JP2007205248A - Control valve for variable displacement compressor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、カーエアコン等に使用される可変容量型圧縮機用制御弁に係り、特に、製造コストの削減等を図ることのできる可変容量型圧縮機用制御弁に関する。 The present invention relates to a control valve for a variable displacement compressor used in a car air conditioner, and more particularly to a control valve for a variable displacement compressor that can reduce the manufacturing cost.
一般に、カーエアコン等に使用される可変容量型圧縮機用制御弁は、圧縮機のクランク室内の圧力Pcを調整すべく、圧縮機(の吐出室)から吐出圧力Pdの冷媒が導入されるとともに、その吐出圧力Pdの冷媒を絞ってクランク室へ導出するようにされ、このクランク室への導出量(絞り量)を、圧縮機の吸入圧力Psに応じて制御するようになっており、下記特許文献1等にも見られるように、電磁式アクチュエータ(ソレノイド)を用いたものが種々提案ないし実用に供されている。 In general, a control valve for a variable displacement compressor used in a car air conditioner or the like introduces a refrigerant having a discharge pressure Pd from a compressor (discharge chamber) in order to adjust a pressure Pc in a crank chamber of the compressor. The refrigerant having the discharge pressure Pd is squeezed out and led to the crank chamber, and the derivation amount (throttle amount) to the crank chamber is controlled according to the suction pressure Ps of the compressor. As seen in Patent Document 1 and the like, various proposals or practical applications using electromagnetic actuators (solenoids) have been made.
かかる可変容量型圧縮機用制御弁の従来例を図4に示す。図示の制御弁5は、弁体部15aを有する弁棒15と、弁体部15aが接離する弁座(弁口)22が設けられた弁室21を有し、この弁室21の外周部(弁座22より上流側)に圧縮機から吐出圧力Pdの冷媒を導入するための複数のフィルタ25A付き吐出圧冷媒導入口25が設けられるとともに、弁座22の下方(下流側)に圧縮機のクランク室に連通する冷媒出口26が設けられた弁本体20と、電磁式アクチュエータ30と、を備える。
A conventional example of such a variable displacement compressor control valve is shown in FIG. The illustrated control valve 5 includes a
電磁式アクチュエータ30は、通電励磁用のコイル32、該コイル32の上側に取り付けられた電源コネクタ部31Aを有する給電ヘッド31’、コイル32の内周側に配在された円筒状のステータ33、該ステータ33の下端部内周に圧入固定された断面凹字状の吸引子34、ステータ33の下端部外周(段差部)にその上端部がTIG溶接により接合された鍔状部35a付きパイプ35、吸引子34の下方でパイプ35の内周側に上下方向に摺動自在に配在されたプランジャ37、及び、前記コイル32及び給電ヘッド31’に被嵌される段付き円筒状のハウジング60’を備えている。
The
また、前記ステータ33の上部には、六角穴付きの調節ねじ65が螺合せしめられ、ステータ33の内周側における前記調節ねじ65と吸引子34との間には、圧縮機の吸入圧力Psが導入される感圧室45が形成され、この感圧室45には感圧応動部材としての、ベローズ41、逆凸字状の上ストッパ42、逆凹字状の下ストッパ43、及び圧縮コイルばね44からなるベローズ本体40が配在され、さらに、ベローズ本体40と吸引子34との間には、ベローズ本体40を収縮させる方向(調節ねじ65側に圧縮する方向)に付勢する圧縮コイルばね46が配在されている。また、ベローズ本体40の下ストッパ43(の逆凹部)とプランジャ37(の凹部37c)との間には、前記吸引子34を貫通する段付きの作動棒14が配在され、さらに、吸引子34とプランジャ37(の凹部37b)との間には、プランジャ37を介して弁棒15を下方(開弁方向)に付勢する圧縮コイルばねからなる開弁ばね47が配在されている。
