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JP2007261989A - フラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法 - Google Patents

フラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高価な触媒を使用せずに、エネルギー消費量の低減を図り、穏やかな条件で効率よく定量的にFDCAを製造することができるFDCAの製造方法を提供すること。
【解決手段】フラン環の2位および5位に、ヒドロキシメチル基、ホルミル基およびカルボキシル基のうちのいずれか2つの官能基を有するフラン環化合物を、アルカリ性環境で、過マンガン酸金属塩により酸化してフラン−2,5−ジカルボン酸を得る。好ましくは、アルカリ性環境が、アルカリ金属の水酸化物およびアルカリ土類金属の水酸化物のいずれか1種または2種以上を含有し、フラン環化合物を含有するアルカリ性水溶液に過マンガン酸金属塩を添加し、1℃以上50℃以下の温度で行うことが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、穏やかな条件で、効率よく、高収率でフラン−2,5−ジカルボン酸を得ることができるフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法に関する。
フラン−2,5−ジカルボン酸(FDCA)は医薬、農薬、殺虫剤、抗菌剤、香料、その他各種の分野の中間体として利用価値が高い。フラン−2,5−ジカルボン酸の合成方法としては、活性炭に白金を担持させた触媒等を用い、酸素バブリングを行いながら塩基性水溶液中に5−HMFを滴下して、これを酸化する方法が報告されている(特許文献1、2および3)。また、活性炭に白金を担持させた触媒を用い、ジエチレングリコールジメチルエーテル/水中で5−HMFを酸素で酸化する方法が報告されている(特許文献2、3)。 また、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で硝酸または四酸化二窒素で5−HMFを酸化する方法が報告されている(非特許文献1)。更に、ピリジンを塩基として、過マンガン酸カリウムで5−HMFを酸化する方法が報告されている(非特許文献2)。また、粘液酸をp−トルエンスルホン酸で脱水する方法が報告されている(非特許文献3)。
しかしながら、上記特許文献1から3に記載される方法は、貴金属触媒を大量に使用し、アルカリ性条件で白金触媒が劣化し易く、触媒の再利用性が乏しいこと、反応時間が長く、生産単価が高くなる上、生産効率も低く、工業的生産への適用には問題がある。また、特許文献2、3に記載される活性炭に白金を担持させた触媒を用い、ジエチレングリコールジメチルエーテル/水中でアルカリを用いずに5−HMFを酸素で酸化する方法は、FDCAの生成率が著しく低い。
また、非特許文献1に記載されるDMSO中で硝酸または四酸化二窒素で5−HMFを酸化する方法は、高温での反応であるためエネルギー消費量が高く、FDCAの生成率が著しく低い。非特許文献2に記載されるピリジンを塩基として、過マンガン酸カリウムで5−HMFを酸化する方法は、反応時間が長く、生成率が70%となっている。また、(非特許文献3)の粘液酸をp−トルエンスルホン酸で脱水する方法は、高温での反応であり、エネルギー消費量が高く、FDCAの生成率が52%と低い。
米国特許3,326,944号公報、第3頁、実施例3および4 特開平2−88569号公報、第4頁、実施例3 米国特許4,977,283号公報、第4頁、実施例3 野口研究所時報、第22巻、24頁から26頁 Toni EL HAJJ他著、Bulletin de la Societe de France、第5巻、1987年、「Synthese de l'hydroxymethyl-5 furanne carboxaldehyde-2 et de ses derives par traitement acide de sucres sur resines echangeuses d'ions」、第860頁、実験の部C Lewkowski J.著、Polish Journal of Chemistry、第75巻、2001年、「Convenient Synthesis of Furan-2,5-dicarboxylic Acid and Its Derivatives」第1944頁
本発明の課題は、高価な触媒を使用せずに、エネルギー消費量の低減を図り、穏やかな条件で効率よく定量的にFDCAを製造することができるFDCAの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、エネルギー消費量の低減を図り、穏やかな条件により、FDCAを製造する方法について鋭意研究した。その結果、特定の置換基を有するフラン環化合物を、アルカリ環境下で、過マンガン酸金属塩により酸化することにより、エネルギー消費量の低減を図り、穏やかな条件で、効率よく定量的にFDCAを製造することができることを見い出した。かかる知見に基づき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、フラン環の2位および5位に、ヒドロキシメチル基、ホルミル基およびカルボキシル基のうちのいずれか2つの官能基を有するフラン環化合物を、アルカリ性環境で、過マンガン酸金属塩により酸化することを特徴とするフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法に関する。
本発明のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法は、高価な触媒を使用せずに、エネルギー消費量の低減を図り、穏やかな条件で効率よく定量的にFDCAを製造することができる。
本発明のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法は、フラン環の2位および5位に、ヒドロキシメチル基、ホルミル基、カルボキシル基のうちのいずれか2つの官能基を有するフラン環化合物を、アルカリ性環境で、過マンガン酸金属塩により酸化することを特徴とする。
本発明のフラン−2,5−ジカルボン酸(FDCA)
Figure 2007261989
の製造方法に用いるフラン環化合物としては、フラン環の2位および5位に、ヒドロキシメチル基、ホルミル基、カルボキシル基のいずれか2つの官能基を有し、反応性が高いものである。具体的には、2,5−ジホルミルフラン(DFF)、
