JP2007247862A - Controller of continuously variable transmission - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両に搭載される無段変速機の制御装置に関する。 The present invention relates to a control device for a continuously variable transmission mounted on a vehicle.
車両の動力伝達系に搭載される無段変速機(CVT)は、入力軸に設けられるプライマリプーリと、出力軸に設けられるセカンダリプーリとを備えており、これらのプーリに掛け渡される駆動ベルト等の巻き付け径を変化させて変速比を無段階に制御している。プライマリプーリおよびセカンダリプーリは、それぞれに固定シーブとこれに対面する可動シーブとを備えており、可動シーブを軸方向に移動させることによってプーリ溝幅を変化させることができ、駆動ベルトの巻き付け径を制御することが可能となっている。 A continuously variable transmission (CVT) mounted on a power transmission system of a vehicle includes a primary pulley provided on an input shaft and a secondary pulley provided on an output shaft. The gear ratio is steplessly controlled by changing the winding diameter. Each of the primary pulley and the secondary pulley includes a fixed sheave and a movable sheave facing the stationary sheave. The pulley groove width can be changed by moving the movable sheave in the axial direction, and the winding diameter of the drive belt can be changed. It is possible to control.
このような無段変速機は、一方のプーリ(たとえば、プライマリプーリ)によって駆動ベルトの巻き付け径を制御するのに対し、他方のプーリ(たとえば、セカンダリプーリ)によって駆動ベルトの滑りを抑制するようにしている。プライマリプーリによって変速比を制御する際には、スロットル開度や車速に基づき特性マップを参照して目標変速比を設定し、この目標変速比に合わせてプライマリプーリのプーリ溝幅を制御する。そして、セカンダリプーリによって駆動ベルトの滑りを抑制する際には、目標変速比に基づき特性マップを参照して単位トルク当りのクランプ力を設定した後に、このクランプ力に入力トルクを乗算して目標クランプ力を設定し、この目標クランプ力に合わせてセカンダリプーリのプーリ溝幅を制御するようにしている(たとえば、特許文献1参照)。また、2つのプーリに巻き掛けられる動力伝達要素として、多数のリンク部材によって構成される駆動チェーンを組み付けるようにした無段変速機も提案されている(たとえば、特許文献2および3参照)。
しかしながら、プーリ及び駆動チェーン等の動力伝達要素から構成される変速機構のトルク容量特性は、プーリの剛性等によっては変速比の値に応じて変化するだけでなく、変速機構に対する入力トルクや入力回転数の値に応じて変化する場合があることが確認された。つまり、変速機構のトルク容量は、変速比に対して非線形な特性を有するだけでなく、入力トルクや入力回転数に対して非線形な特性を有するものとなっていた。したがって、特許文献1に記載されるように、目標変速比のみに基づき単位トルク当りのクランプ力を設定した場合には、セカンダリプーリの目標クランプ力を適切に設定することが困難となるため、入力トルクや入力回転数の値によってはクランプ力が不足するおそれがあり、このクランプ力の不足は変速機構の滑りを招く要因となる。また、変速機構の滑りを抑制するために目標クランプ力を過剰に設定することは、オイルポンプの負荷や変速機内の動力損失を増大させることになり、エンジンの燃費を悪化させる要因となっていた。
However, the torque capacity characteristics of the speed change mechanism including power transmission elements such as a pulley and a drive chain not only change according to the speed ratio value depending on the rigidity of the pulley, but also the input torque and input rotation to the speed change mechanism. It was confirmed that it may change depending on the value of the number. That is, the torque capacity of the speed change mechanism has not only a non-linear characteristic with respect to the gear ratio but also a non-linear characteristic with respect to the input torque and the input rotation speed. Therefore, as described in
本発明の目的は、変速機構のトルク容量特性に応じたクランプ力を設定することが可能な無段変速機の制御装置を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a control device for a continuously variable transmission capable of setting a clamping force according to a torque capacity characteristic of a transmission mechanism.
