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JP2007249628A - 車載システム - Google Patents

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JP2007249628A JP2006072414A JP2006072414A JP2007249628A JP 2007249628 A JP2007249628 A JP 2007249628A JP 2006072414 A JP2006072414 A JP 2006072414A JP 2006072414 A JP2006072414 A JP 2006072414A JP 2007249628 A JP2007249628 A JP 2007249628A
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Abstract

【課題】ユーザにとっての割引サービス利用の利益がより大きくなるよう、ユーザが有料道路を利用できるように支援する「車載システム」を提供する。
【解決手段】現在地点Xから、ユーザが設定した経由地Yを経由してユーザが設定した目的地Zに至る推奨ルート上にある、有料道路500の区間Aと区間Bの双方において、ETCシステムの利用者に対して提供される割引サービスの割引が排他的に利用可能な場合、より割引金額が大きくなる区間Bを割引利用区間とし、残る区間Aを割引非利用区間として設定する。そして、割引非利用区間の始点である入り口ゲートAに接近した時点で、ETC車載機11の機能を停止する。また、割引非利用区間の終点である出口ゲートBを通過したならば、ETC車載機11の機能を再稼働する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車載システムにおいて有料道路の利用を支援する技術に関するものである。
車載システムにおいて有料道路の利用を支援する技術としては、ユーザから設定された目的地までの経路として、時間帯割引が適用される時間帯に有料道路を利用する経路をユーザに対して推奨する技術が知られている。
特開2001-41760号公報
さて、目的地までの経路上に、割引サービスを排他的にしか利用できない複数の有料道路利用区間が存在する場合がある。
すなわち、たとえば、ETCシステムの利用者に対してのみ供される特定の時間帯割引サービスの内には、この時間帯割引サービスの利用可能回数が、当該時間帯割引の1適用時間帯あたり1回のみと制限されているものがある。そして、このような時間帯割引サービスが設定されている有料道路利用区間が、探索した目的地までの経路上に複数ある場合に、それぞれの有料道路利用区間を時間帯割引が適用される時間帯にETCシステムを利用しつつ走行したときには、最初に利用した有料道路利用区間についてのみ時間帯割引を受けられることになる。
しかしながら、このような場合において、最初に利用する有料道路利用区間の割引前料金よりも、その後に利用するいずれかの有料道路利用区間の割引前料金の方が高額である場合には、ETCシステムを利用するユーザは、利益が最大となるように、割引サービスを利用できない。このような場合には、最初に利用する有料道路利用区間について時間帯割引を受けるよりも、その後の最も割引前料金が高額の有料道路利用区間について時間帯割引の適用を受けた方が割引金額が大きくなるからである。
そこで、本発明は目的地までの経路上に割引サービスを排他的にしか利用できない複数の有料道路利用区間が存在する場合に、ユーザにとっての割引サービス利用の利益がより大きくなるよう、ユーザが有料道路を利用できるように支援することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、ETCシステムを利用した有料道路の利用料金の自動支払いを行うETC車載機と、自車が走行すると予測される経路上に、ETCシステムの利用者に対して提供される割引サービスによる割引であって、前記経路の走行に際して前記ETC車載機による自動支払いを行った場合に当該割引の適用条件を満たす割引が設定されている有料道路区間が複数存在し、かつ、当該複数の有料道路区間に設定されている割引が重複して適用を受けることができないものであった場合に、適用を受ける割引による割引額が最大となるように、前記複数の有料道路区間のうちから前記割引の適用を受ける有料道路区間を割引利用区間として選定し、前記複数の有料道路区間のうちの前記割引利用区間以外の有料道路区間を割引非利用区間に設定する割引非利用区間設定手段と、前記割引非利用区間についての利用料金の自動支払いを行わないよう前記ETC車載機を制御するETCシステム利用制限手段とを備えた、自動車に搭載される車載システムを提供する。なお、前記ETCシステム利用制限手段は、前記割引非利用区間についての利用料金の自動支払いを行う場合に、前記ETC車載機が当該自動支払いの処理のための情報の送受を行うことになるゲートの通過の際に、前記ETC車載機の機能が停止しているように、当該ETC車載機の機能の停止/非停止を制御することにより、前記割引非利用区間についての利用料金の自動支払いを行わないよう前記ETC車載機を制御するものであってもよい。
このような車載システムでは、自車が走行すると予測される経路を予測通りに走行した場合に、ETCシステムの利用者に対して設定されている割引サービスによる割引の適用を受けることのできる有料道路区間が複数あるが、当該複数の割引の適用を重複して受けることはできない場合には、適用を受ける割引による割引額が最大となるように割引の適用を受ける有料道路区間を選定する。そして、当該選定した有料道路区間での割引の適用が、他の有料道路区間での割引の適用によって阻害されないようにするために、当該他の有料道路区間についてはETCシステムを利用しないようにする。なお、このように、ETCシステムを利用しない有料道路区間については、ETCシステムの利用者に対して設定されている割引サービスによる割引が適用されることはない。
