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JP2007263425A - 除湿空調システム - Google Patents

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JP2007263425A
JP2007263425A JP2006087760A JP2006087760A JP2007263425A JP 2007263425 A JP2007263425 A JP 2007263425A JP 2006087760 A JP2006087760 A JP 2006087760A JP 2006087760 A JP2006087760 A JP 2006087760A JP 2007263425 A JP2007263425 A JP 2007263425A
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Masaru Koshiba
勝 小柴
Takeshi Aoki
健 青木
Shigeo Tanitsu
重雄 谷津
Kunio Miyazawa
都夫 宮沢
Isao Shibata
勲男 柴田
Kazuhiro Sekiguchi
和弘 関口
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Abstract

【課題】省エネルギーに寄与しながら被調和空間の除湿空調をより好適に行うことができる除湿空調システムを提供する。
【解決手段】被調和空間(店舗2内)を除湿する除湿空調手段(除湿装置6)と、被調和空間(店舗2内)の温度を検出する温度検出手段(室内温度センサー38)と、被調和空間(店舗2内)の相対湿度を検出する湿度検出手段(室内湿度センサー39)と、除湿空調手段(除湿装置6)を制御する制御手段(集中管理コントローラ20)とを備える。制御手段(集中管理コントローラ20)は、各検出手段(室内温度センサー38、室内湿度センサー39)が検出した被調和空間(店舗2内)の温度及び相対湿度から当該被調和空間(店舗2内)の絶対湿度を算出し、この絶対湿度を所定の基準値に維持するように除湿空調手段(除湿装置6)を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被調和空間の除湿空調を行う除湿空調システムに関するものである。
従来より、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗内にはオープンショーケースが複数台設置されており、これらのオープンショーケース内において冷凍食品や冷蔵食品を冷却しながら陳列販売している。また、店舗内には空気調和機(エアコン)が設置されており、この空気調和機によって店舗内の温度や湿度制御などが行われていた(特許文献1参照)。
そして、空気調和機によって、店舗内(被調和空間)の温度は約+26℃〜+28℃、湿度は約50〜60%に空調されていた。該空気調和機は、相対湿度で制御されていたため、店舗内を制御する湿度の基準値が例えば40%であった場合、夏場でも冬場でも一年を通じて同じ基準値で制御されていた。
特開2002−303431号公報
しかしながら、空気調和機にて店舗内が一年を通じて同じ基準値で制御されていると、気温の高い温度+28℃、湿度40%の夏場と、気温の低い温度+15℃、湿度40%の冬場では空気中に含まれる水分量は異なり、冬場のほうが圧倒的に空気中の水分量は少ない。このため、従来冬場では実際には空気中に含まれる水分量が少ないにもかかわらず、空気調和機では除湿運転が行われていたため、無駄なエネルギーが消費されてしまうという問題があった。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、省エネルギーに寄与しながら被調和空間の除湿空調をより好適に行うことができる除湿空調システムを提供することを目的とする。
即ち、本発明の除湿空調システムは、被調和空間を除湿空調するものであって、被調和空間を除湿する除湿空調手段と、被調和空間の温度を検出する温度検出手段と、被調和空間の相対湿度を検出する湿度検出手段と、除湿空調手段を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、各検出手段が検出した被調和空間の温度及び相対湿度から当該被調和空間の絶対湿度を算出し、この絶対湿度を所定の基準値に維持するよう除湿空調手段を制御することを特徴とする。
