JP2007251206A - 熱伝導性基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、熱伝導シートとリードフレームの界面における空気層の発生残存を防止し、接合強度が高く、高熱伝導性を有する熱伝導性基板の製造方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】熱伝導シート11をリードフレーム2に積層し貼付する際、前記熱伝導シート11の一端側から他端側の一方向に前記熱伝導シート11を連続的に前記リードフレーム2に当接させて貼付し、その後前記熱伝導シート11を加熱硬化形成する。
【選択図】図1
【解決手段】熱伝導シート11をリードフレーム2に積層し貼付する際、前記熱伝導シート11の一端側から他端側の一方向に前記熱伝導シート11を連続的に前記リードフレーム2に当接させて貼付し、その後前記熱伝導シート11を加熱硬化形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子機器における大電力回路などに使用される、熱伝導性基板の製造方法に関するものである。
近年、電子機器の高性能化や小型化の要求にともない、半導体およびその半導体を実装するパッケージなどの高密度化や高機能化が要求される。
前記により、それらを実装するための回路基板もまた小型・高密度の構造が必要となり、更に、その小型・高密度化により熱伝導性、放熱性の優れた回路基板が要求されるようになった。そこで、熱硬化性樹脂と熱伝導性フィラーとを混合した熱硬化性組成物を、リードフレームと一体化した熱伝導性基板が提案された。
従来における熱伝導性基板の製造方法を、図8を用いて説明する。すなわち図8において、1は熱硬化性樹脂と熱伝導性フィラーを成分として含む軟体の熱硬化性組成物をシート形状にした熱伝導シートである。2は、配線、電極あるいは取出端子を構成するための複数の貫通溝3を有したリードフレームであり、高熱伝導性または高電導性の鉄、銅、アルミニウムあるいはそれらの合金などの板状金属材よりなる。4はリードフレーム2の一部を曲げ加工して形成した接続用あるいは放熱用などの端子である。
図8において、製造方法を説明する。図8(a)に示す熱伝導シート1とリードフレーム2を、図8(b)に示すように、熱伝導シート1をリードフレーム2の所定位置に重ね合せて積層する。
そして図8(c)に示すように、熱伝導シート1とリードフレーム2を全面同時に加圧し、熱伝導シート1の一部をリードフレーム2の貫通溝3に浸入させ、さらに加熱して、熱伝導シート1を熱硬化しリードフレーム2と一体化させる。
その後、図8(d)に示すように、リードフレーム2の不要部分を切断除去するとともに、端子4を曲げ加工により形成して、熱伝導性基板を完成するのである。
前記従来の熱伝導性基板の製造方法では、熱伝導シート1をリードフレーム2に載せた後、全面同時に加熱加圧して圧縮成形するため、その際リードフレーム2と熱伝導シート1の当接面間に空気層(ボイド)が発生し、残存する場合がある。この空気層は、熱バリアとなり熱伝導性基板の熱伝導率を低下させたり、また、熱伝導性基板をリフロー炉などに通過させて加熱した場合には、空気層に含有する水分が温度上昇で水蒸気となって膨張し、リードフレーム2から熱伝導シート1を剥離させるという問題点を有していた。
本発明は、前記課題を解決しようとするものであり、熱伝導シートとリードフレームとの界面(当接面)における空気層の発生あるいは残存を防止することができ、熱伝導シートとリードフレームの接合強度が高く、かつ、熱伝導率の高い熱伝導性基板の製造方法を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明の熱伝導性基板の製造方法は、以下の構成を有する。
本発明の請求項1記載の発明は、前記リードフレームに貼付した前記熱伝導シートを加熱硬化して発生する前記リードフレームの反りと逆方向の反りを、前記リードフレームに対しあらかじめ形成し、その後前記熱伝導シートを加熱硬化するものであり、これにより、前記熱伝導シートと前記リードフレームとの界面に微量な水分等を含んだ空気を残存させることなく、前記熱伝導シートを前記リードフレームに貼付することができ、また、前記熱伝導シートを加熱硬化後の前記リードフレームの反りを抑制し、高精度の熱伝導性基板を実現できるという作用効果を有する。
本発明の請求項2記載の発明は、前記リードフレームを回動自在なローラの外周面に加圧させながら移動させ、前記逆方向の反りを曲げ加工により形成するものであり、これにより、前記リードフレームの加熱硬化した後の反りに対する事前の補整加工を、板状の前記リードフレームの一方向に対し容易にかつ確実に実施でき、前記熱伝導シートを加熱硬化後の前記リードフレームの反りを抑制し、高精度の熱伝導性基板を実現できるという作用効果を有する。
