JP2007214336A - 保持装置、保持方法、ステージ装置、露光装置、デバイスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】板状部材に反り等が発生している場合であっても、この反り等を抑えつつ保持面に載置することができる保持装置、保持方法等を提案する。
【解決手段】板状部材Wの第一面Wbと対向して該板状部材Wを保持する保持面2を有する保持部材1と、板状部材Wを支持して該板状部材Wを保持面2と交差する方向に移動させて保持面2上に戴置する可動部材77と、可動部材77に支持された板状部材Wと保持面2との間に気体Aを供給する気体供給部10とを備えた保持装置WHであって、板状部材Wが保持面2上に保持される前に、気体供給部10から供給される気体Aを用いて可動部材77に支持された板状部材Wを平坦化する。
【選択図】図4
【解決手段】板状部材Wの第一面Wbと対向して該板状部材Wを保持する保持面2を有する保持部材1と、板状部材Wを支持して該板状部材Wを保持面2と交差する方向に移動させて保持面2上に戴置する可動部材77と、可動部材77に支持された板状部材Wと保持面2との間に気体Aを供給する気体供給部10とを備えた保持装置WHであって、板状部材Wが保持面2上に保持される前に、気体供給部10から供給される気体Aを用いて可動部材77に支持された板状部材Wを平坦化する。
【選択図】図4
Description
本発明は、保持装置、保持方法、ステージ装置、露光装置、デバイスの製造方法に関する。
半導体素子等を製造するリソグラフィ工程では、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)や、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置(いわゆるスキャニングステッパ)などの逐次移動型の投影露光装置が主流となっている。このような投影露光装置においては、2次元面内を移動可能な基板ステージが設けられており、この基板ステージ上に固定された基板ホルダにより、感光基板が真空吸着或いは静電吸着等により保持されている。
また、露光装置においては、半導体メモリの大容量化やCPUプロセッサの高速化・大集積化の進展とともに感光基板上に形成されるパターンの微細化の要求が高まっており、高い露光精度が要求されている。
このため、基板ホルダとしては、感光基板との間に異物の挟み込みが生じると感光基板表面に凹凸が生じ、露光の際の焦点ずれ、ひいては露光精度の劣化が発生してしまうので、例えば特許文献1などに開示されるように、多数のピン状の支持部により感光基板を支持するピンチャック式の基板ホルダが提案されている。
特開平1−129438号公報
このため、基板ホルダとしては、感光基板との間に異物の挟み込みが生じると感光基板表面に凹凸が生じ、露光の際の焦点ずれ、ひいては露光精度の劣化が発生してしまうので、例えば特許文献1などに開示されるように、多数のピン状の支持部により感光基板を支持するピンチャック式の基板ホルダが提案されている。
基板ホルダ上に載置される感光基板は、例えばシリコン等からなり、直径が8インチ(200mm)や12インチ(300mm)で、厚みが0.5mmから1.0mm程度の薄形円板である。このため、感光基板自体が反ったり、波打ったりしている場合が少なくない。
このように反ったり、波打ったりした感光基板を基板ホルダで吸着保持すると、感光基板が基板ホルダ上で強制的に引き伸ばされて保持される。ところが、感光基板の引き伸ばされ方は均一でないため、感光基板が局所的に変形するという問題がある。更に、感光基板の引き伸ばされ方に再現性は殆どないため、例えば感光基板が基板ホルダ上に吸着保持される度に、感光基板上に形成したアライメントマークが位置ずれしてしまうという問題がある。このため、パターンの重ね合わせを高精度に行うことが困難となっている。
このように反ったり、波打ったりした感光基板を基板ホルダで吸着保持すると、感光基板が基板ホルダ上で強制的に引き伸ばされて保持される。ところが、感光基板の引き伸ばされ方は均一でないため、感光基板が局所的に変形するという問題がある。更に、感光基板の引き伸ばされ方に再現性は殆どないため、例えば感光基板が基板ホルダ上に吸着保持される度に、感光基板上に形成したアライメントマークが位置ずれしてしまうという問題がある。このため、パターンの重ね合わせを高精度に行うことが困難となっている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、板状部材に反り等が発生している場合であっても、この反り等を抑えつつ保持面に載置することができる保持装置、保持方法、ステージ装置、露光装置、デバイスの製造方法を提案することを目的とする。
本発明に係る保持装置、保持方法、ステージ装置、露光装置、デバイスの製造方法では、上記課題を解決するために、実施の形態に示す各図に対応付けした以下の手段を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
第一の発明は、板状部材(W)の第一面(Wb)と対向して該板状部材を保持する保持面(2)を有する保持部材(1)と、前記板状部材を支持して該板状部材を前記保持面と交差する方向に移動させて前記保持面上に戴置する可動部材(77)と、前記可動部材に支持された前記板状部材と前記保持面との間に気体(A)を供給する気体供給部(10)とを備えた保持装置(WH)であって、前記板状部材が前記保持面上に保持される前に、前記気体供給部から供給される気体を用いて前記可動部材に支持された前記板状部材を平坦化するようにした。
また、保持装置(WH)は、板状部材(W)の第一面(Wb)と対向して該板状部材を保持する保持面(2)を有する保持部材(1)と、前記板状部材を支持して該板状部材を前記保持面と交差する方向に移動させて前記保持面上に戴置する可動部材(77)と、前記可動部材に支持された前記板状部材における前記第一面と前記保持面との間に気体(A)を供給する第一気体供給部(10)と、前記板状部材の前記第一面とは反対側の第二面(Wa)と対向する対向面(20b)を有し、該対向面と前記板状部材との間に気体(A)を供給する第二気体供給部(26)と、前記第一気体供給部及び前記第二気体供給部の少なくとも一方における前記気体の供給状態を調整する調整部(CONT)と、を含むようにした。
また、保持装置(WH2)は、板状部材(W)を保持する保持面(32)を有する保持部材(31)と、前記板状部材を支持して該板状部材を前記保持面と交差する方向に移動させて前記保持面上に載置する可動部材(77)と、前記可動部材に支持された前記板状部材と前記保持面との間に気体(A)を供給する気体供給部(46)と、前記可動部材に支持された前記板状部材と前記保持面との間の気体を吸引する気体吸引部(40)と、前記気体供給部と前記気体吸引部を同時に稼働させた状態で、前記気体供給部における気体供給状態と前記気体吸引部における気体吸引状態とを調整する調整部(CONT)と、を含むようにした。
第二の発明は、保持面(2)上で板状部材(W)を保持する保持方法であって、前記保持面と交差する方向に移動可能な可動部材(77)によって前記板状部材を支持する工程と、前記可動部材によって前記板状部材を前記保持面に向けて移動させる工程と、前記可動部材に支持された前記板状部材と前記保持面との間に気体(A)を供給することで前記可動部材に支持された前記板状部材を平坦化する工程と、平坦化された前記板状部材を前記保持面上に載置する工程と、を含むようにした。
