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JP2007136717A - プリント方法およびプリンタ装置 - Google Patents

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JP2007136717A JP2005330198A JP2005330198A JP2007136717A JP 2007136717 A JP2007136717 A JP 2007136717A JP 2005330198 A JP2005330198 A JP 2005330198A JP 2005330198 A JP2005330198 A JP 2005330198A JP 2007136717 A JP2007136717 A JP 2007136717A
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Abstract

【課題】安価なロール紙を用いて、シート紙を用いたのと同等の迅速なプリント作成を行なうことを可能にする。
【解決手段】長尺な記録媒体を巻回してなるロール紙から、記録媒体を引き出して切断して所定サイズのシート紙を生成して、このシート紙を所定の装填部に収容しておき、装填部から画像記録部にシート紙を供給して、画像記録を行なってプリントを作成することにより、前記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体に画像を記録してプリントを作成するプリント方法およびプリンタ装置に関し、詳しくは、安価なロール状の記録媒体を用いて迅速なプリント作成を行なうことができるプリント方法およびプリンタ装置に関する。
インクジェットプリンタ、電子写真プリンタ、写真プリンタ等の各種のプリント装置において、受像媒体や感光材料などの記録媒体の供給形態としては、主に、予めプリントサイズに切断された、いわゆるシート紙(カットシート)と、長尺な記録媒体を巻回してなる、いわゆるロール紙(シートロール)とが知られている。
シート紙による記録媒体の供給は、様々なサイズや種類のプリント作成に容易に対応可能であり、また、記録媒体の切断工程が不要で迅速なプリント作成が可能である。その反面、予めプリントサイズに応じて切断されたシート紙を用いるので、プリントのコストが高くなってしまう。
他方、ロール紙による記録媒体の供給は、同サイズのプリントを大量生産するのに向いており、かつ、記録媒体のコストも易い。その反面、1枚のプリント毎に記録媒体の切断を行なう必要があるので、シート紙からのプリント作成に比して、迅速なプリント作成ができない。
また、特許文献1に示されるように、シート紙(シートペーパ)の供給部と、ロール紙(ロールペーパー)の供給部とを有するプリンタ装置も知られている。
しかしながら、このようなシート紙とロール紙との両方からのプリント作成が可能なプリンタ装置であっても、やはり、シート紙からのプリント作成はコストが高く、ロール紙からのプリント作成は効率が悪いという点は同様である。
特開2000−127357号公報
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、ロール紙を用いた場合と同様の低コストのプリント作成を、シート紙を用いた場合と同様に迅速に行なうことができ、さらに、好ましくは、必要に応じて、1つのロール紙から種類の異なるプリント作成も行なうことができるプリント方法およびプリンタ装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のプリント方法は、所定の位置に装填された長尺な記録媒体を巻回してなるロール紙から、記録媒体を引き出して、目的とするサイズに切断したシート紙を生成して、このシート紙を所定の装填部に収容しておき、前記装填部から画像記録部にシート紙を供給して、画像記録を行なってプリントを作成することを特徴とするプリント方法を提供する。
また、本発明のプリンタ装置は、長尺な記録媒体を巻回してなるロール紙を装填するロール紙装填部と、前記記録ロール紙から引き出された長尺な記録媒体を切断して、目的とするサイズのシート紙とする切断手段と、前記シート紙を収容するシート紙供給部と、前記記録媒体に画像を記録する記録手段とを有し、前記ロール紙装填部から記録媒体を引き出し、前記切断手段によってシート紙を生成して、前記シート紙供給部に収容しておき、プリントの出力を行なう際には、前記シート紙供給部から記録手段にシート紙を供給して、このシート紙に画像を記録して、プリントとして出力することを特徴とするプリンタ装置を提供する。
このような本発明のプリント方法およびプリンタ装置において、前記シート紙供給部が、収容するシート紙の数を検出する検出手段を有するのが好ましく、この際において、前記検出手段によって収容するシート紙の枚数が所定以下になったことが検出されたら、自動的に、前記ロール紙装填部から記録媒体を引き出し、前記切断手段によって予め設定された所定枚数のシート紙を生成して、前記シート紙供給部に収容するのが好ましい。また、シート紙の生成あるいはさらにシート紙生成枚数の入力指示機能を有する入力指示手段を有し、この入力指示手段からの入力指示に応じて、前記ロール紙装填部から記録媒体を引き出し、前記切断手段によって予め設定された所定枚数もしくは入力指示された枚数のシート紙を生成して、前記シート紙供給部に収容するのが好ましい。