また、請求項2の発明の除湿空調システムは、上記において、制御手段は、被調和空間の温度に応じて基準値を変更することを特徴とする。
また、請求項3の発明の除湿空調システムは、請求項1において、外気温度を検出する外気温度検出手段を設け、制御手段は、当該外気温度検出手段で検出された外気温度に基づいて基準値を変更することを特徴とする。
また、請求項4の発明の除湿空調システムは、請求項1、請求項2又は請求項3において、制御手段は、基準値の設定手段を有し、この設定手段は、被調和空間の温度条件と相対湿度条件とを設定する構成とされていることを特徴とする。
本発明では被調和空間を除湿空調する除湿空調システムにおいて、被調和空間を除湿する除湿空調手段と、被調和空間の温度を検出する温度検出手段と、被調和空間の相対湿度を検出する湿度検出手段と、除湿空調手段を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、各検出手段が検出した被調和空間の温度及び相対湿度から当該被調和空間の絶対湿度を算出し、この絶対湿度を所定の基準値に維持するよう除湿空調手段を制御するようにしたので、除湿量を常に一定として無用な除湿運転を排除し、除湿空調手段の運転率を低下させて省エネルギーに寄与することが可能となる。
請求項2の発明では上記に加えて、制御手段は、被調和空間の温度に応じて基準値を変更するので、例えば被調和空間の温度が低い程、基準値を低下させる方向に変更することにより、季節にかかわらず常に快適な除湿空調を自動的に実現できるようになる。また、被調和空間に冷却装置が設置されている場合には、被調和空間の温度が低い状況において、冷却器への着霜量を削減できる効果もある。
請求項3の発明では請求項1に加えて、制御手段は、外気温度センサーで検出される温度に応じて基準値を変更するので、例えば、外気温度が急に変化した場合にも、店舗内の温度が変化する以前に基準値を変更することができる。これにより、来店した顧客に不快感を与えてしまうなどの不都合を未然に防止することができる。従って、外気温度が急激に変化した場合にも常に快適な除湿空調を自動的に実現できるようになるものである。
請求項4の発明では上記各発明に加えて、制御手段は、基準値の設定手段を有し、この設定手段は、被調和空間の温度条件と相対湿度条件とを設定する構成とされているので、本来水分重量と乾き空気重量等で求められる絶対湿度をそのまま基準値として設定する場合に比して、使用者に直感的に分かり易くなり、操作性が向上する。
本発明は、スーパーマーケットなどの店舗内環境を、年間を通じて好適な湿度に維持することができ、且つ、省エネルギーが可能な除湿空調システムを提供することを最も主要な特徴とする。年間を通じて好適な湿度に維持するという目的を、被調和空間の温度及び相対湿度を基に被調和空間の除湿を行うことにより実現した。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施例を示す除湿空調システム1の構成図、図2は本発明の除湿空調システム1を構成する除湿装置6の内部構成図をそれぞれ示している。
本実施形態における除湿空調システム1は、被調和空間(店舗2内)の除湿空調を行うもので、図1に示すように、店舗2内に複数台のオープンショーケース3が設置されたスーパーマーケットの店舗2外に設置される除湿装置6(本発明の除湿空調手段に相当)と、供給空気ダクト10と、戻り空気ダクト11などから構築される。各オープンショーケース3(以降ショーケースと称す)は、スーパーマーケットの図示しない機械室或いは屋外に設置された冷凍機8と図示しない配管にて接続されており、この冷凍機8から冷媒の供給をうけて冷却能力を発揮する。尚、図1では複数のショーケース3を4台図示しているがオープンショーケース3は3台、或いは、4台以上であっても差し支えない。