本発明の無段変速機の制御装置は、動力伝達要素が巻き付けられる変速プーリと締付プーリとを備える変速機構を有し、前記変速プーリによって前記動力伝達要素の巻き付け径を制御し、前記締付プーリによって前記動力伝達要素の張力を制御する無段変速機の制御装置であって、車両状態に基づき設定される目標変速比と、前記変速機構に対する入力トルクと、前記変速機構に対する入力回転数とに基づいて、前記締付プーリの目標クランプ力を設定するクランプ力設定手段を有することを特徴とする。 A control device for a continuously variable transmission according to the present invention includes a speed change mechanism including a speed change pulley on which a power transmission element is wound and a tightening pulley. The speed change pulley controls a winding diameter of the power transmission element, and A control device for a continuously variable transmission that controls the tension of the power transmission element with an attached pulley, the target transmission ratio set based on a vehicle state, the input torque to the transmission mechanism, and the input rotational speed to the transmission mechanism And a clamping force setting means for setting a target clamping force of the tightening pulley.
本発明の無段変速機の制御装置は、前記クランプ力設定手段は、目標変速比と入力トルクとに基づき基礎クランプ力を設定し、目標変速比と入力回転数とに基づき補正係数を設定し、基礎クランプ力と補正係数とに基づき目標クランプ力を設定することを特徴とする。 In the continuously variable transmission control device according to the present invention, the clamping force setting means sets a basic clamping force based on the target speed ratio and the input torque, and sets a correction coefficient based on the target speed ratio and the input rotational speed. The target clamping force is set based on the basic clamping force and the correction coefficient.
本発明によれば、目標変速比と入力トルクと入力回転数とに基づき締付プーリの目標クランプ力を設定するようにしたので、変速機構のトルク容量特性に合わせて目標クランプ力を適切に設定することができ、動力伝達要素の滑りを抑制するとともに無段変速機の動力損失を軽減することが可能となる。 According to the present invention, the target clamping force of the tightening pulley is set based on the target gear ratio, the input torque, and the input rotational speed, so the target clamping force is appropriately set according to the torque capacity characteristics of the transmission mechanism. Thus, it is possible to suppress the slip of the power transmission element and reduce the power loss of the continuously variable transmission.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1は無段変速機10を示すスケルトン図であり、この無段変速機10は本発明の一実施の形態である制御装置によって制御される。図1に示すように、この無段変速機10はチェーンドライブ式の無段変速機であり、エンジン11に駆動されるプライマリ軸12と、これに平行となるセカンダリ軸13とを有している。プライマリ軸12とセカンダリ軸13との間には変速機構14が設けられており、プライマリ軸12の回転は変速機構14を介してセカンダリ軸13に伝達され、セカンダリ軸13の回転は減速機構15およびディファレンシャル機構16を介して左右の駆動輪17,18に伝達される。
FIG. 1 is a skeleton diagram showing a continuously