Further, an adjusting
一方、前記弁本体20の上部中央には、プランジャ37の最下降位置を規制するための凸状ストッパ部28が突設され、この凸状ストッパ部28を含む弁室上方の中央部分には、前記弁棒15が摺動自在に嵌挿された案内孔19が形成されている。また、前記プランジャ37と弁本体20の上部外周(凸状ストッパ部28外周)との間には、圧縮機の吸入圧力の冷媒が導入される吸入圧冷媒導入室23が形成されるとともに、その外周側に複数個の吸入圧冷媒導入口27が形成され、この吸入圧冷媒導入口27から吸入圧冷媒導入室23に導入された吸入圧力Psの冷媒は、プランジャ37の外周に形成された縦溝37a、37a、…及び中央部に穿設された連通孔37dや吸引子34に形成された連通孔39等を介して前記感圧室45に導入される。
On the other hand, a
前記弁本体20の下部(冷媒出口26)には、前記弁棒15を上方に付勢する円錐状の圧縮コイルばねからなる閉弁ばね48が配在されており、この閉弁ばね48の付勢力により、弁棒15の上端部は、常時プランジャ37(の連通孔37d部分)に圧接するようにされている。
A
また、弁本体20の上端部には、Oリング57を介して前記パイプ35の下端鍔状部35aが乗せられ、この鍔状部35aと前記コイル32との間には鍔状部56a付き短円筒状のパイプホルダ56が介装され、それらの鍔状部35a、56aが弁本体20の上端外周かしめ部29により共締め固定されている。また、パイプホルダ56の上端部には、前記ハウジング60’の穴付き底部61’が圧入固定されている。
Further, a
さらに、給電ヘッド31’の下端外周部にシール用環状溝72が形成されるとともに、このシール用環状溝72にシール部材としてのOリング66がハウジング60’の内周面により径方向内方側に圧縮された状態で装填され、ハウジング60’の上端部62’は、給電ヘッド31’の鍔状部31c上(の外周凹部31d)にかしめ固定されている(この部分は後で詳述する)。
Further, an
なお、給電ヘッド31’の中央下部には、前記調節ねじ65の六角穴65aに嵌合せしめられる凸部31bが突設された凹部31aが形成されており、この凹部31a内に前記ステータ33及び調節ねじ65の上部が挿入されている。また、給電ヘッド31’は、コネクタ部31Aを備えることなく給電ケーブルが引き出され、その端部に接続用コネクタが設けられることもある。
A
このような構成とされた制御弁5においては、コイル32、ステータ33及び吸引子34からなるソレノイド部が通電励磁されると、吸引子34にプランジャ37が引き寄せられ、これに伴い、弁棒15が閉弁ばね48の付勢力により上方(閉弁方向)に移動せしめられる。一方、圧縮機から吸入圧導入口27に導入された吸入圧力Psの冷媒は、導入室23からプランジャ37の外周に形成された縦溝37a、37a、…や吸引子39に形成された連通孔39等を介して前記感圧室45に導入され、ベローズ本体40(内部は真空圧)は感圧室45の圧力(吸入圧力Ps)に応じて伸縮変位(吸入圧力Psが高いと収縮、低いと伸張)し、該変位が作動棒14及びプランジャ37を介して弁棒15’に伝達され、それによって、弁開度(弁座22と弁体部15aとの間の実効通路断面積)が調整される。すなわち、弁開度は、コイル32、ステータ33及び吸引子34からなるソレノイド部によるプランジャ37の吸引力と、ベローズ本体40の付勢力と、開弁ばね47及び閉弁ばね48による付勢力と、によって決定され、その弁開度に応じて、吐出圧冷媒導入口25から弁室21に導入された吐出圧力Pdの冷媒の出口26側、つまりクランク室への導出量(絞り量)が調整され、これによって、クランク室内の圧力Pcが制御される。
In the control valve 5 having such a configuration, when the solenoid portion including the
以上の構成の可変容量型圧縮機用制御弁5は、図6に示される如くに、可変容量型圧縮機の斜板室近傍に形成される弁装着穴(段付き穴)80に組み付けられる。弁装着穴80の上部には抜け止め用のスナップリング(C形リング)82が装着されており、このスナップリング82が前記ハウジング60’の上端部(かしめ部)62’に当接せしめられている。また、弁装着穴80には、図示はされていないが、Pd供給通路、Pc供給通路、Ps供給通路が連通せしめられ、また、制御弁5の外周面と弁装着穴80の内周面との間の適宜箇所にOリング83、84、85が配在されている。
