JP2007213951A - 面状照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の単位導光板からなる導光版において、各単位導光板の連結部分である薄肉端部を凹凸のある形状として、その上に拡散シートを配置することで、連結部分の隙間から漏れる輝線を分散させることにより、前記課題を解決する。
【選択図】図1
Description
さらに、単位導光板の連結部分が平面ではなく、凹凸を有する形状であるため、単位導光板を連結する際に、位置ズレが生じるのを防ぐことができ、連結部分の位置合わせの精度が向上する。
図1は、本発明の面状照明装置の一実施形態を示し、光射出面側から見た外観を示す概略斜視図である。図2(a)、(b)、(c)および(d)は、それぞれ図1に示す面状照明装置の正面図、底面図、側面図および背面図である。図3は、図1に示す面状照明装置の一実施形態の部分断面図である。なお、これらの図も含め、以下の図においては、理解を容易にするために、面状照明装置の厚みの方向に、拡大して示されている。
図1および図2(a)〜(d)に示すように、面状照明装置10は、複数の線状光源12を含み、矩形状の光射出面14aから均一な光を射出する照明装置本体14と、内部に照明装置本体14を収納し、光射出面14aの側(表面側)に矩形状の開口部16aが形成された筐体16と、筐体16の、光射出面14aと逆側(裏面側)に取り付けられ、複数の線状光源12をそれぞれ点灯するのに用いられる複数のインバータユニット18を収納するインバータ収納部20と、インバータ収納部20に収納される複数のインバータユニット18に接続され、それぞれ複数の線状光源12を点灯するための電源38(図6参照)とを有する。
なお、図4に示す照明装置本体14は、導光板22を構成する1つの単位となる1つの平行溝22bを持つ単位導光板23のみについて示したものであるが、図3に示すように、照明装置本体14は、複数の単位導光板23を連結してなる導光板22によるものであり、導光板22の上部に配置される光学部材ユニット24も、導光板22の光射出面22aと略同一のサイズ(面積)を持つものであることは言うまでもない。
なお、複数の線状光源12の点灯および消灯を行うインバータユニット18および電源38(図6参照)については、後述する。
単位導光板23は、透明樹脂により形成され、図5(b)に示すように、矩形状の個別光射出面23aと、その一辺に平行な厚肉部23bと、この厚肉部23bの両側に一辺に平行に形成される薄肉端部23cと、厚肉部23bから一辺に直交する方向に両側の薄肉端部23cに向かって肉厚が薄くなり、導光板22の裏面22dを構成し、曲面状の傾斜面23dを形成する傾斜背面部23eと、厚肉部23bに一辺に平行に形成される、光源12を収納するための平行溝22bとを有する。すなわち、単位導光板23は、1つの平行溝22bを備え、この平行溝22bに平行な方向には、導光板22の光射出面14aと同じ長さの個別光射出面23aを持つものである。
さらに、単位導光板23は、隣接する単位導光板23との接続面、つまり、隣接する単位導光板23と対向する面(以下、端面23fとする)が凹凸形状を有する。端面23fの形状については後ほど詳述する。
単位導光板23および導光板22の構造や材質については、本出願人の出願に係る特開2005−234397号公報の[0036]〜[0039]に開示されているものを適用することができる。
また、傾斜面23dは、図示例の如く、曲面から形成されていてもよく、また、個別光射出面23aに対する傾斜角度が一定の平面であっても良いし、傾斜角度が徐々に変化する複数の平面から構成されていても良いが、これらの曲面や平面は平行溝22bには平行である必要がある。
なお、平行溝22bおよび傾斜面23dの、平行溝22bと直交する断面のプロファイルは、特に制限的ではないが、個別光射出面23aから射出される照明光の輝度の均一性が高く、また、輝度の低下が少なければ、特に制限的ではないが、本出願人の出願に係る特願2004−325251号に開示されているものを適用することができる。
こうして、複数の単位導光板23が連結された導光板22の光射出面22aから均一な照明光が射出される。