したがって、このような車載システムによれば、目的地までの経路上に割引サービスを排他的にしか利用できない複数の有料道路利用区間が存在する場合に、割引サービス利用の利益がより大きくなるよう、ユーザは、有料道路を利用できるようになる。
なお、このような車載システムによれば、一般レーンが存在せず、ETCレーンと、ETCシステムによる自動支払が優先されるETC/一般共用レーンしか存在しないゲートにおいても、ユーザの特段の作業を必要とすることなしにETCシステムを利用した利用料金の自動支払を行わないようにすることができる。
なお、このような車載システムには、さらに、前記割引非利用区間についての利用料金の自動支払いに用いられる情報をETC車載機との間で送受する有料道路のゲートに接近した際に、ETCシステムの非利用者が使用することのできるレーンを使用するようにユーザを誘導するレーン誘導手段を備えることが望ましい。
このようなレーン誘導手段を備えることにより、ETCシステムを利用しない有料道路区間について、ユーザが、ETCシステムを利用しない利用料金の支払いをスムーズに行えるように支援することができる。
また、本発明は、利用料金について適用を受けることのできる割引の適用の有無を当該利用料金の自動支払いに際して選択できるETCシステムを利用した、前記自動支払いを行うETC車載機と、自車が走行すると予測される経路上に、ETCシステムの利用者に対して提供される割引サービスによる割引であって、前記経路の走行に際して前記ETC車載機による自動支払いを行った場合に当該割引の適用条件を満たす割引が設定されている有料道路区間が複数存在し、かつ、当該複数の有料道路区間に設定されている割引が重複して適用を受けることができないものであった場合に、適用を受ける割引による割引額が最大となるように、前記複数の有料道路区間のうちから前記割引の適用を受ける有料道路区間を割引利用区間として選定し、前記複数の有料道路区間のうちの前記割引利用区間以外の有料道路区間を割引非利用区間に設定する割引非利用区間設定手段と、前記割引非利用区間についての割引の適用を受けないように前記ETC車載機を制御する割引利用制限手段とを備えた、自動車に搭載される車載システムを提供する。
このような車載システムでは、自車が走行すると予測される経路を予測通りに走行した場合に、ETCシステムの利用者に対して設定されている割引サービスによる割引の適用を受けることのできる有料道路区間が複数あるが、当該複数の割引の適用を重複して受けることはできない場合には、適用を受ける割引による割引額が最大となるように割引の適用を受ける有料道路区間を選定する。そして、当該選定した有料道路区間での割引の適用が、他の有料道路区間での割引の適用によって阻害されないようにするために、ETC車載機において、当該他の有料道路区間について自動支払を行う利用料金について、割引の適用を受けないようにする。
したがって、このような車載システムによれば、目的地までの経路上に割引サービスを排他的にしか利用できない複数の有料道路利用区間が存在する場合に、ユーザにとっての割引サービス利用の利益がより大きくなるよう、ユーザが有料道路を利用できるようになる。
ここで、より具体的には、本発明は、たとえば、このような車載システムと、前記ETC車載機から前記自動支払いを受ける路側システムとを備えたETCシステムを次のように構成する。すなわち、前記車載システムの割引利用制限手段において、前記ETC車載機が前記割引非利用区間についての前記自動支払いの処理のための情報の送受を前記路側システムと行う際に割引非利用モードを設定し、前記車載システムの前記ETC車載機において、割引非利用モードが設定されている場合、前記路側システムとの前記割引非利用区間についての前記自動支払いのための情報の送受に際して割引の適用拒否を通知する。そして、前記路側システムにおいて、前記車載システムの前記ETC車載機から前記有料道路の自動支払いを受ける際に、当該ETC車載機から当該自動支払いのための情報の送受において割引の適用拒否を通知されている場合には、当該ETC車載機からの割引を適用しない利用料金の自動支払いを受け、当該ETC車載機から当該自動支払いのための情報の送受において割引の適用拒否を通知されていない場合には、当該自動支払いが適用条件を満たす割引を適用した利用料金の自動支払いを受けるようにする。
ここで、以上の各車載システムは、ユーザによって選定された目的地までの推奨される経路を推奨ルートとして設定し、推奨ルートに従ったユーザの走行を案内するナビゲーション装置を備え、前記自車が走行すると予測される経路を、前記推奨ルートとして設定された経路とするものであってもよい。
また、以上の各車載システムは、前記割引非利用区間設定手段を、前記割引非利用区間を、ユーザの操作に応じて設定するものとしてもよい。このようにしても、適当な操作を行うことにより、ユーザは、目的地までの経路上に割引サービスを排他的にしか利用できない複数の有料道路利用区間が存在する場合に、割引サービス利用の利益がより大きくなるよう、有料道路を利用できるようになる。
以上のように、本発明によれば、目的地までの経路上に割引サービスを排他的にしか利用できない複数の有料道路利用区間が存在する場合に、ユーザにとっての割引サービス利用の利益がより大きくなるよう、ユーザが有料道路を利用できるように支援することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る車載システムの構成を示す。
車載システム1は自動車に搭載されるシステムであり、図示するように、ETC車載機11、ナビゲーション装置12、表示装置13、音声出力装置14、入力装置15、入出力制御部16、割引サービス利用制御部17、料金情報記憶部18とを備えている。
このような構成において、入出力制御部16は、ETC車載機11やナビゲーション装置12や割引サービス利用制御部17と、表示装置13や音声出力装置14や入力装置15との間の入出力を処理する。