本発明の請求項3記載の発明は、前記リードフレームに貼付した前記熱伝導シートを加熱硬化して発生する前記リードフレームの反りに対応する前記逆方向の反りを、金型を前記リードフレームに加圧し、曲げ加工して形成するものであり、これにより、前記リードフレームの加熱硬化後の反りに対する事前の補整加工を、板状の前記リードフレームの二方向に対し容易にかつ確実に実施でき、前記熱伝導シートを加熱硬化した後の前記リードフレームの反りを抑制し、高精度の熱伝導性基板を実現できるという作用効果を有する。
本発明の請求項4記載の発明は、前記リードフレームに貼付した前記熱伝導シート状物を加熱硬化して発生する前記リードフレームの反りに対応する前記逆方向の反りを、加熱した金型を前記リードフレームに加圧し、曲げ加工して形成することにより、前記リードフレームの加熱硬化後の反りに対する事前の補整加工を、板状の前記リードフレームの二方向に対しより容易にかつ確実に実施でき、前記熱伝導シート状物を加熱硬化した後の前記リードフレームの反りを抑制し、高精度の熱伝導性基板を実現できるという作用効果を有する。
本発明の請求項5記載の発明は、前記リードフレームに貼付した前記熱伝導シート状物を加熱硬化して発生する前記リードフレームの反りに対応する前記逆方向の反りを、リードフレームをあらかじめ予熱し、安定した温度管理状態にある前記リードフレームに対し金型により加圧し、曲げ加工して形成することにより、前記リードフレームの加熱硬化後の反りに対する事前の補整加工を、板状の前記リードフレームの二方向に対しより容易にかつ確実に実施でき、前記熱伝導シート状物を加熱硬化した後の前記リードフレームの反りを抑制し、高精度の熱伝導性基板を実現できるという作用効果を有する。
本発明の請求項6記載の発明は、前記リードフレームに貼付した前記熱伝導シート状物を加熱硬化して発生する前記リードフレームの反りに対応する前記逆方向の反りを、一定温度まで加熱した金型内で、前記リードフレームを所定の温度まで昇温させた時点で前記リードフレームに加圧し、曲げ加工して形成することにより、前記リードフレームの加熱硬化後の反りに対する事前の補整加工を、板状の前記リードフレームの二方向に対しより容易にかつ確実に実施でき、前記熱伝導シート状物を加熱硬化した後の前記リードフレームの反りを抑制し、高精度の熱伝導性基板を実現できるという作用効果を有する。
本発明の請求項7記載の発明は、前記リードフレームに貼付した前記熱伝導シート状物を加熱硬化して発生する前記リードフレームの反りに対応する前記逆方向の反りを、一定温度まで加熱した金型で前記リードフレームが予熱により所定の温度まで昇温した状態の前記リードフレームを加圧し、曲げ加工して形成することにより、前記リードフレームの加熱硬化後の反りに対する事前の補整加工を、板状の前記リードフレームの二方向に対しより容易にかつ確実に実施でき、前記熱伝導シート状物を加熱硬化した後の前記リードフレームの反りを抑制し、高精度の熱伝導性基板を実現できるという作用効果を有する。
以上のように本発明による熱伝導性基板の製造方法によれば、軟体の熱硬化性組成物よりなるシート形状の熱伝導シートを、板状の導電材よりなるリードフレームに対向して配置し、前記熱伝導シートの一端側から他端側の一方向に前記熱伝導シートを連続的に前記リードフレームに当接させて貼付することにより、前記熱伝導シートと前記リードフレームとの界面における空気を外側に押出しながら前記熱伝導シートを前記リードフレームに貼付して熱伝導性基板を形成できる。すなわち、それにより、前記熱伝導シートと前記リードフレームとの界面(当接面)における空気層(ボイド)の発生残存を防止でき、高温環境下においても接合強度に優れ、かつ、界面に熱伝導度の低い空気を介在させない、高熱伝導性を有する熱伝導性基板を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態における熱伝導性基板の製造方法について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態における熱伝導性基板の製造方法を説明する製造工程図、図2は同熱伝導シートとフィルムの積層概要側面図、図3は同熱伝導性基板の概要側断面図、図4は同反りの事前補整を説明する側断面図、そして図5は同反り補整加工の方法を説明する概要側面図である。
なお、従来の技術で説明した構成部材については同一の符号を付与し、詳細な説明は簡略化する。