As shown in FIG. 6, the variable displacement compressor control valve 5 having the above configuration is assembled in a valve mounting hole (stepped hole) 80 formed in the vicinity of the swash plate chamber of the variable displacement compressor. A snap ring (C-shaped ring) 82 for retaining is attached to the upper part of the
次に、給電ヘッド31’にかしめ固定されるハウジング60’の上端部(かしめ部)62’とその関連部分について説明する。
Next, the upper end portion (caulking portion) 62 ′ of the
ハウジング60’の上部には、図5及び図7に示される如くに、内径Da’がコイル32上端部の外径と略等しく、外径Dbが弁装着穴80の穴径に対応する厚肉部63’が設けられ、この厚肉部63’の上部に、ハウジング60’をコイル32及び給電ヘッド31’に被嵌する際の便宜を図るため、上側ほど大径の円錐テーパ部65’が形成されている。すなわち、ハウジング60’をコイル32及び給電ヘッド31’に被嵌する(組み立てる)には、コイル32及び給電ヘッド31を固定しておいてハウジング60’を下から押し込むか、あるいは、ハウジング60’内にコイル32A及び給電ヘッド31’を落とし込む方法等が採られるが、この場合、ハウジング60’の上端面がフラット(水平)であると、シール用環状溝72から突出している(未だ圧縮されていない自然装着状態の)Oリング66’に引っ掛かって傷つけるおそれがある。このため、前記厚肉部63’の上部には、Oリング66’を傷つけることなく円滑に圧縮(案内)できるように円錐テーパ部65’が形成され、この円錐テーパ部65’の外周側上端には、当初は真っ直ぐ立ち上がっているかしめ部(上端部)62’が連設されている。なお、前記円錐テーパ部65’の傾斜角度αと長さ(大きさ)は、Oリング66’の略円形の断面外径に応じて設定されている。
As shown in FIGS. 5 and 7, an inner diameter Da ′ is substantially equal to the outer diameter of the upper end portion of the
ハウジング60’にコイル32及び給電ヘッド31’を、例えば上から押し込むようにして被嵌する場合は、図7(A)に示される如くに、前記円錐テーパ部65’にOリング66’が当接した後も、円錐テーパ部65’に鍔状部31a(の下側傾斜面)が当接するまでさらに押し込み続ける。それにより、図7(B)に示される如くに、Oリング66’は、円錐テーパ部65’に案内されながら徐々に径方向内方側に圧縮され、それに続いてハウジング60’の円筒状内周面にも押圧されて径方向内方側にさらに圧縮され、シール用環状溝72内に略完全に押し込まれる。このようにしてシール用環状溝72に圧縮状態で装填されたOリング66’により、給電ヘッド31’とハウジング60’との間が気密的に封止され、必要とされるシール性が確保される。
When the
そして、円錐テーパ部65’に鍔状部31a(の下側傾斜面)が当接するまで押し込んだ後は、ハウジング60’の、真っ直ぐ立ち上がっているかしめ部(上端部)62’を給電ヘッド31’の鍔状部31c(の外周凹部31d)上にかしめ固定する。この場合、前記したように、弁装着穴80に装着した際、抜け止め用のスナップリング82が受け止める(抜け止め係止する)のはかしめ部62’であるので、制御弁5の固定安定性を確保するには、かしめ部(上端部)62’を水平(フラット)に寝かせておく必要がある。そのため、上端部62’をかしめ固定するにあたっては、図7(B)に示される如くに、傾斜押圧面93aを有する第1のかしめ治具93を上から下降させてかしめ部(上端部)62’をある程度径方向内方側へ傾斜(窄め)させておき、しかる後、水平面と平行な平坦押圧面94aを有する第2のかしめ治具94を上から下降させてかしめ部(上端部)62’を水平面と平行に寝かせるようにかしめる。
しかしながら、前記した如くの従来の可変容量型圧縮機用制御弁5においては、次のような改善すべき課題があった。 However, the conventional variable displacement compressor control valve 5 as described above has the following problems to be improved.