また、前記記録媒体の処理を行なう処理手段を有するのが好ましく、この際において、前記処理手段が、プリントの表面に光沢性を付与する処理を行うのが好ましく、この際において、前記処理手段がロール紙装填部と切断手段との間に配置され、前記シート紙の生成のためのロール紙装填部から切断手段までの記録媒体の搬送の際に、必要に応じて、前記処理手段によって記録媒体の処理を行なうのが好ましく、さらに、この際において、前記シート紙供給部から記録手段にシート紙を供給して、このシート紙に画像を記録して、プリントとして出力する際に、必要に応じて、前記処理手段によって記録媒体の処理を行なうのが好ましい。
また、前記ロール紙装填部と切断手段との間に、前記記録媒体の処理手段を有し、前記シート紙の生成のためのロール紙装填部から切断手段までの記録媒体の搬送の際に、必要に応じて前記処理手段によって記録媒体の処理を行なうのが好ましく、
また、前記シート紙供給部が、複数のシート紙収容部、および、前記各シート紙収容部にシート紙を振り分ける振分手段を有するのが好ましい。
また、前記切断手段が、前記長尺な記録媒体の長手方向と直交するX方向に記録媒体を切断する切断部、および、前記長尺な記録媒体の長手方向であるY方向に記録媒体を切断する切断部を有するX−Yカッタであるのが好ましく、また、前記切断手段による切断に先立ち、ロール紙から引き出された記録媒体を前記長尺な記録媒体の長手方向と直交するX方向に切断して長尺なシート状の記録媒体とする、プレカッタを有するのが好ましい。
また、前記ロール紙装填部からプリントの排出位置に至る第1搬送経路と、分岐部で前記第1搬送経路から分岐して、前記シート紙供給部に至る第2搬送経路とを有し、前記第1搬送経路の分岐部と排出位置との間に前記記録手段が配置され、かつ、前記第1搬送経路の記録手段と排出位置との間に前記切断手段が配置され、前記ロール紙装填部から記録媒体を引き出して、前記切断手段でシート紙を生成して、前記シート紙供給部に収容する際に、前記第1搬送経路によって記録媒体を前記切断手段まで搬送し、前記切断手段による切断を経てシート紙とした後に、前記第1搬送経路を先と逆方向にシート紙を搬送して、第2搬送経路からシート紙供給部に収容するのが好ましく、さらに、前記記録媒体の搬送経路に、表裏反転手段を有するのが好ましい。
上記構成を有する本発明によれば、例えば夜間やプリント作成の間などに、ロール紙を切断してシート紙を多数枚作成して所定の装填部に収容しておき、プリントの作成は、このロール紙から作成したシート紙を用いて行なう。従って、本発明によれば、ロール紙を用いた場合と同等の低い記録媒体のコストで、シート紙を用いた場合と同等の記録媒体の切断が不要な迅速なプリント作成を行なうことができる。
また、好ましくは、ロール紙を切断する切断手段として、ロール紙の長手方向と幅方向とに記録媒体を切断可能なX−Yカッタを用いることにより、1つのロール紙から、様々なサイズのシート紙を生成することが可能となり、非常に自由度の高いプリント作成を行なうことが可能になる。
さらに、好ましくは、表面処理手段を有することにより、必要に応じて、ロール紙からシート紙を作成する際に、あるいは、プリントの作成時に、ロール紙もしくはシート紙に下地層や光沢層を形成することにより、1つのロール紙から、異なる記録媒体を用いたプリントを作成することができる。
以下、本発明のプリント方法およびプリンタ装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に説明する。
図1に、本発明のプリント方法を実施する、本発明のプリンタ装置の一例を概念的に示す。
図1に示すプリンタ10は、装填部に装填したロール紙Prから長尺な記録媒体Pを引き出して、切断手段で切断してシート紙Pcを生成して、多数のシート紙Pcを所定の供給部に収容しておき、この供給部からシート紙Pcを供給して、一例としてインクジェットによって画像を記録してプリントとするものである。
このようなプリンタ10は、一例として、ロール紙装填部12と、シート紙供給部14と、表面処理部16、画像記録部18と、プレカッタ20と、切断手段であるX−Yカッタ22と、表裏反転部24と、プリントの排出部26とを有して構成される。
また、プリンタ10には、ロール紙装填部12から排出部26に至る記録媒体Pの搬送経路である第1搬送経路32、および、分岐部34で第1搬送経路32から分岐してシート紙供給部14に至る記録媒体Pの搬送経路である第2搬送経路36が形成される。表面処理部16、画像記録部18、プレカッタ20、X−Yカッタ22、および表裏反転部24は、第1搬送経路32に配置される。
さらに、プリンタ10は、装置全体の動作の制御や管理等を行なう制御部28と、図示は省略するが、プリンタ10における各種の操作や指示を入力するための操作手段とを有する。この操作手段は、後述するシート紙Pcの生成指示や、生成枚数等の入力指示手段となっている。
操作手段には、特に限定はなく、タッチパネルを利用する操作手段、ボタン等による操作手段、これらを併用する操作手段等、各種のプリンタや複写機等で利用されている公知の操作手段が全て利用可能である。
なお、プリンタ10には、図示および上述した部材以外にも、必要に応じて、記録媒体P(ロール紙および/またはシート紙)を搬送する搬送ローラ対等の搬送手段、記録媒体の搬送ガイド、記録媒体を検出するセンサ等、公知の各種のプリンタが有する各種の部材を有してもよい。