プライマリ軸12には変速プーリとしてのプライマリプーリ20が設けられており、このプライマリプーリ20はプライマリ軸12に一体となる固定シーブ20aと、これに対向してプライマリ軸12に軸方向に摺動自在となる可動シーブ20bとを有している。また、セカンダリ軸13には締付プーリとしてのセカンダリプーリ21が設けられており、このセカンダリプーリ21はセカンダリ軸13に一体となる固定シーブ21aと、これに対向してセカンダリ軸13に軸方向に摺動自在となる可動シーブ21bとを有している。プライマリプーリ20とセカンダリプーリ21には、多数のリンク部材をピン部材によって連結した動力伝達要素としての駆動チェーン22が巻き付けられており、プライマリプーリ20とセカンダリプーリ21とのプーリ溝幅を変化させることによって、駆動チェーン22の巻き付け径を無段階に変化させることが可能となる。なお、駆動チェーン22のプライマリプーリ20に対する巻き付け径をRpとし、セカンダリプーリ21に対する巻き付け径をRsとすると、無段変速機10の変速比はRs/Rpとなる。
The
プライマリプーリ20のプーリ溝幅を変化させるため、プライマリ軸12にはプランジャ23が固定されるとともに、可動シーブ20bにはプランジャ23の外周面に摺動自在に接触するシリンダ24が固定されており、プランジャ23とシリンダ24とによって作動油室25が区画されている。同様に、セカンダリプーリ21のプーリ溝幅を変化させるため、セカンダリ軸13にはプランジャ26が固定されるとともに、可動シーブ21bにはプランジャ26の外周面に摺動自在に接触するシリンダ27が固定されており、プランジャ26とシリンダ27とによって作動油室28が区画されている。それぞれのプーリ溝幅は、プライマリ側の作動油室25に供給されるプライマリ圧Ppと、セカンダリ側の作動油室28に供給されるセカンダリ圧Psとを調圧することによって制御される。
In order to change the pulley groove width of the
また、プライマリプーリ20にエンジン動力を伝達するため、クランク軸11aとプライマリ軸12との間にはトルクコンバータ30および前後進切換機構31が設けられている。トルクコンバータ30はクランク軸11aに連結されるポンプシェル30aとこれに対面するタービンランナ30bとを備えており、タービンランナ30bにはタービン軸32が連結されている。さらに、トルクコンバータ30内には、走行状態に応じてクランク軸11aとタービン軸32とを締結するためのロックアップクラッチ33が組み込まれている。
A
前後進切換機構31は、ダブルピニオン式の遊星歯車列34、前進用クラッチ35および後退用ブレーキ36を備えており、前進用クラッチ35や後退用ブレーキ36を作動させることによってエンジン動力の伝達経路が切り換えられるようになっている。前進用クラッチ35および後退用ブレーキ36を共に開放すると、タービン軸32とプライマリ軸12とは切り離され、前後進切換機構31はプライマリ軸12に動力を伝達しないニュートラル状態に切り換えられる。また、後退用ブレーキ36を開放して前進用クラッチ35を締結すると、タービン軸32の回転がそのままプライマリプーリ20に伝達される一方、前進用クラッチ35を開放して後退用ブレーキ36を締結すると、逆転されたタービン軸32の回転がプライマリプーリ20に伝達されることになる。
The forward /
図2は無段変速機10の油圧制御系および電子制御系を示す概略図である。図2に示すように、プライマリプーリ20やセカンダリプーリ21に対して作動油を供給するため、無段変速機10にはエンジン動力によって駆動されるオイルポンプ40が設けられている。このオイルポンプ40の吐出口に接続されるライン圧路41にはライン圧制御弁42が接続されており、ライン圧制御弁42によって油圧制御回路の基本油圧となるライン圧PLが調圧される。また、ライン圧路41は分岐するようになっており、プライマリプーリ20に向けて延びる一方のライン圧路41aにはプライマリ圧制御弁43が接続され、セカンダリプーリ21に向けて延びる他方のライン圧路41bにはセカンダリ圧制御弁44が接続されている。
FIG. 2 is a schematic diagram showing a hydraulic control system and an electronic control system of the continuously
そして、プライマリ圧制御弁43によって調圧されたプライマリ圧Ppをプライマリ圧路45からプライマリプーリ20に対して供給することにより、プライマリプーリ20のプーリ溝幅を調整して変速比を制御することが可能となる。また、セカンダリ圧制御弁44によって調圧されたセカンダリ圧Psをセカンダリ圧路46からセカンダリプーリ21に供給することにより、セカンダリプーリ21に所定のクランプ力を発生させて駆動チェーン22の滑りを抑制することが可能となる。
Then, by supplying the primary pressure Pp regulated by the primary
このようなライン圧制御弁42、プライマリ圧制御弁43、セカンダリ圧制御弁44は、それぞれにソレノイド部42a,43a,44aを備えた電磁圧力制御弁となっており、各ソレノイド部42a,43a,44aには、クランプ力設定手段として機能するCVT制御ユニット50からの駆動電流が供給されるようになっている。また、CVT制御ユニット50は、図示しないマイクロプロセッサ(CPU)を備えており、このCPUにはバスラインを介してROM、RAMおよびI/Oポートが接続される。ROMには制御プログラムや各種マップデータなどが格納され、RAMにはCPUで演算処理したデータが一時的に格納される。さらに、I/Oポートを介してCPUには各種センサから車両の走行状態を示す検出信号が入力されている。
Such a line
CVT制御ユニット50に検出信号を入力する各種センサとしては、プライマリプーリ20のプライマリ回転数を検出するプライマリ回転数センサ51、セカンダリプーリ21のセカンダリ回転数を検出するセカンダリ回転数センサ52、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ53、車速を検出する車速センサ54などがある。また、CVT制御ユニット50にはエンジン制御ユニット55が接続されており、このエンジン制御ユニット55からスロットル開度やエンジン回転数などのエンジン制御情報が入力されるようになっている。
Various sensors for inputting a detection signal to the