図2の11は、硬化性樹脂となるエポキシ樹脂と、アルミナ、窒化アルミ、あるいはシリカ(SiO2)などの無機の熱伝導性フィラーとを含んだ室温領域(30から50℃)における溶融粘度が5〜100Pa・sの熱硬化性組成物を、膜厚が0.8〜2mm、好ましくは0.8〜1.6mmとなるように、押出し成形法によりシート形状に形成した熱伝導シートである。熱硬化性組成物を、前記の溶融粘度(5〜100Pa・s)とすることで、軟質の前記熱硬化性組成物を容易にシート形状に形成でき、また、前記熱硬化性組成物を押出し成形法により形成することで、前記熱硬化性組成物を脱気して、緻密な熱伝導シート11を確実に成形できる。
12はポリエチレンテレフタレートなどの樹脂材よりなり、熱伝導シート11に対して離型性を有するフィルムであり、押出し成形法によりシート形状をなした熱伝導シート11を積層して形成している。これにより、熱伝導シート11の供給、および取り扱いの作業性が向上できる。
なお、熱伝導シート11は、ドクターブレード法、コーター法、あるいは圧延法などの方法でもシート形状には形成できる。
また、図3に示す、本発明に使用するリードフレーム2は、例えば、鉄、アルミニウム、銀、銅あるいはそれらの合金材などでなる導電性および熱伝導性金属板よりなり、電子部品を搭載するための所定の配線パターンを有し、また、外部回路との接続用の端子4も有している。そのリードフレーム2の少なくとも片面(図3の上面側)は、熱伝導シート11に対して密着性を良くするためにエッチング、サンドブラストあるいはグラインダーなどにより粗面化しており、また、端子4部は、腐食防止用、かつ半田付け性向上のためのめっきを施してある。
次に図1を用いて、前記のフィルム12に積層された熱伝導シート11から熱伝導性基板を形成する製造方法について説明する。なお、13は回転および移動自在な硬質弾性体(回転体)でなる押圧部材のローラである。
まず、図1(a)に示すフィルム12に積層された熱伝導シート11と、配線パターンを形成するための所定の貫通溝3を有する被貼付板であるリードフレーム2を積層する。すなわち、図1(b)に示すように、フィルム12が熱伝導シート11に対してリードフレーム2側とは反対側(図1(b)では、上側)に位置するようにリードフレーム2に対向させて配置し、フィルム12に積層された熱伝導シート11の一端をリードフレーム2に当接させる。
そして、ローラ13をフィルム12の上面、すなわちリードフレーム2側とは反対側から、フィルム12を介して熱伝導シート11をリードフレーム2に押圧する。さらに引き続き、ローラ13を熱伝導シート11の一端から他端へと図1(b)の矢印のごとく押圧しながら移動させる。このとき、熱伝導シート11とリードフレーム2との界面となる当接面に微量の水分等を含んだ空気を挟み込まないように、空気を排除させながら、ローラ13を一方向に移動させる。このようにして、熱伝導シート11を、リードフレーム2に当接する全平面に対して、空気を挟み込まないように貼付して積層することができる。
上記ローラ13は、移動方向に対して回転させて移動させることで、容易に熱伝導シート11を押圧させながら移動することができるが、ローラ13に代えて樹脂や金属材でなるブロックを回転させないで一方向に移動させても、熱伝導シート11とリードフレーム2との界面となる当接面に空気を挟み込まないようにすることができる。
また、ローラ13は、フィルム12を介して押圧しているので、熱伝導シート11がローラ13に付着することなく、容易に押圧させながら移動することができる。
なお、前記熱伝導シート11を前記のような膜厚(0.8〜2mm)にすることで、前記リードフレーム2の所定の位置全体にムラなく確実に形成することができる。
次に、図1(c)に示すように、フィルム12を熱伝導シート11から剥離して取り除く。続いて熱伝導シート11とリードフレーム2を、リードフレーム2を保持して加熱加圧する硬化工程に移動し、加熱しながら、熱伝導シート11の全面を同時に加圧させる。すると、図1(d)に示すように熱伝導シート11における熱硬化性組成物の一部が、リードフレーム2の貫通溝3に浸入する。すると、貫通溝3に空気を残存させることなく、貫通溝3が熱硬化性組成物により完全に埋まるように充填され、熱伝導シート11が熱硬化するとともに、熱伝導シート11とリードフレーム2は一体化された構成となる。このようにして、貫通溝3近傍にも空気を介在させることなく、高い接合強度で、かつ高熱伝導性を有するように一体に形成することができる。