ロール紙装填部12は、長尺な記録媒体Pをロール状に巻回してなるロール紙Pr(シートロール)を回転自在に装填する部位である。また、ロール紙装填部12には、ロール紙Prから記録媒体Pを引き出す引出ローラ対40が配置される。
なお、以下の説明では、長尺な記録媒体Pの長手方向すなわち記録媒体Pの搬送方向をY方向、このY方向と直交する方向すなわち長尺な記録媒体Pの幅方向をX方向とする。
ロール紙装填部12において、ロール紙Prの装填方法には、特に限定はなく、写真プリンタ等のロール紙Prを用いる公知のプリンタで実施されている各種の装填方法が、全て利用可能である。
一例として、所定の装填位置において、ロール紙Prの巻回軸の両端(X方向の両端)を回転自在に軸支する方法、X方向の両端でロール紙Prを大径のフランジで挟持し、所定の装填位置においてX方向に延在してY方向に配列される、回転自在な2本のローラに前記フランジを載置する方法等が例示される。
また、ロール紙Prとして巻回される記録媒体Pにも、特に限定はなく、いわゆるドキュメントの作成に汎用される普通紙(プレーンペーパー)、受像層(インク受容層)を有するインクジェット専用の記録紙紙、親インク性の熱可塑性性樹脂層や熱可塑性樹脂粒子層などを有する写真画質プリント用のインクジェット記録紙等、公知の記録媒体(受像媒体)が全て利用可能である。
ロール紙Prに巻回された長尺な記録媒体Pは、引出ローラ対40によって挟持搬送される。
これにより、ロール紙Prが回転して、長尺な記録媒体Pがロール紙Prから引き出され、下流(以下、第1搬送経路32および第2搬送経路36共に、排出部26に向かう方向を下流、逆方向を上流とする)に搬送される。
ロール紙装填部12(引出ローラ対40)の下流には、プレカッタ20が配置される。
プレカッタ20は、ロール紙装填部12(ロール紙Pr)から引き出した記録媒体PをX方向に切断するXカッタであり、例えば公知のギロチンカッタである。
後述するが、図示例において、プレカッタ20は、シート紙Pc(プリント)1枚毎に記録媒体Pを切断するのではなく、シート紙Pcを生成する際に、シート紙Pcの生成枚数等の所定の長さの記録媒体Pをロール装填部12から引き出した後に、記録媒体Pを切断する。
第1搬送経路32において、プレカッタ20の下流には、分岐部34を経て表裏反転部24が配置される。
表裏反転部24は、第1搬送経路32を搬送される記録媒体Pの表裏反転を行なう部位で、反転搬送経路42とガイド部材44とを有して構成される。反転搬送経路42は、Y字の上端部を第1搬送経路32に接続して、第1搬送経路32から分岐する略Y字状の搬送経路である。他方、ガイド部材44は、第1搬送経路32および反転搬送経路42に作用する搬送ガイドである。
図示例の表裏反転部24は、いわゆるスイッチバック方式によって記録媒体Pの表裏反転を行なう。
表裏反転部24で記録媒体Pの表裏反転を行なう際には、まず、ガイド部材44を第1搬送経路32に作用させて、第1搬送経路32を搬送される記録媒体Pを反転搬送経路42(Y字の分岐部よりも先まで)に搬入する。次いで、搬入時の第1搬送経路32における記録媒体Pの搬送方向に向かうように、ガイド部材44を反転搬送経路42および第1搬送経路32に作用させて、反転搬送経路42に搬入した記録媒体Pを逆送(排出)することにより、第1搬送経路32を搬送される記録媒体Pの表裏反転を行なう。
第1搬送経路32において、表裏反転部24の下流には表面処理部16が配置される。
表面処理部16は、後述するシート紙Pcの生成のために長尺な記録媒体Pをロール紙装填部12からX−Yカッタ22に搬送する際に、および/または、このシート紙Pcを用いたプリントの作成の際に、必要に応じて、記録媒体Pの画像記録面の表面処理を行なうものである。なお、表面処理部16の位置は、此処に限定はされず、例えば、画像記録部18の下流等の各種の位置が利用可能であるが、好ましくは、第1搬送経路32(ロール紙装填部から切断手段までの間)に配置され、より好ましくは表裏反転手段よりも下流側に配置される。
このような表面処理部16を有することにより、例えば、ロール紙Prが普通紙であっても、表面処理によって、異なる種類の記録媒体Pとすることができ、多様なプリント作成に対応可能となる。
表面処理部16で行なう表面処理には、特に限定はなく、インクジェットプリンタや各種のプリンタで行なわれている、各種の表面処理が全て利用可能である。
一例として、より高画質な画像記録を可能とする受像層(インク受容層)の形成、プリントに光沢性を付与して写真画質プリントとするための光沢性の受像層の形成、色付けなどの下地層の形成等が例示される。
なお、写真画質プリントとするための光沢性の受像層としては、一例として、親インク性の熱可塑性樹脂からなるインク受像層や特開2005−35050号公報等に開示されるの熱可塑性樹脂粒子からなるインク受像層等が例示される。
これらの表面処理は、いずれも、各種の記録媒体(受像媒体)の製造や各種のプリンタ等で行なわれている公知の方法で行なえばよい。また、本発明において、表面処理部16が複数種の表面処理を行なってもよく、また、画像記録部18を挟んで2つの表面処理部16を有する等、複数の表面処理部を有してもよい。
画像記録部18は、インクジェットによってシート紙Pcに画像記録(印画)を行なって、プリントとするものである。
本発明のプリンタにおいて、画像記録部18における画像画像記録の方法は、インクジェットプリンタで行なわれている公知の方法でよい。