以下、CVT制御ユニット50による目標プライマリ圧Ppと目標セカンダリ圧Psとの算出手順について説明する。図3はCVT制御ユニット50の変速制御系を示すブロック図である。
Hereinafter, the calculation procedure of the target primary pressure Pp and the target secondary pressure Ps by the
図3に示すように、目標プライマリ圧Ppを設定するため、目標プライマリ回転数算出部60は、車速Vとスロットル開度Toに基づき所定の変速マップを参照して目標プライマリ回転数Npを算出し、目標変速比算出部61は、目標プライマリ回転数Npと実セカンダリ回転数Ns’とに基づき目標変速比iを算出する。次いで、油圧比算出部62は、目標変速比iに対応する目標プライマリ圧Ppと目標セカンダリ圧Psとの油圧比(Pp/Ps)を算出し、目標プライマリ圧算出部63は、この油圧比に後述する目標セカンダリ圧Psを乗算して目標プライマリ圧Ppを算出する。また、実変速比算出部64は、実プライマリ回転数Np’と実セカンダリ回転数Ns’とに基づき実変速比i’を算出し、フィードバック値算出部65は、実変速比i’と目標変速比iとに基づきフィードバック値fを算出する。そして、CVT制御ユニット50は、フィードバック制御された目標プライマリ圧Ppに基づき駆動電流を設定した後に、この駆動電流をプライマリ圧制御弁43に対して出力し、プライマリプーリ20のプーリ溝幅を目標変速比iに向けて制御することになる。
As shown in FIG. 3, in order to set the target primary pressure Pp, the target primary rotation
次いで、目標セカンダリ圧Psを算出するため、入力トルク算出部66は、エンジン回転数Neとスロットル開度Toとに基づきエンジントルクを算出した後に、このエンジントルクに対してトルクコンバータ30によって増幅されるトルク比を乗算し、プライマリプーリ20に入力される入力トルクTiを算出する。そして、基礎セカンダリ圧算出部67は、入力トルクTiと目標変速比iとに基づき所定の特性マップを参照し、単位トルク当りの基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)を算出する。ここで、図4は基礎セカンダリ圧算出部67によって参照される特性マップの一例を示す概略図である。図4に示すように、たとえば、入力トルク算出部66によって算出される入力トルクがT3であり、目標変速比算出部61によって算出される目標変速比がiaである場合には、基礎セカンダリ圧算出部67によって基礎セカンダリ圧としてPaが設定されることになる。図示するように、単位トルク当りの基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)は、目標変速比iだけでなく入力トルクTiの値に応じて変化するように設定されている。
Next, in order to calculate the target secondary pressure Ps, the input
続いて、図3に示すように、補正係数算出部68は、実プライマリ回転数(入力回転数)Np’と目標変速比iとに基づき図5に示す所定の係数マップを参照し、実プライマリ回転数Np’と目標変速比iとに応じた補正係数Cを算出する。そして、基礎セカンダリ圧補正部69は、補正係数Cによって基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)を補正することにより、単位トルク当りの目標セカンダリ圧(Ps/Ti)を算出する。このように、基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)を補正することによって、単位トルク当りの基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)を実プライマリ回転数Np’の値に応じて増減させ、単位トルク当りの目標セカンダリ圧(Ps/Ti)を設定することが可能となっている。
Subsequently, as shown in FIG. 3, the correction
このような基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)の補正処理を図4に従って説明する。図4に示すように、入力トルクTiの数値毎に設定される基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)の特性線T1〜T4は、プライマリプーリ20を所定の基準値で回転させたときに適切なクランプ力が得られるように設定されている。つまり、実プライマリ回転数Np’が所定の基準値から外れた場合には、変速機構14のトルク容量特性が変化してしまうことから、特性線T1〜T4に基づき設定される基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)に過不足が生じるおそれがある。そこで、実プライマリ回転数Np’に基づき補正係数Cを設定し、この補正係数Cによって基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)を補正することにより、プライマリプーリ20の低回転域から高回転域まで目標セカンダリ圧(Ps/Ti)を適切に設定するようにしている。
Such basic secondary pressure (Psb / Ti) correction processing will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 4, the characteristic lines T1 to T4 of the basic secondary pressure (Psb / Ti) set for each numerical value of the input torque Ti are clamped appropriately when the