(1)ハウジング60’に、Oリング傷つけ防止用の円錐テーパ部65’を設けるために厚肉部63’を形成しており、このため、ハウジング60’の製作には、プレス加工(冷間鍛造)等の他、切削加工が必要となり、製造コストが嵩む。
(1) A thick-
(2)ハウジングの上方にかしめ治具93、94を配置する必要があるため、図7(C)に示される如くに、給電部の電源コネクタ部31Aとかしめ部62’との間にかしめ治具93、94の作動スペースSが必要となり、給電ヘッド31等の形状に制約が課せられるとともに、制御弁の全長が長くなる嫌いがある。
(2) Since it is necessary to arrange the caulking jigs 93 and 94 above the housing, as shown in FIG. 7C, caulking treatment is performed between the
(3)スナップリング82により抜け止め係止される部位がかしめ部(上端部)62’であるので、かしめ部(上端部)62’を水平(フラット)に寝かせる必要があり、そのため、前記のようにかしめ治具を交換してかしめ工程を二段階に分けて行わなければならず、その結果、手間がかかり、工数が多くなる。
(3) Since the portion to be retained and locked by the
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ハウジング等の加工組立に要する手間・工数を可及的に低減し得て、各部の寸法形状に大きな制約を課せられることなく製造コストを低く抑えることのできる可変容量型圧縮機用制御弁を提供することにある。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and the object of the present invention is to reduce the labor and man-hours required for processing and assembly of the housing and the like as much as possible, and to impose great restrictions on the dimensional shape of each part. It is an object of the present invention to provide a control valve for a variable displacement compressor that can keep the manufacturing cost low without being produced.
前記の目的を達成すべく、本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁は、基本的には、弁棒を弁口開閉方向に駆動するための電磁式アクチュエータと、該電磁式アクチュエータにおけるコイルの上側に取り付けられる給電部と、前記コイル及び前記給電部の基部を被嵌する円筒状のハウジングとを備える。 In order to achieve the above object, a control valve for a variable displacement compressor according to the present invention basically includes an electromagnetic actuator for driving a valve stem in a valve opening / closing direction, and a coil in the electromagnetic actuator. And a cylindrical housing that fits over the coil and the base of the power feeding unit.
そして、前記給電部の基部外周部にシール用環状溝が形成されるとともに、該シール用環状溝にOリング等のシール部材が前記ハウジングにより径方向内方側に圧縮された状態で装填され、かつ、前記給電部の基部外周部における前記シール用環状溝の上側にかしめ用環状溝が形成されるとともに、該かしめ用環状溝に前記ハウジングの上端部が側方より押し込まれてかしめ固定されていることを特徴としている。 An annular groove for sealing is formed on the outer peripheral portion of the base of the power feeding section, and a sealing member such as an O-ring is loaded in the annular groove for sealing in a state compressed radially inward by the housing, In addition, a caulking annular groove is formed above the sealing annular groove on the outer peripheral portion of the base of the power feeding unit, and the upper end of the housing is pushed into the caulking annular groove from the side to be caulked and fixed. It is characterized by being.
好ましい態様では、前記ハウジングの上端部は、前記コイル及び前記給電部の基部を被嵌する際に前記Oリング等のシール部材を傷つけないようにするため、当初はラッパ状に形成されていて、前記被嵌後に径方向内方側に押圧されて前記かしめ用環状溝にかしめ固定されたものとなっている。 In a preferred aspect, the upper end portion of the housing is initially formed in a trumpet shape so as not to damage the sealing member such as the O-ring when the coil and the base portion of the power feeding portion are fitted. After the fitting, it is pressed inward in the radial direction and fixed by caulking in the caulking annular groove.