また、ETC車載機11は、有料道路の入口ゲートや出口ゲートを通過の際にゲート近傍に設けられたETC路側無線通信装置との間で、無線通信を介して、各種情報を送受し、当該ETC車載機11の有料道路の利用料金の自動支払いを行う。また、ETC車載機11は、有料道路利用料金や有料道路利用履歴の表示装置13への表示や、これら有料道路利用料金や有料道路利用履歴を表す音声の音声出力装置14への出力などを行う
また、ナビゲーション装置12は、地図データを保持し、保持している地図データを用いた現在位置の算出や、入力装置15を用いてユーザが選定した目的地までの間の推奨ルートの設定や、現在位置や推奨ルートを地図データが表す地図上で表す案内画像の表示装置13への表示や、推奨ルートに沿った進路変更を案内する案内音声の音声出力装置14への出力などを行う。
次に、料金情報記憶部18には、有料道路の利用料金に関する各種情報が予め記憶される。
すなわち、料金情報記憶部18には、標準料金テーブルと、割引サービス情報テーブルと、割引サービス重複時適用ルールテーブルが記憶される。
標準料金テーブルは、図2aに示すように、有料道路の各区間毎のエントリを有し、各エントリには対応する区間の標準の(割引前の)利用料金が登録されている。
また、割引サービステーブルは、図2bに示すように、ETCシステムの利用者に対して提供される割引サービス毎のエントリを有し、各エントリには、対応する割引サービスの識別を表す割引サービス識別子、対応する割引サービスの種別を表す割引サービス種別、対応する割引サービスの割引の料率を表す割引率、対応する割引サービスの割引を適用するための適用条件とが登録される。ここで、適用条件としては、たとえば、対応する割引サービスの割引が適用される曜日を表す割引曜日、対応する割引サービスの割引が適用される時間帯を表す割引時間帯、対応する割引サービスの割引が適用される有料道路の区間を表す適用区間、その他の対応する割引サービスの割引が適用されるための条件を表すその他適用条件が登録される。
次に、割引サービス重複時適用ルールテーブルは、図2cに示すように、ETCシステムの利用者に対して提供される割引サービスの組み合わせの内の、重複して割引を適用することのできない割引サービスの組み合わせの各々についてのエントリを有する。そして、各エントリには、対応する割引サービスの組み合わせを割引サービス識別子などを用いて示す重複割引サービス情報と、対応する割引サービスの組み合わせに属する各割引サービスによる割引が、それぞれ割引情報サービステーブルの適用条件に従って重複して適用可能となった場合に、どの割引サービスによる割引を適用するかを定めるための適用割引サービス決定ルールとが登録されている。
すなわち、たとえば、q時からp時の間に割引を適用する時間帯割引サービスTの割引の適用が、各日のq時からp時の間で最先の1回のみと制限されている場合には、この割引サービス重複時適用ルールテーブルには、「単一割引時間帯における複数回のT」という割引サービスの組み合わせ」を示す重複割引サービス情報として持つエントリが設けられ、このエントリの適用割引サービス決定ルールは、「最先のT」となる。
さて、図1に戻り、割引サービス利用制御部17は、割引サービス利用区間選定処理を行う。
図3に、この割引サービス利用区間選定処理の手順を示す。
図示するように、この処理では、まず、ナビゲーション装置12による新たな推奨ルートの設定の発生を監視し(ステップ302)、新たな推奨ルートの設定が発生したならば、起動中の割引利用制限処理を停止し(ステップ304)、ステップ306に進む。割引利用制限処理が起動中でない場合には、そのままステップ306に進む。この割引利用制限処理については後述する。
ステップ306では、ナビゲーション装置12から推奨ルートの情報を取得し、設定された推奨ルートに従って走行した場合に、割引サービスの割引を利用可能となる各有料道路区間と、各有料道路区間で利用可能となる割引サービスとを抽出する。そして、抽出した各有料区間について当該有料区間について抽出した当該種別の割引サービスによって受けられる割引の各々を利用割引候補として設定する。ここで、この割引サービスの割引を利用可能な有料道路区間と、当該有料道路区間で利用可能な割引サービスは次のようにして求める。すなわち、まず、推奨ルート上の各有料道路区間を抽出すると共に、推奨ルートに従った走行を現在開始した場合の各有料道路区間の走行予定曜日や走行予定時間帯を算出する。そして、抽出した各有料道路区間を算出した走行予定曜日の走行予定時間帯に走行した場合に満たされることになる適用条件が登録されているエントリを割引サービステーブルから探索し、エントリの探索が成功した有料道路区間を、割引サービスの割引を利用可能な有料道路区間とし、当該有料道路区間について探索したエントリに登録されている割引サービス識別子が示す割引サービスを当該有料道路区間で利用可能な割引サービスとする。
次に、排他的にしか利用できない複数の利用割引候補、すなわち、重複して割引の適用を受けることのできない複数の利用割引候補が存在するかどうかを調べる(ステップ308)。なお、ここでは、利用割引候補の組み合わせであって、組み合わせ内の各利用割引候補の割引を提供する割引サービスの組み合わせが、割引サービス重複時適用ルールテーブルの任意のエントリに登録された割引サービスの組み合わせに一致する、利用割引候補の組み合わせが存在する場合に、排他的にしか利用できない複数の利用割引候補が存在すると判定する。
そして、排他的にしか利用できない複数の利用割引候補の組が存在しない場合、すなわち、全ての利用割引候補の割引を利用可能である場合には、ステップ302に戻り、次の推奨ルートの設定を待つ。