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また、保持面(2)上で板状部材(W)を保持する保持方法であって、前記保持面と交差する方向に移動可能な可動部材(77)によって前記板状部材の第一面(Wb)を前記保持面と対向させた状態で支持する工程と、前記板状部材の前記第一面とは反対側の第二面(Wa)と対向する対向面(20b)を有する部材(20)を配置して前記対向面と前記板状部材との間に気体(A)を供給すると共に、前記可動部材に支持された前記板状部材の前記第一面と前記保持面との間に気体を供給することで、前記可能部材に支持された前記板状部材を平坦化する工程と、平坦化された前記板状部材を前記保持面上に載置する工程と、を含むようにした。
また、保持面(2)上で板状部材(W)を保持する保持方法であって、前記保持面と交差する方向に移動可能な可動部材(77)によって前記板状部材の第一面(Wb)を前記保持面と対向させた状態で支持する工程と、前記板状部材の前記第一面とは反対側の第二面(Wa)と対向する対向面(20b)を有する部材(20)を配置して前記対向面と前記板状部材との間に気体(A)を供給すると共に、前記可動部材に支持された前記板状部材の前記第一面と前記保持面との間に気体を供給することで、前記可能部材に支持された前記板状部材を平坦化する工程と、平坦化された前記板状部材を前記保持面上に載置する工程と、を含むようにした。
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また、保持面(32)上で板状部材(W)を保持する方法であって、前記保持面と交差する方向に移動可能な可動部材(77)によって前記板状部材を支持する工程と、前記可動部材に支持された前記板状部材の第一面(Wb)と前記保持面との間の空間で気体(A)の供給と気体の吸引とを行うことで前記可動部材に支持された前記板状部材を平坦化する工程と、平坦化された前記板状部材を前記保持面上に載置する工程と、を含むようにした。
また、保持面(32)上で板状部材(W)を保持する方法であって、前記保持面と交差する方向に移動可能な可動部材(77)によって前記板状部材を支持する工程と、前記可動部材に支持された前記板状部材の第一面(Wb)と前記保持面との間の空間で気体(A)の供給と気体の吸引とを行うことで前記可動部材に支持された前記板状部材を平坦化する工程と、平坦化された前記板状部材を前記保持面上に載置する工程と、を含むようにした。
第三の発明は、板状部材(W)を保持して移動可能なステージ装置(WST)が、第一の発明に係る保持装置(WH,WH2)を備えるようにした。
第四の発明は、基板ステージ(WST)上に保持された基板(W)上に所定の像を形成する露光装置(EX)であって、前記基板ステージに第三の発明に係るステージ装置(WST)を用いるようにした。
第五の発明は、リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、前記リソグラフィ工程において第四の発明に係る露光装置(EX)を用いるようにした。
本発明によれば以下の効果を得ることができる。
基板を保持面に載置するに先立って、基板に発生している反り等を矯正することができるので、基板に変形等を残すことなく保持面上に吸着保持することができる。これにより、基板をステージ装置により正確に位置決めすることができるので、微細なパターンを高精度に露光することが可能となる。したがって、高品質、高性能なデバイスを効率よく得ることが可能となる。
基板を保持面に載置するに先立って、基板に発生している反り等を矯正することができるので、基板に変形等を残すことなく保持面上に吸着保持することができる。これにより、基板をステージ装置により正確に位置決めすることができるので、微細なパターンを高精度に露光することが可能となる。したがって、高品質、高性能なデバイスを効率よく得ることが可能となる。
以下、本発明に係る保持装置、保持方法、ステージ装置、露光装置、デバイスの製造方法の実施形態について、図を参照して説明する。
〔第一実施形態〕
図1は、本実施形態の露光装置EXの概略構成を示す図である。
露光装置EXは、レチクルRとウエハWとを一次元方向に同期移動しつつ、レチクルRに形成されたパターンPAを投影光学系PLを介してウエハW上の各ショット領域に転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、すなわち、いわゆるスキャニング・ステッパである。
露光装置EXは、露光光ELによりレチクルRを照明する照明光学系IL、レチクルRを保持して移動可能なレチクルステージRST、レチクルRから射出される露光光ELをウエハW上に投射する投影光学系PL、ウエハWをウエハホルダWHを介して支持する保持しつつ移動可能なウエハステージWST、露光装置EXを統括的に制御する制御装置CONT等を備える。
なお、以下の説明において、投影光学系PLの光軸AXと一致する方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でレチクルRとウエハWとの同期移動方向(走査方向)をX軸方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向(非走査方向)をY軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY及びθZ方向とする。
〔第一実施形態〕
図1は、本実施形態の露光装置EXの概略構成を示す図である。
露光装置EXは、レチクルRとウエハWとを一次元方向に同期移動しつつ、レチクルRに形成されたパターンPAを投影光学系PLを介してウエハW上の各ショット領域に転写するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、すなわち、いわゆるスキャニング・ステッパである。
露光装置EXは、露光光ELによりレチクルRを照明する照明光学系IL、レチクルRを保持して移動可能なレチクルステージRST、レチクルRから射出される露光光ELをウエハW上に投射する投影光学系PL、ウエハWをウエハホルダWHを介して支持する保持しつつ移動可能なウエハステージWST、露光装置EXを統括的に制御する制御装置CONT等を備える。
なお、以下の説明において、投影光学系PLの光軸AXと一致する方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でレチクルRとウエハWとの同期移動方向(走査方向)をX軸方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向(非走査方向)をY軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY及びθZ方向とする。
照明光学系ILは、レチクルステージRSTに支持されているレチクルRを露光光ELで照明するものであり、露光光ELを射出する露光用光源、露光用光源から射出された露光光ELの照度を均一化するオプティカルインテグレータ、オプティカルインテグレータからの露光光ELを集光するコンデンサレンズ、リレーレンズ系、露光光ELによるレチクルR上の照明領域をスリット状に設定する可変視野絞り等(いずれも不図示)を備える。そして、レチクルR上の所定の照明領域は、照明光学系ILにより均一な照度分布の露光光ELで照明される。