他の好ましい態様では、前記ハウジングは、その板厚が全体にわたって略均一とされる。 In another preferable aspect, the thickness of the housing is substantially uniform throughout.
より具体的な態様では、弁体部を有する弁棒と、前記弁体部が接離する弁口が設けられた弁室を有し、前記弁口より上流側に圧縮機から吐出圧力の冷媒を導入するための吐出圧冷媒入口が設けられるとともに、前記弁口より下流側に前記圧縮機のクランク室に連通する冷媒出口が設けられた弁本体と、前記弁棒を弁口開閉方向に駆動するための電磁式アクチュエータと、前記圧縮機の吸入圧力に応動して前記弁棒を弁口開閉方向に駆動する感圧応動部材と、前記電磁式アクチュエータにおけるコイルの上側に取り付けられる給電部と、前記コイル及び前記給電部の基部を被嵌する円筒状のハウジングとを備え、前記給電部の基部外周部にシール用環状溝が形成されるとともに、該シール用環状溝にOリング等のシール部材が前記ハウジングにより径方向内方側に圧縮された状態で装着されており、かつ、前記給電部の基部外周部における前記シール用環状溝の上側にかしめ用環状溝が形成されるとともに、該かしめ用環状溝に前記ハウジングの上端部が押し込まれてかしめ固定されたものとなっている。 In a more specific aspect, the valve rod having a valve body portion and a valve chamber provided with a valve port for contacting and separating the valve body portion, a refrigerant having a discharge pressure from a compressor upstream of the valve port. And a valve main body provided with a refrigerant outlet communicating with the crank chamber of the compressor downstream of the valve port and driving the valve rod in the valve port opening / closing direction. An electromagnetic actuator for driving, a pressure-sensitive response member that drives the valve rod in a valve opening / closing direction in response to a suction pressure of the compressor, and a power feeding unit that is attached to an upper side of a coil in the electromagnetic actuator, A cylindrical housing that fits the base of the coil and the power feeding part, and a sealing annular groove is formed in the outer periphery of the base of the power feeding part, and a sealing member such as an O-ring is formed in the sealing annular groove In the housing A caulking annular groove is formed in a compressed state on the radially inner side, and a caulking annular groove is formed above the sealing annular groove on a base outer peripheral portion of the power feeding portion, and the caulking annular groove The upper end of the housing is pushed in and fixed by caulking.
また、本発明に係る組み立て方法は、弁棒を弁口開閉方向に駆動するための電磁式アクチュエータと、該電磁式アクチュエータにおけるコイルの上側に取り付けられる給電部と、前記コイル及び前記給電部の基部を被嵌する円筒状のハウジングとを備え、前記給電部の基部外周部にシール用環状溝が形成されるとともに、該シール用環状溝にOリング等のシール部材が前記ハウジングにより径方向内方側に圧縮された状態で装填され、かつ、前記給電部の基部外周部における前記シール用環状溝の上側にかしめ用環状溝が形成されるとともに、該かしめ用環状溝に前記ハウジングの上端部が径方向内方側に押し込まれてかしめ固定されている可変容量型圧縮機用制御弁についてのもので、前記ハウジングの上端部は、前記コイル及び前記給電部の基部を被嵌する際に前記Oリング等のシール部材を傷つけないようにすべくラッパ状に形成しておき、前記被嵌後に前記上端部を径方向内方側に押圧して前記かしめ用環状溝にかしめ固定することを特徴としている。 Further, the assembly method according to the present invention includes an electromagnetic actuator for driving the valve stem in the valve opening / closing direction, a power feeding unit attached to the upper side of the coil in the electromagnetic actuator, the coil and the base of the power feeding unit And a sealing annular groove is formed in the outer peripheral portion of the base of the power feeding portion, and a sealing member such as an O-ring is radially inwardly formed in the sealing annular groove by the housing. And a caulking annular groove is formed above the sealing annular groove on the outer periphery of the base of the power feeding portion, and the upper end portion of the housing is placed in the caulking annular groove. A control valve for a variable displacement compressor that is pushed inward in a radial direction and fixed by caulking, wherein an upper end portion of the housing includes the coil and the power supply A trumpet is formed so as not to damage the sealing member such as the O-ring when the base portion is fitted, and the upper end portion is pressed radially inward after the fitting to the caulking. It is characterized by caulking and fixing in an annular groove.