一方、排他的にしか利用できない複数の利用割引候補が存在する場合には、重複して利用可能な利用割引候補の組み合わせを、各利用割引候補の割引を提供する割引サービスに基づいて割引サービス重複時適用ルールテーブルを参照して求める。そして、求めた利用割引候補の組み合わせのうちから、組み合わせに含まれる各利用割引候補の割引を利用した場合の割引金額の合計が最大となる利用割引候補の組み合わせを選定し、選定した利用割引候補の組み合わせに含まれる利用割引候補を利用割引として設定する。また、利用割引以外の全ての利用割引候補を非利用割引として設定する(ステップ310)。なお、各利用割引候補の割引を利用した場合の割引金額は、標準料金テーブルの、当該利用割引候補の割引を利用可能な有料道路区間に相当する区間が登録されたエントリに登録された標準料金と、割引サービステーブルの、当該利用割引候補の割引を提供する割引サービスのエントリに登録された割引率より算出する。
そして、表示装置13を用いて利用割引候補と非利用割引候補を情報(たとえば、対応する割引が利用できる有料道路区間や、対応する割引を利用した場合の割引金額)をユーザに提示し(ステップ312)、ユーザの承認を求める。
そして、ユーザから入力装置15を介して承認を受けることができたならば(ステップ314)、非利用割引の割引を受けることのできる有料道路区間を割引非利用区間に設定し(ステップ316)、前述した割引利用制限処理を起動する(ステップ318)。そして、ステップ302に戻り、次の推奨ルートの設定を待つ。
一方、ユーザから承認を受けることができなかった場合には、各利用割引候補の情報を表示装置13に表示すると共に、入力装置15を介したユーザの利用割引選定操作を、排他的にしか利用できない複数の利用割引候補が共に利用割引として選定されないように受け付け、受け付けた利用割引選定操作で選定された利用割引候補を利用割引として再設定すると共に、利用割引として選定されなかった他の全ての利用割引候補を非利用割引として再設定する(ステップ318)。そして、非利用割引の割引を受けることのできる有料道路区間を割引非利用区間に設定し(ステップ316)、前述した割引利用制限処理を起動する(ステップ318)。そして、ステップ302に戻り、次の推奨ルートの設定を待つ。
以上、割引サービス利用区間選定処理について説明した。
なお、以上の割引サービス利用区間選定処理は、ナビゲーション装置12が設定した推奨ルートに代えて、他のルート、たとえば、ユーザが指定したルートを対象として以上の処理を行うようにしてもよい。
次に、割引サービス利用区間選定処理のステップ318において起動する割引利用制限処理について説明する。
図4aに示すように、割引サービス利用制御部17は、この割引利用制限処理において、ナビゲーション装置12から現在位置の情報を取得すると共に、先に取得した推奨ルートの情報に基づいて、自車が割引非利用区間に所定距離内に接近するのを待つ(ステップ402)。そして、自車が割引非利用区間に所定距離内に接近したならば、ETC車載機11の電源をオフすることなどにより、ETC車載機11の機能を停止する(ステップ404)。ここで、ETC車載機11は機能を停止している期間中、有料道路利用に際して、ETCシステムを利用した利用料金支払はできなくなる。
そして、ETC車載機11の機能を停止したならば、ナビゲーション装置12の機能を利用して、有料道路の入口ゲートや出口ゲートなどのゲートへの自車の接近の発生と(ステップ406)、割引非利用区間の料金徴収に利用される全てのゲートの自車の通過の発生(ステップ408)とを監視する。
そして、ゲートへの自車の接近が発生した場合には(ステップ406)、音声出力装置14から、非ETC用レーン(一般レーン又はETC/一般共用レーン)を利用するようユーザを案内する案内音声を出力し、ステップ406、408の監視に戻る。ここで、この案内音声は、接近したゲートが入口ゲートであれば、たとえば、「ETCを利用しません。一般レーンに進んで、通行券をお取り下さい」といった案内音声とし、接近したゲートが出口ゲートであれば、たとえば、「ETCを利用しません。一般レーンに進んで、料金をお支払い下さい」といった案内音声とする。
一方、割引非利用区間の料金徴収に利用される全てのゲートの自車の通過が発生した場合には(ステップ408)、ETC車載機11の電源を再投入することなどにより、ETC車載機11の機能を再稼働し(ステップ410)、処理を終了する。ここで、ETC車載機11の機能を再稼働されると、有料道路利用に際して、ETCシステムを利用した利用料金支払が可能となる。
以上、割引サービス利用制御部17の動作について説明した。
なお、割引サービス利用制御部17は、以上の処理の他、ETC車載機11の機能を停止していない期間中に有料道路のゲートに接近した場合には、ETCレーンを利用するユーザを案内する音声、たとえば、「ETCを利用します。ETCレーンに進んで下さい」といった案内音声を出力する処理なども行う。
ここで、以上のような割引サービス利用制御部17の動作による、有料道路の利用例を図5に示す。
まず、図5aは、現在地点Xから、ユーザが設定した経由地Yを経由してユーザが設定した目的地Zに至る推奨ルートとして、現在地点Xから入口ゲートAを通って、有料道路500に進入し、入口ゲートAと出口ゲートBの間の距離50Km、標準の利用料金1400円の区間Aを利用した後、出口ゲートBから一般道に進んで経由地Yを経由した後、再度、入口ゲートCを通って、有料道路500に進入し、入口ゲートCと出口ゲートDの間の距離99Km、標準の利用料金2600円の区間Bを利用し、その後、出口ゲートDから一般道に進んで目的地Zに至る経路が設定された場合を示したものである。
ここで、この有料道路500の区間Aと区間Bを含む区間について、17時から21時までを適用時間帯とし、利用区間が100km以内の区間であることを、その他適用条件とする割引サービスがETCシステムの利用者に対して設定されているものとする。また、この割引サービスにより割引の利用は、各日において、17時から21時までの間で、最初の一度のみに制限されているものとする。