該除湿空調システム1は、制御上のマスター機となる集中管理コントローラ20(本発明の制御手段に相当)と、この集中管理コントローラ20に対して、信号線21、22により接続された制御上の子機となる複数の端末コントローラ24・・とから構成されている。端末コントローラ24は、店舗2に設置された複数のショーケース3や、プレハブ冷蔵庫(図示せず)、それらに冷媒を供給するための冷却装置8などに設けられている。集中管理コントローラ20及び端末コントローラ24は、例えば汎用マイクロコンピューターにて構成されると共に種々のデータを記憶可能な記憶部(メモリ)やタイマなどを備えている。尚、25は、端末コントローラであり集中管理コントローラ20に接続されている。
集中管理コントローラ20と、各ショーケース3(端末コントローラ24)にはそれぞれIDが割り当てられており、集中管理コントローラ20は、このIDを用いてデータ(後述する基準値や、ショーケース3の庫内4の温度設定値、除湿制御のデータなど)の送受信を行う。該集中管理コントローラ20は、それぞれの端末コントローラ24から運転状況のデータ(除湿装置6からは店舗2内湿度、ショーケース3からは庫内4の温度や除湿の状況、全てから警報データ)を収集し、各端末コントローラ24に接続された機器を集中管理し制御する。
供給空気ダクト10は、除湿装置6の内気吐出部14(図2に図示)と、店舗2内とを連通して配管接続されている。この供給空気ダクト10は、図示しないが途中で分岐して、ショーケース3近傍に設けられた吹出口にて、店舗2内に連通すると共に、店舗2の天井に設けられた天井吹出口にて店舗2内に連通して配管接続されている。
また、戻り空気ダクト11は、前記除湿装置6に設けられた内気吸込部13(図2に図示)と、店舗2の天井部とを連通するように配管接続されており、天井部に形成された複数の天井吸込口(図示せず)にて店舗2内に開口している。
ここで、図2を参照して除湿装置6を詳しく説明する。除湿装置6は、デシカント空調機と称されるものであり、水分吸着素子31を備える回転型除湿装置32と、内気を吸引する送風ファン33と、外気を吸引する再生ファン34と、再生ヒーター(電気ヒーター)36などから構成されている。送風ファン33は運転されて前記内気吸込部13から戻り空気ダクト11内の空気を吸引し、水分吸着素子31の後述する水分吸着領域を通過させた後、前記内気吐出部14より供給空気ダクト10に吐出する。
37は外気取込装置であり、送風ファン33の吸込側に連通している。この外気取込装置37は常には閉じているが、開放することにより、送風ファン33によって外気を取り込むことができるように構成されている。また、38、39は内気吸込部13に設けられた室内温度センサー(本発明の温度検出手段に相当)、室内湿度センサー(本発明の湿度検出手段に相当)であり、それぞれ戻り空気ダクト11から吸引される店舗2内の、空気の温度と湿度を検出するものである。該外気取込装置37は、顧客が多くなる時間帯に開放して換気を行い、外気温が高い場合や逆に低い場合には閉じる制御を実行する。また、温度上昇した外気による加熱と水の凝縮熱によって水分吸着素子31が温度上昇し、それによって水分吸着領域を通過した空気の温度は約+40℃程に昇温される。
前記再生ファン34は、運転されて再生空気取入部41から外気を吸引し、再生ヒーター36、水分吸着素子31の後述する水分放出領域とに順次通過させた後、再生空気排気部42から外部に排出する。43、44は外気温度センサー(本発明の外気温度検出手段に相当)、外気湿度センサーであり、それぞれ外気の温度と湿度を検出するものである。
46は、集中管理コントローラ20内に設けられている除湿装置6の制御装置で、この制御装置46は、前記室内温度センサー38、室内湿度センサー39、外気温度センサー43、外気湿度センサー44などの出力に基づいて送風ファン33、再生ファン34、再生ヒーター36、後述する電動機などの制御を行うものである。
また、集中管理コントローラ20には図示しない電源スイッチ、温度入力スイッチ及び湿度入力スイッチや基準値1及び基準値2などの操作スイッチ26(本発明の設定手段に相当)が設けられると共に、店舗2内の温度を検出する室内温度センサー38、店舗2内の湿度を検出する室内湿度センサー39及び除湿装置6などが接続されている。尚、設定手段については、後で詳しく説明する。
そして、集中管理コントローラ20は、室内温度センサー38、及び、室内湿度センサー39が検出した店舗2内の温度と湿度に基づいて所定の設定湿度となるように除湿装置6の除湿運転を制御する。尚、店舗2内は、集中管理コントローラ20に接続された冷暖房装置(図示せず)により冷暖房が行われる。