次に図1(e)に示すように、前記硬化工程終了後、リードフレーム2の不要部分を切断除去し、かつ折り曲げ加工により外部回路との接続用の端子4を形成して、電子機器用の大電力回路を構成する所定の熱伝導性基板21を形成する。
なお、この熱伝導性基板21のリードフレーム2の配線パターン上には、後工程にて電子部品などを搭載する。
また、図3は前記の方法で作製した熱伝導性基板21における熱伝導シート11の上面に、熱伝導性の高い、鉄、銅、アルミニウムあるいはそれらの合金などの金属材でなる放熱用金属板14を貼付して形成した熱伝導性基板22を示しており、このように構成することで、熱伝導性基板21の熱伝導性および放熱性は、一層、向上する。
なお、熱伝導シート11を、硬化工程前にあらかじめリードフレーム2に貼付し積層しておくことにより、軟体の熱伝導シート11でありながら、硬化工程における供給あるいはストック(工程途中の待機)などが剛体と同様に容易に取扱うことができ、製造装置における自動化を容易にすることができる。
さて、前記で説明した熱伝導性基板21が、図4(a)に示すように、熱伝導シート11の硬化工程などの各種工程を経ることにより、熱伝導シート11とリードフレーム2の熱膨張係数の相違により、反りが発生する場合がある。その際には、図4(b)に示すように、硬化工程の前工程において、硬化工程後の反りとは逆方向の反りを、あらかじめリードフレーム2に対し曲げ加工により形成することで、硬化工程後の熱伝導性基板21の完成製品における反りが矯正(補整)されて、その発生を防止し、高精度の製品形状を有する熱伝導性基板21を形成することができる。
図5を用いて、前記の逆方向の反り加工をリードフレーム2に対し施す方法について説明する。すなわち、駆動用ローラ19,20に張架されたコンベアベルト18に、リードフレーム2を載置し、加工用の上ローラ16と対向する位置に配置した一対の下ローラ17間を通過させることにより、一対の下ローラ17でリードフレーム2を上ローラ16の外周面に対し加圧、曲げ加工し、所定形状の逆方向の反りを加工するのである。前記のような上ローラ16により、リードフレーム2平面の一方向の曲げ加工は、容易に確実に行うことができる。
なお、完成製品である熱伝導性基板21の反り具合に応じて、金型によるプレス加工により、リードフレーム2平面の二方向の同時曲げ加工を、短時間で効率的に行っても同等以上の効果を奏する。特に、製品の品種毎に異なる配線パターンを有するリードフレーム2に対して、自在に所定の逆方向の反り矯正ができ、熱伝導シート11の硬化工程後において、反りの無い熱伝導性基板を得ることができるという効果を奏する。
また、金型によるプレス加工により、リードフレーム2平面の二方向の同時曲げ加工を行う場合、金型の温度とリードフレーム2の温度をそれぞれある一定の温度にある状態で加圧することにより安定した曲げ量が得られる。図6はその一実施例の測定データであり、金型を所定温度(120℃以上)に設定した状態で、リードフレーム2を各加圧スタート温度に達した時点で加圧を開始し、プレス加工後のリードフレーム2の反り量を示した図である。この図6は、リードフレーム2が加圧された金型の所定温度に近い高温まで加熱した後に加圧を開始した場合の方が、リードフレーム2の反り量が小さいことを示している。また、リードフレーム2の加圧スタート温度は、反り量と相関関係を有しており、加圧スタート温度により、反り量を自由に調整することができるということを示している。
したがって、図6に示した特性に基づき、所定の設定温度に昇温された金型に常温状態のリードフレーム2を投入して一定温度に昇温した時点で加圧したり、あるいはリードフレーム2をあらかじめ所定の温度まで予熱してから金型に投入することにより、より安定した曲げ加工を行うことができる。
なお、金型の設定温度(所定温度)は、80〜150℃であっても同等の効果を奏する。
図7は図1の(c)〜(d)の加圧工程を示したものである。
前記リードフレーム2の配線パターン2aは、板体からこの配線パターン2aの外周の少なくとも一部を図7(b)の上から下へと打抜いて形成したもので、外周に貫通溝3が形成されている。この配線パターン2aの打抜き側面、つまり上面側に熱伝導シート11を当接させる。そして先ずこのリードフレーム2の前記打抜き側面とは反対側面つまり下面に図7(a),(b)のごとく下金型23を当接させ、次に放熱用金属板14側つまり上面側から上金型24により熱伝導シート11をリードフレーム2側に押圧する。