従って、画像記録部18は、記録を行なう可能性の有るX方向の全領域にノズルを有するラインヘッドを用い、ラインヘッドをノズル列とX方向とを一致して配置/固定して、記録媒体Pを連続的に搬送(走査搬送)しつつ画像記録を行なう、いわゆるFWA(Full Width Array)方式の画像記録を行なうものでも、ノズル列をY方向に一致して記録ヘッドをキャリッジ(走査手段)に搭載し、記録媒体PをY方向に断続的に搬送しつつ、記録媒体Pの搬送を停止した状態でX方向に記録ヘッドを走査して画像記録を行う、いわゆるPWA(Partial Width Array)方式の画像記録を行なうものでもよい。
なお、本発明において、画像記録手段による画像記録方法はインクジェットに限定はされず、記録紙として銀塩写真感光材料を用い、光ビーム等の記録光で銀塩写真感光材料を像様に露光して潜像を記録した後、湿式の現像処理を施す画像記録方法、電子写真による画像記録方法、感熱記録による画像記録方法、記録紙として感光性熱現像記録材料を用い、光ビーム等の記録光で感光性熱源像記録材料を像様に露光して潜像を記録した後、熱源像を施す画像記録方法等、公知の画像記録方法が、各種、利用可能である。
X−Yカッタ22は、ロール紙装填部12から供給された長尺な記録媒体PをX方向あるいはさらにY方向に切断して、目的とするサイズのシート紙(カットシート)Pcとする(シート紙Pcを生成する)ものである。
図示例において、X−Yカッタ22は、搬送される記録媒体Pをロータリカッタ等によってY方向に切断する、Y方向の切断部としてのスリッタ22aと、記録媒体PをX方向に切断する、X方向の切断部としてのギロチンカッタ22bとから構成される。
図示例のプリンタ10においては、好ましい態様として、切断手段として、X方向およびY方向の両方に記録媒体Pを切断可能なX−Yカッタ22を用いることにより、様々なサイズのシート紙Pcの生成を可能にして、多様なプリントの作成に対応している。
プリンタ10において、X−Yカッタ22は、常にX方向およびY方向の両方向に切断するのに限定はされず、記録媒体PのX方向のサイズ(以下、このX方向の記録媒体Pのサイズを「幅」とする)が目的とするシート紙Pcと同じものであれば、ギロチンカッタ22bの切断のみを行なって、シート紙Pcを生成すればよい。
また、X−Yカッタ22では、スリッタ22aによって、X方向に複数のシート紙Pcを切り出してもよい。この際には、X方向の複数のシート紙Pcは、同じ幅でも異なる幅でもよい。
なお、X−Yカッタ22は、シート紙Pcの生成のみに用いるのに限定はされず、シート紙Pcに画像を記録した後にX−Yカッタ22によってシート紙Pcを切断して(プリントの切り出しを行なって)、プリントを作成することも可能である。
従って、プリンタ10は、例えば、シート紙Pcよりも小さい画像を記録して、最後にX−Yカッタ22でプリントサイズに切断する、シート紙Pcとは異なるサイズのプリントの作成や、1枚のシート紙Pcに複数枚のプリントに対応する複数の画像を記録して、最後にX方向および/またはY方向にシート紙Pcを切断することによって個々のプリントとする、いわゆる多面付けによるプリント作成にも対応可能である。
ここで、プリンタ10が多面付けに対応する場合には、X−Yカッタ22の下流にも、後述する単列化機構を設けるのが好ましい。
排出部26は、トレイ48を有し、画像記録部18においてインクジェットによって画像を記録されたシート紙Pcがプリントとしてトレイ48に排出される。
あるいは、排出部26にプリントを積層/収容する多数の棚を有する公知のソータを配置して、1件毎に仕分けをするようにしてもよい。
前述のように、第1搬送経路32の表裏反転部24の上流(プレカッタ20と表裏反転部24との間)には、分岐部34が設けられ、この分岐部34で第1搬送経路32から分岐して、第2搬送経路36が設けられる。
また、第2搬送経路36の最上流部(排出部26と逆側端)には、シート紙供給部14が設けられる。
分岐部34は、略Y字状に分岐する搬送経路、この搬送経路の搬送ガイド、搬送ローラ対、搬送経路を切り換えて記録媒体Pを目的とする搬送経路に案内する切換手段等からなる、公知のシート状物の搬送経路の切換/案内手段である。
図示例のプリンタ10においては、ロール紙装填部12から長尺な記録媒体Pを送り出してX−Yカッタ22によってシート紙Pcを生成する際には、分岐部34は、第1搬送経路32を下流に向かって搬送するように、記録媒体Pの搬送経路を切り換える。
また、X−Yカッタ22による切断で生成したシート紙Pcをシート紙供給部14に収容する際には、分岐部34は、上流に向かって第1搬送経路34から第2搬送経路36に搬送するように、記録媒体Pの搬送経路を切り換える。
さらに、プリントを作成する際には、分岐部34は、下流に向かって第2搬送経路34から第1搬送経路34に搬送するように、記録媒体Pの搬送経路を切り換える。
シート紙供給部14は、X−Yカッタ22による長尺な記録媒体Pの切断で生成したシート紙Pcを収容する部位である。
図示例のプリンタ10において、シート紙供給部14は、シート紙を積層して収容する2つの収容部50および収容部52を有する。なお、本発明において、シート紙Pcの収容部は2つに限定されず、1つであってもよく、あるいは、3以上であってもよい。
また、第2搬送経路36は、分岐部54において、上流に向けて、収容部50に至る搬送経路36aと、収容部52に至る搬送経路36bとに分岐される。