一方、前記水分吸着素子31は周囲に空気通路が設けられた所定厚さの円板形状を呈しており、電動機(図示せず)によって例えば1分間に約半回転するように駆動される。この水分吸着素子31は、その中を空気が通過すると空気中に含まれている水分を吸着できるように構成されている。そして、再生ヒーター36にて加熱された空気が水分吸着素子31を通り抜けることにより、水分吸着素子31に吸着した水分を、加熱された空気に吸収させる受け渡し機能を備えている。
電動機により回転される水分吸着素子31は、図示しないが周囲に設けられた空気通路は、領域仕切板にて仕切られて第1の空気通路と第2の空気通路とが構成されている。そして、第1の空気通路内に位置する水分吸着素子31の部分を前記水分吸着領域、第2の空気通路に位置する水分吸着素子31の部分を前記水分放出領域とされる。
係る水分吸着素子31の一部分に着目すると、電動機により回転されることにより、上記一部分は水分吸着領域から水分放出領域に移行し、再び水分吸着領域に戻るサイクルが繰り返されるものである。尚、再生ファン34で再生空気取入部41から吸引された外気(再生空気)は再生ヒーター36にて加熱された後、第2の空気通路から水分吸着素子31の水分放出領域を通り抜けた後、再生空気排気部42から外部に排出されるように構成されている。
このように構成された除湿装置6が運転されると、除湿空調システム1は、送風ファン33、再生ファン34、及び、水分吸着素子31を駆動し、更に、再生ヒーター36を発熱させる。送風ファン33の運転によって店舗2の天井部の空気は天井部に設けられた吸込口(図示せず)から戻り空気ダクト11内に入り、内気吸込部13から除湿装置6内に吸引される。吸引された空気は送風ファン33、第1の空気通路、水分吸着素子31の水分吸着領域を経て内気吐出部14から供給空気ダクト10内に吐出される。
このとき、空気中に含まれた水分は水分吸着領域となっている部分の水分吸着素子31に吸着され、電動機による回転によって水分放出領域に搬送されることになる。また、供給空気ダクト10内に吐出された除湿後の乾燥空気は、分岐した供給空気ダクト10を介して吹出口からショーケース3近傍の店舗2の床部に吹き出される(帰還)。また、一部の空気は、図示しない室内熱交換器と熱交換した後、吹出口から店舗2の天井部に吹き出され(帰還)、空調が行われる。
そして、除湿装置6は再生ファン34の運転によって再生空気取入部41から外気(再生空気)が吸引される。吸引された空気は、再生ヒーター36にて約+140℃に加熱された後、更に、水分吸着素子31の水分放出領域を通り抜け、再生ファン34を経て再生空気排気部42から外部に排出される。このとき、外気は水分吸着領域で水分吸着素子31に吸着された水分を、水分吸着素子31の水分放出領域にて受け取った後、外部に排出される。このような水分吸着と放出作用は水分吸着素子31の回転によって連続的に達成される。
即ち、水分吸着領域で水分吸着素子31に吸着された水分は、水分吸着素子31の回転によって水分放出領域に搬送され、そこで、再生ヒーター36により加熱された外気に吸収され、最終的に外部に排出される。これによって、供給空気ダクト10を経て前述の如く店舗2内に吹き出される空気は除湿されるので、店舗2内は除湿され、湿度は低下若しくは湿度上昇が抑制されることになる。
この場合、除湿空調システム1は各センサー38、39、43、44の出力に基づき、各ファン33、34や再生ヒーター36、水分吸着素子31の電動機を制御し、店舗2内を設定湿度に維持する。即ち、除湿空調システム1は室内湿度センサー39の出力に基づき、店舗2内の湿度が設定より高い場合には再生ヒーター36と再生ファン34に通電し、低くなったら通電を停止することにより、店舗2内を設定の湿度に制御する。
このような除湿空調システム1に設けられた室内湿度センサー39は、 相対湿度しか測れない。そこで、除湿空調システム1では、室内温度センサー38が検出した店舗2内の温度と、室内湿度センサー39が検出した店舗2内の相対湿度から、近似曲線(図3)を用いて店舗2内の絶対湿度を算出し、この絶対湿度を基準値に維持するように除湿装置6を運転するようにしている。また、集中管理コントローラ20は、この絶対湿度を基準にして冷却器5の除霜運転を行うように構成している。尚、図3では相対湿度が100%の時の温度と絶対湿度との関係を示している。