照明光学系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される紫外域の輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)や、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びF2レーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)などが用いられる。
レチクルステージRSTは、レチクルRを保持して移動可能であって、例えばレチクルRを真空吸着(又は静電吸着)により固定している。レチクルステージRSTは、投影光学系PLの光軸AXに垂直な平面内、すなわち、XY平面内で2次元移動可能及びθZ方向に微小回転可能である。
レチクルステージRSTは、リニアモータ等のレチクルステージ駆動部RSTDにより駆動される。そして、レチクルステージ駆動部RSTDは、制御装置CONTにより制御される。
レチクルステージRSTは、リニアモータ等のレチクルステージ駆動部RSTDにより駆動される。そして、レチクルステージ駆動部RSTDは、制御装置CONTにより制御される。
レチクルステージRST上には、移動鏡51が設けられている。また、移動鏡51に対向する位置には、レーザ干渉計52が設けられている。これにより、レチクルステージRST上のレチクルRの2次元方向(XY方向)の位置及びθZ方向の回転角(場合によってはθX、θY方向の回転角も含む)は、レーザ干渉計52によりリアルタイムで計測される。そして、レーザ干渉計52の計測結果は、制御装置CONTに出力される。制御装置CONTは、レーザ干渉計52の計測結果に基づいてレチクルステージ駆動部RSTDを駆動することでレチクルステージRSTに支持されているレチクルRの位置を制御する。
投影光学系PLは、レチクルRのパターンを所定の投影倍率βでウエハWに投影露光するものである。投影光学系PLは、ウエハW側の先端部に設けられた光学素子を含む複数の光学素子で構成されており、これら光学素子は鏡筒PKで支持されている。投影光学系PLは、投影倍率βが、例えば1/4、1/5、あるいは1/8の縮小系である。
なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系PLの先端部の光学素子は鏡筒PKに対して着脱(交換)可能に設けられる。
なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。また、投影光学系PLの先端部の光学素子は鏡筒PKに対して着脱(交換)可能に設けられる。
ウエハステージWSTは、ウエハWを支持しつつ移動するものであって、ウエハWをウエハホルダWHを介して保持して、Z軸方向、θX方向及びθY方向の3自由度方向に微小駆動するZテーブル61、Zテーブル61を支持しつつ、Y軸方向に連続移動及びX軸方向にステップ移動するXYテーブル62、XYテーブル62をXY平面内で移動可能に支持するウエハ定盤63等を備えている。
ウエハステージWSTは、リニアモータ等のウエハステージ駆動部WSTDにより駆動される。ウエハステージ駆動部WSTDは、制御装置CONTにより制御される。そして、Zテーブル61を駆動することにより、Zテーブル61上のウエハホルダWHに保持されているウエハWのZ軸方向における位置(フォーカス位置)等が制御される。また、XYテーブル62を駆動することにより、ウエハWのXY方向における位置(投影光学系PLの像面と実質的に平行な方向の位置)が制御される。
なお、ウエハホルダWHの詳細な構成については、後述する。
ウエハステージWSTは、リニアモータ等のウエハステージ駆動部WSTDにより駆動される。ウエハステージ駆動部WSTDは、制御装置CONTにより制御される。そして、Zテーブル61を駆動することにより、Zテーブル61上のウエハホルダWHに保持されているウエハWのZ軸方向における位置(フォーカス位置)等が制御される。また、XYテーブル62を駆動することにより、ウエハWのXY方向における位置(投影光学系PLの像面と実質的に平行な方向の位置)が制御される。
なお、ウエハホルダWHの詳細な構成については、後述する。
ウエハステージWST(Zテーブル61)上には、移動鏡53が設けられている。また、移動鏡53に対向する位置には、レーザ干渉計54が設けられている。これにより、ウエハステージWST上のウエハWの2次元方向の位置及び回転角はレーザ干渉計54によりリアルタイムで計測され、計測結果は制御装置CONTに出力される。そして、制御装置CONTは、レーザ干渉計54の計測結果に基づいてウエハステージ駆動部WSTDを介してウエハステージWSTを駆動することで、ウエハステージWSTに支持されているウエハWのX軸、Y軸方向及びθZ方向の位置決めを行う。
また、露光装置EXは、投影光学系PLの像面に対するウエハW表面の位置(フォーカス位置)を検出するフォーカス検出系56を備えている。フォーカス検出系56は、ウエハW表面に対して斜め方向より検出光を投射する投光部56Aと、ウエハW表面で反射した検出光(反射光)を受光する受光部56Bとを備えている。
受光部56Bの受光結果は、制御装置CONTに出力される。そして、制御装置CONTは、フォーカス検出系56の検出結果に基づいてウエハステージ駆動部WSTDを介してウエハステージWST(Zテーブル61)を駆動することで、ウエハW表面の位置を投影光学系PLの焦点深度内に収める。すなわち、Zテーブル61は、ウエハWのフォーカス位置及び傾斜角を制御してウエハWの表面をオートフォーカス方式及びオートレベリング方式で投影光学系PLの像面に合わせ込む。
受光部56Bの受光結果は、制御装置CONTに出力される。そして、制御装置CONTは、フォーカス検出系56の検出結果に基づいてウエハステージ駆動部WSTDを介してウエハステージWST(Zテーブル61)を駆動することで、ウエハW表面の位置を投影光学系PLの焦点深度内に収める。すなわち、Zテーブル61は、ウエハWのフォーカス位置及び傾斜角を制御してウエハWの表面をオートフォーカス方式及びオートレベリング方式で投影光学系PLの像面に合わせ込む。
次に、ウエハホルダWHの詳細な構成について説明する。
図2はウエハホルダWHの側断面図、図3はホルダ板1を上方から見た平面図である。
ウエハホルダWHは、所定形状を有するホルダ板1と給排気装置10等とを備えている。ホルダ板1はウエハWに応じた形状を有しており、例えば、平面視略円形状に形成されている。
ホルダ板1の上面2には、外周部近傍に所定幅を有する環状(無端状)に形成された凸状のシール部7と、シール部7の内側領域に所定間隔で複数に設けられた突起状のピン部8とが設けられる。そして、シール部7と複数のピン部8により、ウエハWの下面を複数箇所で支持するようになっている。
ホルダ板1の下面3は、平坦に形成されており、不図示の吸着機構によりZテーブル61上に装着される領域である。Zテーブル61上も平坦に形成されるので、ウエハホルダWHをZテーブル61上に装着しても、上面2が殆ど変形しないようになっている。