本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁においては、ハウジングをコイル及び給電部に被嵌する前に、その上端部をラッパ状に形成しておき、このラッパ状部分(円錐テーパ部)を、被嵌後に径方向内方側に押圧してかしめ用環状溝にかしめ固定するようにされるので、被嵌時にOリング等のシール部材を傷つけることはなく、次のような効果を奏する。 In the control valve for a variable displacement compressor according to the present invention, the upper end of the housing is formed in a trumpet shape before the housing is fitted to the coil and the power feeding portion, and this trumpet-shaped portion (conical taper portion) is formed. After being fitted, it is pressed inward in the radial direction so as to be caulked and fixed in the caulking annular groove, so that the sealing member such as the O-ring is not damaged when fitted, and the following effects are produced.
(1)従来のもののようにハウジングに厚肉部を設ける必要がないので、ハウジングの板厚を全体にわたって略均一にすることができる。このため、ハウジングをプレス加工のみで簡単容易に製作でき、切削加工が不要となるので、製造コストを削減できる。 (1) Since it is not necessary to provide a thick portion in the housing unlike the conventional one, the plate thickness of the housing can be made substantially uniform throughout. For this reason, the housing can be easily and simply manufactured only by pressing, and cutting is not required, so that the manufacturing cost can be reduced.
(2)ハウジングの上端部をかしめる際、かしめ治具を従来のようにハウジングの上方に配置する必要はない。つまり、ハウジングの上端部(かしめ部)は横(側方)からかしめることができるので、給電部の電源コネクタ部とかしめ部との間にかしめ治具の作動スペースを確保する必要はなくなり、その結果、コネクタヘッド等の形状に制約が課せられることもなく、制御弁の全長を短く抑えることができる。 (2) When the upper end portion of the housing is caulked, it is not necessary to dispose the caulking jig above the housing as in the prior art. In other words, the upper end portion (caulking portion) of the housing can be caulked from the side (side), so there is no need to secure a working space for the caulking jig between the power connector portion and the caulking portion of the power feeding portion, As a result, no restriction is imposed on the shape of the connector head or the like, and the overall length of the control valve can be kept short.
(3)スナップリングにより抜け止め係止される部位が、従来のかしめ部ではないので、かしめ部(上端部)を水平(フラット)に寝かせる必要はない。そのため、従来のようにかしめ治具を交換してかしめ工程を二段階に分けて行わなくても済み(一度でよい)、その結果、手間・工数を低減できる。 (3) Since the portion that is retained and locked by the snap ring is not a conventional caulking portion, it is not necessary to lay the caulking portion (upper end portion) horizontally (flat). For this reason, it is not necessary to replace the caulking jig and to perform the caulking process in two steps as in the prior art (only once). As a result, labor and man-hours can be reduced.
以上の結果、本発明によれば、加工組立工数を削減し得て、各部の寸法形状に大きな制約を課せられることなく製造コストを低く抑えることができる。 As a result, according to the present invention, it is possible to reduce the number of processing and assembly man-hours, and it is possible to keep the manufacturing cost low without imposing great restrictions on the size and shape of each part.
以下、本発明の可変容量型圧縮機用制御弁の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る可変容量型圧縮機用制御弁の一実施形態を示す縦断面図である。
Hereinafter, embodiments of a control valve for a variable displacement compressor of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an embodiment of a control valve for a variable displacement compressor according to the present invention.