この分岐部54は、前記分岐部34と同様の公知のシート状物の搬送経路の切換/案内手段である。生成したシート紙Pcをシート紙供給部14に収容する際には、分岐部54は、サイズや種類に応じてシート紙Pcの搬送経路を切り換えて、シート紙Pcを収容部50もしくは収容部52(搬送経路36aもしくは搬送経路36b)の対応する側に案内する。また、プリントを作成する際には、分岐部54はプリントの作成に使用するシート紙Pcに応じて搬送経路を切り換えて、シート紙Pcを搬送経路36aもしくは搬送経路36bから下流の所定経路に案内する。
すなわち、図示例において、分岐部54は、生成したシート紙Pcのサイズや種類に応じて、シート紙供給部14におけるシート紙Pcの収容先を収容部50もしくは収容部52に振り分ける、振分機構となっている。
収容部50および収容部52は、共に、各種のプリンタや複写機等で用いられている、シート紙Pc(シート状物)を積層して収容する公知のシート紙Pcの収容部である。また、収容部50および収容部52は、シート紙PCを収容する筐体が取り外し自在な、いわゆるカセット(マガジン)を利用するものであってもよい。
収容部50および収容部52には、収容するシート紙Pcの枚数を検出する検出手段56が配置される。なお、検出手段56には、特に限定はなく、センサ等を用いてシート紙Pcの積層高さを検出してシート紙Pcの枚数を検出する手段、収容した枚数と排出した枚数をカウント(計数)することでシート紙Pcの枚数を検出する手段等、各種のプリンタや複写機等で利用されている、公知のシート状物の枚数の検出手段が、全て利用可能である。
なお、検出手段56は、収容するシート紙Pcの枚数を常に検出できるものに限定はされない。例えば、収容部50および収容部52に収容するシート紙Pcの枚数が所定枚数以下になった時点のみにシート紙Pcの生成を行なう等、プリンタ10に設定されたシート紙Pc生成のタイミングによっては、収容部50および収容部52に収容するシート紙Pcが所定枚数以下になったことのみを検出できるものであればよい。
搬送経路36aには搬送ローラ対58が、搬送経路36bには搬送ローラ対60が、それぞれ配置される。
収容部50および収容部52に収容されたシート紙Pcは、共に、シート紙Pcに押圧して摩擦力によって収容部からシート紙Pcを排出する排出ローラ、吸盤等の吸着手段を利用して収容部からシート紙Pcを排出する手段等、各種のプリンタや複写機で利用されている公知の枚葉手段(図示省略)で、収容部50や収容部52から排出されて、搬送ローラ対58や搬送ローラ対60に供給されて、下流の分岐部54に搬送される。
ここで、プリンタ10においては、例えば分岐部54と分岐部34との間など、分岐部54よりも下流側に、搬送面方向に回転するターンテーブルを配置して、シート紙Pcをこのターンテーブルで平面方向に90°回転することにより、収容部50および収容部52に収容するシート紙Pcの縦横方向を変更できるようにしてもよい。
これにより、ロール紙Prの幅やシート紙供給部14の収容部50および収容部52に対するシート紙Pcのサイズなどの自由度を向上できる。
また、前述のように、プリンタ10においては。X−Yカッタ22によって、X方向に複数のシート紙Pcを生成できるようにしてもよい。
ここで、X方向に複数列のままでは、収容部50や収容部52に適正にシート紙Pcを収容することができない。そのため、プリンタ10が、このようにX方向に複数のシート紙Pcの生成に対応する場合には、同じく分岐部54よりも下流側に、X方向に複数列のシート紙Pcを1列に単列化する、単列化機構を配置する。
シート紙Pcの単列化機構としては、公知のシート状物の単列化機構が、全て利用可能である。
一例として、X方向の各列で独立してシート紙Pcを搬送可能な分割搬送手段と、その下流に配置される、X方向に移動可能な搬送ローラ対やベルトコンベアなどの単列化搬送手段とを組み合わせた単列化機構が例示される。この単列化機構では、他の列は分割搬送手段で停止して、X方向の1列を分割搬送手段および単列化搬送手段で搬送し、次いで、他の1列を分割搬送手段から単列化搬送手段に搬送して停止し、必要に応じて他の搬送ローラ対などの挟持を解除した後、単列化搬送搬送手段をX方向に移動して先の列と同じ位置にして、単列化搬送搬送手段による搬送を再開することにより、X方向の複数列を単列にする。
これらのターンテーブルや単列化機構は、分岐部54よりも上流に配置してもよいが、この構成では、分岐された搬送経路毎にターンテーブルや単列化機構を設ける必要があるので、装置が複雑かつ高コストになり、好ましくない。
図示例のプリンタ10は、基本的に、上記構成を有するが、以下、プリンタ10の作用を説明することにより、本発明のプリント方法およびプリンタ装置について、より詳細に説明する。
プリンタ10においては、シート紙Pcを用いてプリント作成を行なうものであり、プリント作成を行なうためのシート紙Pcの生成を、ロール紙Prから引き出した長尺な記録媒体PをX−Yカッタ22で切断することで行なう。
なお、シート紙Pcの生成タイミングには、特に限定はなく、各種のタイミングが利用可能である。
一例として、前記操作手段によってシート紙Pcの生成が入力指示された時点、収容部50や収容部52から所定枚数のシート紙Pcを排出した時点、収容部50や収容部52が収容するシート紙Pcが所定枚数以下になったことが検出手段56によって検出された時点、電源offなどプリンタ10の可動を停止した時点、午後0時など予め設定(固定的または選択設定)された時刻毎、これらのタイミングの2以上の併用等が例示される。また、これらのタイミングの2以上が設定され、前記操作手段を用いて選択できるようにしてもよい。