なお、ホルダ板1は、セラミック、例えば炭化珪素セラミックス(SiC:シリコンカーバイド)により形成される。炭化珪素セラミックスは、熱伝導性が高く、線膨張係数が低いので、熱変形することなく、温度を伝えることができる。また、加工性が良好であるため、上面2及び下面3を高い平坦度に形成することができる。
図2はウエハホルダWHの側断面図、図3はホルダ板1を上方から見た平面図である。
ウエハホルダWHは、所定形状を有するホルダ板1と給排気装置10等とを備えている。ホルダ板1はウエハWに応じた形状を有しており、例えば、平面視略円形状に形成されている。
ホルダ板1の上面2には、外周部近傍に所定幅を有する環状(無端状)に形成された凸状のシール部7と、シール部7の内側領域に所定間隔で複数に設けられた突起状のピン部8とが設けられる。そして、シール部7と複数のピン部8により、ウエハWの下面を複数箇所で支持するようになっている。
ホルダ板1の下面3は、平坦に形成されており、不図示の吸着機構によりZテーブル61上に装着される領域である。Zテーブル61上も平坦に形成されるので、ウエハホルダWHをZテーブル61上に装着しても、上面2が殆ど変形しないようになっている。
なお、ホルダ板1は、セラミック、例えば炭化珪素セラミックス(SiC:シリコンカーバイド)により形成される。炭化珪素セラミックスは、熱伝導性が高く、線膨張係数が低いので、熱変形することなく、温度を伝えることができる。また、加工性が良好であるため、上面2及び下面3を高い平坦度に形成することができる。
ホルダ板1の上面2に設けられた複数のピン部8の上端面及びシール部7の上端面は、それぞれ平坦かつ同一平面上に位置するように形成される。つまり、複数のピン部8とシール部7とにより、ウエハWを保持する保持面(上面2)が形成されている。このようにして、ウエハWは、ピン部8及びシール部7の上端に、平坦に保持可能となっている。
なお、シール部7は、この上に載置されるウエハWの外径より僅かに小さい外径を有するように形成される。
なお、シール部7は、この上に載置されるウエハWの外径より僅かに小さい外径を有するように形成される。
図3に示すように、ホルダ板1の上面2における複数の所定位置には、給排気孔5が形成されている。例えば、給排気孔5は、上面2の中心部から放射方向に全部で12箇所に形成されている。給排気孔5は、ホルダ板1を上下方向に貫く孔であり、ホルダ板1が載置されるZテーブル61に形成された流路12を介して給排気装置10に連結されている。例えば、排気孔5は、上面2の中心部から放射方向に12箇所に形成されている。
このような構成により、給排気装置10が排気動作(吸引動作)を行うことにより、給排気孔5から流路12を介して、ウエハWとホルダ板1の上面2との間の空気Aが吸引されるようになっている。これにより、ウエハW及びシール部7で囲まれた空間が負圧になり、ウエハWがホルダ板1の上面2に対して吸着されるようになっている。
一方、給排気装置10が給気動作(吹出動作)を行うことにより、ウエハWとホルダ板1の上面2との間に、給排気孔5から空気Aが供給されるようになっている。
このような構成により、給排気装置10が排気動作(吸引動作)を行うことにより、給排気孔5から流路12を介して、ウエハWとホルダ板1の上面2との間の空気Aが吸引されるようになっている。これにより、ウエハW及びシール部7で囲まれた空間が負圧になり、ウエハWがホルダ板1の上面2に対して吸着されるようになっている。
一方、給排気装置10が給気動作(吹出動作)を行うことにより、ウエハWとホルダ板1の上面2との間に、給排気孔5から空気Aが供給されるようになっている。
また、ホルダ板1には、ウエハWを保持して昇降可能なリフトピン77が配置されるリフトピン用穴9aが形成されている。リフトピン77及びこれに対応するリフトピン用穴9aは、上面2の中央部近傍において、正三角形の頂点に対応する位置にそれぞれ設けられている。なお、リフトピン用穴9aの周囲にも、環状(無端状)に形成され、ピン部8とほぼ同じ高さを有するシール部9が設けられている。
3本のリフトピン77は、上下方向(Z軸方向)に同時に同一量だけ昇降自在となっている。ウエハホルダWHに対するウエハWのロード及びアンロード時において、リフトピン77が駆動機構70により昇降することで、ウエハWを下方から支持したり、ウエハWを下方から支持した状態で上下動したりすることができるようになっている。
なお、各リフトピン77には、先端上面に開口する吸引路77aが形成されており、各吸引路77aは、不図示の真空吸引源に接続されている。これにより、3本のリフトピン77上にウエハWを載置した際に、吸引路77aを介して吸引(排気)することで、ウエハWが吸着保持されて位置ずれしないようになっている。
3本のリフトピン77は、上下方向(Z軸方向)に同時に同一量だけ昇降自在となっている。ウエハホルダWHに対するウエハWのロード及びアンロード時において、リフトピン77が駆動機構70により昇降することで、ウエハWを下方から支持したり、ウエハWを下方から支持した状態で上下動したりすることができるようになっている。
なお、各リフトピン77には、先端上面に開口する吸引路77aが形成されており、各吸引路77aは、不図示の真空吸引源に接続されている。これにより、3本のリフトピン77上にウエハWを載置した際に、吸引路77aを介して吸引(排気)することで、ウエハWが吸着保持されて位置ずれしないようになっている。
図2に戻り、XYテーブル62とZテーブル61との間には、投影光学系PLの結像面に対するZテーブル61(ウエハW)の位置を調整するアクチュエータ80と、ウエハWをZ方向に昇降させる駆動機構70とが設けられている。
アクチュエータ80は、ボイスコイルモータで構成されており、XYテーブル62に設けられた固定子80Aと、Zテーブル61に設けられてZ方向に移動可能な可動子80Bとからなる。アクチュエータ80は、三箇所に設けられ、各アクチュエータ80をそれぞれ駆動することにより、Zテーブル61がZ軸方向、θX方向及びθY方向の3自由度方向に微小駆動するようになっている。
アクチュエータ80は、ボイスコイルモータで構成されており、XYテーブル62に設けられた固定子80Aと、Zテーブル61に設けられてZ方向に移動可能な可動子80Bとからなる。アクチュエータ80は、三箇所に設けられ、各アクチュエータ80をそれぞれ駆動することにより、Zテーブル61がZ軸方向、θX方向及びθY方向の3自由度方向に微小駆動するようになっている。
駆動機構70は、矩形ブロック状のベース部71、ベース部71をZ方向に移動自在にガイドするガイド装置72、ベース部71の一側面に設けられたZ方向に複数のギア73aが直線的に並ぶラック73、ラック73のギア73aと互いに噛合すると共に紙面と直交する軸周りに回転するピニオン74、ベース部71の近傍に設けられて制御装置CONTの制御下でピニオン74を回転駆動する回転モータ75、ベース部71のZ軸方向の位置を検出し制御装置CONTに出力するリニアスケール76と、を主体に構成されている。
そして、矩形ブロック状のベース部71の上面に、Z軸に沿って3つのリフトピン77が配置される。
そして、矩形ブロック状のベース部71の上面に、Z軸に沿って3つのリフトピン77が配置される。
また、ウエハホルダWHの上方には、ホルダ板1と略同一形状の板状部材20が対向配置される(図1,図4参照)。