図示実施形態の制御弁1は、前述した図4に示される従来例の制御弁5とは、ハウジング60、給電部(給電ヘッド)31、及びOリング66の形状・構成が異なるだけで、他の部分は基本的には同じであるので、本実施形態の制御弁1については、従来例の制御弁5の各部に対応する部分に同一の符号を付してそれらの重複説明を省略し、以下においては、相違点を重点的に説明する。
The control valve 1 of the illustrated embodiment is different from the control valve 5 of the conventional example shown in FIG. 4 described above except that the shape and configuration of the
本実施形態の制御弁1では、給電ヘッド31の基部外周部にシール用環状溝75が形成されるとともに、このシール用環状溝75にシール部材としてのOリング66がハウジング60により径方向内方側に圧縮された状態で装填されている。
In the control valve 1 of the present embodiment, a sealing
そして、給電ヘッド31の外周部における前記シール用環状溝75の上側にかしめ用環状溝76が形成されるとともに、このかしめ用環状溝76にハウジング60の上端部(かしめ部)62が押し込まれてかしめ固定されている。
A caulking
この場合、ハウジング60の上端部62は、コイル32及び給電ヘッド31に被嵌する際にOリング66を傷つけないようにするため、当初(被嵌前)はラッパ状に形成されている。
In this case, the
すなわち、ハウジング60は金属平板からプレス加工により製作されたもので、その上部には、図2及び図3に示される如くに、内径Daがコイル32上端部の外径と略等しく、外径Dbが弁装着穴80の穴径に対応する拡径被嵌部64が設けられ、この拡径被嵌部64の上端部(かしめ部)62が、ハウジング60をコイル32及び給電ヘッド31’に被嵌する際の便宜(前述)を図るため、上側ほど大径となるようにラッパ状に開かれて円錐テーパ部65となっている(従来の円錐テーパ部65’に相当する)。なお、前記円錐テーパ部65の傾斜角度αと長さ(大きさ)は、Oリング66の略円形の断面外径に応じて設定されている。
That is, the
また、本実施形態では、ホルダ50の内周には、パイプ35の下端部が内嵌されてろう付けにより連結固定され、また、ホルダ50の外周には、ハウジング60の下部小径部61が圧入され、ホルダ50の下部には、弁本体20の上部外周に外嵌される薄肉鍔付き円筒部50aが設けられ、この薄肉鍔付き円筒部50aをピールかしめ加工等により弁本体20にホルダ50が固定されている。
Further, in the present embodiment, the lower end portion of the
上記構成のもとで、ハウジング60をコイル32及び給電ヘッド31に、例えば下から押し込むようにして被嵌する場合は、図3(A)に示される如くに、ハウジング60の円錐テーパ部65(上端部62)にOリング66が当接した後も、円錐テーパ部65の真横にかしめ用環状溝76が達するまで、すなわち、コイル32の上部段差部分がハウジング60における拡径被嵌部64下端の段差部分に当接するまでさらに押し込み続ける。
When the
それにより、図3(B)に示される如くに、Oリング66は、円錐テーパ部65に案内されながら徐々に径方向内方側に圧縮され、それに続いてハウジング60の円筒状内周面にも押圧されて径方向内方側にさらに圧縮され、シール用環状溝75内に略完全に押し込まれる。このようにしてシール用環状溝75に圧縮状態で装填されたOリング66により、給電ヘッド31とハウジング60との間が気密的に封止され、必要とされるシール性が確保される。
As a result, as shown in FIG. 3B, the O-
そして、かしめ用環状溝76が円錐テーパ部65の真横に位置した後は、図3(B)、(C)に示される如くに、前記円錐テーパ部65(上端部62)の真横(側方)に配置された、鉛直線に平行な縦押圧面90a及び傾斜押圧面90bを有するかしめ治具90を半径方向内方へ移動させて円錐テーパ部65を押圧し、該円錐テーパ部65(上端部62)を寝かせることなく(立てた姿勢で)、半径方向内方、すなわち、かしめ用環状溝75内に押し込んでかしめ固定する。なお、かしめ治具としては、ローラータイプのもの等も使用できる。
After the caulking
このような構成とされた本実施形態の制御弁1においては、ハウジング60をコイル32及び給電ヘッド31に被嵌する前に、その上端部62をラッパ状に開いて円錐テーパ部65としておき、この円錐テーパ部65を、被嵌後に径方向内方側に押圧してかしめ用環状溝75にかしめ固定するようにされるので、被嵌時にOリング66を傷つけることはなく、次のような効果を奏する。
In the control valve 1 of the present embodiment configured as described above, before the
(1)従来のもののようにハウジング60に厚肉部63’を設ける必要がないので、ハウジング60の板厚を全体にわたって略均一にすることができる。このため、ハウジング60をプレス加工のみで簡単容易に製作でき、切削加工が不要となるので、製造コストを削減できる。
(1) Since it is not necessary to provide the
(2)ハウジング60の上端部62(円錐テーパ部65)をかしめる際、かしめ治具を従来のようにハウジング60の上方に配置する必要はない。つまり、ハウジング60の上端部62(円錐テーパ部65)は、横(側方)からかしめることができるので、図3(C)に示される如くに、給電部31の電源コネクタ部31Aとかしめ部(上端部)62との間にかしめ治具の作動スペースSを確保する必要はなくなり、その結果、給電ヘッド31等の形状に制約が課せられることもなく、制御弁の全長を短く抑えることができる。