するとこれにより熱伝導シート11を構成する熱硬化性組成物の一部がリードフレーム2の貫通溝3方向へと流動することになる。この場合、リードフレーム2の打抜き側、つまり図7(b),(c)の上面側の配線パターン2aの両側は、図7(d)の2bのごとく湾曲した状態となっている。このため、熱伝導シート11を構成する熱硬化性組成物、および配線パターン2a、熱伝導シート11間に存在していた空気は配線パターン2a間の貫通溝3方向へとスムーズに流動することとなり、この結果として配線パターン2a間は前記熱硬化性組成物で充満された状態となって配線パターン2aの定形性が高まり、また前記空気は配線パターン2a、熱伝導シート11間からスムーズに脱気することができるので、配線パターン2aから熱伝導シート11を介しての放熱用金属板14への熱伝導性が高まる。
またこの様なリードフレーム2と熱伝導シート11の一体化時に配線パターン2aの打抜き側面とは反対側面、つまり図7(b),(c)の下面側に下金型23を当接させているので、下金型23に接する配線パターン2a面に、熱伝導シート11を構成する熱硬化性組成物が漏れ広がることが少なくなる。
つまり配線パターン2aの打抜き側とは反対側(図7(b),(c)の下面側)には、図7(d)のごとくこの打抜き時に形成されるバリ2cが配線パターン2aの両側から下方に突出しており、このバリ2cが下金型23に当接して丁度堰の作用を果たし、この堰によって上記熱硬化性組成物の漏れ広がりを抑制することができるのである。
そしてこの様に配線パターン2aの熱伝導シート11とは反対側面に熱硬化性組成物が漏れ広がることが少なくなれば、この配線パターン2aの下面から不要な熱硬化性組成物を除去する工程を簡略化、または廃止することができる。つまり配線パターン2aのこの面は上述のごとく各種電子部品の実装スペースであったり、電子部品の電気的接続スペースであったりするので、不要物の付着は好ましくなく、よってこの付着があれば除去をしなければならないのである。
なお、図7の25は上金型24外周の金型であり、これでリードフレーム2の外周を押え、また上金型24の上下動を案内させる。
また、下金型23の外周部には枠状に上方に突出する突起23aが設けられ、これにより熱伝導シート11の外周への漏れ出しを防止している。
本発明は、電子機器における大電力回路などに使用される、熱伝導性基板の製造方法に有用である。
1 熱伝導シート
2 リードフレーム
3 貫通溝
4 端子
11 熱伝導シート
12 フィルム
13 ローラ
14 放熱用金属板
16 上ローラ
17 下ローラ
18 コンベアベルト
19,20 駆動用ローラ
21,22 熱伝導性基板
2 リードフレーム
3 貫通溝
4 端子
11 熱伝導シート
12 フィルム
13 ローラ
14 放熱用金属板
16 上ローラ
17 下ローラ
18 コンベアベルト
19,20 駆動用ローラ
21,22 熱伝導性基板
Claims (7)
- 熱硬化性樹脂と熱伝導性フィラーを成分として含む軟体の熱硬化性組成物よりなるシート形状の熱伝導シートを、板状の導電材よりなるリードフレームに対向して配置し、前記熱伝導シートの一端側から他端側の一方向に前記熱伝導シートを連続的に前記リードフレームに当接させて貼付し、その後前記熱伝導シートを加熱硬化する熱伝導性基板の製造方法であって、
リードフレームに貼付した熱伝導シートを加熱硬化して発生する前記リードフレームの反りと逆方向の反りを、前記リードフレームに対しあらかじめ形成し、その後前記熱伝導シートを加熱硬化する熱伝導性基板の製造方法。 - リードフレームを回動自在なローラの外周面に加圧させながら移動させ、逆方向の反りを曲げ加工により形成する請求項1記載の熱伝導性基板の製造方法。
- リードフレームに貼付した熱伝導シートを加熱硬化して発生する前記リードフレームの反りに対応する前記逆方向の反りを、金型を前記リードフレームに加圧し、曲げ加工により形成する請求項1記載の熱伝導性基板の製造方法。
- 金型を所定温度に加熱したことを特徴とする請求項3記載の熱伝導性基板の製造方法。
- リードフレームをあらかじめ予熱した後、金型内に投入することを特徴とする請求項3記載の熱伝導性基板の製造方法。
- リードフレームを一定温度に加熱された金型内に投入し、リードフレームが一定の温度まで昇温した時点で金型を閉じて加圧することを特徴とする請求項3記載の熱伝導性基板の製造方法。
- リードフレームをあらかじめ予熱した後、加熱された金型内に投入し、リードフレームが一定の温度まで昇温した時点で金型を閉じて加圧することを特徴とする請求項3記載の熱伝導性基板の製造方法。
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A02 | Decision of refusal |
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