板状部材20の下面20bは、平坦に形成されており、更にこの下面20bにおける複数の所定位置には、給気孔22が形成されている。例えば、12個の給気孔22が、ホルダ板1の上面2に形成された給排気孔5のそれぞれと対向する位置に形成される。また、各給気孔22は、板状部材20を上下方向に貫く孔であって、流路24を介して給気装置26に連結されている。
このような構成により、給気装置26が給気動作(吹出動作)を行うことにより、ウエハWと板状部材20の下面20bとの間に、給気孔22から空気Aが供給されるようになっている。
なお、板状部材20は、ウエハステージWSTの可動範囲のうちのウエハロード/アンロード位置に設けられている。また、板状部材20は、モータ等の上下駆動部81により、Z方向に移動可能となっている。
板状部材20の下面20bは、平坦に形成されており、更にこの下面20bにおける複数の所定位置には、給気孔22が形成されている。例えば、12個の給気孔22が、ホルダ板1の上面2に形成された給排気孔5のそれぞれと対向する位置に形成される。また、各給気孔22は、板状部材20を上下方向に貫く孔であって、流路24を介して給気装置26に連結されている。
このような構成により、給気装置26が給気動作(吹出動作)を行うことにより、ウエハWと板状部材20の下面20bとの間に、給気孔22から空気Aが供給されるようになっている。
なお、板状部材20は、ウエハステージWSTの可動範囲のうちのウエハロード/アンロード位置に設けられている。また、板状部材20は、モータ等の上下駆動部81により、Z方向に移動可能となっている。
次に、ウエハホルダWH(ホルダ板1)上にウエハWを載置する際の動作について説明する。
図4は、ウエハWをウエハホルダWH(ホルダ板1)上に載置する際の動作を示す図である。
まず、ウエハステージWST(Zテーブル61及びXYテーブル62)が、ウエハWをロードするために、ウエハロード/アンロード位置に移動する。そして、駆動機構70を駆動して、3本のリフトピン77を上昇させ、ホルダ板1の上面2から突出させる。
次に、さらにリフトピン77を上昇させ、XY平面方向に移動可能なウエハ搬送アーム82によってウエハホルダWH(ホルダ板1)の上方に搬送されたウエハWを、リフトピン77上に載置し、リフトピン77に形成された吸引路77aを介してウエハWを吸引、保持する。
図4は、ウエハWをウエハホルダWH(ホルダ板1)上に載置する際の動作を示す図である。
まず、ウエハステージWST(Zテーブル61及びXYテーブル62)が、ウエハWをロードするために、ウエハロード/アンロード位置に移動する。そして、駆動機構70を駆動して、3本のリフトピン77を上昇させ、ホルダ板1の上面2から突出させる。
次に、さらにリフトピン77を上昇させ、XY平面方向に移動可能なウエハ搬送アーム82によってウエハホルダWH(ホルダ板1)の上方に搬送されたウエハWを、リフトピン77上に載置し、リフトピン77に形成された吸引路77aを介してウエハWを吸引、保持する。
リフトピン77上に載置されたウエハWは、例えばシリコン等からなり、直径が300mm、厚みが1.0mm以下の薄形円板である。このため、ウエハW自体が反ったり、波打ったりしている場合が少なくない。このように反ったり、波打ったりしたウエハWを、このままウエハホルダWH(ホルダ板1)上に載置して吸着すると、ウエハWがホルダ板1上で強制的に引き伸ばされて(ホルダ板1の一部のピン部8とウエハWとの間で滑りが発生して)保持される。
ところが、ウエハWの引き伸ばされ方は均一ではなく、しかも再現性が殆どない。このため、ウエハWをホルダ板1上に吸着保持する度にウエハWが局所的に変形してしまう。これにより、露光精度が悪化してしまう虞がある。
ところが、ウエハWの引き伸ばされ方は均一ではなく、しかも再現性が殆どない。このため、ウエハWをホルダ板1上に吸着保持する度にウエハWが局所的に変形してしまう。これにより、露光精度が悪化してしまう虞がある。
そこで、ウエハWをリフトピン77上に載置した状態で、ウエハWに発生している反り等を矯正する。具体的には、リフトピン77上にウエハWを吸引保持した状態で、ウエハWの上面Wa及び下面Wbに空気Aを均等に吹き付け、その圧力(形成される空気層の剛性)により、ウエハWに発生している反り等を矯正する。
まず、駆動機構70を駆動して3本のリフトピン77を下降させて、ウエハWをホルダ板1に近接させて、ホルダ板1の上面2とウエハWの下面Wbとの距離が1mm以下、好ましくは数μm程度となるようにする。3本のリフトピン77を下降させる場合に代えて、アクチュエータ80を駆動してZテーブル61(ホルダ板1)を上昇させることで、ホルダ板1の上面2とウエハWの下面Wbとの距離が上述した程度となるようにしてもよい。
また、ウエハWとホルダ板1とを近接させると同時に、板状部材20をウエハWに近接させる。そして、板状部材20の下面20bとウエハWの上面Waとの距離が1mm以下、好ましくは数μm程度となるようにする。つまり、ホルダ板1の上面2とウエハWの下面Wbとの距離と、板状部材20の下面20bとウエハWの上面Waとの距離を同一にする。
まず、駆動機構70を駆動して3本のリフトピン77を下降させて、ウエハWをホルダ板1に近接させて、ホルダ板1の上面2とウエハWの下面Wbとの距離が1mm以下、好ましくは数μm程度となるようにする。3本のリフトピン77を下降させる場合に代えて、アクチュエータ80を駆動してZテーブル61(ホルダ板1)を上昇させることで、ホルダ板1の上面2とウエハWの下面Wbとの距離が上述した程度となるようにしてもよい。
また、ウエハWとホルダ板1とを近接させると同時に、板状部材20をウエハWに近接させる。そして、板状部材20の下面20bとウエハWの上面Waとの距離が1mm以下、好ましくは数μm程度となるようにする。つまり、ホルダ板1の上面2とウエハWの下面Wbとの距離と、板状部材20の下面20bとウエハWの上面Waとの距離を同一にする。
次いで、給排気装置10及び給気装置26を作動させ、ホルダ板1の給排気孔5及び板状部材20の給気孔22から、空気AをウエハWに向けて吹き付ける。この際、給排気孔5及び給気孔22からウエハWに向けて吹き付ける空気Aの状態(主に圧力及び流量)は、略均一とする。これにより、図4に示すように、ホルダ板1の上面2とウエハWの下面Wbとの間に形成される空気層AB1と、板状部材20の下面20bとウエハWの上面Waとの間に形成される空気層AB2とが、同一の剛性を有するように形成される。
そして、ウエハWの上面Waと下面Wbに均一な力が加えられることで、空気層AB1,AB2よりも剛性の低いウエハWに発生した反り等が矯正されて、ウエハWが平坦化する。
そして、ウエハWの上面Waと下面Wbに均一な力が加えられることで、空気層AB1,AB2よりも剛性の低いウエハWに発生した反り等が矯正されて、ウエハWが平坦化する。
次に、ウエハWを平坦化した状態で、ホルダ板1に向けて移動させる。ウエハWの移動は、駆動機構70を駆動してウエハWを吸着保持したリフトピン77を下降させることで行ってもよいし、アクチュエータ80を駆動してZテーブル61(ホルダ板1)を上昇させることで行ってもよい。いずれの場合であっても、ウエハWがホルダ板1に近接するに従って、ホルダ板1の給排気孔5から吹き出る空気Aの状態(流量或いは圧力)を変化(流量或いは圧力の低下)させる。ホルダ板1の上面2とウエハWの下面Wbとの距離に応じて、給排気孔5から吹き出る空気Aの状態(圧力及び流量)を変化させることで、ホルダ板1の上面2とウエハWの下面Wbとの間に形成される空気層AB1の剛性が一定に維持される。