導光板22は、図5(a)に示すように、平行溝22bと直交する方向に隣接する単位導光板23同士が各薄肉端部23cで連結された構造を有し、薄肉端部23cの連結部分が導光板22の最薄部22cを形成する。この場合には、複数の単位導光板23の個別光射出面23aは、面一に連結され、導光板22では、均一な平面の光射出面22aが形成されるのはいうまでもない。
このように複数の単位導光板を一体成形することで、輝線が発生する連結部を少なくすることができ、均一な照明光を光射出面から射出することができる。
また、複数の単位導光板23または導光板連結体は、隣接する単位導光板23、あるいは導光板連結体の端に位置する単位導光板23の薄肉端部23c同士を、平行溝22bと直交する方向に連結して、大型化し、光射出面22aを大面積化しても良いし、隣接する単位導光板23あるいは導光板連結体の薄肉端部23cと直交する端部同士を連結して、平行溝22bと平行な方向に連結して、大型化し、光射出面22aを大面積化しても良いし、これらを同時に行って、平行溝22bと平行な方向および直交する方向に連結して、さらに大型化し、光射出面22aを大面積化しても良い。なお、このとき、複数の単位導光板23あるいは導光板連結体の均一な平面状の光射出面は、面一に連結され、導光板22では、均一な平面の光射出面22aが形成されるのはいうまでもない。この場合には、線状光源12は、単位導光板23あるいは導光板連結体を連結した導光板22の平行溝22bの長さを持つ線状光源とするのが好ましく、また、導光板22の上部に配置される光学部材ユニット24は、導光板22の光射出面22aと略同一のサイズ(面積)を持つものであるのが好ましい。
導光板22の光射出面22aから射出する照明光を拡散して均一化する拡散シート24b(拡散材)と、導光板22の光射出面22aから射出された照明光の輝度むらを低減させるために用いられるもので、透明シート25aおよびこの表面に輝度むらに応じて配置され、拡散反射体からなる多数の透過率調整体25bを備える透過率調整部材24cとを有する。
プリズムシート24a、拡散シート24bおよび透過率調整部材24cを有する光学部材ユニット24に用いられる光学部材については、本出願人の出願に係る特開2005−234397号公報の[0028]〜[0033]に開示されているものを適用することができる。
照明装置本体14は、基本的に、以上のように構成される。
上部筐体32は、下部筐体30よりも大きく、少なくとも、照明装置本体14の導光板22の平行溝22bまたはこれに収納された線状光源12に平行な下部筐体30の両端の外側壁面とこれに対向する上部筐体32の両内側壁面との各間隙には、折返部材34が配置される必要があるが、折返部材34は、筐体16の四方の側面において下部筐体30の側壁と上部筐体32の側壁との間に配置されても良い。また、凹状の折返部材34の凹部を補強する補強部材を取り付けてもよい。
このように折返部材34を配置することで、筐体16の剛性を高くすることができ、光を均一に効率よく射出させることができる反面、平行溝22bの存在により反りが生じ易い導光板22であっても、反りを矯正し、または、導光板22に反りが生じることを防止でき、輝度むら等を生じさせることなく、良好な光学特性を得ることができる。また、折返部材34の凹部を補強する補強部材を取り付けることで、筐体16の剛性をより高くすることができ、導光板22に反りが生じることをより好適に防止することができる。これにより、より良好な光学特性を得ることができる。
なお、筐体16には、その4つの隅部を接合するL字金具などの止め金具や、照明装置本体14のプリズムシート24aと上部筐体32の開口部の周縁部との間にゴムなどの弾性材料からなる弾性部材や、照明装置本体14のプリズムシート24aの上面全体を保護する保護部材などが設けられていても良い。
筐体16は、基本的に以上のように構成される。
図6(a)および(b)に示す駆動装置37は、複数のCCFLなどの線状光源12を駆動する、すなわち点灯および消灯を行い、面状照明装置10の照明の駆動を行なうものであり、複数のCCFLなどの線状光源12にそれぞれ接続される複数のインバータユニット18と、この複数のインバータユニット18が接続される電源38とを備えるものである。なお、図6(b)には、インバータユニット18の詳細な構成を示すために、1本のCCFLなどの線状光源12を点灯するための駆動装置37としてそのブロック図が示されている。