たとえば、入力トルクがT3であり、目標変速比がiaであり、実プライマリ回転数Np’が基準値である場合には、図4の特性線に沿って設定される基礎セカンダリ圧Paによってクランプ力を適切に設定することが可能となるが、実プライマリ回転数Np’が基準値から外れた場合には、クランプ力が不足して駆動チェーン22に滑りが生じたり、クランプ力が過剰となって動力損失が増大したりするおそれがある。そこで、基礎セカンダリ圧補正部69によって補正処理を実行させることにより、実プライマリ回転数Np’の基準値に対する増減量に応じて基礎セカンダリ圧をPa’やPa’ ’に補正することができ、適切なクランプ力を発生させることが可能となる。しかも、補正係数Cは目標変速比iに応じて変化するように設定されているので、目標変速比iの値に応じて補正増加量a’,b’や補正減少量a’ ’,b’ ’の大きさを変化させることができ、変速比のロー状態からオーバードライブ状態まで目標セカンダリ圧(Ps/Ti)を適切に設定することが可能となる。
For example, when the input torque is T3, the target gear ratio is ia, and the actual primary rotational speed Np ′ is a reference value, the clamping force is determined by the basic secondary pressure Pa set along the characteristic line of FIG. However, when the actual primary rotational speed Np ′ deviates from the reference value, the clamping force is insufficient and the
そして、図3に示すように、目標セカンダリ圧算出部70は、単位トルク当りの目標セカンダリ圧(Ps/Ti)に入力トルクTiを乗算し、セカンダリプーリ21に供給する目標セカンダリ圧Psを算出する。続いて、CVT制御ユニット50は、目標セカンダリ圧Psに基づき駆動電流を設定した後に、この駆動電流をセカンダリ圧制御弁44に対して出力することにより、セカンダリプーリ21を適切なクランプ力によって締め付け動作させることができ、駆動チェーン22の滑りを抑制することが可能となる。
As shown in FIG. 3, the target secondary
次いで、前述した目標セカンダリ圧Psの算出手順をフローチャートに沿って説明する。図6は目標セカンダリ圧Psの算出手順を示すフローチャートである。図6に示すように、ステップS1では、入力トルクTi、目標変速比iおよび実プライマリ回転数Np’が読み込まれる。また、ステップS2では、入力トルクTiと目標変速比iとに基づき単位トルク当りの基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)が算出され、続くステップS3では、目標変速比iと実プライマリ回転数Np’とに基づき補正係数Cが算出される。続いて、ステップS4に進み、補正係数Cによって基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)が補正され、単位トルク当りの目標セカンダリ圧(Ps/Ti)が算出される。そして、ステップS5に進み、単位トルク当りの目標セカンダリ圧(Ps/Ti)に入力トルクTiが乗算され、セカンダリプーリ21に供給される目標セカンダリ圧Psが算出されることになる。
Next, the procedure for calculating the target secondary pressure Ps will be described with reference to a flowchart. FIG. 6 is a flowchart showing a procedure for calculating the target secondary pressure Ps. As shown in FIG. 6, in step S1, the input torque Ti, the target gear ratio i, and the actual primary rotational speed Np 'are read. In step S2, a basic secondary pressure (Psb / Ti) per unit torque is calculated based on the input torque Ti and the target speed ratio i, and in step S3, the target speed ratio i and the actual primary rotation speed Np ′ are calculated. Based on the above, a correction coefficient C is calculated. Subsequently, the process proceeds to step S4, where the basic secondary pressure (Psb / Ti) is corrected by the correction coefficient C, and the target secondary pressure (Ps / Ti) per unit torque is calculated. In step S5, the target secondary pressure (Ps / Ti) per unit torque is multiplied by the input torque Ti, and the target secondary pressure Ps supplied to the