ウエハWホルダ板1に向けて移動させる際には、板状部材20とウエハWとの距離、及び板状部材20の給気孔22からウエハWに向けて吹き付ける空気Aの状態を常に一定の維持する。これにより、板状部材20の下面20bとウエハWの上面Waとの間に形成される空気層AB2の剛性も一定に維持される。
このようにして、ウエハWをホルダ板1に向けて移動させた場合であっても、ウエハWを平坦化した状態が維持される。
ウエハWホルダ板1に向けて移動させる際には、板状部材20とウエハWとの距離、及び板状部材20の給気孔22からウエハWに向けて吹き付ける空気Aの状態を常に一定の維持する。これにより、板状部材20の下面20bとウエハWの上面Waとの間に形成される空気層AB2の剛性も一定に維持される。
このようにして、ウエハWをホルダ板1に向けて移動させた場合であっても、ウエハWを平坦化した状態が維持される。
次に、ウエハWが移動してホルダ板1の上面2に密着したら、ホルダ板1の給排気孔5からの空気Aの吹き出しを止めて、給排気装置10を吸引(排気)動作に切り換える。同時に、給気装置26を停止して、板状部材20の給気孔22からの空気Aの吹き付けを止める。
これにより、ウエハWに発生していた反り等が矯正された状態で、ウエハWがホルダ板1上に吸着保持される。
次いで、リフトピン77によるウエハWの吸着を停止すると共に、リフトピン77を下降させる。また、板状部材20を不図示の上下駆動部により上昇、退避させることで、ウエハWのロード作業が終了する。そして、ウエハWに対する露光処理が開始される。
これにより、ウエハWに発生していた反り等が矯正された状態で、ウエハWがホルダ板1上に吸着保持される。
次いで、リフトピン77によるウエハWの吸着を停止すると共に、リフトピン77を下降させる。また、板状部材20を不図示の上下駆動部により上昇、退避させることで、ウエハWのロード作業が終了する。そして、ウエハWに対する露光処理が開始される。
以上のように、本実施形態によれば、ウエハWをウエハホルダWH(ホルダ板1)の上面2に載置するに先立って、ウエハWの上面Wa側と下面Wb側に同一な剛性を有する空気層AB1,AB2を形成することで、ウエハWの上面Waと下面Wbに均一な力が加わる。これにより、剛性の低いウエハWに発生した反り等が矯正されて、ウエハWが平坦化される。
そして、平坦化したウエハWをウエハホルダWH上に吸着保持するので、微細なパターンをウエハW上に高精度に露光することが可能となる。
そして、平坦化したウエハWをウエハホルダWH上に吸着保持するので、微細なパターンをウエハW上に高精度に露光することが可能となる。
〔第二実施形態〕
図5はウエハホルダWH2の側断面図、図6はホルダ板31を上方から見た平面図である。以下の説明では、主に第一実施形態とは異なる部分について説明し、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
ウエハホルダWH2は、ホルダ板31、排気装置40、給気装置46等とを備えている。ホルダ板31は、環状に形成された凸状のシール部37と、所定間隔で複数に設けられた突起状のピン部38とが形成され、複数のピン部38とシール部37とにより、ウエハWを保持する保持面(上面32)が形成されている。また、ホルダ板31には、リフトピン用穴39a、凸状のシール部39が形成されている。
図5はウエハホルダWH2の側断面図、図6はホルダ板31を上方から見た平面図である。以下の説明では、主に第一実施形態とは異なる部分について説明し、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
ウエハホルダWH2は、ホルダ板31、排気装置40、給気装置46等とを備えている。ホルダ板31は、環状に形成された凸状のシール部37と、所定間隔で複数に設けられた突起状のピン部38とが形成され、複数のピン部38とシール部37とにより、ウエハWを保持する保持面(上面32)が形成されている。また、ホルダ板31には、リフトピン用穴39a、凸状のシール部39が形成されている。
図6に示すように、ホルダ板31の上面32における複数の所定位置には、排気孔35及び給気孔36が形成されている。例えば、排気孔35及び給気孔36は、上面32の中心部から放射方向に、それぞれ12箇所に形成されている。排気孔35は、ホルダ板31を上下方向に貫く孔であり、ホルダ板31が載置されるZテーブル61に形成された流路42を介して排気装置40に連結されている。同様に、給気孔36もZテーブル61に形成された流路48を介して給気装置46に連結されている。
このような構成により、排気装置40が排気動作(吸引動作)を行うことにより、排気孔35から流路42を介して、ウエハWとホルダ板31の上面32との間の空気Aが吸引されるようになっている。一方、給気装置46が給気動作(吹出動作)を行うことにより、ウエハWとホルダ板31の上面32との間に、給気孔36から空気Aが供給されるようになっている。
なお、排気孔35と給気孔36は同数である必要はない。ウエハWとホルダ板31の上面32との間に、給気孔36から空気Aを供給すると共に排気孔35から空気Aを吸引した場合に、ウエハWとホルダ板31との間に形成される空気層AB3が略均一な状態(圧力分布が発生しない状態)となるように、排気孔35と給気孔36の数、大きさ、配置が決定される。
このような構成により、排気装置40が排気動作(吸引動作)を行うことにより、排気孔35から流路42を介して、ウエハWとホルダ板31の上面32との間の空気Aが吸引されるようになっている。一方、給気装置46が給気動作(吹出動作)を行うことにより、ウエハWとホルダ板31の上面32との間に、給気孔36から空気Aが供給されるようになっている。
なお、排気孔35と給気孔36は同数である必要はない。ウエハWとホルダ板31の上面32との間に、給気孔36から空気Aを供給すると共に排気孔35から空気Aを吸引した場合に、ウエハWとホルダ板31との間に形成される空気層AB3が略均一な状態(圧力分布が発生しない状態)となるように、排気孔35と給気孔36の数、大きさ、配置が決定される。
次に、ウエハホルダWH上にウエハWを載置する際の動作について説明する。
図7は、ウエハWをウエハホルダWH上に載置する際の動作を示す図である。
まず、ウエハステージWST(Zテーブル61及びXYテーブル62)が、ウエハWをロードするために、ウエハロード/アンロード位置に移動する。そして、駆動機構70を駆動して、3本のリフトピン77を上昇させ、ホルダ板31の上面32から突出させる。
次に、不図示のウエハ搬送アームにより、ウエハWをリフトピン77上に載置し、更にリフトピン77に形成された吸引路77aを介してウエハWを吸引、保持する。
次いで、駆動機構70を駆動して3本のリフトピン77を下降させて(或いはアクチュエータ80を駆動してZテーブル61(ホルダ板1)を上昇させて)、ウエハWをホルダ板31に近接させる。そして、ホルダ板31の上面32とウエハWの下面Wbとの距離が1mm以下、好ましくは数μm程度となるようにする。
図7は、ウエハWをウエハホルダWH上に載置する際の動作を示す図である。