なお、プリンタ10においては、操作手段を用いたシート紙Pcの生成の入力指示以外は、所定のタイミングとなった時点で自動的にシート紙Pcの生成を行なう。
また、1回のシート紙Pcの生成における生成枚数にも特に限定はなく、予め設定された所定枚数であってもよく、前記操作手段によって入力指示された枚数であってもよく、前記2つのいずれかの枚数を選択可能であってもよい。
なお、シート紙Pcの生成枚数の設定は、適宜、変更/選択可能であってもよい。さらに、シート紙Pcの生成枚数は、前述のそれぞれの生成タイミングによって、互いに異なる枚数が設定されていてもよい。
例えば、検出手段56によって収容部50および/または収容部52に収容されるシート紙Pcが所定枚数になったことが検出され、あるいは、ユーザによって操作手段を用いたシート紙Pc生成の入力指示がなされると、引出ローラ対40が記録媒体Pを搬送して、これにより、ロール紙Prから長尺な記録媒体Pを引き出す。
この引出ローラ対40による記録媒体Pの搬送は、プレカッタ20よりも下流に至った記録媒体Pが所定長さになった時点で、停止する。
引出ローラ対40による記録媒体Pの搬送が停止すると、プレカッタ40が作動して、ロール紙Prから記録媒体Pを切断し、長尺なシート状の記録媒体Pとする。
なお、プレカッタ20による長尺な記録媒体Pの切断タイミングには、特に限定はなく各種のタイミングが利用可能である。一例として、所定枚数のシート紙Pcに対応する記録媒体Pをロール紙装填部12(ロール紙Pr)から引き出す毎、引出ローラ対40よりも下流の記録媒体Pの長さが所定長さになる毎、このタイミングで生成するシート紙Pcの全枚数に対応する記録媒体Pを引き出した時点等が例示される。また、前記3つのタイミングのいずれかを選択できるようにしてもよい。
プレカッタ20によって切断された長尺な記録媒体Pは、第1搬送経路32を下流に向かって搬送される。この記録媒体Pの搬送は、分岐部34、表面処理部16および画像記録部18を経て、上流側の端部がX−Yカッタ22のスリッタ22aよりも下流に至った時点で停止する。
ここで、X−Yカッタ22までの長尺な記録媒体Pの搬送を行なう際に、必要に応じて、表面処理部16において、前述のように受像層の形成や光沢層の形成などの表面処理を行なう。
このようにシート紙Pcではなく、長尺なシート状の記録媒体Pの状態(すなわち、個々のシート紙Pcを切り出す前)で表面処理を行なうことにより、シート紙Pcに表面処理を行なう場合に比して、容易に、かつ簡易な制御で表面処理を行なうことができる。
また、ハガキ用のシート紙Pcを生成する場合等、プリントの裏面に記載することが確定しているシート紙Pcを生成する場合には、このX−Yカッタ22までの長尺な記録媒体Pの搬送の際に、画像記録部18で郵便番号の記入欄等の画像記録を行なってもよい。
なお、記録媒体Pが、受像層等を有する表裏の決定している物である場合には、表裏反転部24で表裏反転を行なった後に、画像記録部18で画像を記録する。また、画像記録部18での画像記録は、記録媒体Pを切断してシート紙Pcを生成して、上流に向けてシート紙Pcを搬送する際に行なってもよい。
上流側の端部がX−Yカッタ22のスリッタ22aよりも下流に至るまで、長尺な記録媒体Pを搬送したら、次いで、この記録媒体Pを先の搬送とは逆の上流に向けて搬送しつつ、スリッタ22aで記録媒体PをY方向に切断して生成するシート紙Pcの幅とし、さらに、ギロチンカッタ22bで記録媒体PをX方向に切断して、順次、所定サイズのシート紙Pcを生成する。
ここで、ギロチンカッタ22bでの切断時には、搬送を停止する必要があるので、Xカッタによる切断が終了するまで、記録媒体Pの搬送は断続的となる。
前述のように、切断前の記録媒体PのX方向のサイズが、シート紙Pcのサイズで有る場合には、Yカッタであるスリッタ22aによる切断は不要である。
また、本発明においては、スリッタ22aによる切断によって、X方向に複数枚のシート紙Pcを生成してもよく、この際において、X方向に複数枚のシート紙Pcは、同じ幅でも異なる幅でもよい。
なお、本発明において、X−Yカッタ22による切断は、記録媒体Pを上流に向けて搬送する際に限定はされず、記録媒体Pを下流に搬送しつつX−Yカッタ22で切断を行なってシート紙Pcを生成してもよい。あるいは、下流への搬送時にスリッタ22aによる切断を行い、上流への搬送時にギロチンカッタ22bでの切断を行なってもよい。
このようにして、長尺な記録媒体Pを上流に搬送しながら切断して生成したシート紙Pcは、先の長尺な記録媒体Pの搬送とは逆に、第1搬送経路32を上流に搬送して、分岐部34で案内して第2搬送経路36に搬送する。さらに、第2搬送経路36に搬送したシート紙Pcを上流に搬送して、分岐部54においてシート紙Pcのサイズ等に応じた収容部に至る搬送経路36aもしくは搬送経路36bに案内して、収容部50もしくは収容部52に収容する。
なお、収容部50および収容部52へのシート紙Pcの収容は、枚葉動作の反対による収容、上方からの落下による収容等の公知の方法によればよい。
ここで、前述のように、長尺な記録媒体Pもしくはシート紙Pcに、画像記録部18で画像記録を行なった場合には、X−Yカッタ22によって切断したシート紙Pcを上流に搬送する際に、表裏反転部24で表裏反転を行なった後に、シート紙供給部14にシート紙Pcを供給するのが好ましい。