Figure 2007261989
5−ヒドロキシメチルフルフラール(5−HMF)、
Figure 2007261989
5−ホルミルフラン−2−カルボン酸(CFF)、
Figure 2007261989
2,5−ジ(ヒドロキシメチル)フラン、
Figure 2007261989
5−ヒドロキメチルフラン−2−カルボン酸(HMFA)
Figure 2007261989
である。これらのうち、特に、ホルミル基を有するものが好ましく、5−ヒドロキシメチルフルフラール(5−HMF)、2,5−ジホルミルフラン(DFF)、5−ホルミルフラン−2−カルボン酸(CFF)、および5−ヒドロキシメチルフラン−2−カルボン酸(HMFA)のいずれか1種または2種以上であることが好ましい。
本発明のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法において、フラン環化合物をアルカリ性環境とする方法として、アルカリを使用する方法を挙げることができる。使用するアルカリとしては、例えば、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、アンモニウムイオン、その他有機塩基等いずれでもよいが、アルカリ金属水酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物のいずれか1種または2種以上を用いることが好ましい。アルカリ金属の水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを挙げることができ、アルカリ土類金属の水酸化物としては、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等を挙げることができる。これらのうち、特に、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムのいずれか1種またはこれらを組み合わせて使用することが好ましい。これらのアルカリは水溶液として用いることができる。
これらアルカリの使用量としては、フラン環化合物1モルに対して2モル以上であることが、効率よく酸化反応を進行させることができるため、好ましい。アルカリ使用量がフラン環化合物1モルに対して4モル以上がより好ましく、更に好ましくは、10モル以上である。
本発明のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法において使用する過マンガン酸金属塩としては、酸化力のある過マンガン酸金属塩であれば、いずれであってもよい。過マンガン酸金属塩としては、具体的には、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、ルビジウム塩、セシウム塩、ベリリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、ストロンチウム塩、バリウム塩、亜鉛塩、銀塩等を挙げることができる。これらは1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。このような過マンガン酸金属塩は水溶液として反応系に添加してもよいが、原料の濃度の低下を抑制するため、固体状態で反応系に添加することが好ましい。
過マンガン酸金属塩の使用量は、フラン環化合物によって適宜選択することができる。具体的には、フラン環化合物が5−HMFの場合、5−HMF1モルに対して1モル以上5モル以下の範囲が好ましい。過マンガン酸金属塩の使用量が5−HMF1モルに対して1モル以上であれば、5−HMFの総てのホルミル基、ヒドロキシメチル基を酸化することができる。また、過マンガン酸金属塩の使用量が5−HMF1モルに対して5モル以下であれば、フラン環化合物や生成物のFDCAの分解を抑制することができ、過マンガン酸金属塩の無駄な消費を抑制することができる。過マンガン酸金属塩の使用量が5−HMF1モルに対して1.5モル以上4モル以下の範囲であることがより好ましく、更に好ましくは、2モル以上3モル以下である。
また、フラン環化合物がDFFの場合、過マンガン酸金属塩の使用量はDFF1モルに対して0.7モル以上3.5モル以下の範囲が好ましい。過マンガン酸金属塩の使用量がDFF1モルに対して0.7モル以上であれば、DFFの総てのホルミル基、ヒドロキシメチル基を酸化することができる。また、過マンガン酸金属塩の使用量がDFF1モルに対して3.5モル以下であれば、フラン環化合物や生成物のFDCAの分解を抑制することができ、過マンガン酸金属塩の無駄な消費を抑制することができる。過マンガン酸金属塩の使用量がDFF1モルに対して1.0モル以上2.8モル以下の範囲であることがより好ましく、更に好ましくは、1.4モル以上2.1モル以下である。
また、フラン環化合物がCFFの場合、過マンガン酸金属塩の使用量はCFF1モルに対して0.4モル以上2.0モル以下の範囲が好ましい。過マンガン酸金属塩の使用量がCFF1モルに対して0.4モル以上であれば、CFFの総てのホルミル基、ヒドロキシメチル基を酸化することができる。また、過マンガン酸金属塩の使用量がCFF1モルに対して2.0モル以下であれば、フラン環化合物や生成物のFDCAの分解を抑制することができ、過マンガン酸金属塩の無駄な消費を抑制することができる。過マンガン酸金属塩の使用量がCFF1モルに対して0.6モル以上1.6モル以下の範囲であることがより好ましく、更に好ましくは、0.8モル以上1.2モル以下である。
また、フラン環化合物がHMFAの場合、過マンガン酸金属塩の使用量はHMFA1モルに対して0.7モル以上3.5モル以下の範囲が好ましい。過マンガン酸金属塩の使用量がHMFA1モルに対して0.7モル以上であれば、HMFAの総てのヒドロキシメチル基を酸化することができる。また、過マンガン酸金属塩の使用量がHMFA1モルに対して3.5モル以下であれば、フラン環化合物や生成物のFDCAの分解を抑制することができ、過マンガン酸金属塩の無駄な消費を抑制することができる。過マンガン酸金属塩の使用量がHMFA1モルに対して1.0モル以上2.8モル以下の範囲であることがより好ましく、更に好ましくは、1.4モル以上2.1モル以下である。