まず、ウエハステージWST(Zテーブル61及びXYテーブル62)が、ウエハWをロードするために、ウエハロード/アンロード位置に移動する。そして、駆動機構70を駆動して、3本のリフトピン77を上昇させ、ホルダ板31の上面32から突出させる。
次に、不図示のウエハ搬送アームにより、ウエハWをリフトピン77上に載置し、更にリフトピン77に形成された吸引路77aを介してウエハWを吸引、保持する。
次いで、駆動機構70を駆動して3本のリフトピン77を下降させて(或いはアクチュエータ80を駆動してZテーブル61(ホルダ板1)を上昇させて)、ウエハWをホルダ板31に近接させる。そして、ホルダ板31の上面32とウエハWの下面Wbとの距離が1mm以下、好ましくは数μm程度となるようにする。
次いで、排気装置40を作動させ、ホルダ板31の排気孔35から空気AをウエハWに向けて吹き付ける。同時に給気装置46を作動させて、ホルダ板31の給気孔36からウエハWとの間の空間から空気Aを吸引する。
この際、排気孔35から吹き付ける空気A、給気孔36から吸引される空気Aの状態(主に圧力及び流量)を調整することで、ホルダ板31とウエハWとの間に形成される空気層AB3の剛性を任意に設定することができる。これにより、図7に示すように、空気層AB3の剛性を調整することで、ウエハWに発生した反り等を矯正し、ウエハWを平坦化することが可能となる。
この際、排気孔35から吹き付ける空気A、給気孔36から吸引される空気Aの状態(主に圧力及び流量)を調整することで、ホルダ板31とウエハWとの間に形成される空気層AB3の剛性を任意に設定することができる。これにより、図7に示すように、空気層AB3の剛性を調整することで、ウエハWに発生した反り等を矯正し、ウエハWを平坦化することが可能となる。
次に、ウエハWを平坦化した状態で、ホルダ板31に向けて移動させる。ウエハWの移動は、駆動機構70を駆動してウエハWを吸着保持したリフトピン77を下降させることで行ってもよいし、アクチュエータ80を駆動してZテーブル61(ホルダ板31)を上昇させることで行ってもよい。いずれの場合であっても、ウエハWがホルダ板31に近接するに従って、排気孔35から吹き付ける空気A、給気孔36から吸引される空気Aの状態(流量或いは圧力)を変化(流量或いは圧力の低下)させる。これにより、ホルダ板31の上面32とウエハWの下面Wbとの間に形成される空気層AB3の剛性が一定に維持されるので、ウエハWに発生した反り等を矯正(平坦化)しつつ、ウエハWを移動させることが可能となる。なお、ウエハWを移動させる際には、駆動機構70(回転モータ75)或いはアクチュエータ80のサーボ剛性を低下させておくことが好ましい。空気層AB3の剛性に応じてウエハWとホルダ板31との距離を柔軟に調整可能となるからである。
次いで、ウエハWが移動してホルダ板31の上面32に密着したら、給気装置46を停止して、ホルダ板31の給気孔36からの空気Aの吹き出しを止める。一方、排気孔35を介した排気装置40の吸引動作を継続することで、ウエハWに発生していた反り等が矯正された状態で、ウエハWがホルダ板31上に吸着保持される。
次いで、リフトピン77によるウエハWの吸着を停止すると共に、リフトピン77を下降させることで、ウエハWのロード作業が終了する。そして、ウエハWに対する露光処理が開始される。
次いで、ウエハWが移動してホルダ板31の上面32に密着したら、給気装置46を停止して、ホルダ板31の給気孔36からの空気Aの吹き出しを止める。一方、排気孔35を介した排気装置40の吸引動作を継続することで、ウエハWに発生していた反り等が矯正された状態で、ウエハWがホルダ板31上に吸着保持される。
次いで、リフトピン77によるウエハWの吸着を停止すると共に、リフトピン77を下降させることで、ウエハWのロード作業が終了する。そして、ウエハWに対する露光処理が開始される。
以上のように、本実施形態によれば、ウエハWをウエハホルダWH(ホルダ板31)の上面32に載置するに先立って、ウエハWの下面Wb側に任意の剛性を有する空気層AB3を形成することで、ウエハWに発生した反り等が矯正されて、ウエハWが平坦化される。
そして、平坦化したウエハWをウエハホルダWH上に吸着保持するので、微細なパターンをウエハW上に高精度に露光することが可能となる。
そして、平坦化したウエハWをウエハホルダWH上に吸着保持するので、微細なパターンをウエハW上に高精度に露光することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲においてプロセス条件や設計要求等に基づき種々変更可能である。
本発明は、例えば以下のような変更をも含むものとする。
本発明は、例えば以下のような変更をも含むものとする。
上記実施形態では、ウエハホルダWH,WH2がウエハWを吸着保持する場合について説明したが、これに限らず、ウエハWを静電吸着する場合であっても構わない。この場合においても、ウエハWをウエハホルダWH,WH2のホルダ板1,31上にウエハWを載置するまでは、上述した手順に従い、ウエハWの吸着だけを静電吸着とすればよい。
また、上記実施形態では、本発明に係る基板保持装置が、ウエハWを保持するウエハホルダWHに適用された例について説明したが、例えば反射型レチクルではその裏面側をレチクルホルダ(マスクホルダ)で保持するので、このようなレチクルホルダに対して本発明を適用することもできる。
また、ホルダ板1に搬送アーム82が入り込む切り欠き部を設け、搬送アーム82を上下動することにより、ウエハWをホルダ板1上に載置するようにしてもよい。この場合、搬送アーム82にウエハWを吸引保持した状態で、上記実施形態と同様に、下面Wbのみに空気Aを吹き付けるようにしてもよい。
上記実施形態の露光装置EXとしては、レチクルRとウエハWとを同期移動してレチクルRのパターンを露光する走査型の露光装置にも適用することができるし、レチクルRとウエハWとを静止した状態でレチクルRのパターンを露光し、ウエハWを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート型の露光装置にも適用することができる。
また、露光装置EXとしては、投影光学系PLとウエハWとの間に液体を配置しつつ、この液体を解してウエハWの露光を行う液浸型露光装置であってもよい。
また、露光装置EXとしては、投影光学系PLとウエハWとの間に液体を配置しつつ、この液体を解してウエハWの露光を行う液浸型露光装置であってもよい。
露光装置EXの用途としては、半導体製造用の露光装置や、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを露光する液晶用の露光装置に限定されることなく、薄膜磁気ヘッドを製造するための露光装置にも広く適当できる。
本実施形態の露光装置EXは、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。
各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。
なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。
なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