また、第1搬送経路32もしくは第2搬送経路36にターンテーブルを有する場合には、必要に応じて、シート紙Pcを90°回転して、収容部50もしくは収容部52に収容するシート紙Pcの縦横方向を変更してもよい。
さらに、X方向に複数のシート紙Pcを生成した場合には、単列化機構によって、X方向に複数列のシート紙Pcを単列化した後に、収容部50もしくは収容部52にシート紙Pcを収容する。
他方、プリンタ10において、プリントを作成する際には、シート紙供給部14において、作成を指示されたプリントに応じたサイズのシート紙Pcを収容部50もしくは収容部52から供給する。供給したシート紙Pcは、搬送ローラ対58もしくは搬送ローラ対60によって、第2搬送経路36の搬送経路36aもしくは搬送経路36bを下流に搬送して、さらに、分岐部54から分岐部34に搬送する。
さらに、プリント作成に供されるシート紙Pcを分岐部34によって第1搬送経路32に案内して、第1搬送経路32を下流に搬送しつつ、画像記録部18によってシート紙Pcに画像を記録する。なお、画像記録部18がラインヘッドを用いるFWA方式による画像記録を行なうものである場合には、画像記録時の第1搬送部32における搬送は連続的になり、画像記録部18がキャリッジを用いるPWA方式による画像記録を行なうものである場合には、画像記録時の第1搬送部32における搬送は断続的となる。
ここで、プリンタ10においては、この画像記録部18による画像記録に先立って、必要に応じて、表面処理部16によって、表面処理を行なってもよい。なお、この際において、表面処理部16が、画像記録部18の下流に配置される場合には、画像記録後に表面処理を行なう。
プリンタ10においては、画像記録部18における画像記録を終了したプリントを、さらに下流に搬送して、排出部26のトレイ48に排出する。
ここで、この際において、必要に応じて、X−Yカッタ22で画像を記録したシート紙Pcを切断して、目的とするプリントサイズとして排出部26のトレイ48に排出してもよい。また、一枚のシート紙Pcに複数の画像を記録する多面付けを行なった場合には、X−Yカッタ22によってシート紙Pcを切断して、個々のプリントを切り出して、排出部26のトレイ48に排出する。
以上の説明より明らかなように、本発明においては、ロール紙Prをプリンタに装填して、このロール紙Prから引き出した長尺な記録媒体Pを切断してシート紙Pcとし、シート紙Pcに画像を記録してプリントを作成するので、低コストのロール紙Prを用いて、シート紙Pcを用いる迅速なプリント作成を行なうことができる。
また、好ましい態様として、プリンタ10はX−Yカッタ22を有するので、1つのロール紙Prから、様々なサイズのシート紙Pc生成することが可能となり、非常に自由度の高いプリント作成を行なうこことが可能になり、また、必要に応じて、多面付けや1サイズのシート紙Pcからの各種サイズのプリント作成にも対応可能となる。さらに、Xカッタであるプレカッタ20を有することにより、X−Yカッタ22まで搬送した余分な記録媒体Pの巻き戻し等を不要にし、また、X−Yカッタ22に供給する長尺な記録媒体Pの長さを調整可能にできるので、より作業性を向上できる。
しかも、図示例のプリンタ10は、好ましい態様として、表面処理部16を有するので、普通紙に下地層や光沢層を形成する等により、1つのロール紙Prから、異なる記録媒体Pを用いたプリントを作成することもできる。
図示例のプリンタ10は、好ましい態様として、Xカッタであるプレカッタ20と、長尺な記録媒体Pからシート紙Pcを切り出す、切断手段であるX−Yカッタ22とを有するが、本発明はこれに限定はされない。
例えば、余分な記録媒体の巻き戻しが必要となる等の不都合は生じるが、プレカッタ20を有さず、切断手段であるX−Yカッタ22のみを有するものであってもよい。
また、幅がシート紙Pcを等しいロール紙Prのみを用いる場合には、切断手段としてX方向に記録媒体を切断するXカッタのみを有する構成であってもよい。この際においても、プレカッタ20を有してもよい。
また、表面処理等は大変になるが、図示例におけるプレカッタ20の位置に、長尺な記録媒体Pからシート紙Pcを切り出す切断手段を配置した構成でもよい。
図示例のプリンタ10は、第1搬送経路32と第2搬送経路36とを有し、ロール紙Prから引き出した記録媒体Pを第1搬送経路32を下流に搬送して、X−Yカッタ22で切断してシート紙Pcとした後、シート紙Pcを上流に搬送して、第1搬送経路32から第2搬送経路36を経て、シート紙供給部14に収容したが、本発明は、これに限定はされず、ロール紙Prから長尺な記録媒体Pを引き出して、切断してシート紙Pcとし、シート紙供給部に収容する、各種の構成が利用可能である。
例えば、図1に点線Lで示すように、ロール紙装填部12(ロール紙Pr)から、直接的にシート紙供給部14に至る搬送経路を形成し、かつ、この搬送経路の途中に、切断手段としてのXカッタまたはX−Yカッタを配置して、ロール紙Prから送り出した長尺な記録媒体Pを切断してシート紙Pcとし、シート紙Pcをシート紙供給部14に搬送、収容する構成も、好適に利用可能である。
従って、この構成の場合には、第1搬送経路32のロール紙供給部12から分岐部34に至る搬送経路、および、分岐部34は不要であり、前記ロール紙装填部12から、直接的にシート紙供給部14に至る搬送経路に加え、シート紙供給部14から排出部26に至る搬送経路のみを有すればよい。
なお、この構成においても、切断手段によるシート紙Pcの切り出しに先立って、ロール紙Prを切断して長尺なシート状の記録媒体Pとするプレカッタを設けてもよい。