電源38は、直流電圧、例えばDC24Vの直流電圧を出力する直流電源である。この直流電圧は、電源38に接続された複数のインバータユニット18の各々に供給される。
なお、本発明においては、複数の線状光源12を同時に点灯しているが、インバータユニット18によって一部のみを点灯するようにしても良いし、これらを切り換えるようにしても良い。
線状光源の駆動装置および面状照明装置は、基本的に、以上のように構成される。
本実施形態の導光板22の単位導光板23の端面23fには、同一形状の矩形状の凸部50が一定間隔毎に形成されており、凸部50と凸部50との間は矩形状の凹部52となる。また、単位導光板23に隣接する単位導光板23’の端面23’fは、単位導光板23の端面23fの形状を反転させた形状、つまり、単位導光板23と単位導光板23’とを繋げた際に、単位導光板23の端面23fの凸部50の配置に対応して単位導光板23’の端面23’fに矩形状の凹部54が形成されている。また単位導光板23’の端面23fの端面23fの凹部52に対応して、単位導光板23’の端面23’fには、矩形状の凸部56が形成されている。このように、単位導光板23の端面23fと、隣接する単位導光板23’の端面23’fとは、雄雌の関係になっている。言い換えれば、光射出面に平行な面における単位導光板23の端面23fの外形線と、隣接する単位導光板23’の端面23’fの外形線は同一形状である。
この導光板100の光射出面を拡散シート24bで覆うことで、輝線104aが分散される結果、輝線発生部の周辺の輝度の変化を緩やかにすることはできるが、図11(b)に示すように、輝線104bが目立ってしまうため、拡散シート24bで覆った場合でも、輝度むらを目立たなくすることは困難である。
この導光板22の光射出面22aから射出される照明光は、図8(b)に示すように、線状光源から射出した光束が、単位導光板23の端面23fと隣接する単位導光板23’の端面23’fとの間から漏れ出るため、矩形波型の輝線40aが生じる。この導光板22の光射出面22aに、拡散シート24bを配置すると、図8(c)に示すように、輝線40aが分散されて輝線40bのようになり、輝度むらを目立たなくすることができる。さらに、本実施形態のように、端面23fを凹凸形状とすることで、図11(a)及び(b)に示すような端面が平坦な形状の単位導光板同士を連結させた場合と比較して、輝線40aを分散させる領域がより広がるため、輝線発生部の周辺の輝度の変化をより緩やかにすることができる。つまり、端面と端面との間から漏れ出た光と導光板を透過した光との間の輝度差を、より広い領域で徐々に低減させることができる。その結果、輝線により生じる輝度むらが、ほとんど視認されなくなる。
また、図8(c)においては拡散シート24bのみを配置しているが、この他に、図3および4で示したような、プリズムシート24aおよび透過率調整部材24cを含む光学部材ユニット24を配置するのがより好適である。
さらに、単位導光板23の連結部分である端面23fが凹凸の形状を有しているため、単位導光板23同士を連結する際に、端面23fの延在方向(平行溝の延在方向)にズレが生じるのを防ぐことができ、連結部分の位置合わせの精度が向上する。
図9(a)〜(c)は、本発明に用いることができる単位導光板同士の連結部分である単位導光板23の端面23fの形状を光射出面側から見た場合のパターン例である。
図9(a)に示すように、単位導光板23の端面23fの凸部60を三角形状とし、複数の凸部60を連続して形成したのこぎり型とし、単位導光板23’の端面23’fの凸部62も同様の形状として、端面23fと端面23’fとを対向して配置することで、単位導光板23と単位導光板23’を隣接させてもよい。
また、図9(b)に示すように、単位導光板23の端面23fの凸部64を放物線状の形状とし、複数の凸部64を連続して形成した波形型とし、単位導光板23’の端面23’fの凸部66も同様の形状として、端面23fと端面23’fとを対向して配置することで、単位導光板23と単位導光板23’を隣接させてもよい。