そして、半導体デバイスは、図8に示すように、デバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板(ウエハ、ガラスプレート)を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置によりレチクルRのパターンをウエハWに露光する基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
1…ホルダ板(保持部材)
2…上面(保持面)
5…給排気孔
10…給排気装置(気体供給部)
20…板状部材(部材)
20b…下面(対向面)
22…給気孔
26…給気装置(第二気体供給部)
31…ホルダ板(保持部材)
32…上面(保持面)
35…排気孔
36…給気孔
40…排気装置(気体吸引部)
46…給気装置(気体供給部)
77…リフトピン(可動部材)
EX…露光装置
CONT…制御装置(調整部)
WST…ウエハステージ(ステージ装置、基板ステージ)
WH,WH2…ウエハホルダ(基板保持装置)
W…ウエハ(板状部材、基板)
A…空気(気体)
AB1,AB2,AB3…空気層
2…上面(保持面)
5…給排気孔
10…給排気装置(気体供給部)
20…板状部材(部材)
20b…下面(対向面)
22…給気孔
26…給気装置(第二気体供給部)
31…ホルダ板(保持部材)
32…上面(保持面)
35…排気孔
36…給気孔
40…排気装置(気体吸引部)
46…給気装置(気体供給部)
77…リフトピン(可動部材)
EX…露光装置
CONT…制御装置(調整部)
WST…ウエハステージ(ステージ装置、基板ステージ)
WH,WH2…ウエハホルダ(基板保持装置)
W…ウエハ(板状部材、基板)
A…空気(気体)
AB1,AB2,AB3…空気層
Claims (17)
- 板状部材の第一面と対向して該板状部材を保持する保持面を有する保持部材と、
前記板状部材を支持して該板状部材を前記保持面と交差する方向に移動させて前記保持面上に戴置する可動部材と、
前記可動部材に支持された前記板状部材と前記保持面との間に気体を供給する気体供給部とを備えた保持装置であって、
前記板状部材が前記保持面上に保持される前に、前記気体供給部から供給される気体を用いて前記可動部材に支持された前記板状部材を平坦化することを特徴とする保持装置。 - 板状部材の第一面と対向して該板状部材を保持する保持面を有する保持部材と、
前記板状部材を支持して該板状部材を前記保持面と交差する方向に移動させて前記保持面上に戴置する可動部材と、
前記可動部材に支持された前記板状部材における前記第一面と前記保持面との間に気体を供給する第一気体供給部と、
前記板状部材の前記第一面とは反対側の第二面と対向する対向面を有し、該対向面と前記板状部材との間に気体を供給する第二気体供給部と、
前記第一気体供給部及び前記第二気体供給部の少なくとも一方における前記気体の供給状態を調整する調整部と、
を含むことを特徴とする保持装置。 - 前記調整部は、前記板状部材と前記保持面との距離に応じて前記第一気体供給部における前記気体の供給状態を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の保持装置。
- 前記調整部は、前記可動部材に支持された前記板状部材が前記保持面に向かって移動する際に、前記気体の供給状態を調整することを特徴とする請求項3に記載の保持装置。
- 前記第二気体供給部は、前記対向面と前記板状部材との間の距離を一定に維持するように前記対向面を移動させることができることを特徴とする請求項2から請求項4のうちいずれか一項に記載の保持装置。
- 前記板状部材を前記保持面で吸着保持するための吸着部をさらに含むことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の保持装置。
- 前記第一気体供給部における前記気体が供給される流路と、前記吸着部が前記板状部材を吸着する際に気体が吸引される流路の少なくとも一部が共有され、気体の供給と吸引とが互いに切り換え可能であることを特徴とする請求項6に記載の保持装置。
- 板状部材を保持する保持面を有する保持部材と、
前記板状部材を支持して該板状部材を前記保持面と交差する方向に移動させて前記保持面上に載置する可動部材と、
前記可動部材に支持された前記板状部材と前記保持面との間に気体を供給する気体供給部と、
前記可動部材に支持された前記板状部材と前記保持面との間の気体を吸引する気体吸引部と、
前記気体供給部と前記気体吸引部を同時に稼働させた状態で、前記気体供給部における気体供給状態と前記気体吸引部における気体吸引状態とを調整する調整部と、
を含むことを特徴とする保持装置。 - 前記調整部は、前記板状部材と前記保持面との間の距離に応じて前記気体供給部における前記気体の供給状態を調整することを特徴とする請求項8に記載の保持装置。
- 前記調整部は、前記板状部材と前記保持面との間の距離に応じて前記気体吸引部における前記気体の吸引状態を調整することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の保持装置。
- 前記保持面が前記板状部材を静電吸着することを特徴とする請求項1から請求項10のうちいずれか一項に記載の保持装置。
- 保持面上で板状部材を保持する保持方法であって、
前記保持面と交差する方向に移動可能な可動部材によって前記板状部材を支持する工程と、
前記可動部材によって前記板状部材を前記保持面に向けて移動させる工程と、
前記可動部材に支持された前記板状部材と前記保持面との間に気体を供給することで前記可動部材に支持された前記板状部材を平坦化する工程と、
平坦化された前記板状部材を前記保持面上に載置する工程と、
を含むことを特徴とする保持方法。 - 保持面上で板状部材を保持する保持方法であって、
前記保持面と交差する方向に移動可能な可動部材によって前記板状部材の第一面を前記保持面と対向させた状態で支持する工程と、
前記板状部材の前記第一面とは反対側の第二面と対向する対向面を有する部材を配置して前記対向面と前記板状部材との間に気体を供給すると共に、前記可動部材に支持された前記板状部材の前記第一面と前記保持面との間に気体を供給することで、前記可能部材に支持された前記板状部材を平坦化する工程と、
平坦化された前記板状部材を前記保持面上に載置する工程と、
を含むことを特徴とする保持方法。 - 保持面上で板状部材を保持する方法であって、
前記保持面と交差する方向に移動可能な可動部材によって前記板状部材を支持する工程と、
前記可動部材に支持された前記板状部材の第一面と前記保持面との間の空間で気体の供給と気体の吸引とを行うことで前記可動部材に支持された前記板状部材を平坦化する工程と、
平坦化された前記板状部材を前記保持面上に載置する工程と、
を含むことを特徴とする保持方法。 - 板状部材を保持して移動可能なステージ装置であって、
請求項1から請求項11のうちいずれか一項に記載の保持装置を備えることを特徴とするステージ装置。 - 基板ステージ上に保持された基板上に所定の像を形成する露光装置であって、
前記基板ステージに請求項15に記載されたステージ装置を用いることを特徴とする露光装置。 - リソグラフィ工程を含むデバイスの製造方法において、前記リソグラフィ工程において請求項16に記載の露光装置を用いることを特徴とするデバイスの製造方法。
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