さらに、ロール紙装填部12から直接的にシート紙供給部14に至る搬送経路の途中に、表面処理手段や表裏反転手段を設けてもよい。
以上、本発明のプリント方法およびプリンタ装置について詳細に説明したは、本発明は、上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行なってもよい。
例えば、図示例のプリンタ10において、表裏反転部24と排出部との間に、プリントの裏面にいわゆるバックプリントを記録する、裏印字部を設けてもよい。また、表面処理部16は、画像記録部18の上流ではなく、下流に設けてもよい。
本発明のプリンタ装置を利用するプリンタの一例の概念図である。
符号の説明
10 プリンタ
12 ロール紙装填部
14 シート紙供給部
16 表面処理部
18 画像記録部
20 プレカッタ
22 X−Yカッタ
24 表裏反転部
26 排出部
28 制御部
32 第1搬送経路
34,54 分岐部
36 第2搬送経路
40 引出ローラ対
42 反転搬送経路
44 ガイド部材
48 トレイ
50,52 収容部
56 検出手段
58,60 搬送ローラ対

Claims (14)

  1. 所定の位置に装填された長尺な記録媒体を巻回してなるロール紙から、記録媒体を引き出して、目的とするサイズに切断したシート紙を生成して、このシート紙を所定の装填部に収容しておき、前記装填部から画像記録部にシート紙を供給して、画像記録を行なってプリントを作成することを特徴とするプリント方法。
  2. 長尺な記録媒体を巻回してなるロール紙を装填するロール紙装填部と、前記記録ロール紙から引き出された長尺な記録媒体を切断して、目的とするサイズのシート紙とする切断手段と、前記シート紙を収容するシート紙供給部と、前記記録媒体に画像を記録する記録手段とを有し、
    前記ロール紙装填部から記録媒体を引き出し、前記切断手段によってシート紙を生成して、前記シート紙供給部に収容しておき、プリントの出力を行なう際には、前記シート紙供給部から記録手段にシート紙を供給して、このシート紙に画像を記録して、プリントとして出力することを特徴とするプリンタ装置。
  3. 前記シート紙供給部が、収容するシート紙の数を検出する検出手段を有する請求項2に記載のプリンタ装置。
  4. 前記検出手段によって収容するシート紙の枚数が所定以下になったことが検出されたら、自動的に、前記ロール紙装填部から記録媒体を引き出し、前記切断手段によって予め設定された所定枚数のシート紙を生成して、前記シート紙供給部に収容する請求項3に記載のプリンタ装置。
  5. シート紙の生成あるいはさらにシート紙生成枚数の入力指示機能を有する入力指示手段を有し、
    この入力指示手段からの入力指示に応じて、前記ロール紙装填部から記録媒体を引き出し、前記切断手段によって予め設定された所定枚数もしくは入力指示された枚数のシート紙を生成して、前記シート紙供給部に収容する請求項2〜4のいずれかに記載のプリンタ装置。
  6. 前記記録媒体の処理を行なう処理手段を有する請求項2〜5のいずれかに記載のプリンタ装置。
  7. 前記処理手段が、プリントの表面に光沢性を付与する処理を行う請求項6に記載のプリンタ装置。
  8. 前記処理手段がロール紙装填部と切断手段との間に配置され、
    前記シート紙の生成のためのロール紙装填部から切断手段までの記録媒体の搬送の際に、必要に応じて、前記処理手段によって記録媒体の処理を行なう請求項6または7に記載のプリンタ装置。
  9. 前記シート紙供給部から記録手段にシート紙を供給して、このシート紙に画像を記録して、プリントとして出力する際に、必要に応じて、前記処理手段によって記録媒体の処理を行なう請求項6〜8のいずれかに記載のプリンタ装置。
  10. 前記シート紙供給部が、複数のシート紙収容部、および、前記各シート紙収容部にシート紙を振り分ける振分手段を有する請求項2〜9のいずれかに記載のプリント装置。
  11. 前記切断手段が、前記長尺な記録媒体の長手方向と直交するX方向に記録媒体を切断する切断部、および、前記長尺な記録媒体の長手方向であるY方向に記録媒体を切断する切断部を有するX−Yカッタである請求項2〜10のいずれかに記載のプリンタ装置。
  12. 前記切断手段による切断に先立ち、ロール紙から引き出された記録媒体を前記長尺な記録媒体の長手方向と直交するX方向に切断して長尺なシート状の記録媒体とする、プレカッタを有する請求項2〜11のいずれかに記載のプリンタ装置。
  13. 前記ロール紙装填部からプリントの排出位置に至る第1搬送経路と、分岐部で前記第1搬送経路から分岐して、前記シート紙供給部に至る第2搬送経路とを有し、
    前記第1搬送経路の分岐部と排出位置との間に前記記録手段が配置され、かつ、前記第1搬送経路の記録手段と排出位置との間に前記切断手段が配置され、
    前記ロール紙装填部から記録媒体を引き出して、前記切断手段でシート紙を生成して、前記シート紙供給部に収容する際に、前記第1搬送経路によって記録媒体を前記切断手段まで搬送し、前記切断手段による切断を経てシート紙とした後に、前記第1搬送経路を先と逆方向にシート紙を搬送して、第2搬送経路からシート紙供給部に収容する請求項2〜12のいずれかに記載のプリンタ装置。
  14. 前記記録媒体の搬送経路に、表裏反転手段を有する請求項2〜13のいずれかに記載のプリンタ装置。
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