即ち、温度と相対湿度から絶対湿度を算出する計算式は、近似曲線からHA=HR/100{0.0004365xT3+0.001967xT2+0.33373xT+3.6983}(絶対湿度 HA[g/kg]、温度T[℃]、相対湿度HR[%])で求めることができる。この計算式は、集中管理コントローラ20(マイコン)のメモリに記憶され実行される。尚、温度と相対湿度と絶対湿度との関係を示す表については、従来より周知の表であるため詳細な説明を省略する。また、温度と相対湿度と絶対湿度との関係を示す表のデータを、集中管理コントローラ20(マイコン)のメモリに記憶しておき、室内温度センサー38が検出した店舗2内の温度と、室内湿度センサー39が検出した店舗2内の相対湿度を基に、メモリに記憶した表のデータから絶対湿度を把握するようにしても差し支えない。
そして、除湿空調システム1は、上記計算式に基づいて集中管理コントローラ20が算出した絶対湿度から除湿を行う。具体的には、温度+28℃・相対湿度40%に相当する絶対湿度を基準値として設定した場合、例えばその上の温度+28℃・相対湿度45%に相当する絶対湿度を基準上限値、その下の+28℃・相対湿度35%に相当する絶対湿度を基準下限値として決定する。即ち、基準値+28℃・40%に対して基準上限値、基準下限値を+28℃・40±5%に設定している。この基準値は、特に湿度が高い夏場を基準に設定されていた。
しかしながら、+28℃・40%のときの絶対湿度を基準値として固定してしまうと、気温が低い冬場に例えば+15℃などの温度になった場合、このときの上記基準値(絶対湿度)に相当する相対湿度は相当高くなってしまう。そのため、年間を通じて同じ基準値を用いた場合、冬場は相対湿度が極めて高くなるまで除湿運転が行われなくなり、来店した顧客に不快感を与えてしまう。
そこで、本発明では2つの基準値(基準値1と基準値2)を設け、それらの基準値を夏場と冬場で変えることにより、年間を通じて顧客に快適な環境を提供できるようにしている。即ち、前記設定手段としての操作スイッチ26(温度入力スイッチと湿度入力スイッチ)で、店舗2内の温度条件と相対湿度条件(高めの基準値(基準値1)及び低めの基準値(基準値2))を設定し、高めの基準値を夏場に、低めの基準値を冬場に設定できるようにしている。
具体的には、高めの基準値を入力するときは、温度入力スイッチにて+28℃が入力され、湿度入力スイッチにて40%が入力されて基準値1に設定される。また、低めの基準値を入力するときは、温度入力スイッチにて+15℃が入力され、湿度入力スイッチにて40%が入力されて基準値2に設定される。入力された基準値1及び基準値2は、集中管理コントローラ20のメモリに記憶されて実行される。
そして、集中管理コントローラ20は、室内温度センサー38、室内湿度センサー39が検出した店舗2内の温度及び相対湿度から、店舗2内の絶対湿度を算出し、基準値1の基準上限値、基準下限値を+28℃・40±5%、基準値2の基準下限値、基準下限値を+15℃・40±5%にて制御する。尚、基準値1及び基準値2の設定温度及び設定湿度は、それらの設定温度及び設定湿度に限られず、他の設定温度及び設定湿度であっても差し支えない。
また、除湿空調システム1の取扱い説明書には、高めの基準値を入力したいときは、基準値1に温度入力スイッチで+28℃、湿度入力スイッチで40%を入力するように記載しておき、低めの基準値を入力したいときは、基準値2に温度入力スイッチで+15℃、湿度入力スイッチで40%を入力するように記載しておく。これにより、初めて除湿空調システム1を使用するオペレータなどであっても、極めて容易に除湿空調システム1を操作することができ便利である。
次に、上述のような2つの基準値を設けた除湿空調システム1の動作を図5のフローチャートを参照して詳しく説明する。尚、フローチャートの説明では、基準値1(基準上限値の設定温度)、基準値2(基準下限値の設定温度)の温度をそれぞれ基準温度と言う。ステップS1で、集中管理コントローラ20は基準値が変更されている場合、ステップS2に進んで変更された基準値(基準値1or基準値2)の温度と湿度から基準湿度(絶対湿度)を計算する。尚、ステップS1で基準値が変更されている場合とは、オペレータにより基準値1、基準値2の何れかが選択され、変更された場合(この場合、基準値2が選択される)。