この場合、図示するように、区間Aの走行予定時間帯が16時30分から17時11分であり、区間Bの走行予定時間帯が17時58分から18時50分であるときには、上記制限を考慮しない場合、区間Aと区間Bの双方において割引サービスの割引が利用可能となる。したがって、この場合には、割引サービス利用区間選定処理によって、区間Aにおいて利用可能な割引と区間Bにおいて利用可能な割引との双方が利用割引候補として選定される。また、この二つの利用割引候補の割引は、上記制限より、重複して利用できないので、この場合には、割引サービス利用区間選定処理では、より利用料金が高い、したがって、より割引金額が大きい区間Bにおいて利用可能な割引を利用割引として設定し、残る区間Aにおいて利用可能な割引を非利用割引として設定することになる。そして、非利用割引として設定した割引が適用される区間Aが、割引非利用区間として設定される。
さて、このように割引非利用区間が設定された後に、地点Xより推奨ルートに沿った走行を開始すると、入り口ゲートAに接近した時点で、割引利用制限処理によって割引非利用区間への接近が検知されETC車載機11の機能が停止される。また、さらに入口ゲートに接近すると、非ETC用レーン(一般レーン又はETC/一般共用レーン)の利用を案内する案内音声が出力される。そこで、ユーザは、入り口ゲートAでは非ETC用レーンから有料道路500の区間Aに進入する。次に、区間Aを走行して出口ゲートBに接近すると、再度、非ETC用レーン(一般レーン又はETC/一般共用レーン)の利用を案内する案内音声出力される。そこで、ユーザは、出口ゲートBに非ETC用レーンを走行して進み、区間Aの利用料金を係員に現金やクレジットなど、ETCシステムを利用しない形態で支払う。ここで、この区間Aについては、このようにETCシステムを利用していないので、前述した割引サービスによる区間Aについての割引は受けられない。
次に、ユーザが、出口ゲートBを通過すると、割引利用制限処理によって割引非利用区間の料金徴収に利用される全てのゲートの自車の通過が検出され、ETC車載機11が再稼働される。
そして、その後、ユーザが経由地Yを経由して入口ゲートCに近づくとETCレーンの利用を案内する案内音声が出力される。そして、ユーザが入口ゲートCのETCレーンを通過し、区間Bを走行して出口ゲートDに近づくと、再び、ETCレーンの利用を案内する案内音声が出力される。そして、この案内音声に従って、ユーザは、出口ゲートDのETCレーンを通過する。一方、この入口ゲートCと出口ゲートDの走行に際して、ETC車載機11によって入口ゲートCと出口ゲートDとに設置されたETC路側無線通信装置と所要の無線通信による送受信が行われ、ETCシステムを利用した区間Bの利用料金の自動支払いが行われる。ここで、この自動支払いに際しては、前述した割引サービスによる区間Bについての割引が、当該割引が当該最初の割引サービスの利用であることにより適用されることになる。
なお、サービス利用制御部において、図5aに示すような推奨ルートが設定されている場合、経由地Yに到着した時点で、区間Bの割引を利用するために遅くともそれまでに経由地Yを出発する必要のある時刻をユーザに告知するようにすることが好ましい。なお、この場合、当該時刻は、たとえば、割引適用時間帯の終了時刻から、経由地Yから入口ゲートCに至るまでの所要時間に所定のマージンを加えた時間分、過去に進んだ時刻として求まる。
次に、図5bは、現在地点Xから入口ゲートAを通って、有料道路510に進入し、入口ゲートAと乗換ゲートBの間の距離50Km、標準の利用料金1400円の区間Aを利用した後、乗換ゲートBを通過して有料道路520に進んで、乗換ゲートBと乗換ゲートCの間の距離60Km、標準の利用料金1600円の区間Bを利用した後に、乗換ゲートCを通過して有料道路530に進み、乗換ゲートCと出口ゲートDの間の距離99Km、標準の利用料金2600円の区間Cを利用し、その後、出口ゲートDから一般道に進んで目的地Zに至る経路が設定された場合を示したものである。
なお、乗換ゲートBは、有料道路510の出口ゲートと有料道路520の入口ゲートを兼ねたゲートであり、乗換ゲートCは有料道路520の出口と有料道路530の入口ゲートを兼ねたゲートである。
ここで、この有料道路510と有料道路530は同じ事業者の有料道路であり、有料道路520は他の事業者の有料道路である。
そして、有料道路510と有料道路530には、ETCシステムの利用者に対する共通の割引サービスとして、17時から21時までを適用時間帯とし、利用区間が100km以内の区間であることを、その他適用条件とする割引サービスが設定されているものとする。また、この割引サービスにより割引の利用は、利用する有料道路に関わらずに、各日において、17時から21時まで間の、最初の一度のみに制限されているものとする。
一方、有料道路520には、利用可能な割引サービスは適用されていないものとする。
この場合、図示するように、区間Aの走行予定時間帯が16時30分から17時11分であり、区間Cの走行予定時間帯が17時58分から18時50分であるときには、上記制限を考慮しない場合、図5aの場合と同様に、区間Aと区間Cの双方において割引サービスの割引が利用可能となる。また、図5aの場合と同様に、区間Aと区間Cのうちの、割引の適用を受けた場合に最も大きな割引金額となる区間ではない区間Cが、割引非利用区間として設定される。
そして、これにより、ユーザは区間Aと区間Bについては利用料金を係員に現金やクレジットなど、ETCシステムを利用しない形態で支払い、区間Cについてのみ、ETCシステムを利用した利用料金の自動支払いが行われることになる。そして、この区間Cについての利用料金の自動支払いに際して、前述した割引サービスによる区間Cについての割引が適用されることになる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の実施形態では、図3で示した割引サービス利用区間選定処理で設定した割引非利用区間について、図4aで示した割引利用制限処理によってETCシステムを利用した利用料金の支払を行わないようにすることにより、当該割引非利用区間についてETCシステムの利用者に対して提供される割引を利用しないようにした。
