブを処理するために用いる処理手段に対する電源供給を行うと共に、当該処理手段に当該ジョブの処理を実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 実行するジョブの種類に応じて設けられた複数の処理手段を有し、それぞれの処理手段の電源制御を個別に行うことが可能な画像処理装置の制御方法であって、
    前記複数の処理手段のそれぞれについて、電源が遮断された状態から動作可能な状態に移行するまでに要する所用時間を記した所要時間情報をメモリに保持する保持工程と、
    ジョブと、当該ジョブを実行する時刻が記された時刻情報と、をセットにして受信する受信工程と、
    前記受信工程で受信したジョブを処理するために用いる処理手段の所要時間を、当該ジョブとセットにして前記受信工程で受信した時刻情報から減算することで、当該ジョブに対する復帰時刻を求める計算工程と、
    現在時刻を計時する計時工程と、
    前記複数の処理手段のうち少なくとも前記受信工程で受信したジョブを処理するために用いる処理手段の電源が遮断された状態である場合、当該ジョブについて前記計算工程で計算した復帰時刻と、前記計時工程で計時した現在時刻とに基づいたタイミングでもって、当該ジョブを処理するために用いる処理手段に対する電源供給を行うと共に、当該処理手段に当該ジョブの処理を実行させる制御工程と
    を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  5. コンピュータに請求項4に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを格納したことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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