ステップS3で、集中管理コントローラ20は選択された基準値から基準湿度を計算し、判定した時刻が予め決められた時刻の場合ステップS4に進み、室内温度センサー38が検出した店舗2内の室温(店舗2内温度)が、選択された基準値(基準値2)の基準温度より高くなっている場合ステップS5に進む。集中管理コントローラ20は、店舗2内の温度が基準温度より高くなっているので、除湿装置6の除湿運転制御を基準値1に設定してステップS6に進み、そこで店舗2の開店時刻に到達している場合、ステップS7に進み、除湿装置6の除湿運転を開始する。
ステップS8で除湿装置6の除湿運転中、集中管理コントローラ20は室内温度センサー38が検出している店舗2内の現在温度に変化があった場合、或いは、オペレータにより基準値が変更された場合、ステップS9に進む。そこで、集中管理コントローラ20は変化のあった店舗2内の温度、或いは、変更された基準値から再度絶対湿度を計算して算出し、そのデータを除湿装置6に送信して終了する。
一方、前記ステップS8で、集中管理コントローラ20は室内温度センサー38が検出している店舗2内の現在温度に変化がなく、オペレータにより基準値が変更されていない場合終了する。また、ステップS6で、集中管理コントローラ20は店舗2の開店時刻に到達していない場合、ステップS11に進み、除湿装置6の除湿運転を停止した後終了する。
また、ステップS4で、集中管理コントローラ20は、室内温度センサー38が検出した店舗2内の温度が基準温度より高くなっていない場合、ステップS10に進み、除湿装置6の除湿運転制御を基準値2に設定してステップS6に進み、以降のステップを実行する。更に、ステップS3で、集中管理コントローラ20は選択された基準値から基準湿度を計算し、判定した時刻が予め決められた時刻に到達していない場合はステップS6に進み、以降のステップを実行する。更にまた、ステップS1で、集中管理コントローラ20は基準値が変更されていなければ、ステップS3に進んで以降のステップを実行する。
即ち、ステップS1〜S2では、変更された基準値から基準となる絶対湿度を算出し、ステップS3〜S5では、毎日定時刻に店舗2内の現在温度と基準値の温度とを比較して、基準となる絶対湿度(基準値1或いは基準値2)を選択する。また、ステップS6〜S9では、店舗2の開店時に基準の絶対湿度が変更されている場合、又は、店舗2内の現在温度が変化している場合、その温度から除湿装置6に設定すべき絶対湿度を算出し、基準値の設定を行う。これにより、絶対湿度が変更された場合や、店舗2内の温度が変化した場合などでも、店舗2内を快適な空間に維持することができる。
このように除湿空調システム1は、店舗2内を除湿する除湿装置6と、店舗2内の温度を検出する室内温度センサー38と、店舗2内の相対湿度を検出する室内湿度センサー39と、除湿装置6を制御する集中管理コントローラ20とを備えている。そして、集中管理コントローラ20は、室内温度センサー38及び室内湿度センサー39が検出した店舗2内の温度及び相対湿度から、店舗2内の絶対湿度を算出し、この絶対湿度を所定の基準値に維持するよう除湿装置6を制御するようにしたので、除湿量を常に一定に制御することが可能となる。これにより、除湿空調システム1の無用な除湿運転を排除し、除湿装置6の運転率を大幅に低下させることが可能となる。
また、集中管理コントローラ20は、店舗2内の温度に応じて絶対湿度の基準値を変更することができるので、例えば店舗2内の温度が低い程、絶対湿度の基準値を低下させる方向に変更することにより、季節にかかわらず年間を通して常に快適な除湿空調を自動的に実現することができるようになる。また、店舗2内に冷却装置が設置されている場合には、店舗2内の温度が低い状況において、冷却器への着霜量を削減できる効果もある。
更に、集中管理コントローラ20には、絶対湿度の基準値の設定手段を有しており、この設定手段は、店舗2内の温度条件と相対湿度条件とを設定する構成とされている。これにより、本来水分重量と乾き空気重量等で求められる絶対湿度をそのまま絶対湿度の基準値として設定する場合に比して、使用者に直感的に分かり易くなり、操作性を向上させることができる。