しかし、これは、ETCシステムを、ETC車載機11が割引の適用の有無を選択できるように構成すると共に、ETC車載機11を用いて、図3で示した割引サービス利用区間選定処理で設定した割引非利用区間について、ETCシステムを利用した利用料金の支払を行いつつ、当該該割引非利用区間についての割引を利用しないようにしてもよい。
すなわち、この場合には、ETCシステムを図6に示すように構成する。
図示するように、このETCシステムは、有料道路の入口ゲートや出口ゲートなどの各ゲートに設置されるETC路側無線通信装置2と各路側無線通信装置2と接続した課金システム3とよりなる路側システムと、各自動車に搭載される図1に構成を示した車載システム1とより構成される。
また、課金システム3は、料金算定部31と、利用履歴データベース32と、料金テーブル33と、割引サービステーブル34と、課金情報蓄積部35とを有する。
このようなETCシステムの構成において、図6に示す有料道路の区間Aを自車が利用する場合、車載システム1のETC車載機11は、区間Aへの進入に際して通過する入口ゲートGAの通過の際に、入口ゲートGAに設置されたETC路側無線通信装置2と無線通信を行い、入口ゲートGAの識別子や現在時刻を含む利用開始情報を取得しETC車載機11において記憶する。そして、車載システム1のETC車載機11は、区間Aからの退出に際して通過する出口ゲートGBの通過に際して、出口ゲートGBに設置されたETC路側無線通信装置2と無線通信を行い、ETC車載機11の識別やETC車載機11の利用者の識別を表す利用者情報と、記憶しておいた利用開始情報とを出口ゲートGBに設置されたETC路側無線通信装置2に送信する。また、ETC車載機11は、この利用者情報や利用開始情報の送信に際して、併せて割引適用除外要求を選択的に送信することができる。
さて、出口ゲートGBに設置されたETC路側無線通信装置2は、ETC車載機11から利用者情報と利用開始情報を受信したならば、自身が設置された出口ゲートGBの識別子や現在時刻を含む利用終了情報を作成し、受信した利用開始情報と利用終了情報とよりなる利用情報を生成する。そして、受信した利用者情報と共に生成した利用情報を課金システム3に送信する。また、割引適用除外要求を、ETC車載機11から受信している場合には、この割引適用除外要求を、利用者情報と利用情報に伴わせて課金システム3に送信する。
課金システム3の料金算定部31は、ETC路側無線通信装置2から利用者情報と利用情報とを受け取ると、料金テーブル33と割引サービステーブル34を参照し、利用情報が示す区間Aの利用に対して課金すべき利用料金を算出し、料金情報として、ETC路側無線通信装置2に応答する。また、利用料金算出において割引を適用したか否かを表す情報を利用情報に加えた情報を利用履歴データベース32に、利用者情報が表す利用者の利用履歴として格納する。また、料金情報を利用情報と共に、利用者情報が表す利用者の課金情報として課金情報データベースに格納する。なお、課金情報データベースに格納された課金情報に基づいて、後に、利用者と間の利用料金の精算が行われることになる。
ここで、この利用料金の算出は、利用者情報と利用情報が割引適用除外要求を伴っている場合には、利用情報から区間Aの利用を認知すると共に、この区間Aの標準料金を、各区間と標準利用料金との対応が登録さている料金テーブル33から求め、求めた標準料金を利用料金として算出することにより行う。
一方、利用者情報と利用情報が割引適用除外要求を伴っていない場合には、利用料金の算出は、次のように行う。すなわち、まず、上述のように料金テーブル33から区間Aの標準料金を求める。また、利用情報に基づいて、今回の区間Aの利用に対して割引を適用できる割引サービスが存在するかどうかを、各種割引サービスの内容を登録した割引サービステーブル34と、利用者情報が表す利用者の利用履歴データベース32に格納されている利用履歴とを参照して調べる。そして、適用できる割引がなければ、求めた標準料金を利用料金として算出し、適用できる割引があれば求めた標準料金に当該割引を適用した料金を利用料金として算出する。
さて、料金情報を受け取ったETC路側無線通信装置2は、これをETC車載機11に中継し、ETC車載機11は、受け取った料金情報が示す利用料金を表す音声を音声出力装置14から出力する処理などを行う。
このようにすることにより、ETC車載機11が、ETCシステムを利用した利用料金の支払を行いつつ、割引適用除外要求の送信の有無によって、当該利用料金についての割引の利用を任意に選択することができるようになる。
そこで、ETC車載機11は、図4aで示した割引利用制限処理に代えて図4bに示す割引利用制限処理を行い、図3で示した割引サービス利用区間選定処理で設定した割引非利用区間について、ETCシステムを利用した利用料金の支払を行いつつ、当該該割引非利用区間についての割引を利用しないようにする。
すなわち、ETC車載機11の割引サービス利用制御部17は、割引利用制限処理において、図4bに示すように、自車が割引非利用区間に所定距離内に接近するのを待つ(ステップ452)。そして、自車が割引非利用区間に所定距離内に接近したならば、ETC車載機11に割引サービス利用拒否モードを設定する(ステップ454)。そして、割引非利用区間の料金徴収に利用される全てのゲートの自車の通過の発生を待って(ステップ456)、ETC車載機11の割引サービス利用拒否モードを解除する(ステップ458)。
ここで、ETC車載機11は、割引サービス利用拒否モードが設定されている期間中、前述した割引適用除外要求を、出口ゲートにおける利用者情報や利用開始情報のETC路側無線通信装置2の送信に際して併せて送信する。したがって、ETC車載機11に割引サービス利用拒否モードが設定されている期間、ETCシステムを利用した有料道路の利用料金の支払いに際して割引の適用は受けることができない。なお、ETC車載機11に割引サービス利用拒否モードが設定されている期間でも、ETCシステムを利用した有料道路の利用料金の支払いは行うことができる。