さらに、図9(c)に示すように、単位導光板23の端面23fの凸部68をL字形状とし、複数の凸部68を一定間隔毎に配置し、単位導光板23’の端面23’fの凸部70も同様の形状として、端面23fと端面23’fとを対向して配置することで、単位導光板23と単位導光板23’を隣接させてもよい。
なお、本発明は、上記形状に限定されず、単位導光板の端面を種々の凹凸形状とすることができる。
また、接着剤などを用いて導光板同士を貼りあわせる際にも、このような凹凸形状を用いることで、接続部での輝度むらの発生を低減することができる。
特に一方の単位導光板の端面から射出される光と、他方の単位導光板の端面から射出される光の輝度が異なる場合は、端面の形状により端面から射出される光を調節することで、接続部での輝度むらの発生を防止できる。
これにより、輝度むらの低減された光を照明装置本体の光射出面から射出することができる。
図10は、導光板の平行溝の延在方向に平行な方向から見た場合に凹凸を有する形状の導光板の一実施形態を示す概略断面図である。
図10では、単位導光板23の端面23fの個別光射出面23a側(図10中上側)に凸部80が、傾斜面23d側(図10中下側)に凹部82が形成され、その単位導光板23に隣接する単位導光板23’の端面23’fの個別光射出面23’a側に凹部84が、傾斜面23d側に凸部86が形成されている。ここで、凸部80、凹部82、凹部84および凸部86は、平行溝22bの延在方向に延在している。つまり、凸部80、凹部82、凹部84および凸部86は、平行溝22bの延在方向に垂直な断面が同一の形状である。
このような、単位導光板23および23’は、凸部80と凹部84、凹部82と凸部86とを噛み合わせて配置されている。このように単位導光板23と単位導光板23’とを隣接して配置することで、個別光射出面23aと個別光射出面23’aとが面一の光射出面22aを構成する。
このように、単位導光板の端面を平行溝の延在方向に平行な方向から見た場合に凹凸を有する形状とし、隣接する単位導光板を嵌合させることによっても、導光板の光射出面上に拡散シート24bを配置することで、図8(a)の場合と同様に、単位導光板の連結部分に発生する輝線を分散させることができ、輝度むらの視認を低減することができる。
12 線状光源
14 照明装置本体
14a 光射出面
16 筐体
16a 開口部
18 インバータユニット
18a 駆動回路
18b トランス
18c 管電流検出回路
18d 電圧制御発振回路
20 インバータ収納部
22、100 導光板
22a 光射出面
22b 平行溝
22c 最薄部
22d 裏面
23、102 単位導光板
23a 個別光射出面
23b 厚肉部
23c 薄肉端部
23d 傾斜面
23e 傾斜背面部
23f 端面
24 光学部材ユニット
24a プリズムシート
24b 拡散シート
24c 透過率調整部材
25a 透明シート
25b 透過率調整体
26 反射部材
26a 反射シート
26b リフレクタ
30 下部筐体
32 上部筐体
34 折返部材
36 導光板支持部材
37 駆動装置
38 電源
Claims (5)
- 線状光源と、個別光射出面を有する単位導光板を複数備え、前記単位導光板が他の単位導光板と隣接して配置され、複数の前記単位導光板の前記個別光射出面で面一の光射出面を構成し、前記線状光源から射出された光を拡散して前記光射出面から射出する導光板と、前記導光板の前記光射出面から射出した照明光を拡散させる拡散材とを有する面状照明装置であって、
前記単位導光板は、隣接する単位導光板と対向する面が凹凸を有する形状であることを特徴とする面状照明装置。 - 前記単位導光板は、隣接する単位導光板と対向する面の凹凸形状が、隣接する単位導光板の端面の凹凸形状を反転させた形状である請求項1に記載の面状照明装置。
- 前記単位導光板は、前記単位光射出面とは反対側の面に前記線状光源が配置された平行溝を複数有する請求項1または2に記載の面状照明装置。
- 前記単位導光板は、隣接する単位導光板と対向する面の凹凸形状が、前記光射出面に平行な方向の断面において凸凹を有する請求項1〜3のいずれかに記載の面状照明装置。
- 前記単位導光板は、隣接する単位導光板と対向する面の凹凸形状が、前記光射出面に垂直な方向の断面において凸凹を有する請求項1〜3のいずれかに記載の面状照明装置。
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