次に、本発明の除湿空調システム1の動作を説明する。尚、本発明の他の実施例の除湿空調システム1は、前述の実施例と略同じ構成を有し、集中管理コントローラ20の除湿制御のみ異なる。以下、異なる部分について説明する。集中管理コントローラ20は、前記外気温度センサー43にて検出された外気の温度に基づいて基準値を変更するプログラムを有している。
そして、初夏などに外気温度が所定時間内の間(例えば、30分或いは60分の間)に急上昇して、時間の経過に伴って何れは店舗2内温度が高くなるであろう場合に、集中管理コントローラ20は、店舗2内の温度が上昇する以前に、除湿空調システム1を基準値1で運転する。また、晩秋や初冬などに外気温度が所定時間内の間(例えば、30分或いは60分の間)に急低下して、時間の経過に伴って何れは店舗2内温度が低くなるであろう場合に、集中管理コントローラ20は、店舗2内の温度が低くなる以前に、除湿空調システム1を基準値2で運転する。
この場合の除湿空調システム1の運転基準値の変更は、予め実際に変化した過去のデータ(外気温が何時から何時頃の間に、何度から何度まで何分以内で変化したのかなどのデータ)を複数取り、集中管理コントローラ20のモリに記憶しておく。そして、集中管理コントローラ20は、メモリに記憶されたデータと外気温の変化とを比較することにより、除湿空調システム1の運転基準値を変更する。
これにより、外気温度が急に変化した場合にも、集中管理コントローラ20は店舗2内の温度が変化する以前に、外気温度センサー43検出した外気温度に基づいて、除湿装置6の運転基準値を変更することができるので、来店した顧客に不快感を与えてしまうなどの不都合を未然に防止することができる。従って、外気温度が急激に変化した場合にも常に快適な除湿空調を自動的に実現できるようになる。
尚、実施例では、除湿装置6をデシカント空調機で説明したが、除湿装置6はデシカント空調機に限られず、フロンガス、或いは、ノンフロンガス(二酸化炭素ガス、或いは、窒素ガス等)を冷媒として用いた冷媒サイクルの空調機にも本発明は有効である。
また、本発明は上記各実施例のみに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で他の様々な変更を行っても本発明は有効である。
本発明の一実施例を示す除湿空調システムの構成図である(実施例1)。 本発明の除湿空調システムを構成する除湿装置の内部構成図である。 温度と相対湿度から、相対湿度100%の時の絶対湿度の近似曲線を示す図である。 本発明の他の除霜制御装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 除湿空調システム
2 店舗
3 ショーケース
4 庫内
6 除湿装置
10 供給空気ダクト
11 戻り空気ダクト
20 集中管理コントローラ
24 端末コントローラ
38 室内温度センサー
39 室内湿度センサー

Claims (4)

  1. 被調和空間を除湿空調する除湿空調システムにおいて、
    前記被調和空間を除湿する除湿空調手段と、前記被調和空間の温度を検出する温度検出手段と、前記被調和空間の相対湿度を検出する湿度検出手段と、前記除湿空調手段を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記各検出手段が検出した前記被調和空間の温度及び相対湿度から当該被調和空間の絶対湿度を算出し、該絶対湿度を所定の基準値に維持するよう前記除湿空調手段を制御することを特徴とする除湿空調システム。
  2. 前記制御手段は、前記被調和空間の温度に応じて前記基準値を変更することを特徴とする請求項1に記載の除湿空調システム。
  3. 外気温度を検出する外気温度検出手段を設け、前記制御手段は、当該外気温度検出手段で検出された外気温度に基づいて前記基準値を変更することを特徴とする請求項1に記載の除湿空調システム。
  4. 前記制御手段は、前記基準値の設定手段を有し、該設定手段は、前記被調和空間の温度条件と相対湿度条件とを設定する構成とされていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の除湿空調システム。
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