このような割引利用制限処理の結果、図5aに示した推奨ルートを走行する場合には、区間Aと区間Bの双方についてETCシステムを利用した有料道路の利用料金の支払いが行われるが、区間Aについては割引適用除外要求がETC車載機11から送信されるため割引は適用されなお。そして、この結果、より割引金額の大きい区間Bについての割引の適用を受けることができるようになる。
また、図5bに示した推奨ルートを走行する場合には、区間A、区間B、区間Cの全てについてETCシステムを利用した有料道路の利用料金の支払いが行われるが、区間Aについては割引適用除外要求がETC車載機11から送信されるため割引は適用されず、この結果、より割引金額の大きい区間Cについての割引の適用を受けることができるようになる。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザは、重複して適用を受けることができない割引が複数存在する場合に、最も割引金額の大きい割引を利用することができるようになる。
なお、図3に示した割引サービス利用区間選定処理の、ステップ310以降の処理は、各利用割引候補の情報を表示装置13に表示すると共に、入力装置15を介したユーザの利用割引の利用割引候補のうちからの選定操作を、排他的にしか利用できない複数の利用割引候補が共に利用割引として選定されないように受け付け、受け付けた利用割引選定操作で選定された利用割引候補を利用割引を設定すると共に、利用割引として選定されなかった他の全ての利用割引候補を非利用割引として設定すると共に、非利用割引の割引を受けることのできる有料道路区間を割引非利用区間に設定し、前述した割引利用制限処理を起動する処理としてもよい。
このようにしても、重複して適用を受けることができない割引が複数存在する場合に、ユーザが適切に利用割引を選定することにより、最も割引金額の大きい割引を利用することができるようになる。
本発明の実施形態に係る車載システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る車載システムの料金情報記憶部に記憶する情報を示す図である。 本発明の実施形態に係る車載システムにおいて行う割引サービス利用区間選定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る車載システムにおいて行う割引利用制限処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る車載システムを用いた有料道路の利用例を示す図である。 本発明の実施形態に係るETCシステムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…車載システム、2…ETC路側無線通信装置、3…課金システム、11…ETC車載機、12…ナビゲーション装置、13…表示装置、14…音声出力装置、15…入力装置、16…入出力制御部、17…割引サービス利用制御部、18…料金情報記憶部、31…料金算定部、32…利用履歴データベース、33…料金テーブル、34…割引サービステーブル、35…課金情報蓄積部。

Claims (10)

  1. 自動車に搭載される車載システムであって、
    ETCシステムを利用した有料道路の利用料金の自動支払いを行うETC車載機と、
    自車が走行すると予測される経路上に、ETCシステムの利用者に対して提供される割引サービスによる割引であって、前記経路の走行に際して前記ETC車載機による自動支払いを行った場合に当該割引の適用条件を満たす割引が設定されている有料道路区間が複数存在し、かつ、当該複数の有料道路区間に設定されている割引が重複して適用を受けることができないものであった場合に、適用を受ける割引による割引額が最大となるように、前記複数の有料道路区間のうちから前記割引の適用を受ける有料道路区間を割引利用区間として選定し、前記複数の有料道路区間のうちの前記割引利用区間以外の有料道路区間を割引非利用区間に設定する割引非利用区間設定手段と、
    前記割引非利用区間についての利用料金の自動支払いを行わないよう前記ETC車載機を制御するETCシステム利用制限手段とを有することを特徴とする車載システム。
  2. 自動車に搭載される車載システムであって、
    利用料金について適用を受けることのできる割引の適用の有無を当該利用料金の自動支払いに際して選択できるETCシステムを利用した、前記自動支払いを行うETC車載機と、
    自車が走行すると予測される経路上に、ETCシステムの利用者に対して提供される割引サービスによる割引であって、前記経路の走行に際して前記ETC車載機による自動支払いを行った場合に当該割引の適用条件を満たす割引が設定されている有料道路区間が複数存在し、かつ、当該複数の有料道路区間に設定されている割引が重複して適用を受けることができないものであった場合に、ユーザの操作に応じて、前記複数の有料道路区間のうちから前記割引の適用を受けない有料道路区間を選定して割引非利用区間に設定する割引非利用区間設定手段と、
    前記割引非利用区間についての利用料金の自動支払いを行わないよう前記ETC車載機を制御するETCシステム利用制限手段とを有することを特徴とする車載システム。
  3. 請求項1または2記載の車載システムであって、
    前記ETCシステム利用制限手段は、前記割引非利用区間についての利用料金の自動支払いを行う場合に、前記ETC車載機が当該自動支払いの処理のための情報の送受を行うことになるゲートの通過の際に、前記ETC車載機の機能が停止しているように、当該ETC車載機の機能の停止/非停止を制御することを特徴とする車載システム。
  4. 請求項1、2または3記載の車載システムであって、