本発明のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法において、上記フラン環化合物、アルカリ、過マンガン酸金属塩を供給する順番としてはいずれであってもよいが、フラン環化合物を上記アルカリの水溶液に供給することが好ましい。アルカリ性水溶液の使用量は、フラン環化合物1質量部に対して、5質量部から500質量部の範囲が好ましい。5質量部以上であれば、反応温度の制御が容易であり、500質量部以下であれば、後処理を効率よく行う濃度とすることができる。10質量部から200質量部がよりに好ましく、50質量部から150質量部がさらに好ましい。その後、フラン環化合物を含有するアルカリ性水溶液に、過マンガン酸金属塩を添加することができる。
このようなアルカリ性水溶液中での過マンガン酸金属塩によるフラン環化合物の酸化反応は、1℃から50℃で行うことができ、必要に応じて加熱することができるが、室温(25℃前後)によることが、エネルギーの消費量の低減のため好ましい。
以下に、本発明のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法を具体的に詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。
以下、実施例において使用した化合物は、以下の市販品を使用した。5−HMFはアルドリッチ社製試薬、純度99%、水酸化ナトリウムはキシダ化学社製、特級、純度96%
過マンガン酸カリウムはキシダ化学社製、特級、純度99.3%、2,5−ジホルミルフラン(DFF)は、東京化成社製、純度98%を使用した。
[実施例1]
水(10g)に水酸化ナトリウム(958mg、23ミリモル)を溶解し、次いで5−HMF(126mg、1ミリモル)を加えた25℃の溶液に、攪拌しながら過マンガン酸カリウムの結晶(363mg、2.3ミリモル)を加え、室温で10分間さらに攪拌を続けた。マンガン酸化物の沈殿をろ別し、ろ液に濃塩酸をpHが1以下になるように添加し、FDCAを沈殿させた。沈殿をろ過、水洗し、乾燥させFDCA(132mg、0.85ミリモル)を得た。単離収率は85%であった。
[実施例2]
5−HMFを溶解する水を5gにし、過マンガン酸ナトリウム363mgに替えた他は、実施例1と同様に行った。得られたFDCAは126mgであった。単離収率は81%であった。
[実施例3]
過マンガン酸カルシウム363mgに替えた他は、実施例1と同様に行った。得られたFDCAは124mgであった。単離収率は79%であった。
[実施例4]
水(10g)に水酸化ナトリウム(958mg)を溶解し、次いで2,5−ジホルミルフラン(DFF)(124mg)を加えた25℃の溶液に、攪拌しながら過マンガン酸カリウムの結晶(242mg)を加え、室温で10分間さらに攪拌を続けた。得られたFDCAは139mgであった。単離収率は89%であった。
[比較例1]
水酸化ナトリウム43mgを使用した他は、実施例1と同様に行った。得られたFDCAは107mg得られ、単離収率は69%であった。

Claims (11)

  1. フラン環の2位および5位に、ヒドロキシメチル基、ホルミル基およびカルボキシル基のうちのいずれか2つの官能基を有するフラン環化合物を、アルカリ性環境で、過マンガン酸金属塩により酸化することを特徴とするフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  2. フラン環化合物を、アルカリ性水溶液に含有させて用いることを特徴とする請求項1記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  3. アルカリ性環境が、アルカリ金属の水酸化物およびアルカリ土類金属の水酸化物のいずれか1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1または2記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  4. アルカリ金属の水酸化物として、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムのいずれか1種または2種を用いることを特徴とする求項3記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  5. フラン環化合物が、5−ヒドロキシメチルフルフラール、2,5−ジホルミルフラン、5−ホルミルフラン−2−カルボン酸、および5−ヒドロキシメチルフラン−2−カルボン酸のいずれかであることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  6. 過マンガン酸金属塩が、アルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛、銀から選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1から5のいずれか記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  7. 過マンガン酸金属塩が、カリウム、ナトリウム、カルシウムおよびバリウムから選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1から5のいずれか記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  8. フラン環化合物を含有するアルカリ性水溶液に過マンガン酸金属塩を添加することを特徴とする請求項1から7のいずれか記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  9. 過マンガン酸金属塩が固体状態であることを特徴とする請求項8記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  10. フラン環化合物が、5−ヒドロキシメチルフルフラール、2,5−ジホミルフラン5−ホルミルフラン−2−カルボン酸、および5−ヒドロキシメチルフラン−2−カルボン酸から選ばれるいずれか1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項8または9記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
  11. 1℃以上50℃以下の温度で行うことを特徴とする請求項1から10のいずれか記載のフラン−2,5−ジカルボン酸の製造方法。
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