(2) When caulking the upper end portion 62 (conical taper portion 65) of the
(3)スナップリング82により抜け止め係止される部位が、従来のかしめ部62’ではなく、給電ヘッド(の肩部分)31であるので、かしめ部(上端部)62を水平(フラット)に寝かせる必要はない。そのため、従来のようにかしめ治具を交換してかしめ工程を二段階に分けて行わなくても済み(一度でよい)、その結果、手間・工数を低減できる。
(3) Since the portion that is retained and locked by the
以上の結果、制御弁5の製造において、加工組立工数を削減し得て、各部の寸法形状に大きな制約を課せられることなく製造コストを低く抑えることができる。 As a result, in the manufacture of the control valve 5, the number of processing and assembly steps can be reduced, and the manufacturing cost can be kept low without imposing great restrictions on the dimensional shape of each part.
1 可変容量型圧縮機用制御弁
14 作動棒
15 弁棒
20 弁本体
21 弁室
22 弁口
30 電磁式アクチュエータ
31 給電ヘッド
32 コイル
33 ステータ
34 吸引子
35 パイプ
37 プランジャ
40 ベローズ本体
60 ハウジング
62、65 上端部、円錐テーパ部(かしめ部)
66 Oリング(シール部材)
75 シール用環状溝
76 かしめ用環状溝
80 弁装着穴
90 かしめ治具
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
66 O-ring (seal member)
75 Annular groove for sealing 76 Annular groove for
Claims (5)
前記ハウジングの上端部は、前記コイル及び前記給電部の基部を被嵌する際に前記Oリング等のシール部材を傷つけないようにすべくラッパ状に形成しておき、前記被嵌後に前記上端部を径方向内方側に押圧して前記かしめ用環状溝にかしめ固定することを特徴とする可変容量型圧縮機用制御弁の組み立て方法。 An electromagnetic actuator for driving the valve stem in the valve opening / closing direction; a power supply portion attached to an upper side of the coil of the electromagnetic actuator; and a cylindrical housing for fitting the coil and a base portion of the power supply portion; An annular groove for sealing is formed on the outer peripheral portion of the base of the power feeding portion, and a sealing member such as an O-ring is loaded in the annular groove for sealing in a state compressed radially inward by the housing. In addition, a caulking annular groove is formed above the sealing annular groove on the outer peripheral portion of the base of the power feeding unit, and the upper end portion of the housing is pushed radially inward into the caulking annular groove. A method of assembling a control valve for a variable displacement compressor that is fixed by caulking,
The upper end portion of the housing is formed in a trumpet shape so as not to damage the sealing member such as the O-ring when the coil and the base of the power feeding portion are fitted, and the upper end portion is fitted after the fitting. A method of assembling a control valve for a variable capacity compressor, wherein the control valve is pressed inward in the radial direction and fixed in the caulking annular groove.
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