    前記割引非利用区間についての利用料金の自動支払いに用いられる情報をETC車載機との間で送受する有料道路のゲートに接近した際に、ETCシステムの非利用者が使用することのできるレーンを使用するようにユーザを誘導するレーン誘導手段を有することを特徴とする車載システム。
  5. 自動車に搭載される車載システムであって、
    ETCシステムを利用した有料道路の利用料金の自動支払いを行うETC車載機と、
    自車が走行すると予測される経路上に、ETCシステムの利用者に対して提供される割引サービスによる割引であって、前記経路の走行に際して前記ETC車載機による自動支払いを行った場合に当該割引の適用条件を満たす割引が設定されている有料道路区間が複数存在し、かつ、当該複数の有料道路区間に設定されている割引が重複して適用を受けることができないものであった場合に、適用を受ける割引による割引額が最大となるように、前記複数の有料道路区間のうちから前記割引の適用を受ける有料道路区間を割引利用区間として選定し、前記複数の有料道路区間のうちの前記割引利用区間以外の有料道路区間を割引非利用区間に設定する割引非利用区間設定手段と、
    前記割引非利用区間についての割引の適用を受けないように前記ETC車載機を制御する割引利用制限手段とを有することを特徴とする車載システム。
  6. 自動車に搭載される車載システムであって、
    ETCシステムを利用した有料道路の利用料金の自動支払いを行うETC車載機と、
    自車が走行すると予測される経路上に、ETCシステムの利用者に対して提供される割引サービスによる割引であって、前記経路の走行に際して前記ETC車載機による自動支払いを行った場合に当該割引の適用条件を満たす割引が設定されている有料道路区間が複数存在し、かつ、当該複数の有料道路区間に設定されている割引が重複して適用を受けることができないものであった場合に、ユーザの操作に応じて、前記複数の有料道路区間のうちから前記割引の適用を受けない有料道路区間を選定して割引非利用区間に設定する割引非利用区間設定手段と、
    前記割引非利用区間についての割引の適用を受けないように前記ETC車載機を制御する割引利用制限手段とを有することを特徴とする車載システム。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6記載の車載システムであって、
    ユーザによって選定された目的地までの推奨される経路を推奨ルートとして設定し、推奨ルートに従ったユーザの走行を案内するナビゲーション装置を有し、
    前記自車が走行すると予測される経路は、前記推奨ルートとして設定された経路であることを特徴とする車載システム。
  8. 請求項4または5記載の車載システムと、前記ETC車載機から前記自動支払いを受ける路側システムとを有するETCシステムであって、
    前記車載システムの割引利用制限手段は、前記ETC車載機が前記割引非利用区間についての前記自動支払いの処理のための情報の送受を前記路側システムと行う際に割引非利用モードを設定し、
    前記車載システムの前記ETC車載機は、割引非利用モードが設定されている場合、前記路側システムに、前記割引非利用区間についての前記自動支払いのための情報の送受に際して割引の適用拒否を通知し、
    前記路側システムは、前記車載システムの前記ETC車載機から前記有料道路の自動支払いを受ける際に、当該ETC車載機から当該自動支払いのための情報の送受において割引の適用拒否を通知されている場合には、当該ETC車載機からの割引を適用しない利用料金の自動支払いを受け、当該ETC車載機から当該自動支払いのための情報の送受において割引の適用拒否を通知されていない場合には、当該自動支払いが適用条件を満たす割引を適用した利用料金の自動支払いを受けることを特徴とするETCシステム。
  9. 自動車に搭載される、ETCシステムを利用した有料道路の利用料金の自動支払いを行うETC車載機を備えた車載システムにおいて、前記有料道路の利用料金の割引サービスの利用を制御する割引サービス利用制御方法であって、
    自車が走行すると予測される経路上に、ETCシステムの利用者に対して提供される割引サービスによる割引であって、前記経路の走行に際して前記ETC車載機による自動支払いを行った場合に当該割引の適用条件を満たす割引が設定されている有料道路区間が複数存在し、かつ、当該複数の有料道路区間に設定されている割引が重複して適用を受けることができないものであった場合に、前記複数の有料道路区間の一部の有料道路区間を前記割引の適用を受けない割引非利用区間として設定するステップと、
    前記割引非利用区間についての利用料金の自動支払いを行わないよう前記ETC車載機を制御するステップとを有することを特徴とする有料道路の割引サービス利用制御方法。
  10. 自動車に搭載される、利用料金について適用を受けることのできる割引の適用の有無を当該利用料金の自動支払いに際して選択できるETCシステムを利用した、前記自動支払いを行うETC車載機を備えた車載システムにおいて、前記有料道路の利用料金の割引サービスの利用を制御する割引サービス利用制御方法であって、
    自車が走行すると予測される経路上に、ETCシステムの利用者に対して提供される割引サービスによる割引であって、前記経路の走行に際して前記ETC車載機による自動支払いを行った場合に当該割引の適用条件を満たす割引が設定されている有料道路区間が複数存在し、かつ、当該複数の有料道路区間に設定されている割引が重複して適用を受けることができないものであった場合に、前記複数の有料道路区間の一部の有料道路区間を前記割引の適用を受けない割引非利用区間として設定するステップと、
    前記割引非利用区間についての割引の適用を受けないように前記ETC車載機を制御するステップとを有することを特徴とする有料道路の割引サービス利用制御方法。
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