このように、入力トルクTi、目標変速比iおよび実プライマリ回転数Np’に基づいて目標セカンダリ圧Psを算出するようにしたので、変速機構14のトルク容量特性が、目標変速比iに応じて変化するだけでなく、入力トルクTiや実プライマリ回転数Np’に応じて変化する場合であっても、過不足を引き起こすことなく目標セカンダリ圧Psを適切に設定することが可能となる。これにより、セカンダリプーリ21の目標クランプ力を適切に設定することができるため、駆動チェーン22の滑りを抑制して無段変速機10を保護することが可能となる。また、目標セカンダリ圧Psを過剰に供給することがないため、オイルポンプ40の負荷を軽減することができるとともに、無段変速機10内の動力損失を軽減することができ、エンジン11の燃費を向上させることが可能となる。
Thus, since the target secondary pressure Ps is calculated based on the input torque Ti, the target speed ratio i, and the actual primary rotational speed Np ′, the torque capacity characteristic of the
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前述の説明では、動力伝達要素として駆動チェーン22を用いるようにしているが、これに限られることはなく、動力伝達要素として駆動ベルトを備える無段変速機に対して本発明の制御装置を適用するようにしても良い。
It goes without saying that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention. For example, in the above description, the
また、前述の説明では、プライマリ圧Ppを調圧して駆動チェーン22の巻き付け径を制御し、セカンダリ圧Psを調圧して駆動チェーン22の張力を制御しているが、これに限られることはなく、プライマリ圧Ppを調圧して駆動チェーン22の張力を制御し、セカンダリ圧Psを調圧して駆動チェーン22の巻き付け径を制御しても良い。つまり、プライマリプーリ20を締付プーリとして機能させ、セカンダリプーリ21を変速プーリとして機能させるようにしても良い。
In the above description, the primary pressure Pp is adjusted to control the winding diameter of the
さらに、前述の説明では、基礎セカンダリ圧(Psb/Ti)を設定することによって、セカンダリプーリ21に発生する基礎クランプ力を設定し、目標セカンダリ圧(Ps/Ti)を設定することによって、セカンダリプーリ21に発生する目標クランプ力を設定するようにしているが、これに限られることはなく、直接的に基礎クランプ力および目標クランプ力を設定し、この目標クランプ力から目標セカンダリ圧を算出しても良いことはいうまでもない。
Further, in the above description, by setting the basic secondary pressure (Psb / Ti), the basic clamping force generated in the
10 無段変速機
14 変速機構
20 プライマリプーリ(変速プーリ)
21 セカンダリプーリ(締付プーリ)
22 駆動チェーン(動力伝達要素)
50 CVT制御ユニット(クランプ力設定手段)
i 目標変速比
Ti 入力トルク
Np’ 実プライマリ回転数(入力回転数)
10 continuously
21 Secondary pulley (clamping pulley)
22 Drive chain (power transmission element)
50 CVT control unit (clamping force setting means)
i Target speed ratio Ti Input torque Np 'Actual primary speed (input speed)
Claims (2)
車両状態に基づき設定される目標変速比と、前記変速機構に対する入力トルクと、前記変速機構に対する入力回転数とに基づいて、前記締付プーリの目標クランプ力を設定するクランプ力設定手段を有することを特徴とする無段変速機の制御装置。 A transmission mechanism having a transmission pulley and a tightening pulley around which the power transmission element is wound, wherein a winding diameter of the power transmission element is controlled by the transmission pulley, and a tension of the power transmission element is controlled by the tightening pulley; A control device for a continuously variable transmission,
Clamping force setting means for setting a target clamping force of the tightening pulley based on a target transmission ratio set based on a vehicle state, an input torque to the transmission mechanism, and an input rotational speed to the transmission mechanism. A control device for a continuously variable transmission.
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